京子「あかり、ごらく部やめるってよ」(414)

 

京子「いやー、昨日桐島部活っての見てさー」

結衣「あかりがいたらお前どうすんだよ、ひっくり返るぞ」

ちなつ「面白かったんですか?あれお姉ちゃんがみたいって言ってたんです」

京子「・・・人による?」

結衣「逃げやがったな」

ちなつ「てか、あかりちゃんがいなくてホントに良かったですね・・・」

ちなつ「あかりちゃんがごらく部止めちゃうなんて、冗談にも・・・」



バサッ



ちなつ「・・・?」クルッ

京結「・・・あ」

あかり「あ、あかり・・・ごらく部卒業なの・・・」ジワ

ちなつ「い、いやあかりちゃん、京子先輩の冗談でね・・・」

あかり「うわぁぁぁんっ、み、皆元気でねぇぇぇぇっ」タタタッ

ピシャ

ちな京結「」

京子「あーあ・・・」

ちなつ「ええ!?私悪くないですよね!?」

京子「いや、タイミング的には」

ゴイン

京子「ふぉぉ・・・」プルプル

結衣「お前が言い出したことだろ。いいから謝ってこい」ビキビキ

京子「・・・は、はひ!」ビシィ

~廊下~

トボトボ

あかり「うぅ・・・、まさか一年生にして部活卒業だなんて・・・」

あかり「ぐすっ・・・、これからどうしよう、家に帰ろうかなぁ」

あかり「・・・はぁ」




?「あら。えっと・・・あ、赤座さん?どうしたの、そんなところで」

綾乃「今の時間だと、ごらく部にいるんじゃないの?」

あかり「・・・あ、杉浦先輩。こんにちわ」グシグシ

綾乃「・・・ちょっ。泣いてるの!?」

あかり「・・・い、いえっ!泣いてませんっ!」

綾乃「もう、目が赤いし涙の後も有るじゃない・・・。ほら、こっち向いて」

あかり「・・・あ、ありがとう・・・ございます」

綾乃「・・・ん。これで良し」

綾乃「泣いてると、せっかくの可愛い顔が台無しよ?」

あかり「・・・!」

あかり「あ、う・・・」

綾乃「・・・どーせ、歳納京子絡みでしょう?生徒会室行きましょ、話だけでも聞いてあげる」

キュ

あかり「あ、で、でもっ」

綾乃「丁度今日は私しかいなくて寂しかったの。私を助けると思って、ね?」

あかり「は、はい」テテテ

~生徒会室~

あかり「・・・」

綾乃「~♪」カチャカチャ

あかり(うぅ、あかり、杉浦先輩とそんなに話したことないから緊張するよぉ・・・)

綾乃「赤座さん」

あかり「は、はいっ」ビクッ

綾乃「紅茶とコーヒー、日本茶どれがいい?」

あかり「・・・あ、こ、紅ty」

あかり(・・・!?こ、ここはコーヒー!?)

あかり(杉浦先輩、大人っぽいし・・・ここで紅茶お砂糖沢山なんて言ったら恥ずかしい・・・?)

あかり「え、えっと・・・コーヒーで」

綾乃「あら、意外。お砂糖とミルクは?」

あかり「ぶ、ぶらっく・・・で」オズオズ

綾乃「・・・・・・。凄い、赤座さん大人なんだね」

あかり「え、あ、えへへ」

綾乃「私は紅茶かな」

綾乃「はい、どーぞ」カチャ

あかり「・・・あ、ありがとうございます」ズズ

あかり「・・・っ!」

あかり(うええ・・・にがぁぁぁ・・・)

綾乃「~♪」ドバドバ

あかり(・・・あ)

綾乃「赤座さん凄いなぁ、私苦いの苦手で・・・」

あかり(し、失敗しちゃった・・・)

綾乃「・・・ん。おいし」ズズ

あかり「・・・くすん」ズズズ

あかり(苦いよぉ不味いよぉ・・・)

綾乃「・・・ふふ」

あかり「・・・?」

綾乃「はい、お砂糖とミルク」スッ

あかり「・・・あ」

綾乃「赤座さん、緊張しなくても良いのに。ここ、シワ寄ってるよ?」ニコ

あかり「~~~~~っ///」

あかり(ば、バレバレだった・・・)ジワ

綾乃「いくつにする?」スッ

あかり「・・・あ、えっと。お砂糖三つのミルク二つ・・・」オズオズ

綾乃「・・・はい」トポン

あかり「・・・あ、ありがとうございます。」ズズ

あかり「・・・甘い」

綾乃「今度は美味しい?」

あかり「」コクッ

綾乃「赤座さんと二人で話すのは、初めてだっけ?」

あかり「・・・は、はい」ズズ

綾乃「そっか。そうだったっけ・・・・・・あ、プリンあるから食べる?」

あかり「え、いいんですか?」

綾乃「うん、内緒ね。丁度今日は奮発して二つ買ってたの」スクッ



あかり(なんか杉浦先輩、いつも見る先輩と違うな・・・)ズズズ

綾乃「とろーりクリームと、わふー小豆、どっちがいい?」

あかり「え、えっと、わふーが良いです」オズオズ

綾乃「じゃあ、はい。これ、スプーンね」



綾乃「」はむはむ

あかり「」はむはむ



綾乃「~♪」ニコニコ

あかり(あ、可愛い・・・)

