春香「本当?何だか視線感じるんだけどなー」
冬馬「勘違いだ!」
春香「えー、絶対私の足とか胸見てるって」
冬馬「だから見てねえって!!」
春香「あれー、前に番組で私がこけた時食い入るように……」
冬馬「し、知らねえな!自意識過剰すぎるぜ!」
春香「だってオンエアされて結構ネットで話題になってたよ」
冬馬「え?」
春香「天ヶ瀬冬馬が天海春香のスカートの中ずっと見てたって」
冬馬「そ、それは……」
春香「まあ、あの映像見たら誰でもそう思うよね」
冬馬「違う!それは悪意ある受け取り方だ!」
春香「じゃあ何であんなに見てたの?」
冬馬「……」
春香「やっぱり……」
冬馬「だ、だからそれは……そう!お前が怪我しないか心配だったんだよ!」
春香「へぇ~」
冬馬「派手にころんでだからな!そう、別に覗いてたわけじゃない」」
春香「そーなんだー」
春香「まあ、立ち話もなんだから座ろうよ!」
冬馬「いきなり何だよ……」
冬馬「何で対面に座らなきゃなんねぇんだよ!」
春香「こっちの方が顔見て話せるかなって」
冬馬「……」
春香「それでね、さっきの話の続きだけど……」
冬馬(す、スカートの中が見えそうだ……こんな短いスカート着やがって!)
春香「……冬馬君どこ見てるの?」
冬馬「べ、別にどこも見てねえっての!」
春香「明らかに視線が下の方に向いてたよね?」
冬馬「向いてねえよ!」
春香「いやいや、完全に……こんな感じの角度だったよ」クイッ
冬馬「あ……蟻を観察してたんだよ!一生懸命何か運んでるからな!」
春香「それにしては視線が上すぎたように思うんだけど……」
冬馬「気のせいだ!」
春香「じゃあ蟻観察してたなら、何で最初に下向いてた事否定したのかな?」
冬馬「……」
春香「ねえねえ、聞いてる?」
冬馬「……何か陰気っぽいだろ。そんな事してるって言ったらよぉ」
春香「確かにイメージと全然違うね」
冬馬「だろ!?俺そんな事するキャラじゃねえだろ!?」
春香「まあ、そうだよねー。冬馬君そんなことしないよねー」
冬馬「当たり前だぜ!そんなことして何が楽しいんだよ。くだらねえ」
春香「してたんだよね?」
冬馬「ぁ……お、おお。蟻見るのも意外と楽しいぜ」
春香「話が逸れちゃったね」
冬馬「ったく誰のせいだよ。本題に戻ろうぜ」
春香「で、私の事チラチラ見てる件についてなんだけど」スッ
冬馬(ふぉぉ!!脚!!組みかえてやがる!!脚線美が素晴らしいじゃねえか!!)
冬馬(そして黒のニーハイ!!絶対領域!!ついでに見えそう!!)
春香「……ちょっと」
冬馬「ひゃ!?」
春香「今の声どこから出したの?」
冬馬「……別にどこからでも良いだろ」
春香「やっぱり見てるよね?」
冬馬「見てない!!」
春香「見てる」
冬馬「見てない!!」
春香「何でそんなに否定するの?認めたら楽になるよ?」
冬馬「見てないからだ」
春香「……それで、あの番組のオンエアの映像の話だけど」ズイッ
冬馬(前かがみ!!やべぇ!!その体勢はやばいって!!!)
冬馬(お前胸あるんだからよ!!もうちょっと考えろよ!!)
冬馬(ブラがチラッと顔見せしてやがる!そして谷間が出来てれぅ!!)
