※シリアスでハードボイルドな感じにする予定
※地の文多め
さてスタート
気がつくと、草原で寝てた。
四肢が繋がっているか確認する。
右足、ある。左足、ある。右手、ある。左手、ある。頭……無いわけないか。というか四肢じゃない。
傭兵「……ここ、どこだ?」
俺はコソボから帰ってきたんだった。それで、友人の家で寝てて、客人を迎えたとき頭痛がして……それからどうしたんだっけ?
バカだわ
sageてばっかりだわ
寝る
思い出した。あの後倒れたんだ。んで、寝かされて、気がついたら寝てて、起きたら……ここにいた訳だ。
傭兵「これ、夢なんじゃね?」
そう思って頬をつねる。傷口をつねったからか、すごく痛い。
ということは……?
傭兵「うわああああああ!!!!!!」
生きてきた中で最もピンチに遭遇しているらしい。
訂正×生きてきた中で最もピンチに遭遇しているらしい
○これは確実にピンチだと実感した
ピンチだと分かっても仕方がない訳だが、とりあえずここで取るべき行動はたったひとつ。
出口を探す事だ。
こんな異世界に長くいてはならないと直感が告げていた。
起き上がって、周りを見渡そうとしたときに上から声が降ってきた。
「何してるんですか?」と。
ちなみに今は夜だ。雪が降っている。
暗くてよく顔が見れないが、声からして女であることは分かった。
「風邪引きますよ?」
傭兵「でしょうね」
「盗賊に何かされたんですか?私の家まで送ってあげますよ」
傭兵「盗賊?あんな野蛮なゴミムシに襲われる訳ないでしょう。俺と戦ったら全員地獄送りですよ」
「……!」
「やっぱり、貴方だったんですね!!」
傭兵「は?」
いや、初対面の相手にそんなこと言われても何と返せば良いのか分からんのですが。
傭兵「ところで、貴女の名前は?」
「村娘って言います!」
傭兵「ではお尋ねしますが、その肩からぶら下げている自動小銃と明らかに目立つ真っ赤な服装は何ですか?」
村娘「え、えーと、この服装はアレです!村のお祭りの衣装なんです!」
サンタクロースについてのことだろうが、今はハロウィンじゃないはずだし、クリスマスだからといってサンタクロースの格好が祭りの衣装ってのは少なくとも俺が知る限り聞いたことが無い。
傭兵「その自動小銃は俺の知識によればM1ガーランドだと思うんですが、どうしてそんな物を聖夜に所持しているんですかね?」
村娘「か、狩りの途中でして……」
嘘つけ。こんな夜に狩りなんて出来る訳ないだろ。
村娘「と、とにかく失礼しまーす!!」
ポス
凄い勢いで駆けていった。何者だったんだ?
傭兵「?」
何か手帳みたいな物を拾った。
傭兵「どれどれ……」
何書いてんだか分からないが、身分証明書のようだ。忘れていくなんて余程慌てていたんだろうか。
そこに書いてある文字は、アルファベットに似ていた。謎の文字をアルファベットに置き換えて読んでみる。
傭兵「……連合軍降下猟兵部隊…魔術師資格一級保有者?」
とりあえず、やたら物騒な名前の職場にいて、とてもファンタジーが好きなことがよく分かった。
バタバタバタバタ
村娘「すいませーん!落とし物しちゃって……」
傭兵「何 が 村 娘 だ よ 嘘 つ い て ん じゃ な い よ」
村娘「ひいいいいぃ!」
傭兵「………そこに小屋を見つけたんだ。あそこでじっくり話を聞かせて貰うよ」
自分でもおかしいと思えるぐらいのキチガイじみた笑顔でそう告げて、尋問を小一時間程行うことにした。
相手は子犬のように震えていた。少し可愛かった気がした。
バタバタバタバタ
村娘「すいませーん!落とし物しちゃって……」
傭兵「何 が 村 娘 だ よ 嘘 つ い て ん じゃ な い よ」
村娘「ひいいいいぃ!」
傭兵「………そこに小屋を見つけたんだ。あそこでじっくり話を聞かせて貰うよ」
自分でもおかしいと思えるぐらいのキチガイじみた笑顔でそう告げて、尋問を小一時間程行うことにした。
相手は子犬のように震えていた。少し可愛かった気がした。
連投しちまったよお
寝る
(安価は今週のうちに取り始める)
http://imgur.com/fGDiR6X
一応地図を載せましたのでこれをもとに安価をやってください
>>14説明
赤いバツのところが現在位置
灰色の直線が主要街道
国土にある四角がその国の首都です
では再開
~小屋~
村娘「あ、あの~………」
傭兵(一応話ぐらい聞いておくか)「何だね?」
村娘「ここ、私の家なんですけど」
傭兵「……つまり、それって」
村娘「不法侵入です」
傭兵(軽犯罪を犯してしまった)
何か変だとは思った。
拘束具を取り付けるために壁にアタッチメントが着いているとか、その辺りだ。
しかし軽犯罪とかそういうレベルじゃない気がする。
相手はどこかも分からない国の軍人で、こっちは傭兵稼業をやめて1年ほど経っていて、つまりは体が鈍っている身だ。
仮に戦ったとして、勝てるだろうか?
そもそも、彼女の目的は何だ?
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