魔王「え、もう来たの?」(143)
魔王「だって今朝出発したばっかでしょ、勇者」
側近「ええ、そうですね、確かに」
魔王「えええええ、冒険してないじゃん全然」
側近「そうですねぇ」
魔王「誰?ラストダンジョン初めの町の裏手にしようって言ったの」
側近「魔王様です」
魔王「ああああ、『まさかこんな近くに!?』って言わせる予定だったのに」
側近「あ、それは言ってますね」
魔王「え、マジで?」
側近「王様が」
魔王「勇者は?」
側近「『へー』と」
魔王「あっさりしてるなぁ、最近の子」
側近「ベタっちゃベタですから」
魔王「……でも、まあ、いっか」
側近「え?」
魔王「私は強いヤツに倒されるならそれでも良いと思ってるし」
側近「わりと困る性格してますよね魔王様」
魔王「一日でここまで来れたって事はさ」
側近「ええ」
魔王「相当の実力者でしょ?」
側近「いえ、Lv.1ですね」
魔王「……ん?」
側近「はい?」
魔王「ええっと」
側近「はい」
魔王「レベルの数え方が逆になったとか?」
側近「いえ」
魔王「最大値が1」
側近「いえ」
魔王「Lv.1って……」
側近「あ、経験値は0です」
アフロ勇者参上
魔王「モンスター倒してないの!?」
側近「ええ、一匹も」
魔王「え、だって、え?」
側近「まあ、最弱ですね。正真正銘」
魔王「え、でも、ほら、今、夕方じゃん」
側近「午後六時過ぎですね」
魔王「出発したの、朝じゃん」
側近「午前七時頃だったはずです」
魔王「……何してたの?」
側近「国王に面会して」
魔王「うん」
側近「村人から話を聞き集めて」
魔王「ほう」
側近「武器屋や商店を見て回ってました」
魔王「Oh……」
魔王「今の武器は?」
側近「ひのきの棒です」
魔王「鎧」
側近「布の服」
魔王「他」
側近「特に無いです」
魔王「アイテム」
側近「魔力回復薬(小・20G)が5つ」
魔王「残額」
側近「0Gです」
魔王「レベルは?」
側近「1です」
魔王「……魔法覚えてないじゃん!」
魔王「現状全く使えないアイテムじゃん」
側近「そうですね」
魔王「せめてさ、薬草とか」
側近「最初の町の宿屋が無償なので」
魔王「っていうか国王またケチったな!?」
側近「先代勇者の時も100Gでしたね」
魔王「……あれ?でも城に宝箱無かった?」
側近「あったはずです。150G入ったヤツ」
魔王「ん?じゃあ何で0G?その分余って……、あ、薬草買って消費しちゃった?」
側近「いえ、おそらく宝箱を開けていないのかと」
魔王「……何で」
側近「私の千里眼で見る限りでは」
魔王「うん」
側近「謁見の後すぐ城を出ています」
魔王「え?探索してないの?」
側近「はい」
魔王「何で?国王に止められた?」
側近「いえ、緊張するから嫌だったようです」
魔王「メンタル弱ぇ」
魔王「ところで何故そんなに詳しいのだ」
側近「・・・・・・」ニヤッ
魔王(!!?)
