弟（どうだ！　俺の渾身の一作！）

姉「つまんね」

弟「ファッ！？」

姉「季語も無いし、風流を解する心も感じられないしこれほど劣悪な詩は初めてだ」

弟（終わった……俺の人生終わった……）

姉「今月のお小遣い、無しな」

弟「は！？　は！？　それは無いよ姉さん！」

弟「いきなり馬糞投げられてさぁ……短歌詠めって言われてもさぁ……無理じゃん？」

姉「ふん、知ったことか。それに目上の者に何故タメ口をきく」

姉「これからタメ口一回につき千円な」

弟「おいおい、待てよそりゃ横暴す」

姉「はいタメ口―！　千円よこせー！」

弟「こりゃダメだ」

仕方なくパンツの隙間から湿った千円を取り出した。

姉「おい、紙幣が湿っているぞ。理由を答えろ」

弟「……汗、ですかね」

姉「汚い。綺麗な紙幣をよこせ」

弟「カツアゲは良くないですよ、姉さん」

姉「うるさい、いいから！」

仕方なく腋の下から湿った紙幣を取り出す。

姉「だーかーら湿ってるのは出すなよ！　うわ若干カビてるしキモッ」

弟「と言いつつも取るんですねー」

姉「い、いや、取らん！　お前が乾いた紙幣を差し出すまでな！」

弟「ほーん」ﾆﾔﾘ

姉「何がおかしい」

弟「いやね、普段ドSな姉さんに報復できるチャンスかと思いまして」

姉「愚か者が……すっかり調子づきやがって」

姉「さぁ今度こそ渡せ！　三度目の正直だ！」

仕方なくこっそり姉の財布から乾いた千円を取り出した。

姉「よしよし、それでいい。以後も気を付けるのだぞ」

姉「やったー。いやぁーん私ってスゴーイ」

まるで純真な子供の様にはしゃぐ姉。

普段滅多に見せない可愛らしい表情に弟のチンポがOVERDRIVE！