【艦これ】提督「艦娘井戸端会議」【安価】 (1000)
注意
キャラ崩壊あり
安価あり
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429186470
提督「と、いうわけで艦娘たちに会議をやってもらおうと思う」
明石「あまりに唐突過ぎて何を言っているのかよくわかんないですよ提督」
提督「無作為に選んだ艦娘に議題を提供して会議してもらうという感じで、こう」
提督「実はこれ用の会議室も作ってしまったし、こっちで覗き見するための設備も準備済みだ」バァーン
明石「資材の無駄……」
提督「まあそういうなよ。艦娘の本音とかが聞けるいい機会だろ」
明石「聞いて楽しいのは提督だけですよね」
提督「さてな」
明石「で? どうやって進めるっていうんですか?」
提督「乗り気だな」
明石「私が呼ばれてるってことは共犯になれってことなんでしょう?」ハァ
提督「まあな。とりあえず>>3、>>4、>>5、>>6の艦娘に集合をかけたから」
提督「こいつらが部屋に集まるのを観察させてもらおう」
明石「はいはい……」
・会議に参加する艦娘安価
建造可能艦のみ(イベント限定艦不可)
球磨
ビスマルク
加賀さん
明石「自分が>>3を取るってこと完全に失念してましたよね提督」
提督「う、うるさい」
明石「えーっと、それじゃ繰り下がって……球磨さん、ビスマルクさん、加賀さん、大鳳さんが初回の犠牲者ですね」
提督「犠牲者って……」
明石「こんなわけのわからない企画に巻き込まれている時点で犠牲者でしょ」
提督「まあ、否定はしないがな」
明石「そこは否定しましょうよ……」
【会議室】
球磨「提督ー、お呼びかクマー?」ガチャッ
加賀「来ましたね」
大鳳「……」ペコリ
ビスマルク「この私を待たせるなんて、いい度胸じゃない?」フフン
球磨「なんかやけに濃い面子だクマ」
加賀「……軽巡、空母、戦艦、装甲空母。提督が何を思って私たちを集めたのか疑問です」
ビスマルク「ふふ、きっと提督自ら私たちを労いに来るのよ。そうに違いないわ!」
大鳳(この自信はどこから来るんだろう)
球磨「よくわからんけど球磨も椅子に座らせてもらうクマー……って、あれ?」
加賀「なにか?」
球磨「あの壁かけテレビに『今日の議題』とか書いてあるクマ」
大鳳「本当ですね」
ビスマルク「提督の指示かしら? 命令ならば口頭で伝えるべきだと思うわ」
加賀「同意です」
大鳳「……」
球磨「たぶん、議題ってことは球磨たち四人でこのお題について話せってことだクマ」
パンパカパーン
大鳳「なんでしょうこのファンファーレ」
ビスマルク「見なさい、画面が切り替わるわ!」
今日のお題 >>+2
お題『天津風の吹流しがなくなったようなのでその代わりになるもの』
球磨「これが議題かクマ」
加賀「吹き流しですか」
大鳳「……」
ビスマルク「吹き流し……?」
球磨「ビスマルク、知らないクマ?」
ビスマルク「は、はぁ? と、当然知ってるわよ! 問題ないわ!」
加賀「怪しいですね」
大鳳「ま、まぁまぁ……天津風ちゃんの大事なアクセサリーですし、ちゃんと考えてあげましょう」
球磨「考えることになにか意義があるのか疑問クマ……」
大鳳「それは、言いっこなしということで……」
加賀「意見具申」
球磨「おおっ! 早いクマ! 流石正規空母の加賀だクマ!」
加賀「TENGAが良いと思うのだけれど」
大鳳「……てんっ……」
球磨「おい正規空母! 思ってても言わないのが優しさってもんだクマ!」
加賀「思っていたのね」
球磨「言葉の綾だクマ! 初っ端からネタ潰しはやめるクマ!」
大鳳「加賀さん……」ジトー
加賀「名前だけで想像がつくのにカマトトぶるべきではないわよ」
大鳳「なっ……」
球磨(なんだコレ。なんか見ちゃいけない空母の力関係を見てる気がするクマ)
ビスマルク「TENGA……ふぅん、そう、そうね、いいんじゃないかしら」
球磨「やめろォ!」
ビスマルク「なっ……何の権限があって私の意見を止めるつもり?」
球磨「フツーに一から十までアウトなんだクマ!」
加賀「でも考えなかったわけではないのよね」
球磨「横からうっさいクマ!」
大鳳「ま、まあまあ落ち着いてください。加賀さんの意見はいったん忘れて、吹き流しに必要な条件とかからまとめてみませんか?」
球磨「お、おー! そうクマ! 大鳳良いこと言ったクマ!」
ビスマルク「私はTENGAを推すわよ!」
加賀「上々ね」
球磨「ビスマルクはもっと世間を知るクマ!」
大鳳「私の思う、吹き流しが具備すべき要件は……」
球磨「ふむふむ」
大鳳「両サイドに穴が開いている円筒状のものであるべきかと」
球磨「確かにそうクマ。天津風のは髪を通しているわけだし、貫通してないとダメクマ」
加賀「意見具申」
球磨「聞きたくないけど聞くクマ……」
加賀「色の組み合わせがあるべきね」
球磨「……意外とまともクマ」
加賀「一航戦の誇りに賭けて」
球磨「今さっきものすごい勢いで地に投げ捨ててたのを忘れないクマ」
ビスマルク「……」
球磨「ビスマルクは何かあるクマ?」
ビスマルク「か、考えている最中よ」
球磨「まあそんなこったろうとは思ったクマ……」
球磨(つーかなんで球磨が仕切ってんだクマ)
加賀「あなたは何かないのかしら」
球磨「鯉のぼりとかどうクマ? あれも吹き流しの一種だし、きっと可愛いクマ!」
加賀「……つまらないわ」
球磨「お前人のアクセサリに何を求めてんだクマ!」
大鳳「加賀さん、大鳳、意見具申です!」
加賀「聞きましょう」
大鳳「ちくわが良いと思います」
加賀「なるほど。戦場で小腹が空いたら直衛艦のちくわを食べる……。さすがに気分が高揚します」
大鳳「はいっ!」
球磨「はいじゃねーだろクマ! どこに頭にちくわつけてる年頃の女の子がいるんだクマ!」
加賀「頭にTENGAつけてる子もいないわよ」
球磨「だから、いねークマ! さりげなく天津風の吹き流しをTENGAにすんなクマ!」
ビスマルク「思いついたわ!」
球磨「何クマ?」
ビスマルク「ちくわがいいのならバームクーヘンが良いと思うの。我が栄えある祖国の味よ!」
球磨「ちくわが良いとは一言も言ってないクマ!」
加賀「ちくわとバームクーヘン……目移りします」
大鳳「私はバームクーヘンが食べたいですね……」
球磨「ついに目的が入れ替わったクマ! 吹き流し! 吹き流しを考えるんだクマ!?」
ビスマルク「円筒で色の組み合わせもある。バームクーヘンで決まりでしょ!」
球磨「こ、こいつら……人より排水量が多いからって全然話聞かないクマ……」
加賀「鯉のぼりの他に意見はないのかしら?」
球磨「クソみたいな答えしか出さないくせに偉そうクマ……」
加賀「偉いのよ」フフン
球磨(こいつ……!)
球磨「……じゃあ、吹き流しを髪飾りと考えて……バレッタとかどうクマ」
加賀「つまらないわ」
球磨「だから! お前は! 何を求めてんだクマ!」
ビスマルク「全く話がまとまらないわね」
球磨「誰のせいだと思ってんだクマ!」
大鳳「バームクーヘンが良いと思います!」
ビスマルク「あら、見どころがあるわねタリホー」
大鳳「大鳳です……」
ビスマルク「けれどタリホー、私は初心に帰ろうと思うの」フフン
大鳳「大鳳です」
ビスマルク「やっぱりTENGAが良いと思うのよ! そうでしょ、加賀!」
加賀「流石に気分が高揚します」
球磨「頭にTENGAつけろなんて言われた日には天津風の気分は海底どん底まっしぐらだクマ……」
加賀「では対案が?」
球磨「……言っても潰されるだけだから諦めるクマ」
加賀「上々ね」
大鳳「バームクーヘン……」
球磨「さっきからタリホー、お前は胃と脳みそが直結してんのかクマ!?」
大鳳「大鳳ですって!」
加賀「天津風の吹き流しはTENGAで決まりよ」ビシッ
お題『天津風の吹流しがなくなったようなのでその代わりになるもの』
答え『TENGA』
提督「……」
明石「……」
提督「初っ端から酷い奴らだな」
明石「選んだのは提督ですからね」
提督「ここまで酷いとは……というか加賀が酷い、酷過ぎる」
明石「唯一の良心は球磨さんだけでしたね」
提督「その球磨も陥落するしな……」
明石「ええ、まあ……」
というわけで、こんな感じでやっていけたらなと思います
加賀さんのキャラ崩壊はマジですいませんでした
天津風もごめんなさい
提督「まあまだまだ艦娘はいるんだ、きっとまともな会議も見られるさ!」
明石「でもこのセットと企画ってまともな会議見るためのものじゃありませんよね」
提督「まーね」
明石「……」
提督「というわけで次の艦娘たちをくじ引きで決定したぞ」
明石「二回目にしてくじ引き!?」
提督「という名の安価だから安心しろ」
明石「えっと……>>+2、>>+3、>>+4、>>+5……ですか」
川内、武蔵、利根、曙ですね
ちょっとお風呂に入ってきます
曙(クソ提督からこの間新設されたばかりの会議室に来るよう命令を受けた)
曙(……話を聞くと、七駆の中でこの命令を受けたのは私だけらしい)
曙(良いも悪いもわからないが、私だけというところに……何となく心が弾む気が……)
曙(……って、違う! これは、上官の命令だから仕方なくなのよ!)
曙(でもたとえば会議室にクソ提督が一人待ってて……二人きりになって……)
曙(ってだから違う! なんなのよアタシの頭は! あああもう!)
曙「クソ提督! 来たわよ!」ガチャッ
武蔵「遅刻だな」
曙「ひっ……」
利根「これ武蔵、駆逐艦を怖がらせるものではないぞ」
武蔵「……あ、いや……怖がらせるつもりはなかったんだが……すまない」
曙「お、遅れて悪かったわね……」
曙(戦艦に航巡に……)
川内「……ん、むにゃ……」
曙(軽巡……、そしてあたし……)
武蔵「何なのだろうな、この組み合わせは」
利根「さてなぁ。提督の考えることは時折わからん」
利根「っと、いつまで立っておるつもりじゃ曙、疾く腰かけるがよいぞ」
曙「あ、はい」
利根「ククク……提督の前でなければお主も存外素直じゃな」
曙「あっ、いや、これは……」
武蔵「フッ……」
曙「う……」
曙(やりにくい……)
川内「やせんー……んぅ」
曙(寝てるし……)
曙「……あれ。……あそこ、『今日の議題』って書いてあるけど」
利根「む? おお、本当じゃ」
武蔵「よく見つけたな。えらいぞ」ナデナデ
曙「なっ……こ、これくらい当然でしょ! 注意力が足りないんじゃないの」プイッ
武蔵「壁掛けテレビに気付かない程度では、確かにな」
利根「うむ。口惜しいのぅ、我が索敵機では発見できなんだか……」
曙(ほんとーにやりにくい! 恨むわよクソ提督!)
川内「ねむい……」ゴシゴシ
利根「おお、起きたか川内」
川内「ん、まーね……。で? なに? 夜戦……?」フワァ
利根「なわけなかろう」
武蔵「おそらくここに集まった4人であれに表示される議題について話し合うのだろうよ」
曙「なるほど……」
川内「ふーん……。あ、画面切り替わったよ。……あたし寝るね」
武蔵「起きてろ」グイッ
川内「おーぼーだぁ!」
利根「やれやれじゃな。どれ……」
今回のお題 >>+2
お題『膝に乗せて頭なでなでしてあげたい駆逐艦No.1は?』
利根「ほう」チラッ
武蔵「興味深い」チラッ
川内「膝に乗せて、ねえ……」チラッ
曙「な、なんであたしを見てるのよ……」
曙「ていうか、駆逐艦も混じってるのにこの議題ってどうなのよ!」
利根「まぁお題はお題じゃ、仕方なかろう」
武蔵「だな」ガシッ
曙「ちょっと!? なんで襟掴むのよ!?」
武蔵「実際に駆逐艦がいるんだ。試させてもらうのが一番だろ?」ポスッ
川内「やるねぇ武蔵」
曙「やるねぇ、じゃなくてー!」
武蔵「頭を撫でてやりたい駆逐艦ってのはな、大きく分けて二つだ」ナデナデ
曙「んっ……ちょっ……」
武蔵「純粋に庇護欲を刺激するタイプか、あるいははねっかえり……じゃじゃ馬娘だな」ナデナデ
曙「だから、撫で……っ、やめっ……」
利根「ふむ、なるほどのう」
川内「庇護欲を刺激するってったら……あたしは綾波とかかなー」
川内「こう、膝の上に乗せて頭撫でながら髪弄りたい」クリクリ
曙「ちょ、あたしの髪を弄んのは――!」
利根「はねっかえりと言うか、元気さで言えば皐月とかも捨てがたいのう」
利根「見ていてこちらが元気になるじゃろ?」ポンポン
曙「だから、あたしを、撫でるのは……っ」
武蔵「ま、結局のところ水雷戦隊にはいつも助けられてるからな」ナデナデ
武蔵「全員撫でてやりたいってのが本音ではある」ナデナデ
曙「そ、そう……」
利根「うむ、そうじゃな。吾輩もこの前旗艦を務めていた際に庇ってもらってしまったわ」ポンポンッ
利根「いつも苦労をかけるのう」ポンポンッ
曙「……あぅ……」
川内「そーだねぇ。神通のしごきにも耐えて頑張ってくれてるしねー」クリクリ
川内「えらいぞー」クリクリ
曙「ちょっと、もう……」
利根「ただお題ではナンバーワンを決めねばならんのでな」
武蔵「だな。そこはしっかりと話し合うべきだ」
川内「はいはい、川内意見具申」
利根「聞こう」
川内「今はなんとなくあたしたちの立場で考えちゃったけど、提督……ってか、男の立場で考えてみるとかどう?」
武蔵「ほう?」
川内「あたしらの基準だと全員撫でたいってことになるけど……」
川内「嫌でも男の目を引いてしまう駆逐艦ってのはいるじゃん? ねえ曙」
曙「……潮のことを言ってるんだったら本人には言わないであげてよ」
川内「了解了解」
利根「ふむ……」
武蔵「男の目を引く……と来ればやはり胸か」
利根「……うむ、そうじゃな」
武蔵「どうした利根、目が死んでるぞ」
利根「目が死んでるとは……我輩を龍驤と同じにするでない」
川内「こりゃ龍驤とばっちりだねー」ケラケラ
曙「でも……利根さんには脚のラインがあるじゃない」
利根「おお! よく言うたぞ曙!」ナデナデ
武蔵「なぁ、前から気になってたんだが……お前それ、穿いてるのか?」
利根「いや、当たり前じゃろ……」
武蔵「そうか……前に筑摩と出撃した時にあいつのスカートがめくれ上がってな」
武蔵「見えたのが尻だったものだから利根型姉妹は痴女なのかと……」
利根「お主に言われたくはないのじゃが!?」
武蔵「おいおい、この武蔵のどこが痴女だって?」
利根「それじゃそれ! これ見よがしに揺らしおってからに」
武蔵「この胸部装甲か?」プルン
利根「ほれ! 今揺らしたではないか!」
川内「あっははは、こりゃ見物だねぇ」ケラケラ
曙「煽った責任取りなさいよね……」
川内「まーヒットアップすんのはいいけどさ、本題は駆逐艦ナンバーワンなわけじゃん」
川内「痴女ナンバーワンはまた後で決めればいいしさ」
利根「痴女ナンバーワンって……それを言うならお主もじゃろ」
武蔵「ああ、違いない」
川内「はぁ? なんであたしまで……」
利根「昼間っから執務室に転がり込んで提督相手に夜戦を所望しておるじゃろ」
武蔵「あそこまでどストレートな真似は流石の私もできないな」
川内「うえええ!? なんでそうなってんの!? あれは他意なんかないって!」
利根「じゃがまんざらでもないんじゃろ」
武蔵「あわよくば、とか考えていないと言い切れるかい?」
川内「いやいやいや、ちょ、ちょっと落ち着こうよ……」
曙「……口は禍の元とはよく言ったもんだわ」
利根「……まあ、よい。本題に戻るとするか」
武蔵「ああ、そうだな。だが決着は答えが出てから決めるぞ」
川内「あの……決着って」
利根「鎮守府痴女ナンバーワン決定戦じゃ。貴様らに必ず痴女のレッテルを張ってやるから覚悟しておるんじゃな」
武蔵「そいつはこちらの台詞だぜ。私には何も恥ずべきところはない」
川内「なんかわけわかんない争いに巻き込まれたぁ……助けて曙ぉ……」
曙「自業自得でしょ……。で、本題の答えは決まったの?」
武蔵「ああ」
利根「うむ」
川内「まあ」
利根「膝に乗せて頭なでなでしてあげたい駆逐艦No.1は」
武蔵「ま、曙だな」ナデナデ
川内「現在進行形で撫でてるしね」
曙「……もう撫でられてることに違和感を感じなくなった自分が悲しい」
利根「具体的な選評をどうぞじゃ」
川内「ツンケンしてるけど実はすごく仲間想いなところ」
武蔵「素直になれないでいて、それを陰で気にしているところ」
利根「全身からにじみ出る提督への慕情」
曙「ちょ、ちょっと!? 何勝手なこといってんのよ!?」
お題『膝に乗せて頭なでなでしてあげたい駆逐艦No.1は?』
答え『曙』
提督「なるほど、確かに曙を選ぶ気持ちに否やはない」
明石「はぁ」
提督「だけどあいつら本題から外れた話ばっかしてんな!」
明石「でもそういうのが見たかったんでしょう、提督は」
提督「いやまあ、そうなんだけど……そうなんだけど……なんか、不完全燃焼感が……」
提督「ていうか痴女決定戦ってなんだよ」
明石「さあ……」
提督「まあいいや、次は>>+1、>>+2、>>+3、>>+4だ」
明石「はいはい了解ですよッと……」
明石「朝潮ちゃん、五十鈴さん、瑞鶴さん、雪風さん、ですね」
提督「幸運艦が二隻だな。どうなるやら」
明石「まあ、お題次第ですよねぇ……」
『次回に続く』
とりあえず今日の投下はこれで打ち止めです。
第二回はやけに淡泊になってしまいました。精進します。
お付き合いいただきましてありがとうございました
>>1です
酉付け忘れてましたのでつけておきます
瑞鶴「……」テクテク
瑞鶴(この前新設されたばっかりの会議室へ来るよう命令を受けたわけだけど……)
瑞鶴(提督さん、いったい何の用なのかしら)
瑞鶴(……前に同じ命令を受けてた加賀さんは『やりました』とか言って満足げな顔で帰ってきたけど)
瑞鶴(少なくとも……悪いことではないわよね。うん、そうよね)
瑞鶴「だって瑞鶴には幸運の女神がついてるんだから♪」テクテク
五十鈴「……」テクテク
五十鈴(新たに拵えられた会議室への参集命令……)
五十鈴(提督は何を考えているのかしらね)
五十鈴(この前同じ命令を受けたであろう球磨はひどく疲れた顔で帰ってきたし……)
五十鈴(あまり気分が乗らないわね……)
五十鈴「ま、命令はしっかりこなすけど」テクテク
【会議室前】
瑞鶴「……あ」バッタリ
五十鈴「あら……」バッタリ
瑞鶴「五十鈴じゃない。五十鈴も参集命令受けたの?」
五十鈴「その様子だとあなたもみたいね」
瑞鶴「うん、そうなんだけど……何か聞いてる?」
五十鈴「残念ながら何にもよ。気が乗らないわ」
瑞鶴「そうなの? あたしは結構楽しみだけどなー」
五十鈴「どうしてよ?」
瑞鶴「加賀さんがこの前同じ命令を受けて楽しげに戻ってきたから」
五十鈴「へぇ? 球磨は『もう嫌だクマ』とか言ってたけど……」
瑞鶴「え、そうなの?」
五十鈴「ええ」
瑞鶴「うーん……演習か何かなのかな? 加賀さんが球磨を蹂躙したとか!」
五十鈴「ありえなくはないわね。ただ、仮にそうだとしたら、あんたはボーキサイトに気を付けるのね」フフン
瑞鶴「うぇ……流石の対空番長っぷりね……」ゲンナリ
五十鈴「ま、いいわ。とりあえず入りましょうよ」
瑞鶴「うん、そうしよう」ガチャッ
朝潮「お待ちしておりました!」ビシッ
雪風「した!」ビシッ
五十鈴「あら、お出迎え?」
瑞鶴「あはは……そう堅くならないでいいのよ……」
朝潮「はい!」
五十鈴「堅い堅い。リラックスなさいな」
雪風「わかりましたぁ!」
瑞鶴「今回呼ばれたのはこの四人みたいね」
五十鈴「特に共通点とかはなさそうね」
瑞鶴「軽巡、駆逐、駆逐、空母……うん、確かに」
朝潮「雪風と瑞鶴さんは幸運艦と名高いですが……」
五十鈴「自分で言うのもなんだけど私たちの運は平凡よね」
朝潮「はい」
雪風「何であれ、しれぇの命令なら、従うまでです!」
朝潮「ええ、雪風の言う通りです!」
五十鈴「真面目だわ」
瑞鶴「ほんとに」
五十鈴「待って、あそこの壁掛けテレビ」
朝潮「え?」
雪風「あ! 『今日の議題』って書かれてます!」
瑞鶴「議題……?」
朝潮「わかりました! 我々で出されたお題について討論するのが趣旨ですね!」
五十鈴「まあ、普通に考えればそうだけど……何の意味があるのかしら?」
瑞鶴「……違う艦種の子たちと交流を図る、とか?」
五十鈴「さぁねえ……」
朝潮「見てください。議題が表示されますよ!」
今日の議題は? >>+2-5内でランダム
>>1はこれより新人歓迎会に出向くので、酒飲みの間の妄想のため議題を募集しておきます
それでは失礼
お題『かっこいいポーズについて』
瑞鶴「かっこいいポーズ……」
五十鈴「ふぅん、かっこいいポーズね……」
朝潮「皆さんの決めポーズ、という認識で良いのでしょうか」
雪風「それだけじゃないんじゃないかな?」
五十鈴「ま、艦娘の決めポーズって切り口は入りやすくていいんじゃないかしら」
