ルーク「二週目?」(845)
~バチカル~
ルーク「あり?」
ルーク「確かヴァン先生を倒してローレライを解放したはず……」
ルーク「何で俺の……いやアッシュの部屋に?」
ルーク「あれ、髪伸びてる…」
ルーク「訳わかんねぇ…」
ルーク「とにかく、誰かに会って色々確かめないと」
ガチャ
レイトン「2週目は攻略本などでじっくりやりこみたい英国紳士としてはね」
~玄関~
ラムダス「おはようございます、ルーク様」
ルーク「おはよう、ラムダス」
ラムダス「!?!?」
ルーク「ん?どうした?」
ラムダス「い、いえ…お気になさらず…」
ラムダス「ところでルーク様」
ラムダス「今日はヴァン揺将が屋敷に来ております」
ルーク「!!」
ルーク「ヴァン先生が!?」
ルーク(どういう事だ!?くそっ!!)
ラムダス「火急のご用とか」
ラムダス「後ほどおぼっちゃまをお呼びするとのこと」
ルーク(あれ、もしかして)
ルーク「わかった、部屋で待ってるよ」
~部屋~
ローレライ『我が魂の片割れよ』
ローレライ『我の声に応えよ』
ルーク「ぐっ……やっぱりあの時と」
ガイ「また例の頭痛か?」
ルーク「ガイ、か」
ルーク(間違いない…)
ガイ「また幻聴か?」
ルーク(ガイもローレライからの呼びかけを幻聴だと思ってる…)
ルーク「ああ、困ったもんだ」
ガイ「マルクト帝国に誘拐されて以来だから…もう7年になるか」
ルーク「俺が作られてから7年…か」
ガイ「ん、何か言ったか?」
ルーク「い、いやいや何でもない!」
ガイ「それより、今日は剣舞でもするか?」
ルーク「今日はヴァン先生が来てるんだ」
ガイ「珍しいな、今日は剣術の日じゃないだろう」
ルーク「火急の用事だそうだ」
コンコン
メイド「ルーク様、よろしいでしょうか」
ガイ「おっとマズい」
ガイ「見つかる前に失礼させてもらうよ」
ルーク「ああ」
メイド「ルーク様?」
ルーク「いいよ、入って」
ガチャ
メイド「失礼します」
メイド「旦那様がお呼びです」
ルーク「わかった、下がっていいぞ」
ルーク「確かめに行かないとな」
~応接室~
ルーク「ただいま参りました、父上」
ファブレ公爵「?…うむ、座りなさい、ルーク」
ヴァン「ルークよ、話がある」
ルーク「何です?」
ヴァン「…??」
ヴァン「…実は明日ダアトに帰国する事になってな」
ルーク(確かイオンの捜索だったな)
ルーク(マルクトに誘拐されてる事になってるんだったか)
ルーク「そうですか」
ファブレ公爵「!?」
公爵婦人「!?」
ヴァン「!?」
ファブレ公爵「訳を、聞かなくてもいいのか」
ルーク「導師イオンの捜索でしょう?」
ヴァン「!!」
ヴァン(なぜ知っている!?)
ヴァン「あ、ああ、そうだ」
ヴァン「しばらくは稽古がつけられぬからな、今日は心ゆくまで付き合おう」
ヴァン「では、私は先に中庭に行く」
ルーク「はい」
公爵婦人「ルーク、くれぐれも怪我のないようにね」
ルーク「はい…お気遣い感謝します、母上」
ファブレ公爵「!?」
公爵婦人「まあ…!!」
ルーク「では、『行って参ります』」
ルーク(たぶん、この後タタル渓谷に飛ばされるんだよなぁ)
~中庭~
ヴァン「しばらくは、貴公に任せる」
ガイ「オラクルの騎士も大変だねぇ」
ガイ「ん、おおルーク!」
ルーク「……?」
ルーク(この感じ…ティアか?)
ヴァン「どうした?」
ルーク「いえ、何でもないです」
ヴァン「では、始めるとしようか」
ルーク「はい!」
ルーク(このまま屋敷にいても何も変わらないな)
ルーク(何より、アニスやジェイド)
ルーク(それにイオンにも会っておきたい)
ヴァン「移動方法は~」
ルーク(斬りかかる?)
ルーク(いやいや、木刀といえどティアにそんなこと出来ない)
ヴァン「攻撃方法は~」
ルーク(超振動を起こす…)
ルーク(制御できるかわからねぇ…)
ヴァン「防御方法は~」
ルーク(やっぱり、斬りかかるしかないか)
ヴァン「うむ、こんなところか」
ヴァン「腕を上げたな」
ルーク「はい、ありがとうございます」
ガイ「何時の間にそんな…!」
ヴァン「まさか…これは!」
ルーク(……あ、来たか)
ルーク「うぐぅ~」
ルーク(効いてるフリしとこう)
ティア「裏切り者ヴァンデスデルカ!覚悟!!」
ヴァン「やはりお前か!ティア!」
ルーク(よし、このタイミングだ!)
