ちひろ「オフの事務員」 (52)

和久井留美「おはようございます」ガチャ

ちひろ「あ、留美さんおはようございます」カタカタ

留美「あら……Pくんはいないのね。また営業かしら」キョロキョロ

川島瑞樹「聞いてよっ……それが違うのよっ!?」

留美「……川島さん、ご立腹のようね。どうかしたの?」

ちひろ「それが実は今日は丸一日、次のツアーの計画で打ち合わせする予定だったんですが、
向こうの吹雪があまりに酷くって、相手方が来られなくなってしまって」カチャカチャ

留美「……そう言えば、北海道の会社だったわね。予定がまるまる無くなっちゃったのね」


瑞樹「それでPくん、『よし! チャンスだ!!』とか言って楽しそうに出掛けちゃったのよ?

 本人はスカウトも兼ねてるから……と言っていたけど。何かズルいわ!」ムス…


ちひろ「まあまあ……年末だけあって沢山仕事もありますから。たまにはプロデューサーさんにもお休みは必要ですよ、ね?

 扱いは代休にしておきましたし」カタカタ、ッターン!!

留美「……」

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留美「本当にそれで良いのかしら?」

ちひろ「えっ」

瑞樹「そうよね、留美さんもそう思うわよね? ちひろちゃんってば、Pくんに甘すぎなのよっ」

留美「川島さん違うわ。私は、ちひろさんにもお休みが必要なんじゃないか? って事よ」

瑞樹「あ……確かに。休日だろうが祝日だろうが……事務所の扉を開いたら、必ず最初にちひろちゃんの顔を見るような気がするわ」

ちひろ「……でも、私は別に……」

留美「ちょっと失礼するわね……ほら、案の定」スッ

ちひろ「あ、私の――」

瑞樹「どれどれ……ちょっと、これ大丈夫なの?!
ちひろちゃんのタイムカード…今月は今のところ、ほとんど勤務してることになってるじゃない!」

ちひろ「それはその……」

留美「呆れた。幾ら年末の忙しい時だからって……身体の方は大丈夫なの?」

ちひろ「これくらい問題ないですよ。そんな事よりも、留美さん達アイドルが今一番大事な時期ですから……」エヘ


留美「そんな事? 聞き捨てならないわね」

ちひろ「えっ…」

留美「私たちの仕事の事で頑張ってくれるのは嬉しいけど、ちひろさんだって私たちにとってはかけがえのない存在なのよ?
それを……『そんな事』ですって? もっと自分を大切にすべきよ」

瑞樹「そ、そうよね……いっつも事務所に籠って仕事なのに……文句言わず毎日私たちを笑顔で迎えてくれるんだもの。
たまには、ちひろちゃんにも羽を伸ばす時間があってもいいはずよ!」

