小鷹「夜空と付き合うことになった」(316)

屋上

小鷹「どうしたんだ。部活でもないのにいきなり屋上に呼び出したりして」

夜空「部活でなければ呼んではいけないのか」

夜空「小鷹とはその、こ、こ、恋人同士だというのに……///」

小鷹「そ、そうだったな。すまん……///」

夜空「いや、私こそすまない」

夜空「このようなことはあまり口に出すことではなかった」

小鷹「……」

夜空「……」

小鷹「そ、それでさ、一体用件はなんなんだ?」

夜空「ふんっ。昼休みに屋上で弁当片手と来ているのに気づかんとは」

夜空「さすが、小鷹。想像以上に鈍い奴だな」

小鷹「えっと、わりぃ。マジでわからないんだ」

小鷹「教えてくれ」

夜空「くっ。結局、私の口から言わせるつもりか」

小鷹「仕方ないだろ。わからないんだから」

夜空「……」

夜空「よ、よかったら私と……いか」

小鷹「え、何だって?」

夜空「私と一緒にお昼を食べないか!!///」

小鷹「お昼。あ、だからこんな所にも弁当持ってきてたのか」

夜空「ったく、普通に気づいたらどうだ」

小鷹「学校で昼飯を他人と一緒に食べるって発想自体なかったからよ」

夜空「な、なるほど。わからなくもない」

小鷹「だろ!?」

夜空「し、しかし、それにしてもだ。やはりお前は鈍すぎる」

夜空「言ってるこちらはすごく恥ずかしいのだぞ」

夜空「お前は男なのだからそれくらい察するべきだ……」

小鷹「悪かったって。今度から気を配るよ」

小鷹「それじゃ今から購買でパンでも買ってくるから」

小鷹「ちょっと待っててくれよ」

夜空「その必要はない」

小鷹「え?」

夜空「小鷹の分の弁当も作ってきた……」

小鷹「でも、お前料理はしないってこの前に」

夜空「き、今日は特別作ってきた」

小鷹「夜空……」

夜空「しかし、小鷹がどうしても購買のパンがいいというのなら」

夜空「私も別に無理に食べろとは言わんぞ……!」

小鷹「いや、せっかくだしいただくよ」

小鷹「わざわざ俺のためにありがとな、夜空」

夜空「ふ、ふんっ///」

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小鷹「それじゃ、いただきます」

夜空「うむ、いただきます」

小鷹「はむ」モグモグ

夜空「……」

小鷹「ど、どうしたんだよ。俺のことじっと見て」

夜空「弁当の味はどうだ。うまいか? それともまずいか?」

夜空「どっちだ、小鷹」

h

小鷹「ああ、うん」

小鷹「うまいよ」

夜空「そうか! うまいか。よかった、ほっ」

小鷹「ただ強いて言うなら、この出汁巻き卵はちょっと味が薄すぎるかもな」

夜空「そ、そうなのか……」

小鷹「それと、このウインナー。俺だったらもうちょっと火を通すかな」

夜空「むっ」

夜空「小鷹、もう一度聞くが、本当においしかったのか?」

小鷹「あ、ああ」

夜空「その割には、やけに味にいちゃもんを付けてくるではないか」

小鷹「いや、それはこうしたらもっとおいしくなるってことをだな……」

夜空「余計なお世話だ。あいにく、私はお前のように家庭的ではないのでな」

小鷹「おいおい、そんなにすねるなよ……」

夜空「ふんっ。別にすねてなどいない」

夜空「やはり柄でもないことはするものではないな」

夜空「いつも以上に早起きをして二人分作ったというのに」

夜空「まったく作りがいのない奴だ」

小鷹「待ってくれ。俺はこれはこれで夜空の作ってくれた弁当は好きだぞ」

夜空「今さら、取ってつけたようなお世辞などいらん」

小鷹「本当だって。俺、お弁当とか作ってもらったことなんて」

小鷹「ずっとなかったから、この弁当はそのなんって言えばいいか」

小鷹「真心が込められてる感じでさ……夜空の」

夜空「お、お前、何をそんな小っ恥ずかしいことを……!///」

小鷹「だからさ。もしよかったら、次もまた弁当作ってきてくれないか、夜空」

夜空「……」

夜空「気が向いたら……」

小鷹(まさか以前、友情を誓い合ったソラと)

