>>2「幻想郷?」【安価スレ】 (199)

知らないキャラなら安価下にします


亀更新で文才もないですが、よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386418004

クロマティ高校のフレディ

七夜志貴

>>2

すいません、クロマティ高校見たことないから、キャラがわかりません

申し訳ありませんが、キャラは>>3にさせていただきます

とりあえず、私が知っている七夜志貴の情報



月姫の主人公、遠野志貴が恐れた。衝動に飲まれた自身が具現化したもの



月姫はfateと同じTYPE-MOONのゲームだってことくらいですね


因みに、未プレイです

メルブラなら少ししたことはありますけど

七夜「......ここはどこだ?」

七夜「俺は紅赤朱と相打ちになったはずなんだが....」

七夜「ここは死後の世界とでもいうのかね」


安価>>10
現在地

三途の川

ー三途の川ー


七夜「偉くリラックスできる場所だな、ここは」

七夜「あの川が三途の川ってやつか?」

七夜「.....どうしたものか」

>>15「ん、誰だ?」

七夜「.....それはこちらの台詞だ」

四季さん

映姫「私は四季映姫です」

七夜「そうか」

映姫「では、もう一度問います。貴方は誰ですか?」

七夜「俺は七夜志貴、しがない殺人鬼だ」

映姫「そうでしたか」

七夜「.....驚かないのだな」

映姫「ええ、殺人鬼なら見たことは沢山ありますし」

七夜「.....何も言うまい...ではもう一つ聞いていいか?」

映姫「ええ。どうぞ」

七夜「ここは何処なんだ?」

映姫「ここは三途の川の手前、川の向こう岸は彼岸ですよ」

七夜「ということは、君が死神と言うことかい?」

映姫「いえ、死神ならあそこにいますよ」

七夜「ん?」

「....」zzZ

七夜「......寝ているな」

映姫「ええ、職務怠慢の死神ですね」

七夜「...初めて見た死神がこれとは....」

映姫「起きなさい、小町」

小町「.....」zzZ

映姫「.....審判【ラスト・ジャッジメント】」

小町「いやぁ、大変な目にあったよ」

七夜「良く無事だったな」

映姫「まったく、私の身にもなってくださいよ」

小町「すまないよ。映姫様」

七夜「.......」

映姫「次サボっていたら、ラストジャッジメント2回追加ですよ」

小町「.......それは洒落になってないね」

七夜「なあ、死神...」

小町「なんだい?あと、私の名前は小町だ。小野塚小町、小町って呼んでくれ」

七夜「わかったよ、死神」

小町「....話を聞いてないね」

七夜「で、聞きたいんだが....このお嬢さんは何者なんだ?」

映姫「私ですか?」

小町「映姫様は閻魔だよ、死者を裁くのが仕事」

七夜「......閻魔が少女だったとはな」

映姫「...まあ、よく言われますよ」

七夜「まあいい、じゃあ早速地獄に連れて行ってもらおうか」

映姫「その必要はありませんね」

七夜「.....どういうことだ?」

小町「...あんたはまだ死んでいないってことだよ」

七夜「......おかしいな、確かに俺は死んだはずなんだが...」

映姫「いいえ、死んでいませんね。大方、スキマ妖怪に連れて来られたのでしょう」

七夜「......」

小町「なんだい?生きているんだからもっと嬉しそうにしないのかい?」

七夜「.....せっかく亡者たちと殺し合えると思っていたのにな」

小町「....ずいぶん変わっているんだね」

映姫「では私は戻るので、ちゃんと死者達の魂を連れてきてくださいよ?」

小町「わかりましたよ」

映姫「あと七夜」

七夜「どうしたんだい?」

映姫「殺しをするのなら、死後に覚悟していてくださいね」

七夜「.....」

映姫「では、私はこれで」

小町「じゃあ、そういうことだからあんたを現界に送り届けてやるよ」

七夜「....その前に一つ聞きたいのだが....」

小町「なんだい?」

七夜「あんたって、強いのか?」

小町「まあ、強いよ。少なくともあんたよりはね」

七夜「....ほう...」

小町「因みに映姫様はもっと強いよ。他に聞きたいことはあるかい?」

七夜「いいや。それさえ聞けたら十分だ」ヒュン

小町「っ!」キンッ

小町「どういうつもりだい?」

七夜「なに、折角強いやつに出会えたんだ。殺しあわなきゃ損だろ?」

小町「まったく、戦闘狂かい、あんた」

七夜「ずっと我慢してたんだ。あんたら魔の気配にどうも身体がうずいちゃってね」

小町「困ったもんだよ....仕方ない。かかっておいで、灸を据えてあげるよ」

七夜「....さあ、殺し合おう」

七夜の目が蒼く染まる

それを見て小町は鎌を振るい、弾幕を飛ばす


七夜「.......」


七夜はそれを見ると、異常なほどの前傾姿勢になる

それは獣のような体制であった


七夜「疾!」


一瞬、小町は七夜を見失った

そして、気づいた時には、目の前に迫りナイフをふるおうとしていた


【ガキンッ!】


金属音が響く

攻撃は思ったよりは重くないようだ


小町「やるねえ、ちょっと見なおしたよ」

七夜「それは光栄だ」


七夜(とは言ったものの、どうすべきか....)

七夜(まず、身体の基本のスペックは向こうが上。こっちには遠距離攻撃の手段もない。魔眼を持っていたとしても、その差は埋まらないだろう)


しかし七夜は殺し合いをやめるつもりは毛頭ない

強者と戦うのは七夜はもう既に経験している


鬼とも渡り合ったほどだ

スペックの差など気にはしていないのだろう


七夜「斬刑に処す」


七夜は再度近づくとナイフを操り、何度も斬りつける


小町「効かないよ」


しかし、対する小町はことごとく七夜の斬撃を受け止める


小町「しかし、まだ弱いね」


小町は鎌を振るい弾幕を飛ばす

その弾幕は人間が被弾すれば容赦なく意識を刈り取るようなものだろう


七夜は躱す

一番効率がいい身体の使い方というわけではない

七夜の動きは、人体の限界の動きである

その代償は容赦なく七夜に襲いかかるが、物ともせず七夜は躱す

小町「なら、これならどうだい!」


小町はその手に一枚のカードを出現させる


七夜「.....」


七夜にも見覚えがあるカードだ

先程、映姫が小町を起こすために使ったカードと酷似している


小町「古旅【黄泉中有の旅の雨】」


そう小町が宣言すると七夜の前に埋まるほどの弾幕が展開される

七夜は考える


飛べない七夜にとって、それらを全て回避しきるのは不可能だ

ならどうするか

諦めて被弾するか....


七夜(逃げるなら....いや、もう遅いか)


七夜は回避という選択肢を消す

ようは、当たらなければいいのだ


七夜は迫り来る弾幕を




斬った



小町「は?」


消滅するかのように消えていく弾幕を見て、小町は焦る


七夜(さっきからちらちら見えていたのは、やはり死の線だったのか...)


