P「よしよし」
雪歩「プロデューサー……」グスッ
P「でもな、雪歩聞いてくれ」
雪歩「……はい?」
P「俺が仕事で場を離れるぐらいで泣くのはやめないか」
雪歩「ご、ごめんなさい……」
P「ああ、じゃあ行ってくる」
雪歩「え……ふ……うっ……うぅっ……」
P「ウソです。冗談です。ずっとここにいます」
P「雪歩、俺トイレ行きたい」
雪歩「じゃあ行きましょう」
P「うん、だから入り口で待っててくれ」
雪歩「え……?」
P「ここは男専用だからな」
雪歩「っ……うぅぅう……」
P「よし、一緒に行こう」
雪歩「は、はい……」グスッ
P「よしっ、それじゃ今日の活動は終わりだ」
雪歩「はい!」
P「じゃあな、また明日」
雪歩「ふぇっ!?」
P「ゆっくり休めよ」
雪歩「うぅぅ……あっ……ヒッグ……ううっ」
P「やっぱり雪歩の家まで送るよ」
雪歩「ヒッグ……あ、ありがとうございますぅ……」
P「よし、家に着いた。おやすみ」
雪歩「えっ……と、泊まって行かないんですかぁ……?」
P「うん」
雪歩「そんな……私……わた……ふぇ……」
P「よし、冷静に考えよう」
雪歩「……」グスッ
P「オッケー、我慢我慢。それで俺は男でプロデューサー、雪歩は女でアイドル」
雪歩「……そうです」
P「だから泊まれない」
雪歩「えっ……な……何でですかぁ……グスッ」ブワッ
P「よし、分かった。とりあえず家にお邪魔します」
雪歩「えへへ、お父さんにプロデューサーの事いつも話してるんです」
P「うん。寿命が縮むぐらいご挨拶も出来たしそろそろ帰るかな」
雪歩「え……」
P「ほら、ここには俺以外にもたくさん人がいるし」
雪歩「か、帰るんですか……?」
P「うん、もう雪歩も寂しくないだろ」
雪歩「そ、そんあぁ……ぁぅぅ……」グスグス
P「よーしパパ、雪歩が寝るまで一緒にいちゃうぞー」
雪歩「……」スゥスゥ
P(そろそろ行こう、殺されかねん)
雪歩「……」ギュウウウ
P(寝てるのになんて強さだ)
雪歩「……」ギュウウ
P「フン」バシッ
雪歩「……」
P「よし、起きてない。帰ろう」ソロソロ
雪歩「あ、あれ……?プロデューサー……ぷろ……ぷ……ふぁぁぁぁん!!」グスッ
「何だ何だ!?お譲!?」バタバタ
P「昨日もう少し早く雪歩が目覚めてたらヤバかったな」
P「やっぱり考えて行動しないと」
P「とりあえず言える事はただ一つ」
雪歩「何ですか?」
P「決まってるだろ。出来るだけもう雪歩には会わない」
雪歩「わ、私に……会わない……」
P「あれー、おかしいなー。さっきまで誰もいなかったのに」
雪歩「い、今の……ほ、ほんとぉ……」グスッ
P「やっぱり雪歩はかわいいな」ナデナデ
雪歩「ぁ……そ、そんなこと……ないです……」
P「あはは、そうなのか」
P「へぇー、そんなことが」
P「うわー、何やってんだよ」
雪歩「私以外のアイドルとお喋りしないでください……」グスッ
P「俺は雪歩以外も色々担当してるから、お前を特別扱い出来ないよ」
雪歩「そ、ぇ……わ……ぅっ……ぃゃぁ」ポロポロ
P「雪歩、お前がナンバー1だ」
P「ありがとうござい」カチカチ
雪歩「私以外の人と連絡取り合わないで下さい……」グスッ
P「これは仕事だから」カチカチ
雪歩「こんなものこうなんですぅ」バキャッ
P「あ、俺の携帯が」
雪歩「えへへ」
P「じゃーん、ここに予備があったのだ」カチカチ
雪歩「え……うぇ……ふぁぁ……そん……だめ……ぁぁぁぅうう」ポロポロ
P「そうだな、歩きながら携帯はだめだよな」
P「予備の方も破壊されてしまったか」
雪歩「これで安心ですね」
P「これじゃあ雪歩と連絡も取れないな。残念」
雪歩「えっ、ずっと一緒ならそんなの必要無いですよぅ」
P「あはは、何言ってんだお前」
雪歩「だって私たちずっと……でs」
P「あ、ちょっと家の鍵かけ忘れたから帰るわ。またな」
雪歩「えっ……ふぁっ……あぁあっぁあ……グスッ」