ルーク「うおお!」
キィン
ティア「これは、第七音素!?」
ルーク(よかった、防いでくれた)
バシュン
キャー
ウワー
ルーク「いてて…」
ルーク「大丈夫……あ」
ティア「」
ルーク「気絶してら」
ガサガサ
ルーク「魔物か!?」
ルーク「……」チラ
ティア「……」
ルーク「守ってみせる!」
ルーク「うおお!」
……
…
ルーク「ふぃ~」
ルーク「この辺の魔物はまだ弱いな」
ティア「う…ん?」
ルーク「大丈夫か、ティア?」
ティア「え!?何故私の名を?」
ティア「あなた一体何者?」
ティア「ここは何処?」
ルーク「……さっきヴァン先生が君の事をティアって呼んでた」
ルーク「俺とティアの間で擬似超振動が起こってここに飛ばされた」
ルーク「…で、ここはマルクト領タタル渓谷だな」
ティア「……」
ルーク「まぁこんなところかな」
ルーク「っと、自己紹介がまだだったな」
ルーク「俺はルーク・フォン・ファブレ」
ルーク(レプリカだけど、まあ今は言わなくていいか)
ティア「私はティアよ」
ティア「よろしくね」
ルーク「ああ、よろしく」
ティア「……夜だというのに、魔物の気配がないわね」
ルーク「さっき、あらかた片付けたからなぁ」
ティア「!!」
ルーク「まぁ、とにかく川を下って行こうか」
ティア「え、ええ」
ティア(本当に公爵家の人間なの?)
馭者「うおっ!?」
馭者「アンタら漆黒の翼か!?」
ティア「いえ、私は道に迷ってしまって」
ルーク「できれば辻馬車に乗せていただけませんか?」
馭者「一人12000ガルドになるよ」
ティア「!!」
ルーク(やっぱり高いな)
ティア「これを…」
ルーク(あれは…!)
ルーク「お、おい!大切な物なんじゃ…」
ティア「さっき魔物から助けて貰ったお礼よ」
ルーク(頑固なところは相変わらずだな)
ルーク「いや、駄目だ」ゴソゴソ
ルーク「これで乗せてくれないか?」ジャラ
馭者「おお!?」
馭者「大層な宝石だな」
馭者「よし、乗って行きな!」
ティア(いいの?)ボソボソ
ルーク(俺にとっちゃただの石だよ)ボソボソ
馭者「で、どこに行きたいんだ?」
ティア「バチカルまで、お願い出来ませんか?」
馭者「バチカルか…まぁ遠いが」
馭者「貰った宝石分の仕事はしなくちゃな!」
ルーク「助かります」
ルーク(エンゲーブに行きたいんだけど)
ルーク(反対したら怪しまれるし)
~辻馬車内~
ティア「ごめんなさい」
ルーク「ん?」
ティア「誘拐同然でこんな所へ飛ばして」
ティア「そのうえ二度も助けてくれた」
ルーク「ははっ、そう思ってるなら」
ルーク「"ごめんなさい"じゃなくて"ありがとう"って言われたいな」
ティア「…そうね、ありがとう」
ズズゥーン
<そこの辻馬車!道を開けなさい!
ティア「橋が……!」
ルーク(ナイスタイミングだ、ジェイド!)
馭者「橋が落ちちまった…悪いがバチカルには行けそうにないな」
ティア「…どうしましょうか」
馭者「とりあえず、俺はエンゲーブまで行くけど」
ルーク「確か流通が盛んな所だった筈だ」
ティア「じゃあ、そこに行って情報を集めましょうか」
ルーク「そうしよう」
馭者「一緒に行くかい?」
ティア「はい、お願いします」
~エンゲーブ~
ルーク「…美味しそうなリンゴだな」
ルーク「これ2つちょうだい」
果物屋「ほれ、どうぞ」
ルーク「はい、ティア」
ティア「え、ありがとう…」
ルーク「材料があれば料理も作れるんだけど」シャクシャク
ティア「すごい量のレシピ…」シャクシャク
ティア「ごちそうさま」
ルーク「いやいや」
ティア「まず先に宿をとっておきましょうか」
ルーク「そうだな」
ガヤガヤ
ティア「何やら騒がしいわね」
「またやられた!」
「泥棒の仕業だ!」
「漆黒の翼かも!」
ルーク「倉庫が荒らされたみたいだな」
ティア「酷い事をする人もいるわね」
ルーク(人じゃないんだよなぁ)
ルーク「ここに落ちてる毛、チーグルのものだ」
ティア「それに、漆黒の翼はローテルロー橋の向こうへ行きました」
「!!」
「まさか…」
「チーグルだったのか…」
「しかし何故」
ティア「でも、聖獣とも言われているチーグルがそんな事をするとは思えないわ」
ルーク「……いろいろあるんだよ」
ティア「いろいろ?」
ルーク「明日、チーグルの森に行って見ないか?」
ルーク「俺は急ぎで屋敷に戻らなきゃいけない訳でもないし」
ティア「そうね」
ティア(チーグル、可愛いものね)
~夜~
ルーク「……zzz」
ティア「…よく寝てる」
ティア「貴族って…もっと我儘で、ひ弱で」
ティア「買い物もろくに出来ないような人だと思っていたけど」
ルーク「……zzz」