小鷹(今こうして恋人関係なっているなんて)

小鷹(自分でも予想できなかった)

小鷹(と、こんな風に今までとは打って変わって)

小鷹(リア充ライフを満喫している俺なのだが)

小鷹(夜空と付き合うことになって、困ったことも出てきた)

小鷹(それは隣人部の部員と少し険悪になってしまったということ)

小鷹(特に星奈)

放課後
隣人部

ガチャ

小鷹「おーっす」

夜空「すまない、少し遅れた」

星奈「部活も二人そろって出勤とか本当キモいわね、あんたたち」

夜空「私と小鷹は同じクラスだ。別におかしいことではないだろう」

夜空「それとキモいだの言葉は鏡を見てから発言しろ、肉」

星奈「ふんっ」

小鷹(ちなみに俺と夜空が付き合っていることは他の連中に話していない)

小鷹(なぜか、夜空に止められた。しかし、部員たちは薄々感づいているようなんだよな)

幸村「あにき、ごぶさたです」

小鷹「おう」

幸村「ここ最近というもの、あにきが部室におみえにならないので」

幸村「とてもしんぱいしておりました」

小鷹「悪いな。色々あってよ」

理科「そういえば、夜空先輩もここのところずっと休んでいましたよね」

夜空「ちゃんとメールを入れただろう。用事があったと」

星奈「どーだかね」

星奈「どうせ、部活そっちのけで誰かさんと一緒に過ごしてたんじゃないの」

夜空「何が言いたい」

星奈「部活より恋路を優先するなんて部長失格よ」

星奈「あんたも小鷹も部活やめればー」

夜空「事実無根の言いがかりはやめろ。それに隣人部は私の部活だ」

夜空「いやならお前が部活をやめればいいだろう、屑肉」

小鷹「おい、よせよお前ら……」

星奈「じゃあ、はっきり言うわ。夜空と小鷹、あんたたち付き合ってるでしょ!?」

夜空「バ、バカか。何をいう。私と小鷹が付き合ってるなどある訳ないだろ」

夜空「なあ、小鷹……?」

小鷹「お、おう!」

理科「お二人そろって、なんともわかりやすい反応ですね」

星奈「やっぱり図星ね。気づいてないとでも思ったの」

幸村「あにき……」

小鷹「いやだから、断じて違う!」

夜空「証拠もないくせに勝手なことを言うな」

星奈「あるわよ、証拠」

小鷹「え?」

星奈「この写真、明らかに屋上で二人きりでお昼を食べてる小鷹と夜空よね」

夜空「なっ!」

小鷹「これは今日の!」

星奈「他にもあるわよ。前、あんたたちが休んだ日と同じ日に」

星奈「ツーショットでショッピングやプールで泳いでいる写真とかね」

理科「あー、どの写真もキャッキャウフフな感じですねー。理科も嫉妬してしまいそうです」

夜空「盗撮していたなど、なんて悪趣味な肉だ」

星奈「私の下僕の一人が写メで送ってくれたのよ」

夜空「どうせ、お前の差し金だろ。だったらお前が盗撮したも同じことだ」

夜空「恥を知れ! 破廉恥肉」

星奈「話をすり替えないでよ。まずはこの写真のこと、ちゃんと説明しなさいよ!」

夜空「くっ」

小鷹「夜空、もう話しちまおうぜ……」

夜空「……」

星奈「どうなのよ!?」

小鷹「ああ、そのとおりだ。俺と夜空は付き合ってるよ」

星奈「っ!」

幸村「なんと……」

理科「でしょうね。いつからですか?」

小鷹「本当につい最近だ」

星奈「なんで隠したりなんかしたのよ!?」

小鷹「俺も別にお前らに隠すつもりはなかったんだけど」

小鷹「夜空に反対されてな」

夜空「……」

小鷹「まあ、なんていうか、ここ最近隣人部に出ていなかったことは謝る」

小鷹「付き合いたてだったんで色々羽目外してたっていうか」

小鷹「でもまたこうやってちゃんと部活出ることにしたから」

小鷹「今までどおり隣人部の部員としてお前らと部活動を」

星奈「今までどおりなんて無理に決まってるじゃない!」

小鷹「星奈?」

星奈「ウソ、ウソウソ! 絶対、ウソよ!」

星奈「小鷹と夜空が付き合ってるなんて絶対ウソに決まってるわ」

星奈「私は絶対に信じない!」

小鷹「なんだよ、お前。さっきはあれだけ疑ってたくせに」

小鷹「白状したらウソ呼ばわりかよ……」

小鷹「大体、なんで涙目なんだ?」

星奈「うるさいわねっ! 泣いてなんかいないわよ!」

星奈「そもそも、こんなの付き合ってるなんて言わない」

小鷹「は?」

星奈「そもそもあんたたちその、キスとかまだしてないんでしょ!?」

小鷹「キ、キスだと!?」

夜空「何を言い出すのだ貴様はっ!」

星奈「ギャルゲだってヒロインとキスをして初めて攻略完了みたいなものなんだから!」

星奈「キスくらい普通にできなきゃ、そんなの恋人なんて言わないわよ」

小鷹「おいおい……」

夜空「くっ!」

星奈「どうせあんたたちはそれくらいの関係なのよ!」

夜空「……」

夜空「ある」

星奈「え?」

夜空「小鷹とキスくらいしたこと……ある」

小鷹「な、何言ってるんだ、夜空」

星奈「出任せ言ってるんじゃないわよ!」

夜空「出任せなどではない……。本当にある!」

星奈「そんなに言うんだったら、今ここでしてみなさいよ!」

夜空「バカを言うな。そういうものは見せ物ではないだろう!」

星奈「ほら、やっぱりできないんじゃない。ホラ吹き夜空!」

夜空「……」

夜空「いいだろう」

夜空「そ、それじゃ小鷹……いいか」

小鷹「え、おい。本気なのか!?///」

夜空「……」


小鷹(目つむって唇を尖らせたまま、動かない)

小鷹(お、おいおい、俺からしろってことなのか……夜空///)

小鷹(どうすりゃいいんだ!)

小鷹(ここには星奈だけじゃない、幸村や理科だっているんだぞ)

小鷹(隣人部の連中たちがいる前でキスとか色んな意味でやばいだろ……)

小鷹(そもそもこんなこと全然夜空らしくないぞ)

夜空「……小鷹」

小鷹(でもこのまま何もしなかったら、夜空確実に傷つくよな……)

小鷹(それに俺もその、夜空と)

小鷹(ソラとキスしたい……)