ちひろ「か、川島さんまで…」

留美「そう言うわけで……今日はちひろさんのお仕事の一切を禁止します」

ちひろ「そんな……いきなり過ぎますっ」オドオド

瑞樹「でも、こうでもしない限り、休むつもりもないんじゃないの?」

ちひろ「うっ、それは」ギク

留美「でしょうね……でも、安心しなさい。私も予定が変更になって、今は手持ち無沙汰なのよ。
今日の事務作業は私と瑞樹の二人でやっておくわ」

瑞樹「えっ、留美…さん……?」

留美「…」

瑞樹「え、ええ、大丈夫よ。ちひろちゃんの為だもの!」

ちひろ「る、留美さん、川島さんも……ありがとうございます。
でも、いきなりお暇を頂いたからって、今日一日何をして過ごせばいいのか……」


留美「そうかもしれないわね。でも、外に出てフラフラしているだけでも、きっと良い気分転換になると思うのだけど」

瑞樹「そうよねぇ……あ、そうと決まればアレね」

ちひろ「…アレ?」


瑞樹「やぁねーちひろちゃん。もしかして、そのカッコのままで外に出るつもりだった?
 オフのオンナが外に行くなら……ズバリまずは、おめかしからよ?」

ちひろ「あの……コレ……」カアア……

留美「安心しなさい。サイズはピッタリだから」

瑞樹「うん、似合うわよちひろちゃん!
カチッとしたスーツのイメージが強かったけど……カジュアルな着こなしもイケるんじゃない!」

ちひろ「そう言うことじゃなくて、コレは元は皆さんが着る服で……」

留美「気にしなーい気にしない。皆が憧れるアイドルが着る服は、皆が憧れる服でもあるのよ? ちひろさんにも着る権利はあるわ」

瑞樹「そうよね。でも……うーん、お化粧に服はOKなんだけど、まだ『ちひろちゃん』って感じだなぁ」

ちひろ「ど、どういう事ですか?」

留美「ちひろさんのイメージを劇的に変化させる為の何かが足りないって事よね? わかるわ」

瑞樹「ちょっ! それ、私の専売特許~!!」

留美「そうね……」ジッ…

ちひろ「……」

留美「コレだわ」グッ

ちひろ「ひゃっ?!」

瑞樹「あ、おさげか……確かにそうね。ちひろちゃんと言えば『黄緑』とか『三つ編み』とか、よね!」

ちひろ「ええと……コレは……」

留美「ちひろさん、ごめんなさい」シュルッ

ちひろ「ああっ!!」パサッ

瑞樹「わおっ?!」

留美「こっ…これはッ……」

ちひろ「留美さん酷いです……これ、作るのに結構時間かかるんですよ~!」ウルウル

留美「ご、ごめんなさい……でも、あなた自信を持って良いんじゃなくって?
普段の姿も悪くないと思うけど……髪型をちょっと変えただけで、こんなにイメージが……」ドキドキ

瑞樹「そうね……むしろ、私の方が、アイドルとしての自信を失いそうよ」

留美「オッケー、準備完了ね。さあ、ちひろさん、街に出て存分にその魅力を振りまいてくるのよ」

瑞樹「ノリノリね、留美さん」

ちひろ「で、でも気分転換と言いましても、本当に何をすればいいのか……」

留美「そうね……じゃあ、こういうのはどうかしら? せっかくイメチェンしたのだから、それを試すゲーム…とか」サラサラ

瑞樹「ゲーム?」

留美「まず、このメモに書かれたものを買ってくるの。お金はこっちから出すわね。
それで、もしも…その途中で知り合いに会って、話しかけられたとしても、他人を装うのよ。