ティア「何故かしら、すごく頼りになるのね」
~翌朝~
ルーク「よし、行くか」
ティア「ええ」
アニス「あの!」
ティア「どうしたの?」
ルーク「導師イオンなら見てないぞ」
ティア「!?」
アニス「!?」
アニス「ふみゅう~そうですか」
タタタ
ティア「ルーク?」
ルーク「あの子、導師守護役だろ?」
ティア「服装で気付いても、導師イオンを探しているとは限らないわよ」
ルーク「あ、ああ!そうだったな!」
ルーク(危ねえ…)
ルーク(極力怪しまれないようにしよう)
ティア「…?」
ルーク「まあ、とりあえずチーグルの森に行こうか」
ティア「チーグル……楽しみだわ」
ティア(ふさふさしてるのかしら…触りたいなぁ)
~チーグルの森~
ティア「あれは…!」
イオン「くっ…」
魔物「ガルル…」
ティア「いけない!お助けしないと!」
ルーク「うおお!」
ザシュ
ルーク「ふうっ」
ルーク(ダアト式譜術は使わせる訳にはいかない…)
ティア「お怪我はありませんか?」
イオン「ええ、ありがとう」
イオン「あなた方は?」
ルーク「俺はルーク・フォン・ファブレ」
イオン「古代イスパニア語で"聖なる焔の光"ですか」
イオン「いい名です」
ルーク「へへ、ありがとう」
ルーク(俺もお前も、"自分"の名前じゃないけどな)
ティア「私はティア・グランツです」
イオン「ああ、あなたがヴァンの」
ティア「はい、妹です」
ティア「ごめんなさい、黙っていて」
ルーク「ん?ああ、構わないよ」
ルーク「話したくなったら、話せばいいさ」
ティア「…ええ、ありがとう」
イオン「ところで、あなた方もチーグルを?」
ルーク「ああ」
ティア「ええ」
イオン「余程の事が無ければ、チーグルが人間に危害を加える筈がありませんから」
ルーク「……あったんだろうな」
ティア「気になりますね」
チーグル「みゅう~」
イオン「!!」
ティア「!!」
ルーク「!!」
イオン「いました!あれがチーグルです!」
ティア「か、かわいい~」
ルーク「追いかけよう、住処がある筈だ」
イオン「はい」
ティア「行きましょう」
タタタ
ミュウ
ミュウミュウ
ミュミューン
ティア「~♡」
ティア(かわいい~)
族長「何の用かな?」
イオン「チーグルが人の言葉を?」
ルーク「あのソ…輪っかのおかげなゆじゃないか」
族長「さよう」
族長「実は……」
ミュウ「みゅう~」
族長「この子がライガの住処を燃やしてしまってのぅ」
ティア「それでライガに…」
イオン「そういう事でしたか」
ルーク「よし、ライガのところに交渉しに行こう」
ティア「ルーク?」
族長「あまりに危険ですぞ」
イオン「でも、それしか方法は無さそうですね」
族長「わかりました…では、この子を連れて行って下さい」
ミュウ「みゅう~」
スポン
テテーン
ミュウ「みなさん、始めまして!ミュウですの!」
ティア「可愛いわぁ」
イオン「はい、よろしくお願いします」
ルーク「よろしくな、ミュウ」
イオン「早速ですが、道案内を頼みますよ、ミュウ」
ミュウ「はいですの!」
ミュウ「皆さん!こっちですの!」
ルーク「…相変わらず元気な奴だ」
ティア「ルーク、何か言った?」
ルーク「いや、元気な奴だなって」
ティア「ふふっ、そうね」
イオン「そういえば、チーグル族は火を吹けるんでしたね」
ミュウ「はいですの!」
ボウッ
ミュウ「ソーサラーリングのおかげで、ミュウにも火が吹けるんですの!」
ティア「凄いわぁ~」
ルーク「いろいろと、役立ちそうだな」
ミュウ「頑張って役立つですの!」
ミュウ「この川を渡れば、ライガの住処ですの!」
ティア「当然、橋は無いわよね……」
ルーク「ミュウ、あの木に火を吹いてみてくれ」
ミュウ「はいですの!」
ボウッ バタン
イオン「木を倒して橋を掛けたんですか」
ティア「いいアイデアね」
ルーク「やったな、ミュウ」
ミュウ「はい、褒められたですの!」
~ライガの巣~
ライガクイーン「グルルル……」
ルーク(アリエッタの母親…なんだよな)
ティア「大きい…」
イオン「ミュウ、交渉をお願いします」
ミュウ「はいですの」
ミュウ「みゅうみゅう……」
ライガクイーン「ガアッ!!!」
ズズゥーン
ルーク「大丈夫か、ミュウ」
ミュウ「は、はいですの…」
ルーク「一度弱らせるしかない!」
ルーク「イオン!ミュウと一緒に下がっててくれ!」
イオン「はい、気をつけて…!」
ルーク「ティア!イオンを守っててくれ!」
ティア「ええ、任せて!」
ルーク「でえぇい!」
ライガクイーン「グガアアァァァ」
イオン(強い…!ジェイドと同格かそれ以上に)
ティア(本当に、何者なの?)
