やよい「牛肉100g、さんじゅう…ひゃく…せん…??」(159)

やよい「ぷ、プロデューサーさん」ヒソヒソ

P「ん?どうかしたか?」

やよい「このお店、値段間違えちゃってます」ヒソヒソ

P「え?」

やよい「お肉は高くても100g100円なのに、あのお肉…」

P(ああ、松坂牛か…)

やよい「きっとお店の人が間違えて書いたに違いありません」

P「いや」

やよい「こっそり教えてきます!」

----------------

P「ってな事があったんだが」

千早「(´;ω;`)」

春香「(´;ω;`)やよい…」

やよい「脂肪だらけで食べられたもんじゃありません。牛の脂と魚の脂を同じように考えるなんて愚の骨頂ですー」

千早「それで、やよいは本当にお店の人に…?」

P「止める間もなかったよ」

春香「お店の人は…?」

P「すごい複雑な表情で困ってたよ…」

雪歩「ムリないですぅ」

P「あの純粋無垢な笑顔で『お客さんが困っちゃいます』とか小声でさぁ」

真「(´;ω;`)」

そんな感じで心温まるやよいの貧乏ハートフルSSお願いします!

伊織はどのような反応を示すのか

肉屋「困っちゃうねェお嬢ちゃん。これは高級な肉でねぇ」

やよい「こうきゅう?硬いってことですか?でも、どんなお肉でもこの値段はダメです!」

肉屋「いやいや、そういわれてもさぁ……」

やよい「私の知ってるお店は100g100円!安いところだと50円くらいで売ってくれます!」

肉屋「お、おいおい流石にそれは……うちはすっごくおいしいお肉を売ってるんだ。だから仕方ないんだよ」

やよい「どんなにおいしいお肉でも100円以上しなかったです!300円でも高いのに!」

肉屋「困ったなぁ……あぁ、それじゃあちょいと待っててくれよ」

やよい「あ!どこに行くんですか!」

肉屋「……よいしょ、ほい。これがこの肉だ。味見してくんな」

やよい「え?……はむ……っ!!!!」

肉屋「どうだ?うまいだろ?」

やよい「こ、これは……お肉じゃないです!!」

肉屋「……え?」

やよい「こんな、甘くてすぐ溶けちゃうのアイスです!私は騙されませんよ!」

肉屋「……」

伊織「フルーツパフェ食べにいきましょう」
やよい「パフェ大好きですー」

そして千疋屋のメロンの刺さったパフェへ…

>>9
はよ続き

伊織「おいしいアフタヌーンティだったわね」
やよい「お菓子がいっぱいあってびっくりしちゃいました!」
伊織「ちゃんとしたお茶というのはそううものなよ」エヘン

そしてお会計へ…

P「あまりに不憫なんで、ちょっと高い豆もやし(1パック99円)を買ってあげようとしたら…」

亜美「したら?」

---------------

やよい「プロデューサーさん、だめですよ!もやしに2桁出したら負けです!」

---------------

P「…ってさ」

響「(T_T)」

真美「(ToT)」

あずさ「でも、やよいちゃんって今Aランクですよね?」

P「はい、先日とうとう」

貴音「ならば報酬もそれなりにあるのでは」

P「…先々月の給料振込日に珍しくやよいから電話があってさ」

律子「やっと携帯買ったんですね、よかっ」

P「いや、公衆電話」

律子「(´・ω・`)」

小鳥「あぁ、あれですか…」

P「はい…」

千早「まさか…」

P「振込額が1桁多いって返金しようとしてきた」

美希「(´;ω;`)あんまりなの…」

P「軽く混乱してたよ…所得税とか住民税とか控除を計算し直してほしいとまで言われたんだ」

小鳥「こっちまで慌てちゃいましたよね…」

千早「いくらなんでも酷すぎます!」

真「そうですよ、プロデューサー!なんとかできないんですか!?」

P「そうは言っても、あれはやよいに染み付いていると言うか、最早やよいの一部、個性だからな」

美希「やよいに毎日高いお肉とおにぎりを食べさせれば良いって思うな」

律子「高いおにぎりってなによ」

亜美「ここはいおりんの財力でやよいっちを松坂漬けだね!」

伊織「…だめよ」

真美「えっ」

やっぱり…挑戦はしてみたのか、伊織…

伊織「やよい、ううん、高槻家に世界一の高級料理を毎日振る舞うのは簡単よ」

伊織「でも、それは今の、今までのやよいの努力をあざ笑うだけだわ」

真「あ…」