綾乃「ねぇ、そっちも一口もらっていい?」

あかり「・・・あ、はい。どうぞ」

綾乃「ありがと♪」パクッ

綾乃「わぁ、こっちも美味しい。・・・はい、赤座さん、あーん」

あかり「ふぇ?」

綾乃「あーん。ほら、落ちちゃうよクリーム」

あかり「あ、あーん・・・む」

あかり「・・・美味しいっ」

綾乃「ふふ、良かったぁ。はむっ」

綾あか「「御馳走様でした」」パムッ




あかり「あ、あの・・・ごちそうさまでした。ありがとうございます、杉浦先輩」ペコリ

綾乃「うん?良いわよそんな。一人より誰かと一緒に食べた方が美味しいでしょ?」

あかり「はいっ」

綾乃「・・・」ズズ

綾乃「それで、どうして泣いてたの?」

あかり「え、えっと・・・」

綾乃「理由、あるんでしょう?」

あかり「あの・・・」オドオド

綾乃「・・・・・・んー」

綾乃「わかった。じゃあ聞かない」

あかり「・・・え」

綾乃「無理矢理は良くないものね」

あかり「・・・ありがとうございます」

綾乃「でも言いたくなったら言ってね?力になるから」

あかり「・・・」コクッ

~玄関~

綾乃「ん~~~~~~~っ・・・はぁっ!」ノビー

綾乃「ごめんね。あの後お仕事手伝って貰っちゃって」

あかり「・・・書類本棚にしまうだけでしたし、お茶とプリンのお礼です」

あかり「それと、あの、励ましてもらって・・・」

綾乃「・・・私何かした?」

あかり「」フルフル

あかり「私、先輩が話しかけてくれなかったら、きっと家で泣いてた・・・から・・・」

綾乃「・・・そっか」

綾乃「ねぇ、赤座さん?」

あかり「はい?・・・・・・きゃっ」ギュ

綾乃「明日また、来ても良いわよ」

あかり「・・・でも」

綾乃「察するに、どうさ歳納京子と船見さんが何かやったんでしょう?」

あかり「・・・・・・う」

綾乃「だから、ほとぼりが覚めるまで・・・ううんっ、赤座さんが落ち着くまではこっちにいなさい」ナデナデ

あかり「・・・あの」

綾乃「ん?」

あかり「・・・きっと、ご迷惑じゃ?」

綾乃「全然、皆も喜ぶわ。それに・・・」

綾乃「私は生徒会副会長よ?後輩の一人や二人、どんとこい、よ」ナデナデ

あかり「・・・・・・」

あかり(どうせ、ごらく部に戻っても・・・・・・だよね)