直死の魔眼

臨死体験をした遠野志貴の浄眼が変化したもの


七夜が持ちざるものだったが

紅赤朱と相打ちにあい、臨死することにより目覚めてしまった


七夜(なるほど。これは気が狂いそうなものだな)


地面は崩れそうで空は落ちてきそうな世界


七夜(これが奴の見ていた世界....いいじゃないか、この世界も)


遠野志貴は魔眼封じにより精神を保つことが出来ていた

しかし、七夜志貴は既に狂っていたため、そんなものを必要とはしていない

小町「あんた、今のはどうやったんだい?」


スペルブレイクされたわけでも、スペルカードで相殺されたわけでもない

ただ、ナイフで斬っただけで消失するようなものではないのは常識だ


七夜「なに、簡単な話だ。俺は殺しただけだ」

小町「どういうことだい」

七夜「俺を倒したら教えてやるよ」

小町「上等!」


再度二人は接触する

蒼眼の死神は死神を殺すため..

赤髪の死神は自身を守るため..


今、その決着に終止符が打たれる





















映姫「審判【ラストジャッジメント】」

映姫「まったく、小町には先程言いましたよね。ちゃんと仕事しなさいって」

小町「....」プスプス

映姫「七夜も小町の邪魔をするのならただじゃおきませんよ?」

七夜「....」プスプス

映姫「では、今度は本当に戻りますので小町はちゃんと七夜を現界に送りなさい」

小町「......はい」

映姫「では」

七夜「..........なあ死神」

小町「...なんだい?」

七夜「....閻魔っておっかないな」

小町「.....そうだね」

七夜「.....あれに喧嘩をうるのは本当に殺されるかもな」

小町「.....現界にも映姫様くらいの強者はいないことはないからね」

七夜「.....そうか、それは楽しみだ」

小町「.....じゃあ、あんたを送るよ」

七夜「.....頼むよ」

小町「....ああ、そうそう。一つ言い忘れていたね」

七夜「なんだ?」

小町「ようこそ、幻想郷へ」

七夜「幻想郷....?」

小町「詳しくは向こうで聞きな、早くしないとまた映姫様に叱られちゃうよ」

七夜「わかったよ、じゃあな小町、今度会ったら殺し合おう」シュン



小町「......最後の最後で名前を呼ぶなんてね。意地っ張りなんだか変なんだかわからない人間だよ」

小町「まあ、私も再会を楽しみに待ってるよ。七夜」




>>26

送り先

↑でコンマはこれを適用

ー博麗神社ー


七夜「ん?ここは...神社か?」

「......」

七夜「見たところ、少し寂れているのか」

「......」

七夜「....特に変わった所は......人が倒れている」

「......」

七夜「おいあんた、大丈夫か?」

「......」

七夜「まったく、飛ばされて早々だというのに...少しはマシな所に飛ばされたかったぞ」

>>29「おーい!霊夢大丈夫か?」

七夜「....今度は誰だ」



魔翌理沙

これは魔理沙って字が文字化けしたっぽいね

魔理沙でいいのかな?

魔理沙「ん?なんだお前、見たことないな」

七夜「俺は七夜だ、あんたこそ何者だ?」

魔理沙「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ!」

七夜「魔法使いか....まあいいか。とりあえず、そこで倒れてるやつをどうにかしないか?」

魔理沙「って、忘れてた。霊夢大丈夫かぁ?」

七夜「へぇ、そいつ、霊夢って言うんだな」

魔理沙「この博麗神社の巫女だな。まあ、見ての通り、腹空かしてぶっ倒れてるけど」

七夜「.....空腹で倒れる巫女がいるなんてな」

魔理沙「面白いよな」

七夜「で、どうするんだ?」

魔理沙「うーん」



安価>>34

1.人里に連れて行って何か食べさせる

2.魔理沙がキノコを料理して食べさせる

3.七夜がどうにかする

4.その他

>>33
絶対にあり得ないこと言ってやるなよ……

2

魔理沙「私がキノコ料理を振る舞うぜ!」

七夜「キノコ?」

魔理沙「私が趣味で集めているキノコだ。安心しな、ちゃんと食べられるから」

七夜「それならいいけど....」

魔理沙「じゃあ、七夜は霊夢を連れてきてくれ」

七夜「ああ、わかったよ」

魔理沙「じゃあ、私は先に用意しとくからな」




安価魔理沙のキノコ料理
>>38

1.キノコ鍋
2.キノコのソテー
3.生

ー台所ー


七夜「居間に寝かせてきたぞ」

魔翌理沙「そうか、ちょっと待ってな、今味付け考えてるから」

七夜「鍋か?」

魔翌理沙「正解だ。そういえば、紫の奴に貰った食いもんがあったはずだけど....」

七夜「紫?」

魔翌理沙「すんごい長生きしてる妖怪だよ。この幻想郷と外を行き来できるやつさ」

七夜「....なあ、幻想郷って「あった!」

魔翌理沙「ん?なんか言ったか?」

七夜「....なんでもない」

魔翌理沙「いやぁ、この赤いの、ちょっと食べるの抵抗あったんだよなぁ」

七夜「......」

魔翌理沙「じゃあ、これをぶち込んで、適当に煮たら終了!」

七夜「....キムチ鍋だな」

魔翌理沙「なんだ?キムチって」

七夜「いや、なんでもない」

ー居間ー


七夜「で、どうやって食べさせるんだ?」

魔理沙「うーん...もうそろそろだな」

霊夢「.......うぅ」

魔理沙「お?思ったとおりだ」

霊夢「.....ご、ご飯」

魔理沙「ほら、食べろ霊夢」

霊夢「頂きます!」

七夜「....息を吹き返したな」

魔理沙「んじゃあ、私達も頂こうぜ」

七夜「了解」



霊夢「美味しい!このピリ辛なのがたまらない!」

魔理沙「いやはや、スープが真っ赤になった時はどうしようかと思ったけど、案外いけるもんだなぁ」

七夜「.....」

魔理沙「どうした?七夜、もっと食え食え」

七夜「....ああ」

七夜(.....キムチが無いって事は.....あれもないのかもしれないな)

霊夢「ごちそうさまでした!」

魔理沙「いやぁ、食った食った」

七夜「それじゃあ、ご両人はくつろいでいてくれ」

魔理沙「片付けてくれるのか。サンキューな」

霊夢「.......」

魔理沙「どうした?霊夢」

霊夢「....あんた誰よ」

魔理沙「今頃聞くことか?それ」

霊夢「さっきまでは食べるのに必死だったから気付かなかったのよ」

七夜「俺は七夜だ。詳しいことは、片付けた後にでも話そう」

霊夢「そ、頼むわね。七夜」

ー台所ー

七夜(しかし、あれがないとなると....)ジャー

七夜「少し思いやられるな」キュッ

七夜(はたして耐えられるのか?)

七夜「.....考えても仕方ないか」

ー居間ー


七夜「終わったぞ」

魔理沙「ご苦労さん」

霊夢「で、七夜。あんた何者?」

七夜「なに、ただのしがない殺人鬼だ」

魔理沙「.....本当か?」

七夜「あぁ、今も何かを殺したくてうずうずしているのかもしれないぜ?」

霊夢「.......で、その殺人鬼さんはここに何の用かしら?」

七夜「何の因果か知らんが、冥界で閻魔様に追い返されちまってな。ここまで飛ばされたってわけさ」

時系列安価
>>50

ごちゃまぜカオス時空

....つまり時系列関係無く行こうって感じか...