小鷹は夜空の両肩にそっと手をかける。

星奈「ちょ、ちょっと、小鷹……!?」

小鷹「夜空……」

星奈「冗談でしょ、小鷹」

星奈「待ってやっぱりさっきのはな……し」

チュ

夜空「んくっ……」

小鷹「んっ」



幸村「あにき、あねご……」

理科「本当にしちゃいましたよ、この人たち……」

星奈「そ、そんな……」

夜空「ぷはっ」



夜空「これで気が済んだか、肉」

星奈「うぐぐ、こんなの、こんなの……!」

夜空「私はこのようなことを小鷹と毎日やっている」

星奈「ま、毎日……!」

小鷹「おい、夜空。何を!」

夜空「おっと、すまない。ギャルゲでしか経験したことがない肉様には」

夜空「到底想像のつかないことだったな、ふんっ」

星奈「な、なによ。なんなのよ……。もうあんたたちなんか顔も見たくない!」

星奈「死ね、ボケカスアホゴミー!! うわああああぁぁん!!」

ガチャ バタン

夜空「全部こちらのセリフだ」

夜空「さてと邪魔者が消えたところで部活でも始めるか」

小鷹「……」

理科「と言われましても、正直さすがの理科も」

理科「あんなもの見せ付けられたあとでは、これから先輩方と」

理科「どう接すればいいか困ってしまいます」

幸村「わたくしもです。まさかあにきと夜空のあねごが一線をこえたなかになってしまわれたとは」

小鷹「おいおい。お前らまで、そんな大げさな」

理科「部室で堂々と接吻というのも十分大げさだと思いますよ」

小鷹「た、確かにそうだけどよ……」

小鷹「とにかく! さっきも言ったが、変わらず今までどおりな感じで

小鷹「接してくれればいいんだって」

幸村「そうおっしゃられましても……」

小鷹「星奈はともかく、お前らは祝福してくれると思ったんだけどな」

理科「祝福なんてする訳ないじゃないですか」

小鷹「ん、何か言ったか?」

理科「申し訳ありませんが今日は理科、帰らせていただきます」

小鷹「部活始まったばかりなのにか」

理科「はい。それでは、失礼します」

バタン

小鷹「なんだ、あいつ」

夜空「だから、話さない方がいいと言ったのだ」

幸村「あの、あにき。わたくしはどうすれば」

小鷹「そうだな……。えっと、夜空。部活どうするか?」

夜空「仕方があるまい。今日のところは見合わせるか」

幸村「かしこまりました」

小鷹「お疲れさん、幸村」

幸村(なんでしょう、あにきとあねごのしあわせを祝福すべきはずであるにかかわらず)

幸村(胸がちくちくしてしまいます)

小鷹「やれやれ。なんていうか、疲れたな」

夜空「ああ」

夜空「ほぼあの糞肉のせいだな」

小鷹「まあ、いつものことだから心配ないだろうけど」

小鷹「次の部活で会ったときちゃんと仲直りしておけよ」

夜空「いや、あいつはもう部室に来ないかもしれないな」

小鷹「え?」

夜空「そんな気がする」

夜空「仮にそうなったとしても、別に私の知ったことではないがな」

小鷹「やっぱり、みんなの前でアレはまずかったか……」

夜空「肉の方が要求してきたから応えたまでだ。気にするな」

夜空「所詮、肉の自業自得だ。私たちは何も悪くない」

小鷹「でもよ」

夜空「それとも小鷹は、私とは嫌だった……のか」

小鷹「そ、そんなことない!」

夜空「……」

夜空「正直、あのとき私は少し不安だった」

夜空「本当に小鷹がしてくれるのかが……」