あかり「えと・・・・・・はい」

綾乃「ほんとっ?嬉しいなぁっ」ギュムー

綾乃「んー♪赤座さん柔らかい・・・♪」ギュムー

あかり「わわっ//す、杉浦先輩っ!?」

あかり(先輩も十分柔らか・・・っ、それに良い匂い・・・)ポー

あかり「あ、あの・・・誰かに見られちゃいます・・・」スッ

綾乃「あ、ご、ごめんなさいっ」

綾乃「私、妹って言うのに憧れてたから、つい・・・」

綾乃「ご、ごめんね・・・?」

あかり「い、いえ、えっと、こちらこそあの、ありがとうございますっ」ペコリ

あかり「・・・正直、ごらく部がないとやることがなくて・・・」ショボン

綾乃「ふふ、じゃあ、これから少しの間、よろしくね?赤座さん♪」ナデナデ

あかり「はい♪」






ちな京結「・・・・・・あわわわわわわ」

ちなつ「ど、どうするんですかっ?京子先輩!なんか凄いことになってますよ!?」

京子「あ、綾乃~、私のあかりを~~~っ!」スクッ

結衣「オイコラ」ゴスッ

京子「いたっ。な、なんだよ結衣!」

結衣「大体、京子の話が原因だし、今私達が出ていっても何も解決しないよ」

ちなつ「・・・話こじれそうです」

京子「ぐぬぬ」

結衣「こうなったら、あかりが戻ってきてくれるまで待つしかないんだよ」

ちなつ「もし、戻ってこなかったら・・・」グス

結衣「うーん、そのまま生徒会入りだろうね。まぁ、内申的にはそっちの方が・・・」

京子「駄目!駄目駄目!あかりはごらく部なんだよ!?四人でごらく部なのに・・・!」

結衣「・・・・・・」

京子「・・・あかりにごめんなさいすれば」

結衣「確かにそれも良いけど、今やることかどうか・・・」

京子「うぅ・・・」

結衣「まぁ、暫く様子を見てみようよ。あかりにも良い経験になるし」

ちなつ「・・・はぁ、あかりちゃん」

京子「う、うぅ~~~~あかりぃ~~~」

~杉浦家~

綾乃「ただいまぁ」

綾母「どうしたの?そんな嬉しそうな顔してー?」

綾乃「えへへ、赤座さんっていう後輩とお茶したの」

綾母「赤座さん?」

綾乃「歳納京子の部活の後輩、ちっちゃくてふわふわで可愛いんだぁ・・・」ポー

綾母「あらあら」

綾乃「あ、お風呂いい?」

綾母「沸いてるわよ」

綾乃「じゃあ、入ってくるねっ」

トタタ

綾母「・・・綾乃ちゃん。歳納さん家の京子ちゃんの事を喋るときとおんなじ顔だったわねぇ」

綾母「ふふっ」

綾母「綾乃ちゃーん、あがったらご飯だからねーっ。ハンバーグよー!」



綾乃「ほんとー?やったぁー」

~生徒会室・昼休み~

綾乃「と、言うわけで今日から暫く、生徒会のお手伝いをしてくれる赤座さんです」

あかり「よ、よろしくお願いします・・・」オズオズ



さくひま「ええええええええええええっ!?」ガターン

千歳「あらまぁ、赤座さんこんにちわぁ」

櫻子「ど、どうしたの!?あかりちゃん!」

向日葵「そうですわ!」

あかり「あ、えっと・・・ちょっと事情があって」

向日葵「事情?・・・そういえば吉川さんともあまり・・・」

ガターン

櫻子「あかりちゃんっ!」

あかり「ふぇっ?」

櫻子「生徒会副会長の座を狙いに来たんだね!?この大室櫻子、負けないぞー!!!」

向日葵「机の上に立たない」バシッ

櫻子「はぅあっ」

千歳「よろしくなぁ」

あかり「あ、池田先輩」

キュ

千歳「いつまでいれるかはうちには分からないけど、嬉しいわぁ」

あかり「・・・え、えへへ」

綾乃「暫くは皆の補佐に回ってもらう予定よ。あんまり専門的なことやらせても分からないだろうしね」

あかり「は、はい」

綾乃「ふふ、それじゃあまた、放課後にね」

ひまさくちと「はーい」

バラバラ ワイワイ

あかり「・・・・・・」

あかり(なんか、忙しそうだよぉ。あかりに出来るかな・・・)

