れんげ「この花なんて名前なん?」
夏海「れんげ」
れんげ「んぉ? なっつん今なんて?」
夏海「れんげって言ったんだよ」
れんげ「……」
小鞠「どうしたの?」
れんげ「えと、その」
蛍「れんちゃん?」
れんげ「な、夏海さん、いきなり呼び捨ては、恥ずかしいのん……」
蛍「れんちゃんがもじもじしてるっ!?」
夏海「呼び捨てって、花の名前がれんげなんだって」
れんげ「え?」
夏海「え?」
れんげ「夏海さんは、うちのこと呼び捨てるくらいに近しい仲になったんじゃないのん?」
夏海「なーに言ってんの、れんちょんはれんちょんでしょ?」
れんげ「……」
夏海「れんちょん?」
れんげ「なっつんなんてもう知らないのん」プイッ
夏海「あっれぇ? うちなんかしたかな?」
小鞠「うーん、なんだろう、蛍分かる?」
蛍「えっと……小鞠」
小鞠「ふぇっ?」
蛍「こまり……」
小鞠「ほ、蛍? え、あれ?」
蛍「……ましたね」
小鞠「……へ?」
蛍「どうしたんですか小鞠先輩」
小鞠「えっ、あれっ、蛍?」
蛍「あのですね、れんちゃんはこんな感覚なんじゃないかなって」
小鞠「ああ、なるほど」
蛍「難しいね小鞠」
小鞠「……蛍がタメ口利くようになった」
蛍「あああごめんなさい調子に乗りました今のは冗談ですから! すみませんでした先輩!」
夏海「れーんちょん」
れんげ「なんなんなっつん、うちは今花を見るのに忙しいんよ?」
夏海「れんちょんってばそうツンツンするなって」
れんげ「ぷーい」プイッ
夏海「全く、そんなれんちょんにはこれあげないよー?」
れんげ「……これ?」チラッ
夏海「れんげ」
ぎゅっ
れんげ「な、なっつん!?」
夏海「この花飾り、れんげのために作ったんだ……貰ってくれる?」
ぎゅうう
れんげ「は、はい、い、頂きますのん」
夏海「はい、それじゃあ」
パサッ
れんげ「ぅ、えっと、なっつん、あの」
夏海「れんげ……」
れんげ「な、夏海、さん……」
夏海「なーんつって!」
れんげ「!?」
夏海「いやー、よく恋愛漫画とかでこんな風なシーンありそうだよねーってことでやってみたんだよ」
れんげ「……」
ぎゅうう
夏海「お? どうしたれんちょん?」
れんげ「……夏海、うちをいつまでも子供だと思って舐めないで欲しいんよ」
夏海「あはは、れんちょんはまだまだ子供でしょ、なめ――んっ」
れんげ「んんー、んっ、んっ……ぷはっ」
夏海「えっと……れ、れんちょん?」
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