夜空「もしかしたら、してくれないのではないかと」

小鷹「だから、ちゃんとしただろ」

小鷹「さすがにあの展開は突然でびっくりしたけど」

夜空「すまない。したことあると言ってしまった手前、後に引けなかった……」

小鷹「まあ、いいけど。今となっちゃ」

夜空「こ、小鷹」

小鷹「なんだ?」

夜空「も、もう一度頼めるか……?」

小鷹「……」

小鷹「ああ。わかった」

夜空「わがままを言って、すまない」

小鷹「いや。俺もさっきからずっとあの感覚が忘れられなかったんだ」

夜空「そうなのか。よかった」

夜空「では、今度は私から……いいか?」

小鷹「ああ」

チュ

夜空「んくっ、ぁっんぁ」

小鷹「んんっ」



夜空「ぷは。はぁはぁ」

小鷹「はぁはぁ」


夜空「今さらだが……」

夜空「好きだ、タカ」

小鷹「俺もだ、ソラ」


     /:.:/: : /: : : :./: : : ://       ヽ: :._:∧:_: ヽく  ((: : : '.
      ':./: : /: : : :./: : : ://  _______}人` ´ノ: ::l }   )): : :.'.
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   /: イ: : :{/:.:|  ヽ: : l   〃zイ_)爪㍉ァ: /:.: : :.| | ノ: : : : ハ
  ノ  |: : ::ハ : | 、x=ミ;:{      氿r'ソ 'j:.:/: : : : :|/ ,ノ: : : : :.ハ
      乂: : : 从犾_)_爿`      ´´ `  ; :/: : : : : l)Y; : : : : ::八{
      八: : {: 小 氿ソ 、           //|: : : : :; :|人\: : : ; 丶
        トハ: : :l ´´            /; j: : : : :j仆ト、\ヽ;/
         j:;イハ:.八    rァ  7   ′ ; :./: : :/;:l |: } }}∨〉
.        // |: :|: : : : 、   ー      .ィ:./: : :// ゞ=從ハ〈
       '´  : :|: : : : :ハ>. .    ,  ´ /イ: : ://: : : /{」ハ_〉
           Ⅵ: : : 从 }: :/: `: :マ    /' |: :://: ∧/ ソ>ニニミ、
           ト、: :ハ八イ∧: : :.l    __.ノl: / ̄ヽ|リ/´(__  ヽ
           ヽ{___乂ハ 〉 ̄j  /   {:/ / /   ヽニニヽ  )
          /    \/ /´イ   ∧{'  /,,<⌒)__ノニニニム/
          (     //イ^Y/\_,// ` ,' {{ニニ二ニニニニニニ辷ラ⌒ヽ
        / ̄ ヽ   / /ノr‐'r--くニニ/   ノ いニニニニニニニニニニ,    }
          {       / (´ =l__ノ=-  ) ′ /   ソニニニニニニニニニニl    ノ
        /)ミ、  /   { /ニニヽ ノ/  /ノー‐'ニニニニニニニニニニニj フ´

