竜華「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」(196)

淡「ふふ。麻雀って楽しいよね」竜華「あ……あぁぁ……」
の続きみたいなものを勝手に書いてみたくなったので

恒子「Aブロック準決勝完全決着ー!!。1位の白糸台が大将戦の時点で1000点差と猛追
していた2位の千里山女子をトバす衝撃の結果となりましたー。決勝戦には白糸台と
阿知賀女子が進みますー!!」

健夜「かなりの波に富んだ試合でしたね」

恒子「それでは試合をVTRで振り返ってみましょー!」

\ハイ、映像切り替えますー/

同時刻、奈良
「アレ、VTRジャナイヨヴォオオオオオ?」
 
神戸
「これっておかしくない?もー」
 
東京
久「これって…千里山の控室の映像じゃない? しかも生中継の」

まこ「そうみたいじゃのう…放送事故か?」

福路「いったい、どういうことなんでしょう?」

千里山控え室

セーラ「・・・・・・・・クソッ」

泉「・・・・・・・・・・いったいどういうことなんですか」

フナQ「・・・・・・・・・」オロオロ

これはひどい

泉「あれだけ竜華先輩、大口叩いとったじゃないですか!! 園城寺先輩のために
も絶対勝つって!! ボコボコにしたるって!! なのに、なのに…!!」

セーラ「・・・・・・・・・・・」

フナQ「(はよ、竜華先輩迎えにいったらんと・・・・)」オロオロ

泉「どうして、こんな無様な負け方しないといけないんですか!!! しかも前半
にぬか喜びまでさせられて!! これが全国ランク2位の千里山ですか!!」

セーラ「…その辺にしとかんかい、泉ィイイイイイイイイイイ!!!」ボコォ

泉「グハァ!!!!!!!!!!」

セーラ「あんな相手に勝てるわけがないやろ!!! 竜華はもがけるだけもがいたんや!!」

泉「・・・・クッ」

セーラ「それに竜華せめるんは筋違いや。責められるべきなんはお前とちがうかあ??」ギロッ

泉「・・・は?」

いずみんがくずみんという風潮

セーラ「お前が次鋒戦の時、他校相手にビビッて失点しとったよなあ?? 怜が稼いだ点を溶かしたよなあ??
お前がもうちょっとマシな打ち方してれば少しでも良かったんと違うかあ??」

泉「・・・・私がいくら稼いでも無駄でしょう、どの道大将戦で竜華先輩は無様にトバされグハァアアアアアアアア!!」

セーラ「1年風情が3年相手に何減らず口叩いとるんじゃ!! 」

船Q「もうその辺にしといた方が・・・・」

セーラ「…元からお前のことは気に入らへんかったんや。高校1年では全国最強(笑)、
インターミドルではあの原村和相手に健闘(笑)、ことあるたびごとに自慢しとったよなあ?」

泉「・・・・男女」ボソッ

セーラ「はあああああああああああ???」

泉「2回戦中堅戦の時、セーラ先輩(笑)のインタービューはすごかったですわ(笑)」

 「報道陣の質問に対して謎のくねくね踊りで返答(笑)」

 「制服姿で恥ずかしがる(笑) ない胸で(笑)」
  
 「性別詐称してるんとちゃいます(笑)」

セーラ「・・・・・」プルプル

泉「何とか言ったらどうです? 男女先輩(笑)」

セーラ「……ワキ女」

泉「は・・・・・??」カチン

セーラ「意味がわからんか? そのまんまの意味や、ワ、キ、ガ、女」

泉「…よくわかりませんねえ、男、女、先輩」

セーラ「・・・・」

泉「・・・・・・」

セーラ「上等やコラ、やったるわ!!!」

泉「ふざけんなや、おーしやったるわ、先輩後輩も関係あるか!!!」

ギャーワー

久「・・・・」
まこ「・・・・・」
福路「・・・・・」
池田「・・・・・」

久「これはひどいわね・・・・」
まこ「まったくじゃ、しかも全国生放送・・・・」
福路「地元で応援していた方たちはどういうお気持ちなんでしょうか・・・?」
池田「これだけボロ負けして無様な醜態みせつけられたら、もう来年から千里山
に入ってくる奴がいなくなるし。まったく困った奴らだし」キリッ

