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やよい「クッキンアイドルYAYOI's Kitchen?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384004871/)
の続きとなります。
読まなくても特に問題はありませんがよろしければ合わせてどうぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388844494
P「YAYOI's Kitchenのリニューアルですか?」
番組P「そう、最近視聴者からレシピのリクエストが届いているんだけどさー。」
D「ローティーンの女の子に料理に興味持ってもらうという番組意図を
より強く出すためにリクエストに答える形で作ってもらおうと」
やよい「うっうー!頑張りますよー!」
番組P「あとアシスタント役というかー・・・もう一人くらい入っても画に変化出るかなー?とか?」
P「それでしたらぜひうちの娘をですね!」
―――
P「と言うことでYAYOI’s Kitchenにもう一人分枠を頂けたんだが・・・」
千早「!」
P「春香がいいかなー?って思っていたんだが、今回はスケジュール的にハルチハの活動と合わないし・・・」
千早「・・・春香はどうしていつも私の邪魔をするのかしら?」
春香「わ、私のせい!?」
P「ずっと予定を押さえられるメンバーがいないので交代で出演と言うことでお願いをしてきた。」
千早「プロデューサーは出来る人だと信じていました(キリッ」
小鳥(やよ×ちは・・・いや、ここであえてのちは×やよ・・・)
P「で・・・律子、竜宮小町の予定なんだが・・・」
律子「次の収録日は空いていますよ。」
P「じゃ、お願いしていいか?」
律子「承知しました、人選ですが・・・」
伊織「仕方ないわね!この伊織ちゃんがアシスタントを買ってでてあげるわよ?」
律子「うーん・・・あずささんがと思ったんだけど、確かに企画意図的には伊織か亜美の方が・・・」
亜美「やよいっちのメニューがとてもじょしちゅーこーせーが好むものとも思えないけどねw」
あずさ「でもやよいちゃんのお料理、いつもとても美味しそうだわー。」
P「すまないな伊織、よろしく頼む。」
千早「・・・伊織?」
伊織「千早・・・その・・・タッパーはどうかと思うわよ・・・」
やよい「うっうー!伊織ちゃんと一緒にお仕事ですぅ!ハイ、ターッチ!」
伊織「イェイ!」
収録日
番組P「765さん今日もよろしくー」
P「よろしくお願いします。えーっと彼女は・・・」
律子「765プロで竜宮小町のプロデューサーをしております、秋月律子です!」
律子「本日は担当しております、水瀬伊織をよろしくお願いいたします!」
P(律子の挨拶は違和感無いのに小鳥さんだと違和感を感じるのはなぜなのか・・・)
千早や伊織に仁奈ちゃん紹介したらどうなるんだろ……
仁奈『おはよーごぜーます』
千早・伊織・響『はうっ!?』←忠誠心が鼻から出る
D「では、お願いしまーす!・・・3・・・2・・・1・・・サッ」
やよい「クッキンアイドルYAYOI’s Kitchen!今日は竜宮小町の水瀬伊織ちゃんと一緒ですよー!」
伊織「水瀬伊織でーす!やよい、今日はよろしくね!」
やよい「伊織ちゃんとは事務所が同じでとっても仲良しなんですよー!」
やよい「さて、今回から最初にお便り紹介なんですって!」
伊織「私が読むわね・・・『やよいちゃんこんにちわ!番組当初に作っていた塩麻婆豆腐が美味しかったです』」
やよい「えへへ・・・ありがとー!」
伊織「『でも今度は本格的と言うか普通の麻婆豆腐を作ってみたいです、教えてください』・・・って」
伊織「本格中華の本格って何を指して本格なのかよくわからないわよね。」