綾乃「赤座さん」

あかり「・・・あ、杉浦先輩」

綾乃「大丈夫よ、すぐ慣れると思うわ」ナデナデ

あかり「・・・あ」

あかり(杉浦先輩、なんで私の思ってる事わかるんだろう・・・恥ずかしいな)カー

~放課後・生徒会室~

あかり「櫻子ちゃん、そこ間違ってるよ。貸して」

櫻子「あ、う、うん」


あかり「向日葵ちゃん、こっち終わったから半分ちょーだい?」

向日葵「あ、助かりますわ」


あかり「池田先輩、はいティッシュ」

千歳「すまんなぁ、最近つるがガタガタやねん」



あかり「♪」セコセコ

櫻子「あ、あれ・・・?ねぇ、向日葵・・・」

向日葵「普段からそうでしたけど、赤座さん・・・有能過ぎですわ・・・目立たないけれど」

千歳「ほんと、助かるわぁ~」



綾乃「赤座さん、もう、そこら辺で良いわよ。これ以上やると先生達、調子乗っちゃうから」

あかり「そ、そうなんですか・・・?じゃあ・・・」

あかり「あはは・・・生徒会のお仕事って、大変・・・ですね。あかり、もうくたくたです」

綾乃「ふふ、普段はもっとゆっくりやってるのよ?・・・うーん」チラッ

綾乃「皆、赤座さんにつられて頑張っちゃったせいか・・・潰れちゃってるわね・・・」

あかり「・・・え?」




櫻子「」

向日葵「」

千歳「あはぁ~♪」ドクドク

あかり「あ、み、皆ごめんなさいっ!」トタタ

櫻子「・・・ふふ、あかりちゃんなら・・・任せられる気がしてきた・・・ぜっ」ガクッ

向日葵「・・・普段から薄々気付いてましたが、まさか事務仕事までこんな・・・」

あかり「ううん、向日葵ちゃんが細かく教えてくれたから・・・」

向日葵「ふふ・・・赤座さん・・・恐ろしい娘・・・」ガクッ

あかり「向日葵ちゃーーーんっ!」

千歳「綾乃ちゃん、凄いなぁ・・・。スカウトの才能あるんちゃう?」

綾乃「い、いや、私も正直ここまでは思って無かったの・・・あはは」

千歳「ずっと居てくれたらええのにー」

綾乃「・・・それは、無いわね。いて三日とか、そのくらいかな」

千歳「・・・・・・なんや、深いん?」

綾乃「多分ね・・・」

千歳「・・・綾乃ちゃんも赤座さんに居て欲しいんやね」

綾乃「・・・あ、当たり前よっ。仕事が楽になるに越したことは・・・」

千歳「んー・・・」

千歳「歳納さんと赤座さん、浮気は駄目やよ?」ニコニコ

綾乃「ばっ・・・浮気!?」

千歳「へへー」

綾乃「だ、大体歳納京子の事は何にも思ってないわよ!!」

千歳「・・・そなん?」

綾乃「・・・そ、そうよ」

千歳「じゃあ、今は赤座さん?」

綾乃「・・・気になるっていったら、赤座さんの方が今は」

千歳「ほぇ、なんや今日は素直に・・・」

綾乃「な、なによぉ・・・」

千歳「どうして?」

綾乃「し、知らないっ。でも、なんか目で追っちゃうというか・・・」

千歳「・・・ふむー」

千歳「やっぱり恋なんちゃう?」

バシィ

千歳「あいたた・・・」プルプル

綾乃「な、な、何よ!違うわよっ!ただ妹みたいで可愛いなぁーって・・・」

千歳「ふふー、そういうことにしといてあげるわ」スクッ

綾乃「だ、だからっ・・・」


キーンコーン


櫻子「ほあっ!帰るぞ向日葵!」

あかり「わわっ!?」ビクッ

向日葵「・・・貴女、ホントに都合のいい身体ですわよね」ヨロヨロ

あかり「だ、大丈夫?」

向日葵「慣れてますから大丈夫ですわ」

あかり「そ、そっか」

向日葵「それでは皆さん、お先に」ペコリ

櫻子「おっつかれさまでしたぁー!」

千歳「うちも千鶴と帰る約束があるから、ほなね、お二人さん」フリフリ

あかり「あ、はい。お疲れ様でした」

綾乃「お疲れ様、また明日ね」


ピシャ

綾乃「・・・ふぅ、さて。赤座さん、私達も帰りましょうか」

あかり「あ、はい。今急いで・・・わわっ!」ガシャーン

バササー

綾乃「・・・!」

あかり「いたた・・・・・・あっ!」ジワ

綾乃「・・・あらら、これは」

あかり「ご、ごめんなさ・・・!」ボロボロ

綾乃「・・・・・・」

>ジワ

漏らしたか…

あかり「ごめんなさいごめんなさい!」

綾乃「・・・怪我は?」

あかり「ごめんなs・・・」ボロボロ

フワッ ギュ

あかり「ふぁ・・・」

綾乃「怪我は、してない?」

あかり「・・・は、はい。あの・・・杉浦先輩?」

綾乃「良かった」

あかり「え?」

綾乃「赤座さんが、無事で」ギュ

あかり「あ、あの・・・あかり、皆が頑張ったお仕事を・・・」ポロポロ

綾乃「良いのよ、また、纏めれば良いから」