あいーん

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

長らく保守させてすんません

小鷹「……」

夜空「……」

小鷹「そうだ。これから俺の家に来ないか」

夜空「小鷹の家だと?」

小鷹「ほら。部活も途中で終わっちまったし、まだそこまで暗くないからさ」

小鷹「ちょっと早いけど、俺ん家で夕飯でも食べてけよ」

夜空「しかし、私などが突然お邪魔をしては小鷹の家に迷惑がかかるのではないか……」

小鷹「大丈夫だって。家には妹の小鳩しかいねえから」

夜空「本当にいいのか?」

小鷹「ああ。今日のお昼のお礼だ。夕飯は俺がご馳走させてくれ、な?」

夜空「……ではお言葉に甘えるとしよう///」

羽瀬川家

小鷹「ただいまー。今帰ったぞ」

小鳩「あんちゃん、お腹ぺこぺこじゃけん」

小鳩「まだ早いけど何か作ってくれへん」

小鷹「了解。俺もすぐに夕飯作るつもりだったんだ」

小鷹「今作るから、ちょっと待ってろ」

夜空「ここが小鷹の家か……」

小鷹「おい、夜空。いつまでもそんな所にいないでお前もあがれよ」

夜空「あ、ああ。おじゃまします」

小鳩「……?」

小鳩「ちょ、ちょお待ってあんちゃん」

小鷹「ん? どうした」

小鳩「我が眷属よ、なぜ我が同胞でもない人間が」

小鳩「我の領域を闊歩しているのだ?」

小鷹「夜空か。俺が招いたんだ。一緒に夕飯を食べようと思ってな」

小鳩「なんでなん!?」

小鷹「別にいいじゃねえか。ああ、そうか。小鳩にも俺と夜空が付き合ってること言ってなかったな」

小鳩「そ、そんな話聞いておらへん!」

小鳩「わ、我に無断で汚らわしき人間とそのような契約をするなど、並みの処罰では済まないと思え」

夜空「小鷹、やはり私は帰る……」

小鷹「おいおい、ここまで来てそりゃないだろ」

夜空「だが、これ以上居座っては小鷹の妹の気分を害してしまうだろう」

小鳩「懸命な選択だ。身の程を弁えていることに免じて、今日のところは無傷で帰してやろう」

小鷹「こら、小鳩!」

小鳩「ひゃう……!」

小鷹「別にいいだろ、たまに一緒にご飯を食べるくらい」

小鷹「それに仮にも夜空は先輩でお姉さんなんだぞ。そんな態度取るんじゃない」

夜空「仮じゃなくても先輩なんだがな……」

小鳩「うぅ、あんちゃんが怒った」

小鷹「小鳩のことは気にしないで、料理ができるまでリビングでもくつろいでてくれ」

夜空「何か手伝わなくて平気か」

小鷹「大丈夫だって。言ったろ、お昼のお礼って」

小鷹「俺一人でやらせてくれ」

夜空「そうか」

小鷹「小鳩もちょっと待っててな」

小鳩「わかったけん……」

一時間後

夜空「……」モグモグ

夜空「うむ。悔しいが、小鷹の料理の腕は認めざるをえないようだ」

小鳩「当然だ。我が眷属が本気を出せばこんなものだ」

小鷹「とりあえず口に合ってよかったよ」

小鳩「ところで我が眷属よ。心なしか今宵の我への奉仕が少なめと感じるのだが」

小鷹「仕方ないだろ、今日は三人分だったんだから。我慢しろ」

小鳩「むぅ」

夜空「……」