ライガクイーン「きゅう……」
ルーク「こんなもんかな…ミュウ、頼むよ」
ミュウ「はいですの」
ミュウ「みゅうみゅう……」
ライガクイーン「ハルル」
ミュウ「ありがとうですの!」
ライガクイーン「ガウッ」
ティア「どうだった?」
ミュウ「今後チーグル族や人間に危害は加えないそうですの」
イオン「それは良かった」
ジェイド「おやおや、助太刀に来たつもりですが」
ジェイド「もう終わってしまいましたか」
イオン「ジェイド……」
ジェイド「いけませんねぇ、勝手に行動されては」
イオン「すみません、僕の我儘で…」
ジェイド「……ところで、あなた方は?」
ティア「私はティア・グランツです」
ルーク「俺はルーク・フォン・ファブレだ」
ジェイド「……!」
ジェイド「公爵家の跡取りが何故?」
ルーク「俺とティアとの間に擬似的な超振動が起こった」
ルーク「バチカルの屋敷から飛ばされて気付いたらタタル渓谷にいたんだ」
ジェイド「なるほど、そうでしたか」
ルーク「その事で俺たちを拘束する手筈だったんだろう?」
ティア「!!」
ジェイド「…お見通しでしたか」
ジェイド「ならば話は早い」
ジェイド「着いて来て頂けますか?」
ルーク「ああ」
イオン「ジェイド!くれぐれも手荒な真似は…」
ジェイド「わかっていますよ…それに」
ルーク「……」
ジェイド「彼に抵抗されると、私も只では済みそうにない」
ちと用事で一時間ばかり席を外します
アニス「たーいさー!」
アニス「タルタロスは森の出口に置いてありますよー!」
ジェイド「おお、ご苦労様です、アニス」
アニス「あと、兵士も何人か連れて来ました!」
ジェイド「残念ですが、徒労に終わってしまいました」
アニス「ありゃ、そうなんですか」
ジェイド「任意で同行してくれる事になりましたから」
ティア「ええ」
アニス「ほえほえ?もしかして今朝の…?」
アニス「って事は…」
アニス「イオン様の行方も知ってたんじゃないですかー!」
ルーク「はは、ごめんごめん」
ジェイド「ちなみに彼は王族です」
アニス「王族!ステキです!」
ジェイド「詳しい話は艦の中でしましょう」
ルーク「ああ」
アニス「ルーク様~!タルタロスの中を案内しますよ~!」
ルーク(このアニスはダメだ、笑そうになる…)
ティア「むっ……」
ルーク「どうした、ティア?」
ティア「……何でもないわ、行きましょう」
~タルタロス艦内~
ジェイド「両国間の均整は、非常に危うい状態にあります」
ジェイド「このままではいつ戦争が起きてもおかしくない」
ルーク「公爵家の人間が敵国の領土に無断で侵入」
ルーク「引き金になってもおかしくなかったな」
ジェイド「ええ、危うい所でしたよ」
イオン「この先起こりうる戦争を阻止するために」
アニス「私たちが奮闘してるのでありまーす!」
ティア「そうだったのね」
ルーク「俺が叔父上、つまり国王陛下に話をつけてみるよ」
ジェイド「ええ、助かります」
ジェイド「ピオニー陛下も停戦と和平を望んでいますから」
ジェイド「それにしても、話の早い人で助かります」
ジェイド「温室育ちのおぼっちゃまとばかり思ったいましたから」
ルーク「は、はは…」
アニス「強いしカッコいいし頭も良くてお金持ちなんて!」
アニス「はう~!!」
ジェイド「それに、相当な剣術の使い手だ」
ジェイド「どこで習ったのです?
ルーク「ヴァンせ…ヴァン謡将に」
ルーク「後は我流だよ」
ジェイド「ふむ……そうですか」
ジェイド「人を殺した事は?」
ルーク「……ない」
ルーク(この世界では、まだ…)
ルーク「出来ればこの先も、極力避けたい」
ジェイド「わかりました…ありがとうございます」
…カ!……レプリカ!!