あかり「・・・でも」ポロポロ

綾乃「いいの」

あかり「良くない・・・です・・・ 」

綾乃「いいの」ナデナデ

あかり「ぐすっ・・・えぐ・・・」

綾乃「・・・・・・落ち着いた?」

あかり「・・・はい」

綾乃「ほら、これで拭きなさい」スッ

あかり「・・・ありがとうございます」

綾乃「・・・・・・んー、これは凄いわね」

あかり「うぅ・・・」

綾乃「まぁ、二時間もあればなんとかなるわ。赤座さん、先に帰って」

あかり「あ、あかりも・・・っ」

綾乃「だめ」

綾乃「家の人が心配するわよ」

あかり「なら、今から連絡して・・・」カコカコ

綾乃「帰りなさい!」

あかり「・・・あ」ビクッ

綾乃「仕事を手伝ってもらっている赤座さんに遅くまでやらせるなんて出来ないの。分かって?」

あかり「・・・・・・ですか?」

綾乃「・・・え?」

あかり「あかりは・・・そんなに、いらない娘ですか?」ポロポロ

綾乃「赤座さん、何を言って・・・」

あかり「あかり、そんなに役にたちませんか・・・?」ポロポロ

綾乃「・・・赤座さん」

ガシッ

あかり「・・・もう、誰かにいらないって言われるのは・・・やだ・・・!杉浦先輩・・・見捨てないで、下さい・・・」ボロボロ

あかり「あかり頑張りますからぁ・・・」

あかり「杉浦先輩・・・・・・っ!」ギュウウ

綾乃「・・・」

あかり「一人は・・・やだぁぁっ・・・」ポロポロ

綾乃「・・・赤座さん?」

あかり「・・・・・・」ポロポロ

綾乃「ちょっと、紅茶淹れるから一緒に飲もっか?」

あかり「・・・・・・ぐすっ」コクッ

綾乃「ちょっと書類が邪魔ね・・・よっ」バサバサ

綾乃「・・・あ、これ、入れようかな」カチャカチャ

綾乃「・・・・・・」ポチポチ プシュー





あかり「・・・・・・ぐすっ、ひっく」

綾乃「・・・はい、赤座さん。熱いから気を付けてね」カチャ

あかり「・・・あり、がと・・・ございます」スッ

綾乃「・・・」ズズ

あかり「・・・・・・あれ?これ・・・」

綾乃「アプリコットジャム。ちょっと味が変わって面白いでしょ?」

あかり「・・・美味しい」

綾乃「良かった。お気に入りなの、これ」ズズ

あかり「・・・・・・」ズズ

綾乃「・・・ごらく部で何があったの?赤座さん」

綾乃「赤座さんのあの姿・・・ちょっと、普通じゃなかったわ」

あかり「・・・・・・」

綾乃「無理に聞かないとは言ったけれど・・・」

あかり「・・・」カチャ

あかり「・・・・・き、昨日、ごらく部に行ったときに、なんですけど」








綾乃「・・・そんなことが」

あかり「・・・あかり、もう、それ以上ごらく部にいられなく・・・なって・・・今日も、ちなつちゃんともあんまり話せなくて・・・」ポロポロ

あかり「あかり、存在感なくて・・・ごらく部の皆の役に立てなかったから・・・だから、いらないって・・・」ポロポロ

あかり「~~~~~っ!」ポロポロ

波線どうぞ つ~

あかり「・・・昨日、杉浦先輩が声かけてくれて・・・凄く嬉しくてっ・・・だから今日も来ていいって言ってくれて、安心して・・・」

あかり「それで・・・頑張って役に立とうとしたのに・・・最後に・・・こんなっ・・・・・・!」

あかり「ごめんなさい・・・杉浦先輩・・・っ・・・次は、頑張りますから・・・す、捨てないで・・・」

綾乃「・・・」スッ

ギュムー

あかり「・・・あ」

綾乃「・・・捨てるなんて、そんなことあるわけないじゃない」

綾乃「それに・・・」

綾乃「ごらく部の皆も・・・ホントはそんなこと思ってないと思うわ」

あかり「・・・・・・うそ、です。あかり、聞いたんですもん」

あかり「・・・聞いたんですもん」ポロポロ

綾乃「・・・何かの間違いだと思うけどなぁ」サスサス

あかり「~~~~~~っ」フルフル

綾乃「・・・赤座さん」

あかり「・・・・・・・・・」ギュウウ

綾乃「・・・動けないわ」

あかり「・・・・・・」

綾乃「・・・・・・」ナデナデ

綾乃(・・・あはは、こりゃ今日中は無理、ね)

綾乃(・・・赤座さん)

~玄関~

綾乃「・・・すっかり夜ね」

あかり「・・・」ギュ

綾乃「心配しなくても、見捨てたりなんかしないわよ?」

あかり「・・・・・・ほんと?」

綾乃「うん。赤座さんの気がすむまで、側にいてあげる」ナデナデ

あかり「・・・いらないって、言わない?」

綾乃「うん」ナデナデ

拙者限界ゆえ今日はここらで切り上げるで御座るスマヌ
需要があって朝まで残ってたら続きを書くで御座るよニンニン!

それでは!ドロン!