瑞鶴「そうね。わりと見慣れてるもんね」
五十鈴「ではこの五十鈴から意見よ」
朝潮「はっ!」ピシッ
瑞鶴「堅くなり過ぎだって……」アハハ
五十鈴「この五十鈴のポーズこそ……と言いたいところだけど」
五十鈴「ここは軽巡代表として矢矧のポーズを推させてもらうわ」
雪風「矢矧さんですかぁ」
朝潮「手袋を嵌めながら今にも出撃に出ようとするポーズですね!」
瑞鶴「確かに凛々しいわ。矢矧の性格と相まって」
五十鈴「そうよ。これから戦場に赴く艦娘の凛々しさが存分につまったポーズだと思うわ」
瑞鶴「なるほど……そうね……」
雪風「五十鈴さん、真似してください!」
五十鈴「えっ? ふふん……本人より凛々しく決まっちゃいそうだけどいいかしらね」
瑞鶴「あら、言うわね。やっちゃって」
五十鈴「では……五十鈴、水雷戦隊、預かります」(矢矧のポーズ
朝潮「おお……」
雪風「五十鈴さん、かっこいいです!」
五十鈴「ふふ、でしょう?」
瑞鶴「……なるほど、これが馬子にも衣裳」
五十鈴「瑞鶴、艦載機を出しなさい。全部撃ち落してくれるわ」
瑞鶴「あはは、冗談よ冗談。似合ってたわ」
五十鈴「だったら素直に言うのね。それで、みんなの意見はどうなの?」
朝潮「かっこいいポーズ……かっこいいポーズ……」
雪風「はい! 雪風、意見具申です!」ビシッ
五十鈴「いいわよ、言って」
>>+1 雪風の選ぶカッコいい艦娘のポーズ
雪風「雪風、実はふたっつあります!」
五十鈴「あら、やるじゃないの」
雪風「はい!」
瑞鶴「まず一つ目から聞こうかしら」
雪風「一つ目は不知火お姉ちゃんのポーズです!」
朝潮「……というと……」
瑞鶴「なるほど、あの角度のついたキリッとしたポーズ!」
雪風「はい! そうです!」
五十鈴「じゃあ真似してみてちょうだい」
雪風「わかりましたぁ!」
雪風「……すいらいせんたん、出撃します!」(不知火のポーズ
瑞鶴「ぶっ」
朝潮「せんたん……」
五十鈴「あんた不知火にバレたらひどいわよ……くふっ」
朝潮「確かにカッコいいポーズではあるのですが……若干物足りなさがあります」
瑞鶴「まあ、雪風と不知火じゃねえ……」
雪風「お、おなじ陽炎型ですよっ!?」
五十鈴「目つきの鋭さが違うのよね。不知火のポーズのかっこよさにはあの鋭い眼光も多分に含まれてるわよ」
雪風「な、なるほど……!」
瑞鶴「でもいいじゃない、自分のお姉さんがカッコいいポーズを持ってるわけだし」
瑞鶴「あ、別に翔鶴姉ぇのポーズがダメとか言ってるわけじゃないよ? むしろお淑やかで可愛らしくて……」
五十鈴「はいはい、姉妹自慢はいいから……」
瑞鶴「むぅー」
朝潮「雪風、もう一つは?」
雪風「はい! 川内さんのポーズです!」
瑞鶴「ふーん、かわうちの?」
五十鈴「せんだい」
瑞鶴「知ってるわよ、冗談冗談」
雪風「瑞鶴さん、冗談ばかりですね!」
瑞鶴「笑顔で言われると微妙にぐさりと来るわね……まあいいんだけど」
瑞鶴「川内のポーズっていうと……これかな」
瑞鶴「ふぁぁあっ!?」ビリッ (川内無印中破ポーズ
朝潮「ぶっ……あ、す、すみません……」
雪風「ち、違いますよぅ!」
五十鈴「なんで無駄に完コピしてんのよ。怖いわ」
瑞鶴「なんか見慣れてるっていうか……」
朝潮「躍動感がありますが、カッコいいとは少し違うように思います」
瑞鶴「うん、そうだね。ただのボケだからあまり冷静に判定を下さないで……」
五十鈴「恥ずかしい正規空母ねえ……」
瑞鶴「う、うるさい」
雪風「川内さんのカッコいいポーズって言ったら、改二のあれです!」
朝潮「忍者ね!」
雪風「忍者です!」
五十鈴「確かにカッコいいわ……」
瑞鶴「雪風、ほら、真似しなきゃ」
雪風「あっ、そうでした!」
雪風「ニンジャ死すべし、慈悲はない」(川内改二のポーズ
朝潮「忍者! かっこいい!」キラキラ
瑞鶴「うん、いけるじゃない!」
五十鈴「……あんたが忍者よね? そのセリフは何なのかしら」
五十鈴「雪風の意見は不知火と川内、っと……」
朝潮「……うーん、あれ、かしら……」
瑞鶴「朝潮はどう? 何か思いついた?」
朝潮「は、はい! そうですね……私は……」
>>+1 朝潮の選ぶカッコいいポーズ
朝潮「私は鬼怒さんのポーズが良いと思います!」
瑞鶴「鬼怒の?」
五十鈴「怒涛の軽巡推しね」
雪風「朝潮ちゃん、真似しなきゃ!」
朝潮「あ、そうね! みなさん、見ていてください」
朝潮「今日も一日、頑張ろうね!」(鬼怒のポーズ
瑞鶴「うん、がんばる!」ガタッ
五十鈴「なに!? 急に反応して怖いわよ!」
瑞鶴「あ、ごめん……朝潮がかわいくてつい」
朝潮「えっ、カッコいいポーズでは……」
瑞鶴「いや……可愛いのよね、それ……でしょ?」
五十鈴「……まぁ、否定はしないけど」
朝潮「そ、そんな……!」
朝潮「カッコいいポーズを論ずる場で……不覚……ッ!」
瑞鶴「い、いいのよ朝潮、気に病む必要なんてないわ!」
瑞鶴「むしろあたし的にはオーケーです!」
五十鈴「あんたどこの阿武隈よ」
雪風「鬼怒さんのポーズは駆逐艦の間でも大人気です!」(コロンビア
朝潮「そ、そうよね!」(コロンビア
瑞鶴「くっ……なんて可愛い……」ヨロッ
五十鈴「あんた実は駆逐艦フェチ?」
瑞鶴「かもしんない……」
五十鈴「それはそうと三人答えは出そろったんだから、次は瑞鶴の番よ?」
瑞鶴「ふっふっふ……私にはとっておきがあるのよねぇ」
朝潮「とっておき!」
雪風「さすがです!」
五十鈴「タメるじゃないの。それで、そのとっておきってどんなの?」
瑞鶴「ふふふ……前にさ、ウチの鎮守府でドラマ撮影したでしょ」
朝潮「吹雪さんが主人公のやつですね」
五十鈴「ああ、あったわね。それで?」
瑞鶴「それでさ、イメージビジュアル撮影、してたじゃない?」
雪風「してました!」
五十鈴「なんとなく予想ついたわ」
瑞鶴「くくく……そうよ、そのまさかよぉ!」
瑞鶴「私が推すポーズはこの躍動感あふれる加賀のポーズよ!」(加賀さんのアニメのアレ
瑞鶴「鎧袖一触よ。心配いらないわ」(加賀さんのアニメのアレ
五十鈴「あんたそれ本当にカッコいいと思ってやってる? ニヤついてるわよ」
瑞鶴「五航戦の子なんかと一緒にしないで」(加賀さんのアニメのアレ
朝潮「そのポーズ……お辛くないですか?」
雪風「足が震えてますよ、瑞鶴さん」
瑞鶴「ここは譲れません……くふっ、あははっ! どうこれ、似てる!?」(加賀さんのアニメのアレ
五十鈴「まあ似てるのは似てるけどね」
瑞鶴「寝る間も惜しんで練習した甲斐があったわ」
雪風「すごい努力ですね……」
瑞鶴「そりゃああの加賀さんを弄れるまたとない機会だし――」
デデーン ズイカク アウトー
瑞鶴「――ここでお披露目するほかないって」
五十鈴「……」
朝潮「……」
雪風「……」
瑞鶴「ねぇ、なに? この不穏なアナウンス」
五十鈴「知らないけど……」
加賀「頭にきました」ガラッ
.
瑞鶴「ちょっ……」
加賀「ケツバットです」
瑞鶴「ちょ、まって、待ってよ!? どういうことよ!?」
五十鈴「あーあ……自業自得じゃない?」
雪風「加賀さんの目、据わってます……」
朝潮「……瑞鶴さんの勇姿は忘れません」
瑞鶴「えっ!? みんな!? ちょっと、薄情じゃない!? ねえ、助け」
加賀「頭に来ました」ブンッ
バシィィィンッ
瑞鶴「ひぎゃああああっ!?」
加賀「流石に気分が高揚します」キラキラ
加賀「それでは」ガラッ
瑞鶴「」
五十鈴「……これ、見られてんのかしらね?」
朝潮「さ、さあ……」
雪風「瑞鶴さんに敬礼です」ピシッ
朝潮「あ、そうね」ピシッ
五十鈴「いいわよ、そんなの。身から出た錆でしょ」
五十鈴「それより今回のお題を纏めましょ。あそこで魂抜けてる空母は放っておいて」
朝潮「いいんでしょうか……」
五十鈴「いいのいいの」
五十鈴「朝潮には悪いけど、鬼怒のポーズは可愛いから対象外だと思うの」
朝潮「はい。この朝潮、異論はありません」
五十鈴「だから私の矢矧案か雪風の川内案だけど……」
雪風「……答えがひとつである必要はないんじゃないでしょうか?」
五十鈴「……そう言われてみればそうね」
朝潮「では、矢矧さんと川内さんのポーズがかっこいい、ということで」
五十鈴「ええ、それで行きましょ」
雪風「今回のお題、答えは矢矧さんと川内さんのポーズです!」
お題『かっこいいポーズについて』
答え『矢矧と川内のポーズ』
瑞鶴「」
提督「なるほどなあ、確かに矢矧も川内もあのポーズはカッコいいと思う」
明石「そうですね。……それより瑞鶴さん大丈夫でしょうか?」
提督「大丈夫だろ……たぶん」
明石「加賀さんはどうして乱入できたんでしょうか」
提督「そればっかりは俺にもわからん……」
明石「……今回は加賀さんの乱入を除けば比較的平和でしたね」
提督「第一回目が酷すぎたんだ。主に加賀のせいで」
明石「……つまり、加賀さんが絡むと酷くなるということに……」
提督「うん……まあ、うん……」
提督「とりあえず、第3回もつつがなく終了だ!」
明石「つつがなく……? どこが……?」
提督「さあくじ引きだぁくじ引きするぞォー!」
明石「はいはい……」
提督「ちなみに一度選んだ艦娘もまたぶち込んでおいたからな」
明石「ええっ!? 球磨さんかわいそう……」
提督「なんで球磨が選ばれること前提なんだ……」
提督「じゃ、次回参加は>>+1-4の艦娘だ!」
安価:直前の参加艦(瑞鶴、朝潮、五十鈴、雪風)以外の艦娘で通常建造可能艦(イベント限定艦不可)
提督「ふむ……伊58、蒼龍、時雨、皐月だな」
明石「ボクっ子が二人ですね」
提督「こいつらどう絡むのか想像つかんが、第二回に同じく平和に終わりそうだな」
明石「……蒼龍さん絡みで加賀さんが乱入しない限りは」
提督「やめろォ!」
明石「……建前でしょ?」
提督「まぁな。個人的には加賀が乱入した方が愉快だ」
明石「ひっどい……」
『次回に続く』
今晩もお付き合いいただきましてありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
それではまた次回!
【会議室】
蒼龍(会議室への参集命令……)
蒼龍(加賀さんはキラキラしてたけど瑞鶴は魂抜けてたし……)
蒼龍(なんか怖いなあ……)
蒼龍「……ええい、ままよ!」ガチャッ
皐月「あっ! 遅いよ蒼龍さん!」
蒼龍「あはは、ゴメンね……皐月ちゃんも呼ばれてるんだ?」
時雨「僕もいるよ。よろしく、蒼龍」
伊58「ゴーヤもでち!」
蒼龍「時雨ちゃんにゴーヤちゃんも。……どしたの? この組み合わせ?」
時雨「僕にもわからないな」
伊58「なんでもいいでち! オリョクルから短時間でも解放されたからね!」
蒼龍「あー……もうすぐ新しい作戦が始まるしね……いつもお疲れ様」
時雨「どうして僕たちが集められたのかはわからないけど、やることは想像がつくよ」
皐月「えっ? そうなの?」
時雨「うん。あのテレビに表示されてるだろう?」
伊58「……『今日の議題』……」
蒼龍「議題? 会議室だから会議しろってことかぁ……」
蒼龍「それだけのために新しく部屋を用意するなんて、提督も暇人だなぁ……」
時雨「ふふっ。たまにはこうしてガス抜きするのも悪くないさ」
伊58「ずっと気を張ってたら壊れちゃうもんね。……オリョクルは1戦目が命だし」
蒼龍「ほんとにお疲れ様……」
皐月「よーっし、それじゃ頑張って会議しちゃおう!」
時雨「その意気だ」
蒼龍「うん、そうね。私もやる気を出してみましょうか」
伊58「かかってこいでち!」
今日の議題 >>+1-4内からランダム
お題『龍田の頭にあるアレについて』
蒼龍「あー、あの輪っかね」
皐月「あれってなんなんだろうね?」
時雨「叢雲と天龍にも似たようなものがあるよね」
伊58「その二人のは耳みたいな感じでち。龍田さんのはただの輪っかで別物感があるよ」
蒼龍「艤装って奥が深いわね……」
伊58「人によって艤装のタイプに差がかなりあると思うでち」
時雨「僕はシンプルなタイプかな」
皐月「ガンキャノン……」ボソッ
時雨「皐月……表に出ようか……」
皐月「あっ、冗談だって、冗談!」
蒼龍「私も正規空母おなじみの弓道スタイルだからシンプルな方かな」
皐月「天龍とか龍田さんのは最新式っぽくてカッコいいよねー」
時雨「世界水準軽く超えてるからね」
伊58「世界水準とかの話なのかなあ、そこ」
蒼龍「そもそも龍田の輪っかってどういう仕組みで浮いてるのかな」
皐月「そう言われると……謎だよね」
伊58「おーばーてくのろじーってやつでち!」
時雨「改装される前の初春の砲台、宙に浮いてたよね」
皐月「ファンネルみたいだったね!」
蒼龍「いけっ! ファンネル!」
伊58「初春なら、『俗物が』とか言っても違和感なさそうでち!」
時雨「頭の艤装もV字アンテナだしね……」
皐月「そうか……初春はガン○ムだったのか……いいなあ」
蒼龍「いいの?」
皐月「時雨もV作戦の一人として誇りに思っていいよ!」
時雨「皐月、キミはもうお仕置きだね」ガシッ
皐月「えっ? あ、あの……」
時雨「さぁ、二人でお話ししようじゃないか」ズルズル
皐月「う、うわあっ! 助けて、蒼龍さん! ゴーヤ!」
伊58「皐月の勇姿は忘れないでち」
蒼龍「ほどほどにね」
皐月「薄情だぁ!」
時雨「ふふ」
蒼龍「話が逸れに逸れちゃったわね……で、龍田の頭のアレだっけ」
伊58「うん」
蒼龍「よしっ、思いついた!」
伊58「ほんとっ?」
蒼龍「まかせといて。私が思う龍田のアレは>>+1よ!」
蒼龍「実はあの円盤こそが龍田の正体だったのよ」
伊58「な、なんだってー!? でち!」
蒼龍「あの円盤に龍田のすべてが詰まっていて、その下の私たちが言う龍田はただの操り人形にすぎないのよ!」
伊58「そ、そいつはホラーでち……いったい何があってそんなことを……」
蒼龍「そうね、私たちが兵器ゆえの宿命かしらね……」
伊58「と、いうと?」
蒼龍「私たちが深海棲艦と戦うとき、真っ先に傷つくのはどこ?」
時雨「それはもちろん、この肉体かな」
皐月「……酷い目にあった……」
伊58「お帰りでち」
皐月「それで、真っ先に傷つくのがこの体だとして、それがどうかしたの?」
蒼龍「うん。深海棲艦を相手にするにあたって、こんなに非効率なことってあるかな」
蒼龍「私たちは人に近い柔らかい身ひとつで戦火の中に飛び込むわけじゃない?」
蒼龍「少し被弾すればすぐ傷ついてドック入りコース。……資源も場所も、有限なのにこれは非効率よね」
時雨「……うん」
蒼龍「そこで大本営のお偉方は考えました!」
蒼龍「艦娘の中枢を『ヒトガタ』に載せるのはやめよう」
蒼龍「『ヒトガタ』はあくまで器であって……それそのものは艦娘の附属品にすぎない、と」
伊58「えっ……」
時雨「……」ゴクリ
蒼龍「たとえ艦娘が……人間の形をした器が海の底へ沈んだとしても……」
蒼龍「艦娘の艤装さえ回収すれば……何度でも戦場へ送り出せる……」
皐月「……そ、それは」
蒼龍「大事なのは人の形をした器じゃなくて、艦娘のすべてを積み込んだ艤装である……」
蒼龍「龍田は艦娘中枢艤装搭載化計画のテストケースなんじゃないかな?」
時雨「少し荒唐無稽に過ぎると思う……けど」
伊58「そ、それじゃあ、いつも話してる龍田さんは……」
蒼龍「上の輪っかに操られてるだけのマリオネットにすぎない」
皐月「ま、まっさかぁ」
蒼龍「じゃあ、さ。龍田が入渠してるところって、見たことある?」
皐月「え……? そりゃあ……あ、……あれ、ないかも……?」
伊58「でも、それが何の証拠になるでち?」
蒼龍「さっきも言ったけど、人の形をした器はいくら傷ついてもいいんだよ」
蒼龍「上の輪っか……龍田の本体……艤装さえ無事なら」
蒼龍「ヒトガタは所詮、消耗品にすぎない……」
蒼龍「だから龍田はドックにいない……否、入る必要がない……」
蒼龍「ヒトガタが小破したら、すぐ廃棄処分にすればいいんだから……ね?」ニヤッ
時雨「……は、はは」ゾクッ
伊58「わ、笑えねぇでち……」ブルブル
皐月「……」ガタガタ
蒼龍「……なんってねー、冗談冗談。そんなわけないじゃん」
皐月「あ……冗談……」
伊58「蒼龍さん! 人が悪いでち!」
時雨「全くだよ……もし本当だったらこれからどういう目で龍田を見ればいいかわからなくなるところだった」
蒼龍「あはは、ごめんごめん。ちょっと脅かしてみたくなっちゃって」テヘペロ
皐月「……もう。でも、なんで龍田さんの入渠を見たことないんだろ?」
蒼龍「龍田は基本遠征してるからね、ドックには夜遅くに入ってることが多いのよ」
伊58「蒼龍さんはよく見てるの?」
蒼龍「私たちは丸一日超えることもあるからね……入渠……」
時雨「あっ……」
蒼龍「……うーん、この設定で前みたいにドラマ化できないかな」
伊58「艦娘から非難殺到の嵐でち」
蒼龍「やっぱり?」
皐月「……龍田さんの輪っか……あ、フリスビーってのはどうかな!」
伊58「フリスビー……」
時雨「いいね、それ。夕立相手に投げたいな」
蒼龍「フリスビー頑張って捕ってきたっぽい! 褒めてほめて―!」
時雨「ふふっ、似てる似てる」
伊58「いいそうでち……」
皐月「今度投げさせてもらえないか聞いてみようかな……」
時雨「うーん、それはお勧めしないな……」
伊58「顔は笑顔で、でも目は笑ってない状態で迫られそうでち……」ブルッ
蒼龍「容易に想像つくわね」
皐月「さすがは天龍型の怖い方……」
時雨「フリスビーに似てるけど、チャクラムってのはどうだろう」
皐月「チャクラムってなに?」
蒼龍「円盤状の刃物よ。武器の一種ね」
伊58「あの対艦薙刀が折れたとき、龍田最後の武器……それは!」
時雨「頭の上に載っていた用途不明のあの艤装!」
蒼龍「得物がないと思って油断したわね? 死にたい船はそこかしらぁ」
伊58「……となるってことでち!」
時雨「うん、その通り」
蒼龍「頭の上に刃物抱えてるって危ないなあ……」
皐月「海上戦闘中に激しい動きしてたらいつの間にか頭から血が……」
伊58「あ、怖い。それ怖いでち!」
時雨「ははは、やっぱりないか。そもそも使ってるとこ見たことないし」
伊58「ゴーヤはレーダーなんじゃないかと思うでち」
時雨「レーダー」
伊58「龍田さんの海上護衛任務遂行率100%を支えるのは高性能な頭上レーダーなのでち!」
蒼龍「なるほどね。神経接続して索敵を」
皐月「そ、そういう神経とか接続とか言うのやめようよ、蒼龍さんが言うと怖い」
蒼龍「えー……」
伊58「まあどう索敵してるかはともかく、あれはレーダーだと思うでち」
時雨「フリスビーとかチャクラムとか、龍田の本体とかよりはよほどらしいかな」
蒼龍「みんな根に持ってない?」
皐月「じゃあ、答えはレーダーで決まりだね!」
お題『龍田の頭にあるアレについて』
答え『レーダー』
提督「レーダーか、うん、それが一番らしいな」
明石「提督はご存じないんですか?」
提督「俺も艦娘の全部を知ってるわけじゃあないからな」
提督「もしかしたら明石もクレーンが本体なのかもしれないぜ?」
明石「や、やめてくださいよ!」
提督「蒼龍の話聞いてる最中ずっと震えてたもんな」
明石「い、いいでしょ、ホラーはあんまり好きじゃないんですよ!」
提督「はいはい……それじゃくじ引きすっぞ」
明石「次は>>+1-4までの艦娘ですね」
提督「ルールは前回と同じく選出組もありで行くからなー」ヒョイッ
申し訳ないですが基本は建造可能艦、イベント限定艦は不可とさせてもらっております
ですので響、五月雨、大和、瑞鳳となります
提督「響、五月雨、大和、瑞鳳だな」
明石「駆逐艦の選出率は高くなりますね」
提督「まぁいっぱいいるしな」
明石「では第5回までの参加者を纏めてみましたよ」
提督「ん、そうか、ありがとう」
第1回 『天津風の吹流しがなくなったようなのでその代わりになるもの』『答え:TENGA』
参加者 『球磨』『加賀』『大鳳』『ビスマルク』
第2回 『膝に乗せて頭なでなでしてあげたい駆逐艦No.1は?』『答え:曙』
参加者 『曙』『利根』『武蔵』『川内』
第3回 『かっこいいポーズについて』『答え:矢矧と川内改二のポーズ』
参加者 『五十鈴』『瑞鶴』『雪風』『朝潮』
第4回 『龍田の頭にあるアレについて』『答え:レーダー』
参加者 『蒼龍』『伊58』『時雨』『皐月』
第5回 『未定』
参加者 『響』『五月雨』『大和』『瑞鳳』
明石「こうです!」
提督「真面目と不真面目の落差ったらないな」
明石「ほんとに」
【会議室】
大和(不肖この大和……ついに会議室への参集命令を拝命いたしました)
大和(様々な艦が呼ばれているとの噂を聞いていましたが……)
大和(ようやくこの大和の出番ですね! 推して参ります!)