P「やっぱ勘違いだった」
P「雪歩」
雪歩「何ですか?」
P「ここ女子トイレの個室」
雪歩「そうですよ」
P「俺捕まっちゃうよ」
雪歩「そんなことないですよぉ」
P「というわけで脱出するから」
雪歩「ぇっ……ひとり……わた……うぅぅ……」ポロポロ
P「ごめん、俺が悪かった。早くトイレすませて」
P「よし、雪歩家到着」
雪歩「えへへ、今日は帰らないで下さいね」
P「あっ、あれは何だ!」
雪歩「え?」クルッ
P「アデュー」ブオオオオオン
P「雪歩は走るの速いなぁ。車より先に俺の家に着いてるなんて」
雪歩「ど、どぅ゛じで、にげ……ふぁぁぁ……」ポロポロ
P「雪歩なら俺を見つけてくれると思ったんだ」ナデナデ
雪歩「あ……えへへ……」
P「この状況まずいなぁ」
雪歩「何がですか?」
P「まずいなあ」
雪歩「そうですか?」
P「どうしたらいいと思う?」
雪歩「えっと……とりあえずチューとかどうでしょう?」
P「まずいなあ」
P「君アイドル、俺プロデューサー」
雪歩「はい」
P「だからチューとかキスとか接吻とか一生無理なんだな」
雪歩「……ぇえぁぅぅうう」グスッ
P「って事も無いけどな、プロデューサーとアイドルの付き合い方にも色々あるし」
雪歩「そ、そうですよね……!」
P「でも俺はしないよ」
雪歩「……ふぁぁぁあ」グスッ
P「普通チューとか好きな人とやるじゃん?」
雪歩「はい」
P「俺は雪歩が嫌いじゃん?」
雪歩「え……そ、う……ぅぅぅぅああ……ふぇぇええええ」ポロポロ
P「ってこともないじゃん?」
雪歩「……じゃ、じゃあ大丈夫ですぅ」
P「でも雪歩は真が好きじゃん?」
雪歩「私の前で雌豚の話しないでくださいぃ……」グスッ
P「あれ、仲良かったよね」
P「あ、風呂も沸いたし入ってくるわ」
雪歩「そうですか」
P「いや、何当然のように来てるんですか」
雪歩「?」ゴソゴソ
P「意味が分からないみたいな顔して服脱がないで」
P「あ、5秒で戻るから先入って」
雪歩「ご、5秒も……うぅ……がんばりますぅ……」ジワァ
P「うん」ダダッ
P「あはは、いつの間に玄関に落とし穴を作ったんだ」
雪歩「ぅぅぅ……ずっと帰ってこないから……私心配で」ポロポロ
P「全裸の女の子に引きずり出される俺」
P「俺、今日は風呂入りたくない気分なんだわ」
雪歩「えっ……も、もしかして……私とはいりたく……うっ……」グスッ
P「正解」
雪歩「あぅぅぅっぅ……私がひんそーで……ちんちくりんだからぁ……ですかぁ……」ポロポロ
P「いや、一緒に入って理性を抑えられるかどうか」
雪歩「うぅぅぅぅぅう……わたしぁ……きらぃ……ですかぁぁ……?」グスッ
P「わーい、雪歩と一緒に入れるなんて幸せだ」
雪歩「あの……洗いっこ……を」
P「イヤだ。ノー。ムリ」
雪歩「ふぇぇぇぇやっぱり私がぁぁぁ……」
P「だってアイドルの身体触っちゃうことになるだろ」
雪歩「裸を見て一緒にお風呂に入ってるのに今更何言ってるんですかぁ……」グスッ
P「ここにきて割とまともな事を」
雪歩「あ……んっ……あぅ……」
P「普通に洗ってるのに喘ぎ声出さないで」
雪歩「も、もしかして……気持ち悪い……ですか?」
P「まあ、うん」
雪歩「ごめん……なさぃぃ……きもち……わるくてぇぇ……ふああっぇえぇ」グスッ
P「いくらでも喘いでください」
P「……」
雪歩「……」サワサワ
P「あの、何か手つきがやらしいんですが。俺の息子を執拗に狙わないで」
雪歩「わ、わたし……へんたいじゃぁないですぅ……」ニュルニュル
P「普通は自分の身体を使って人を洗わないと思うな」
雪歩「うぅぅ……へんたいでごめんなさぃぃ……グスッ」ニュルニュル
P「と言いつつ手も身体も止まってないぞ」
雪歩「な、何で大きくならないんですかぁ……」
P「流石にそんなに見られると恥ずかしい」
雪歩「や、やっぱり……わたしがひんそー……うぅっぅ」
P「正直俺の全精神力を使って制御してる」