ルーク「…ぐうっ!」
ティア「どうしたの、ルーク!?」
ルーク「アッシュ…か?」
アッシュ『そっちにラルゴとアリエッタが向かった』
アッシュ『タルタロスとイオンを奪うつもりだ』
ルーク「なんだって?」
アッシュ『シンクとリグレットは抑えておいてやる!』
アッシュ『せいぜい気をつけるこった!』
ルーク「……わかった」
アニス「ルーク様!大丈夫ですか?」
ジェイド「………どうしたんです?」
ルーク「今、この艦に六神将のラルゴとアリエッタが向かっている…」
ティア「!!」
アニス「げ!」
ジェイド「!!」
もしこのスレ埋まったらSS速報VIP行ってどうぞ
ルーク「いろいろ聞きたい事はあると思けど」
ルーク「信じてくれ」
ティア「……」
アニス「……」
ジェイド「対空砲の用意をさせましょう」
ジェイド「動いている陸艦に乗り込むなら空からだ」
ジェイド「さぁみなさん、戦闘準備ですよ!」
アニス「根暗ッタは私に任せて!」
アニス「トクナガがやっつけちゃうんだから!」
ティア「そのぬいぐるみで戦うの?」
ジェイド「…ルーク、こちらに来て手伝ってください」
ルーク「ああ…」
ジェイド「…察しのいいあなたの事だ」
ルーク「うん、説明するよ」
ジェイド「助かります」
ルーク「俺はルーク・フォン・ファブレの生物レプリカだ」
ルーク「身体を構成する音素は全て第七音素で、ローレライの完全同位体」
ルーク「被験者のアッシュとは回線のような繋がりがあって会話ができる」
ルーク「こんな所か」
ジェイド「……驚きましたね」
ジェイド「ほとんど全て知っているようだ」
ルーク「ああ、イオンの事も」
ルーク「なぜフォミクリーの研究を始めたのかも」
ジェイド「その事は…」
ルーク「ああ、誰にも言わないさ」
ジェイド「助かります」
ジェイド「さて、そろそろ支度をしましょう」
ルーク「そうだな……あっ!」
ジェイド「どうしました?」
ルーク「言い忘れてたけど…」
ルーク「ジェイドの事は恨んでなんかいないからな!」
ジェイド「……!!」
ルーク「うん、それだけだよ!」
ルーク「先に行ってる」
ジェイド「……やれやれ、年甲斐もなく目頭が熱くなる…」
ビーッ ビーッ
ジェイド「来たようですね」
ルーク「ああ」
アニス「アニスちゃんこわーい」
ティア「はいはい、頑張るわよ」
ジェイド「対空砲、発射!」
ドーンドーン
ジェイド「いやぁ、絶景絶景♪」
アニス「あははっ、きれーい!」
ティア「可哀想に…」
ルーク「エゲツないな……」
ズズゥーン
ジェイド「むっ……」
マルコ『師団長!』
ジェイド「そちらの被害状況は?」
マルコ『犠牲者は出ておりません、ですがエンジンをやられました!』
ルーク「陽動だったのか…」
ジェイド「やられましたね…」
ジェイド「止むを得ません」
ジェイド「タルタロス、緊急停止!」
ジェイド「迎え撃ちましょう!」
ルーク「やるぞ!」
ティア「ええ」
アニス「おー!」
ジェイド「アニス、ルークとともに機関室へ」
ジェイド「私とティアは空からの敵を相手にします」
ルーク「任せろ!」
アニス「やったるもんね!」
ティア「気をつけて……」
すまんスマホの充電が無くなる
今夜また書きます
ロイド「行くな!!」END
やっと追いついた
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lヽ、 /::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー--=、- ' "
l::::/::::::lヘ,1::li:::::l、:::::::::::::::::::::::::::::::::::--ゝ
l/::::::::::::l l::::li:::l \:::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::::...ヽ
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i:::::::::::::::::l' `.l l、l .l. _ \:::::::::::::::::::::::::..ヽ::::::::::..ヽ
ヽ::::::::::::::l,ィニェヽ.l l. ,ニ二ヽ、::::::::::::::::::::::::..ヽ::::::::...ヽ、
lヽ、::::il:l ヽ.、` ^"`'.ヽ、::::::::::::::::::::::i, 、::::::.. 、
l::l:...ヽ::l:l、 、; /リ:.iヽ、::::::::::::::...i ヽ 、:::.、
.l::l::::|:::.ヽゝ1 、_ __, ./l::l::l:l::::..\::::::::::::::..l ヽ
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l::::l::::::l::::l l l >- ' "/./ ヽニl::::::l:::::l:::::::::l \::::::::..l
l:::::l:::::::l::;.l l l ././ l:::::::::l:::::li:::::::l ヽ::::::..l
_ _,-=-l.::::::il::::l 、 .ヽヽ// .l::::l:::::lト、ハ::::::l
