竜華「なんや…慰めてくれるん?」 (72)
竜華「ってか、私そんなに落ち込んでるように見える?」
竜華「ひどいカオしてるって…も、もうちょい言い方あるやろー」
竜華「実はなー…」
竜華「怜がな…別の相手作ってよろしくやってんねん…」
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竜華「そりゃあ…元気になって私かてうれしいよ…」
竜華「でもな…もう膝枕せがまんのや…一緒にお風呂入ろうってことにもならないんや…」
竜華「あはは…まー端的にいうたら、私振られてしもたんや…」
竜華「あーあ…さびしいわ…」
竜華「ん?俺が相手をしてやろうかって?」
竜華「慰めてくれるん?それともこの機会に私を落とそうって魂胆?」
竜華「くすっ…失恋後を狙ってくるなんてやるなぁ…
せやけど、私はそんなに簡単な女やないでー」
竜華「このくらいで…メ、メゲたりなんか…してへん…あれ?」
竜華「あは…なんか…涙でてきてるけど…か、関係ないで…うん。」
竜華「…ん?えっ?ハンカチ…?」
竜華「ふふっ…たいしたジェントルマンやなぁ…泣いてる女の子に自然にハンカチ差し出すなんて…」
竜華「……ありがと」
竜華「なぁ…ちょっとだけ、私の愚痴に付き合ってくれへん?」
竜華「私な…女同士で変かもしれんけど…怜のこと、凄く好きやったんや…」
竜華「怜のために色んなことしたんや…」
竜華「もちろん、見返りが欲しかったわけやない…」
竜華「病弱な友達のために頑張る子だとか…名誉がほしいわけでももちろん無い。」
竜華「ただ怜に元気でいて欲しかったんや…最初は…」
竜華「でもそのうち…怜を独占したいと思うようになってた…」
竜華「怜のために、かいがいしく世話するのも全然辛くなかった…だって怜のためやもん!」
竜華「私がしてやらな…他に誰がするの!ってくらいやった。」
竜華「怜は大事な友達で…特別な人やった…」
竜華「でも…私は、怜の大事な友達だったけど、怜の特別な人じゃなかったんや…」
竜華「怜が、私以外の別の人と付き合うって知ったとき…少し、ほんの少しだけ…」
竜華「怜が憎くなった…」
竜華「なんで…私あんなに尽くしたのに…あっさり別の人のとこ行くの?って…」
竜華「で…すぐにそんなこと思ってまう自分自信が嫌になってもうた…」
竜華「ふぅ…ゴメンな…幻滅したやろ?アンタが惚れてる女は、こんなどす黒い最低な…」
竜華「わっ!?急に大きな声出してどうしたんや…『違う』って…」
竜華「『それもまた竜華の怜に対する正直な想い』…か。何か哲学的なこと言うなぁ…。」
竜華「てっきり、『そんな奴のこと忘れて、俺と付き合えー』とか言うと思ってた。」
竜華「え?『それもある』?…なんや図々しいなぁ。感心して損したわ。」
「『これを機に同性愛から足を洗ったら?』…いやいや、別に私は女しか愛せないわけじゃ…」
竜華「こらぁ!勝手に『脈あり』って顔すんな…ん?どうしたん?何か辛そう…。」
竜華「わっ!?アンタすごい熱あるやん!」
竜華「何でそんな状態で…私の愚痴聞いてる場合やないやろー」
竜華「とにかくちょっと横になり…え?膝枕?え、ええけど…」
竜華「だから、その『やった脈あり!』って顔するのやめーや!」
竜華「とにかく…落ち着いたら、帰ってゆっくり休むんやで…」
竜華「わ、私は大丈夫や…愚痴も聞いてもらったしな…ありがと、そんな状態で私のために…」
竜華「まぁ、さびしくなったら、またアンタに相手してもらうわ…」
竜華「だぁぁっ!病人がそんなに大はしゃぎすんなー!」
竜華「わかった、わかった…元気になったら好きなだけ膝枕してあげるわ…」
どーせ相手は京太郎かオリキャラ()じゃね?