やよい「私も本格とかわからないんですけど・・・麻婆豆腐ってそんなに難しくないんですよ?」
伊織「レトルトの素が売ってあるって聞いたことがあるけど?」
やよい「使わなくても同じようなものですよ!では準備でーす!」
やよい「用意するのは木綿豆腐1丁400グラム、豚ひき肉100グラム、長ネギ1/2本。」
やよい「豆鼓醤、豆板醤、甜麺醤、チューブでいいのでにんにくとしょうが」
やよい「鶏がらスープの素に水溶き片栗粉、塩コショウに輪切り唐辛子、花椒、五香粉・・・かな?」
伊織「結構いろいろ使うのね・・・」
やよい「番組始まってから伊織ちゃんがいろんな調味料ちょくちょくプレゼントしてくれたんだよ!」
伊織「えっ、いや・・・」
やよい「おかげでレパートリーも増えたんだー、ありがとう伊織ちゃん!」
伊織「コホン・・・ま、まあ友達として、ね・・・と言うかとりあえずその話はいいじゃない!」
P「知らなかったな・・・」
律子「私も知りませんでした、あの子らしいと言えばあの子らしいですが。」
>>11
ただし忠誠心は尻から出る
やよい「まずは豆腐を水切りします、ちなみに絹ごし豆腐を使ってももちろんいいですよ。」
やよい「そして、長ネギをみじん切りにしておきます。」
伊織「じゃあネギは私が切っておくわ。」
やよい「ではその間に炒め鍋に油をひきます、弱火で輪切り唐辛子をじっくり熱します。」
やよい「生のにんにくしょうがを使う場合はみじん切りにしてここで一緒に熱して香りを出してくださいね。」
やよい「みじん切りしたネギの半分くらいも入れちゃいまーす、まだ弱火ですよ。」
やよい「豆鼓醤、豆板醤も入れます、入れすぎると辛いので小さじ1/2くらいから試してくださいね。」
やよい「香りが出てきたら強火にしてひき肉を炒めます。」
やよい「軽く塩コショウして、五香粉、チューブの場合はにんにくとしょうがを入れて臭みを消します。」
やよい「炒めるときには中華お玉を使うとやっぱり便利ですよ。」
麻婆豆腐は食堂のおばちゃんが早く作れる様に開発したレシピだから簡単なんだよね。
麻婆はあばた面のおばちゃんという意味。
伊織「それは中華料理だから?」
やよい「んー・・・中華鍋というかこの炒め鍋もお玉も包丁もですけどー。」
やよい「使い分けなくてもひとつでいろいろな用途に使えるのが便利ですー。」
やよい「ここで甜麺醤を入れます、味を見ながら大さじ1くらいですねー。」
やよい「ポロポロになるまで炒めたら、水を1カップ入れて一煮立ちさせます。」
伊織「美味しそうな匂いがしてきたわね。」
やよい「じゃあ伊織ちゃんは豆腐を食べやすい大きさでさいの目切りをお願いね。」
やよい「鶏がらスープの素、塩、コショウで味を調節してください、入れすぎるとしょっぱいですよ。」
やよい「ここで豆腐と残りのネギを入れてまた一煮立ち。」
やよい「火を止めてから水溶き片栗粉でとろみをつけます。」
伊織「完成ね!?」
やよい「仕上げでーす、ここでラー油と花椒をふりかけるんですけどー・・・」
伊織「中国の山椒ね、香りがいいわ。」
やよい「辛さがあるので、ここで辛さを調節するとお皿ごとに辛さを変えられて便利ですよ。」
伊織「子供用と大人用に作り分けなくて済むのね。」
やよい「出来ましたー!」
伊織「ね?食べていい?いいわよね?いただきまーす!」
やよい「あまり辛くないようにしたけど・・・」
伊織「さっすがやよい!ちょっとピリ辛で美味しいわ!」
やよい「えへへ・・・甜麺醤を加えるとコクと甘みが出るのでそこがポイントです!」
やよい「甜麺醤を抜いて豆鼓醤、豆板醤を増やすとかなり辛くなりますよ!」
やよい「豆鼓醤と花椒は後からじわっと、豆板醤は痺れるような辛さですからね。」
D「はいオッケーでーす!片付け後次行きまーす!」