大和「失礼いたします! 提督、お呼びでしょうか!」ガチャッ
瑞鳳「いらっしゃい、大和さん」
響「やあ」
五月雨「あっ、こんにちは大和さん!」
大和「ええ、こんにちは……」
大和「あの、提督は?」
響「この部屋にはいないよ」
瑞鳳「人を呼びつけておいて、ねぇ?」
五月雨「そ、その代わり、あそこの『今日の議題』って!」
大和「あ、ほんと」
瑞鳳「多分、ここに呼ばれた四人で話し合うんだと思うの」
響「ハラショー」
五月雨「一生懸命、頑張ります!」
大和「なるほど……そういうことでしたか」
大和「ええ、この大和、いかな戦場においても全力で臨みます!」
今日の議題 >>+1-4からランダム
お題『提督の童貞疑惑について』
大和「」
瑞鳳「」
五月雨「……?」
響「……ハラショー」
***
【モニタールーム】
提督「ど、どどど童貞ちゃうわ……! ってかなんだよこの議題は!」
明石「あ、私が混ぜ込みました」
提督「なんで!?」
明石「何となく」
瑞鳳(気まずい……)
大和(勇んで来てみれば提督が……ど、どう…………を論じねばならない、なんて)
響「……」
五月雨「……えっと、えーっと」
瑞鳳(まずは駆逐艦の子たちにどう説明するか……)チラッ
大和(瑞鳳さん……ここは誤魔化しにかかりますか? どうします?)チラッ
瑞鳳(うぅん、ここは……)
>>+1
どうする?
これにこそ加賀とか球磨とか暁(大)をぶちこみたかった
大和「正面作戦で参ります」
瑞鳳「大和さん!? そんな……」
大和「いずれは教育しなければならないことが、たまたま今に早まっただけ……大丈夫。いけます」
瑞鳳「……くっ、残酷だよ……」
大和「五月雨ちゃん、響ちゃん、聞いてください」
響「なにかな」
五月雨「なんでしょうか?」
大和「……この議題について……いえ、童貞とは何か、お話しするわ」
五月雨「あ、あの、提督に童貞疑惑がかかっているというのは、その」
五月雨「提督が逮捕されたりとか、そういうことには……」
大和「大丈夫、ならないですよ」
五月雨「よかったぁ……」ホッ
瑞鳳「天使……でも、これからこの天使を穢さなければならないのね……」
響「愉快だね」
瑞鳳「……え?」
大和「……童貞とは、俗に女性経験のない男性のことを言います」
五月雨「……?」
瑞鳳「大和さん、正面作戦じゃなかったの!?」
大和「ま、間違ったことは何も言っていません……!」
瑞鳳「それはそうだけど……」
大和「う、うぅ……」
瑞鳳「ああ、そうだよね、恥ずかしいよね……。私も恥ずかしいし……どうしようか……もぅ」
五月雨「あの、女性経験と言うのは……?」
瑞鳳「うん、そのね、女の人とお付き合いしたことがないってことだよ」
響「ふふ……大の戦艦と空母が慌てふためき過ぎじゃないかい」
大和「えっ」
瑞鳳「響ちゃん? 何を……」
響「良いかい五月雨、童貞と言うのはね」
響「女性と性行為に及んだことのない男性を差すんだ」
五月雨「あの……えっと……?」
響「性行為ってわかるかい? 単刀直入に言うと交尾だよ」
響「雄犬が雌犬に跨って腰を振っているのを、見たことがだろう?」
五月雨「う、うん……」
響「あれだよ。提督は自分のモノを女性の穴に挿れたことがない疑惑が上がっている……というわけさ」
大和「」
瑞鳳「」
五月雨「ふ、ぁぁっ!?」
響「ふふ、顔を真っ赤にしてしまって」
大和「」パクパク
瑞鳳「」パクパク
響「おやおや、こっちもか……」
大和「……あ、響ちゃん、知ってた……の?」
響「まぁ、ね」
瑞鳳「ど、どすとれーと、ね……」
響「少なくとも私たちが恥ずかしがることではないからね」
【モニタールーム】
提督「」グサッ
明石「……あ」
響「さて……本題に入ろうか」
大和「そ、そうですね……」
五月雨「……」ウツムキ
瑞鳳「……うぅ」
響「私の意見だけれど……まあ、童貞ではないだろう」
大和「!?」
瑞鳳「!?」
響「そんなに驚くことかい……?」
大和「な、なぜそんなことが言えるんですか?」
瑞鳳「まさか既に鎮守府内で……」
大和「ま、まさかっ、響ちゃんが……」
五月雨「……あうう~」
響「……君達の妄想逞しさには感嘆するよ」
響「年齢、容姿、社会的地位……総合的に鑑みて、今までに司令官に恋人の一人もいなかったと思うかい?」
大和「そ、それは……」
瑞鳳「いても、おかしくはない、けど……」
響「そういうことだよ」
【モニタールーム】
提督「……」グサグサッ
明石「これはいなかったようですね……」
提督「」
明石「信頼が痛いってこともあるんだなぁ……」シミジミ
響「司令官は艦娘を束ねる鎮守府の最高責任者だ」
響「私たちが女性の姿を取っていて、同じく女性としての心を持つ以上、メンタルケアには細心を払う必要があるだろう」
響「自分たちの部下をそんな目で見ることがないように……鎮守府の外に恋人がいてもおかしくないと思うね」
大和「……それは、そうですが……」
瑞鳳「理詰めで来られると弱いよお……」
響「ま、そうは言うけど……私としては司令官には童貞であってほしいかな」
瑞鳳「えっ、な、なんで?」
響「男性は最初の男でありたいと思い」
響「女性は最後の女でありたいと思うという」
響「――だけど私は、叶うなら最初で最後の女性になりたいからね」
大和「」
瑞鳳「」
【モニタールーム】
『最初で最後の女性になりたいからね』
明石(わっ、やば、こんな形で提督にバレたらまずい――)
提督「……」チーン
明石「……無駄な心配でしたか……」
提督「……」チーン
明石「南無阿弥陀仏」
響「以上、響の意見だよ」
大和「……」
瑞鳳「……」
響「どうしたんだい?」
大和「大和、意見具申!」
大和「この際提督が童貞云々はおいておきましょう」
瑞鳳「ここまできて置いとくの!?」
響「ほう」
大和「あの人の役に立ちたい、あの人の隣にありたい」
大和「その思いは……負けたくありませんから」
響「ハラショー。そうでなくてはね」
大和「艦隊の主力として、そしてひとりの女として、私は提督のために……邁進します」
瑞鳳「大和さん……」
響「瑞鳳さんはどうだい?」
瑞鳳「わ、私だって……今までずっと、お世話になってきたし……」
瑞鳳「卵焼き作った時も、喜んでくれて……その顔を見ただけで、嬉しいし、頑張れるし……」
瑞鳳「――だから私も……譲れないよね」
大和「ええ……そうですね!」
響「ああ」
大和「……心構えを正してもらいました。ありがとう、響ちゃん」ガシッ
瑞鳳「うん……それに、もしかしたら、最初で最後の人に、ね……」ガシッ
響「ああ、希望は潰えていないさ」ガシッ
【モニタールーム】
明石(なんだこの展開……)
提督「――はっ!? お、おれは今までいったい何を……」
明石「響ちゃんの理詰めの予想がショックすぎて寝込んでました」
提督「グっ……不覚……」
明石「いや、良かったと思いますよ、寝てて」
明石(三人の慕情もバレずに済みましたしね)
五月雨「あ、あの……みなさんっ」
大和「なにかしら、五月雨ちゃん」
瑞鳳「どうしたの?」
五月雨「て、提督の……童貞、疑惑についてですけどっ……!」
響「聞こうか」
五月雨「わ、わたし、提督は、今のままの提督で、良いと思うんです!」
五月雨「私たちにとってもよくしてくれるし! あの人の下でなら、いくらでも戦えます!」
五月雨「だから……提督がどうあれ……私は、ずっと、着いていきます!」
大和「……」
瑞鳳「……」
五月雨「そ、それだけです~!」
響「ハラショー。……もちろん、みんな同じ気持ちだよ」
大和「ええ」
瑞鳳「うん、そうだね!」
五月雨「――はいっ!」
お題『提督の童貞疑惑について』
答え『例え提督がどうあっても、私たちはずっと着いていくだけである』
提督「五月雨はやっぱり天使だった」
明石「今回はちょっと反省です」
提督「そうだよ! 反省しろよ! 俺の心を抉って何が楽しいんだよ!」
明石「え……いや、普通に楽しい……」
提督「何それ怖い」
明石「あ、ちなみに>>205という案がありまして」
提督「え? ……お、おい、やめろォ!」
明石「提督のお名前を借りて参集命令を出しました!」
提督「!?」
【会議室】
球磨「なんでまた呼ばれてんだクマ! ふざけろクマ!」
加賀「悔しい……でも会議室に来ちゃう……というわけですか。いやらしい」
球磨「なにがだクマ!? 命令だから仕方なしにクマ!」
ビスマルク「騒がしいわよ5500t級」
大鳳「お腹が減りました……」グゥ
球磨「しかも面子が変わっていない……球磨の心臓がストレスでマッハクマ……」
加賀「流石に気分が高揚します」
球磨(こいつ……)
お題『提督の童貞疑惑について』
球磨「このお題は球磨になんか恨みでもあるのかクマ!? この面子でやったらどうなるか目に見えてるクマ!」
加賀「加賀、意見具申」
球磨「却下!」
加賀「提督は童貞よ」
ビスマルク「賛成」
大鳳「どうでもいいですね! それよりお腹が空いたんですけれど……」
球磨「ほれ見ろクマ! やっぱ纏まらんクマ!」
加賀「……提督が童貞……流石に気分が高揚します」
球磨「お前いっつも高揚してるクマ! たまには落ちこめクマ!」
『おまけ 終わり』
提督「加賀呼んだらこうなるってわかりきってんだろ」
明石「でも見たかったんでしょう?」
提督「童貞童貞叫ばれたくはないよね……」
明石「まあ事実ですしおすし。くじ引きしましょうよ」
提督「いつの間にかお前が乗り気になってんな……」
明石「ええ、意外と」
提督「じゃあ、ほい……」ヒョイッ
次回参加者(ルールに変更なし)
>>+1-4
提督「陸奥、妙高、金剛、衣笠」
明石「なんというお姉さん艦隊」
提督「だな……見ていて華がある」
明石「ですねえ……」
提督「さて……お題も決めるとするか……」
明石「あ、このタイミングにしたんですね」
提督「おー、まあな」
今回の議題 >>+1-5の中からランダム
提督「お題は姉妹に迎え入れたい艦娘!」
明石「なるほど、お姉さんタイプが多いですからね」
明石「まあ、陸奥さんと衣笠さんは一応、妹ですけど」
提督「比較的平和に終わるだろう。少なくとも俺の心に傷あとは残さないはずだ」
明石「まあ、そう、そうですね……」
提督「……不安になるな」
参加は陸奥、妙高、金剛、衣笠
お題は姉妹に迎え入れたい艦娘でいきます。
すこし席をはずした後に再開します。
お付き合いいただきありがとうございました。
【会議室】
金剛「呼ばれて飛び出て金剛デース!」
金剛「折角のdiscussion、司会進行は任せてくださいネー!」
陸奥「あらあら、やる気満々ね」
衣笠「金剛さんにお任せしまーす!」
妙高「よろしくお願いいたします」ペコリ
金剛「会議室参集命令の噂は鎮守府内にも広まってきてるネ」
陸奥「そうね。加賀がとても楽しんでいるという話を聞いたわ」
妙高「球磨さんが日に日に疲れているというお話も……心配です」
衣笠「今日はどんな会議の内容になるか、聞いてます?」
金剛「YES! あそこのテレビに映ってるヨ!」
今日のお題『姉妹に招き入れたい艦娘について』
陸奥「姉妹に招き入れたい艦娘、か……」
妙高「私たちは大型艦ですから、軽巡、駆逐が焦点になるかもしれませんね」
金剛「鎮守府には可愛い子たちが一杯デース! みんな妹にしてあげたいネ!」
衣笠「あはは、欲張りだなぁ……」
金剛「それではまず、妹にしたい艦娘から入るネ!」
金剛「みんな、誰かしら候補はいるノ?」
陸奥「一人いるかなぁ」
衣笠「私も……まぁ、実質姉妹みたいなものだけど……」
妙高「そうですね……私は少し考えていますが……」
金剛「いい具合ネ。それじゃ衣笠から発表してもらうヨ」
衣笠「はーい」
衣笠「やっぱり古鷹と加古かなーって」
衣笠「まあ、どちらかと言うとふたりとも姉に近いけど……」
衣笠「どっちも守ってあげたいよね! 古鷹のことはもちろんだし、加古の健やかな眠りを守ってあげたい」
金剛「うんうん、寝る子は育つって言うしネ!」
陸奥「でも確かに、今の時点で姉妹に近いわよね……」
衣笠「うーん、やっぱりダメかなぁ」
妙高「衣笠さんはそのお二人を妹にされたいのですか?」
衣笠「古鷹も、加古も、青葉も、姉ってタイプじゃないからね。いざという時はやっぱりお姉ちゃんなんだけど……」
衣笠「普段は私が引っ張っていかなくちゃ、って気分になるし、やっぱり妹がいいと思う」
陸奥「なるほどねぇ……確かに衣笠ならしっかりお姉ちゃんやれそうだもの」
衣笠「えへへ、そうですか?」
金剛「衣笠は古鷹と加古、と……陸奥はどうなノ?」
陸奥「私は加賀よ」
衣笠「噂の加賀さんですね」
妙高「そういえば、加賀さんも元々は……」
陸奥「そう、戦艦だったわけだし……妹みたいな感じよね?」
陸奥「普段気を張ってるタイプだろうし、ここは私が姉になって甘えさせてあげるのも一興じゃない?」クスッ
金剛「Oh……アダルティだネ、陸奥」
陸奥「あらあら、お褒めに預かり光栄だわ」
金剛「どういうシチュエーションで甘えさせたい、とかあるノ?」
陸奥「えー……そうねえ……」
***陸奥の妄想***
コンコン
陸奥「開いているわよ、入ってらっしゃい」
加賀「……失礼します」
陸奥「加賀。どうしたの、こんな時間に」
陸奥「早く寝ないとお肌に悪いわよ? ふふっ」
加賀「……いえ、その……」フイッ
陸奥「……」
陸奥「とりあえず座りなさいな。今、何か温かいものを淹れてあげる」
加賀「ありがとう、陸奥……」
陸奥「いいのよ」
コポポ
陸奥「はい、どうぞ」コトッ
加賀「ありがとう……」
陸奥「……」
加賀「……」
陸奥「……」
加賀「……聞かないのね」
陸奥「あなたが話せるまで待つわよ……」
加賀「そう……」
陸奥「……」
加賀「……」
加賀「…………」
加賀「明日の……」
陸奥「……」
加賀「明日の、ことなのだけれど……」
陸奥「うん、明日。あなたの結婚式ね」
加賀「っ、そう、そうね……提督との……結婚式……」
陸奥「不安なの?」
加賀「……何よりも、まずはあの人の隣に立てることの嬉しさがあるわ……」
加賀「けれど、嬉しさが大きければ大きいほど、その影も大きくて……つまるところ、それは不安なのだと、思うのだけれど」
加賀「……戦いしか知らない私があの人の妻としてしっかりやれるのか……とか……」
陸奥「うん……」
加賀「兵器が人に恋い焦がれることの是非とか……考えていたら、どうにも、寝れなくて……」
陸奥「……そっか」
加賀「……不安なの」
加賀「私、しっかりやれるかしら……」
陸奥「……まったく。あなたも存外心配性よね」
加賀「……だって」
陸奥「あなたは提督に選ばれたたった一人の艦娘よ? 自信を持てない理由がどこにあるの」
加賀「……」
陸奥「大丈夫。何も問題はないわ。それにあなたの隣には、ずっと提督がいてくれるじゃない」
陸奥「あなたの、あなただけの提督がね?」
加賀「陸奥……」
陸奥「それに、あなたはこの陸奥と長門の妹なのだから。何も心配なんていらない」
陸奥「私が保証するわ。もちろん、長門もね。でしょう?」
長門「ああ、そうだ」
加賀「長門……起きていたの?」
長門「フッ……」
長門「……お前は私たちの自慢の妹だ」
長門「お前が望む限り、私たちはいくらだって力を貸す」
長門「だから加賀、明日は笑顔のお前を見せてくれ」
陸奥「そうよ。お嫁さんはね、幸せで、幸せで、幸せの絶頂の中にいてこそなのよ」
陸奥「明日の笑顔のために、今日はお姉ちゃんたちがそばにいるから」
陸奥「……だから、大丈夫」ギュッ
加賀「……あ、陸奥……。ねえ、さん……」
陸奥「ふふ、久しぶりに聞いたわ、その呼び方」
長門「昔は長門お姉ちゃんと慕っていてくれたな」
加賀「む、昔のことよ……忘れたわ……っ」フイッ
長門「ふふ……大丈夫、お前はいつまでたっても、私たちの可愛い可愛い妹だ」
陸奥「だから必ず、幸せでいてね」
加賀「ええ……ありがとう……お姉ちゃん……」ギュッ
加賀「大好きよ……」
**陸奥の妄想終わり**
陸奥「嫁入り前の妹に『不安なの』と言ってよる呼び出されるというシチュエーション……どうかしら?」
衣笠「……ど、どうかしらと言われても」チラッ
金剛「途中から長門まで出てきてびっくりだヨ……」
陸奥「普段キリっとしてる加賀が見せるほんのちょっとの弱さにクラっと来ないかしら?」
妙高「……お気持ちはよく分かります」
陸奥「妙高!」
妙高「私も那智や羽黒に呼び出されたいです……。夜……結婚前夜に……」
衣笠(足柄さんが混じってないのは……)
金剛(深い意味はないはずヨ!)
衣笠「あ……ああ、でも……青葉に呼ばれたらちょっといいかも……」
金剛「う……そう言われると……榛名に呼び出されるというのも、なかなか……」
陸奥「でしょ? わかってくれるでしょ?」
金剛「気持ちはよく分かったネ……この妄想はいいヨ、すごく……」
衣笠「青葉は可愛いなぁ……」
妙高「ええ、まったく、妹と言うのは可愛いものですね……」
金剛「って、違うヨ! 趣旨がズレてるネ!」
陸奥「あらあら」
金剛「妙高は妹にしたい子、いるの?」
妙高「初風さんでしょうか……」
金剛「うん、知ってタ」
陸奥「予想はついたわ」
衣笠「だよね」
妙高「み、みなさん揃って……なんなんですか、もう……」
金剛「あのコ、妙高のことを慕ってるもんネ」
妙高「昔はいろいろありましたけど……やはり、守ってあげたいですよね」
衣笠「うんうん、わかるなぁその感覚」
陸奥「金剛はどうなの? やっぱり艦娘全員が妹?」
金剛「それは暗に年増と言いたいのですカー?」
妙高(気にしてらしたんですね)
衣笠(気にしてたんだ……)
金剛「私は、浦風だヨ!」
妙高「なるほど」
金剛「私の髪型を真似してるところとか、very cuteデース!」
衣笠「金剛姉さんって慕ってますもんね」
金剛「そうそう!」
陸奥「これで妹は出そろった感じかしら?」
金剛「そうネ! 次は姉にしたい艦娘!」
金剛「私たちは姉力が強くて普段あんまり甘える相手いないよネ?」
衣笠(いや……)
妙高(金剛さんは……)
陸奥(いつも提督に甘えてる気がする)
金剛「誰が姉だといいかナ? はい衣笠!」
衣笠「ええっ!? ノータイムでですか!?」
衣笠「えっと……じゃあ、>>+1で……」
衣笠「えっと……じゃあ、金剛さん……」
金剛「お、オゥ……私ですカ……」
陸奥(おろおろしてる)
妙高(可愛らしい)
衣笠「やっぱりあの金剛型の長姉だし……きっと甘えさせてくれるんじゃないかなーって……」
金剛「ガッサ……」
衣笠「思い出したように言うのやめてくださいよ! さっきまで普通に呼んでたじゃない!」
金剛「ソーリーソーリー! フフフ、甘えたいのならこの金剛、いつでも準備はオーケーネ!」
金剛「さあ衣笠、その熱い思いを私にぶちまけるがいいネ! お姉ちゃん受け止めるヨ!」バッ
衣笠「は、はい! それじゃあ、お姉ちゃん!」
金剛「カモン、ガッサ!」
衣笠「だからやめてってばぁ!」
金剛「衣笠のスカート可愛いネー」クルクル
衣笠「あんまり弄らないで下さいよー」
金剛「スリットスカート……これで提督を誘惑するノ?」
衣笠「しません!」
金剛「ジョークよ、ジョーク。次は妙高の番ね! 誰か姉にしたい子いる?」
妙高「私ですか? 私は……>>+1さんを……」
妙高「私は……陸奥さんを……」
陸奥「あ、あらあら……私……?」
妙高「その、先ほどの陸奥さんの妄想を聞いていると……」
妙高「私も……不安を吐露できる姉の存在に憧れが……」
妙高「陸奥さんは包容力がお有りですし……その……」
陸奥「そ、そう……そう来るとは思わなかったけど、もしも妙高が望むなら、私は構わないわよ」
妙高「本当ですか!?」
妙高「では……お姉様、と……」
陸奥「っ……」ゾクゾクッ
妙高「お姉様……」
陸奥「っ、はぁっ……」
金剛「チョット陸奥、危なくナイ?」
衣笠「いや……どうでしょう……」
陸奥「一気に妹が二人もできたわ」キラキラ
衣笠「それもしかして加賀さんのこと含んでます?」
金剛「妄想と現実の区別はつけるネ……」
妙高「甘える相手がいるって嬉しいことですね」
陸奥「甘えられるっていいわね……」
金剛「二人が幸せそうで何よりだけどサ……」
金剛「最後は陸奥だヨ。誰を姉にしたい?」
陸奥「うん、私は>>+1かしら」
陸奥「那珂ちゃんかしら」
金剛「What?」
衣笠「ほぇー……意外……」
妙高「長女どころか三女ですが……」
陸奥「艦隊のアイドルと言う立ち位置から笑顔を絶やすことのできない那珂ちゃん……」
陸奥「どんなに疲れていたって、どんな相手だって、どんな時だって、笑顔を絶やすことはないのよ……」
陸奥「でも、でもね……!」
金剛「あ、妄想スイッチ入ったっぽいネ」
**陸奥の妄想**
那珂「はぁ……」
陸奥「っ!? ね、姉さん、どうしたのよ、ため息なんかついちゃって!」
那珂「えっ? あ、あちゃー……見られてたかぁ……」タハハ
陸奥「ど、どうしたの? 何かあったの?」
那珂「ううん、何でもないよ」
陸奥「何でもないわけないでしょ!? 姉さんがため息ついてるなんて……そんな……」
那珂「……うん、あのね……陸奥ちゃんにだけは言うけど」
陸奥「う、うん……」
那珂「那珂ちゃん、アイドル止めようかと思ってるんだ……」
陸奥「」
那珂「路線に迷ってるっていうか……このままでいいのかなって、いうか……」
那珂「お姉ちゃん……わかんないんだ……。来る日も来る日も巡業、ライブ、艦隊決戦……」
那珂「いつも笑顔で、みんなに元気をあげよう、って決めてるんだけど……」
那珂「最近はもう、自分が本気で笑えてるか自信が湧かないの……」
陸奥「……!」
那珂「……疲れちゃったのかな……」
陸奥「姉さん……」
那珂「えへへ、ごめんね……こんなこと言われても、困るよね……」
陸奥「ううん……いいの。姉さんがいつも頑張ってることは、私、ずっと見てたから……」
陸奥「だから、私の前でだけは、いつも本音でいてほしい……お願い……」
那珂「陸奥ちゃん……うん、ありがとう……」
那珂「お姉ちゃん、ちょっとだけ、陸奥ちゃんの胸で、泣いちゃうね……」
陸奥「うん……うん……」
那珂『艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよーっ☆ よっろしくぅ!』キャハッ
陸奥(姉さん……また笑えるようになった……よかった……)
那珂『それじゃあ聞いてね! 恋の2-4-11!』
那珂(陸奥ちゃん……お姉ちゃん、陸奥ちゃんに元気をもらったよ! だから見ててね、お姉ちゃんのライブ!)