夜空「ごちそうさま」

夜空「ではそろそろ私はここらでお暇するとしよう」

小鷹「まだ少し残ってるじゃないか」

夜空「あいにく私は小食なんでな。これくらい食べれば十分だ」

小鷹「そうなのか」

夜空「今夜はご馳走になった。礼を言うぞ、小鷹」

夜空「それではな」

小鷹「待ってくれ。途中まで見送るから」

帰り道

夜空「もう、ここらへんでいい。後は一人で帰れる」

小鷹「そうか?」

夜空「ああ」

小鷹「その、今日は悪かったな。小鳩が色々と」

夜空「こちらが突然押し入ったのだから無理はないだろう」

夜空「何にせよ、私は別に気にしてなどいない。安心しろ」

小鷹「機会があったら、また来てくれよ。小鳩がいないときとかにさ」

夜空「そうだな。小鷹さえよければ」

夜空「では、また明日学校でな」

小鷹「お、おう」

チュ

夜空「ふふっ、それじゃ」

小鷹「またな///」

小鷹(本日の活動報告、夜空と自然にキスできるようになった……)

翌日
放課後
隣人部

小鷹「おっす」

夜空「小鷹か」

幸村「おまちしておりました、あにき」

小鷹「やっぱり星奈も理科も来てないか」

夜空「ああ。来てるのはお前と私と幸村だけだ」

マリア「私もいるぞー!」

小鷹「おお、マリアもいたか」

マリア「久しぶりだな、お兄ちゃん。聞いたぞ」

マリア「うんこ夜空と付き合いはじめたそうだなー」

小鷹「マリアにも伝わってたか」

マリア「お兄ちゃんとうんこ夜空のカップルなんてちゃんちゃらおかしいな」

夜空「どういうことだ?」

マリア「うんこ夜空なんかにお兄ちゃんはもったいないのだ」

マリア「全然釣り合わないぞ」

夜空「黙って聞いてれば言いたい放題言ってくれるな」

夜空「どこが私と小鷹と不釣合いだと言うんだ?」

マリア「わははは、そんなの全部に決まってるのだー」

バキッ
マリア「へぶっ……!」

小鷹「なっ!?」

夜空「……」

夜空「私が小鷹に相応しくないだと……」

夜空「貴様ごときクソガキシスターの分際で知った風な口を叩くな!」

ペチッ ペチッ ペチッ

マリア「へぶっ! がふっ! あぅっ!」

小鷹「お、おい。夜空、やりすぎだよせ!」

小鷹(普段もマリア相手にどつくことのある夜空だが)

小鷹(いつもある程度手加減をしている)

小鷹(しかし、今のは違う。これは明らかに虐待の域だ……)

夜空「はぁはぁ」

小鷹「夜空!!」

夜空「……あ、すまん、つい」

マリア「うわあぁぁん! うんこ夜空がぶったー!」

幸村「マリアどののお顔がはれあがってしまわれました……」

夜空「すまない、マリア。このとおりだ」

マリア「わああぁぁん! もう部活の顧問なんてやめてやるのだぁ! うわあぁぁ!」

バタン タッタッタッタ

小鷹「一体どうしたんだよ、夜空」

夜空「私としたことがムキになった」

小鷹(昨日、あれだけ色々あったからな)

小鷹(ストレスでも溜まっているのか)

小鷹(だけど、帰り際は特にそんな様子なかったように見えたんだけどな)

夜空「……」

小鷹(とりあえず俺が夜空の助けになってやらないと!)