D「次のリクエスト選んでおいてくださいー。」
やよい「うー・・・どれにしましょうか・・・」
伊織「あら、これいいんじゃない?回鍋肉、中華続きで。」
律子「どちらも四川料理ね。」
P「麻婆豆腐に回鍋肉、白いご飯が欲しくなるな・・・」
律子「小鳥さんとあずささんならビールでしょうね。」
D「では、回鍋肉のリクエスト採用と言うことでお願いいたします。」
AD「食材のチェックお願いしまーす!」
やよい「はーい!」
伊織「ところで千早は?」
P「春香と千早なら今は雑誌の取材で、その後CD販促のミニライブだ。」
P「と、言うことで律子。ここは頼んでいいかな?」
P「ハルチハのミニライブ後、事務所に帰ってから貴音のロケに同行するから。」
律子「承知しました、プロデューサー殿。」
伊織「春香大丈夫かしら?」
P「大丈夫、すでにCDショップに着いている旨の連絡があった。」
伊織「いや・・・そういう大丈夫じゃなくてね・・・」
P「ん?」
律子「プロデューサー殿・・・気づいてないんですか・・・?」
―――CDショップ内控室
千早「ねえ、春香。」
春香「どうしたの、千早ちゃん?」
千早「思い返してみたんだけど、高槻さんのアシスタント『春香で考えていた』って」
春香「あー・・・プロデューサーさんはそう言ってたね。」
千早「どうして一番に私じゃないのかしら?高槻さんに対する愛情は誰にも負けないのに。」
春香「え・・・だって・・・千早ちゃんお料理できないじゃん・・・」
千早「それを言ったら春香だって『料理』はしないじゃない。」
春香「ま、まあそうだね・・・お菓子作りと料理は別物だからね・・・」
千早「私の方が、全く料理できない人がこんなに簡単に出来ますよ、といういい演出になると思うのだけれど。」
春香「んー・・・説得力はあるね・・・」
千早「そうでしょう!?これよ!完璧なロジックだわ!」
春香「いや、私は別にいいんだけど・・・そもそもスケジュールがね・・・?」
千早「春香、突然だけど私、あなたと目指す音楽性が違うの。」
春香「ほんとに突然だね!?」
千早「音楽性の違いを理由にハルチハは発展的解散を今からのミニライブで発表するわ。」
春香「いやいやいや!勝手に決めていいことじゃないから!」
千早「それともギターがベースを殴って解散の方がいいかしら?」
春香「FAIRCHILDじゃねえか!しかも真実は解散後の打ち上げで殴ったって話じゃねえか!」
千早「大丈夫、解散しても春香とはいつまでも親友よ。」
春香「プロデューサーさん・・・早く来てー!」
―――収録スタジオ
D「はい、では次行きまーす!・・・3・・・2・・・1・・・サッ」
やよい「クッキンアイドルYAYOI’s Kitchen!今日も竜宮小町の水瀬伊織ちゃんと一緒ですよー!」
伊織「アシスタントの水瀬伊織ですっ!やよい、今日はどうするの?」
やよい「えーと・・・今日はですね『やよいちゃん、いつも見てます!』・・・ありがとー!」
やよい「『お母さんが作ってくれる回鍋肉のお肉感が物足りません・・・
ご飯をモリモリ食べられるボリュームある回鍋肉が食べたいです。』 あれ?男の子からのお便りですねー。」
伊織「男子らしいリクエストね。」
やよい「お肉たっぷりなんて贅沢です!」
伊織「でも先週と同じく市販の素が売ってるわよね、これ。」
やよい「キャベツだけでできるタイプだと確かにお肉感はないかもです・・・」
やよい「味噌だれだけ入ってる液体調味料タイプもあるんですけど・・・」
やよい「せっかくなので今日も前回のように調味料を組み合わせて作ってみましょう!」
伊織「今日の材料ね、豚バラ肉塊300グラム、キャベツ1/4玉、ピーマン1つ、人参1/2本。」
やよい「豆鼓醤、甜麺醤、豆板醤。味噌、みりん風調味料、料理酒、砂糖、醤油、チューブのニンニクとショウガです。」