響「うう…」

P「そうだな。俺も伊織の意見に賛成だよ」

律子「高いもやしを買い与えようとしたくせに」

P「うっ」

一同「m9(^o^)」

伊織「それに…」

貴音「…伊織?」

伊織「なんでもない」

なるほど
いおりんはほんと優しいなぁ

やよい「ふふふっふふふふふん♪」カチャカチャ

長介「ねえねえ、俺もうなぎ食べた~い」

やよい「!?」カチャーン

長介「わっ」

やよい「ちょ、長介…どこでそんな…」

長介「みんな言ってるよ、夏はうなぎだよなーって」

やよい「うっうー…」

長介「あ…も、もしかして…高いの…?」

やよい「…そ、そんなこと」

長介「ご、ごめん…なさい…」タタッ

やよい「あ…」

やよい(うっうー…困りました…)

刹那「俺がスポンサーだ!」

やよい(毎年、スーパーで国産の養殖もののうなぎが特売になるけど)

やよい(1尾980円…とてもじゃないけど手が出ません)

やよい(ガス…水道、電気…それに食費が)パチパチ

やよい(うっうー…1尾を3等分するとして…2尾で1960円…)

やよい(とてもじゃないけど余裕が…)

やよい(でも、みんなに食べさせてあげたいなあ…)

やよい(長介、良い笑顔だったし…それに…)

やよい(貧乏だからって、弟たちに、劣等感を抱いてほしくない…!)

やよい(ここをこうして…この出費を…)パチパチ

その日、やよいは街灯のあたる部屋で日付が変わるまでそろばんを弾いた…

やよい「おはようごさいまーす!」

P「おっ、おはよう、やよい。今日も…ん?」

やよい「? どうかしましたか?」

P「やよい…お前、昨日夜更かししたか?」

やよい「!」

P「…何があったか知らないけど、相談はいつでも乗るから、ちゃんと夜は寝るんだぞ」

やよい「…はいっ!ありがとうごさいます!」

P(やよいは可愛いなあ!)

千早(やよいは可愛いなあ!!)

伊織(やよいは可愛いなあ!!!)

やよい「うっうー!お疲れ様でした!」

美希「疲れたのー…ハニー分が足りないの…」

真「やよいー、レッスン終わったしこの後みんなで一緒に」

美希「…もういないの」

真「がーん!」

P「お前らお疲れ~ってあれ?2人だけか?」

美希「わーい、ハニーなの~!」スリスリ

P「こ、こら!」

真「やよいはもう帰っちゃいましたよ」

P「うーん、そうか…じゃあやよいのプリンは俺が食っとこう」

真「残してあげましょうよ!」

P(やよい…)

やよい(や、やった…)ハァハァ

やよい(いつもより5分早く到着したおかげで大漁!)

やよい(これで63円分は浮いたはずだから)
やよい(一歩前進です!)

やよい「(`・ω・´)」

やよいは可愛いなぁ!!!!!!!!

やよい「えっとチラシチラシ…っと」

やよい「! 牛乳が特売!? こ、こっちでは鳥むね肉が100g19円!?」

やよい「りょ、両方はきついかもしれないけど…」

やよい「頑張るぞー!うっうー!」

かすみ「おねぇちゃ…寝れない…」

やよい「ご、ごめんね!」

やよい(明日も頑張ろう)グッ

P「突然だが最近やよいがおかしい」

小鳥「そうですね」

亜美「帰るの早いよね→」

真美「うんうん」

伊織「たまに上の空だし」

響「レッスンが終わるとすぐ帰っちゃうぞ」

雪歩「のんびりお茶を飲んだらって勧めてもやんわり拒否されますぅ」

千早「レッスンの後、着替えるの早いですし」

律子(なんか千早の発言が意味深だけどやぶ蛇かな)

P「やよいはあぁいう性格だから、1人でなんでも抱えがちだ」

伊織「…そうね」

貴音「仲間に頼りにされていないというのは寂しいものです」

美希「でもそこもやよいの良いところって思うな」

あずさ「だから迂闊に手を出せないのよね」

春香「むー…せめて、やよいが何をしようとしてるか分かればなー」

P「ふむ…気は進まないが」

一同「「「尾行しますか」」」

P(あずささんは小鳥が事務所から動けないので話し相手になってもらった)

P(尾行中に失踪されては困るからな)

ぶぃーぶぃー

P「む、メール…亜美か」

亜美『容疑者発見!○○町のスーパーにて野菜詰めまくり中!』

P「野菜詰めまくり?…とりあえず向かうか」

P(しかし、○○町って、やよいの住んでる家からだいぶ遠いぞ…?)

