P「喉乾いたな」(128)
P「冷蔵庫に何か入ってないかな」ゴソゴソ
P「伊織のオレンジジュース……」
P「いかん、殺される」
P「他には……」ゴソゴソ
P「ん……なんだコレ」
P「トマトジュースか?」
P「まあ、何もないよりマシだ」
P「いただきだ」ゴク
P「ぶふぅっ!?」
P「ゴホゴホ、不味っ!!」
P「辛酸と苦汁をとびきりの濃度でブレンドしたような」
P「とにかく不味い……」
P「あーあ、いい年して吹きこぼしちまった」
ガタン
P「ん?」クル
春香「ぷ、プロデューサーさん?」
P(吹きこぼしたの見られた…)
P「おはよう春香」
P「恥ずかしいところを見られたな」ハハ
春香(どうしてプロデューサーさん)
春香(…血なんて吐いてるの?)
春香「プロデューサーさん…その…」
P「これは皆には秘密にしててくれよ?」
P(ジュース吹いたダメプロデューサーのレッテルを貼られてしまう)
春香(皆には内緒?)
春香(心配させないように?)
春香「…そんなに、酷いんですか?」
P(酷い?ああ、コレの味か)
P「マズいなんてもんじゃない」
P「腐ってるかもしれない」
春香「っ!!!」
春香(うそだ、嘘だ嘘だ嘘だ!!)
春香(プロデューサーさんが、そんな…)
春香「うそ、ですよね?」
P「嘘なもんか」
春香「そんな……あんまりですよ…」ペタン
春香「うぅ……」ポロポロ
P(あれ、めっちゃショック受けてる)
P(もしかして……これ春香が作ったジュースなのか?)
P(悪い事したな…)
P(せっかく作ったのに、こんな言い方されたら)
P「その、春香?」
春香「あと……どのくらいなんですか」
P「ん?」
P「ああ、もうあと少ししかないぞ」
P(ほとんど吹いてこぼしたからなぁ)
春香「うぅ…ぐすっ……プロデューサーさんっ!」
春香「そんなの…あんまりですっ…」ポロポロ
春香(もう長くないの?)
春香(嫌…もっと、もっとプロデューサーさんと一緒に居たかったのに!)
P「春香、俺が悪かった!」
P「だからほら、泣き止んでくれ!」
春香「…っ!」
ギュ
P「お、おい春香!?」
春香「ぐすっ……ひっく……」
春香「……嫌ですっ!」
P「春香?」
春香「なんで、なんでプロデューサーさんなんですか!」
P「ごめん」
春香「こんなのって、酷すぎます!」
P「そうだよな」
春香「まだまだ、やりたい事だってあったのに!」
春香「遺された人がどれだけ悲しむか、わかってるんですか!」
P(確かに、残すのはよくないな)
P(…全部飲めってこと?)
P(春香さん、それは流石にキツイっす)
P「もう、俺じゃどうしようも無いんだよ」
春香「っ!!」
P「だから…」
P(誰か強靭な胃袋の方に薦めてあげて)
春香「いやっ!」
春香「嫌ですっ!!」
P「春香…」
春香「私が、私が変わりに……」
P「いや、ダメだ!」
P(いくら製作者でもアレはよろしくない)
春香「でもっ」
P「いいんだよ、これで」
P(許可なく人の物に手を出した罰だ)
春香「こわく、無いんですか?」
P「ちょっとだけ震えてる」
P「でも、腹を括ったよ」
春香「そんなこと言わないで下さいっ!」
春香「私はまだ、まだプロデューサーに生きていて欲しいんです!」
P「はは、ごめ………えっ?」
春香「だから、死ぬなんて言わないで下さいよ!」
春香「お願い、ですからっ……」ポロポロ
P「えっ、ちょ、俺死ぬの?」
春香「……?」グスッ
P「ちょっと待とう?な?」
P「これ、飲んだら死ぬの?」スッ
春香「何ですか、それ……」
P「春香のではなかったか」
P「とりあえず毒でもなさそうだし」
春香「まさか、血に見えたのは…!」
P「なるほど、コレが血に見えたのか」
春香「ああぁ」ヘナヘナ
P「春香?」
春香「良かった、良かったです」
春香「本当に……うぅ…」
P「心配かけたな」ポンポン
春香「プロデューサーさんっ」
P「よしよし」
……
…
P「落ち着いたか?」
春香「はい」
春香「……ところで、そんなに美味しくなかったんですか?」
P「すごいぞ」
P「一口飲んでごらん」
春香「はい……」コク
春香「うっ……ゴホゴホ!」
P「な?」
ガチャ
千早「おはようございます」
春香「ううっ、ゴホゴホ」
P「だから言ったのに」
千早「!?!?」
春香「ごめんなさい…けほっ」
千早「え…春香?」
千早(なぜプロデューサーの足元にうずくまってるの?)
P「ああ、おはよう千早」クル
春香「あ、千早ちゃん……」ニコ
千早「春香っ!大丈夫?」タタッ
春香「うん、へいきだよ…」
千早(血…!?)
P「はは、やっぱりそうなるよな」
P(やはりあのジュース殺人的にマズい)
千早「……」ワナワナ
バチン
P「痛っ!?」
千早「最低です!見損ないました!!」
P「え?」
春香「え?」
千早「アイドルに、それも年下の女の子に暴力なんて!」
千早「私の大切な友達を傷つけて……」
千早「絶対に許しません!」
春香「千早ちゃん」ブワッ
春香(千早ちゃんが友達って)
春香(大切な友達だって)ブワッ
千早「辛かったわよね、春香」ポンポン
千早「もう大丈夫」
P「あのー、千早?」
千早「っ!!」キッ
P(えぇ~凄い形相だ……)
千早「さ、こんな最低な人放っておいて行きましょう」スタスタ
春香「あ、ちょっと……」
タタッ バタン
P「……」
P「怒られてもいいや、オレンジジュース飲もう……」
fin
二人分しか考えてなかった
誰か受け継いでくれてもいいんだぜ
小鳥「風邪大丈夫ですか?」
P「ウィルス検査の結果、妖精だったよ」
やよい「え?プロデューサーさんって妖精なんですか?」
P「ん?あぁそうらしいな」
やよい「びっくりです・・・でもファンタジーみたいで可愛いかもです」
P「えっ」
やよい「えっ」
小鳥「アイドルの皆にうつらないように、もう今日は帰っていいんじゃないんですか?」
やよい「他人の目に映っちゃだめなんですか?」
小鳥「目というより、体ですね」
やよい「乗り移るってことですか」
小鳥「そんな感じですね」
やよい「妖精が・・・?」
小鳥「まあそうですけど・・・(あれ?なんか会話のキャッチボールが)」
やよい「うっうー!妖精が増えますね」
P「俺としては早く全滅させたいんだけどな」
やよい「えっ」
P「ん?」
やよい「殺しちゃうんですか・・・?」
P「まぁ殺さないと広まっちゃうしな」
やよい「見損ないました!!この殺人鬼!!」
小鳥「えっ」
P「えっ」
やよい「もうプロデューサーさんなんて知りません!!」
みたいな某コピペを使ってもいいから続きはよ
携帯メールの誤爆から始まるアンジャッシュネタのSSあったよな
あれはギャグ部門で殿堂入りするくらい完成度高かった
>>114
あれは素晴らしかった
間違ってなければ>>114のスレタイ
P「スマホに機種変したらアイドル達と修羅場になった」
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