**陸奥の妄想終わり**
陸奥「アイドル活動の最中精神が不安定になった姉を献身的に支える妹よ」
金剛「雑! なんかさっきの加賀より雑!」
陸奥「まあ、いいじゃない」
金剛「なんという……まァ、いいケド……」
妙高「金剛さんはいらっしゃいますか? 姉にしたい艦娘」
金剛「うーん……そうネ……」
金剛「みんなみんな私の可愛い妹分で、甘えるならテートクがいるし……」
衣笠(甘えてる自覚あるんだ……)
金剛「……三笠とか?」
衣笠「実装艦じゃないの!?」
お題『姉妹に迎え入れたい艦娘について』
答え『 衣笠:妹『古鷹、加古』姉『金剛』 陸奥:妹『加賀』姉『那珂ちゃん』 妙高:妹『初風』姉『陸奥』 金剛:妹『浦風』姉『三笠』 』
【モニタールーム】
提督「わりかし平和だったな」
明石「ええ」
提督「……ただ、陸奥が結構妄想力逞しい艦娘だったのは意外だな」
明石「球磨さんが優秀なツッコミ、加賀さんが問題児、大鳳さんが脳筋になってしまった時点でまあ、なんとも」
提督「加賀が乱入するんじゃないかとひやひやしてたがそんなことはなかったな」
明石「まあ、流石に陸奥さんの妄想は恥ずかしかったんでしょう……」
提督「なぜか俺と籍入れることになってるしな……」
明石「そこは問題じゃないと思いますが……まあいいや」
明石「今度は趣向を変えますよ」ガラガラ
提督「ついにノリノリ度が俺と入れ替わったぞ。いいのかお前それで」
明石「いいんですよ、楽しんだもの勝ちです」
明石「で、今度は議題から決めましょうよ! ね!」
提督「ん? ああ、そうだな……そうするか……」
明石「はいっ! それでは明石謹製くじ引き箱を……どうぞ!」
提督「割り切りがいいのはお前の美点だよ、うん」
次回の議題 >>+1-6のどれか
提督「ほれ、引いたぞ」ヒョイッ
明石「はーい! あら……」
提督「なんだ?」
明石「次回の議題はこれです」
『提督のここは直してほしいところ』
提督「俺の心抉るシリーズ再来かよ……」
明石「ちなみに混ぜ込んだのは私ですよー」
提督「しってた。ちくしょう」
明石「それじゃ、今回の参加艦娘をくじ引いてもらいましょう」
提督「できれば俺の心を抉らない天使が来ますように……」
明石「それじゃ引いていただきましょう!」
参加艦娘安価
今回は早い順ではありません。
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
ルール
>>329の投稿時間コンマ(33)に近いコンマの艦娘から順に選定
明石「えー、熊野さん、如月ちゃん、千歳さん、阿賀野さんですね」
提督「お、おう……頼むぞみんなマジで……」
明石「それでは参集命令をお願いいたします、提督」
提督「拒否権は……」
明石「ありません♪」
では次回の議題、参加艦が決定したところでお風呂に入ってきます。
お付き合いいただきましてありがとうございました。
加賀さんに続きむっちゃんも餌食になりましたがどうぞお付き合いくださいませ。それではいったん失礼
【会議室】
千歳「今回呼ばれたのは、この4人のようね」
阿賀野「よろしくお願いしまぁーす」
熊野「与えられた議題をもとに討論する……でしたわね」
如月「こういうこと初めてだから、楽しみだわぁ」
千歳「多分、みんな初めてだと思うけれど……お手柔らかに」
熊野「そんなに激しい討論をするわけではないと思いますが……」
如月「お題はあそこのテレビに映るって、皐月ちゃんが言ってたわ」
お題『提督のここは直してほしいところ』
如月「あら……ふふっ、面白い内容じゃない?」
阿賀野「阿賀野の提督日誌が火を噴いちゃうなぁ」
熊野「そんなものつけていらっしゃるの……?」
阿賀野「うん、秘書艦で暇なときに……いや、サボってるとかじゃなくて、ね。うん」
熊野「語るに落ちてますわよ……」
千歳「提督に直してほしいところ、ね……」
如月「ありそうで、ないと言ったところかしら……いえ、でも、これは……」
千歳「それじゃあ、各自考えて、それから発表でどうかしら」
阿賀野「異論ありませーん!」
如月「ええ、それでお願いします」
熊野「承知いたしましたわ」
・・・
・・
・
千歳「大分私の方はまとまってきたけれど……みんなはどうかしら?」
如月「私は大丈夫ですよ?」
熊野「ええ、そうね……よろしくてよ」
阿賀野「阿賀野も準備万端でぇーす!」
千歳「了解したわ。それでは……」
如月「まずは私から意見具申、いいかしらぁ?」
千歳「もちろん、いいわよ」
如月「ふふっ……」
【モニタールーム】
提督「おい、なんだよあの意味深な笑顔……」
提督「ていうかみんな準備万端なの? 俺に直してほしいところ?」
提督「うう、辛い……悲しい……寂しい……」
明石「ま、まぁまぁ……多分そんな悪いことにはなりませんよ」
提督「お前に何がわかるんだよぉ……」
明石「わかりますよ」
明石「……他ならぬ提督のことですからね」ボソッ
提督「うぅ、如月……頼む、どうか俺の心に安らぎを……」
明石「……ハァ」
如月「ええっとぉ……、前のドラマ撮影で……」
熊野「っ」ビクッ
如月「そんなに構えないでください。もう気にしてないんですから」
千歳「そ、そう……」
如月「話を戻しますねぇ? ……私があのドラマで、三話目にして轟沈したことはみんなの知るところだと思うのだけれど……」
阿賀野「うん……」
如月「あの撮影以来、提督がとっても過保護なのよねぇ……」クスッ
熊野「!」
千歳「!」
阿賀野「!」
その時、三人の脳裏に確信めいた予感がよぎる――!
そう、如月はこの場において、提督に直してほしいところを語るつもりはない……!
『提督に気にかけてもらっていること』を、この場を通じてアピールするつもりなのだ……!
*** 如月の陳述 ***
如月「如月、出撃します」
提督「ああ、遠征、よろしく頼む」
如月「ふふ、任せて……? この如月、必ずあなたのお役に立つわ」
提督「……ああ」
如月「……どうしてそんなに不安そうな顔をするの?」
提督「いや……どうも、あのドラマの後だとな……」
如月「いやだわ。私は大丈夫よ……あなたの指揮下にいるんだもの」
提督「そうだな……そう言ってくれるとありがたいが……」
如月「そんなに心配なら……おまじない、かけてくれないかしら」
提督「おまじない?」
如月「ええ、そうよ。とっても素敵な……」
提督「……如月」ギューッ
如月「ええ、そう……もっと強く……抱きしめて……?」
提督「……必ず無事で戻ってきてくれよ」
如月「もちろんよ……。そのためにも、もっともっと、私を強く感じて……司令官……」
提督「……」
如月「……」
如月(ふふ、これで何も怖くないわね……)
提督「……よし、これでいいか?」
如月「ええ、十分よ。……ありがとう、司令官。恥ずかしかったんじゃなぁい?」
提督「まあ、そりゃあな……」
如月「ふふ、それじゃ、今度こそ出撃するわね?」
提督「あ……ちょっと、待ってくれ」ゴソッ
如月「?」
提督「……これも持っていけ」
如月「司令官……これは……」
提督「……応急修理女神……」
如月「……」
如月「……ぷっ……やだ、本当に心配しすぎよ……」
提督「違うんだ……出来ることはとことんやっておきたい……。お前を沈めるなんて、まっぴらごめんだ」
提督「絶対に……絶対にああはさせない……だから……」
如月「司令官……」
提督「頼む、如月」
如月「ええ、わかったわ……」
如月「あなたの気持ち、しかと胸に抱いて――如月、出撃します」
** 如月の陳述 終了 **
如月「過保護なのも考え物よねぇ」クスッ
熊野(なかなかのジャブですわね……)
千歳(意外な伏兵……いや、意外でもないか……)
阿賀野「いいなぁ、想われてるなぁ、如月ちゃん」
如月「ふふっ、そうかもしれないわね……?」
阿賀野「じゃあ今度は阿賀野の番かなぁ」
熊野「謹んでお聞きいたしますわ」
阿賀野「えっと、秘書艦の時はお昼によくお昼寝するんだけど……」
熊野「聞き捨てなりませんわね」
千歳「全くね」
如月「あらあら」
阿賀野「ええ、ダメかなぁ……」
熊野「少なくともよくはありませんわよ」
阿賀野「うん、まあ、そうかもなんだけど……あまりの眠さに時々提督さんにもたれかかって寝ちゃうことがあって」
熊野「!」
千歳「!」
如月「!」
その時、三人の脳裏に確信めいた予感がよぎる――! 以下略
*** 阿賀野の陳述 ***
提督「……」カキカキ
阿賀野「午後二時です! 阿賀野、意見具申!」
提督「ん、なんだ?」カキカキ
阿賀野「お昼寝しましょ……?」
提督「残念ながら書類が溜まってるから無理だ」カキカキ
阿賀野「あとで阿賀野も手伝うから……寝ようよぉ」
提督「秘書艦なら今手伝えよ……」
阿賀野「はぁーい……」イソイソ
提督「そうそう、それでいいんだよ……ってなんでそんな近くに座るんだよ。お互い邪魔になるだろ」
阿賀野「書類が近ければ効率アップ!」
提督「ダウンだよ!」
阿賀野「うぅ……書類仕事は大変だなぁ」カキカキ
提督「そうそう、提督業は大変なんだよ」カキカキ
阿賀野「こういうのは能代と矢矧の仕事だよぉ……」
提督「違うわ。秘書艦の仕事じゃろがい」
阿賀野「ふわぁ……」カキカキ
提督「……」カキカキ
阿賀野「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
阿賀野「…………」ウトウト
提督「……」カキカキ
阿賀野「……、……」スヤスヤ
提督「……おい、阿賀野、これ終わったら……」チラッ
阿賀野「……すやすや」
提督「寝てやがる……」
阿賀野「……んぅ……」トスッ
提督「肩にもたれかかってきたし……ったく……」
阿賀野「えへへ……」スヤスヤ
提督「はぁ……仕方ない、俺もいったん休憩するか……」
阿賀野「……んゅ……」スヤスヤ
提督「阿賀野、おい、阿賀野……布団に移動しろ……」
阿賀野「……」スヤスヤ
提督「寝つきよすぎんだろこいつ……はぁ、まったく」スッ
阿賀野「……」スヤスヤ
提督「おい、運ぶぞ阿賀野」(お姫様抱っこ
提督「……軽い」スタスタ
阿賀野「……ん……なんか揺れ……」パチクリ
提督「よー、起きたかねぼすけ秘書艦」
阿賀野「ぴゃぁぁぁっ! て、提督さん!? な、なんで、お姫様……」
提督「お前が俺にもたれかかってきて起きないから仕方なくこうして布団まで運んでるの」
阿賀野「そ、そうなんだ……」
提督「とりあえず、俺も少し休むから」
阿賀野「あ、うん……えへへっ」ギュッ
提督「抱き付くな! バランスが崩れるって!」
ワイワイギャーギャー
** 阿賀野の陳述 終了 **
阿賀野「わざわざ恥ずかしい運び方しなくても、起こしてくれてもいいのにねぇ?」クスッ
熊野(この笑みは……)
如月(私の狙いも何もかも……)
千歳(わかった上での陳述のようね……)
意外! 提督の直してほしいところを論ずる場は、いつの間にか惚気の報告会場と化した――!
熊野「それでは、私の番ですわね」
千歳「ええ……聞かせてもらえる?」
熊野「皆さんご存じの通り、提督の執務室にはハーブプランターがありますが……」
如月「!」
千歳「!」
阿賀野「!」
その時、三人の脳裏に確信めいた予感がよぎる――!
秘書艦の仕事のひとつ、プランターの世話は……熊野のためのものであったのか――!
** 熊野の陳述 **
提督「よっと……」
熊野「提督、何をされておりますの?」
提督「ん? ああ、土いじりだぞ」
熊野「それは執務室でやることですの?」
提督「まあ、いいじゃないか。熊野も少し手伝ってくれよ」
熊野「生憎ですが、土に塗れるのはレディとしては少々……」
提督「まあそう言うな、来いって」
熊野「もう……勝手な方ですわね!」
熊野「それで、何を植えるつもりですの?」
提督「ちょっとハーブの栽培に手を出してみようかと思ってさ」
熊野「どうなさいましたの、急に……」
提督「艦娘のメンタルケアは提督の仕事の内ってな……」
熊野「話が見えませんわ……」
提督「まあまあ」
熊野「もう。後で詳しく聞かせていただきますわよ」
提督「わかってるって」
提督「えーっと、これがイタリアンパセリ……」ガサゴソ
熊野「……」
提督「これがローズマリー……」ガサゴソ
熊野「……っ、まさか……」
提督「これがミントで、最後はタイム、っと……」ガサゴソ
熊野「提督、あなたもしかして……」
提督「ん? おお、ハーブを栽培して、ハーブティーを作れるかなーって思ってさ」
熊野「やっぱり……。一体全体どういう風の吹き回しですの?」
提督「前に熊野にローズヒップティーを貰ってからいろいろ調べたんだけど、ハーブティーの効能ってのも馬鹿に出来ないなと思ってさ」
提督「艦娘のメンタルケアは提督の仕事の内。熊野にハーブティーを振舞うのも仕事の内かなーって」
提督「美容にもいいらしいぞ!」
熊野「っ……ふふ、まったく……。あなたと言う人は……やることが急ですわ」
提督「あれ、失敗したか?」
熊野「まさか……。気を使って頂いて、嬉しいですわ……。とても、ね」
提督「だったら良いんだが」
熊野「ふふっ……」
** 熊野の陳述 終了 **
熊野「思い立ったら吉日とは言いますけれど、あの方はやることが急ですし」
熊野「何より秘書官の仕事が増えているというのはどうなのでしょうね?」クスッ
千歳(やはり……!)
如月(この会議の趣旨を理解している……!)
阿賀野(強敵だよ、みんな……!)
千歳「――最後は私、かしら」
如月「ええ、そうですね」
熊野「お聞きいたします」
千歳「そうねえ……ついこの間執務室に出来たカウンターバーのことなんだけど……」
熊野「!」
阿賀野「!」
如月「!」
その時以下略
** 千歳の陳述 **
千歳「提督、何を作っていらっしゃるんですか?」
提督「ふっふっふ、見てのお楽しみだ」コンコン
千歳「そうですか……。執務の方は……?」
提督「終わらせたぞ! このためにな!」
千歳「そうでしたか。それでは私も何かお手伝いすることがあれば……」
提督「そうだな……それじゃ、机の上のメモにあるもの、買ってきてくれないか?」
千歳「はい、わかりました」
千歳「これね……あら……これって」
『お酒のリスト』
千歳「あの、提督、こんなにいっぱいお酒を買うんですか?」
提督「んー? ああ、そうだよ。よろしく頼む」
千歳「お昼から不真面目な方ですね、まったくもう」
提督「言いつつ嬉しがってるだろ」
千歳「あら、バレてしまいましたか? すぐに買ってきますね♪」キラキラ
提督「まあ、そんなに急がなくてもいいぞ……って、行っちまった」
提督「さて、それじゃあ頑張って作るとしますか!」
・・・
・・
・
千歳「意外と時間がかかってしまったわ……」
千歳「提督をお待たせしてなければいいのだけれど……」
千歳「提督、申し訳ありません、遅くなりました――って」
提督「よう千歳、ナイスタイミングだ」バァーン
千歳「そ、それは……いったい?」
提督「提督謹製、カウンターバー! 半分は妖精さんの力を借りたが……いやー疲れた」
千歳「そ、それを作られていたんですね……でもどうして急にそんなものを……」
提督「いっつも千歳が秘書艦の時には酒に誘ってもらってるけど」
提督「たまには俺の方から誘おうかと思ってな。そしたら雰囲気作りも大事だろうと思い至ってこれに至る」
千歳「提督……」
提督「ほら、座れ座れ。お前が最初のお客さんだぞ」
千歳「……ありがとうございます、提督。千歳、たくさんいただきますね!」
提督「おう。もちろん俺もな!」
千歳「はい! 飲むぞー!」
提督「おー!」
** 千歳の陳述 終了 **
千歳「執務室にカウンターバーを拵えるなんて……ね?」
千歳「提督のお酒好きにも困ったものですよね……ふふっ」クスッ
熊野(お酒好きに関しては千歳さんは何かを言える立場とは思えませんが……)
阿賀野(カウンターバーは千歳さんのためのものだったのかぁ……)
如月(やはり強敵ね……皆、司令官に思われているわ……!)
全員の陳述が終了し、皆の心にあるのは、ただ一つ。
この部屋の艦娘は、皆が皆、強敵であるという、厳然たる事実――!
千歳「……」
熊野「……」
阿賀野「……」
如月「……」
千歳「全員の意見を聞いたわけだけれど……」
熊野「総合すると……」
阿賀野「過保護で、恥ずかしげもなくお姫様抱っことかしちゃって」
如月「やることなすこと急で、お酒が大好き……ってことかしら」
千歳「ええ、そうね」
熊野「異論は、ありませんわね……」
阿賀野「うん……」
如月「そうよねぇ……」
ゴゴゴゴゴゴ
お題『提督のここは直してほしいところ』
答え『過保護で、恥ずかしげもなくお姫様抱っことかしちゃうし、やることが急で、お酒が大好き』
【モニタールーム】
提督「……いっぱいあるなぁ、直すべきところ……」
明石「私は微妙にメンタルの弱いこの部分を治すべきと思いますが……」
提督「……」
明石「提督、大丈夫ですよ。ああは言ってますが、みんなただの照れ隠しです」
明石「あなたは私たちの誇りですから」
提督「明石……お前……」
明石「あ……すいません。だけど資源の無駄遣いはちょっと擁護できないです。大型建造はほどほどにお願いしますね!」
提督「上げて落とすなよォ!」
明石「さあ。今度も次回議題のくじ引きタイムですよ!」
提督「よっし、任せろ」
明石「議題はなーんだっ!」
次回の議題 >>+1-6までの間で選択
提督「……ほい、引いたぞ」
明石「はーい、では読みあげます」
お題『たけのこときのこはどっちが優れたお菓子か』
明石「……」
提督「……」
明石「……これは……」
提督「いろいろとまずい……」
明石「鎮守府で内乱が起きますよ」
提督「だな……いろんな方面を敵に回しそうだ……」
明石「ちなみに」
提督「混ぜ込んだのはおまえだろ、知ってるよ!」
明石「テヘペロッ」
明石「では参加艦娘のくじ引きタイムです」
提督「場合によっては鎮守府内乱も覚悟せねばなるまい……」
明石「あっはは、大げさですって」
提督「……よし、引くぞ」キリッ
明石「……」
明石(はっ!? 一瞬見惚れていた……くじ引くだけなのに……)
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
ルール
コンマが36に近い艦娘から順に選定
明石「では参加艦を読み上げます」
提督「よろしく頼む」
明石「日向さん」
提督「日向……」
明石「漣ちゃん」
提督「もうすでにこの時点で不安!」
明石「古鷹さん」
提督「天使が穢れてまう……」
明石「最後は霧島さんです……」
提督「血の雨が降るんじゃないですかネ」
明石「……」ゴクリ
次回の議題『たけのこときのこはどっちが優れたお菓子か』
参加艦 『日向』『漣』『古鷹』『霧島』
今日の投下はここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました!
よろしければ一言感想など頂けるととても嬉しいです。
それではまた明日もよろしくお願いします。
乙です
毎回参加者が意外な顔合わせで楽しいです
スレタイが井戸端会議なんで会議の場所を会議室から変えてみても面白そうですね
おはようございます。
みなさん感想ありがとうございました。モチベーションむっちゃ上がります。
井戸端会議はぶっちゃけ語呂だけで選んだのですが、>>440さんの意見も参考にさせていただきますね
例によって途中から即興なので遅くなりますが、第8回会議投下開始します
【会議室】
古鷹(こんにちは、私、古鷹です)
古鷹(最近この鎮守府では、1日に数回、艦娘による会議が催されることになりました)
古鷹(提督から参集命令を受けた艦娘が、与えられた議題について討論するようです)
古鷹(会議が開催されるようになってからというもの、加賀さんは常に戦意高揚状態)
古鷹(球磨さんのツッコミはキレを増し、如月ちゃんや熊野さんが視線を合わせると静かに火花を散らすようになりました)
古鷹(いったいこの会議室で何が起こっているんでしょうか――)
お題『たけのこときのこはどっちが優れたお菓子か』
漣「……」
霧島「……」
日向「……」
古鷹(――そして、このお題を前に……この会議はどうなってしまうのでしょうか……)
古鷹(会議が始まる前は和気藹々としていたはずなのに……)
古鷹(このお題を前にして、部屋の体感温度が一気に低下したように感じます)
古鷹(誰も口を開かない……誰も均衡を崩そうとしない)
古鷹(ただただ静寂が……痛いほどの沈黙が、この会議室を支配しています……)ゴクリ
日向「……フッ」
古鷹(日向さんは普段通り飄々としています)
古鷹(何を考えているのか、その表情から窺い知ることはできません)
霧島「……」クイッ
古鷹(霧島さんは時折メガネのフレームに指を掛けつつ、皆の出方を伺っています)
古鷹(艦隊の頭脳として、この場の流れを掴むべく思考を巡らせているに違いありません)
古鷹(……かの第三次ソロモン海戦を思わせる眼光の鋭さが見え隠れしているのは……気のせいであってほしい……)
霧島「……」クイッ
漣「……」
古鷹(いつも明るくムードメーカーであるはずの漣ちゃんも、今だけは静かです)
古鷹(どこか遠くを見ているようで、その実場の趨勢を見極めんとするその視線……)
古鷹(目が合えば見透かされてしまう……そんな気分に……)
漣「……」
古鷹(目を合わせないように俯いておこう……)ウツムキ
古鷹(沈黙……体感ではあまりにも長く感じる……)
古鷹(しかしついに……)
霧島「……会議への参集命令を受けたときは」
古鷹(霧島さんが口を開いた――)
霧島「あまり気分が乗らなかったのですが……」
霧島「このお題を前にしては、むしろ僥倖と言わざるを得ないわね」クイッ
日向「……その心は?」
霧島「敵性存在を炙り出すことが出来るわ」ニヤリ
古鷹(霧島さん、この会議で白黒はっきりつける気満々だ!!!)