_,. r‐..´「幵 |::`:..r,.、___
<´:.l:::!l::::::ヽ¨ノ::::::::!l:::::/:. .:/
ヽ. l:::!l:::::::´:`:::::::::!l:::/: .:./
/^ヽヽ.. -―‐- .'_//ヾ
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/: : : r、 .ヽ: : / : :/ヽ. ヽ
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l : : : L._;..:`:\ : ./ _/__ ;. :;.l: : : : :|
|: : : :r '´  ̄` ー' .、  ̄`l: : : : :|
|: : : :| / ヽ、 |:..: : : |l
l:. : :.l.,ェ ==.、 ,'ィ=ュ、|:.:.:: : :|.l
ハ: : :.',ヘ{: ゚ハ. ハ、_゚ノソ|: : : : :|: ',
j: :ヽ : :',  ̄ , j : : : : |:: :',
/ : : l.: : :ヽ、 ,、 ,.イ: : : : : | 、: ヽ
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16:00-19:00 15分以内
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このまま帰ってこないならそろそろ落ちる気がす
/..: .::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::: . :::ヽ
/ .::::::: :::, :::::::::::::: ::: ..:: :::ヽ
, .:::::::.. ,:.::: .: .: ..:::. .:::::::::. :::i
l :::l: :. .: ,,..::: ..::::.:::::::::: .::::ハ::. ::l
l .::::l:: ::. ..::::/:::::..::..::::./ ,,:::.:: / l::. :l こりゃ続きはないな
l::::::::i/::l .:/::/.:::..: ://.:::.:::/ l:: : :l
l ::::::l:::l l/: :..::: ::::/.:::::::::::/ ___.l:::.. :. .:l
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l:::ll:::::l::/.::::::::://'" ,ィ::::フヽ-l::::: ::..l
l::::l:::::i/,,::::/'"  ̄` /:l:::::. ::l
l:::l:::::i::::/ ! /l l::::::: :l
.l:::::l:::::レィヽ、 ー - ‐ ,.::ソl:l:::::::::l
l`ヽ、:::l:::::::::l::::::::..、 ,..:::'"li il lリ:::::::l二7
ヽ_ ..:l::::::::::lヽ ,l::::::,,..、 _ ,..:::::l::::/ ̄ll:l:::::::::l::::::::l
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ごめんなさいお待たせしました
明日の仕込みが終わり次第書き始めますのでもうちょい待ってて下さい
アニス「さ、行きましょルーク様~」
ルーク「おいそんなくっつくなって!」
ティア「………」
ジェイド「妬いてるんですか?」
ティア「えぇっ!?」
ティア「そんな筈ありません!」
ジェイド「ふむ、そういう事にしておきましょう」
ジェイド「しかし……儚い恋ですね」
ティア「…え?」
ジェイド「何でもありません」
ジェイド「来ますよ!」
ティア「はい」
ルーク「機関室に居るのって」
アニス「きっと根暗ッタですよぅ!」
イオン「彼女をどうにかして説得出来ないでしょうか」
ルーク「やれるだけやってみよう」
ルーク「戦うのは極力避けたいからな」
イオン「そうですね」
~タルタロス、機関室~
アリエッタ「……」
アニス「あ!やっぱり根暗ッタだよ!」
イオン「アリエッタ、ここにいた人は?」
アリエッタ「…兵士達は、殺してません」
アリエッタ「アニス、大人しくイオン様を渡して」
ルーク「悪いけど、イオンは渡せない」
アリエッタ「どいて…あなたとも、戦いたくないです」
アリエッタ「ママを殺さないでいてくれた人だから」
ルーク「……」
イオン「…アリエッタ」
イオン「私たちも、あなたも戦いたくないのなら」
イオン「ここは、どうか引いてはくれませんか」
イオン「そしてもう一度考え直し」
イオン「できる事なら、私たちに協力して欲しいのです」
ルーク「俺からも頼むよ」
アニス「勝負はお預けだよ!」
アリエッタ「わかった、また…会いに来るから」
タッタッタ
ルーク「魔物も居なくなったか」
イオン「後は甲板の二人が心配です」
アニス「大丈夫ですよ、大佐は強いんですから!」
ルーク(ラルゴにはアンチフォンスロットがあるんだ)
ルーク「いや、心配だ…行こう」
~甲板~