魔王「うわー、何だよー、着の身着のままじゃーん」
側近「昆虫採集感覚ですね」
魔王「今日日そっちの方が重装備だよー」
側近「確かに」
魔王「っていうか誰か止めろよ。開始早々ラスダンとか馬鹿じゃないの?」
側近「町の人々は応援してくれてましたね」
魔王「他のメンバーからは反対されなかったの?」
側近「されてません」
魔王「そいつらもバカなの?」
側近「いませんから」
魔王「……ん?」
側近「まだ仲間いませんから」
魔王「……一人?」
側近「はい」
魔王「たしか、仲間になりそうな格闘家が北の町に」
側近「行ってませんから」
魔王「僧侶が隣町に」
側近「行ってませんから」
僕の夏休み
魔王「幼馴染いたよね」
側近「はい」
魔王「多少魔法の心得がある子」
側近「はい」
魔王「着いてくるだろう、って言ってなかった?」
側近「言いました」
魔王「……なんでいないの?」
側近「寄ってませんから」
魔王「その子の家に?」
側近「はい」
魔王「何で寄らないの?」
側近「寄るつもりではいたようですが」
魔王「じゃあ、どうして?」
側近「どうやらですね」
魔王「うん」
側近「ある程度修行して、強くなったと証明してからにしようと」
魔王「ああ、そしたら幼馴染も安心するだろうと」
側近「はい」
魔王「ついてこないだろうと」
側近「はい」
魔王「だったら何でこんな無謀な事してんの!?」
魔王「絶対待ってんじゃん!」
側近「鞄に荷物入れて待機してます」
魔王「ほらね!」
側近「よほど心配なのでしょうね、勇者の事が」
魔王「そりゃそうだよ、いきなりラスダン来るような子だもん!」
側近「あの様子だと、修行の成果を見せたとしてもついて来ますね」
魔王「見せらんないけどね!」
魔王「……20歩かぁ」
側近「何がです?」
魔王「勇者の死因」
側近「はい?」
魔王「城の前の毒沼、最短でも30歩はかかる」
側近「はい」
魔王「一歩で1ダメでしょ?勇者のレベル1ならHP20でしょ」
側近「はい」
魔王「あ、でもさすがに途中で気付くよね」
側近「今ゴムボートで渡ってます」
魔王「何でそんなもんがあるの!?」
側近「落ちてたようです」
魔王「誰だよ落とした奴!」
側近「近くに湖ありますから、多分そこの利用者ですね」
魔王「ええ?だって今、この国魔族に脅かされてるんだよ?」
側近「御自身の事です」
魔王「何で湖で遊んでんの?」
側近「まあ、確かに利用者は少ないですね」
魔王「だよね」
側近「最近では国王くらいです」
魔王「何で遊んでんの!?」
魔王「つーかアイツかよ何やってんだよ」
側近「為政者の余裕ですかね」
魔王「その余裕いらないよ。つーか勇者を死地に誘ってるよ国王」
側近「本来ならば便利なアイテムになり得たんでしょうけどね」
魔王「無きゃ引き返してレベル上げてから来てくれただろうに」
側近「あ、今渡り終えました」
魔王「……っていうかさ、スライムとかに会わなかったのは、ここが近いからだろうけどさ」
側近「はい」
魔王「毒沼にもモンスターいたよね」
側近「はい」
魔王「何でエンカウントしないの?」
側近「ああ、それはおそらく」
魔王「うん」
側近「本来毒沼は徒歩で渡るもので」
魔王「うん」
側近「モンスターは地下に潜っていまして」
魔王「うん」
側近「足が底に付いたらモンスターも気付くのでしょうけど」
魔王「うん」
側近「船ですから」
渡りに船か・・・
側近「そんな事言ってる間に勇者が入口ホールを通過しました」
魔王「早っ!って、城内のモンスターは!?」
側近「遭遇していないようです」
魔王「な、何で!?」
側近「魔界の門がどこにあるか、御存じですか?」
魔王「え?北の島だけど」
側近「城用のモンスター、まだ殆ど到着してません」
魔王「え、毒沼のはいるんでしょ!?」
側近「土地ごと移動させましたから」
魔王「確かに、城用の上級モンスターには後から来るように言ったけど……」
側近「転送に負荷が掛かりますからね」
魔王「ああ、そっか、勇者が早すぎたんだ……」
側近「明日には大隊で到着予定だったんですがねぇ」
魔王「……あ、良い事思いついた」
側近「何です?あ、今二階に到着しました」
魔王「マジで?……ほら、四天王は私と一緒に来てるじゃん」
側近「足だけは速いですね勇者。……四天王相手では確実に死にますよ」
魔王「そこは手心を加えてもらってさ。負けイベントにしちゃおうよ、四天王戦」
側近「ああ、なるほど。気絶させたまま己の弱さを分からせるわけですね」
魔王「私はラストに登場しなきゃアレだけど、四天王の一人くらいなら平気でしょ。知性もあるし」