努力します


じゃあ、とりあえず。初めの異変安価

>>53

魔理沙「閻魔....ねぇ」

霊夢「ってことは外来人ってこと?」

七夜「外来人?」

霊夢「この幻想郷の外から来た人間のことよ」

七夜「....一つ聞きたいが、幻想郷とはなんだ?」

魔理沙「忘れられた者達が行き着く楽園さ」

七夜「楽園....」

霊夢「まあ、スキマ妖怪に連れてこられる連中もいるけど」

七夜「閻魔様との会話にも出たが、そのスキマ妖怪というのは?」

霊夢「八雲紫、この幻想郷の賢者と呼ばれる妖怪よ」

七夜「さっき魔理沙が言っていた妖怪か...」

魔理沙「そういうことだぜ」

七夜「閻魔様曰く、俺はそいつに連れてこられたらしい」

霊夢「やっぱり...」



七夜「....それにしても、幻想郷では雪が積もるんだな」

魔理沙「......少しこれは異常だけどな」

霊夢「ええ」

七夜「....どういうことだ?」

魔理沙「どういうも何も、今は皐月だぜ?」

七夜「......確かにおかしいな」

霊夢「まあ、異変ってことね」

魔理沙「私が来たのも異変解決に霊夢を誘いにきたんだよ」

霊夢「あら、そうだったの?」

七夜「当の本人は餓死しそうだったがな」

霊夢「何か言った?」

七夜「.....なにも」

霊夢「まあ、確かに異変を解決するのは博麗の巫女の仕事ね」

七夜「そうだったのか?」

霊夢「ええ。でも何の手がかりも無い状態じゃあね」

魔理沙「手がかりねぇ」

七夜「....それなら、そこの奴が知ってそうだな」

「おや、ばれていたようだな」

七夜「少し境界に綻びがあるぞ。だから俺にも気取られる」

霊夢「.....覗き見とは趣味が悪いわね」

魔理沙「全くだ。藍」

藍「まあまあ、今回は異変の事を話に来たんだから、それで勘弁してくれないかい?」

霊夢「あんた、知ってるの?」

魔理沙「紫じゃないのが驚きだな」

藍「紫様は冬眠中だ」

七夜「.....冬眠....」

霊夢「あの、寝坊助妖怪が....」

藍「それで、この異変なんだが...冥界の白玉楼というところの主が春を集めているから冬がこない事になっているんだ」

魔理沙「それじゃあ、そいつを倒せば春は帰って来るんだな?」

藍「早い話がそういうことだな」

魔理沙「そうと決まれば話は早い!行くぜ!霊夢、七夜」

霊夢「あ、ちょっと待ちなさい!魔理沙!」

七夜「.....やれやれ.....一つ聞きたいんだが....」

藍「なんだ?」

七夜「あんた程の妖怪が式をやっているのが納得いかないな」

藍「よく私が式だとわかったな」

七夜「その帽子を見ればわかる」

藍「なるほど、では。私程とはどういう意味だ?」

七夜「.....その妖力と外見からして、九尾の妖狐だろ?」

藍「...驚いた...正解だ」

七夜「その妖力に魅せられそうだな....」

藍「どういうことだ?」

七夜「早い話、あんたを殺したいって事だ」

藍「......」

七夜「なに、対魔衝動のせいだから気にするな....」

藍「.....そうか」

七夜「.....もっとも....それに関係なく殺し合いたいがね」

藍「.....お前は危険だな」

七夜「さあて....じゃあ、俺は魔理沙達を追うか....」

藍「それなら隙間を使うのがいい。白玉楼までとは言わないが、冥界の入口までなら送る事が出来る」

七夜「それは助かるな」

藍「まったく、あの二人はただ突っ走るだけだからな」

七夜「否定はしない」

藍「じゃあ、行っておいで」

七夜「行ってくる」

ー冥界ー


七夜「っと、ついたみたいだな」


空気が薄い.....よほど高度な所なのだろう


七夜「それにしても、冥界とは....」


先程までいた場所とはまた違うようだが


七夜「まわりに幽霊が溢れかえっているなっと」


【ガッガッガ】

音を立てて先程まで立っていた場所にナイフが突き刺さった


「あら。よけられるとは思いませんでした」

七夜「ああ。普通なら躱せないだろうね」


目の前にメイド服に身を包んだ女性が現れた

身なりはメイドだが、その身のこなしは暗殺者のそれだ


「あなたは人間なのですか?」

七夜「いかにも。俺は人間だ」


種族としては人間だというのが正しいな

まあ、その役割は何かと聞かれれば狩人とでも答えればよいだろうか


「その人間が何故ここへ?」

七夜「さあ?」


再度地面を蹴る
そこにナイフが6本突き刺さる

しかし、妙だ

最初のこうげのナイフが無くなっているな


「答えて下さらないのなら、私は貴方を倒さなければなりません」

七夜「倒す、というよりも殺すの方が正しいんじゃないのか?」


次々に飛来するナイフを肉薄し、相手を観察する

銀髪に三つ編みを交えた髪型

血色は悪くはなく。健康な人間そのものだな

妖力を感じない所をみると、人間のようだが.....


「知りませんの?弾幕ごっこでは殺しは原則いけないと」


弾幕ごっこ.....始めて聞くな


七夜「まあ、なんでもいいさ。次は俺から質問いいかい?」

ナイフを構え急接近する

その速度は人間の目に捉えるのは困難だろう


「なにかしら?」


【ガギン!】

しかし、いとも容易く必殺の一撃は防がれた


七夜「あんたの名前は?」

「名前を聞くのなら、名乗るのが礼儀ではなくて?」


ナイフを振るってくる

俺はそれを後ろに跳ぶ事で避けた


七夜「俺は七夜、しがない殺人鬼だ」

「私は十六夜咲夜、見ての通りメイドです」


互いにナイフを構える

一方は指に挟み投擲する為
一方は獣の様に接近する為


七夜「さあ、殺し合おう」
咲夜「さあ、踊りましょ」

淨眼を開く

それにより死の色が濃く浮き出る


一息

それだけあれば獲物を殺せる位置まで移動できる

地を蹴る


意識の外側から俺は接近する


七夜「捉えた!」


ナイフを首筋に突き立てる


七夜「っ!!」


しかし、消える

あの輝きを放つ銀髪が消えて、数十本の銀色が俺を囲んでいた


七夜「.....」


俺は躱す

隙間は無いほどのナイフをその身を酷使し躱す


七夜「よっと」


最後のナイフを躱した


咲夜「よく躱せますね」

七夜「あんたもな。どうやったんだい?瞬間移動でもしたようだったぞ」

咲夜「教えると思いますか?」

七夜「思わないな」


俺は観察する

先程、ナイフが現れたのと攻撃を躱された事...

その2つから考えられる事いくつかある

まずは瞬間移動

これが一番わかりやすく現実的かな?

一介の人間に出来る代物ではないが、仮に瞬間移動が出来るとしよう


何故俺の体内にナイフを移動させない?

理由としては、先程の不殺という発言....それか出来ないという事

出来ないのは生物内に移動できないという制約があるか...

