小鳥「先日友達の結婚式があったんですよ」(167)

P「へえ…」

小鳥「仕事熱心な人で、なかなか恋愛に手が回らない人だったんですけど」

小鳥「やはり独り身の限界というのがあって…ボロボロだった時に」

P「支えてくれる人ができた、ということですね」

小鳥「はい、素敵ですよね」

P「そうですねぇ」

小鳥「これ、その時の写真です」


P「あ、小鳥さんの隣の女性がそうですか」

小鳥「はい」

P「……綺麗ですね」

小鳥「私が?」

P「今、間違いなく新婦を褒める流れだったでしょう」

小鳥「ちぇっ」

P「大丈夫、小鳥さんも綺麗ですから」

小鳥「…えへへ」

小鳥「ブーケトスで、私がブーケをキャッチしたんです」

P「おお!」

小鳥「友人からも、"もうすぐだね!"なんて言われて」

P「もうすぐ…ですか」



P「そろそろ、考えないといけませんね」

小鳥「そうですねぇ」

P「小鳥さん…」パンパン

小鳥「っ…何ですか?」

P「あの…」パンパン



P「俺が喋るタイミングで、ももを叩くのはやめてください」

小鳥「 大人の雰囲気出るでしょう?」

P「そんな大人になった覚えはありません」

小鳥「いつ止めてくれるか待ってましたよ」

P「だったら、最初からやらないでくださいよ」

小鳥「太もも、赤くなってるかも…」

P「……」

小鳥「見たいですか?」

P「……」

小鳥「おお、理性と本能のせめぎ合い…って顔ですね」

P「覚えておいて下さい、これは苦虫を噛み潰したような顔です」

小鳥「苦虫で思い出しました」

P「ろくな予感がしない」

小鳥「あずささんが最近ラテアートにハマってるらしいんです」

P「おや、意外な話題」

小鳥「ハートの形だったり、色々あるんですけど」

小鳥「一回あずささんにやらせてもらった時、イモムシみたいな模様が浮かんだんです」

P「おどろおどろしい」

小鳥「あずささんの引きつった顔が忘れられません」

小鳥「イモムシといえば…昔を思い出します」

P「捕まえて遊んでたんですか?」

小鳥「いえ、友達とかが…」

小鳥「小鳥ちゃん、エサだよ~ぴよぴよ」

小鳥「なーんて、私に差し出して来るんです」

P「それは遺憾ですね」

小鳥「まあ、美味しかったからいいんですけど」


P「…………」

小鳥「冗談ですよ!ドン引きしないで下さい!」

小鳥「まあ、その子たちにはバードキスをお見舞いしてやったんですがね」

P「何をしてるんですか」

小鳥「おかげで、クラス中の女の子は全員私の虜でしたね」

小鳥「私に申請して、許可を貰わなければクラスの女の子とは付き合えないシステムになってました」

P「独裁者もビックリですよ」

P「その頃も、モテたりはしなかったんですか?」

小鳥「鳥のネタでイジってくる女の子全員をオンナにしていたので」

小鳥「恐怖の同性愛者だと思われていたようです」

P「あぁ……」


小鳥「一番悦んでくれていたあの子が、結婚ですから……ねぇ」

P「婚期が遅れた理由がわかった気がします」

P「しかしまぁ、幼い頃から破天荒だったんですね」

小鳥「ギザギザハートですね」


P「……ふとした瞬間に、ジェネレーションギャップを感じます」

小鳥「あ、またそうやって!」

P「はは、すいません」

P「あ、そうだ」

小鳥「はい」

P「明日、オフですよね」

P「ビアガーデンに行きましょう」

小鳥「お、良いですね」

P「たまには真昼間から飲んで騒いで」

小鳥「うーん、素晴らしい」

P「決まりですね」

小鳥「お酒で思い出しました」

P「お、今度は楽しそうな予感」

小鳥「律子さんを飲みに誘ったんですよ」

P「そういえば、もう飲める年齢だもんな」

小鳥「一口で酔っちゃって…もう大変でした」

P「へえ…」

律子『あははははっ!』

律子『小鳥さんだぁ!ははは!』

律子『ぴよぴよ~!!』


小鳥「…なんて、訳のわからない事に大笑いして」