漣「おやぁ、やる気のようですねぇ姐さん」
霧島「姐さんはやめてくれないかしら」
漣「へへへ、そいつは失礼しましたぁ……」
漣「……それで、霧島さんは、どっちなんですか?」
霧島「……なるほど、常道ね」
漣「……」
霧島「敵を知り己を知れば百戦殆うからず、か……」
日向「……」
古鷹「そんな大層なものなんですか!?」
霧島「今ここで、戦艦である私が所属陣営を表明すれば……」
霧島「場の趨勢は固まると言っても過言ではない……」
古鷹「す、すごい自信だ……」
霧島「フフッ……」
日向「なるほどな……」
漣「……」
霧島「私の陣営と同一であると表明すれば……少なくともこの場においては生きながらえることが出来るわ」
古鷹「生き死にまで関わってくる問題なんですかこれ!?」
霧島「無論、敵性存在に魂を売り渡す卑劣な真似をすることになるでしょうけど……」
霧島「……命を取るか、魂を取るか」
霧島「さぁ、選んでもらうわよ……」ニヤリ
漣「っ」
日向「流石は武闘派戦艦……オーラが違うな」
古鷹「そういうものなんですか!? 私には見えませんけど!?」
霧島「……マイクチェック、ワン、ツー……」
霧島「よし、準備は万端ね」
霧島「――漣、お望み通り私の所属陣営を言うわ。後は好きになさい」
漣「……もしかしたら、霧島さんと同じかもしれないのに?」
霧島「フフッ、どうかしらね。私には、あなたの本心が視えるけど……」
漣「……」
霧島「私は――たけのこの里派よ」
漣「……」
日向「……」
古鷹(ついに自らの所属陣営を表明した霧島さん……)
古鷹(会議室内には一瞬にして電流のような緊張が走る――!)
霧島「ありがたく、先手は打たせてもらったわよ、漣」クイッ
漣「ええ、それが聞けて良かった♪」
古鷹(霧島さんがまずは標的とするのは漣ちゃん……いったい、どう凌ぐつもり!?)
霧島「さあ、聞きましょうか」
霧島「あなたは同士かしら? それとも憎ききのこ派? あるいは本心を隠して同士を装う?」
漣「ふっ、ふっふ……駆逐艦だと思って、あまり見くびらないでほしいなぁ」
霧島「……余裕そうね」
漣「確かに戦艦相手じゃ、分が悪いかもだけど……」
漣「魂を穢してまで、命を取るまで落ちぶれてはいませんから」
古鷹「魂穢れるの!? そこまで行っちゃうの!?」
霧島「そう。やっぱりね。つまり……あなたは……」
漣「漣は――きのこの山派ですよっ!」
古鷹(両雄、相立つ……)
霧島「やはり、異教徒……」
漣「でも、わかっておられたんですよね?」
霧島「ええ、まぁ、ね」
古鷹(戦艦の……霧島さんの視線を真正面から浴びてなお、退かない漣ちゃんの姿に、私は眩しさすら覚えていた)
古鷹(ちなみに私はきのこもたけのこもどっちも楽しめる派……あえて言うならコアラのマーチ派なのだけれど)
古鷹(現状において、コアラのマーチ派の私は非常にまずい立場にある気がしている――)
霧島「前から……思っていたのよ」
霧島「あなたからはきのこ派のオーラが隠せていない……」
霧島「その制服につけられている缶バッチが、動かぬ証拠よね」
漣「ふふっ、バレてしまっていましたかぁ……」
漣「その通り、この缶バッチは漣がきのこ派であることの証左……」
漣「さりげなく鎮守府のきのこ派にアピールし、たけのこ派を牽制する為の妙技……」
古鷹「それってきのこじゃないよね!? 漣柄だよね!?」
漣「ふふっ、古鷹さん。これはカモフラージュってやつですよ」
霧島「わかる人にはわかる牽制……効果的ね」
古鷹「絶対うそだぁ……」
漣「漣も、ずっと霧島さんがたけのこ派だとは思っていましたよ」
霧島「あら、そう?」
漣「徹甲弾とたけのこの形状を考えれば、想像はつきます……」
霧島「目敏いわね」
漣「ある時期を境に、金剛型のみなさんは徹甲弾を装備することが可能になった……」
漣「間違いなく、たけのこ派筆頭である霧島さんのロビー活動の成果……」
漣「徹甲弾とたけのこの相関関係に目を付けたあなたは、徹甲弾を各戦艦に装備させ、その形状をなじみ深いものとさせることで」
漣「戦艦の皆を、深層心理下においてたけのこ派に引き込もうと画策している――! 違いますか!」
霧島「くっ、ふふっ、あはははは! まさかそこまでお見通しとはね、恐れ入ったわ漣」
漣「やはり……! たけのこ派は形も卑猥ならば頭も卑劣だったか……!」
霧島「聞き捨てならないわね……形状の卑猥さはきのこに軍配が上がるのではなくて?」
漣「なっ……座薬みたいな形のたけのこが、美しいきのこの何がわかると……!」
霧島「座や……ふふん、恐らくあなたのロビー活動によって駆逐、軽巡にはきのこ派が多いのでしょうけど……」
霧島「そのような幼子にきのこのような卑猥な形状の食物を食べさせることの罪深さを自覚するべきではなくて?」
漣「チョコもクラッカーも楽しめるきのこを愚弄しますか……! 所詮はクッキーにチョコを塗ったくっただけの存在で……!」
霧島「塗ったくったですって? あれはチョコレートとクッキーの完璧なる調和よ……訂正なさい……」
漣「……」ゴゴゴゴゴ
霧島「……」ゴゴゴゴゴ
古鷹「あ、あわわわ……」
日向「……フッ」
漣「……まあ、ここで私たちがヒートアップしていても仕様がありません」
霧島「ふふっ、そうね……。まだこの場には己の立場を明確にしていない二人がいる……」
漣「……古鷹さん」
霧島「あなたの答えを聞きましょうか……?」
古鷹「ひっ……」
古鷹(その時、私の脳裏に浮かんだのは、私に優しい笑顔を浮かべてくれる提督と青葉の顔だった)
古鷹(己の死を予感して、私の本能が見せた最後の幸せな記憶……?)
古鷹(いや……違う……ここで終わるわけにはいかない……!)
古鷹(私には……。私にも……矜持はある……!)
霧島「さぁ、答えなさい古鷹。あなたはたけのこ派よね」
漣「いいえ、きのこ派ですよね、古鷹さんっ!」
古鷹(……重巡古鷹……推して参ります――!)
古鷹「私は……私は、コアラのマーチ派だよっ!」
漣「コアラの……マーチ?」
霧島「……知らない子ですね」
古鷹「お、美味しいし、可愛いし……レアな絵柄もあったりして、視覚的にも楽しいし……」
古鷹「コアラのマーチの方が、優れてるって、思います!」
漣「ふぅん、そうですか……」
霧島「はぁ……古鷹、あなたは思い違いをしているわ」クイッ
古鷹「っ」
霧島「この場はたけのこときのこの優劣を論ずる場……」
漣「第三勢力を論ずるなど、ナンセンスですよ……」
古鷹「そ、それはそうかもだけど……」
古鷹「でも……それでも、私はコアラのマーチが良いよ!」
古鷹「ここは譲らない! 譲れないよっ! 絶対に!」
霧島「くっ……このオーラ……!」
漣「間違いなくコアラのマーチ艦隊フラッグシップ級……!」
古鷹「そう、そうだよ! 私がコアラのマーチ艦隊フラッグシップ! 重巡古鷹だよ! かかって来なよ!」
霧島「吠えたな、古鷹ぁ!」
漣「夜戦で……目にもの見せて――」
日向「落ち着かんか、バカ者!」
瑞雲やろなあ
霧島「!」
漣「!」
古鷹「!」
日向「まったく、黙って聞いていれば……下らん……」
日向「こんな議題を提供する提督もそうだが……」
日向「それに乗じて醜い争いを始めるお前たちも見てはいられない……」
霧島「だけどこれは……」
漣「絶対に譲れない戦いが……」
古鷹「そうです……」
日向「それが下らないと言うんだ」
日向「甘味を食べれば美味しい、幸せになる。ただそれだけだろう」
日向「優れた甘味も、劣った甘味もありはしない」
日向「好きなら好き、ただそれだけでいい」
日向「己の好きなものを傘にして、他人の好きなものを貶めていい道理があるわけがない」
日向「その程度もわからんか?」
霧島「ぐ……」
漣「う……」
古鷹「あぅ……」
日向「少々説教くさくなってしまったが……」
日向「美味しいものは、美味しいこと、ただそれだけで優れているものだ」
日向「きのこも、たけのこも、コアラも、みな美味いと思うよ、私は」
霧島「うっ、うぅ……いつからか、引くに引けなくなって……」
漣「……お互いを尊重する気持ちを、忘れてたぁ……」
古鷹「私が、間違ってたんだ……」
日向「……わかってくれたようでよかったよ」ニコッ
霧島「日向、ごめんなさい……漣も、古鷹も……」
漣「私こそ……すみませんでした」
古鷹「ごめんね、私も途中、ヒートアップしちゃって……」
日向「仲直りできたようだな」
霧島「ええ……あなたのお蔭よ日向」
漣「サンクスです!」
古鷹「ありがとう、日向さん!」
日向「ふっ、それじゃ、仲直りのしるしに……」
日向「――この特別な瑞雲をやろう」スッ
霧島・古鷹・漣(まぁ、そうなるな)
お題『たけのこときのこはどっちが優れたお菓子か』
答え『みんな違ってみんないい』
【モニタールーム】
提督「まぁ、そうなるな」
明石「でしょうね。>>476は予想的中ですね」
提督「日向=瑞雲なとこあるからな。仕方ないね」
明石「ええ」
提督「それより俺間接的に日向に怒られてるんだけど」
明石「混ぜ込んだのは私ですが……くじを引いたのは提督です」
提督「てめっ……」
明石「あはははは、それじゃあ次回議題のくじ引きタイムですよ!」
提督「逃げるな! おい! 日向の誤解を解いてくれよ!」
次回の議題 >>+1-6から選択
古鷹=コアラのマーチは>>424からなのん?
>>495
そうです。時折拾わせてもらっています
提督「これだっ!」バーン
明石「はい、読み上げます。次回の議題は」
議題『将来が不安な艦娘』
提督「……あ、これ俺が書いたやつだ」
明石「会議の趣旨である艦娘の本音が見え隠れしてしまうのでしょうか……」
提督「さて……それじゃ、参加艦娘を引くか」
明石「はい。ここに」
提督「うむ」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
ルール
コンマが30に近い艦娘から順に選定
提督「よっと、これでどうだ」ヒョイッ
明石「はい、ありがとうございます」
明石「えーまずは、赤城さん、皐月ちゃん……二度目ですね」
明石「続いて夕張、ラストは長月ちゃんになります」
提督「睦月型がふたりか……」
明石「大食いキリングマシーン赤城さんの意見が気になるところです」
提督「見られてないからって言いたい放題だな……」
お昼ご飯のために一度席をはずします。
たぶん14:00頃戻ります。
今回は姉妹にしたい艦娘の時と同じく安価を取る予定ですので、
よろしければご参加ください。
それでは、お付き合いいただきありがとうございました。
みなさんありがとうございます。
ぼちぼち始めていきたいと思います。
事前のお知らせ通り途中安価がございますので是非参加くださいませ。
赤城(ご機嫌よう。航空母艦、赤城です)
赤城(ついに私も艦娘会議に呼ばれることと相成りました)
赤城(加賀さんの戦意高揚ぶりを見るに、きっと素晴らしいご馳走が出てくるに違いありません!)
赤城(おっと……いけません、別にそれが目的ではありませんよ……)フルフル
赤城(さあ、行きましょう……)
赤城「一航戦、赤城、入ります!」ガチャッ
第9回 艦娘井戸端会議
お題『将来が不安な艦娘について』
皐月「まさかの二度目だけど……今回は長月も一緒だからやりやすいなっ!」ギュッ
長月「そうか。だが、あまりべた付くな……」
皐月「ちぇっ。ノリ悪いなー。夕張さん、赤城さん、よろしくね!」
夕張「ええ、よろしくね」
赤城「よろしくお願いします」
長月「それで、この会議は与えられた議題について討論するのだろう?」
皐月「うん、そうだよ。ボクは前回、『龍田さんの頭にあるアレ』についてだった」
赤城「蒼龍がやけに楽しそうにしていましたね」
皐月「ああ……酷いんだよ蒼龍さん。怖いこと言って」
夕張「今回は怖くない内容だといいわね」
赤城「お題はもう提供されているのですか?」
夕張「おそらくあそこのテレビに映るものと――」ユビサシ
ザザッ
長月「……どうやら映りはじめたらしいな」
皐月「今日はなんだろ」
お題『将来が不安な艦娘について』
赤城「……将来が不安な」
夕張「艦娘ですか……」
長月「答え辛いものを……」ハァ
夕張「将来が不安と言っても……色々ありますよねぇ」
赤城「ええ、そうね……」
長月「参考までに聞かせてもらいたいが……例えばどういう?」
夕張「んー、そうねぇ……性格的に心配なタイプと、生活面で心配なタイプっていうのかしら」
皐月「難しいなあ……。具体例は誰かいるの?」
夕張「えっ、私に言ってる?」
長月「ほかにだれが居るんだ?」
夕張「トップバッターは私かぁ……。気が進まないけど、そーね……」
夕張の意見 >>+1-3でランダム
夕張「秋月ちゃんかしら……」
赤城「……あー」
長月「……あぁ……」
皐月「うん……」
夕張「あの子、その……金銭感覚がしっかりしてるっていうか、しっかりしすぎてると言うか……」
赤城「わかります、わかりますよ夕張さん……」
夕張「1万円札とか受け取ったら、使い道がわからなくなって混乱してしまうのではって……」
長月「いや、それは……」
夕張「でも、あの子のご飯とか見たことあるでしょう? あの子はあれで満足してるのよ?」
赤城「……食堂ではなるべく、秋月さんの側では食事をとらないよう心がけています」キリッ
皐月「赤城さんは逆に秋月を見習った方がいいんじゃないかな……」
夕張「それに、万札の使い道がわからないのもそうだけど」
長月「おい、秋月がいつの間にか万札を見たことがない女にされてるぞ。いいのか?」
皐月「いいんじゃない?」
赤城「上々ね」
長月「酷い奴らだな……」
夕張「大金をチラつかせたら何でも言うこと聞きそうなところも危ういわよね」
赤城「わかります」
夕張「たとえば――」
【執務室】
秋月「お呼びでしょうか、司令!」
提督「……ああ、よく来てくれた」
秋月「ご命令とあらば! それで……何のご用でしょうか?」
提督「ああ、うむ……時に秋月、最近暮らしはどうだ?」
秋月「え? 暮らしですか……? 鎮守府での生活にも慣れてきましたが……」
秋月「みなさん良くしてくださいますし、何も問題はありません!」
提督「そうか。給金は足りているか?」
秋月「はっ、給金ですか? ……はい、問題はありません……が」グゥ
提督「腹の虫が鳴いているようだが……?」
秋月「あっ……いえっ、その、これは……申し訳ありません!」
提督「いや、いい……。旧態依然と誹りを受けても仕方がないが」
提督「艦娘たちへの給金も、どうしても年功序列からは抜け出せん」
秋月「はい、それは理解しています」
提督「だが……やはり基本給が5000円では足りないだろう……」
秋月「そ、そんなことはありません! たくさん頂けて、秋月は幸せです!」
提督「そうか……ところでここに、以前からプールしていた給金があってだな」チラッ
秋月「――!」
秋月(500円玉が一杯……! 牛缶が何個食べられるの……)
提督「艦娘の頑張りに応じてこれを還元したいと思っている……」
秋月「は、はいっ……」
提督「秋月、お前は俺の命令に従えるか? 頑張れるか?」
秋月「は、はいっ! 秋月は大丈夫です!」
提督「そうか……それじゃあ、服を脱いで――」
夕張「――という風に、500円玉をチラつかせられたら陥落しそうじゃないかしら! ゆゆしき事態だわ!」
長月「由々しいのはお前の頭だ夕張!」
夕張「えー? でもありえそうじゃない?」
長月「基本給が5000円とか、500円玉に釣られてるとか色々ツッコミどころはあるが……」
長月「そもそも司令官がそんな真似をするか!」
夕張「あ、そっちなんだ……へーぇ?」
長月「もちろん、秋月にも失礼だろう。まったく……」
皐月「長月、ツッコミに目覚めたの?」
長月「現状、私がするほかなくなっているんだよ!」
赤城「しかし秋月さんの将来が不安というのは、拭えない事実……」
赤城「貴重な意見として、この赤城、胸にとどめ置いておきましょう」
長月「留め置くだけで解決にはならないよな、多分」
皐月「それじゃ、次はボクの番かな」
夕張「ええ、よろしくね皐月ちゃん」
皐月の意見 >>+1-3ランダム
皐月「ボクは天龍かなー」
長月「お前……いつも遠征で世話になっているだろうに……」
皐月「うん、そうなんだけどさ」
皐月「天龍みたいな人のこと、中二病って言うんでしょ?」
長月「」
夕張「あら……」
赤城「中二病? 知らない子ですね……」
長月「誰に聞いたんだそんなもの……」
皐月「龍田さん!」
長月「姉妹艦にも容赦がないな……」
皐月「眼帯をつけてたり、自分のことを俺って呼んだりしてて」
皐月「武器に異様な拘りを持ってる人は総じて中二病なんだって」
夕張「まぁ……間違いではないわね。もう少し幅は広いのだけど……」
皐月「そういう人が大きくなると、後ですっごく苦労するんだってさ」
皐月「昔の自分を思い出して床をのたうち転げまわるらしいよ」
長月「やめてやれ……やめてやってくれ……」
赤城「俺の名は天龍……フフフ、怖いか?」
皐月「あっ、似てる似てる!」
赤城「なるほど……確かに将来自分の言動を思い返すと恥ずかしくなりそうですね」
夕張「そうね……私にもそんな時代があったなぁ……」トオイメ
夕張「秘密機関に追われた天才科学者YU-BARIとして粋がっていたころが懐かしいわ~」
夕張「ほんと懐かしい……なつか……」
夕張「……死にたい」
長月「自分で思い出して撃沈するのか!?」
夕張「うあああ~! でも、でもね、必ず誰もが、いつかは通る道なのよ!」
夕張「非日常への憧れが顕在化しているというかね! 自分はね、他人とは違うという確固たる証を求めるの!」
夕張「だから私……天龍の気持ちはわかるのよ……」
長月「待て……龍田の分類で言うと木曾も中二病になるんじゃ?」
皐月「うん、そう思って聞いたんだけど、木曾さんは多分あのスタイルを貫き通すだろう、って」
長月「……それ答えになってるか?」
皐月「木曾さんはカッコいいからね!」
長月「やめてやれ……天龍がカッコ悪いように聞こえるぞ……」
皐月「え? 天龍は可愛いでしょ?」
長月「天龍すまない! 私は姉の暴論を止められない!」
赤城「例えば深海棲艦を撃滅した世界で平和になった後、私たちが同窓会を催すとします」
長月「もう既に嫌な予感を感じるんだが」
赤城「そこに現れた元艦娘たち……」
***
天龍「ふー……久しぶりね、鎮守府に戻ってくるのも」
龍田「そうねぇ~。天龍ちゃんがフフ怖やめたと知ったら、みんなビックリするんじゃないかしら~」
天龍「フフ怖っていうのはやめてよね! あれは気の迷いだったのよ……」
龍田「誰もが通る道よねぇ~。あの頃の天龍ちゃんは粋がっていて可愛かったわ~」
天龍「う、うぐぅ……」
木曾「――おっ、もしかして天龍と龍田か?」ザッ
天龍「あっ、この声は……」
龍田「あら~、木曾、お久しぶり~」ヒラヒラ
木曾「久しぶりだな、二人とも。なんだ天龍、お前髪伸ばしたのか」
天龍「え、ええ……」
木曾「ぷっ……おいおい、どうしたんだよ天龍、すっかり女らしくなっちまったな!」
天龍「う、うっさいわね……」
龍田「天龍ちゃんはフフ怖やめたのよ~」
天龍「だからフフ怖言うのやめてって!」
木曾「なるほどな……」
木曾「まあ、いいじゃないか。綺麗になったと思うぜ、天龍」
天龍「なっ……」
龍田「あら~」
***
赤城「――となって、周囲のみんなからは『フフ怖やめたんだ~』と」
長月「やめろォ! やめてさしあげろ!」
皐月「木曾さんはカッコいいなあ!」
夕張「そうね……流石は鎮守府抱いてもらいたい艦娘ランキングトップスリー……」
皐月「残りの二人は?」
夕張「武蔵さんと日向さん」
赤城「ともかく、いずれそういう未来が来てしまうという面では……」
赤城「皐月さんの意見は重要ですね。胸に留め置いておきましょう」
長月「絶対留め置いたままで埃を被るだけだよな」
夕張「赤城さんはだれかいらっしゃいます? 将来が不安な子」
赤城「はい。実は私も……」
赤城の意見 >>+1-4ランダム
赤城「私は明石さんが少々心配です」
夕張「えっ? 明石ですか?」
長月「赤城の口からその名が出るとは、意外だな」
皐月「てっきり加賀さんだと思ってたよ。赤城さん離れが出来ないとかで」
長月「皐月……? お前、龍田に毒されてないか、大丈夫か?」
赤城「ええ、加賀さんも少々心配ですが……やはり私は明石さんですね」
夕張「理由を伺っても?」
赤城「はい」
赤城「……明石さん、提督との距離が近すぎやしませんかね?」チラッ
.