いや、それならば空気中にも微生物は存在する

あれほどの数のナイフなら少なくとも微生物を殺してしまっているだろう....


では何故....


使い手が生物がいないと認識していればいいという物なら厄介だが....


咲夜「こないのならばこちらから仕掛けますよ?」


これは好機だな

じっくり観察できる


七夜「お好きにどうぞ。お嬢さん」


俺は相手の一挙一動を観察する

いや、相手に渦巻く物を観察する


淨眼とは元来見えないものを見るというものだ

そこからそれぞれの人物は極地にたどり着く

親父の場合は相手の心理を色でみるというものだ


なら俺は?

死を見るというものは元来あいつのものだ

あいつがたどりついた極地だ


俺自身の極地ではない

俺の極地はあいつの眼とはまた違う


この眼は.....本質を視るものだ

あいつの場合は物事の本質を死という形でとらえた

確かに物事の根源は死だと俺も言えるだろう


しかしそれ以外があるというのもまた事実

なら何を視ればいいか


簡単だ。本質を視ればいいだけの話だ


そう考える

瞬間、相手の本質が拡がった


俺は跳んだ


ナイフが展開される

俺が元いた場所に

咲夜「.....今何をしたのですか?」

七夜「教えるとでも思っているのか?」

咲夜「思いませんね」


意趣返しに少し苦笑し、また本質が拡がる


七夜「よっと」


再度地を蹴る

そして展開されるナイフ


あの本質の拡がり方は瞬間移動ではないな


七夜「...固有結界を展開させるのに近い何か.....」

咲夜「何の、話ですか!」


ナイフが飛来する

俺はそれを七ツ夜で叩き落とす


瞬間、本質が拡がる


今度は跳ばない...

俺は右斜め後ろにナイフを振るう


咲夜「っ!!!」


そこにいたメイドは後ろに跳んだ


今のは惜しかったな


七夜「あんた、時間を止めれるな」

咲夜「......よくわかりましたね」


やはりな


咲夜「私の能力は時間を操る程度の能力です。その名の通り時を操ります」


そう言い、先程から出たり消えたりするナイフが現れる


七夜「まったく、馬鹿げた能力だ。」

咲夜「自分でもそう思いますが、そういうものなんですよ。それを躱すあなたも異常ですけどね」

七夜「ああ。俺は世間一般で言うと、"異常"なんだろうな」

咲夜「自覚はあるのですね。私の攻撃を躱したのは能力ですか?」

七夜「まあ、隠すようなことでもないから言うが、躱したのは体術だ」

咲夜「随分と規格外な体術なのですね」

七夜「何分、暗殺者なものでね」

咲夜「で、躱したのはということは....」

七夜「ああ。あんたの能力を見抜いたのが俺の能力みたいなものだな」

咲夜「教えてもらっても?」

七夜「構わない。あんたの本質を見ただけだしな」

咲夜「本質?」

七夜「先程のあんたに合わせるとなると、さしずめ『本質を視る程度の能力』かな」

咲夜「それで私の能力がわかったというわけですか」

七夜「そういうことだ」


悠長に話しているが、この会話の間に、もう数十回は打ち合っている


咲夜「......」

七夜「......」


しかし、俺達は打ち合いをやめた






咲夜「どうやら、あなたはこの異変の関係者ではなかったようですね」

七夜「ああ。あんたもな」




俺達はある気配の方向を見る


咲夜「出てきたらどう?」

七夜「ああ。はやくしてくれないか?」


それは、近くに半透明の物体を連れている少女だった


「騒がしいと思えば、生きた人間だったのですね」


その少女は刀と小太刀を携えている


咲夜「ようやく原拠までたどり着いたようね。丸一日立ってしまったわ」


その髪は隣に立つメイドと同じく銀髪


「こんな所まで来て余裕があるのですね。この先は白玉楼、死者達の住まう処よ。生きた人間の常識d」

七夜「長い」ズバッ

「ちょ!」


....ほぅ、よく躱したな


「人が話している途中で斬りかかるとは、これだから人間は野蛮なんですよ」

七夜「すまないな。余りにも長く、その気を当てられているからな。つい」


普通よりも薄いが死が見えるな


七夜「あんた、半分は生きているだろ?そのせいで身体がうずくんだよ」

咲夜「そうなの?」

「よくわかりましたね。私は半人半霊の魂魄妖夢、白玉楼の庭師です」

七夜「あんたみたいな半端者に強く反応してしまうのがこの身のいけないところだ」

妖夢「私が半端者?」

七夜「気に触ったのならすまないな。だが、事実だ」


目が疼き、より一層死が浮き出る

あらゆる物の死を理解し、自身の脳を酷使する

足を踏み出すだけで今立っている地面が崩れるという錯覚に陥る


妖夢「あなたは私を怒らせるのが好きみたいですね」

七夜「どっちみち半分は生きているんだ。なら殺せない道理は無いってことだろ?」

妖夢「知りませんよ。ですが、あなた達は問題なく斬れるでしょうね」

咲夜「この私のナイフは幽霊も斬れるのでしょうか」

妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に、斬れぬものなど、少ししか無い!」

七夜「受け取れよ、あんたへの手向けの花だ」

妖夢「戯言を!」

因みに時系列はややこしいので、異変が起こったことがない体で書いてます

駄目だ、ゆゆ様との戦闘は凄く浮かぶんだけど、妖夢との戦闘が難しい

妖夢殺しちゃうのも嫌だし


もうちょい考えます

咲夜「言っておくけど、殺すのはダメよ?」

七夜「おや、口調が変わっていますよ。お嬢さん」

咲夜「むしろこっちが素の口調だから気にしなくてもいいわよ。
それともこちらの方が好みですか?」

七夜「確かに、従者の言葉というものも良いとは思うが....素の方が似合っていますよ」

咲夜「....恥ずかしくないのね」

七夜「さあ?」


とは言っても不殺など、面白みのない事だな...

しかし、ここは


七夜「いいぜ」

咲夜「どうかしたの?」

七夜「殺さないでおくと言ったんだよ」


自身に振りかかる退魔衝動は決して無視出来るような物ではない

七夜一族とはこの衝動を強くしてきた一族なのだ。そのあたりは覚悟している

しかし


七夜「生憎と、縛られる趣味はないのでな。乗り越えてみせるさ」


より一層濃くなる死だが、逆に言えば、不殺をするのも容易くなる


咲夜「何を言っているのかはわからないけど、言うことを聞いてくるのはわかったわ」

妖夢「まったく、斬りかからないので様子を見ていればイチャイチャして...」

七夜「なんだい?嫉妬したのなら済まないな」

妖夢「そんなのじゃないですよ!」

咲夜「別にイチャイチャしてないわよ」

七夜「まあ、確かにレディを待たせるのは男としては不合格になるな。その分今から楽しませてやるさ」

妖夢「では、覚悟して下さい」

七夜「ああ、こいよ」


ーーーーーーーーーーーーー抑えろ

ーーーーーーー抑えろ


ーーーこの先にいくまで


抑えろ!


妖夢「いきます!」


瞬発力は中々

外見からはおよそ出ることはない速度で迫ってくる....