――バレなかったらイメチェン成功ってわけ」


ちひろ「は、はあ…」

留美「さっきも言ったけど、もっと自分に自信を持っても良いのよ。
仮にバレたからって、罰ゲームなんてのも無いから…ちょっとした遊びだと思って、ね?」

ちひろ「うう……」

瑞樹「あーもう、じれったいわね。後のことは私たちに任せてってば! とにかく今は事務所から出ていけーっ!」ドーン

ちひろ「きゃっ?!」


バタン、ガチャッ☆


ちひろ「……ど、どうしよう……」

ちひろ「しっかり鍵かけられている……やっぱり行かなきゃいけないんだ……ううぅ」

凛「あの……」

ちひろ「きゃっ?!」ビクッ

凛「ご、ごめんなさい驚かせてしまって……うちのプロダクションに何か用ですか?」

ちひろ「り、凛ちゃん?!」

凛「えっ、どうして私の名前を」

ちひろ「あっ…(しまった)…だ、だって最近人気急上昇中の渋谷凛ちゃんよ?! し、知らないわけが…ないわ!」アセアセ

凛「……」ジーッ

ちひろ「(すっごく見られている。怪しまれているのかなあ)」


凛「(何この人……女の私でも分かるくらい、綺麗だ。
 プロダクションの前にいたって事は……アイドル志望なのかな、それともプロデューサーの……)」

ちひろ「ご、ごめんなさい、私用事があるんです……それじゃっ!」タタッ

凛「あっ……」

凛「綺麗だったな…」ボソ

凛「(『人気』って褒められちゃったけど…あんな人がいるんじゃ…私もまだまだ自分を磨かないと!)」ガチャッ

凛「あれ、なんで鍵が」

――モールにて

ちひろ「急いで出てきてしまったけど……バレなかったのかしら?
 とにかく今のうちに早く買い物を済ませないと……でも、何で留美さんこんな物を……」

ちひろ「…? (なんだか行く先々で視線を感じる)」

『なんだあの別嬪さんは』

『おっ?』クルッ
『あ、どこ見てんのよ馬鹿』グキッ

『何だろう……あのお嬢さん……こう、貢ぎたくなるというか……』

ちひろ「(あわわわ、なんだかものすごく注目浴びてるんですけど!!)」タタタッ

???「あの、すみません……ちょっと良いですか?」

ちひろ「!」

スーツの男「いきなりで失礼しますが私、こういう者です」スッ

ちひろ「(スーツの人……名刺……ってこれ…7……5…765プロダクション?!)」


男「あなたの事は今しがた見たばかりのですが、その姿にティンと来るものを感じたものでつい……

 突然ですが……アイドル、興味ありませんか?」

ちひろ「えええええ!?」

男「驚かれるのも無理もないでしょうが……たまにこうやってゲリラ的にスカウトもしているんです」

ちひろ「あ、やっ……でも私はアイドルなんて……そもそも私は」

男「そう謙遜なさらずっ! あなたのビジュアルなら十分明日からでもアイドルとしても……」

???「プロデューサー?」

男「!」ビクッ

ちひろ「?」

スーツの女「あずささんを見つけてくれてるのかと思ったら……ま~たナンパですか」ジト…

男「ゲェーッ、りりり律子ォ?! これにはわけが」

マスクとサングラスの女「あらあら…」ビキビキ

男「あ……あずささんも……いやあ……お互い合流出来て何よりで」ダラダラ

スーツの女「そうですね。でも、プロデューサーの頭はまだ迷子のようですから」グイッ

グラサン女「ふふふ……しっかりと道案内してあげなくてはいけません、ね」グイッ

男「あっ二人とも自分で歩けるから、ちょっすいませんでもそっちに腕は曲がらな」ズルズル

スーツの女「すみません、うちのプロデューサーが。でも確かにあなたも、アイドルの素質ありそうですね。
もし、よかったらウチに来てみてくださいね。それじゃ、失礼します」