~朝・生徒会室前~

綾乃「・・・はぁ、片付け終わるかなぁ。それに赤座さんの事もなんとかしないと」

あかり『・・・うそ、です。あかり、聞いたんですもん』

綾乃「・・・赤座さんが嘘を言うとも思えないし」

綾乃「・・・・・・ここは、歳納京子に聞いてみるしかないわね」フゥ カチャカチャ



グッ



綾乃「あれ?鍵が空いてたのかしら」

?「あ、杉浦先輩っ。・・・ごめんなさい!今開けます」

綾乃「あ、赤座さん!?」

ガララッ

あかり「すみません、勝手に入っちゃって・・・」

綾乃「どうしたの?何か忘れ物でもしt・・・・・・!?」




綾乃「・・・え、昨日あんなに散乱としてたのに」

あかり「ごめんなさい、やっぱり、あかりが散らかしたものだから・・・あの・・・」

あかり「杉浦先輩のお手数を煩わせたくないな・・・って」

あかり「勝手にごめんなさい!」ペコリ

綾乃「あ、う、ううんっ。ありがとね、赤座さん」

あかり「あの・・・それで、お時間、ありますでしょうか」オドオド

綾乃「・・・うん。片付ける為に早く来ちゃったし、いいよ。入って」

あかり「はいっ、ありがとうございますっ」

トテテ

ガララッ ピシャ

綾乃「んー・・・朝だから、コーヒーにしよっか。いい?」

あかり「はいっ。杉浦先輩が淹れてくれたのなら、なんでも嬉しいです」

綾乃「・・・!」

綾乃「あはは、そういわれると嬉しいな」

綾乃「はい」コト

あかり「・・・えへへ、ありがとうございます」


綾乃「」ズズ

あかり「」ズズズ


あかり「・・・美味しいです」

綾乃「よかった、淹れるかいがあるわ」

綾乃「それで、話って?」

あかり「・・・あかりを、生徒会に入れて欲しいんです」

綾乃「・・・」ズズ

あかり「あの・・・杉浦先輩のお役に立ちたいんですっ」

綾乃「・・・」

あかり「あかり、頑張りますから・・・お願いしますっ」

綾乃「・・・・・・」ズズ

あかり「・・・あの、駄目、ですか?」

綾乃「駄目じゃ・・・ないわ」カチャ

綾乃「・・・・・・ねぇ、赤座さん?」

あかり「・・・は、はい」

綾乃「あなたは、私の役に・・・立ちたいのよね?」

あかり「はい!」

綾乃「それだけ?」

あかり「・・・え?」

綾乃「私が卒業したら・・・どうするつもりなの?」

綾乃「生徒会、いる意味無くなっちゃったらどうするの?」

あかり「・・・・・・あ」

綾乃「赤座さんの気持ちはすっごく嬉しいの。きっといい生徒会員になれると思うわ」

綾乃「赤座さん、私よりも、多分優秀だしね」

あかり「・・・・・・」

綾乃「でもね、私達は・・・これでも学校の皆の為になりたいって思って頑張ってるの」

あかり「・・・はい」

綾乃「居場所が欲しいから、って思ってる入った人は誰もいない」

綾乃「会長も、ちと・・・池田さんも、古谷さんも。・・・大室さんだって、あれでも皆の為に頑張ってる」

綾乃「生徒会っていうのはね、そういう人が集まってる場所なの」

あかり「・・・・・・」ジワ

綾乃「・・・・・・」ズズ

綾乃「ごらく部とは、違うのよ・・・?」

あかり「・・・・・・」ポロポロ

綾乃「だから、貴女が生徒会に入ることはお勧めしないわ」

綾乃「厳しいようだけど・・・」

あかり「・・・あはは、で、です・・・よね・・・」ポロポロポロポロ

あかり「あかり・・・駄目な娘だなぁ・・・、そんなことも分からないなんて・・・・・・」

あかり「馬鹿だなぁ・・・・・・」

綾乃「赤座さん、だからね・・・?」

ガタン

綾乃「・・・赤座さん?」

あかり「・・・・・・変な事を言って、すみませんでした。こ、コーヒ・・・、美味しかったです」ダッ

綾乃「あっ、話はまだっ・・・・・・」

ピシャ タッタッタッ

綾乃「・・・あ」

綾乃「・・・・・・」

綾乃「私、言い過ぎたのかな・・・?」

綾乃「・・・・・・」ズズ

綾乃「・・・冷めちゃった、な」

~女子トイレ~

パタン

あかり「・・・・・・」

あかり「・・・・・・杉浦先輩に嫌われちゃったかなぁ」ポロポロ

あかり「えへへ・・・、もう、生徒会室にも行けないや・・・」

あかり「・・・何やってんだろう」ポロポロ

あかり「やだなぁ、朝から。涙が止まらないよ・・・」

あかり「杉浦先輩・・・優しかったのに・・・な」ポロポロ

~一年教室~

櫻子「今日磯部揚げじゃんっ。やったー!よこせっ」

バシッ

向日葵「いーや。・・・てか、よくこの空気で食べられますわね」ボソッ

櫻子「だーからー私なりにテンションあげたんじゃん・・・」ボソッ

ひまさく「・・・」チラッ


あかり「・・・」もぐ

ちなつ「・・・」もぐ

ひまさく(気まずい・・・!)

向日葵「昨日からそうでしたけど、何があったのでしょう?」ボソッ

櫻子「あかりちゃん、生徒会では普通だったしねー。喧嘩じゃない?」ボソッ

向日葵「・・・あの二人が」ボソッ

櫻子「むー・・・」ボソッ



櫻子「二人は喧嘩したの?」

あかちな「」ピタッ

向日葵(このおばかー!!!!)

ちなつ「・・・う」

櫻子「ずーっと静かじゃん。そろそろこっちまで移っちゃうよー」

向日葵「~~~っ」バシィ

櫻子「あいたー!?な、何すんだよっ!」

向日葵「貴女ねぇ・・・もうちょっとオブラートに包んで・・・!」ワナワナ

櫻子「こー言うのは直接・・・!」



あかり「・・・ねぇ、二人とも」カチャ

あかり「二人は、どんな理由で生徒会に入ったの・・・?」

向日葵「・・・え?」

櫻子「どうしてそんなこと聞くの?」

あかり「なんとなく、だよ」

向日葵「・・・私は、そうですわね。皆の笑顔が見たいからですわ」

櫻子「・・・うわ」

向日葵「・・・」

向日葵「去年、学校見学に行ったときに」

向日葵「文化祭の時ですわ、たまたま生徒会主催の催しを見まして」

向日葵「凄かったですの、私と二、三しか変わらない女の子が前に立って、皆を喜ばせている。そんな先輩達に憧れて・・・」

あかり「・・・」

向日葵「私、昔は引っ込み思案でしたから。自分を変えたいって理由もあるんですけれど」

あかり「・・・そっ・・・か」

あかり「えと、櫻子ちゃんは?」

櫻子「え?向日葵に負けたくないから入ったの。それだけ」

あかり「・・・へ?」ズル

櫻子「それだけ」

あかり「え、えっと・・・」

櫻子「あと、私ね、やぼーがあるの」

あかり「野望?」

櫻子「副会長になって、生徒会長になったらね、皆の前に立ってこういうの」

櫻子「どうだ!馬鹿でも頑張れば生徒会長になれたぞーって」

櫻子「そうすればさ、私みたいに勉強が出来ない娘でも、頑張ろーって思ってくれるかもしれないじゃん?」ニカ

櫻子「世の中数字じゃないぞって証明したいの」

櫻子「・・・ま、そんな感じ?」

あかり「・・・あ」

あかり「・・・そっかぁ」

あかり「・・・そっかぁー」

向日葵「あなた、自分が馬鹿だって自覚してましたのね・・・その理由も初耳ですし」

櫻子「うっさぃ向日葵。大体杉浦先輩と会長にしか言ってないもん。そんな訳だからぜってー負けねー」ベー

向日葵「ふんっ、そんな口使いの櫻子には負ける気がしませんわ」

櫻子「なんだとこらー!」

向日葵「つーん」



あかり「・・・」

あかり「凄いね、二人とも・・・凄い」

向日葵「・・・そうですかしら?なにか照れますわね」

櫻子「私はともかく、向日葵は凄いかなぁ・・・」

向日葵「なんですって!?」

櫻子「なんだよやるかー!?」

キャーキャー



ちなつ「あかりちゃん、生徒会に入りたいの?」

あかり「・・・」

ちなつ「・・・・・・あのね、おとといの事、なんだけどね」

あかり「・・・ごめん、ちなつちゃん。あかりちょっと保健室行ってくる」ガタッ

櫻子「ついてこうか?」

あかり「ううん、大丈夫。二人とも、ありがとう」ペコリ



ガララッ



ちなつ「・・・・・・あ」

~廊下~

あかり(二人とも、凄い。あかりなんかと違ってちゃんと他の人の為に)

あかり(えへへ・・・あかりなんか、結局は自分の為・・・だもんね・・・)