魔王「誰が良いかなぁ。水の魔導師が適任かなぁ。あいつ頭良いし」
側近「……あ、魔王様」
魔王「炎の黒騎士でも良いかもね。強い相手好きだから、強くするために逃がすのにも同意してくれそう」
側近「魔王様」
魔王「土の巨像兵はダメかな、さすがに。アレ馬鹿だし」
側近「魔王様、ダメです」
魔王「木の戦女王は性格悪いけど、でも……」
側近「魔王様、今、四天王いないです」
魔王「……ん?」
側近「昼間に出ていきました、四人とも」
魔王「……あれ?」
側近「お忘れですか」
魔王「え?あ、……あああああああ!」
側近「魔王様、四天王は昨日決めたように」
魔王「あああああ、そうだよ、主要都市の制圧に行かせたんだよ!」
魔王「作戦頓挫しちゃった……」
側近「あ、三階到着ですね」
魔王「ねぇ、側近行ってくれない?」
側近「無理です」
魔王「だよねぇ。側近、力はヤバいけどテクニック無いもんね」
側近「手加減なんて器用な真似出来ません。冗談抜きで」
魔王「うーん、どうしよう」
側近「勇者、モンスターと遭遇しません」
魔王「あ、そういえば、三階だよね、今!」
側近「そうですね」
魔王「三階にさ、先代の勇者から奪った鎧あったじゃない!」
側近「ええ、ありますよ」
魔王「あれ着れば、側近の攻撃でもギリ死なないんじゃない?」
側近「防御力からすれば、確かにそうですね」
魔王「宝物庫の扉、開けて!」
側近「開けてあります」
魔王「勇者は?」
側近「今入りました」
魔王「良し!」
側近「宝箱を発見。開きました」
魔王「やったあああ!」
側近「……勇者は魔力回復薬(特大)を手に入れた」
魔王「うわあああああ」
魔王「だから、それ、意味ないって言ってるのにぃ!」
側近「勇者、宝物庫を出ました」
魔王「何なんだよもう!」
側近「ところで魔王様」
魔王「何?」
側近「あの鎧、手に入れてもレベル低いから着れませんよ」
魔王「……知ってるよ。ついさっき気付いたよ」
魔王「この部屋は五階」
側近「はい」
魔王「威厳を示す為、鍵とかは無い」
側近「はい」
魔王「このままだと、私と勇者が戦う羽目になる」
側近「はい」
魔王「何とか四階で止められない?」
側近「今勇者が四回に到着です。善処しましょう」
魔王「四階は迷宮になってるはず」
側近「罠も盛り沢山ですね」
魔王「とりあえず一発で死ぬトラップは電源切って」
側近「すでに」
魔王「あと、動く床増設。完全に行き止まりには……」
側近「システム上無理です」
魔王「だよね。とりあえず増やして。それから、あとは落とし穴か」
魔王「落とし穴に落とせば上手い事気絶してくれないかな」
側近「いえ、あれは落とし穴とは言いましても」
魔王「ああ、うん、そうね。二階に送るテレポートトラップだもんね」
側近「ええ。ですから気絶させるのは……」
魔王「分かってる。言ってみただけ……、あ」
側近「どうかされましたか?」
魔王「そうだ!テレポートトラップ!」
側近「え?」
魔王「テレポート先をさ、城の外に設定出来ない?」
側近「あ、なるほど」
魔王「初めの町だとまた来ちゃうからさ、ちょっと遠い町に」
側近「はい。それでは今すぐ」
魔王「あ、今勇者は?」
側近「迷宮に入るのを躊躇していますが……あ、今入りました」
魔王「よし!」
側近「テレポートトラップ、書き換え完了です」
魔王「よし!!」
側近「一度でも間違えればすぐさま床に流されます」
魔王「よし!!!」
側近「その先は城の外の町です」
魔王「よし!!!!」
側近「勇者、間違えません」
魔王「うわああああああああああああああ」
魔王「ああああああああ」
側近「ひのきの棒を倒して方向選んでますね」
魔王「うわああああ、あ、レベル上げマシンとか無い?」
側近「無いです」
魔王「レベル下げマシンは?」
側近「無いです」
魔王「今どんな感じ?」
側近「八割攻略してます」
魔王「……鎧脱いで剣置いてくる」
魔王「あ、変装しようか。雑魚モンスターとかに」
側近「バレますよ」
魔王「知ってるよ。体大きいし、顔知られてるし」
側近「征服するぞーって言っちゃいましたからね」
魔王「言わなきゃ良かった……」
側近「そもそも、雑魚モンスターに変装しても戦闘になるだけですよ」
魔王「だよねぇ」
側近「死にますよ。勇者が」
魔王「あ、でも、確かこの前手に入れたアイテムに……」
側近「勇者四階突破」
魔王「……」
側近「?どうしました?」
魔王「あのさ」
側近「はい」
魔王「ちょっと思い付いたんだけど、聞いてくれる?」
扉バーン!