雪歩「ふぇぇぇ……うぅっ……ああっ……ヒック」サワサワ
P「泣きながら触らないで。俺の息子が抑え利かなくなるから」
P「勝った、俺は勝った。欲望に打ち勝った」
雪歩「ヒッグ……」グスッ
P「なのに何だこの罪悪感」
雪歩「というわけで、晩御飯持ってきましたぁ」
P「うわぁ、流石雪歩。用意周到だな」
雪歩「こっちはプロデューサーです!」
P「何か色も香りもそっちと全然違うね」
P「でも、ごめんな。俺お腹痛いんだ」
雪歩「わ……わたしがつくったぁ……からぁ……」
P「たまには俺の話聞いてほしいかなーって」
雪歩「そ、……そうですよねぇ……わた……つくっ……あうぅぅ……」ポロポロ
P「もちろん全部食べます」
P「あ、でも俺そっちのお弁当の方が食べたいなぁ」
雪歩「あ……うーん……じゃあ交換しましょう」
P「え、良いの」
P「あれぇ……おかしいなぁ、身体が熱いよぉ」ハァハァ
雪歩「だってそっちは身体がすごく敏感になる薬が入ってますからぁ」
P「えっ……じゃあ雪歩の方は……?」ハァハァ
雪歩「こっちはひたすら性欲が強くなる薬ですね」ジュン
P「雪歩はかしこいなあ。どっちでも良いようにしておいたんだ」ハァハァ
P「ああ、触らないで。お願い」ビクビクッ
雪歩「えぇ、そんな事言われても……困ります」サワサワ
P「ぁぅぅ……ぁっ」
雪歩「ふふっ……プロデューサー可愛いですね……」
P「ゆ、雪歩の方が……ふぁぁああ」ビクビク
雪歩「こんなプロデューサー見てたら……私……」
P「可愛い顔してるけど怖いよぉ、お姉ちゃん」ハァハァ
雪歩「やればー、できるー♪」
P「READY!!は良い歌だなぁ」
雪歩「きっと、ぜったいー♪」
P「でも今の状況だと別の意味にしか聞こえないですぅ」
雪歩「どんな意味ですか?」ペロッ
P「あぁぁん……んぃぃ」ビクンビクン
P「まずいなぁ、このままだと色々」
雪歩「はい?」スルスル パサッ
P「はやいなぁ、もう準備万端って感じ」
雪歩「えへへ」
P「それで、そろそろ遊びは終わりにしよう。もう十分ですよ」
雪歩「遊びなんかじゃないです。私は本気です」サワサワ
P「んあああああああかん」ギンギン
P「ふぇぇぇ……」ビクビク
雪歩「こんなに感じちゃうなんて……」レロレロ
P「ゆきほのびやくはせかいいちぃぃいいぁぁぁぁん」
雪歩「は……んむ……んぐ……んっ」チュプッ
P「ぃっ……あっ……」
雪歩「えへへ、私でもおっきくできた……」
P「分かった、雪歩せめて近藤さんを」
雪歩「……近藤さんって誰ですか?……もしかして……すきなひ……れすかぁぁ?」グスッ
P「そこにある、それが近藤さんだ」
雪歩「……私との赤ちゃんが嫌なんですかぁ……?ヒッグ……ふぁぁ」ポロポロ
P「いや、俺はお前の事を想ってだな」
雪歩「うぅ……分かりましたぁ……」プスプスッ
P「分かったとか言いながらゴムに穴開けないで。洒落になって」
雪歩「ヒッグ……ぅぅ……」プスプスッ
P「……」
「ふぁぁぁぁぇ……ぇぇぇぇ……ヒック」
P「ゆ、雪歩!?」ビクッ
雪歩「何がですか?」
P「……いや、嫌な夢見てたんだ。ははは」
雪歩「もー、昼間から何言ってるんですか。先に行っちゃいますよ?」
P(……そうか、あんなに泣き虫な雪歩なんていなかったんだ)
P(良かった……全部夢だったんだ……)
P(そりゃそうか、ありえないもんなぁ)
「うぅぅ……グスッ……」
P(あ、さっき泣いてたのはこの娘か)
雪歩「ほら、もう泣かないの」
「ふぇっ……ぅぅぅ……ぅん……」
P(雪歩、このちっちゃい娘と知り合いなのか)
雪歩「全く、ちょっと離れただけで泣いちゃうなんて誰に似たんでしょうね。あなた」
P「」
おわり☆
P「あはは、雪歩は泣き虫だなぁ」 雪歩「ビック……」
に見えてちょっと「?」だった
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