ぶぃーぶぃー

亜美『兄ちゃん遅いよ!やよいっつもっちゃった』

P(…麻雀でもしてるのか?)

ぶぃーぶぃー

真『△△町でやよい発見!』

P「なん…だと…?」
律子『△△町のスーパーでやよい発見です』

P「…おいおい…○○町のスーパーってここで△△町のスーパーは…」

P「5キロ弱を10分…やよいはオリンピックでも狙ってるのか?」

ぶぃーぶぃー

P「今度は電話…貴音か、もしもし」

貴音「あなた様…やよいの脚力はどうなっているのです」

P「それは俺が聞きたい」

貴音「やよいは既に次のスーパーへ向かっているようです」

P「もうかよ!」

貴音「次は□□町のすぅぱぁの様子」

P「…」

貴音「さすがのあなた様と言えど追い切れません、今日のところは一度…」

P「うぉぉぉぉ!」

貴音「っ!?」キーン

P「プロデューサーがアイドルを諦めるなんてありえないんだよ!」ダダダダ

貴音「…それでこそあなた様…しかし」

P「なんだ!?」

貴音「やよいは既にすぅぱぁを出て自宅へ向かっています」

P「\(^o^)/オワタ」

春香「とりあえず分かったのはスーパーをハシゴしてるって事だけでしたね」

千早「そうね…」

美希「やよいの体力すごすぎなの…美希、年を感じちゃうな」

小鳥「!?」ピキッ

雪歩「なんであんなにスーパー巡りしてたんでしょう…」

律子「そりゃまぁ、特売狙いでしょ」

響「それにしたって3件だぞ?」

真美「…何かほしいのかも」

P「真美、どういうことだ?」

真美「うん。なにか欲しいものがあったら節約してお金を貯めるじゃん?」

真「そ、そうか!すでに節約してるやよいだから」

律子「さらに節約するためにスーパーをハシゴしている…?」

P「辻褄はあうな」

亜美「真美かちこい!」

貴音「ではやよいが欲するものとは…?」

あずさ「うーん…」

やよい(明日は土用の丑の日)

やよい(ちゃんと1960円分、節約できたし…大丈夫!)

長介「あ、あのさ」

やよい「どうしたの?」

長介「最近、なんかムリしてないか?」

やよい「!」

長介「俺がうなぎ食べたいなんて言ったから…その…」

やよい「…大丈夫。明日はうなぎの日だから、みんなでうなぎ食べようね」

長介「ほ、ホント!?」パァァァ

やよい「うん、楽しみにしててね」

頼む・・・誰かこの1万円札をやよいに届けてくれ・・・後生だから・・・

やよい「お先に失礼しまーす!」

P「あいよ、お疲れ~気をつけて帰れよ~」

やよい「はーい!」

P「…よし、準備は良いか?」

真「応っ!」

響「任せるさー」

P「765プロ、出陣じゃあ!」

亜美「お→!」

雪歩「と、ところで私たち仕事は」

春香「雪歩!細かいことは良いんだよ!」

雪歩「こ、細かいのぉ…?」

>>84
あぁ任せとけ……届けてやるよォ(ゲス顔)

やよい「え…」

やよいは目の前が真っ暗になりそうだった
比喩でも暗喩でもなく、実際的にだ

1ヶ月に渡る節約、雀の涙から塩分だけを取り出すような節約、その果てに

やよいが見つけたものは、突きつけられた現実はあまりに非情だった

う な ぎ 1 尾 1 5 8 0 円

やよいは何かの間違いだと思った

やよい「あ、あの…」

店員「はい、あら、やよいちゃん、いらっしゃい」

やよい「あの、うなぎ、1580円って…」

店員「ええ、国産で柔らかくてとっても美味しいのよ」

やよい「で、でも毎年980円で…」

店員「ああ…今年はうなぎが高騰しててね…これでもギリギリなのよ」

間違いじゃない――そう分かった時、今度こそやよいの心は絶望に覆われていった

店員「あ、ほ、ほら、こっちの中国産もあるわよ!」

店員「国産ほどじゃないけど脂が乗ってて美味しいのよ?」

中国産うなぎ 1尾680円
確かに安い…安い…が、ダメっ!
だって中国産…中国産だから…やよいは買わない…!
高槻やよいは…日本人だから…!