P「笑い上戸なんですね」

小鳥「普段がしっかり者ですからね、理性が止めないとああなるんでしょう」

P「小鳥さんは変わりませんね」

小鳥「まあ、お酒は強いですから」

P「いえ、そうではなく…理性ではなく本能で生きている気がしますから」

小鳥「失礼な、これでも色々セーブしているんですよ?」


P「……酔いつぶれるまであなたとは飲まない事にします」

小鳥「えー?」

P「何をするつもりだったんですか」

小鳥「ありとあらゆる事を」

P「素面の時にもそのくらい積極的なら…」

小鳥「そんな、無理ですよ!」

小鳥「恥ずかしい…」



P「恥じらいの基準がわかりかねます」

小鳥「恥じらいくらいありますよ!」

小鳥「乙女ですから」

P「今すぐ辞書で"乙女"の項を調べて、マーカーを引いて、付箋もつけておいて下さい」

小鳥「あ、辞書で思い出しました!」

P「忘れて下さい」


小鳥「私の辞書…官能小説用です」

小鳥「ほら、これです」

P「没収です」ヒョイ


小鳥「ああっ…!」

P「ふう…良い仕事をした!」

小鳥「酷いですよ!」


小鳥「返して下さい!」

P「はは、いやですよ~」


ヤイヤイ



小鳥「はぁ…疲れた」

P「いい年してはしゃぎ過ぎましたね」

P「ところで、さっき写真を落としましたよ」

小鳥「…!!」

小鳥「ダメです!それだけは!」

P「ほほう、なんです………か…」


小鳥「あぁ…終わった…」

P「俺の寝顔…?」

小鳥「この前事務所で眠ってる時に…」

小鳥「それで…寝る前にお休みのチューしてるんですよ」

P「本人を前にして言いますか」

小鳥「本人がやってくれないからです!」


P「言えばやってあげるのに」

小鳥「…え?」

P「いえ、何も」

小鳥「今、言えばやってあげるって…!」

P「聞こえてるじゃないですか、デビルイヤーですね」

小鳥「誰が地獄耳ですか!」

小鳥「それで、やってくれるんですか?」

P「えー、やらなきゃダメですか?」



小鳥「………すいません、迷惑でしたね」

小鳥「一人で浮かれちゃって…馬鹿みたい…っ」グスッ

P「あの、小鳥さん?」

小鳥「何ですか…もう…」グスッ


P「下手な芝居は結構です」

小鳥「あ、バレましたか」

P「そりゃもう」

小鳥「ちぇっ、して欲しかっ………」


チュ


小鳥「た?」

P「今日はここまでです」

小鳥「え?」

P「さて、帰りますよ」

小鳥「え?ええ!?」

小鳥「ちょっと待って下さいよー!」

P「さ、早く」

小鳥「もう一度!もう一度!!」

P「ダメです」

小鳥「ケチー!!」



おわれ

友達の結婚式にいってくる
ちくしょう

蛇足かと思いますが
ビアガーデン編



小鳥「……」キョロキョロ

P「誰を探してるんですか?」


小鳥「ひゃあ!?」

P「……そんなに驚かなくても」

小鳥「おっぱいが取れるかと思いましたよ……」

P「脱着可能とは初耳です」

小鳥「……あの」

P「あ、ここに座りましょう」

小鳥「はい」


小鳥「その、今日の服…」

P「何を頼みます?」

小鳥「ビールと、えだまめを…」


小鳥「どうでし…」

P「あ、来ましたよ…」

小鳥「あ、はい」



小鳥「ぐぬぬ……」

P「では」

小鳥「はい」

P「可愛い私服の小鳥さんに乾杯!」

小鳥「かんぱ……え!?」


チン


P「……うん、美味い!」

小鳥「ちょ、ちょっと!」

小鳥「もう一度言って下さい!」

P「…?」

P「うん、美味い!」

小鳥「そこじゃないです!」

P「可愛い私服の小鳥さん」

小鳥「…….えへへ」

小鳥「ん~~~っ!えへへ…」

P「頬が緩みっぱなしですよ」

小鳥「今日は気分が良いです!」

小鳥「じゃんじゃん飲みましょ~!」

P「あまり飲み過ぎは良くないですからね」

小鳥「まま、気にしない気にしない」

P「ま、今日だけですよ」