あかり「・・・う」ヨロ

あかり(早起きし過ぎた、かな。すっごく・・・眠い)



ヨロ ヨロ



ガララッ

綾乃「・・・はい、ありがとうございます」

あかり「・・・あ」

~保健室~

あかり「杉浦先輩・・・」

綾乃「赤座さん!?どうしてここに・・・具合悪いの?」

あかり「えへへ・・・、早起きし過ぎたせいで眠くって・・・休ませてもらおうかなぁっ・・・て」ヨロ

綾乃「ちょっ!?」ギュム

あかり「・・・あぅ」

綾乃「・・・・・・もう」

綾乃「・・・え、先生行っちゃうんですか?え、ええ!?私が・・・!?」

綾乃「・・・いや、私もそうですけど」

綾乃「か、鍵まで・・・先生ぇ・・・」

ガララッ ピシャ

綾乃「な、なんでウチの教師ってこうも適当なのかしら・・・」ワナワナ

綾乃「・・・」

あかり「・・・すぅ・・・すぅ」

綾乃「とりあえず、赤座さんを運ばないとね・・・」ナデナデ

綾乃「ふふ、さらさら・・・」

あかり「・・・・・・むにゃ」

さるさんが襲って来る故避けながら昼を食べるで御座るよニンニン!

あかり「・・・むにゃ」パチッ

あかり「・・・あれ?いつの間に、あかりベッドで・・・?確か杉浦先輩と会って、それから・・・」ゴロン

あかり「!?」

綾乃「・・・すー」

あかり「杉浦せんp!?」バッ

あかり「・・・な、なんでおんなじベッドで寝てるの?」アセアセ

綾乃「・・・すー」

あかり「えと・・・あの・・・」オズオズ

プニ

綾乃「・・・ん」

あかり(わ、わわ。ほっぺ柔らかいよぉ・・・)

プニプニ

綾乃「んん・・・」ムニャムニャ

あかり「先輩が側にいるから・・・暖かい・・・」

プニ

綾乃「・・・んー」パシ

あかり「ふぇ!?」

キュッ

綾乃「・・・すー」

あかり(あわわ・・・っ、手、握られちゃった・・・)

あかり(んっ・・・・・・は、離れない?)

あかり(ど、どうしよぉ・・・)オロオロ

綾乃「・・・・・・・・・ふふ」

あかり「!?」

綾乃「無防備な女の子に悪戯するなんて、赤座さん悪い娘」

あかり「い、いつから起きて・・・?」アセアセ

綾乃「んー・・・さっき」

綾乃「二度寝しようと思ったら・・・ね?」

あかり「あ、あわわわわわわっ・・・!!ご、ごめんなさっ」

綾乃「許さないー」ガバッ

ギュム- パタッ

あかり「あ、あ・・・」カァァァァ

綾乃「罰として、このまま私と一緒に二度寝の刑ね」

あかり「あわわわ」ジタバタ

綾乃「逃げちゃ駄目ー」ギュム

綾乃「あはっ♪抱き枕探してたのよね・・・赤座さんぴったり♪」スッ

あかり「か、絡ませ・・・っ!?」ジタバタ

綾乃「もー・・・罰金バッキンガムなの。大人しく受けなきゃ駄目なの」

あかり「ふぇ?あ、あはははっ・・・!くすぐった・・・皆起きちゃう・・・!」

綾乃「私達しかいないよ?」

あかり「わ、わかりましたからっ・・・!くすぐ・・・るのやめっ・・・あははははっ・・・!」

綾乃「~♪」ギュム

あかり「はぁ、はぁ・・・」

綾乃「赤座さん、かわいいー♪」

あかり「う、うぅぅ」

綾乃「それじゃ・・・おやすみ」

あかり「は、はい・・・」

綾乃「・・・」

あかり(って!こんなにがっちりキメられて寝れるわけ無いよぉ・・・!)

あかり(先輩・・・柔らかいから痛くないけど・・・)

あかり(吐息、当たってくすぐったい・・・)

あかり(うぅ・・・//)