ただ、脳裏に浮かぶのは長介の笑顔
うなぎが食べられると分かった時の安堵の表情だった
それを裏切るくらいなら、いっそ、中国産でも――

??「止めておきなさい」

やよい「伊織…ちゃ…」

P「そういう事だったのか…」

やよい「プロデューサーさん…」

真「うなぎかぁ、美味しいですよね」

春香「うなぎのタレってどうしてこんなに食欲をそそるんでしょうね」

美希「うなぎのおにぎりも美味しいよ」

やよい「皆さんまで…?」

P「いやーそれにしてもうなぎ食べたくなったなぁ」

あずさ「うふふ、ビールあります?」

律子「良いですねえ」

千早「私もうなぎ食べたいです」

雪歩「わ、私も…」

真美「でも困ったね→」

亜美「亜美たちお金ないんだよね→」

貴音「これは困りました」

店長「これはなんの騒ぎ…って、あなた方はアイドルの…!?」

ざわ…     ざわ…

P「店長、ちょっとお話が」

店長「あ、あなたは?」

P「失礼。私、こういう者です」ビシッ

店長「765プロのプロデューサー…じゃ、じゃあやっぱりここにいるのは…」

P「はい。我が事務所の誇るアイドルたちです!」

店長「そ、そのアイドルがなぜうちの店なんかに…」

P「飛び込み営業に参りました」

店長「飛び込みって…そりゃアイドルが宣伝してくれるのはありがたいがとてもギャラなんて…」

P「ギャラはアイドル1人につき、国産うなぎ1尾でどうですか?」

やよい「!?」

P「その言葉が聞きたかった」

春香「いらっしゃいませ~!」

真「らっしゃいらっしゃい安いよ安いよー!」

美希「美味しいおにぎり1つ95円なのー!」

律子「はい、じゃがいもが1点、きゅうり1点、うなぎが2点…」

響「うなぎも良いけどゴーヤも体に良いぞー!」

やよい「…な、なんで皆さん…」

P「そんなの決まってるだろ」

伊織「私たち、仲間でしょ!」

やよい「い、伊織ちゃん~」ポロポロ

伊織「ったく…勘違いしないでよね、やよいのためなんだからね」

やよい「ふぇ~ん」ギュッ

うなぎは一匹な
尾て
尻尾ないやん

>>119
それは生きてるうなぎだけで
食材としては「本」とか「尾」な

やよい「もやし美味しいですよ~!」

伊織「安いわよ~!」

千早「くっ…そのポジションは私が狙っていたのに…」

P「え、なんだって?」

千早「な、なんでもありません!」

--------------

店長「いやぁ…売れすぎて明日からの営業に支障が出そうだよ」

P「あはは…すみません」

店長「いえいえ。それではこれが約束のギャラです」

P「はい、ありが…こ、これは…浜名湖産の天然もの!?」

やよい「1尾2580円もする高い方です…!」

P「し、しかしこれは」

店長「いえ、良いんです。原価ギリギリとは言えやはり高騰しているせいで養殖ものの方が売れまして」

店長「逆にこっちの天然ものは売れ足が鈍かったんです。要は売れ残りですね」

小鳥「ふぇっくし!」

店長「皆さんに食べてもらえる方がうなぎも幸せでしょう」

P「わかりました。ありがたく頂きます」

真「へへっ、やーりぃ!」

P「よーし、やよいの家でうなぎ祭りいくぞ!」

美希「おー!なの!」

春香「おー!」

亜美「お→!」

長介「すげー!これがうなぎかー!うめー!」

P「お、よかったな。やよいはどうだ?」

やよい「ぷ、プロデューサー…おかしいです…」

P「な、なんだ?どうした?」

やよい「ちゃんと口に入れたはずなのに、なくなっちゃいました…」

千早「(´;ω;`)」

やよい「あ、あれえ?な、なんでえ?」

伊織「(´;ω;`)」

P「やよい…少しずつ、いろいろ慣らしていこうな…(´;ω;`)」

P(これはこれで可愛いんだけどな)


---------------

小鳥「プロデューサーさんたち、遅いなあ…」


おわり

携帯でSSなんて書くもんじゃねえな

すまんが俺には限界だった

浜名湖産はは養殖しかない

これ豆な

>>156
四万十の天然うなぎなんてスーパーじゃ扱わないからな

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