ティア「トゥエ、レィ、ズェ、クロァ、リュオ、トゥエ、ズェ」
魔物「……ぐぇぇ」
ヒュー
ドサッ
ジェイド「譜歌…それもユリアの」
ジェイド「……にしても」
オラクル兵「ぐうっ……」
ジェイド「鳥なんかに乗って来るからこうなるんです」
ザシュ
ジェイド「…楽出来ますね~」
ティア「はぁ……」
ティア「大佐!危ないっ!」
ジェイド「!!」
ドスン
ラルゴ「……貴公がネクロマンサージェイドだな?」
ティア「ネクロマンサー……あなたが?」
ジェイド「ふむ、私も有名になったものです」
ラルゴ「本来は導師を封じる為の物だが」
ラルゴ「貴公が相手なら仕方あるまい」ポイ
ジェイド「アンチフォンスロット!?」
パキィン
ラルゴ「何っ!?」
ガイ「ガイ様華麗に見参!」
ガイ「ってね」
ラルゴ「貴様……!」
ジェイド「いけませんねぇ、隙だらけですよ?」
ザシュ
ラルゴ「ぐおっ!?」
ジェイド「さようならです」
ラルゴ「ふ、不覚っ……」
……
…
ジェイド「どなたか存じませんが、助かりました」
ティア「私からもお礼を言うわ…」
ガイ「ひっ!?」
ジェイド「……」
ティア「……」
ガイ「その、すまん」
ルーク「大丈夫か?」
ティア「ええ、私たちは」
ジェイド「危ない人がひとり居ますけどねぇ」
ガイ「…あ、ルーク!」
ルーク「ガイじゃないか!」
アニス「むむむ、これまた美男子が!」
イオン「アニス、聞こえてますよ」
ルーク「ラルゴは?」
ジェイド「串刺しにして艦から突き落としました」
ルーク「死んだのかな?」
ルーク(ナタリア……)
アニス「多分生きてますよ、ラルゴってしぶといから」
ガイ「何にせよしばらくは身動きが取れない筈だぜ」
ティア「ところで、あなた誰?」
ガイ「おっと自己紹介がまだだったな」
ガイ「俺はルークの屋敷で使用人をしてる、ガイって者だ」
ルーク「ちなみに女嫌いだ」
ジェイド「ほう?」
アニス「ほほう?」
ガイ「誤解を招くような言い方はやめてくれ!」
ティア「だからさっき避けられたのね…」
ルーク(事情は全て知ってるけど、これは面白いな)
アニス「ところで、これからどうします?」
イオン「親書をキムラスカのインゴベルト陛下に届けなければなりませんから」
ルーク「目指すはカイツールの国境、か」
ガイ「行く為にはフーブラス川を横断しなきゃならないな」
ジェイド「タルタロスが使えない今、そうするしかありませんね」
ルーク「一度セントビナーで休まないか?」
ルーク「今日はみんな疲れてるだろうし」
アニス「さんせーい」
ティア「そうね」
イオン「そうしましょう」
ジェイド「そうしますか」
~夜、セントビナー~
ガイ「大変だったな、ルーク」
ルーク「そうでもないさ」
ガイ「お前…少し変わったな」
ルーク「…!!」
ガイ「旅は人を成長させるのかねぇ」
ルーク(鋭いな…いや俺がバレやすいのか)
~翌朝~
アニス「さ、元気にいきましょー!」
ミュウ「行くですの!」
イオン「アニス、後で疲れてしまいますよ」
ジェイド「いいですねぇ、若い子は」
ガイ「旦那も若いだろう?」
ジェイド「いえ、最近体の節々が痛んで…ゴホゴホ」
ガイ「……」
ルーク「朝から元気だなぁ……」
ティア「ふふ、でもギスギスしているよりいいと思うわ」
ルーク「それもそうか」
イオン「仲睦まじいですね」
アニス「朝からお熱いですな~」
ティア「な…ちがっ!」
ジェイド「全く、ふざけてないで行きますよ?」
ティア「……」
アニス「……」
ガイ「……」
ルーク「……」
イオン「はい、行きましょう」
~フーブラス川~
ガイ「今の時期は流れが穏やかだが、気をつけろよ?」
アニス「はーい」
ジェイド「詳しいですねぇ」
ガイ「海難救助の資格を持ってるんだ」
アニス「じゃあアニスちゃんが溺れた時は颯爽と助けに…!」
ガイ「いやぁ…はは、善処するよ」
アニス「ぶーぶー」
ザッ
アリエッタ「追いついた…」
アニス「げ!根暗ッタ!」
イオン「アリエッタ…」
ジェイド「ラルゴの弔い合戦ですか?」
アリエッタ「…ラルゴ、死んでない」
ガイ「あれで生きてるか…」
アニス「しぶとーい」
ルーク「…良かった」
ルーク(ナタリアに何て言われるか)
イオン「アリエッタ、今一度聞きます」
イオン「私たちに、力を貸してくれませんか?」
アリエッタ「……」コクン
イオン「ありがとう、心強いです」
アニス「えーっ!?」
イオン「アニス、これからは仲良くしなければなりませんよ」
アニス「はーい…」
アリエッタ「よろしく、です」
ティア「ええ、よろしく」
ガイ「また女の子かぁ…」
ガイ「嬉しいような怖いような」
ルーク「さ、もうじきカイツールの国境だな」
アリエッタ「でも、旅券持ってない…」
アニス「アニスちゃんのお色気攻撃で…」
ジェイド「ティアならともかく、アニスでは無理でしょう」
ティア「えぇっ!?」
アニス「うわーん、大佐がいじめるー!」
ガイ「うわっ!?俺に飛びつくなっ!?」
ガイ「と、ともかく」
ガイ「カイツールでグランツ謡将と落ち合う手筈なんだ」
ティア「兄さん…っ」
ルーク「出会い頭に斬りかかるのは勘弁してくれよ?」
ティア「え、ええ……」
アリエッタ「総長……怒るかな」
イオン「大丈夫、僕がついていますから」
~カイツール~
ヴァン「……おお、ルーク!心配したぞ」
ルーク「すいませんでした」
ヴァン「まあ良い、無事で何よりだ」
ルーク(手駒として、ですか?)