やよい「まず、小鍋にお湯を沸かします。豚バラ肉は食べやすい大きさに切ります。」
伊織「ちょっと厚めに切るのね。」
やよい「スーパーの豚バラ焼き肉用くらいですねー。ブロックの方が安い場合が多いので
私はブロックで買うことが多いかな?セールでグラム98円くらいの割引シール時に買います。」
やよい「伊織ちゃんはキャベツをザク切りにしておいてちょうだい。」
伊織「わかったわ。」
やよい「ピーマンは種を取り除いて縦に細切りに、人参は薄めの短冊切りにしておきます。」
やよい「小鍋のお湯が沸いたら豚バラを下茹でします。火を通しちゃって構いません。」
伊織「野菜切り終わったわよ、やよい。」
やよい「ありがとう伊織ちゃん。では野菜をザル付のボウルに入れてレンジでチンします。」
伊織「野菜はレンジなの?」
やよい「本当は油通しって言って、たっぷりの高温の油にくぐらせるらしいんですけど・・・」
やよい「家庭じゃそんなに大量に油なんか使っていられません!」
やよい「なのでレンジで軽く火を通します、この分量で5分前後を目安にしてください。」
伊織「豚バラは茹でるのね?」
やよい「回鍋肉の『回す』という漢字は鍋を使い回すという語源らしいです。」
やよい「本来は一つの中華鍋で茹でる、油通しする、炒めると使いまわしながら作るらしいですよ。」
伊織「ふーん・・・その茹でるというのがこの豚肉の下茹でなのね。」
やよい「この話は社長に教えてもらったんですよー。」
やよい「で、小鍋に必要な分だけ沸かして下茹でした方が楽ちんです!」
やよい「茹であがった豚バラは一度ザルにあげて水気を切ります。」
伊織「野菜も同じように水気を切るわよ。」
やよい「では合わせ味噌の準備です。適当な器を用意してください。」
やよい「砂糖大さじ2、味噌大さじ3、みりん大さじ2、料理酒大さじ2、醤油大さじ2を混ぜ合わせます。大体ですよ?大体。」
やよい「これにチューブのニンニクとショウガ、豆鼓醤、豆板醤、甜麺醤を味を見ながら加えます。」
伊織「中華の醤だけじゃないのね?」
やよい「甜麺醤とかって実は高いんです!こうすれば少し節約できます!」
やよい「よく熱したら豚バラを投入します。下茹でして油が抜けてもまだまだ脂が出てきます。」
やよい「焦げないように炒めながら、分量外の五香粉で臭みをとって塩コショウを軽くします。」
やよい「野菜を一気に投入して、全体に油をまわすように炒めます。」
やよい「油が回ったら味噌だれを入れてザッと混ぜ合わせます。」
やよい「ここでちょっと手間取ると水っぽくなってしまうので・・・」
やよい「そうなった場合は水溶き片栗粉でとろみをつけて誤魔化します!」
伊織「中華は火力とスピードと聞くけどこういうことなのね。」
やよい「家のコンロじゃ難しいからね・・・で、花椒をふりかけて完成でーす!」
伊織「じゃ早速頂きまーす!・・・ん、キャベツがシャキシャキしてるわ!」
やよい「レンジにかける時間は機種と分量によって調整が必要なので何回か試してくださいね。」
やよい「かけすぎるとシャキシャキ感もなくなって水っぽくなりやすいです。」
やよい「味噌だれも味見しながら、多めに作って様子を見ながら入れていくと失敗しにくいです。」
伊織「豚バラが厚いからボリュームがあるわね。」
やよい「それぞれ火を通して、炒め合わせの時間は短くするのもポイントですよ。」
伊織「ご飯!白いご飯頂戴!」
やよい「豆鼓醤、甜麺醤、豆板醤のみで作るともっと本格的ですよ!」
D「はい、オッケーでーす!」
D「はいやよいちゃん、今日の消えモノの持って帰って良い分だよー。」
やよい「うっうー!いつもありがとうございますー!」
律子「い、いつも貰っていたのね・・・」
伊織「役得・・・でいいのかしら?この場合。」