しかし、想定内


七夜「...遅い」

妖夢「!!?」ガギン


【閃鞘・八穿】

七夜の体術の一つであるそれを使用する

上空より現れ奇襲する七夜の体術

しかし、これを初見で防ぐとは


七夜「中々にやるようだ」


そこで、メイドの本質が拡がるのが視える

ふむ、時が止まる


なら現れるのは無数のナイフ


利用させて貰うか


妖夢「一体...!!!?」


突如周囲を包んだナイフの群れを半霊の少女は驚く

意識がナイフに傾く


その一瞬が


七夜「命取りだ」


空中に存在するナイフの一つ足場に加速する


【閃鞘・七夜】


妖夢「なっ!?」ザシュ

本来は地面を這うように使うこの技だが空中でも使えない事はない

すれ違いざまに相手を斬り付ける

もちろん、死の線と点からは外してだ


妖夢「このぉ!」


斬り付けられた瞬間に反撃

その意思は認めよう


しかし


七夜「未熟」ズバババ


【閃鞘・八点衝】

元来接近戦を苦手とする七夜一族が編み出した技

相手の斬撃を捌きつつ、斬撃の乱れ打ち


妖夢「くぅ!!」


たまらず下がる

しかし、その先には


咲夜「チェックメイト」


メイドがナイフを構えていた


妖夢「.....参りました」カチャ


剣を降ろした少女は悔しそうにその腕を震わせている」


咲夜「そう」


メイドはそれを見て突きつけていたナイフを降ろした


咲夜「それにしても、弾幕ごっこじゃなかったわね」

七夜「そのルールも知らないんだ。仕方ないだろう?」

妖夢「不覚です」

咲夜「それに、私のナイフを足場にするし、あなた何者?」

七夜「言っただろ、しがない殺人鬼だってな」

咲夜「それにしては簡単に殺さないって事を聞いてくれたわね」

七夜「本当は今でも殺したいさ」

妖夢「....本当ですか?」

七夜「ああ....しかし、この先にいるやつの方が解体し甲斐がありそうだ」

咲夜「....はぁ」

七夜「で、お嬢さん。ここは俺に任せて引いてくれないかい?」

咲夜「.......わかったわ」

咲夜「ただし、この気象はどうにかしてよね」

七夜「承知いたしました」

咲夜「じゃあ、これを渡しておくわ」

七夜「なんだ?これは」

咲夜「春の結晶といったところかしら。それをそいつらが集めていたせいで、春が来なかったわけ」

七夜「そうなのか?」

妖夢「ええ。そうですよ」

七夜「一体何のために」

妖夢「西行妖という桜を咲かせるためですよ」

七夜「それが咲くとどうなるんだ?」

妖夢「そこまでは...」

七夜「そうか」

咲夜「じゃあ、私はこれで」

七夜「ああ、今度会ったらまた殺り会おう」

咲夜「もう会わないことを祈っておくわ」


七夜「じゃあ、俺も行くとするか」

妖夢「幽々子様は私の非にならないくらい強いですよ?」

七夜「それは良い事を聞いたな」

七夜「じゃあその御礼として良い事を一つ言っておこう」

妖夢「.....何ですか?」

七夜「あんたの剣、中々のものだったぞ」

妖夢「....慰めのつもりですか?」

七夜「いいや、素直な評価さ。ただ、今回は相手が悪かっただけだ」

妖夢「.....」

七夜「あのメイドもおそらくはそうだが、俺は暗殺者だあんな奇襲をしなければ今頃横たわっていたのは俺の方だったさ」

妖夢「......」

七夜「実際、正面から打ち合えば俺に勝ち目なんかないさ」

妖夢「......」

七夜「もう一度言うぜ。あんたの剣、中々のものだったぞ」

妖夢「....ありがとうございます」

七夜「じゃあ、俺は行くよ」

妖夢「あの!」

七夜「ん?」

妖夢「次にあったら、稽古つけてくれませんか?」

七夜「おいおい、俺はあんたの主人を殺しにいくんだぜ?」

妖夢「それはありえません」

七夜「そうですか....」

妖夢「で、どうなんですか?」

七夜「まあ、頭の片隅にでも置いておくよ」

ー白玉楼ー


七夜「なんだ、西行妖は咲いたらって話だったのに、咲いてるじゃないか」

「.....」

七夜「これでもまだ足りないって言うのですか?」

「ええ、満開にはもう少し足りない」

七夜「これでも十分綺麗だと思うのですが?」

「綺麗だとは思うわ。でも、満開にしないと意味がないのよ」

七夜(....何かいるな。あの桜)



「私は西行寺幽々子。この白玉楼の主よ」

七夜「ご丁寧にありがとうございます。私は七夜志貴と申します」

幽々子「貴方はここに何をしに来たのかしら?」

七夜「貴方に会うため、ですかね」

幽々子「あら嬉しい。それで私に会って、何をしたいのかしら?」

七夜「殺し合いをしたかったのですが」

幽々子「.....」

七夜「貴方はもう既に死んでいるようですね」

幽々子「ええ、そのとおりよ」

七夜「幽霊....ではないようだ」

幽々子「似たようなものよ」

七夜「しかし、もう既に死んでいる者が相手か....」

線が見えない

点が見えない


七夜「そのくせ、殺人衝動は引き出される」


まったく、厄介な身だ

殺せもしない存在を殺そうとするなんてな


七夜「面白い」


より一層死を理解する

幽霊が殺せないと誰が言った


死が見えていないのは、幽霊の死を理解していないからだ


なら、理解するまでその脳を酷使するのみ


幽々子「....貴方の眼....」


なんだ?

相手の本質は....


何か見覚えがある....よう...な....


七夜「!!?」


なんだ、これは。地面どころではない、空気が、この空間すらも線が視える


幽々子「.....」


奴の本質を見た

そのせいで直死を強化してしまった

理由は


七夜「.....あんた、死を操るのか....」


奴の本質を理解した瞬間、死を理解した


幽々子「....ええ。死ぬことが出来る者なら絶命させることは出来るわ」


なんだそれは

いつでも俺を殺せるってか


七夜「面白い。だが、解せないな」

幽々子「どうかしたのかしら?」

七夜「あんた、死んでいるのに死ねるんだな」

幽々子「!!」


ツギハギだらけの亡霊の姫君を見る

幽々子「...私は死ねないはずなのだけれど」

七夜「それはおかしいな。現に死が視えるが」


まあ、この空間の死ですら視えるがな


幽々子「貴方、やっぱり死が視えるのね」

七夜「ああ」

幽々子「よく狂わずにいるわね」

七夜「さあて、もう既に狂ってるかもしれないぜ?」

幽々子「......」

七夜「しかし、なんてツギハギだらけの世界なんだろうな。すべてがくずれてしまいそうだ」

幽々子「貴方を楽にしてあげるわ」

七夜「どうしてだい?」

幽々子「どうしてって、そんな世界で生きていくには辛いでしょう?」


ーーー拡がる

ーーーーーー相手の本質が

ーーーーーーーーーー死が


七夜「生憎と、今死ぬのはごめんだ」


切った

相手の本質を斬った


幽々子「....嘘」


強化されてしまった直死には本質の死ですら視えていた


七夜「さて、今度はこっちの番だ」


展開させる。

殺そうとしにきたのだ。ならば、それ相応の物でもてなさないとな


あのメイドを帰らせて良かったな


この空間は死の洗礼だ

完殺空間とは少し違う


俺自信が手を下すまでもなく、死を贈る


七夜「【死神達の楽園(パイダイス・オブ・プルートゥ)】ようこそお姫様。この素晴らしき、惨殺空間へ」

幽々子「.....これは、死の....世界」

七夜「ええ、しかし洗礼は受けないようですね」

幽々子「私は既に死んでいるからね」

七夜「では、私が死を贈りましょう」

幽々子「!!!」

七夜「!!?」


ーーーーーーーーーー瞬間、世界は砕けた


ガハッ!