勇者「ついに辿り着いたぞ!覚悟しろ魔王!」
~三ヶ月後~
勇者「さあ、今日もモンスターを倒しレベル上げだ!」
幼馴染「もう!そんなに急がなくても……!」
僧侶「フフフ、勇者さんは元気ですね」
格闘家「全くだな」
勇者「おいおい、何言ってるんだ!来たるべき時が何時来るかは分からないんだぞ!」
幼馴染「来たるべき時って、魔王はあれ以来いなくなったでしょ?」
格闘家「そうだぜ。ずっと姿を見せず、平和じゃないか」
僧侶「魔王軍の残党である四天王も倒しましたし……」
格闘家「これ以上レベル上げしてどうするんだ」
勇者「……いや、俺には分かるんだ」
幼馴染「え?」
勇者「この勇者の血筋が、感じ取っている」
僧侶「それって……」
勇者「ああ。魔王は、まだ死んじゃいない!」
勇者「いつか、またきっと俺たちの前に現れる」
幼馴染「でも、前に魔王の力の一部が封印されていた祠を木の戦女王が壊したじゃないでしょ?」
格闘家「そうだぜ!その時も、結局何も起こらなかった」
勇者「ああ、分かってる。だが……」
僧侶「……いえ。勇者さんがそういうなら、きっとそうなんでしょう」
幼馴染「……そうね。あんたの直観、意外と当たるもの」
格闘家「運も良いしな!ハハハハ!」
僧侶「……とはいえ、レベルも70を超えたし、これまでの記録からすれば十分なのでは」
幼馴染「そうよ。過ぎたるは及ばざるが如し。ここしばらく修行しっ放しだし、休息も必要よ」
格闘家「そうだな。そういえば、二週間くらい家にも帰ってないな」
勇者「ああ、確かにそうか」
幼馴染「久しぶりに帰りましょう。私たちの町に」
勇者「……そうだな。そうするか」
あの日。
俺は町の裏手で発見された『魔王の城』を登り詰めた。
だが、そこに魔王の姿は無く、噂に聞いていた側近の姿も無かった。
国王は言った。
「魔王は、勇者の威光を恐れ逃げ去ったのだ」と。
そして、その言葉に、町の人々も頷いた。
だが、俺は何となく、そうでは無いと気付いていた。
何故なら。
その城は、魔王の城にしてはあまりにも手薄で、仕掛けの類も一切無かったからだ。
つまりあれは、魔王の城ではなく、別の施設であったに違いないのだ
けれど、平和になったと信じる町の人々に、それを伝える事は出来なかった。
平和になった。
だが、それはきっと仮初だ。
魔王は、今もどこかでなりを潜めているに違いない。
そうして、いずれ寝首をかきに来るつもりなのだろう。
だが、そうはいかない。
俺は、それに対抗する為にレベルを上げた。
少しでも俺達に近付こうものなら、すぐさま倒して本当の平和を手に入れるのだ。
勇者「ただいまー」
少女「おかえりお兄ちゃん!」
老人「ホッホッホ、また随分と長く家を空けたの」
勇者「ああ、すまなかったな二人とも」
少女「あ、そうだ!お兄ちゃんがいるなら、今日はお兄ちゃんの好きなチキンスープにしよう!」
勇者「え、本当か?うれしいな」
老人「ほっほっほ。うれしいのはワシらの方じゃ。久々に、みなで食卓を囲めるのぉ」
そういえば、例の魔王の城のような施設。
実のところ、俺には少し見当がついている。
あれは、おそらく人間を捕まえ監禁しておく施設だ。
その証拠が、この二人。