久「あ、映像が変わったわよ!こんどこそVTR・・・・え?」

対局室

竜華「」
淡「ふふふ~ん」イスグルグル
姫子「・・・・」
穏乃「・・・・」
姫子&穏乃「(帰りたいけど、腰が抜けて立てない・・・・)」

穏乃ちゃんが決勝で覚醒して咲さんをボッコボコにするのを想像すると胸が高まります

穏乃「(もう試合終わったのに…いまだにひどい重圧が周りにかかっている
。まるで深海の底みたい…)」
姫子「(しかも、よく見たら試合監視役のオッサン達も固まってるし…)」

穏乃「あのっ!!」

淡「ん?」

穏乃「控え室に帰らないんですか?」

淡「ん~わっかんないかな~。もうちょっとここに座っていたい気分なの」ニコッ

穏乃「え…?」

淡「もうちょっと~竜華ちゃんの絶望顔を堪能していきたいんだよね~」

穏乃&姫子「」

>>35
穏乃「という夢を見たんだ」
淡「」
末原「」

咲「麻雀って楽しいよね!」

淡「ねえ、竜華ちゃん、今どんな気持ち♪ 怜ちゃんの敵討ちするって決めて~
逆にボコボコにされてどんな気持ち?ねえねえ?♪」イスグルグル

竜華「」

姫子「(こいつ悪魔や…私もデビル子いうあだ名つけられとったけど、
こいつは正真正銘ホンモノの悪魔や」ガタガタ

穏乃「(こんなヒト相手にもう一度私は闘えるんだろうか…)」

ドアバーン

赤土「シズ!!」

穏乃「赤土さん…! どうして?」

赤土「話は後、控え室に戻るよ。立てる?」

穏乃「!? はい、なんとか…(重圧が消えた?)」

淡「あーあ、つまんないのー。私も戻ろっかなー。 じゃあジャージさん、
決勝でまた会おうねっ♪」スタスタ

穏乃「…ッ」

赤土「…後それから、そっちの千里山の子は…立てる?…無理っぽいね。
じゃあおんぶして行きましょうか。シズ行くよ」

穏乃「え…千里山の人のお迎えを待った方が…?」

赤土「…シズは見てないから知らないだろうけど、今向こうはそんな雰囲気
じゃないっぽいからね…よいしょっと。さあ行こうか」

穏乃「っはい!」イッショニデテイク




姫子「・・・・私は?」ポツーン

阿知賀控え室
憧「シズ!!大丈夫だった??・・・・と千里山の大将さん?」

赤土「ちょっとね、よいしょっと・・。玄、ソファーに横にするの手伝ってもらえる?」

玄「はい、おまかせあれ!」

・・・・・

宥「穏乃ちゃん、落ち着いた?」

穏乃「はい、何とか…」

宥「気分を落ち着かせるにはあったかいココアが一番いいからね!」

憧「今真夏だけどね…」

穏乃「あはは・・・・」
  (でも今は一番これがありがたいかな)