小鷹「夜空」
ヒシ
夜空「こ、小鷹……」

小鷹「他の連中がどう思ってるかなんて気にするな」

小鷹「他所から俺とお前が似合わないだなんて見られてようが」

小鷹「お前に対するお前の気持ちは変わらない」

小鷹「だから、つまらないことにイライラするなよ。な」

夜空「ヘ、ヘタレヤンキーのくせにかっこいいこと言ってくれるな……///」

小鷹「まあな」

幸村「///」

小鷹「やべっ、幸村がいること忘れてた!」

小鷹「他の連中がどう思ってるかなんて気にするな」

小鷹「他所から俺とお前が似合わないだなんて見られてようが」

小鷹「お前に対する俺の気持ちは変わらない」

小鷹「だから、つまらないことにイライラするなよ。な」

夜空「ヘ、ヘタレヤンキーのくせにかっこいいこと言ってくれるな……///」

小鷹「まあな」

幸村「///」

小鷹「やべっ、幸村がいること忘れてた!」

夜空「まあ、小鷹の言うとおりだ」

夜空「私がどうかしていた」

夜空「マリアには後でポテチ一ヶ月でも渡せば機嫌も直してくれるだろう」

小鷹「随分、安く見られてるな」

小鷹「そういや、今日はどうするんだ部活?」

夜空「状況が昨日と同じだからな。やめておくか」

小鷹「またか」

夜空「もう、正直部活などどうでもよくなってきた」

数日後

夜空「なぁ小鷹、次は少し遠出してみないか?」

小鷹「ん?…あぁ、そうだな…」

夜空「そうだよな!毎回近場じゃ飽きも来るし…それに…」

小鷹「…………」

夜空「どうした?小鷹?」

幸村「夜空のあねご、それではこんごのりんじんぶのかつどうは」

幸村「どうされるおつもりなのでしょうか」

夜空「……」

夜空「未定だ」

幸村「みてい、ですか?」

幸村「もしかしますと、わたくしはこのまま」

幸村「ぶいんとしてもしゃていとしてもお役ごめんということでしょうか」

夜空「いや、そういう訳ではない……」

理科「やっぱり、部活なんて肩書きだけだったんですね」

小鷹「いや、その、ちょっとな」

夜空「全く…彼女が話しかけているというのに、お前ときたら」

小鷹「悪い、悪い」

小鷹「次のデートだろ?分かってるよ、俺だって行きたい所はあるしな」

ーーーーあれから数日、隣人部の部室に皆が来なくなかったーーーー

退却!