【モニタールーム】
明石「」
提督「」
明石「い、今視線が合ったような気がするんですが……気のせいですよね? ね?」
提督「お、おちけつ……」
【会議室】
夕張「距離が近い? どういうことですか?」
赤城「最近は明石さんが秘書艦のこと、多いじゃないですか」
皐月「そういえばそうだね」
長月「参集命令を受けた時も基本は傍で控えていたな」
夕張「……そういえば」
赤城「急激に近くなったふたりの距離……上官と部下の関係……」
赤城「……デキ婚とかになったら心配ですよね」
夕張「」
皐月「デキ婚? なにそれ、長月知ってる?」
長月「し、知らんが、皐月はそのままでいてくれ」
赤城「ニンシンカッコガチからのケッコンカッコカリ……」
赤城「いけませんね。ええ、いけません」
夕張「いやいやいや、論理が飛躍しすぎですよお」
赤城「ですが基本は鎮守府に控えている明石さんが提督との距離が近いのは事実……」
赤城「我々が出撃中……」
夕張「いやいやいや、いやいやいやいや!」
長月「は、破廉恥だ……」
皐月「え? あの、なんなの? なんで長月顔が赤いのさ」
【モニタールーム】
明石「違います! 違いますよ! そんなことありませんよ!?」
提督「落ち着け明石。赤城の与太だ、真に受けるな」
明石「……そ、そうですね」
提督「赤城の奴どうしたんだ急に……」
明石「っ、は、恥ずかしい……」
提督「やれやれ……」
明石「って、提督! 真に受けてください!」
提督「なんで!?」
赤城「とまあ……それは軽いジョークです」
夕張「は、ジョーク……?」
長月「」
皐月「全然わからなかった。なんで慌ててるのさー」
赤城「明石さんが提督との距離が近いというのは事実ですが……」
赤城「それ以上に明石さんは工廠との距離が近すぎますよね」
夕張「は、はぁ……」
赤城「工廠が明石さんの主戦場であることは疑いようのない事実ですが」
赤城「やはり同じ女としては、工廠で働き詰めというのは如何なものかと思います」
赤城「もっとも、最近は働き詰めかどうかは何とも言えないところですが……」スッ
ブゥゥゥン
長月「赤城……それは?」
赤城「彩雲です♪」
***
提督「」
明石「」
赤城「さて……私はこんなところでしょうか。最後は長月さんですね」
長月「あ、ああ……」
夕張(赤城さん、どこからどこまで本気なのかわからない……)
長月「私は……」
長月の意見 >>+1-4ランダム
長月「……曙かな」
夕張「あら、また意外なところをついてきますね」
皐月「睦月とか卯月じゃなくてよかったの?」
長月「自分の姉を挙げる勇気はない……」
赤城「曙さんですか……」
長月「あいつは知っての通り、色々と誤解されやすい奴だからな」
長月「仮にこのまま成長すると……」
空はこんなに青いのに……。
執務室の窓から空を見上げ、何度も耳にした航空戦艦お得意のフレーズを脳裏に反芻する。
空は青く、白い雲がまばらに浮いている。
広い広い空。吹き抜ける風。今日はいい日だ。間違いない。
そんないい日だというのに。
空はこんなに青いというのに。
私の心には、鉛のように重く、黒い雲が立ち込めている――。
「ほんっと……バカみたいよね」
独り言ち、私は左手を空に掲げて見せた。
欲しかったのは小さなリング。薬指に嵌る、女の子の宝物。
だけど、私の指にそんなものは嵌っていない。
当たり前だ。
自分の想いも、本音も、何一つ口に出せなかった惨めな女に、チャンスなど訪れようはずもない。
遠くで鐘の音が聞こえる。二人の新たな門出を祝福する清き鐘。
何も伝えられなかった臆病な私は、これから、小さな後悔と一緒に生きていくのだろう――。
長月「たぶんこうなる」
赤城(重い……)
夕張(重い……)
皐月(重い……)
長月「ま、お節介かもしれないがな」
赤城「いえ……貴重な意見ね。胸に留め置くわ」
長月「さっきからそれしか言ってないぞ」
赤城「いえ、任せてください。この一航戦、必ず事態を解決に導きます」キリッ
夕張「おお……」
皐月「えっと、意見は出そろったけど……」
赤城「そうね……私たちが思う将来が不安な艦娘は」
赤城「秋月さん、天龍さん、明石さん、曙さんよ」
お題『将来が不安な艦娘について』
答え『秋月、天龍、明石、曙』
【会議終了後】
加賀「赤城さん、会議が終わったのね。夕餉は一緒にどうかしら」
赤城「ごめんなさい加賀さん、今日はお話ししたい子たちがいて……また明日でいいかしら」
加賀「え……あ、そう……」
赤城「必ず埋め合わせはするわ」
加賀「ええ……だいじょうぶよ……」
瑞鶴「ごっはんーごっはんー♪」
加賀「瑞鶴」ニュッ
瑞鶴「ひぇっ、な、なによ……急に飛び出して」
加賀「仕方がないから一緒に夕ご飯を食べてあげます。ついてきなさい」
瑞鶴「え? なにそれ別に私は……」
加賀「いらっしゃい」ギロッ
瑞鶴「は、はい……」
加賀「……今日は奢ってあげます」
瑞鶴「!?」
瑞鶴「加賀さん……明日沈むの?」
加賀「……」ボカッ
(加賀さんは寂しがり屋なんだ!)
・・・
・・
・
赤城「さて、それではいただくとしましょうか」
秋月「は、はい……」
明石(……あの会議の後だと気まずい!)
天龍(なんで赤城さんが俺を直々にご使命なんだ……フフフ、怖い)
曙(あたしがなんでこんな……巻き込まれて……)
赤城「みなさんのことは、私がきっと助けますからね」
赤城「だから安心して、私を頼ってください」フンス
秋月「は、はいっ」
天龍「お、おう……あざっす……」
曙「……わけわかんない」
明石「ど、どーもぉ……」
(赤城さんは鎮守府でもトップクラスに真面目なんだ!)
【モニタールーム】
明石「というわけでご飯を一緒してきました……」
提督「そ、そうか……」
明石「今回は長月ちゃんが良心でしたね……」
提督「ああ、球磨とともに力になってやりたいな……」
明石「……」
提督「……」
明石「……じゃあ、引きましょうか」
提督「そうね」
次回の議題 >>+1-6ランダム
提督「はいこれ」ヒョイッ
明石「はい、読みます……っと、おお、これは……」
提督「なんだよ?」
明石「『ジュウコンはありかなしか』……です」
提督「……俺がまぜた奴だな」
明石「あら意外」
提督「……今後の参考にな」
明石「刺されますよ~、いずれ」
提督「背筋が冷える、やめてくれ……」
明石「では参加艦娘をどうぞ!」
提督「よし……」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
改装具合は指定できないのかな
>>599
改二実装艦は大抵改二のつもりでやってます
ルール
73に近いコンマの艦娘から順に選定
明石「えー、まず伊勢さん。次いで伊168ちゃん」
明石「木曾さん、そして最後がビスマルクさん……ですね!」
提督「絡みが全く想像つかんが……木曾がカッコいい未来は幻視出来る」
明石「奇遇ですね、私もですよ」
提督「……で、ビスマルクか」
明石「ええ、ビスマルクさんです」
提督「でかい暁……」
明石「やめてあげてください」
第10回 『ジュウコンはありかなしか』
参加艦娘は伊勢、イムヤ、木曾、ビスマルクです。
おゆはんの準備に移りますので、投下は18:30ごろの予定となります。
是非お付き合いくださいませ。それではまた失礼します。
ぼちぼち投下を始めます。
若干のキャラ崩壊が起こると思います。
加賀さんほどではないでしょうが……
【会議室】
伊勢「はいはいそれじゃー会議を始めるよっと……」
ビスマルク「この私を再び呼ぶとは……提督の見る目は間違いなく確かなようね」フフン
伊168「ゴーヤがそこそこ楽しかったって言ってたけど、何するのかしら」
木曾「早く始めようぜ?」
伊勢「ん、そーね。まあご存じの通り、巷で噂の艦娘会議よ」
伊勢「今回はあたし、ビスマルク、イムヤ、木曾の四人だね」
ビスマルク「私には既に経験があるわ。何でも聞くといいわよ!」
木曾「へぇ、そうかい。それじゃ前回はどうだったんだ?」
ビスマルク「天津風の頭につけるアクセサリを話し合ったわ」
木曾「ほう」
ビスマルク「答えは満場一致でTENGAよ」ドヤァ
伊勢「」
伊168「」
木曾「……?」
伊勢「ちょ、ちょっとビスマルク昼間っから何口走ってんのよ!」
ビスマルク「なにが? この私が、おかしいことを言ってるとでも?」
伊168「明らかにおかしいよ……」
木曾「そうなのか」
伊勢「……こっちにもわかってないのがいたかー……」
ビスマルク「どうあれ、私は自分を曲げるつもりはないわよ。TENGAったらTENGAなんだから」フンス
伊勢「わかった! わかったよ! だから自分を安売りするような真似は良しなよ、ね!」
ビスマルク「ッ、まあ、いいけど……」
伊勢「やれやれ……どーいう会議だったのよまったく……」
伊168「酷いわね」
木曾「なぁ、TENGAって……」
伊168「はいはい、私たちはもう関係ないから。今日の議題に取り組みましょうよ」
木曾「フッ……それもそうだな」
伊勢「はぁ……。えっと、今日の議題は……」
お題『ジュウコンはありかなしか』
木曾「へぇ」
伊勢「おやおやぁ」
ビスマルク「ジュウコン……」
伊168「ふーん……」
伊勢「こりゃ乙女的には複雑な議題だねえ」
伊168「確かにそうね」
木曾「軍艦娘の限界突破改装指令をケッコンカッコカリという、だったか……」
ビスマルク「あら、それなら私に最も相応しいわね」
伊勢「え?」
伊168「ふーん?」
ビスマルク「なんたって私はdreiよ。改二を超えて改三にすら到達した私こそ、ケッコンが相応しいでしょう!」
伊勢「いやー、どうだろうねえ」
伊168「……まあ、今回の議題はジュウコンについてだから」
伊168「ビスマルクさんがケッコン相手に選ばれるかどうかは別問題だよ」
木曾(……どことなく、戦場と同じ匂いがするぜ)
木曾「……まぁ、ビスマルクの意見はとりあえず置いておいてだ」
木曾「ジュウコンってのは、ケッコンカッコカリを複数の艦娘に施すって認識で良いのかい?」
伊勢「そうね。でも……木曾の捉え方だとあくまでも改装の延長線上だよね」
木曾「あ? まぁ、な……」
伊168「私は、それだけの認識で終わりたくはないな」
木曾「というと……」
伊168「そこには愛があって然るべきだと思うの」
伊勢「乙女だね」
伊168「でも、みんなそうでしょ? ビスマルクさんだって」
ビスマルク「あ、愛!? わ、私は別に……」
伊勢「素直が一番よー?」
ビスマルク「だから、私は……別に」
伊168「それならそれで、いいけど……」
木曾「……」
木曾(首筋がチリチリと焼けるような感覚……フッ、本当に戦場のようだぜ)
ビスマルク「そ、それより! ジュウコンについてのことを話し合うのでしょう!」
ビスマルク「伊勢、あなたはどうなのよっ!?」
伊勢「お、まずはあたしから聞いちゃう? そーだなー」
伊勢「あたしは反対派」
木曾「ほう」
ビスマルク「へ、へぇ……」
伊168「そうなんだ」
伊勢「どったの? あたしの性格だったらジュウコン容認だと思った?」
木曾「いいや、深い意味はないさ」
ビスマルク「理由はあるのかしら?」
伊勢「そりゃあさぁ、改装とは言ったって、ケッコンと名がつくわけじゃん?」
伊勢「艦娘として、女性の魂を抱いている以上は……やっぱり、ね?」
伊168「うん、わかるわ」
木曾「仮にの話だが、姉妹艦の間でジュウコンってのはどうなんだ?」
伊勢「……姉妹艦の間ってことは……日向とってことよね」
木曾「ああ、そうだ」
***
日向「提督、帰投したぞ……」
提督「おかえり」ムニュ
日向「……君、無事戻ってきた旗艦への労りが胸を鷲掴むことなのか?」ハァ
提督「いや……見てたらどうしても辛抱しきれず」
日向「君は時折子供っぽいな……。そんな所も嫌いではないが……」
提督「日向……」
日向「……おい、執務室で続ける気か? 伊勢に見られたら……」
***
伊勢「……ちょっと、許せないかな」ゴゴゴゴゴ
木曾「……そ、そうか」
伊勢「ま、あたしはそんなとこ。ビスマルクは?」
ビスマルク「私もジュウコンとやらには反対よ」
伊168「へえ……意外かも」
ビスマルク「そうかしら?」
伊168「司令官の一番は自分だから何も心配いらない、って構えそうだったから」
ビスマルク「そう。でもね、私は意外と欲張りなのよ」
木曾(意外か?)
伊勢(意外かな?)
伊168(意外じゃないよね)
ビスマルク「私が提督の寵愛を受けることに議論を挟む余地はないけれど」
伊勢「へぇ」
伊168「そう」
ビスマルク「もし私を選ぶなら、提督には己の全身全霊を賭けて愛してもらわなければならないと思うわ」
ビスマルク「なんて言ったって、私はドイツが誇るビスマルク級超弩級戦艦のネームシップなのだから」
ビスマルク「他の女に目を向けてもらっては……ビスマルクの名が泣くわ」
ビスマルク「もちろん、この私の魅力で向けさせるわけもないのだけれどね!」フフン
伊勢「あたしとビスマルクはジュウコン反対派……」
伊勢「木曾はどう?」
木曾「ああ、もう俺の番か? そうだな……俺は……」
***
木曾「聞いたぜ、提督」
提督「何をだ?」
木曾「ケッコンカッコカリの指令書が届いたって話だ」
提督「……耳が早いな」
木曾「鎮守府内は噂でもちきりさ。提督の心を射止めるのはどの艦娘か、ってな」フフッ
木曾「モテる男はつらいな?」
提督「からかうなよ……」
木曾「なに、本心だぜ。女だらけの職場で、ケッコン、なんて響きの改装指令が届いてしまった」
木曾「心中察するよ」
提督「ああ……まったくな……上も何を考えているのやら」
木曾「これも噂だが、現状の戦力限界を超えていく改装になるんだろう?」
提督「そうらしい。仕様書にはそうあった」
木曾「そして高効率の主機に換装することで燃費が向上する、と」
提督「良く知ってるな」
木曾「鎮守府にいると、耳にするのさ。ケッコンには限界の突破、燃費の向上が付随するってな」
木曾「外じゃあ大和型の二人が最有力候補じゃないかって話もちらほら出てる」
提督「……そうか。まぁ、確かに考えないでもないな、あのふたりなら……」
木曾「だが……悩んでるって顔だな」
提督「ああ、そうなんだ。……ケッコンなんて名がついてしまうとな、どうしても」
木曾「気休めになるかはわからないが、貴様に指輪を贈られて気分を害する艦娘なんてここにはいないだろうよ」
提督「……そうか、ありがとう」
木曾「なに、良いってことさ。お前と俺の仲だろ?」
提督「……実はな、悩んでいるのは艦娘に指輪を贈ることもそうだが……俺自身の気持ちも含めてのことなんだ」
木曾「へぇ? ……そいつは、俺が聞いてもいい話なのか?」
提督「ああ、むしろ木曾には聞いてほしいところだな」
木曾「フッ……そう言われちゃ、聞かしてもらうほかないねぇ」
提督「ケッコンって名が付いてしまってることで悩んでるとは、言ったよな?」
木曾「聞いた」
提督「ケッコンと名が付く以上……俺も、俺が想う艦娘に指輪を贈りたいと思うんだ」
木曾「――」
提督「どうした?」
木曾「いや……お前からそんな台詞が飛び出してくるとはね。上官と部下の線引きは超えないものと思ってたんだ」
提督「初めは俺もそのつもりだったさ」
提督「でも、上官として日々接するうちに、部下だけじゃなく、一人の女の子としての魅力が見えてきて……」
提督「あとはもう、気付いたらそのままズルズルと気持ちは引き摺られてしまったよ」
木曾「くっ、ふはははは……意外と可愛らしいことを言うな、お前も!」
提督「茶化すなよ……」
木曾「ははは、すまんすまん……」
木曾「だが、良いじゃないか。そうしてお前が心に決めた相手がいるなら、そいつに贈ってやりなよ」
木曾「さっきも言ったが、ここには指輪を拒む艦娘なんていないぜ」
提督「……それは、お前もか?」
木曾「……ん?」
提督「……」スッ
木曾「提督……? お前……」
提督「俺とケッコンしてくれ、木曾」
木曾「な――」
提督「俺の想いを拒む艦娘はいないと言ってくれたな」スッ
木曾「ゆ、びわ……」
提督「お前は、俺が貰う」
***
木曾「……そうだな……俺も……」
木曾「俺も……ジュウコンは、反対、かな……」
伊勢「顔赤いよ? 大丈夫?」
木曾「いや、なんでもない……。俺らしくもないな……」
木曾(ッ、この場の雰囲気に当てられたか? まったく……)
木曾(だが、悪くない……)
ビスマルク「最後はイムヤよ? まあ、あなたの答えもわかりきってはいるけど」
伊168「私はもちろん、ジュウコン反対よ」
伊168「司令官からの愛は、一人っきりに向けられて欲しいもの……」
伊勢「うんうん、乙女としちゃ、そうだよねえ……」
木曾「……違いないな」
伊168「もしジュウコンなんてしたら……」
***
伊168「司令官……私言ったよね」スタスタ
提督「……イムヤ、俺をどこに連れていく気だ?」
伊168「……ジュウコンはダメだよ、私だけを愛してって……言ったよね」スタスタ
提督「おい、イムヤ……」
伊168「言うこと聞いてくれないと、困るよ……」
提督「工廠にまで連れて来て……いったい何を……」
伊168「この前、大和さんともケッコンしたよね」
提督「あ、ああ……だがあれは戦力増強を図るためであって、俺が本当に愛してるのは」
伊168「ダメ。ダメなの」
伊168「ケッコンと名が付く以上……それは女の子にとって特別なんだよ?」
提督「だ、だが……」
伊168「指輪は司令官と私の絆……私だけの絆……」
伊168「他の誰かが介在する余地はない……でしょ?」
提督「イムヤ……おい、イムヤ……何が言いたい……お前……」
伊168「私のケッコンを穢されるわけにはいかないから……元凶は取り除いてしまおうって……」
提督「なんだ、あれ……溶鉱炉……? ま、さか……!?」
伊168「ね。司令官、見て。……新しい大和さんの姿……あはっ」
***
伊168「――なんてね」クスッ
木曾(……底冷えするな)
伊勢「ふー、これで答えは出そろったかな」
ビスマルク「全員ジュウコンには反対か」
伊168「乙女としては当然ね!」
木曾「乙女って括りが俺に似合うかはともかく……まぁ、異論はないさ」
伊勢「では……これにて会議を閉幕とする!」
お題『ジュウコンはありかなしか』
答え『なし(満場一致)』
【モニタールーム】
提督「……」ガタガタ
明石「今回の四人は全員ジュウコン反対派だったようですね」
提督「あ、あのさあ。伊勢とイムヤがなんか怖かったのは……気のせい……?」
明石「……私は、8割がた本気だったのではないかと思います」
提督「……俺、気を付けた方がいいかもな」
明石「ええ、それはもう、そうでしょうね」
提督「……あははは。あは……」
明石「うふふふふ」
提督「よし! 気を取り直して次のお題を引こう! そうじゃないと心が潰れる気がする」
明石「わかりました! 任せてください!」
次回の議題 >>+1-5ランダム
明石「次回のお題はー、これです!」
お題『提督に休日連れて行ってほしい場所』
提督「おお! これは色々と参考になりそうだ!」
明石「そうですねえ……。ところで私もどこかに連れて行ってほしかったりー……なんて……」
提督「ハードオフ行くか?」
明石「……もうちょっと良いとこがいいです」
提督「……アッハイ」
明石「はーいじゃあ参加艦娘のくじ引きですよー」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
ルール
コンマが26に近い艦娘から順に選定
提督「秘技、艦娘リロード!」バババッ
明石「美事なり……」
明石「では読み上げます」
提督「苦しゅうない」
明石「えー、まず龍驤さん」
提督「お、龍驤か」
明石「続いて不知火ちゃん」
提督「ふむ……」
明石「朝潮ちゃん」
提督「二度目か」
明石「そして最後は球磨さんです」
提督「球磨ァァァ!」
明石「クマー!」
明石「いやー、ついに球磨さんが再び登場ですね」
提督「だな……」
明石「加賀さんと絡ませられないのが残念です」
提督「お前……ついに堕ちたのか……」
明石「はい!」
提督「球磨よ強く生きろクマ」
【会議室】
球磨「一言! 一言言わせろクマ!」
龍驤「なんやの、急に叫びだして」
朝潮「大丈夫でしょうか?」
球磨「何度球磨を呼び出せば気が済むクマ!? クマは提督のおもちゃじゃないクマ!」
不知火「でもそれが快感、やめられない」
球磨「なんか小さな加賀みたいなのもいるし! 球磨は不幸だクマ……」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
龍驤「まあまあ、落ち着きや。前回の話は加賀からあらかた聞いとるけど」
龍驤「この面子なら酷いことにはならへんって。この龍驤に任しとき!」
球磨「龍驤……!」
龍驤「だってこれ大喜利やろ? やる気めっちゃ出てきたで~!」
球磨「ダメっぽいクマ……」
ザザッ
朝潮「今回の議題が出ました!」
龍驤「お、ドキワクやね!」
不知火「ご命令とあらば、全力で討論いたします」
球磨「球磨の心臓に安らぎをプリーズクマ……」
お題『提督に休日連れて行ってほしい場所について』
龍驤「ほーん? なかなかええんちゃう?」
朝潮「休日……司令官に連れて行っていただきたい場所……」
不知火「なるほど……」
球磨「おお……おお……これは安心クマ(慢心)」
球磨「トップバッターは球磨からでいいクマ?」
朝潮「はい! どうぞ!」
球磨「やっぱり動物園に連れて行ってほしいクマ!」
球磨「動物……特に熊と猫を見て癒されたいクマ~!」
球磨「きっと楽しいクマ~♪」
龍驤「ほうほう、なるほどやね」
朝潮「球磨さんらしくて良いと思います!」
球磨「お、おう、若干引っかかるけどありがとクマ~」
球磨「これは結構パッと思い浮かぶと思うクマ」
球磨「朝潮はなにか思い浮かんだクマ?」
朝潮「休日に司令官に連れて行っていただきたい場所ですよね」
球磨「クマクマ~」
龍驤「なんやの、お題出てからテンションごっつ高いやん」
不知火「人はこれを慢心と呼びます」
球磨「不穏なアナウンスを背後で囁くなクマー!」
朝潮の意見 >>+1~4ランダム
朝潮「はい! 朝潮、意見具申です!」
球磨「お~、どこクマどこクマ~?」
球磨「球磨と一緒で動物園クマ?」
朝潮「司令官の実家へ連れて行っていただきたいです」
龍驤「」
球磨「くま……?」
不知火「りんこ」
朝潮「……? 司令官の実家へ」
球磨「いや、良いクマ。わかったクマ」
球磨「龍驤! これはどういうことクマ!?」
龍驤「え、え? そんな言うても、ウチもわからへんよ!?」
球磨「正直に話すクマ……龍驤の入れ知恵じゃないクマ?」
龍驤「なんでウチがこんな仕込みせなアカンねん……」
龍驤「ええか、笑いを取りに行こ思うたらな、自分の力で突き進むっちゅーのが関西人のDNAで」
球磨「お前横須賀生まれだクマ」
龍驤「せやけど……せやけども!」
球磨「ま、まあいいクマ……」
球磨「朝潮、いったい全体どうして提督の実家に連れて行ってほしいクマ?」
朝潮「はい! 司令官のご両親に挨拶を……」
球磨「」
不知火「大胆ですね」
球磨「提督ってロリコンなのかクマ……?」
龍驤「……どうなんやろね?」
不知火「朝潮にチャンスがあるのならば私にもあると思ってよいでしょうね……」フッ
龍驤「……ウチ、小さくて良かった」
球磨「目を覚ますクマ。仮に提督がそうだとしたら、お前ら精神年齢的に普通に対象外だクマ」
龍驤「痛いとこ突くやんか……」
朝潮「あの、みなさん?」
球磨「あ、ああ、ほっぽってゴメンクマ……それで朝潮、どうして提督の実家に行きたいクマ?」
朝潮「はい、いつも司令官にはお世話になっていますし……」
朝潮「司令官のご両親に、私がどれだけお世話になっているかお伝えしたくて!」
球磨「な、なるほどクマ」
龍驤「アハハ、なんや、球磨の考えすぎやね」
不知火「きっとこうだろうとは思っていましたが……」
球磨「美しい掌返しだなクマ!」
朝潮「……」
朝潮「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ……」ボソッ
龍驤「ん? 朝潮、なんか言うた?」
朝潮「いえ、何も」
球磨「ま、朝潮についてはわかったクマ」
龍驤「ほんなら、次はウチやね!」
不知火「やはり関西ですか」
龍驤「せやね。上方漫才を学ぶってのも……ってウチらは艦娘やっちゅーの!」
龍驤「漫才が戦いにどう役立つんや! アハハ!」
不知火「そうですね」
球磨「まったくクマ」
朝潮「はい!」
龍驤「……ごめん、ちょい待って? ウチ、今ちょっと心折れそう……」
龍驤の意見 >>+1-4ランダム
龍驤「せやねー……ウチはTDLか、USJで迷うけど……」
龍驤「やっぱここはUSJやな!」
不知火「申し訳程度の関西要素ですね」
球磨「ひらかたパークって言ってればらしかったのにクマ」
龍驤「アンタらなんなん!? ウチになんか恨みでもあんの!?」
朝潮「龍驤さん、USJってなんですか?」
龍驤「お、ええ質問やね。ハリウッド映画の世界を体感できる遊園地なんやけど」
朝潮「映画の世界ですか……素敵ですね!」
龍驤「せやろ? あー、まったく、朝潮は素直で可愛らしいっちゅーのに、球磨と不知火ときたら」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
朝潮「司令官に頼めば連れて行っていただけるでしょうか……二人で……」ボソッ
球磨「なにか言ったクマー?」
朝潮「いえ、何も!」
球磨「遊園地か……龍驤も案外子供らしいクマ!」
龍驤「別にええやんか……遊園地デート」
朝潮「素敵です!」
龍驤「ほれ見ぃ。朝潮は素直でかわいいな~」ナデナデ
球磨「はいはい……クマ」
不知火「不知火の番ですか」
球磨「どっか行きたいとこあるクマ?」
不知火の意見 >>+1-4ランダム
不知火「候補はたくさんあります」
球磨「ほう、やるクマ」
不知火「まずアルカトラズ」
龍驤「それって監獄ちゃうんか……」
不知火「ええ。気になりませんか? いったいどのような場所だったのか……」
朝潮「私は……特には……」
球磨「ちょっと危ないクマ……」
不知火「続いてハワイ」
龍驤「おお! ハワイ! ええやんか!」
球磨「白い砂浜! 青い海クマ!」
不知火「……? いえ、そんなことより是非リムパックの見学を」
龍驤「真面目か!」ビシッ
不知火「TDLも良いですね」
龍驤「欲張りなやっちゃなぁ」
球磨「でもTDLも良いクマ。夢の国クマ!」
朝潮「夢の国……」
不知火「最後は宇宙旅行で締めです」
龍驤「一気に実現難易度急上昇やな……」
不知火「ですが、いずれは宇宙の上から地球を見てみたいと思いませんか?」
球磨「それはまあ、思うクマ」
朝潮「私も見てみたいです」
不知火「……私たちが深海棲艦を撃滅し」
不知火「かつてのような、静かな海をいつか取り戻したら――」
不知火「――その時はぜひ、宇宙で私たちの守った海を見たいものです」
龍驤「せやなー……うん、それは、見てみたいかも」
球磨「それは、球磨も異論はないクマ」
不知火「ええ」
朝潮「……私たちならきっとやれますよ」
朝潮「私たち全員が力を合わせ、司令官の指揮の下で戦えば……」
朝潮「私たちに不可能はありません!」
不知火「フッ……そうですね」
龍驤「うん、そうやね! 違いないで!」
球磨「朝潮、良いこと言ったクマ。提督の元で、球磨たちはベストを尽くすクマ!」
龍驤「平和を取り戻した暁には、毎日が休日やからね!」
球磨「提督に動物園に連れてってもらうクマ!」
不知火「ハワイ、アルカトラズ、そしてケネディ宇宙センター……完璧です」
朝潮「……司令官の実家で、花嫁修業……」ボソッ
不知火「朝潮、何か言いましたか?」
朝潮「いえ、何も言っていませんよ?」
不知火「……? そうですか」
球磨「そうと決まれば頑張るクマ! 平和な明日と!」
龍驤「提督とのデートのために!」
不知火「えいえい」
朝潮「おー!」
お題『提督に休日連れていってほしいところ』
答え『動物園、実家、USJ、TDL、ハワイ etc... 深海棲艦を撃滅したら一杯連れて行ってもらう』
【モニタールーム】
提督「ほほえましいな、あいつらは」
明石「ええ、まったくですね」
提督「たださ、時折朝潮の声が聞こえなくなったのは何だったんだろう?」
明石「さあ? マイクの不調じゃないでしょうか」
提督「……ま、いいか」
明石「ええ、そうですよ」
提督「そいじゃー、次回の議題にロックオン!」
明石「ですね!」
>>+1-6ランダム
明石「はいどうぞ!」
提督「うむ。……艤装なしでの戦闘力が一番強いのは誰か」
明石「ほほー……艤装なしというのがポイントですね」
提督「そうだな。一概に戦艦だけが有利とはいえない感があるな」
明石「それではこの会議に参加していただく艦娘のみなさんをロックオン!」
提督「いくぜっ」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
ルール
コンマが45に近い艦娘から順に選定
明石「次回の参加者のみなさんはー」
明石「祥鳳さん、陸奥さん、青葉さん、扶桑さん、ですね!」
提督「ほー、これはこれは……」
明石「戦艦がお二人いらっしゃいますが……自らエントリーしちゃうんでしょうか?」
提督「詳しくは見てのお楽しみだな……」
『次回に続く』
というわけで、今日はこの辺で失礼いたします。
今日の議題に関しては第2回と同じく淡泊さが見え隠れしたのが反省点ですね。精進いたします。
それでは、お付き合いいただきましてありがとうございました!