赤土「さてと、準決勝突破、ベスト4進出おめでとう…と言いたいところだけどそうも
言ってられないのはみんなわかるね」

一同「・・・・」

赤土「先鋒戦あれだけの点差をつけられたにも関わらず、肉薄した千里山を
大将戦の後半だけでトバした…」

灼「…白糸台は先鋒だけじゃなく大将も化物」

赤土「…そう。しかも先鋒以上にタチが悪いかもしれないっていうオマケつき」

一同「・・・・」

赤土「しかもさらに悪いニュースがある」

穏乃「え…?」

赤土「これ、見てもらえる?」

憧「これは…Bブロック2回戦大将戦の牌譜?」

憧「んー・・・・・どこか変なところある? 玄わかる?」

玄「ふぇっ!? えーと、えーと」

宥「最後のツモ切りが不自然…ですね、まるで何かを狙っているような…」


まあ泉が高1最強ってのは勘違いもいいとこだよな

赤土「そう、私もそれには気づいたんだが、恥ずかしいことにとある人に教えて
もらうまでその狙いに気づかなかったんだ」

灼「というと?」

赤土「狙いは小手先の戦術ではなくもっと別の全体的な所にあったんだ。
この大将戦を前半と後半で25000点の半荘として見た場合…」

憧「ッツ!!!2連続プラマイゼロ!? そんな、何かの偶然…」

阿知賀編の
穏乃「宮永咲…!私の倒すべき相手だ!」
と原作(清澄主人公)のフラグ合わせると
どう考えても決勝は清澄・阿知賀・白糸台+αだよな




つまり竜華はこうなる

玄「プラマイゼロになることはあっても、たまたまじゃ…」

赤土「たまたま、ならまだ良かったんだけどね。 清澄の大将の子の個人戦の記録を
みると連続でプラマイゼロを出している。 これは偶然というより意図的なものだと
見た方がいい」

一同「!!!」

憧「そんな…」

灼「・・・・」

赤土「この清澄の大将の子の名前が、宮永咲、だ」

穏乃「宮永咲、あの時すれ違った・・・・・!!」

玄「あの子が…、あれ?名前が白糸台の…」

赤土「名前で宮永、なんてありふれていると思うんだけどね。ひょっとしたら
宮永照の親族かもしれない」

一同「・・・・」

赤土「いずれにせよ、決勝ではこの子と闘わなくちゃならない」

ゴッ

穏乃「私が・・・・」

赤土「そうシズ、お前がだ。しかも今日闘った白糸台の化物もいっしょにね」

穏乃「・・・・」


赤土「みんなも分ってると思うけど他の子達もそれぞれ強敵とぶつかる」

一同「・・・・」

赤土「私は昨日、お前たちが2回戦を突破する可能性は限りなくゼロに近いと
言ったよね…。今日突破する可能性が限りなくゼロに近ければ、優勝する可能
性は」

「完全な“ゼロ”だ」

クロチャーを大将に置けよう(提案

一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

赤土「その上で皆に聞きたい。これからどうしたい?」

宥「え? どうしたいって・・・?」

赤土「客観的に見れば、結成から1年足らずのチームで県大会を突破しただけじゃなく
ベスト4進出は大きな偉業だ。地元も大喜びだろう」

一同「・・・・」

赤土「穏乃、憧。お前たちは全国に行って和とまた遊びたいと言っていたよね?
その目的は達成された。決勝でお前たちはまた「遊ぶ」ことができる。勝ち負けに
こだわらなければな」


穏乃「勝ち負けに…」
憧「こだわらなければ…」

赤土「シズ、東京見物がしたいって散々言ってたよね? なら今からの時間を
それに当ててもいいんだよ? 誰もお前たちを責めたりしない」

赤土「皆、インハイが始まってから他校の試合見たり、自発的に他校と特訓に励んだり
して麻雀づくしだっただろう?ならここらへんでもう息を抜いてもー」

穏乃「…たい」

赤土「ん? どうしたシズ?」

穏乃「勝ちたい!!!!!」

穏乃「勝ちたい!」
  「ここまで来れたのは和と遊びたかったからだけど!」
  「ただの遊びじゃなく」
  「全力で和がこれまで一緒に打ってきた人たちと」

  「麻雀がしたいんだ!!」

憧「そうだよね、せっかくここまで来たんだから! 私たちのインハイは
この夏だけのお祭りだもん。目いっぱい楽しまないと損損!」

玄「新道寺さんや園城寺さんの分も頑張りたい! 正直怖いけど、もう一度
宮永照さんと麻雀をしたいんです!!!」

宥「わたしも…、もう少しだけみんなと一緒にインハイを楽しみたいです」

灼「私も。 ハルちゃんとみんあと行けるところまで行ってみたい」

赤土「・・・・そっか」

灼「ハルちゃん…」

赤土「実はさ。私も同じなんだよね。もう少しみんなと一緒に楽しみたいって
ところがさ」

一同「!!!!」

今更だけど姫子って誰だっけ?