限界.....


幽々子「....凄いわね。今、私が死んだと錯覚したわよ」

七夜「...はは...情けない...」

幽々子「.......」


地に這いつくばり亡霊の姫君を見上げる

肩で息をしているが、健全のようだ


七夜「....下手だね、俺も」


そこで意識を失った

酒の勢いで書くとろくな展開になりませんねw

はぁ....文才が欲しい


今日はもうちょい続けるよ

幽々子「......気を失ったわね...」

幽々子(それにしても、私に死が見えたって)

幽々子「規格外な人間ってことね」

幽々子「ここで殺したほうがこの人間の為でもあるのだけれど」




霊夢「やっと付いた!」

魔理沙「飛ばし過ぎだぜ、霊夢」

幽々子「あら、いらっしゃい」

霊夢「貴方が今回の異変の黒幕ね!とっとと幻想郷に春を戻しなさい!」

幽々子「.....いいわよ。別に」

魔理沙「えらく、簡単に言うんだな」

幽々子「....今日は疲れたのよ」

霊夢「それはこっちの台詞よ....」


幽々子「なら、今日はここに泊まっていっていいわよ?」

魔理沙「お言葉に甘えるかな」

幽々子「まあ、その前に頼みたいのだけれど」

霊夢「何かしら?」

幽々子「あそこで倒れている子を運ぶのと、妖夢を連れてきて欲しいのだけれど」

霊夢「いやよ、面倒くさい」

魔理沙「確かに面倒くさいぜ..って、七夜じゃねえか!」

霊夢「あら、ついてこないと思ったら先に来ていたなんてね」

幽々子「知り合いなの?」


霊夢「ええ」

魔理沙「友達だぜ!」

幽々子「そうなの。妖夢の事は良くてもその子は運んだ方がいいわよ」

魔理沙「うん?」

幽々子「そのままほっといたら、その子死ぬから」

霊夢「そういう事は早く言いなさいよ!」

魔理沙「七夜ぁ!」



幽々子「....騒がしいわね」

妖夢「幽々子様ぁ」

幽々子「あら、自力で帰って来たのね。」

妖夢「西行妖はいいのですか?」

幽々子「ええ。それより気になることが出来たしね」

妖夢「気になること?」

ポエムは異変が終わってから増えると思うよ!