ティア「兄さん……」
ヴァン「少し落ち着いたか?ティア…」
ティア「……」
イオン「ヴァン…少し話があります」
……
…
ヴァン「……なるほど、アリエッタを」
イオン「はい、どうしても彼女の力が必要なんです」
ヴァン「………ならば、是非も無い事です」
イオン「ありがとう」
アリエッタ「総長……」
ヴァン「しっかりと、導師をお守りするのだぞ」
アリエッタ「はい」
ヴァン「この旅券を使うといい」
ティア「ええ…」
アニス「やった!」
ガイ「グランツ謡将はどうするんです?」
ヴァン「少々片付けねばならぬ用がある」
ヴァン「少し遅れて、バチカルへ戻ろう」
ルーク「では、屋敷で待ってます」
ヴァン「うむ、成長したお前の剣技、楽しみにしている」
~カイツールの軍港~
アルマンダイン「これはルーク様!」
アルマンダイン「ご無事で何より」
ルーク「ああ、船はもう出るかな?」
アルマンダイン「既に準備は整っております」
アニス「じゃあ行きましょー」
アリエッタ「行きます!」
~連絡船キャツベルト~
ミュウ「ご主人様!海ですの!」
ルーク「そういや、ミュウは海は始めてか」
ミュウ「青くて広いですのー!」
ルーク「そりゃ良かった」
ミュウ「ミュウはここでもう少し海を見てるですの」
ルーク「海に落ちるなよ?」
ミュウ「はいですの!」
アニス「あのー、ルーク様」
ルーク「うん?」
ルーク(やっぱり違和感あるなぁ)
アニス「ルーク様は、ティアさんの事が好きなんですか?」
ルーク(嘘を言う必要も無いか)
ルーク「うん、好きだ」
ルーク「たぶん、出会う前からずっと」
アニス「ふみゅう~」
アニス「…敵わないなぁ……」
ルーク「うん?」
アニス「何でも無いです!」
アニス「私、応援してますからっ」
タタタ
ルーク「あの猫かぶりのままなのかなぁ」
ルーク「慣れてきちまった」
ジェイド「時々、こう思います」
ジェイド「あなたは、未来から来たルークなのだと」
ルーク「!!」
ジェイド「馬鹿馬鹿しいとお思いでしょうが…」
ジェイド「そうでないと説明がつかない事が多過ぎます」
ルーク「ジェイド……」
ジェイド「無理に、とは言いません」
ジェイド「ですが、いずれ話してくれる事を願います」
ルーク「うん、約束するよ」
ジェイド「お願いしますよ?」
アリエッタ「……」
ルーク「…どうした?」
ルーク(アリエッタか…仲間として講堂するのは初めてだな)
アリエッタ「イオン様、昔と少し違う」
ルーク「!!」
ルーク「どう、違うんだ?」
アリエッタ「……優しくなった」
ルーク「昔のイオンの方が、良かったか?」
アリエッタ「ううん、少し違うイオン様だけど」
アリエッタ「今の方が好き……」
ルーク「そうか、ならそれでいいんじゃないか」
アリエッタ「……うん」
ルーク「さっき、アリエッタと話してたんだ」
イオン「ルークにはよく懐いてるようです」
ルーク「前のイオンと、少し違うってさ」
イオン「そう…ですか」
ルーク「でも、今のイオンの方が好きだって」
イオン「!!」
ルーク「だから、関係ないんじゃないか?」
ルーク「被験者とか、レプリカとか」
イオン「ルーク?いったい……」
ルーク「同じだから、さ」
ルーク「気持ちは、よくわかるんだ」
イオン「やはり……あなたはアッシュの」
ルーク「うん、レプリカだ」
ヴァン「まずは双牙斬をやってみろ」
ルーク「牙連崩襲顎」
ヴァン「!?」
イオン「強いですね、ルークは」
ルーク「みんなが俺を強くしてくれたんだ」
イオン「みんな、と言うより」
イオン「ひとりの女性が…と言った方がいいかも知れませんね」
ルーク「うっ……」
イオン「想いは伝えられる内に伝えた方がいいですよ」
ルーク「ああ、わかったよ」
ティア「あなたには、話しておきたいの」
ルーク「ヴァン先生の命を狙う理由?」
ティア「ええ…」
ティア「外殻大地の崩落、そしてレプリカ大地を作り出して」
ティア「ユリアの預言に縛られない世界を作るのが目的よ」
ルーク「そっか…」
ティア「驚かないのね」
ルーク「何となく知ってた」
ティア「そう…」
ルーク「俺、先生を倒すよ」
ティア「ルーク?」
ルーク「このままじゃ、多くの人が犠牲になる」
ルーク「だから…」
ティア「ええ……阻止しないと」
ルーク「もし、もしも上手くいったら」
ティア「…?」
ルーク「あの時…最後まで言えなかった事を言うよ」
ティア「ええ、期待して待ってるわ」
ルーク「うん、なるべく待たせないようにする」
ティア「そろそろバチカルに着くわね」
ルーク「ああ、まずは戦争を止めないとな」
ティア「ええ」
一応ここでセーブしておきます
続きはちゃんと書き溜めてからスレ立てます
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