>>115
アラフォー「おじゃましま~す♪」

>>116
                             ↓この子

                     /          ヽ|         :.:}_
                      /          .:.:.:          :.:.:.:.`ヽ、
                 /     .:.:/ _ .:.:/|:.            .:.:.:.:.ヽ

           ヘ.       /      .:.:.:. |/  .:.`メ  |:     --/、 :.       :.:.:.', __
        /   \     /    / .:.:.:./| _.:.:./    l:.  '  / ヽ :.:.:.:.:...   :.:.:.:| |  |
.     /     \   |   | .:.:.:./ イ女く     ヽ ‐‐-∧  ヽ.:.:.:.:.:.:.:.┌─┴'  └―┐
   /   /|   |   |   | .:.:,.イ , 仏:: / ハ     伐乏≧、ヽ  :.:.:.:.:.:.:.:. |___    ___|
   \  / │   |   |   |/l:リ/イrメ ::ゝl     '/-r:::(  ヾ、  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |   |
      ` ' ┌┘  く     !    :.:.:.ノ  {◇::::ノ !     irソ!::::`ー夂ヽ :.:. /:.:.:.:.: /\ |   | /\
         └─ 、  `ヽ  l   :.:シ'  とつ.__/       {◇::::::ノ /ハ人.:.:/.:.:.:.:.:./  / |   | \  \
            `ヽ_/   !  :.{                 ゝk__,/ 〃 :.∨.:.:.:.:.:/  /' |   |   \/
                 l   ハ   /∨ `fー-  _    `(つ'   ..:.:.:.:.:.:.:.: `ー'/ └ー┘
                 ヽ  :.ヘ     |     `! /∨ /   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
           _  -― 、  ヽ :.|::\    |     _j__/  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
         r'´      \  ',:|:.:.:ハ\  V  /゙    `ヽ、_.:.:.:.:.:.:.:/

         \   。  ゚ (V)\.\/ ヽ > 、 /         也!:.:.,.イ
           \(V)/゙  ̄ ヽ \      (゙7 / ̄ ̄ ̄\ ∧イ〃ヘ
            \ゝ <) ノ`  \   (了 /       ヽiiiii|;;;;;;;| ヽ\
              \`¨>j´ヽっ   \   Y         |iiii|`ー! ハ ヽ\
               \         /    |             |iiii|  | 丶 \\

穏乃「よっしゃー、みんなで全国優勝するぞ!!!」
憧「もちろん!」
玄「頑張るよ!」
宥「頑張ろー!」
灼「うん!」

ワイワイガヤガヤ
赤土「(皆、これからはさらに厳しい闘いになるのに心の底から楽しんでる…)」
「(特にシズ、あれだけ圧倒的な力量を見せつけられたのにもう回復して燃えている…)」
「(やっぱりこの子には何かがある。純粋に麻雀を楽しむその先に何かが)」

赤土「(今はまだ本人も気づいていないみたいだけど)」
「(決勝の舞台でそれがわかるかもしれないな)」

憧「でもこれからどうするの?」

赤土「名門校みたいにあちこちからプロを呼べればいいんだけど、
  そこまではできないからねー」

赤土「でも、私にもそこそこの人脈はある」

玄「といいますと?」

赤土「実業団時代のメンバーを呼んだんだ。あいつらはリーグで散々もまれまくった
奴らだ。一筋縄じゃいかないよ」

玄「おおー」

赤土「あとそれから一人スペシャルゲストに来ていただいた」

憧「だれだれ?」

赤土「熊倉トシさん。私を実業団にスカウトしてくれた人だよ。彼女も
相当の打ち手だ」

穏乃「あれ? でもトシさんって岩手代表の監督じゃ・・・・?」

赤土「宮守は2回戦敗退だったからね…。さすがにインハイ敗退校と練習するのは
規定からグレーなんだけど…」
「出場校の「監督個人」との練習についての規定はないんだよね、これが」ニヤリ