ー白玉楼客室ー


七夜「......」スースー



魔理沙「結局、どうやって七夜は私達より早く来れたんだろな」

霊夢「さあ?わからないわよ。ただ一つ言えるのは」

魔理沙「七夜は私達が思っているより強いってか?」

霊夢「あと、危険って言う事も忘れてはいけないわ」

魔理沙「そう見えないんだがなぁ」

幽々子「でも、実際凄かったわよ?一瞬とはいえ亡霊の私が死を覚悟したもの」

妖夢「七夜さん、本気で幽々子様殺す気だったのですね」

霊夢「亡霊を殺すって、どんな事したら出来るか検討もつかないわね。成仏ならさせれるだろうけど」




幽々子「まあ、多分、この子の眼のせいでしょうね」

魔理沙「眼?」

幽々子「この子には死が見えているのよ。確か、直死の魔眼と呼ばれているものね」

妖夢「直死の....魔眼」

幽々子「そう。その魔眼はあらゆる物の死が視えるの。それを触って壊すだけで、相手は死ぬってわけ」

霊夢「随分、物騒だけど。強い力ね」

幽々子「でも、デメリットもあるのよねぇ」

魔理沙「デメリット?」

幽々子「その眼に映す死は何も生物だけとは限らないのよ」

妖夢「どういうことですか?」

幽々子「言葉のままよ。例えば、地面などの死も視えちゃうってわけ」

霊夢「それで何か困るの?」

幽々子「さっき言ったでしょ?触れるだけで殺せるって」

魔理沙「つまり、歩くだけで地面が崩壊するかもしれないのか?」

幽々子「そう。地面を殺すと思っていれば簡単よ」



妖夢「それは.....」

幽々子「この子にとって、世界は脆い物でしょうね。今にも全てが壊れてしまうほどに」

魔理沙「確かに、それはキツイぜ」

霊夢「でも、それにしては七夜は普通に見えたけど」

幽々子「普通なら狂ってしまう人も多いのだけど、この子は自分で既に狂っていると言っていたわ」

魔理沙「既に狂っている?」

幽々子「私は狂っている事が正常であるって言ってるように見えたわね」

妖夢「.....そういえば」

《七夜「あんたみたいな半端者に強く反応してしまうのがこの身のいけないところだ」 》



妖夢「こんな事を言っていました。最初は未熟だと言っているのだと思いましたけど、今思うと少し違う気がするのです」

幽々子「その時、この子は妖夢をどうしようとしたのかしら?」

妖夢「殺そうとしていましたね。まあ、連れの方が止めたので殺されませんでしたが。下手したら私殺されてましたよ」

霊夢「.....退魔反応かしら」

魔理沙「退魔?」

霊夢「人外をみると何かしらの反応を示す事よ。口ぶりからすると、その中でも純粋な者よりも、中途半端な者に強く反応するようね」

妖夢「だからあの時私に反応したのですね」

霊夢「でも、それで殺意を持つなんて、相当キツイ反応ね」

魔理沙「つまり、それも七夜にとっての重荷になるのか?」

霊夢「場合によるわよ。少しの退魔反応なら、相手が人外かどうかわかるってものだし」

妖夢「そういえば、彼は自分を暗殺者と言っていましたよ」

幽々子「暗殺者ねぇ。直死の魔眼はうってつけの代物ね」

霊夢「....それを聞くと退魔反応にも納得出来るわね」

魔理沙「なんでだ?」

霊夢「恐らく、七夜は人外専門の暗殺者だったのよ」

妖夢「人外専門....」

魔理沙「でもさぁ、普通の人間には人外の相手は厳しいと思うんだが...いくら死が視えていても、それを触れなきゃ意味がないんだろ?」



幽々子「この子、普通ではないわよ?」

妖夢「ええ。」

霊夢「どういうことかしら?」

妖夢「人間とは思えない程の瞬発力を持っていますね。消えたようにみえるほどの」

幽々子「それに、固有結界も展開したわよ」

魔理沙「まじかよ。固有結界使うとか...」

霊夢「確かに普通ではないわね」

幽々子「しかも、その固有結界は危険なのよねぇ」

妖夢「どのようなものなんですか?」

幽々子「多分、普通に死ぬ生物が入った瞬間、死ぬわね。」

魔理沙「ちょ、ちょっと待つんだぜ!固有結界って確か、術者の深層心理をそのまま引っ張り出すもんだろ?」

幽々子「ええ。つまり、彼の根幹は死で出来ているのよ」

霊夢「どこまで普通じゃないんだか...」

幽々子「だから、殺した方がいいのかもしれないのだけれど....」


妖夢「ダメです」

魔理沙「どんな理由でも友達が殺されるのを黙って見てられるわけねえぜ」


霊夢「まあ、あんたらの反応はわかっていたわよ」

幽々子「私もよぉ」

霊夢「あと、一つ解せない事があるのよね」

魔理沙「なんだ?」


霊夢「紫、見てるんでしょ。出てきたらどう?」

「あら、ばれてたの」

幽々子「人の家を覗き見るなんて、いい趣味してるわね。」

紫「そう、怒らないでよ」

霊夢「で、どうして七夜をこの幻想郷へ連れてきたのかしら?」

紫「それは内緒よ。でも、まさか直死の魔眼に目覚めるなんて誤算だったわ」

魔理沙「目覚める?」

紫「本来、彼は直死の魔眼は持っていなかったのよ。でも、連れてくる直前に鬼と相打ちで死にかけたせいで目覚めたみたいね」

妖夢「ちょっと待って下さい。つまり、彼は直死の魔眼無しで鬼を相打ちとはいえ殺したのですか?」

紫「そういうことよ」

魔理沙「なんてやつだよ....」

紫「七夜一族っていう、もう滅ぼされた暗殺一族がいてね。そこの最後の生き残りよ」


霊夢「最後の....ね」

紫「で、さっき言った鬼って言うのが両親の仇だった訳よ」


妖夢「......」


紫「まあ、そんな彼を連れてきたのよね」

霊夢「理由を話さないって言うのは気に食わないけど、七夜がどんなやつなのかはわかったわ」

魔理沙「ああ。私もわかったぜ」

妖夢「私もですよ」


紫「じゃあ、彼をどうこうするかは任せるわ。じゃあ、私はちょっとやることあるからここらへんで帰るわね」


幽々子「で、この子はどうする?」

霊夢「監視役をつけるのが一番だと思うのだけれど...」

魔理沙「私が預かるぜ!こいつは家族の愛情を知らないまま育ったに違いない!なら私がそれを教えてやるぜ!」

霊夢「魔理沙に任せるの、なんだか怖いわね」

妖夢「ちょっと待って下さい。それならばここに居てもいいと思うのですが。」

幽々子「それはダメよ」

妖夢「どうしてですか?」

幽々子「彼はおそらく、私を見ることで魔眼が強化されちゃうのだと思うの。だからここにおいておくのは危険よ」

妖夢「....むぅ」

魔理沙「なら、私の家で決定だな!」

霊夢「いいえ。私が預かるわ」

魔理沙「なんだと!」

霊夢「男手が増えるのはいいことだし、そっちのほうが安心できるしね」

魔理沙「霊夢の家に預けたら七夜が餓死しちまうよ!」

霊夢「失礼ね。参拝客がくるのなら、大丈夫よ」

魔理沙「いや。こないだろ」

霊夢「何か言ったかしら?」

魔理沙「それでも....」


幽々子「じゃあ、こうしたらどう?」

魔理沙「なんだ?」

幽々子「本人に選んで貰うのよ。」

魔理沙「....仕方ないな。そうしようぜ。」


霊夢「じゃあ、起こしましょうか」

妖夢「寝かせててもいい気が...」

霊夢「こういうのを長引かせるのは嫌いなのよ。」

魔理沙「わかったよ。ななやぁ!起きろ!」


七夜「......」スー


魔理沙「起きねえな」


妖夢「まだ、七夜さん安静にしなきゃいけないだろうし...」

霊夢「そんなもん知らないわよ」


魔理沙「な~な~やぁ」ユサユサ


七夜「.....」ムクリ


魔理沙「あ、起きた」


七夜「....随分と可愛らしいお嬢さんに起こされたかと思えば、魔理沙だったか」ポケー

魔理沙「」ボン


霊夢「魔理沙が爆発したわ」

幽々子「あらら、お顔が真っ赤ね」


妖夢「七夜さん、大丈夫ですか?」

七夜「やあ妖夢。寝起きに君の可憐な顔が見れて俺は世界一幸せだな」ポケー

妖夢「」ボン


霊夢「妖夢が爆発したわ」

幽々子「あらら、固まっちゃったわねぇ」

霊夢「まあ、本題に入るけど、大丈夫?七夜」

七夜「問題ないさ」ポケー

幽々子「凄い眠そうだけど」

霊夢「まあいいわ。七夜、あんたのこれからの事を決めたいのよ」

七夜「これからの事?」ポケー

霊夢「住む場所よ」

七夜「そういえば、考えてなかったな」ポケー

霊夢「まあ、それで貴方に選ばせてあげるわ。魔理沙の家に住むか、私の神社に住むか」

七夜「うーん」ポケー




安価
下5までで多数決

1.七夜「博麗神社に厄介になるよ」

2.七夜「魔理沙の家に行くよ」

3.七夜「3人で博麗神社に住めばいいじゃないか」ポケー

3一択だわ

うん?ID一緒になる事ってあるの?