春香「冬馬君」
冬馬「うぉぃどっせぇやぁ!!?」
春香「ちょっと何言ってるか分かんないよ」
春香「で、私の胸見てたよね?」
冬馬「な、何の事だかさっぱりだぜ」
春香「いやいや、今ずっと覗きこむように見てたってば」
冬馬「それも気のせいだ」
春香「今の様子動画に撮ったら100人中100人が見てたって言うと思うよ」
冬馬「だ、だって見てねえもんよぉ」
春香「はぁ……そんなんだから冬馬君はd……」
冬馬「……?」
春香「何でも無い!気にしないで!」
春香「千早ちゃんって可愛いよね~」
冬馬「いきなり何なんだよ」
春香「でも胸が無いのがちょっと残念かなー」
冬馬「は?何言ってんの?」
春香「え?」
冬馬「お前、あの身体のライン見てマジでそう言ってんのか?」
冬馬「あんなモデル体型でスレンダーなやつそうそういねえぞ」
冬馬「それによ、普段露出少ないからライブの時のありがたみが増えるってもんだぜ」
冬馬「胸なんか無くたってあいつはすげえ魅力的だと思うぜ」
春香「そ、そんなに千早ちゃんの事も見てるんだ」
冬馬「……って北斗が言ってた」
春香「それじゃああずささんはどう思う?」
冬馬「そうだな……」
冬馬「あの人にはそこらの小娘には出せない大人の色気があるんだよな」
冬馬「包容力があるって言うのか?何もかも受け入れてくれそうな」
冬馬「普段胸にばかり目を奪われがちだけどよ……」
冬馬「あの物腰にあの胸だから、相乗効果でより素晴らしく感じるんだと思うぜ?」
冬馬「あと巨乳セーターとか最高の組み合わせだよな」
春香「あずささんの事もよく知ってるんだね」
冬馬「……って北斗が言ってた」
春香「真は可愛いというよりかっこいいって感じだよね?」
冬馬「分かってねえな、天海」
春香「はい」
冬馬「まずな、前提としてあいつは可愛くなりたがってるんだぜ?」
冬馬「そう考えてる時点でもうよ、可愛い」
冬馬「ちょっと方向間違えてる時もあると思うぜ?それでも必死に頑張って可愛くなろうとしてるって分かる」
冬馬「たまんねえな。その可愛くなろうとしてる姿が可愛いんだよ」
冬馬「あと、やっぱりあの引き締まった身体がまた良い」
冬馬「それでいて男には出せない女の柔らかさも失われてねえ。もう、な?」
冬馬「それにあいつ熱くなるとすぐに胸とかの意識薄くなるからよ。ワクワクするぜ」
春香「あ、うん……」
冬馬「北斗が言ってただけだからよ。俺には分かんねえけどな」
春香「やっぱりね、私思ったんだ」
冬馬「何がだ?」
春香「絶対絶対絶対見てるよね」
冬馬「しつけえな!いい加減にしろよ!俺はチラチラ見てねえ!」
春香「あ、そうだね。冬馬君チラチラじゃなくて常時見てるみたいだから」
冬馬「はぁ!?何でそうなるんだよ!」
春香「今までの話だけで証拠は充分だと思うんだ……」
冬馬「だから全部北斗が言ってたんだよ!俺は知らねえ!!」
春香「……」スッ
冬馬(脚!)
春香「……」ズイッ
冬馬(胸!)
春香「何か前かがみになってない?」
冬馬「な、なってない……」
春香「じゃあちょっと立ってみて」
冬馬「やだ」
春香「じゃあ、もう北斗さんが私に何言ってたか教えてくれない?」
冬馬「は?」
春香「それでもう、終わりにするから。もうこの事言わないって約束する!」
冬馬「何でそんな事言わなきゃなんねえんだよ」
春香「だって知りたいんだもん」
冬馬「イヤだ」
春香「何で?さっきみたいに教えてよ」
冬馬「本人目の前にして言えるわけねえだろ」
春香「……いーだ、冬馬君のいじわる」
冬馬「いじわるでも何でもいいから、諦めろっての」
春香「そんなんだと女の子にモテないよ?」
冬馬「別にモテたくねえよ。相手は1人で十分だ」
春香「はぁ……そうだね」
冬馬「んだよ……」
春香「じゃあ私もう帰るね。冬馬君は?」
冬馬「……もう少しここに残る」
春香「ふ~ん、理由教えてほしいけどそれはまた今度聞くね。バイバイ」
冬馬「聞かなくていいっつーの……」
春香「最後に一言!見る時はもう少しバレないようにね」
冬馬「だから見てねえっつってんだろ!!」
俺「・・・(チラッ チラッ)」
小鳥「あ、俺くんさぁ、さっきから私のことチラチラ見てたよね?」
俺「なんで見る必要があるんですか・・・(勃起)」
小鳥「そんなに見せたければ見せてあげるわよ(震え声)」
俺「ああ^~」
冬馬(……まずあいつは意外と胸がある)
冬馬(そして踏んでもらいたくなる脚もポイントだな)
冬馬(家庭的で家事も得意ってのも素晴らしい。現代の女に不足している要素だぜ)
冬馬(何よりあの笑顔と優しさ。人を気遣って自分の事は後回しにしちまうようなお人好し)
冬馬(あいつがいるだけで周りが明るくなるっていうか……)
冬馬(萩原とはまた違った意味で守りたくなるって感じだな)
冬馬(今日のあいつからは全く優しさを感じなかったけどよ)
冬馬(そういえばさっきもう少しで見えそうだったよな……てか、実は見えてたんじゃね!?)
冬馬(今日の光景は脳内にしっかり脳に刻み込んだ。今から再生してみるか)
翔太「前かがみでずっと真剣な顔してるよ、前かがみで」
北斗「見なかった事にしよう」
終
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