灼「なるほど…」

赤土「さすがに運営側も監督「個人」がわざわざ敵校に出向いて練習相手するとは
考えてないんだろうね。」

穏乃「よし、じゃあさっそく練習だ!!」

赤土「練習場所は宿泊先のホテルだ。そこの会議用の部屋を貸し切っている。多分
もうそろそろ集まりだしているころだろう」

憧「じゃあ、いますぐ行きましょ!」

赤土「…あー、お前たちは一足先に行ってもらえるかな? 私もすぐ行くから」

玄「え…、赤土さんどうして、あっ…」

灼「わかった。皆行こう」

憧「そっか…」

宥「うん…」

穏乃「…行ってきます」

赤土「ああ」

バタン

竜華「うーん・・・・・」

赤土「そろそろ起きる頃かな・・・・」

竜華「うっ・・・・」

赤土「気が付いた?」

竜華「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

竜華「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!、もうやめて許してー!!」

赤土「落ち着いて!!」

竜華「ごめんなさいごめんなさいお願い、許してぇえ! これ以上点をとらないでぇぇ!!
 なんでもするからあああ!!」

赤土「もう、試合は終わったんだよ、終わったんだ」

竜華「え… 終わったん?」

赤土「そう、終わったんだ」

竜華「…」ヘナヘナ

・・・・・・

赤土「落ち着いた?」

竜華「…はい、ありがとうございます。あなたは…」

赤土「私は阿知賀の監督、赤土晴絵」

竜華「玄ちゃんのとこの監督さん・・・・ッツ!! そうや、勝負!!は…」

赤土「…」

ンゴ…

竜華「そうや… 負けたんや…私、トバされて…」

赤土「…」

竜華「怜が、チームの皆があれだけ頑張った点をみんな取られてしもうたんや」ジワッ
  「最後のインハイやったのに…、皆ごめん、ゴメン!!!」ウワァアアアアアン

赤土「…」

竜華「ヒックヒック… ていうことは、阿知賀さんが決勝に進出か。おめでとうございます」ニコ
  「応援していたチームが決勝にいくなんてウチも鼻が高いですわ」



竜華「負けたのはくやしいけど」
  「ウチらの分も決勝でガンバ「無理しなくていい」

竜華「え…」

赤土「高校3年の最後のインハイに負けたんだ。気を遣わなくていいんだよ」

竜華「…気を遣わなくていい?」

赤土「…そう」

竜華「…」
  「…しい」ボソッ

赤土「ん?」

竜華「悔しい!!」

竜華「悔しい!!悔しい!!悔しい!!悔しい!!悔しい!!悔しい!!悔しい!!
   つらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらい
   怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…」

赤土「…」

竜華「麻雀が怖い…」

   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ    /
.  /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/      ふ
  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
 {//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′  る.     る .る (
.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
.  | ::!::|ハト.乂__ノ       ー '  | :::<    |
 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{

竜華「始めはボロ負けしたのが悔しかった。次は怜や皆の期待を裏切ったことが
こわかった…。でも今は麻雀が怖い… もう二度と打ちたくない」カタカタ

赤土「…」

竜華「なんで…?」
  「あっそうか」
  「これまで自分が積み上げてきたもんが」
  「たった一回の試合で」
  「めちゃめちゃに叩き潰されたからや」

竜華「ハハッ、これまでいったい何やってたんやろ私」
  「麻雀名門の千里山に入って」
  「1軍に入るため頑張って」
  「怜やセーラ達と一緒に練習して」

赤土「…」

竜華「怜シフトで怜をサポートして」
  「一番足引っ張ってたの私やんか…」
  「怜はあの宮永照相手にひるまず闘っていた…なのに私は…私こそが3軍にいく
べきやったんや…レギュラーになんかなるべきやなかったんや…」

  「…そっか、私麻雀やるべきじゃなかったんや」

健夜さんでは絶対に理解できない感情ですね

竜華「…決めた。」

赤土「どうするの?」

竜華「私、麻雀辞めます!もう牌には金輪際ふれません」

赤土「…本気なの?」

竜華「これでええんです。丸くおさまりますよ」ニコ

赤土「あなたの顔を見ていると納得しているようにはみえないな」

竜華「…ッツ!!」

>>158
すこやん「負けですか?うん……」
すこやん「よくわかりませんが、相手がテンパイする前に和了すれば絶対に負けませんよね?」ニコ

>>160
???「千里山の清水谷さんがこちらに運ばれたと聞いたので」

レジェ「ん?」

すこやん「清水谷さんは大丈夫ですか?」

レジェ「あっひゃっひょわぁぁぁあああ!!!!」ガクブル

竜華「あんたに…、私の何がわかるっていうんですか!!!」
  「準決勝も、白糸台のおこぼれか知らへんけど勝ち上がって決勝に
  いけるくせに!!」
  「勝者の敗者に対する憐みなんてまっぴらごめんや!!」