小鳥「はーい!」

小鳥「そういえば、くる途中であずささんに会いましたよ」

P「それは珍しい」

小鳥「ファンの人に囲まれて困ってましたね」

P「あの人も忍ばないからなぁ」

小鳥「なぜか私にも人が集まり出したのが謎ですが」

P「まあ、小鳥さんも綺麗ですから」



小鳥「大きな声で、もう一度」

P「あずささんは迷子さんだなぁ」

小鳥「…むぅ……」

P「隙あり!」

小鳥「あ!えだまめ…!」

小鳥「返して!ラスト一つだったのに!」

P「もう口の中ですよ」

小鳥「ん~っ」

P「……何ですか」

小鳥「マウス・トゥ・マウス…つまり口移しです」

P「……」

小鳥「とびきりアツーイの、お願いします」


ズビシ


小鳥「痛っ!」

P「公共の場で何させる気ですか」

小鳥「いじわる…」

P「意地悪でけっこう」

P「あ、ビールもう一杯」

小鳥「私も!」



小鳥「だいたい、ガードが固すぎますよ」

P「ゆるいと大変な事になりますからね」

小鳥「確かに、ゆるいのは良くないです」

P「……何の話ですか」

小鳥「色々です」

小鳥「色々で思い出しました」

P「ほう?」

小鳥「真ちゃんに色々な服を着せてみたんですよ」

P「へぇ…」



真『こ、これ本当に似合いますか?』

小鳥「なんてモジモジして…」

P「容易に想像できますよ」

小鳥「特にスケスケなネグリジェを来せた時なんか…」

P「神様どうかこの人に天誅が下りますように」


小鳥「その時は写真を神様に見せればオッケーです」

小鳥「…見ます?」

P「やめておきます」

P「それは将来の真の旦那さんしか見ちゃ駄目ですよ」

小鳥「そうですか」

小鳥「特にスケスケなネグリジェを着せた時なんか…」

P「神様どうかこの人に天誅が下りますように」


小鳥「その時は写真を神様に見せればオッケーです」

小鳥「…見ます?」

P「やめておきます」

P「それは将来の真の旦那さんしか見ちゃ駄目ですよ」

小鳥「そうですか」

P「そもそも、そんな物どうして持ってたんですか」

小鳥「当然、好きな人に見せるためですよ」

P「見てみたい気もしますね」


小鳥「おや、利害関係が一致しましたね」

P「おやおや」

小鳥「あ、大変!」

P「どうしました」

小鳥「終電が無くなっちゃいました!」

P「いや、まだ夕方…」


小鳥「どこか泊まれるホテルに行きましょう」グイグイ

P「強引だなぁ」ズルズル

小鳥「そのくらいが丁度良いんです!」

小鳥「さぁ、今夜は寝かせませんよ?」

P「…お手柔らかにお願いします」

小鳥「ふふふ」



今度こそ終わり

ピヨー!

スレ多過ぎて重いね

まだ残ってるのでだらだら書きます



小鳥「おお、けっこう広い部屋ですね」

P「互いに一人暮らしなんだから、わざわざホテルじゃなくても」

小鳥「たまには趣があるじゃないですか」

小鳥「後処理の心配も無いですし」

P「まあ、それもそうですね」


小鳥「わ、ベッド広い!」タタッ


ボフッ


小鳥「あははっ!ふかふかですよ!」

P(カワイイ)

P「パンツ見えてますよ」

小鳥「見せてr……もうっ、エッチ!」

P「見せたいんですか、見られたくないんですか」

小鳥「魅せたいけど、見られたくないんです」

P「複雑ですね」

小鳥「そう、複雑な乙女心です」

P「まだ辞書にマーカーは引いてないみたいですね」

小鳥「だって取り上げられましたから」

P「それは穢れた辞書です」

小鳥「さ、シャワーを浴びて来ます」

P「はい、どうぞ」

小鳥「あ、言っておきますけど…」

P「はいはい、わかってますよ」

小鳥「ええ、覗いて下さいね」

P「おや、聞き間違いかな?」

小鳥「何なら、一緒に浴びますか?」

P「あ、はい」

小鳥「ですよねー、って…え?」

サァァァ


小鳥「せ、狭くないですか?」

P「いえ、平気です」

小鳥(どどどどうしよう?)