律子「えー・・・では、ありがとうございましたー。」
やよい「お疲れ様でしたー!」
伊織「・・・ところでホントに春香と千早は大丈夫かしらね?」
―――CDショップ控室
P「悪い悪い、どうだ?調子は?」
千早「プロデューサー、私たち解散します!」
P「は?」
春香「ちょっとプロデューサーさん聞いてくださいよ!・・・」
P「あー・・・わかった。あのな、」
P(ん?待て、食に興味がない千早が変わるきっかけになるかもしれない。)
P「よし、次のアシスタントの予定は千早で行こう。」
千早「!!!」
春香「プ、プロデューサーさん!やよいが穢されちゃいますよ!」
P「春香、お前は千早をどういう目で見ているんだ・・・」
春香「いい加減気づいてくださいよ!」
P「千早がどの程度料理できないのかは把握しているつもりだが・・・」
P「その千早でも出来るレシピや、手伝える範囲を見せるのは番組の訴求力アップに確かにいいかもしれない。」
千早「プロデューサー・・・今まで使えないオッサンだと思っていて申し訳ございませんでした。」
P「スタッフさん含めて今度打ち合わせを・・・って今サラッとなんかひどい事言わなかったか?」
千早「いいえ、何も?」
春香「プ、プロデューサーさん!気づいて!き(モガッ!」
P「ん?どうした、二人で絡み合って。なんだかんだ仲良しだよなあ、お前ら。」
春香(使えねえ・・・このオッサン・・・!)
続きはまたある程度書きましたら。
>>20
その昔、麻婆って麻辣の辛いって意味とはき違えていた時期があります。
意味を知ってなるほどと思いました。
実際食材と調味料を手元に準備すればあっという間ですもんね。
続きです。
鳥つけておきます。
千早「いよいよ高槻さん(の手料理)が食べられるのね・・・」
やよい「あ、千早さん!今日はよろしくお願いしますねー!」
千早「高槻さん・・・こちらこそお願いね。」
番組P「やあやあ、765プロさん今日もよろしくねー。」
P「よろしくお願いします!こちらは今日出演させていただく・・・」
千早「ハルチハの如月千早です。よろしくお願いいたします。」
D「番組のDです、よろしくお願いいたします。」
P「あ、春香。」
春香「ヴァイ!?」
P「どうした?こちら番組のプロデューサーさんだ。挨拶をだな・・・」
春香「あ!す、すいません!千早ちゃんと一緒にユニットで活動してる天海春香です!
け、見学と言う形でついてきちゃったんですけど・・・」
番組P「いやー春香ちゃんは相方思いなんだねー。今度は君もよろしく頼むよーハハハ。」
春香「は、はい!よろしくお願いします!」
春香(別な意味での心配なんだけど・・・)
D「今日の収録内容なんですけど・・・」
やよい「今日はどうしましょうー?」
千早「高槻さんが(作ってくれるものならなんだって)いいわ!」
P「ん?なんか日本語おかしくないか?」
春香(やっぱりダメだった・・・)
やよい(千早さんでも手伝える簡単なものがいいのかなー・・・?)
D「簡単なものと凝ったものとリクエストが両極端なんですよー。」
やよい「あ!このメール・・・!」
D「全く包丁も握ったことない人でも出来そうなレシピ・・・のリクエストですね。」
やよい「今日はこれでいきましょう!」
D「ハイ、いきまーす・・・3.・・・2・・・1・・・サッ」
やよい「クッキンアイドルYAYOI’s kitchen!今日のアシスタントは・・・」
千早「如月千早です。よろしくお願いします。」
やよい「千早さんってお料理は・・・」
千早「ごめんなさい・・・私歌うこと以外はからっきしで・・・」
やよい「一人暮らしで普段の食事はどうしているんですか?」
千早「ブロックタイプの栄養補助食品とレトルトで・・・」
やよい「ダメですよ!そんなんじゃ!」
千早(え?なに?収録中にご褒美?)