赤土「…そうね。確かに私も君のことはわからない。」
  「でも、心が折れて牌に触ることもできなくなった気持ち
  はわかるつもり。…私もインハイでかつてそうなったから」

竜華「え…?」


  

竜華「…そういえば、奈良の晩成との試合の時聞いたことがあった。晩成高校は
40年間無敗だったけど、ただ一度だけ全国出場を阻まれた…。そのチームを
率いていたのが、阿知賀のレジェンド…赤土晴絵!!」

赤土「別にたいした者じゃないんだけどね」

竜華「そんな人が…どうして?」

やっぱりハルちゃんはカッコいいよ
レジェンゴとか言ってる人たちはハルちゃんに土下座すべき

赤土「私は子どもの頃から麻雀が好きでね。まさに怖いもの知らずだった。
晩成に行かなかったのも自分と自分が信じた仲間でどこまで行けるか試して
みたかったんだ。」
「晩成を倒して県大会突破した時は地元の人達も喜んでくれてね。目指すは
全国優勝だーって盛り上がっていたな」

「私達は準決勝まで順調に勝ち進んだ」

>>171
灼必死だな

すこやんどっきりのためドアの前に待機中

赤土「でもね、私はそこでその年のインハイの怪物と出会ったんだ」
  「それが、小鍛治健夜」

竜華「国内無敗の、あの!?」

赤土「そっ。私もね、最初は彼女に直撃食らわして、なんだ大したこと
ないじゃないかって思っていたんだ」
「でもそれは大きな間違いだった」
「そこから後は点をとられてとられて」
「気が付いたらもう試合は終了してたよ」

竜華「…」

赤土「試合が終わってからもしばらく立てなかった」
   「そりゃあ、まったく負ける可能性を意識してないといえばウソ
   になるかもしれないけど、あそこまで完膚なきまでに叩きつけられる
   とは思いもしなかったんだ」
   「私は思ったよ…。今まで何をやってきたんだろうって」

竜華「…」

赤土「私はその後しばらく牌がもてなかったんだ。大学の最初は麻雀から遠ざかっていた。
  でも母校で、麻雀部がなくなって地元の人達から子ども麻雀教室の面倒を見てくれって
  頼まれた。始めは見るだけのつもりだったんだ…」
  「でも、そこで子供たちと一緒に笑いあったりしてるうちに、段々麻雀の楽しさを
  思い出してきたんだ。その子供たちが今の阿知賀麻雀部だよ」

竜華「え…!?」

赤土「私は実業団に入ったから、麻雀教室は閉めたんだけどね。チームが不況で
廃部になって、地元に帰って、なんとなく阿知賀麻雀部の部室をのぞいてみたんだ」
「そしたら、驚いたよ。穏乃達が麻雀部を再建していて。それを見たとき、私はインハイに
何かを忘れてきたんじゃないかって思ったんだ、それで監督になったわけ」

竜華「…」

赤土「今話していることはただの私の身の上話かもしれない。だけど君には」
  
  「麻雀を嫌いになってほしくないんだ」

すこやん「話は聞かせてもらった!!」パタン

>>182
レジェ「」パタン

竜華「……!」

赤土「ゴメンね、あまり参考にならなかったかな?…」

竜華「いえ…、ありがとうございました!!」

バタン
愛宕雅枝「ここにいたんか、竜華。大丈夫か!?」

竜華「はい! 大丈夫です、監督!」

愛宕「!そうか…。 竜華、怜が目を覚ましたぞ。命に別状はないそうや。」

竜華「…ホントですか!? 良かった…」ポロポロ

愛宕「私はもう一度病院に戻るけど、お前はどうする?」

竜華「…病院に行って怜に会いに行きます」

愛宕「…そうか、じゃあ先に行くぞ」パタパタ

竜華「…はい、あの本当にありがとうございました」

赤土「…麻雀好きでいてくれる?」

竜華「はい! 正直ちょっと怖いけど、怜たちとまた一緒に打っていこうと思います」

赤土「…そっか」

竜華「失礼します」バタバタ

赤土「…よーし、私もそろそろ行こうかな」

カン

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