真面目に語ったって無駄
長文乙
俺じゃなくて生きていく内でどこかで知り合っただろう親しい男性でいいじゃん
竜華「で、好きなだけ膝枕させるっちゅーたけど…」
竜華「何で人目のある公園で…」
竜華「強引にでも失恋したイメージを忘れさせたかった?大きなお世話や!!」
竜華「って、言いたいけど…正直ホッとしてるわ…」
竜華「アンタが一緒にいてくれるだけでも…好きな人を取られて惨めに独りぼっちにならんですむし…」
竜華「ごめん…私、最低やな…曲がりなりにも自分に向けられた好意を利用して、自分が傷つかんようにしとる…」
竜華「代わりに太ももを堪能させてもらってる?ぷっ…なんやギブアンドテイクかー。だったら遠慮なく……」
竜華「アンタの優しさ、もらっとくわ!」
竜華「何かなー、怜がな、いまいち自分のこと話してくれへんねん。いや、お相手とのノロケ話聞かされてもキツイけど…」
竜華「私のノロケ話を聞かせてやれ?いややな…相手がおらんやん…」
竜華「……何を自分の顔指差してんねん!もう!」
竜華「ん?怜との関係は時間を置いて?今は気分転換…か…」
竜華「ちょっ…珍しく強引やな…どこに連れてく気や…」
竜華「あっ、ここ…(咲日和3巻の)グルメガイドにも載ってたお店…」
竜華「食べ放題…やけ食いしろってこと?それとも太らせて食べる気かいな、ふふっ」
竜華「ふー、食べた食べたぁ…少しはスッキリしたかな…」
竜華「お腹まわりはすっきりしない…って余計なこと言わんでええ!」
竜華「えっ?代金もってくれるの?高校生料金とはいえ、そんな…悪いで。」
竜華「私が元気になってくれればいい?も、もう…お節介なんやから…」
竜華「ん…お礼といったら安上がりすぎるかもしれへんけど…」
竜華「あそこのベンチで膝枕したるわ…。何驚いてるの?いつもなら自分からお願いするくせに。」
竜華「ほら…おいでや!」ヒザポンポン
竜華「こないだご馳走になったし…今度は私がご馳走するわ…なにか食べたいものある?」
竜華「何でもいい?それは禁じられた言葉やでー」
竜華「オムライス?随分かわいらしいなぁ…。そのくらいなら私が作ったるわ…」
竜華「今度どっかでお弁当広げて食べよ。中身チキンライスにすれば、お弁当にしてもおいしいで!楽しみにしてるんやで!」
竜華「なぁなぁ、聞いて…怜とな、また自然にお話できるようになってきたんや。」
竜華「この前、怜がデートするときどうしたらええか相談受けてなぁ。今までだったら、憂鬱な気持ちになったもんやけど…」
竜華「この間は自然に、例のオムライスのこと話してな…。そしたら怜も『私もやる』って言い出してん。」
竜華「怜にご飯作ってあげたことあるけど、怜が料理するとこ見たことないねん。心配だから2人で作ることになってな…向こうさんも合わせて4人で一緒に食べようや。」
竜華「なんや?4人て誰って?怜たち2人と私ら2人やん。いわゆるダブルデートな。」
竜華「私、何を悩んでたんやろ…怜のこと憎いだなんて真っ黒な気持ちに押し潰されて…怜が別の人の所へいっても、こうやって2組で同じ道を歩むこともできるやん…」
竜華「というわけで、今度はアンタにも付き合ってもら…あれ?」
竜華「なぁ…私らって付き合ってたっけ?」
竜華「むー…まぁええわ…」
竜華「はい、準備できてるで!!」
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竜華「何をけげんそうな顔しとるの?」
竜華「アンタから言ってくれれば、私はOKする返事出来てるで!」
カン
時々見かける「竜華がネトラレるSS」の、その後の竜華を救うのがコンセプトだったんだがなぁ。
別に俺嫁厨でもいいや。読みたいように読んでね。
おまけ
竜華「なぁ…iPS棒って知ってる?」
竜華「何やろうね?今更言ってもしゃーないけど、怜が私から離れていったのって、それが原因って小耳に挟んだんやけど…アンタも知らんかー」
竜華「タブレットで調べてみよか…」
『竜華がネトラレる風潮』
『竜華のiPS棒が短小という風潮』
『竜華が怜を性的に満足させられない風潮』
竜華「……」イラッ
竜華「満足させられへんってのは屈辱やなぁ…」
竜華「そや…」チカヨリ
竜華「ほんまに満足させられへんかどうか…」オシタオシ
竜華「アンタで試させてもらってええ?」ウマノリ
おまけおわり
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