よろしければ次回もお付き合いください。それでは!
第二回けっこう好きよ。ぶっ飛ぶだけが能じゃない
乙
失礼するとかいっといて再び出没してすみません。
>>750-752を見てふと思ったのですが、どの回が好みだったかを教えていただけると嬉しいです。
書き方の参考になるかなと思いますので……。
では今度こそおやすみなさい。
>>194の補足の形で、ほい
第5回 『提督の童貞疑惑について』
『答え:例え提督がどうあっても、私たちはずっと着いていくだけである』
参加者 『響』『五月雨』『大和』『瑞鳳』
第6回 『姉妹に迎え入れたい艦娘』
『答え:
衣笠:妹『古鷹、加古』姉『金剛』 陸奥:妹『加賀』姉『那珂ちゃん』
妙高:妹『初風』姉『陸奥』 金剛:妹『浦風』姉『三笠』』
参加者 『陸奥』『妙高』『金剛』『衣笠』
第7回 『提督のここは直してほしいところ』
『答え:過保護で、恥ずかしげもなくお姫様抱っことかしちゃうし、やることが急で、お酒が大好き』
参加者 『熊野』『如月』『千歳』『阿賀野』
第8回 『たけのこときのこはどっちが優れたお菓子か』『答え:みんな違ってみんないい』
参加者 『日向』『漣』『古鷹』『霧島』
第9回 『将来が不安な艦娘』『答え:秋月、天龍、明石、曙』
参加者 『赤城』『皐月』『夕張』『長月』
第10回 『ジュウコンはありかなしか』『答え:なし(満場一致)』
参加者 『伊勢』『伊168』『木曾』『ビスマルク』
第11回 『提督に休日連れて行ってほしい場所』
『答え:動物園、実家、USJ、TDL、ハワイ etc... 深海棲艦を撃滅したら一杯連れて行ってもらう』
参加者 『龍驤』『不知火』『朝潮』『球磨』
第12回 『艤装なしでの戦闘力が一番強いのは誰か』『答え:未定』
参加者 『祥鳳』『陸奥』『青葉』『扶桑』
個人的に見返した感じだと2回、8回、4回が好き
馬鹿馬鹿しいのとほのぼのしてるののミックスが気に入ってる
こんばんは
みなさま貴重なご意見ありがとうございました!
というわけでぼちぼち投下です。
例によって即興ですのでのんびりお付き合いくださいませ
【会議室】
青葉「ども! 恐縮です、青葉ですぅ!」ピョーン
青葉「いやー、青葉この時を待ってました!」
青葉「鎮守府のトレンド、艦娘会議! ついに青葉にもお呼びがかかりましたよ!」
青葉「当鎮守府の情報をあることないことお伝えするこの青葉が参加できないなんて……と!」
青葉「枕を濡らしていた日々とももうオサラバです!」
陸奥「あることないことお伝えするのはやめなさいよ」
青葉「さてさて、今回会議に参加する皆さんはこちらですよ!」
扶桑「青葉は何をしているのかしら……?」
陸奥「青葉、会議を記録に残します! って張り切ってビデオカメラ回してたわよ」
祥鳳「あはは……」
青葉「ドラマでは吹雪ちゃんの憧れの人からなぜか外されてしまっていた扶桑さん!」
扶桑「わ、忘れかけていたのに……不幸だわ……」
青葉「ドラマでは謎の磔シーンがどアップ! 祥鳳さん!」
祥鳳「あ、あれは……忘れてください……」
青葉「出番多かったですね! 陸奥さん!」
陸奥「私だけ雑じゃない!?」
青葉「今回の議題は……あのテレビに映るようですね! おっ、出てきます!」
陸奥「聞いてないし……」
お題『艤装なしでの戦闘力が一番強いのは誰か』
祥鳳「艤装なしでの戦闘力……」
陸奥「私としてはこの時点で実質答えが決まってしまっているようなものなのだけれど」
青葉「なるほどなるほど」
扶桑「艤装なしだなんて……」
青葉「艤装なしだと何か問題がおありですか、扶桑さん」
扶桑「艤装込みだったら……私もチャンスは……」
青葉「これは意外、なかなか好戦的ですね~。どうですかぁ、同じ戦艦の陸奥さん!」
陸奥「確かに意外だけど……」
陸奥「でも、艤装があろうとなかろうと、ウチの姉には敵わないんじゃないかしら」
青葉「おおっ、ということは陸奥さんが推すのはやはり長門さんですね!」
陸奥「もちろん。あの鍛えられた腹筋といいビックセブンのポーズといい、艤装なしでの戦闘力は間違いなく高いはずよ」
青葉「あれはビックセブンのポーズっていうんですか! 青葉はじめて聞きました!」
祥鳳「確かに長門さんはあのドラマでも思いっきり近接戦を仕掛けてましたしね……」
青葉「あれはどうなんだと思わないでもありませんでしたが……」
陸奥「本人たっての希望よ」
青葉「そうだったんですか! これはなかなか愉快な情報ですね、メモメモっと」カキカキ
青葉「さてさて、陸奥さんは実姉長門さんを推しますが……扶桑さんは如何でしょうか?」
扶桑「艤装があれば……負けは……!」
青葉「まだ言ってます! あくまでも艤装ありきで張り合うつもりのようです!」
陸奥「諦めなさい扶桑……悲しいかもしれないけれど、やはり長門が一番よ」
扶桑「くっ……伊勢、日向……だけじゃなくて、他の戦艦には負けたくないのよ……!」
祥鳳「意外と負けん気が強かったんですね、扶桑さん……」
青葉「向上心があるのはいいことです。それでは祥鳳さんの意見を伺うとしましょう」
青葉「如何です、祥鳳さん!」
祥鳳「わ、私ですか? そうですね……」
祥鳳「私は……サラシ繋がりで、武蔵さんを……」
青葉「サラシ繋がり!? 実はサラシのコミュニティがあるんでしょうか。青葉知りませんでした!」
陸奥「確かに武蔵も強そうよね……」
祥鳳「肉体を鍛えぬいているのは長門さんと同じ雰囲気を感じます。武人と言いますか……」
陸奥「武人か……しっくりくるわ……」
青葉「祥鳳さんは武蔵さん推しのようです。扶桑さんは如何ですか?」
扶桑「……負けを認めなければならないのね……不幸だわ……」
青葉「あ、諦めてくれたようですね。さすがに大和型には敵わないということでしょうか」
青葉「それでは改めて扶桑さんにお聞きしましょう」
青葉「戦艦ばかりの名前があがるこの状況に一石を投じてくださると青葉感激です」
扶桑「そうね……那智なんてどうかしら……?」
青葉「那智さんですか。武人タイプの名前が挙がりますね」
扶桑「長門と武蔵が力で勝るなら、那智は技で対抗するようなイメージがあるわ」
祥鳳「技の1号、力の2号……」
陸奥「ふふっ、長門には小細工は通じないわ」
青葉「自分のことじゃないのに陸奥さんなぜか得意げです。お姉さん大好きですねぇ……」
青葉「……にしても、やっぱり艤装なしとなるとある程度体が成長してる艦娘が選定されることになりますねえ」
祥鳳「そうですね。戦艦や重巡の名前ばかり挙がってしまうのは仕方がないかもしれません」
扶桑「そういう青葉は誰かいないのかしら?」
陸奥「そういえば、聞き役に徹して自分の意見を挙げてないじゃない」
青葉「ええ、もちろん青葉にもとっておきがありますよ」
祥鳳「とっておき?」
青葉「ええ。艤装なし……艦種の別はないとくれば!」
青葉「戦艦クラスの眼光をお持ちと噂の彼女を推させていただきましょう!」
青葉「青葉は不知火ちゃんを推します!」
扶桑「……前に艤装を展開したまま廊下を歩いていた時に……砲塔を不知火の後頭部に当ててしまって……」
扶桑「……あの視線だけで轟沈するかと思ったわ……不幸ね……」ハァ
祥鳳「何やってるんですか扶桑さん……」
青葉「それ明らかに不知火ちゃんの方が不幸ですよね」
陸奥「さっきから思ってたけど扶桑、あなた艤装好き過ぎじゃない?」
扶桑「力こそパワーよ」
青葉「意外にも脳筋チックですね。ま、それはともかく不知火ちゃんですよ」
青葉「小柄な体躯を活かして俊敏な動作で敵を翻弄、そして急所をずぷりと一撃!」
青葉「そんな戦い方が似合うでしょ?」
祥鳳「力、技、速さ……バランスはいいですね」
陸奥「不知火はあの眼光だけでも戦艦と渡り合えそうだものね」
青葉「そうそう、青葉はそれが言いたかったんですよ~」
扶桑「……ああ、そういえば。不知火の後頭部に砲塔を当てたときのことなのだけれど」
陸奥「え? 続くの?」
扶桑「ええその……『不知火に落ち度でも?』って言われて……」
祥鳳「不知火ちゃんにはないですね、落ち度」
扶桑「私、あまりにドスの利いた声と眼光の鋭さに知れず泣いてしまって……」
青葉「……大の戦艦が何をやってらっしゃるんですか……」
扶桑「そこで不知火がね、胸元に手を入れたのよ」
陸奥「え、ええ……」
扶桑「私そこで、てっきり銃でも取り出してこちらに向けるものかと……」
祥鳳「く、空想力がお強いですね、扶桑さん……」
扶桑「まあ、差し出されたのはハンカチだったのだけれど……」
青葉「めっちゃ紳士じゃないですか!」
陸奥「あなた、不知火に謝った?」
扶桑「も、もちろん謝ったわよ……?」
祥鳳「扶桑さん……」
扶桑「こほん。と、とにかくね、私が言いたいのは」
扶桑「不知火には銃が似合うんじゃないかしら、ということなのだけれど……」
青葉「な、なるほど……」
陸奥「そう……」
祥鳳「ええ……」
青葉「……あの、扶桑さん。今、無駄に恥かいただけじゃないですかねこれ?」
扶桑「えっ!? ……不幸だわ」
陸奥「銃か……。サングラスかけて銃撃戦しててもおかしくないかもね」
青葉「冷静に撃ってそうですね~。怖い怖い……」
扶桑「……銃撃戦……鉄砲玉……極道……」チラッ
祥鳳「あの、なんで私を見るんですか……?」
扶桑「祥鳳、極妻っぽいわね……」
祥鳳「完璧にサラシだけ見て言いましたよね!?」
扶桑「着物の着こなし方も含めてよ……?」
青葉「お~、確かに」
祥鳳「納得しないでください!」
陸奥「……極道か……極道ね……ときたら霧島よね……」
祥鳳「陸奥さん!? どうしちゃったんですか!? 霧島さんに失礼ですよ!?」
扶桑「謀略により愛する妹瑞鳳を失った極妻祥鳳が憎き霧島組へ復讐を果たす物語よ……」
祥鳳「色々ツッコミどころが多すぎですよ!?」
青葉「霧島組……不知火さんは構成員でもおかしくないですね」
陸奥「夕立は鉄砲玉っぽいわね」
扶桑「霧島組をなめてると、痛い目見るっぽい!」
青葉「それっぽいですねえ! 祥鳳さん、ファイトです!」
祥鳳「私を勝手に巻き込まないで!?」
陸奥「まあ浦風は祥鳳サイドよね」
青葉「忠誠を誓う若頭っぽい感じしますね~」
扶桑「間違いなく霧島とシマを争ってるわね……」
祥鳳「みなさーん……今日の議題忘れてませんか……?」
青葉「龍驤さんは霧島組のナンバーツーとかそこらでしょうか」
陸奥「完璧に関西弁だけで選んだわね」
扶桑「黒潮も捨てがたいわ……」
青葉「じゃあ全員追加で」
陸奥「いいわね」
祥鳳「よくない」
祥鳳「全員の意見が出そろった時点で大分纏まりそうだったじゃないですか!」
祥鳳「なんでそんな無駄な方向に議論がシフトするんですか!」
陸奥「妄想って楽しいじゃない?」
扶桑「……ふふ、私はどのポジションがいいかしら」
青葉「青葉は公安やりたいです!」
祥鳳「……もう……じゃあ議題は私がまとめていいんですね?」
陸奥「長門でよろしくね!」
扶桑「那智よ」
青葉「不知火さんでよろです!」
祥鳳「武蔵さんです! 知りませんったら! もう!」
お題『艤装なしでの戦闘力が一番強いのは誰か』
答え『武蔵』
【モニタールーム】
提督「祥鳳がかわいそうすぎる」
明石「ええ……」
提督「あいつは後で間宮に連れてってやろう」
明石「そうしてあげてください」
(※後日提督が間宮に連れて行ってあげました)
提督「でも実際艤装なしだったら誰が強いと思う?」
明石「まあ普通に長門さんと武蔵さんの一騎打ちでしょうね」
提督「不知火はダメか」
明石「扶桑さんも言ってましたけど、力こそパワーですから」
提督「まあそんなこんなでまだまだ続くよ、と」ジャラッ
明石「そうですね。議題は尽きません。色々な理由で」
提督「いろいろな理由でね……うん」
次回の議題 >>+1-4ランダム
提督のHDD(エロ動画)をフォーマットするべきか否か
提督「じかいのー、議題はー、これっ!」ヒョイッ
明石「はーいありがとうございます。えー……」
明石「……提督のHDD(エロ動画)をフォーマットするべきか否か」
提督「…………」
明石「…………」
提督「明石」
明石「はーい」
提督「なんでこんな事書いた! 言え!」
明石「愉悦のために」
提督「こいつ……!」
明石「さっ、参加艦娘選定ですよ!」
提督「お前後で覚えていろよ……」
明石「へっへっへ……」
提督「第5回みたいに天使を穢すことになったらどうするんだ」
明石「大丈夫大丈夫、ちょいと仕込みがありますんで」
提督「ああ?」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
なお、某艦娘は名前が挙がった瞬間確定となります
ルール
・加賀は優先的に確定
・コンマが25に近い艦娘から順に選定
明石「えー……榛名さん、五月雨ちゃん、陽炎ちゃん、朝潮ちゃんですね!」
提督「おい! これ大事故だよ! 放送事故!」
提督「映っちゃいけないなにかだよ!」
提督「第5回のようにとか言ってたらマジで天使来ちゃったよどうすんの」
明石「どうなるんでしょうね? 胸が熱いな!」
提督「胃が痛いよ! 俺は!」
【会議室】
榛名(こんにちは、榛名です!)
榛名(会議室への参集命令……今回は改二改装解禁指令とは違い、金剛型で一番最後ではありませんでした!)
榛名(議題をもとに、艦娘たちが話し合う会議……)
榛名(榛名、どんな議題でも頑張ります!)