ズルズル

ちひろ「(『連行される宇宙人』みたいな恰好で連れてかれちゃった)」ポカーン

ちひろ「(あんな情熱的に……うちのプロデューサーさんも、いつもあんな感じにスカウトしているのかな)」

ちひろ「…これでお使い終了……と、言いたいところだけど。帰るまでがお使いなのよね」

???「おっ……あれは……もしや、ちひろさんかな?」

ちひろ「うーん、でもどうして留美さんたらこんな男物を」

???「(後ろから……気づかれぬように)」ソロー

ちひろ「……ハッ、もしかして留美さん」

棟方愛海「ちーひーろーさーん!!」ダキッ

ちひろ「ひゃっ?!」

愛海「おおお!! この服越しにも分かる柔らか~い感触、程よい大きさ……んースバラシッ! やっぱりちひろさんだッ!」

ちひろ「んっ……ちょっと……(あ、愛海ちゃん?!)……や、やめてくだ……」

愛海「んっふっふ~抵抗しても無駄ですよ、こっちを向いてくださいよちひろさ――」クルッ

愛海「あれ……ちひろ…さんじゃない……だと?」

真奈美「なんだって……それは本当かい?」ガシッ

ちひろ「!」

愛海「真奈美さん……いつの間に……いや、その…あたしは……」

真奈美「いつもと違うコースで走ってみよう思って来てみたら……
ちょうど君が彼女に迫るのを見かけてね……成程、気分転換はしてみるものだな」

愛海「信じてください! ちひろさんと同じ感触だったんです!!!」

真奈美「アイドル活動をまじめに続けている点は評価するが……それ以外は慎むべきじゃないかなあ、君は」ギリギリ

愛海「あううう」

真奈美「――というわけだ、本当にすまない。これでも彼女はアイドルなんでね。頼むから警察だけは――」

ちひろ「そんな、私は」

真奈美「ん……君は……!」

ちひろ「えっ」

真奈美「…」

真奈美「――いや、人違いかな? ――それじゃ。こういうのもいるから、暗くならない内に帰ると良い」フフ

愛海「揉むのが罪だというのなら!! あたしが全て背負って――」

真奈美「はいはい、それじゃ柳くんに診てもらいに行こうか、な?」ズルズル


ちひろ「(……もしかして、木場さんには分かったのかしら?)」

ちひろ「とにかく、これ以上誰かと会って面倒にならないうちに、帰らないと……」


P「ん、あれは……」

梨沙「どうしたの? プロデューサー」

P「梨沙、すまないがここでお別れだ。俺はこれからちょっと仕事が入ってな」

梨沙「はあ?! オフでちょっと買い物付き合ってくれって言ったのそっちじゃない?!
 訳わからないんだけど。大体この荷物はどうするのよ、アタシ一人じゃ持ち帰れないわよー!!」

P「そうだな……半分は俺が持っていくとして……もう半分は」ピポパ

P「もしもし、的場さん?」

梨沙「えっ、パパ?!」

P「ええ……梨沙の事、あとは任せます。なので、もう解除して出てきても良いですよ?」ピッ

梨沙「何を解除するの?! 出てくるって何?!」

P「――と言うことだ、梨沙。さらば!!」ピューッ

梨沙「ちょっとプロデューサー待てと言っているでしょーにってキャーパパだあ―――!!!」ワアアア



「待ってくださーい!!」

ちひろ「?」

P「待ってくださいそこのお嬢さーん!!!」ダダダ

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん?!」

P「俺……いや、私こういう者なんですが……」スッ

ちひろ「は、はあ(バレてないんですね……)」

P「アイドル活動、興味ありませんか?」

ちひろ「(ここまでは765プロのプロデューサーさんとあんまり変わりませんね)」

P「あなたなら明日にでも――」

ちひろ「(っていうか……普段と話し方違いませんか? いつもこんな感じにスカウトしてるのかしら)」

P「――お美しい!」

ちひろ「(なぜだろう……ちょっとイラっとする……)」

P「あの……もしもし?」

ちひろ「聞いてますよ? アイドルですかぁ……興味がわいてきたので……そこでお茶でもしながら聞かせてもらえます?」ギリッ

P「は……はい、よろこんで」

――喫茶店にて

ちひろ「(――それで、このモヤっとした感情のままでついプロデューサーの話を聞くことになったわけですが)」

P「~で例えばうちの凛が~あとヘレンも~」

ちひろ「(仕事の話や他のアイドルを紹介してくれてるプロデューサーさん)」

ちひろ「(熱っぽく語り始めちゃって……すっかりいつもの口調になっちゃってますね)」

ちひろ「(こんな専門的な話、スカウト相手の子にしたって分からないのになあ)」クスッ

P「…!」

P「あれ、俺の話……変でした?」

ちひろ「あ、いえ……なんでもないです。それよりも」

P「?」

ちひろ「どうして私なんかを? 私、自分の魅力なんて、よく分からなくて……」

P「……似てるから、ですかね?」

ちひろ「?」

P「いや、変な話かも知れませんけど……それは、うちのプロダクションにいる事務員さんです。

 彼女がまた素敵な人なんです。……何回かさりげなく、アイドルにならないかって
誘ってみたりしたこともあるんですが、いずれも軽く流されちゃって……」

ちひろ「……!」

P「アイドルになるには十分だと思うんですけど、彼女自身は…
そんなアイドル達をバックアップする側に回る方を選んでしまって。これ以上頼んでも、無理だろうな……と」

ちひろ「諦めちゃうんですか? もしかしたら…話に乗ってくれるかもしれないのに」

P「かも知れませんね。でも、最近は何となく分かったんです」

ちひろ「?」

P「プロデューサーの仕事は、アイドルのスカウトやプロデュースだけでもないのかな……なんて」

ちひろ「!! それってどういうっ……?!」

P「……秘密です」

ちひろ「――もう、おかしな人。普通、女の子の前で他の子の話なんて……しませんよ?」

P「そうでもありませんよ? ……だって、俺が今話している相手は……その人と一緒なんですから」

ちひろ「えっ!???!!」

ちひろさんは大天使、はっきりわかんだね
(参考画像が手抜きで)すまんな
http://i.imgur.com/mMkr9M5.jpg

ちひろ「……プロデューサーさん……その……いつから……?」

P「俺も最初は気づきませんでしたよ? でも今しがた、ちょっとだけ笑いましたよね?