綾乃「ねぇ、赤座さん?」

あかり「・・・は、はいっ」

綾乃「今朝の事・・・」

綾乃「・・・歳納京子と船見さんに聞いたわ」

あかり「・・・・・・う」

綾乃「あれは誤解だよって、ごめんなさいーって」

あかり「誤解・・・?」

綾乃「詳しくは時間がなくて聞いてないの。それに、そこは私が聞いたら駄目なんじゃないかって思うから」

あかり「・・・・・・」

綾乃「ねぇ、赤座さん?放課後、もう一度ごらく部に行ってみない?」

あかり「・・・・・・」ギュム

綾乃「・・・・・・お話しないと分からないことだってあるのよ?」

あかり「」フルフル

綾乃「・・・赤座さん」

あかり「・・・あかり、生徒会がいい」

綾乃「・・・」

あかり「昼休み、櫻子ちゃん向日葵ちゃんに聞いたんです。生徒会に入った理由」

あかり「二人とも凄く立派で・・・。確かにあかりは・・・あかりは自分の為に入ろうとしました」

綾乃「・・・」

あかり「でも・・・、でも、あかりは・・・」ポロポロ

あかり「あかり、絶対に役に立ちます・・・どんな仕事だって、頑張ります・・・だから・・・」

綾乃「駄目」

あかり「どうしてっ・・・!」

綾乃「・・・確かに赤座さんが生徒会に入れば凄く助かるわ。今朝も行ったけど、能力なら私以上かも」

あかり「・・・」

綾乃「自分の為に生徒会に入ることも・・・まぁ、いいかもしれないわね」

あかり「なら、なんでっ!!」

綾乃「目の前の問題から逃げてる人間が、人の上に立つことなんて、絶対に許されないからよ」

綾乃「ねぇ、赤座さん?自分の上にそんな人間が立っていたらどう思う・・・?」

あかり「そんなの・・・分からない」

綾乃「・・・一時的には上手くいくけれど、いつか絶対に崩壊するわ。その人自身もろとも」

あかり「・・・難しいですよ」

綾乃「・・・」ナデナデ

綾乃「逃げないで、赤座さん。友達から、ごらく部から」

綾乃「あなたの本当の居場所から」

あかり「・・・・・・」ポロポロ

綾乃「もし、勇気がないのなら私が着いていってあげるから。ね?」

あかり「・・・・・・杉浦先輩は」

綾乃「?」

あかり「・・・・・・逃げたことないんですか?」

綾乃「・・・沢山逃げてる」ナデナデ

綾乃「でも、立ち向かって、なんとか乗りきってきたわ」

あかり「出来る・・・かな?」

綾乃「出来るよ、赤座さんなら」

あかり「・・・そっか」

綾乃「うん」ナデナデ

あかり「ねぇ、先輩?」

綾乃「うん?」

あかり「勇気、出るまで・・・ぎゅってして・・・貰えませんか?」オズオズ

綾乃「・・・ん」



ギュ

あかり「・・・怖いな」プルプル

綾乃「貴女の友達を信じて・・・。ね?」

あかり「・・・はい」

綾乃「・・・・・・」

綾乃「・・・・・・ねぇ?赤座さん?」

綾乃「もし、本当に。ごらく部を辞めるんだったら・・・」

綾乃「そのときは、一緒に・・・」



あかり「・・・すー」

綾乃「あらら・・・」

プニ

あかり「・・・んん」

綾乃「寝ちゃった・・・か」

綾乃「まぁ、あの二人にとって、そんなことは絶対に無いだろうけど」

綾乃「・・・・・・短い間だったけど、楽しかったよ?赤座さん」スッ



チュ



綾乃「・・・おやすみ」

~数日後~

京子「ほら!あかり、置いてくぞっ!」

結衣「あかり、ちなつちゃん、大丈夫?」

ちなつ「はいっ、結衣先輩のいるところなら何処までも!あかりちゃん早くっ♪」キュッ

あかり「ま、まってよぉー!」トテテ




綾乃「・・・・・・」

千歳「どうしたの綾乃ちゃん、そんな遠く見て・・・あ、赤座さん」

千歳「残念やなぁ・・・赤座さん生徒会入ってくれるかと思たんに」

綾乃「・・・・・・ないわよ」

千歳「・・・そやね。綾乃ちゃん、私、先にこれ置いてくるね」

綾乃「・・・うん」



京子「あかりー遅いぞー!」

あかり「ま、まってぇ・・・・・・あ」



綾乃「・・・!」

あかり「皆、先に行っててー!」

エードシター?
ワカッター,ユックリデイイヨー?
ジャアサキイクネー

あかり「うん!」




タタタッ



綾乃「・・・あ」

あかり「杉浦先輩っ」

綾乃「赤座さん・・・。ふふ、良かったわね」

あかり「先輩のおかげです」

綾乃「・・・行かなくていいの?皆待ってるわよ」

あかり「あ、あの・・・これっ」

綾乃「・・・?」

あかり「あ、開けて下さい!」

綾乃「・・・・・・え、ええ」シュルッ

綾乃「・・・あ・・・ペン?」キラッ

あかり「な、何がいいかなって、思ったんですけど中々良いのが思い付かなくてっ・・・」

あかり「でも、ペンとかなら先輩、使ってくれるかなって・・・」

綾乃「・・・ありがとう」

あかり「先輩、生徒会、頑張って下さいね?」

綾乃「・・・うん、頑張る」

あかり「・・・あ、えと、最後に」




あかり「ありがとう、ございました」ペコリ

綾乃「うん」ナデナデ

あかり「えへへ。・・・あ、そろそら行かなきゃ!」

綾乃「待ってるわよ、早く行きなさい」

あかり「は、はいっ」

タタタッ

綾乃「・・・赤座さーん!」

あかり「・・・!、はーい!」

綾乃「ペン、ありがとー!」キラッ

あかり「えへへ、それではまたー!」

ガララッ

千歳「綾乃ちゃん、終わったよ」

綾乃「ありがと、千歳。ほら!まだまだ仕事は山積みなんだからっ!早く戻るわよ」

千歳「うぅ、嫌やなぁ・・・」

千歳「・・・あれ?どうしたの、それ。綺麗やねぇ」

綾乃「これ?これはねぇ・・・」





綾乃「ふふ、可愛い後輩からのプレゼントっ」

~おわり~

今回は恋人ENDではなく先輩後輩ENDにしてみたで御座るよ。この先の展開はそれぞれのご想像に任せるで御座るよ。たまにはこんなのも百合と素敵だと思うで御座るニンニン!

それでは最後まで読んでくれた皆、感謝感謝で御座るよ!

それでは!ドロン!

乙乙
イイハナシダナー

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