小鳥(落ち着くのよ音無小鳥!)

P「背中流しますよ」

小鳥「ひゃい!?」

ワシワシ


P「加減はどうですか?」

小鳥「あ、その…丁度いいです」

P「思ったより、小さい背中ですね」

小鳥「は、はは…」

P「緊張してます?もう少しリラックスして下さい」

小鳥「むむ無理ですよぉ…」

P(普段とのギャップに俺もドキドキしてます)

小鳥「つ、次は私がやりますね!」

P「はい、お願いします」

ワシワシ


小鳥「ど、どうですか?」

P「ん、気持ちいいですよ~」


小鳥「思ったより、ごつごつしてて大きい背中ですね」

P「そうですか?」

P「まあ、事務所の皆を背負うにはこのくらい広くないと...」

小鳥「あ、気障っぽい」クスクス

P「言ってて自分でも恥ずかしいですね」

小鳥「あ、前も洗います?」

P「ちょ、ストップ!」

小鳥「おやおや、ウブですねぇ」

P「くそっ、後ろを取ったら余裕が出て来たのか!」

小鳥「ふふふ…」


P「と、とにかく続きはベッドでやりましょう!」

小鳥「えー」

小鳥「ここからが楽しみなのに…」

P「のぼせちゃいますって」

P「ふぅ…」ギシ

小鳥「となり、失礼しますね…と」ポフッ


P「……」

小鳥「……」

P(あれ?)

小鳥(なんか気まずい…)


P・小鳥「「あの!」」

P「あっ」

小鳥「うっ」

P「ははっ」

小鳥「ふふ、なんだか可笑しいですね」

P「まあ、俺たちらしいという事で…」


チュ


小鳥「んっ…ふふ、そうですね」

小鳥「優しくして下さいね?」

P「ええ……」




………

……



小鳥「……ん…すぅ」

P「ふぅ……眠ったか…」

P「さて…ゴムを捨てて……??」




P「……穴空いてる」

P「やられた……っ!」

小鳥「ん………」

P「まあ、いいか」


ナデナデ


小鳥「…ぇへへ……」

P(この人を野放しにしてると危ないし)

P「ふわぁ……ぁ」

P「俺も寝よう」

小鳥「……ふぁ…よく寝た」

P「……zzz」

小鳥「ふふ、いい寝顔…」


カシャ


小鳥「小鳥コレクション、また一枚追加ね!」

小鳥「……あ、こんな所にゴム」



小鳥「………え、穴空いてる」

小鳥「いやいやいや!」

小鳥「え?嘘でしょ?ええ!?」

小鳥「ちょっと、起きて下さい…」


ユサユサ


P「んん、あ……おはようございます」

小鳥「おはようございます」

小鳥「って…大変ですよ!」

P「どうしました?」

小鳥「これ!」

P「ああ、小鳥さんも人が悪い」

小鳥「へ?何の事です?」

P「え?」




P「……つまり、これは自然にこうなっていた、と」

小鳥「そうなりますね」

P(小鳥さんがやった訳じゃ無いのか)

小鳥(てっきり故意だと…)

P「まあ、もしもの事があれば責任を取ります」

小鳥「え?」


P「あ、そろそろチェックアウトの時間ですよ!」

小鳥「え、ちょっと!」

P「早く出ましょう」

小鳥「話の途中ですよ~!」

……



小鳥「なんて事もありましたねぇ」

P「懐かしいですね」

P「まさかあの時本当に出来てたなんて」

小鳥「必然だったのかもしれませんね」

P「はは…そうかも」


P「さて、行きましょう」

P「一生に一度の晴れ舞台ですよ」

小鳥「二度三度する人はしますけどね」

P「あなたはこれが最初で最後になりますよ」

小鳥「はい、そう信じています」

P「まあ、小鳥さんのウェディングドレス姿を見れるのが一度きりというのはさみしいですが」

小鳥「ふふ、相変わらず褒め上手ですね」

P「いえ、本心ですよ」



P「では、行きますか」

小鳥「はい、アナタ……」




~Happy Wedding!!~

今度こそ終わりです
お付き合いいただきありがとうございました

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