 あれで確信したんです。だって……ちひろさんの笑顔はほぼ毎朝観てますから……ね?」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさんったら……冗談よしてくださいよもう!」

P「いや、本当ですよ? ――でも、どうしてちひろさんが街に……って、その手に持ってるのは」


ちひろ「あ、これ……紳士用のネクタイですが頼まれ……」

ちひろ「(もしかして留美さん)……見つかっちゃいましたか。Pさんへの、プレゼントです」

P「!! そうなんですかっ……嬉しいです……じゃあ、こっちもネタバレしないとフェアじゃないよなー」ガサゴソ

ちひろ「! これって」


P「一週間くらい早いけどクリスマスプレゼント、765の某アイドルプロデュースのリボンです。

――ちひろさんに似合うと思いまして……まあ実は、梨沙のチョイスなんですけどねっ」

ちひろ「…Pさん」

P「ちょっと照れくさいな……あ、誰かに留守任せてるんですよね? 帰りましょう。俺も手伝いますから」ガタッ

ちひろ「Pさん、お願いがあるんです」ギュッ

P「? な、何でしょうか」

ちひろ「外に出る前に三つ編みが解けちゃったんです。なので――」



ちひろ「このリボンで私の髪を、まとめてくれませんか?」


お し ま い

・・・
・・


凛「酷いよ和久井さん、川島さん……風邪引くところだったんだからっ」

留美「ごめんね凛ちゃん、かなり集中してたものだから」

瑞樹「ほんとごめんっ。事務作業、なめてたわ……」

凛「もう……それにしても、あの女の人がちひろさんだったなんて……」ハァ

瑞樹「そうよねー彼女がアイドルにでもなったら、私なんてすっかりお払い箱に。きっとPくんあたりもイチコロだわ」

留美「Pくんも言っているでしょう? アイドルは恋愛禁止って。そういう浮ついた話は止めて――」

P・ちひろ「ただいま戻りましたー」

凛「!!」

瑞樹「まさかのそろってご登場ッ?!」

ちひろ「もう、Pさんたら……私は生涯事務員宣言なんですからね……あ、でもPさん専属のアイドルなら」キャー

P「いやー、あははは……」テレテレ


凛・留美・瑞樹「……」



 かくして、ちひろをPから引き離すべくCo系を中心としたアイドルによる、ちひろアイドル化計画が始まったり、
Pの営業トークを基に千川が書いた『絶対に口説き落とせるフレーズ集』がその年のベストセラーとなったり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pが浮浪者に刺されたりしてしまうのだが、それはまたべつのお話。

<今度こそおわり>

>>2
× 私は、ちひろさんにもお休みが必要なんじゃないか? って事よ
○ 私が言いたいのは、ちひろさんにもお休みが必要なんじゃないか? って事よ

>>6
× 凛「(何この人……女の私でも分かるくらい、綺麗だ。
○ 凛「(何この人……女の私から見ても、綺麗だ。

>>15
× 男「あなたの事は今しがた見たばかりのですが
○ 男「あなたの事は今しがた見かけたばかりなのですが

>>19
× 真奈美「いつもと違うコースで走ってみよう思って来てみたら
○ 真奈美「いつもと違うコースで走ってみようと思って来てみたら


>>25での画像、ありがとうございました。

短い話を、さらに急ぎ足で書いてしまった感じはしますが、
読んでいただきありがとうございます。

html化も依頼しておきますね。

P『なぁに例によってスタドリ酔いよ……
ウエディングドレスが目にしみる……
綺麗な梨沙だ……』

梨沙パパ『ああ、俺達が守ったアイドルだ』

いったい何ットマンの最終回なんだ……

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