エルフ「異世界でくらそー」男「はい?」 (19)

男「悪魔召喚装置?」

妹「そ、成功したらお兄ちゃんにも見せたげるよ」

男「はぁ…家は壊れないだろーな?」

妹「……」

男「おいっ!目をそむけるなっ」

妹「だ、大丈夫だよ……多分」

男「多分って」

妹「ボクの実験は失敗したことある?」

男「先日、学校の理科室を爆破して自宅謹慎処分を受けている中学生は誰だったかな」

妹「それは、自動酸素生産装置が暴走して……まぁ大丈夫だよ失敗しても死にはしないよ」

男「失敗するなよっ!」

妹「うむむ…だったら見せてあげようじゃないか!悪魔召喚装置スイッチオンっ!」

どーんっ

幼なじみ「また妹ちゃんが何かやったのかな?」

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妹「いやはや爆発するとはねーはっはっは」

男「けほっ…他に何か言うことは?」

妹「ご、ごめんなさい」

???「…~~~~~~」

妹「…」

男「この人は?つーか何語だ?」

妹「ちょっと待った…確かポケットに……あった!全言語翻訳装置」

男「んなもん、なんで持ち歩いてんだよ」

妹「実験だよ?」

男「……」

妹「チョーカータイプだからこの人の首につけて…」

「あの…ここはどこですか?」

妹「ここは日本ですよ、ジャパン」

「ど、どうしよー…言葉がわからない…」

男「逆翻訳装置とかないのか?」

妹「あ……」

男「おいっ!」

「ケテ•ノワヘヲ•モキ」

妹「?おかしいな今の翻訳されて」

「翻訳できるのですか?」

男「ん?言葉がわかるのか?」

「あ、はい翻訳の魔法を使いましたから」

妹「ボクは妹、あっちはお兄ちゃんの男、わかる?」

「大丈夫です、私はエルフと言います」

妹「耳尖ってたからもしやと思ったけど…悪魔じゃ無くてエルフを召喚してしまうとは…」

男「ところで妹さん」

妹「何?」

男「どうやってこの人…帰すんだ?」

妹「あ……」

妹「ごめんなさい」

男「どうするんだよ帰せないって」

妹「そもそもどんな次元から来ているのか、世界線の数値とかわからないことには…」

男「世界線の数値?」

妹「ボクたちが住むこの世界が12:9:78:56で固定されていて……」

男「ストップ!わからんわっ」

妹「簡単に言えば世界移動の電話番号」

エルフ「それが無いとどうなるんですか?」

妹「呼び出した時は偶然繋がったから良かったけど、最悪の場合亜空間をさ迷う事になる」

男「そんな物騒な装置を使うなよっ!」

妹「お兄ちゃん、ボクが作ったのは悪魔召喚装置だよ、世界線を越える装置じゃ無い…つまり大失敗したという」


ごつんっ

妹「痛い…」

男「エルフさん、妹がすいません」

エルフ「いえ、こうなっては覚悟します」

男「何を?」

エルフ「異世界でくらそー」

男「はい?」

妹「そうと決まれば善は急げ、ボクが政府に頼んで住民票やら必要な物を用意するよ」

男「中学生にそんな権力が…」

妹「簡単だよ、新兵器の開発は中止するよって脅せば」

男「この馬鹿、そういえば天才だったね」

妹「誉めても珈琲くらいしか出せないよ?」

男「珈琲は出せるのか」

妹「インスタント珈琲キャンディ、水に溶かすとあっという間に珈琲にってね」

男「それは口にして大丈夫なんだろうな…」

妹「失敬な好評販売中だよ」

男「さよですか」

妹「じゃ電話してくる」

男「いってら」

エルフ「よくは分かりませんが…妹さんはすごいんですか?」

男「あぁ、天才だよ」

とりあえずここまで仕事行ってきまーすっ!

エルフ「失礼なのですけど…男さんと妹さんって似てませんよね?」

男「あぁ、それは…」

妹「終わりましたよー」

男「早いな」

妹「えっへんっ!」

男「エルフさん、さっきの話の続きはまた今度な」

エルフ「え…あ、はい」

妹「何?秘密の話なの?」

男「秘密の話だよ」

妹「ふーん…あ、そうだ!エルフさんは一応、我が家の住人になったよ」

男「一応?」

妹「あと幼ちゃんが玄関にきてるよ」

男「」

どたどたどた

幼「ちょっとエルフが異世界から来たって本当なのっ?」

エルフ「?」

男「幼さん、とりあえず落ち着……」

幼「きゃあああああ!?本物だよ!ほ、ん、も、の、すごいよ」

幼「もしかして妹ちゃんの発明が大成功しちゃった訳?」

幼「くぅ~~~!なんでファンタジー大好きな私を呼んでくれないのよ~」

男「うるさいからだよ」

幼「ひどいっ!」

男「コイツは隣の家の住人で幼なじみの幼って言って…」

幼「よろしくね♪」

エルフ「あ、はい…よろしくお願いします」

幼「でどういう発明品なの?」

妹「悪魔召喚装置」

幼「……あぁ、失敗したんだね」

妹「…失敗したね」

妹「そうだ自動犬散歩装置の調子はどう?」

男「お前そんな物作ったのか…」

妹「うん、ボク頼まれたからね」

幼「妹ちゃん、ごめんね…あれ愛犬が壊しちゃって」

妹「だったら直しましょうか?」

幼「んなにゃ、自分でやった方がダイエッ…自分でやった方いいし」

男(言いなおした…)

妹「さてボクは地下の研究室で新しい装置の開発にとりかかるね?」

男「新しい装置?」

妹「さぁ?」

男「不安だ…」

幼「不安ね」

妹「ボク天才なんだけど…」

エルフ(すごいのか、そうじゃないのかどっちなんだろ?)

>>13の男の台詞にミス発見
男「新しい装置?なんだ?」
の後に
妹「さぁ?」
でした

以下追記
今日は以上です
次回は2014,01/07の予定です

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