あの日、施設の最上階で見付け、身寄りがないから俺が引き取った少女と老人だ。
少女「じゃあ、すぐに夕ご飯作るね!」
老人「それでは、ワシはお主の武器の手入れでもしてやろうかのぅ」
勇者「ああ、ありがとう」
魔王と側近がおらず、少女と老人がいた時は驚いた。
大した怪我もなく、丁重に扱われていたらしいのは幸いだった。
それ以来、二人は俺の家で、俺の家族として暮らしている。
彼女たちの為にも、俺は本当の平和を作らなければならないんだ!
勇者「はぁ、満腹だ。じゃあ、俺は早いけどもう寝るよ」
少女「うん!おやすみ、おにいちゃん!」
老人「ゆっくり休みなさい」
老人「で、どうするんですか、魔王様」
少女「いや、マジでどうしよう」
老人(側近)「変化の巻物を使うというのは良いアイディアでした」
少女(魔王)「うん、それは自分でもそう思う」
老人(側近)「囚われた人間のフリをしよう、というのも良いです」
少女(魔王)「勇者も上手い事勘違いしてくれたしね」
老人(側近)「でもですね」
少女(魔王)「うん」
老人(側近)「もう三ヶ月ですよ」
少女(魔王)「そうなんだよねぇ」
少女「いや、別にね。長々と続けるつもりは無かったんだよ」
老人「存じております」
少女「四天王もいるし、勇者もレベル上げるだろうし」
老人「はい」
少女「適当なレベルになるまでの辛抱だ、って思ってたんだよ」
老人「はい」
少女「それに、身近な人が本当は敵、ってなかなかの展開でしょ」
老人「確かに」
少女「四天王が全員倒されたら、元に戻ろうと思ってたんだけどね」
老人「確かに、それがベストでしたね」
少女「四天王倒しきれるレベルなら、もう少しで勇者も十分魔王と渡り合える」
老人「その時に正体を現す事で、勇者のモチベーションも上がる、と」
少女「そう。そのつもりだった」
老人「私もそうなさるだろうと思ってましたよ」
少女「……私のせいじゃない」
老人「ですがせめて、何かやりようがあったのでは」
少女「いや、確かにね。四天王には伝えとけば良かったんだけど」
老人「そうすればこのような事態には」
少女「だって仕方ないじゃん!この格好で四天王のいる場所までいけないじゃん!」
老人「それは確かにそうですが」
少女「だから、悪いのは私じゃなくて」
老人「はい」
少女「私の力の封印解いた木の戦女王だから」
老人「まさかあのタイミングで力が戻るとは思いませんでした」
少女「しかも自分が思ってたよりも多かったんだよね、力」
老人「せめて瀕死の状態で復活に使うのならばまだしも」
少女「体調完璧の時に戻ってきたら、そりゃあ強くもなるよ」
老人「いやはや、本当にお強くなられました」
少女「ねー。今の勇者じゃ即死レベル」
老人「必要レベル」
少女「99、カンスト」
老人「味方のレベル」
少女「全員カンスト」
老人「必要装備」
少女「全員に最高武器と最高防具」
老人「必要アイテム」
少女「エリクサー×99」
老人「成功率」
少女「32%」
老人「……何年掛かりますかね」
少女「五年は確実かな」 終わり
特に何も考えずに書き始めたらこうなった
寝る
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