春香(千早ちゃん!表情に出てる出てる!)
やよい「こんなメールが届いています。」
千早「これね・・・えーとやよいちゃんこんにちわ。私は包丁を握ったこともありません。」
千早「調理実習でなぜか茹で卵が破裂したりで、まともに作業をさせてもらえなかったり・・・」
千早「そんな不器用で初心者の私でも作り上げられる簡単なものを教えてください・・・と。」
千早「・・・なんだか他人の気がしないわ。」
やよい「茹で卵が破裂するのは火加減とひび割れの問題なんですけど・・・まず置いておいて!」
やよい「どんな簡単なものでも一人で最初から作り上げれば自信につながるんです!」
千早「料理に限らず他にも通じることね。」
やよい「だから今日は料理苦手な千早さんでも一人で作れるものにしましょう!」
千早「・・・え?」
やよい「今までなんで番組で作らなかったのか不思議なんですけど・・・」
やよい「今日はもやしナムルを作りましょう!」
千早(あれ?高槻さんの作った料理を・・・あれ?)
春香「千早ちゃん面食らってますね。」
P「実に番組的に正しい流れだと思うんだが・・・」
春香「千早ちゃんはただやよいの手料理が食べたいだけなんですよ?」
春香(・・・それ以上の他意はない・・・と信じたい)
P「え・・・それならそうと素直に言えばやよいなら・・・」
春香「そりゃあそうでしょうけど、千早ちゃんなりに気を使っているんじゃないですか?」
春香(多分、やよいが可愛すぎて一歩踏み込めないだけだと思うけど・・・)
千早「あ、あの高槻さん・・・?」
やよい「大丈夫ですよ、千早さん!隣に私がついていますし!」
千早(ま、眩しい!高槻さんが可愛すぎて眩しい!)
千早「わ、わかったわ!高槻さんの思い、私は無駄にしない!」
春香(なんでこの場の誰も突っ込まないのかなー・・・)
やよい「今日の材料です。もやし一袋250g、ごま油、塩、胡椒、醤油。」
やよい「おろしにんにくといりごま、一味か七味唐辛子を用意してください。」
千早「こ、これくらいの調味料ならウチのキッチンにもある・・・かな?」
やよい「まずボウルに塩コショウ以外の調味料を混ぜます。」
やよい「醤油大さじ1と1/2、ごま油大さじ2、おろしにんにく小さじ1、いりごま大さじ2」
やよい「一味唐辛子はお好みの分量で調整です。」
千早「これをボウルで混ぜればいいのね・・・」
やよい「じゃあ千早さん、ザルにもやしをあけてザッと水洗いしてください。」
千早「ザッと?ザッとってどう?こう?」
やよい「ちょっと強すぎかなー?って。軽くです軽く。」
千早「ところで・・・も、もやしって洗うものなの?」
やよい「袋開けてそのままでもいいんですけど、洗うと細かいヒゲのクズとかが取れます。」
やよい「さらにヒゲを丁寧に取り除けば食感はよくなりますが・・・手間がかかるので・・・」
千早「この端から伸びてる細いのがヒゲなのね。」
やよい「洗ったら深めの鍋にもやしを入れてもやしがかぶるくらいの水を入れます。」
千早「そのかぶるくらいってどのくらいかしら。」
やよい「料理しない人には伝わりづらいのかなー?完全にもやしがつかるくらいです。」
千早「こ、こんな感じかしら・・・」
やよい「鍋に蓋をして火をつけます。強火ですよー。」
千早「茹でるときって沸騰したお湯に入れるんじゃないの?」
やよい「そこが今回のポイントのひとつです!」
やよい「もやしを茹でるときは水から火にかけて沸騰したら止めます!」
やよい「それでシャキシャキ感が残る茹であがりになります。」
やよい「難しい火の調整とかいりません!簡単です!」
千早「そ、それなら私にも出来るわ・・・」
やよい「茹であがったらザルに一気にあけます。」
千早「あ、熱っ!」
やよい「水気を絞るようによく切って・・・今度はさっきのボウルにあけます。」
やよい「熱いうちに和えます。」
やよい「熱くて手で出来ない場合は、トングとか使いやすいかなーって。」
やよい「はい、出来上がりです!」
千早「え?もう?」
やよい「味見をして、味が薄かったら塩コショウを足してくださいね。」
千早「出来たわ!私にも出来たわ高槻さん!」
やよい「えへへーよくできました!」ナデナデ
千早「///」
春香(なんというご褒美・・・!けどそんなことしたら千早ちゃんの理性のタガが!)
