如月「司令艦これはなんですかぁ?」 (16)
提督「吹雪、叢雲、漣、電、五月雨……選べるのはこの5人だけか」
任務娘「他の駆逐艦ですと睦月型もいますが性能がやや劣ります。燃費はいいのですが……」
提督(資材は自給自足だったか……燃費は少ない方がいいな。いきなり激戦地に行くわけでもなし、多少の性能差は目を瞑ろう)
提督(それに駆逐艦娘は雷撃さえあればなんとかなる)
提督「じゃあ睦月型で」
任務娘「特に雷装は吹雪と比べると30の差がありますが……」
提督「……近代化改修すれば差は縮まる」
任務娘「最大まで近代化改修した場合の数値ですが」
提督「…………ええと」
「およ?」
提督「ん?」
任務娘「ああ、この娘が睦月です」
睦月「睦月です! もしかして新しい司令官どのですか?」
提督「ああ」
任務娘「最初の艦娘に睦月型を選ぶそうですよ」
睦月「えっ!? 本当ですか~!?」キラキラキラキラ
提督(……まぶしい。燃費の良さで資材を集めるんだし問題ないか)
提督「ああ、睦月にしようと思っている」
睦月「わあぁ~! 睦月選ばれちゃいました!」
提督「これからよろしく」
睦月「おまかせあれ~! ……あっ、でも」
提督「どうした?」
睦月「睦月は他の駆逐艦より旧式だから、睦月だけだと提督に迷惑かけちゃうかも……」
提督「それは――」
睦月「というわけで如月ちゃんも一緒に貰ってくれませんか!?」
提督「えっ」
睦月「睦月一生のお願いなのですっ!」
提督「それは貰えるなら貰いたいが……できるんですかそんなこと?」
任務娘「旧式艦ということを鑑みれば……申請すればおそらく可能です」
提督「なら如月も貰おう」
睦月「やったぁ~!」
*
睦月「睦月如月、本日付で着任いたしました!」
如月「如月と申します。よろしくお願いしますね」
提督「よろしく。二人には遠征中心の任務をこなしてもらうことになるだろう。今すぐというわけではないから適当にくつろいでいてくれ」
睦月「了解なのです」
如月「司令官、秘書艦はどうします?」
提督「そうだった」
睦月「睦月は机でお仕事するより身体を動かしてる方が好きかにゃ~……なんて」
提督「如月はどうだ?」
如月「どちらかと言えば得意かしら」
提督「なら秘書艦は如月に頼もう。いいな?」
如月「ええ、喜んで」
*
如月「司令官にお手紙みたい。な、あ、に?」
提督「耳元でしゃべらない」
提督「あと明日は朝から遠征に行ってもらうから早めに休んだ方がいいぞ」
如月「そうですね……司令官、一緒にお休みします?」
提督「はやく寝なさい」
如月「んもぅ……つれないんだからぁ」
如月「では、失礼致しますね。おやすみなさい」
提督「おやすみ」
なんだかんだありつつも一か月くらい経つ
↓
睦月が提督に「如月ちゃんはよくやってる?」みたいなことを聞く
提督「彼女は頭もいいし一生懸命秘書艦やってくれるし助かってるよ。言動が多少気になるけど」
睦月「如月ちゃんはさびしがりやなのです。だから最初に如月ちゃんも一緒に貰ってって言ったの」
提督(あの気をひかせようとする言動はそこから来てたのかぁ)
↓
なんだかんだで如月と色々あってもっと仲良くなる
↓
一緒に入渠
↓
提督「如月はこの戦いが終わったら何をやりたい?」
如月「如月は……あなたのそばに居られたらそれでいいの。……なぁんちゃって♪」
HAPPY END
如月「……んもぅ、睦月ったらそんなこと言ってたの?」
如月「本当かどうかって?」
如月「さあ、どうかしらね」
如月「……でも」
如月「もし本当だったとして、あなたと一緒に入渠したいって言ったことが嘘とは限らないでしょう?」
如月「んふ……ねぇ、今日こそ一緒に寝てくれるわよね?」
このSSまとめへのコメント
なぁにこれぇ
ワロタ
諦めんなよ!
どうして諦めるんだそこで!