小鷹「理科!」

理科「部活なんて結局は小鷹先輩と親しくなるための口実で」

理科「私たち他の部員のことなんてアウトオブ眼中だったってことなんですよね」

夜空「違う……!」

理科「これじゃ理科たち、まるで当て馬じゃないですか」

理科「そんなのにも気づかず、隣人部の活動を楽しいと感じてしまっていた」

理科「理科も理科でした。本当滑稽ですよ」

小鷹「何を言ってるんだよ、理科。よくわからねえよ」

理科「理科の言ってること、何か間違っていますか」

理科「夜空先輩」

夜空「……」

夜空「ああ、そうだ。お前らは所詮『いらない子』だったのだ」

幸村「あねご……」

理科「ここで居直りますか。さすがですね」

夜空「ふんっ。あんなクソみたいなポスターに唆されて次から次へと入ってきて」

夜空「正直、鬱陶しかったのだ。理科、貴様は特にな」

よし

理科「ここまではっきり言われると逆にすっきりしますね」

理科「これで決心がつきました」

小鷹「決心って、何のだよ」

理科「これ、退部届です。近いうち、マリアさんにでも提出しようと思います」

小鷹「おい、やめるのかよ!? ウソだろ」

理科「これ以上、こんな中身のないスカスカな部活にとどまってもどうにもなりませんし」

理科「そもそも、そのことは小鷹先輩も勘付いていらっしゃるのでしょう」

小鷹「お、俺は隣人部のことをそんな風に思ったことなんて」

理科「とにかく、理科はこの部活をやめます」

理科「幸村君も早いところ決断をしておいた方がいいと思いますよ」

幸村「理科どの……」

理科「それでは短い間でしたが、お世話になりました」

バタン

小鷹「……」

夜空「幸村はどうするのだ?」

幸村「わたくしは……」

夜空「言っておくがさっき私が言ったことは本当だぞ」

幸村「……」

夜空「それでもこの部活を続けて、小鷹の舎弟を続けるつもりか」

幸村「はい。この幸村、いちどきめたことはやりとおすしょぞんです」

幸村「あにきとあねごがりんじんぶをつづけるとおっしゃるのなら」

夜空「なら、もう隣人部は廃部にしよう」

幸村「えっ」

小鷹「夜空!?」

幸村「それはまことでございますか」

夜空「ああ」

幸村「ということは、やはりわたくしはお役ごめんということなのでしょうか」

夜空「そうなるな」

幸村「……」

幸村「こころえました。あにき、いままでこのようなわたくしを」

幸村「しゃていにしてくださり、どうもありがとうございました」

幸村「それでは」

ガチャ バタン

小鷹「よ、夜空。お前……」

夜空「もう何も言うな、小鷹」

夜空「言っただろ、もう部活などどうでもよくなったと」

夜空「私は気づいた。お前とさえ共にいられれば」

夜空「他のことはどうでもいいことに」

夜空「部活も友達も」

小鷹「だけど……」

夜空「もう小鷹という友達以上の存在がそばにいる」

夜空「それだけど私は満足だ」

小鷹「夜空……」

夜空「こんなことをさらりと言ってしまうとは」

夜空「私も小鷹がうつったか///」

小鷹「……」

小鷹(夜空の気持ちは素直にうれしかった)

小鷹(だけど、隣人部がなくなってしまったことについては)

小鷹(やはり自分の心の中では上手く消化できず釈然としなかった……)

学校・玄関口

夜空「これからは部活に束縛されることもない」

夜空「かつてソラとタカで呼び合っていたときのように」

夜空「自然と二人で過ごせるのだ」

夜空「私は今それがとてもうれしい」

小鷹「以前の俺とお前か……」

夜空「ん?」

夜空(下駄箱に手紙が入ってるいるな)

夜空(『屋上に来て、星奈』だと……)

夜空「……」

小鷹「どうした、夜空」

小鷹「帰らないのか」

夜空「すまん。ちょっと用事を思い出した」

夜空「小鷹は先に帰っててくれ」

小鷹「お、おい。待てよ」

タッタッタッタ

小鷹「行っちまいやがった……」

屋上

星奈「来たわね」

夜空「偉そうに私を呼びつけるなどいい度胸だな」

夜空「一体、何のようだ?」

夜空「先に言っておくが隣人部なら廃部になった」

夜空「貴様も含め、部員は皆抹消される」

星奈「裏切り者……」

夜空「は? なんだ」

星奈「この裏切りものぉー!」

ブォン

夜空「なっ!」

夜空「何をする!?」

夜空「は、刃物だと」

星奈「私のやってるエロゲでね、こういうシチュエーションあるのよ」

星奈「ヒロインが他のヒロインのことを刺し殺しちゃうバッドエンド」

星奈「一度、やってみたかったのよね!」

夜空「貴様、何を言っている! ゲームのやりすぎでとうとう頭がおかしくなかったのか……!?」

夜空「そんなに私に小鷹を取られたのが悔しかったのか」

夜空「あろうことか逆恨みをしてこんな手段を取るなど」

夜空「ふんっ、負け肉めが」

星奈「そんなんじゃないわよ!」

夜空「何も違わないだろう」

星奈「私だって、私だって」

星奈「あんたと小鷹が付き合ってるって知ったときは」

星奈「すっごく悔しくて、妬んだりしたけど」

星奈「あれから、しばらく冷静に考えて思い直してみたんだから!」

星奈「結局、小鷹が夜空を選んだんだから、それは仕方ないことなんじゃないかって」

星奈「だから、気を取り直して今日、また部活に出るつもりだったのよ」

星奈「部室の扉の前で夜空と理科の会話を聞くまではね!」

夜空「何!?」

星奈「私、ずっと小鷹のことも好きだったけどあんたのことも嫌いじゃなかったのに」

星奈「友達だと思ってたのに……」

星奈「あんたはそんな私の気持ちも裏切ったのよ!」

夜空「くっ!」

星奈「夜空の裏切り者、死ねぇー!」

すまん
途中から迷走していたことには気づいていた
こんな展開の途中から続けてくれる神がいれば大歓迎
いなければスレ落として

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