D「はい、オッケーでーす!」
春香(やよいの貞操は私が守る!・・・ってあれ?)
やよい「お疲れ様でしたー!」
千早「ありがとうございました。」
―――
P「なんだかんだしっかり仕事してたじゃないか。」
春香「う、うーん・・・?」
春香(なんだか腑に落ちないなあ・・・)
やよい「あー!春香さん、春香さんも一緒にウチに来ませんか?」
千早「高槻さんの手料理を食べられると思ったら、今日は私が作っちゃったから・・・」
やよい「だったらウチで今日はもやしでパーッとしましょう!って。」
千早「春香も来るわよね?」
春香「え?いや・・・もちろんいいけど・・・」
P「よし、みんな直帰扱いで送っていくよ。食材くらいスーパーで買ってやるよ。」
千早「さすがプロデューサー、太っ腹なのは見た目だけじゃなかったんですね。」
P「ははは、・・・え?」
春香(邪魔者扱いされるかと思ったけど・・・)
やよい「うっうー!長介やかすみたちもきっと大喜びです!」
やよい「今日も寒いのでもやし鍋にしましょうか?」
千早「楽しみだわ。」
春香(・・・一言一言が意味深に聞こえる。)
春香(いや、私の心がやましいんだわ・・・だからそう聞こえるのよ、うん。)
春香「ごめんね、千早ちゃん。」
千早「?どうしたの、春香。」
春香「ううん、なんでもない。いこっか!」
千早「天国へね。」
春香「え?」
千早「え?」
いったんおしまいです。
次は誰となにを作るのかなあ?
ちょいとだけ・・・
―――
やよい「と、ここでもやし鍋のレシピです。」
やよい「この時は豚バラスライスを買ってもらったので優作鍋をしたんですよー。」
やよい「松田優作さんがとあるお店でよく食べたというお話が有名ですね。」
やよい「調べれば簡単に見つかるレシピですけど、せっかくなのでご紹介です。」
やよい「土鍋等をご用意ください、ホーロー鍋やなにかでもいいですよ。」
やよい「(4~5人分)もやし1kg~、豚バラ500g~お好み量。あとはポン酢しょうゆ。あとは料理酒。」
やよい「土鍋を使う場合、焦げ付き防止に薄ーくサラダ油を鍋肌に塗っておいた方がいいです。」
やよい「もやし、豚バラスライス、もやし・・・と鍋に重ねて積んでいきます。」
やよい「重ねきったら料理酒をふりかけます。」
やよい「蓋をしたら、焦げないように弱火でじっくり火が通るのを待ちます。」
やよい「最初、ふたが閉まらなくても火が通ってカサが減れば閉まります。」
やよい「お肉に火が通れば完成です!ポン酢でいただきます!」
やよい「お好みで浅葱を散らしてもいいですねー。」
やよい「時間はかかりますけど、美味しいですよ!もやし1kgなんてあっという間です!」
やよい「じれったくても弱火でじっくり!火を強めると焦げちゃいますからね。」
やよい「もやしとお肉の量、鍋の大きさ次第で一人鍋にも向いていますよ。」
やよい「白菜と豚バラのミルフィーユ鍋よりもやしの方が焦げづらいと思います。」
やよい「やっぱりもやしは最高です!」
続きはまたしばらくあとで
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