お題『提督のHDD(エロ動画)をフォーマットするべきか否か』
陽炎「……」
朝潮「……」
五月雨「……」
榛名(――と、考えていたのが今は昔のように感じます)
榛名(どうしましょう……)
五月雨「……なんで私が呼ばれるときだけこんな……」
朝潮「朝潮は大丈夫です」
陽炎「……ツイてないなぁ」
榛名「あ、あはは……みんな、その……無理しなくていいのよ?」
榛名「議題が議題だから、ぱぱっとすませて、間宮さんのお店にでも行きましょう? ね?」
陽炎「榛名さんに賛成。……ちょっと真面目に考えるべき話題じゃないと思うなあ」
五月雨「……」
朝潮「……」
榛名「あの、ふたりとも……?」
陽炎「五月雨? 朝潮? どうしたの、黙りこくって」
榛名「二人とも、大丈夫?」
朝潮「榛名さんは……」
榛名「はい……?」
朝潮「榛名さんは気になりませんか?」
榛名「何が……かしら」
朝潮「司令官のはーどでぃすくどらいぶに入っている、映像」
榛名「!?」
陽炎「」
五月雨「朝潮さん……?」
朝潮「演習は大事です」
朝潮「艦娘も、戦う前には演習で経験を積み、実戦に臨みます」
朝潮「つまり、私たちも司令官のはーどでぃすくどらいぶで予習を」
陽炎「ストップストップストップ! 何言ってんの朝潮!?」
榛名「な、な……な……」
朝潮「おかしいことを言ったでしょうか?」
榛名「だ、誰にそんなことを吹き込まれたんですか!? 教育が……教育がなっていませんよ!?」
陽炎「ど、どうなってんのよ今日の朝潮は……。いつもこんなこと言う子じゃないのに……」
朝潮「五月雨はどう思いますか?」
五月雨「えっ? わ、私は……私はもう、いいかな……」
朝潮「そうですか……。司令官の好みを理解する一助になるかと思ったのですが」
榛名「」
陽炎「助けて。誰か助けて」
朝潮「例えば……榛名さん」スタスタ
榛名「は、はいっ」ビクッ
朝潮「司令官のはーどでぃすくどらいぶに……髪の長い女性の映像が入っていたとしたら……」
榛名「髪の長い女性……はい……」
朝潮「……ひょっとしたらチャンスがあるんじゃないかと、思いませんか?」ボソッ
榛名「そ、れは……」
朝潮「朝潮は、そういうことが言いたいのです」
朝潮「消すのはいつでもできますが……まずは中を見てからでも遅くはないと思います」
陽炎「ダメだって! ダメダメ! 教育に悪い!」
五月雨「そ、そうですよ……」
榛名「……予習……髪の長い……」
榛名「榛名は……」
朝潮「改造巫女服の女性だったりすると、リーチ一歩手前ですね」ボソッ
榛名「!!!」
陽炎「あの、朝潮さん? 榛名さん? 大丈夫? ねえ……」
五月雨「……そういえば陽炎さん、噂のはーどでぃすくどらいぶっていうのはここにあるんですか?」
陽炎「え? あ……あの棚のじゃない? ご丁寧にPCまでおいてあるし……」ゲンナリ
>>854
>>1のコンマの時もあるけど
>>723>>745の45とか何処から出てきたのかわからん数値もあるしな
別に>>1を疑ってる訳じゃなくて何らかの法則性に基づいてやってるんだとは思うけど
それを逆手に取れば自分の出したい艦娘に近いコンマにすれば操れちゃうしね
酉にコンマ数字を事前に仕込んでおいて後でタネ明かしってのはどうだろう
まあこれ以上は本編の邪魔だからまた後でな
朝潮「クレーン好き系女子だったり……」
朝潮「朝まで同衾しているような内容だったりすると……」
朝潮「これはもう……榛名さんを……」ボソッ
榛名「っ、朝潮ちゃん……」
朝潮「はい、なんでしょう」
榛名「……榛名は、大丈夫です」ニッコリ
朝潮「はい、榛名さん」ニッコリ
榛名「見ましょう! 中身を!」
朝潮「ええ、榛名さん」
陽炎「陥落したァァァ! 朝潮の魔の囁きに榛名さんが陥落したァァァ!」
朝潮「榛名さん、やることはわかっていますね!」
榛名「はい! まずは見ます!」
朝潮「そして!」
榛名「ショートカットの子が出てる映像は全消去です!」
朝潮「そうですね!」
榛名「金髪の子も消してしまいましょう!」
朝潮「いいですね!」
榛名「外見が幼く見える子も消します!」
朝潮「そこは譲れません」
榛名「え?」
朝潮「そこは譲れません」
陽炎「五月雨……助けて……あたしもう……」
五月雨「陽炎さん」
陽炎「なに……」
五月雨「ハンマーないですか?」ニッコリ
陽炎「あっ……」
榛名「そ、それは犯罪ですよ! 提督をそこまで堕とすわけには……」
朝潮「朝潮、司令官には堕ちていただいても構いません!」
榛名「構います! 榛名が構います!」
朝潮「……なるほど……どうやら交渉決裂のようですね」
榛名「……ッ、朝潮ちゃん、あなたの意見は尊重したかったけれど……」
朝潮「お互い譲れないものがあるならば……」
榛名「互いに刃を交える他はありませんね……」
五月雨「あった。ありました」ペカー
陽炎「いいわね! バッとやっちゃいましょ」
五月雨「……でもその前に、お二人を諌めてからの方がいいですよね」
陽炎「話聞いてくれるかなあ、あのふたりが」
フォーマット(物理)
朝潮「朝潮、推して参ります!」バッ
榛名「榛名、行きます!」バッ
陽炎「うわっ!? いつの間にか艤装出してるし! どんだけ本気なのよ!」
五月雨「……もう! お二人ともやめてください!」
陽炎「そうよ! 争いは何も生まないわよ!」
朝潮「いいえ、そのはーどでぃすくどらいぶは、明日への活力を生みます!」
榛名「はいっ! 水平線から浮かぶ、あの朝日のようなまばゆい光を!」
陽炎「朝日もこんな穢れたものに例えられるとは思ってなかったでしょうけどね……」
五月雨「お二人とも、いったんストップです! こっちを見てください!」
朝潮「五月雨、あなたは口を――って」
榛名「さ、五月雨ちゃん!? そのハンマーは!」
五月雨「……お二人が争いをやめてくれないなら、私、これで思いっきりはーどでぃすくを殴ります!」
陽炎「おお、いいわね、ナイスよ五月雨」
朝潮「は、早まるのはやめなさい五月雨」ダラダラ
榛名「そうよ五月雨ちゃん、そこにはとても重要な情報が――」ダラダラ
陽炎「……いや、焦りすぎでしょ」
五月雨「……いいえ、この中には大した内容はありませんでした」
朝潮「なっ……」
榛名「み、見たの……? 中を……?」
五月雨「はい。お二人が無益な争いを続けている間に……こっそりと」
陽炎(おやおや、嘘も方便とは言うけれど……)
朝潮「五月雨、中身はどうだったのです!?」
榛名「教えてください、五月雨ちゃん!」
陽炎「必死すぎでしょ……」
五月雨「きっと、お二人とも喜んでくれると思います」ニッコリ
朝潮「そう、期待してもいいのね?」
榛名「ありがとう五月雨ちゃん……」
五月雨「――はい! この中には、男の人の動画しか入ってませんでした♪」
朝潮「」
榛名「」
五月雨「やぁーッ!」バキッ
陽炎(絶句する朝潮と榛名さん……)
陽炎(そしてあっけにとられる私を前に、とんでもない嘘をぶちまけた五月雨は笑顔でHDDを叩き割った)
朝潮「なんという、こと……」
榛名「は、榛名は……榛名は大丈夫ではありません……」
陽炎(二人は五月雨の嘘を真に受けて茫然自失としているが……正直自業自得だろう)
五月雨「う、うえぇぇ……陽炎さん、私、私嘘ついちゃいましたぁ……」グスッ
五月雨「それに、司令官の……はーどでぃすく、壊して……っ」グスッ
陽炎(ハンマーを振り下ろした後、バラバラになったHDDを前に五月雨の涙腺は決壊した)
陽炎(正しいことをしたのに、朝潮たちと司令に申し訳なさを覚えてしまっているらしい。まったく……)
陽炎「いいのよ、五月雨……むしろ、ありがとね」ナデナデ
五月雨「陽炎さん……」
陽炎「あとで司令を脅して、間宮に連れてってもらいましょ?」ナデナデ
陽炎(私は……真面目な五月雨が導き出した精いっぱいの答えを誇りに思おう)
お題『提督のHDD(エロ動画)をフォーマットするべきか否か』
答え『フォーマット(物理)』
【モニタールーム】
提督「……」
明石「……」
提督「……」
明石「それじゃあ私、今日はここらへんで……」
提督「ど こ へ い く つ も り だ ?」ガシッ
明石「あ、あはは……」
提督「いっぱい、いっぱい謝らないといけないやつがいるよなぁ……? な? あ・か・し?」
明石「は、はいぃ……」
(※後日、明石さんが迷惑をかけた人たちに自腹を切ってくれました!)
【後日、モニタールーム】
明石「それじゃあ今回も議題タイムですよ!」
提督「こいつ……まるで懲りていない……」
明石「あれくらいでへこたれる私じゃありません!」
提督「少しはへこたれろよ」
明石「もちろん申し訳なくは思っていますけど……」
提督「怪しいもんだな……やれやれ」
次回の議題 >>+1-6から選択
提督「じゃ、これで」
明石「はーい。ええっと……将来なりたい職業、あこがれる職業、ですね」
提督「艦娘が艦娘でなくなったら、か……」
明石「ええ、私だってたまには真面目な議題を入れ込めるんですよ?」
提督「……そうだな。艦娘が艦娘じゃなくなったら……俺はどうしようかなぁ……」
明石「あらら、提督が悩んでる……」
提督「……」
明石「じゃ、参加艦娘を決めましょうか」
提督「と、その前に>>859の疑問に答えておこう」
明石「はい」
提督「>>723のコンマは59なので、5×9して45としたって具合だな」
明石「基本は参加艦娘募集レスのコンマか、反転コンマ、掛け算のどれかでしかやってないはずですね……たぶん」
提督「というわけで今度からコンマ、反転、掛け算のどれかを酉に仕込んでから募集をかけます」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
同一募集内で複数回はなしでよろしくです。
雷
ルール
hanten111→コンマが98に近い艦娘から順に選定(なお、数え方はループ)
明石「ええっと、まず球磨さん」
提督「相変わらずの選出され具合だな」
明石「雷ちゃん」
提督「雷かあ……」
明石「鈴谷さん」
提督「平和そうだなあ」トオイメ
明石「最後は衣笠さん……と」
提督「平和だなあ……」トオイメ
明石「ですねえ」
提督「というわけで次回は将来なりたい職業、あこがれる職業だ」
『次回に続く』
やばい集計に意外と時間かかった……多分間違ってないよな……
今日の投下は以上となります。お付き合いいただきありがとうございました。
朝潮ちゃんファンの方すみませんでした。
けど>>1は朝潮ちゃん大好きです。
次回もぜひお付き合いください。それでは!
ぼちぼち投下を始めさせていただきたいと思います。
正直ほとんどノープランですが、最後はほのぼの行くでしょう。
是非お付き合いくださいませ
【会議室】
鈴谷「やー、ここに呼ばれるの実は結構楽しみにしてたんだよねー」
雷「司令官ったら、なんでもっと早く私を呼んでくれなかったのかしら」
衣笠「夢が叶ってよかったね」ナデナデ
雷「そうね! しっかり議論して、司令官の力になっちゃうわよ!」
球磨「……」
鈴谷「ところでさ……球磨はなんで険しい表情してんの?」
球磨「球磨が何度、何回、この会議室に呼ばれたか知ってるクマ?」
雷「知らないけど……」
鈴谷「そんな呼ばれてるの? いーなぁ」
球磨「どこがクマ! つい前回は平和だったからよかったものの……」
球磨「初回は天津風の吹き流しの代替案についてだクマ!」
衣笠「え? それで荒れる要素あるの? リボンとか、バレッタとか……」
球磨「出てきたのはちくわとバームクーヘンとTENGAだクマ!」
鈴谷「て、んっ……」
雷「聞いたことないわね」
衣笠「それが正解よ。……苦労してるのね、球磨も」
球磨「まったくだクマ……でも、次に至っては提督の童貞疑惑についてだクマ!?」
鈴谷「どう……っ!?」
雷「聞いたことないわね」
衣笠「うん、それでいいのよ。……苦労してるわね、球磨……」
雷「でも大丈夫よ! 司令官にどーてー? ……の疑惑があっても、雷が助けになっちゃうんだから!」
球磨「ならんでいいクマ!」
鈴谷「そ、そうだよ! うん……ところで球磨……」
球磨「なんだクマ?」
鈴谷「……提督って童貞なの?」ボソッ
球磨「知らんクマ……」
球磨「ともかく、球磨はあまりこの会議室にいい思い出はないクマ……」
鈴谷「でもその次のは問題なかったんでしょ?」
球磨「まぁ、それはそうだクマ」
雷「だったら大丈夫よ!」
衣笠「この面子でそうそう問題が起こることもないんじゃない?」
球磨「すべては議題によるクマ……」
鈴谷「そっか……それじゃあ議題を確認しようよ。球磨の心の平穏のためにも」
雷「そうね! きっと大丈夫よ!」
衣笠「あ、映ってる映ってる」
お題『将来なりたい職業、あこがれる職業について』
鈴谷「思ってたよりフツーじゃん」
雷「とっつきやすいわね」
衣笠「平和じゃない。よかったね、球磨!」
球磨「おお……おお……平和だクマ……」
鈴谷「だがそれは慢心であった」
球磨「不穏なアナウンスはやめてくれクマ……マジで」
衣笠「ま、まあまあ。それじゃ会議を始めましょ?」
雷「将来なりたい職業かぁ……。艦娘は違うのかしら?」
鈴谷「艦娘はもうなってるし……そもそも艦娘って職業なの?」
衣笠「職業っていうか……階級? でも私たちって兵器よね」
球磨「現状は兵器と軍人が半々くらいじゃないクマ?」
鈴谷「ふーん、そっかあ……」
雷「深海棲艦との決着をつけたら、私たちも解体されるのよね?」
衣笠「噂だとそうだね。それで人間の女の子になるって」
球磨「微妙に想像つかんクマー」
鈴谷「人間の女の子かー。だったら鈴谷、学校行きたいかな! 学校!」
衣笠「あー、いいね、それ。大学生活とかあこがれちゃうなあ」
鈴谷「えー? 高校の方がよくない?」
雷「私も小学校に行くことになるのかしら?」
球磨「駆逐艦は小学校か中学校じゃないクマ? 球磨は学校にはそこまで興味ないクマー」ナデナデ
鈴谷「そうなの? なんで?」
球磨「球磨は動物園で働きたいクマー。熊の飼育員とか向いてると思うクマー」
衣笠「完璧に自分のキャラだけで決めてるわね」
雷「動物より人気の飼育員になっちゃったりして」
鈴谷「檻の中で餌付けされる球磨……ぷふっ」
衣笠「自分が世話してる熊と餌の取り合いをする球磨……」
雷「いつしか熊vs球磨さんは動物園の名物に……」
球磨「なんだクマ、その想像は! 球磨は真面目にお世話するクマ」
球磨「意外と優秀じゃないと、球磨型の長女は務まらんクマー!」
鈴谷「それは説得力ある!」
衣笠「確かに」
球磨「自分で言っといてなんだけど複雑クマ……」
衣笠「まあ……個性的なのは事実だしね……」
鈴谷「じゃあ、球磨は動物園の飼育員が良いの?」
球磨「憧れるクマ。動物に触れる仕事は向いてると思うクマ」
雷「なんとなくわかるわ」
鈴谷「なるほどねー」
衣笠「私は何がいいかなあ……OLとかかな?」
球磨「解体後大学に行って、順当に就職したらそうなりそうクマ」
衣笠「あんまり個性的な感じじゃないけど……都会で働くっていうのも良いよね」
衣笠「アフターファイブは街に繰り出して楽しんじゃったりとか、ね?」
鈴谷「いいねえ」
雷「私はいろいろあるわね! アナウンサーとか! キャビンアテンダントとか! カッコいいじゃない?」
球磨「子供らしくて可愛らしいクマー」
衣笠「雷ならなれるわよ、きっと」
雷「そうかしら? えへへっ」
鈴谷「鈴谷は何がいいかなー。ナースとかどう? 似合う?」
衣笠「それは結構似合いそう」
球磨「患者をからかって遊んでそうクマ」
衣笠「なんとなくわかるかも」
***
鈴谷「ナースコール押されたから来たけど、元気そうじゃーん?」
鈴谷「なにー? 鈴谷と話したかったのー?」ウリウリ
***
衣笠「こんな感じで」
球磨「魔性のナースクマ」
鈴谷「しないよ! そんなこと!」
衣笠「そうかなあ……結構やりそう」
球磨「提督への態度を見てるとやりそうクマ」
雷「鈴谷さん、司令官を困らせちゃだめよ!」
鈴谷「え、えー……? あれは提督相手だから……ああいやなんでもないっ」
衣笠「そういえばさっきは学生がいいとか言ってたわね」
鈴谷「うん、高校生活、送ってみたくない? 青春ってやつ!」
球磨「球磨が思うに……」
***
鈴谷「やっほ!」バシンッ
男「い、いて……っ! なんだよ鈴谷……」
鈴谷「一緒にかえろーよ。どうせ暇っしょ?」ケラケラ
男「な……どうせ暇って、お前なぁ……」
鈴谷「いいからいいから、ほら行こっ」
***
鈴谷「ねー男ー」
男「な、なに?」
鈴谷「一生のお願い! 化学のレポート見せてー!」オネガイ
男「化学のレポートって……課題が出されてからひと月あったじゃんか……」
鈴谷「それはそうだけどー! 鈴谷もいろいろ忙しかったんだよー……」
男「お前なあ……」
鈴谷「見せてくれたら今度ジュース奢るからさっ! ねっ、ねっ!?」
男「……わかったよ。はぁ」
鈴谷「やった! やっぱ頼りになるぅ♪」
男「っ、は、はやく写せよな……」
***
ワイワイガヤガヤ
鈴谷「いいねー、夏祭り! やっぱり夏休みはこうじゃなきゃ」
男「人だらけで嫌になる……」ゲンナリ
鈴谷「風情を理解できてないなぁ……」
男「だってさぁ……」
鈴谷「おっ……熊野からメールだ。みんなあっちに集まってるってさー」
男「あ、そうなん?」
鈴谷「うん、ほらいこっ」ギュッ
男「ちょ、鈴谷っ」
鈴谷「はぐれたら困るじゃーん」
男「っ、ったく……」ニヘラ
***
***
鈴谷「どったの、急に呼び出してー?」
鈴谷「なになに、いつもよりマジ顔じゃん。似合わないぞー」ケラケラ
鈴谷「……え? 真面目に聞いてくれって……?」
鈴谷「えっ、と……」
鈴谷「……あ、あははー……あの、なんていうのかな……」
鈴谷「その……気持ちは、嬉しかった……よ?」
鈴谷「でも、そういう対象として考えたことはないっていうか……その……」
鈴谷「……ご、ごめんなさいっ!」ペコリッ
***
球磨「――クラスメイトの男子を骨抜きにした後、告白を受けたらそんなつもりはなかったとフる……」
球磨「鈴谷はきっとそんなタイプクマー」
衣笠「わかる」
雷「わかるわね」
鈴谷「酷くない!? ねえ、酷くない!?」
わかるわ
雷「いいえ……球磨さんの言う通りよ」
衣笠「男子は鈴谷みたいなタイプに弱いからねー」
球磨「グイグイ攻めてこられ、自分だけは特別なんじゃないかと思わせるようなアクションをとられてしまった日には」
球磨「間違いなくその男子の頭の中は鈴谷一色クマ! アイツ俺に惚れてんじゃね? と勘違いさせること必至クマ!」
衣笠「ところが鈴谷にはそんなつもりは毛頭なくて……」
雷「ただただ誰とでも仲良くなりたいだけなのよね! わかるわ!」
球磨「……鈴谷、悪いことは言わないから女子校に行くクマ」
鈴谷「なんで球磨の妄想でそこまで真剣にアドバイスされなきゃならないのさ!」
鈴谷「もう……」
雷「……あ。ねえねえ、私、もう一つなりたいものがあったわ!」
衣笠「ん? なーに?」
球磨「アイドルクマ?」
鈴谷「那珂ちゃんじゃないんだから……」
雷「ううん、お嫁さんよ! やっぱり女の子といったらお嫁さんよね!」
衣笠「おー、お嫁さん」
鈴谷「確かにあこがれちゃうかも……」
雷「そうよね! 提督のお嫁さんがいいわ!」
衣笠「提督のお嫁さんって……」
鈴谷「ぴ、ピンポイントだなあ……」
雷「提督のお嫁さんになって……」
雷「ねぼすけの提督におはようのキスをして……」
雷「行ってらっしゃいのキスをして……」
雷「帰ってきたらおかえりなさいのキスをして……」
雷「……どうかしら!」キラキラ
鈴谷「キスしかしてないよ……」
球磨「家事をするクマ、家事を」
衣笠「でも雷ならいいお嫁さんになれそうよ」
雷「ほんと!? 司令官のお嫁さんになれるかしら」
球磨「なれるクマー」ナデナデ
鈴谷「眩しいなあ……ま、鈴谷も負けるつもりはないんだけどさ……」ボソッ
雷「鈴谷さん、何か言った?」
鈴谷「ううん、なんでもないよ。一緒に料理の勉強とかする?」
雷「いいわね!」
衣笠「ほほえましいわね」
球磨「まったくクマー」
鈴谷「あーあ……鈴谷の女子高生案はダメかぁ……」
球磨「ダメとは言ってないクマ」
衣笠「クラスメイトの男の子の心に深い傷跡を残すけど」
鈴谷「すなわちダメってことじゃんかぁ」
雷「……でも、結局こういう夢も、全部は戦いが終わったらなのよね」
衣笠「そうだね……」
球磨「……それは仕方がないことクマ」
鈴谷「……もー、何暗い顔してんのさ! 大丈夫だって!」
鈴谷「全部平和に片付いて、鈴谷たちの夢は絶対叶うって! ね!」
衣笠「……そうね。ごめんごめん、暗かったね」
球磨「すまんクマー」
雷「うん……そうだよね」
鈴谷「艦娘じゃなくなったら、私たちは普通の女の子なんだからね」
鈴谷「今のうちにやりたいこと目いっぱい考えとかなきゃ!」
鈴谷「時間は有限だよ!」
衣笠「鈴谷の言う通りだね」
球磨「仕方がない……頑張るほかはないクマ!」
雷「うん、私、頑張るわ!」
鈴谷「よーし、絶対に高校で青春しちゃうぞー!」
球磨「それはやめるクマ」
雷「ほどほどにね?」
衣笠「女子校にしなよ、ね」
鈴谷「だからみんなひどくない!? 鈴谷が何をしたのさ!?」
球磨「これからするんだクマー」
お題『将来なりたい職業、あこがれる職業』
答え『学生、OL、お嫁さん等々……女の子の夢はいっぱい』
【モニタールーム】
提督「……」
明石「どうしたんですか、提督」
提督「いや……すべてが無事に終わって……皆が解体されたら」
提督「俺は本当に、どうしようかなと思ってさ」
明石「……捕らぬ狸の皮算用というんじゃありませんか?」
提督「だが、いずれは来ることだろ?」
明石「……」
提督「……すまんな、ちょっと暗くなっちまった」アハハ
明石「……」ギュッ
提督「明石……?」
明石「……これで明石ルート突入ですね」
明石(私はきっと、提督のお側にいますから……だからそんな悲しい顔で笑わないで下さい)
提督「……本音と建前が逆だぞ」
明石「!?」
提督「ま、ありがとな。俺の計画にも付き合ってもらったし感謝してるよ」
明石「いえ、これが私の仕事ですし」
提督「ん……じゃ、とりあえず……」
明石「はい!」
提督「……次スレを立てるかどうするか決めなくちゃな」
明石「あ、そうですね」
今立てました
次スレは以下になります
【艦これ】提督「艦娘井戸端会議」 明石「その2」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429621995/)
なお、安価はこちらのスレで行います
明石「準備は万端ですよ、提督!」
提督「うむ……それでは」
明石「はい、行きましょう! 次回の議題タイムです!」
提督「よし、引こうか」ヒョイッ
次回の議題 >>+1-5ランダム
>>194 >>761の補足
第12回 『艤装なしでの戦闘力が一番強いのは誰か』『答え:武蔵』
参加者 『祥鳳』『陸奥』『青葉』『扶桑』
第13回 『提督のHDD(エロ動画)をフォーマットするべきか否か』『答え:フォーマット(物理)』
参加者 『榛名』『五月雨』『陽炎』『朝潮』
第14回 『将来なりたい職業、あこがれる職業』
『答え:学生、OL、お嫁さん等々……女の子の夢はいっぱい』
参加者 『球磨』『雷』『鈴谷』『衣笠』
提督「これはなかなか興味深い内容だな」
明石「おや、なんですか?」
提督「次回の議題は、青葉の新聞に載せてほしいコーナー企画!」
明石「ほう……これはこれは」
提督「じゃあ参加艦娘くじ引きな」
明石「はーい」
参加艦娘安価
本レスから5分の間に名前の挙がった艦娘を、>>1が独自に設定したルールで4人選定します。
建造可能艦限定、直前参加艦は不可。直前以外の参加艦はOKです。
同一募集内で複数回はなしでよろしくです。
おっと一応age忘れ
那珂
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