多数決は>>95まで

ID被りってあるもんなんですね

じゃあ、もう4回出てるんで3ですすめます

七夜「3人で博麗神社に住めばいいじゃないか」ポケー

霊夢「あんた、何言ってるのよ...」

魔理沙「そ、そうだぞ!何言ってるんだよ!」

七夜「......」

幽々子「.....」

魔理沙「.....七夜?」



七夜「.....」スー

幽々子「寝ちゃってるわね」

霊夢「はぁ、何考えてるんだか...でもさっきの案も結構いいわね」

魔理沙「なんでだよ」

霊夢「だって、私は七夜を監視しておきたい。魔理沙は七夜が飢えさせたくない。それなら、3人で住めば万々歳じゃない」

魔理沙「で、でも」

霊夢「あらぁ?魔理沙ったら、もしかして。七夜と二人っきりで過ごしたかったのぉ?」

魔理沙「なっ!」

妖夢「は、破廉恥です!」

幽々子「あ、妖夢ちゃん復活した」


霊夢「まあ、私は博麗の巫女として、長い間神社を空ける訳にもいかないからね。3人で住むとしても博麗神社しかないってわけよ」

魔理沙「っ!わかったよ!住めばいいんだろ!住めば!」

妖夢「....幽々子様」

幽々子「ダメよ」

妖夢「...うぅ」



霊夢「じゃあ、話も済んだし、私は寝るわ。他の客室は何処?」

幽々子「ないわよ?」

魔理沙「は?」

幽々子「だから、客室はここしかないの。」

霊夢「こんなに広いのに?」

妖夢「はい。他に客室はありませんね。他の部屋はもっぱら食料庫です」

魔理沙「.....」

霊夢「.....」

幽々子「わたし、ご飯大好きだから」

霊夢「.....つまりここで寝るしかないと?」

幽々子「そういうこと」

霊夢「.....仕方ないわね。じゃあ、布団は流石にあるわよね?」

妖夢「それが...」


魔理沙「はぁ!?あと布団が1組しかないって!?」

幽々子「寝てる人もいるんだし、大声出したらだめよぉ?」

霊夢「そこまで慌てなくても、私と魔理沙が一緒の布団で寝ればいいじゃない」

魔理沙「あ、そうか。安心したぜ」

霊夢「それとも、魔理沙は七夜と寝てもいいわよ?」ニヤニヤ

魔理沙「誰が寝るか!!」

妖夢「破廉恥です!」

霊夢「冗談よ。じょうだん」

魔理沙「....はぁ、心臓に悪いぜ」

妖夢「まったくですよ」

ー深夜白玉楼ー

霊夢「......オサイセーン」ゲシゲシ

魔理沙「.....」イライラ

霊夢「....オカネー」ゲシゲシ

魔理沙「.....くっそ、霊夢寝相悪すぎだぜ」

魔理沙「....どうしよう、このままじゃ寝れないぜ....」

魔理沙「仕方ない、布団無しで寝るか」

魔理沙「風邪ひいたら霊夢に文句言ってやる」























七夜「.....」ムクリ

ー深夜白玉楼縁側ー

七夜「......夜桜か」

七夜「....綺麗だな」

七夜「........あんたもそう思うだろ?」

幽々子「......」




幽々子「もう、身体は大丈夫なの?」

七夜「おかげさまでな」

幽々子「そう....」

七夜「.....なあ、一つ聞きたいんだが...」

幽々子「.....」

七夜「あの時、俺を殺さなかったのは何故だ?」

幽々子「.....あの子達に頼まれたのよ」

七夜「.....そうか」




幽々子「....もう、退魔衝動は大丈夫なの?」

七夜「なに、我慢できないほどじゃあないさ」

幽々子「.....」

七夜「.......七夜一族ってのは、退魔衝動を増幅させてきた一族だ。まあ、それでもこれくらいなら抑えていられるさ」

幽々子「.....でも、いつか抑えれなくなる」

七夜「.......」

幽々子「....衝動に駆られた貴方は、誰かを殺しにかかり、殺されるかもしれない....」

七夜「....少なくともそれはアンタではないさ」

幽々子「....どういうこと?」

七夜「....仮にも命を救われたんだ。そんなつまらない衝動で刃を向ける程、落ちぶれちゃあいないさ」

幽々子「.....貴方、変わっているわね」

七夜「.....さあな」




幽々子「一杯どう?」

七夜「....俺は未成年なんだが..」

幽々子「ここは幻想郷よ?そんな決まりはないわ」

七夜「なら、一杯だけ貰うとするよ」

幽々子「じゃあ」トクトク

七夜「ありがとう。俺もつぐよ」

幽々子「あら、ありがとう」トクトク



七夜「夜の桜の側で美女と一緒に酒を飲む....親父じゃあないが好きだな。こういうの」

幽々子「上手なのね」

七夜「じゃあ、乾杯」カチン

幽々子「乾杯」カチン



















~数十分後~


幽々子「貴方、妖夢の婿になりなさい」

七夜「......どうしてこうなった」

幽々子「もぉ、きいてるのぉ?」

七夜「はいはい、聞いてる聞いてる」

幽々子「妖夢も貴方の事好いてるみたいだしぃ」

七夜「....はぁ」

幽々子「あぁ、今ため息したぁ。行けないだぞぉ?幸せが逃げちゃうんだぁ」

七夜「ほら、水とってくるからちょっと待ってろ」

幽々子「ついでにお酒もよろしくぅ」

七夜「酒は持ってくるわけないだろ」

七夜「ほら、これ飲め」

幽々子「はぁい」ゴクゴク

七夜「...まったく、酒は飲んでも飲まれるなとはまさしくこれだな」

幽々子「....ねえ、本当にその気はないの?」

七夜「.......」

幽々子「.....今貴方に必要なのは支えよ。それが無くては、貴方はいつか....」


七夜「俺は水面に映る月だ」

幽々子「.....」

七夜「その水面が揺れれば揺れ動き、水が無くなれば存在は消え失せる」

七夜「もとより壊れやすいものなんだ。俺は....だから、夏の雪に千切れて消えるのがお似合いなのさ」



幽々子「.....これだけは言っておくわ」

七夜「......」

幽々子「水面に映る月はその水面が落ち着けば戻ってくる.....壊れやすいものも、多くが集まれば、強固な物になる....」

七夜「.....こころにとどめておこう」

幽々子「.....それならいいわ。じゃあ、続きをしましょうか」

七夜「気の済むまで付き合うよ」




「「乾杯」」

多分殺し合いなら紫の方が勝つんじゃないの?


エヌマエリシュ打つ前に境界でぶったぎられたらアウトだし


エヌマエリシュ以外の武器なら、スキマの中に入られてよけられそうだし


ってか、東方のキャラはチート性能が多いよね

追記

この七夜さんは、異変によっては、パワーアップします


順番によっては、とんでもない者になるので注意です


今回は直死の強化ですよ

ー早朝白玉楼ー


魔理沙「....うん...」ムクリ

魔理沙「......そういやぁ、白玉楼に泊まったんだったな」フワァ

魔理沙「......なんで私、布団で寝ているんだ?」

魔理沙「.....これ、七夜が寝てた布団なんじゃ.....」



魔理沙「........」ボン


魔理沙「あぁ!私は何をしたんだ!寝ぼけて七夜の布団に入っちまったのか!?」

霊夢「....ああ、もう。うるさいわねぇ。もう少し静かにできないのかしら....」

魔理沙「げっ!霊夢!」

霊夢「....魔理沙。あんた、何でその布団に.....」

魔理沙「こ、これはだな」

霊夢「.......ははーん」ニヤニヤ

魔理沙「何ニヤニヤしてんだよ!」

霊夢「べ~つ~に~」ニヤニヤ

魔理沙「ああ!もう!」


「何をしてるんですか!二人共!」


霊夢「ん?今の声は妖夢ね」

魔理沙「なんの騒ぎだ?」

ー早朝白玉楼縁側ー

妖夢「ななななな、なんて破廉恥な!」


七夜「.....」スースー

幽々子「.....」ムニャムニャ


魔理沙「おーい、どうしたんだ?妖夢」

霊夢「朝っぱらから元気ねぇ」

魔理沙「って、何やってんだよ!七夜!」

霊夢「抱き合って寝てるわね」


魔理沙「うがぁ!何で布団で寝てないんだよ!そしたら....ハッ」

霊夢「そしたら、どうなってるのでしょうねぇ」ニヤニヤ

魔理沙「な、何でもねえよ!」

霊夢「安心しなさい。博麗神社では一緒に寝さてあげるから」ニヤニヤ

魔理沙「何でそうなんだよ!」

妖夢「そうですよ!だ、男女が一緒の部屋に寝るなんて....は、破廉恥です!」

霊夢「なんであんたが反応するのよ....」

妖夢「そ、それは....」


幽々子「もぅ、うるさいわぁ」

妖夢「ゆ、幽々子様!早く離れて下さい!」

幽々子「うーん?あれぇ、志貴がいるぅ」

魔理沙「志貴!?」

霊夢「えらく親しげね」

幽々子「えへへぇ」


七夜「....うん?騒がしいな」

幽々子「あら、志貴が起きたのね。おはよぅ志貴」

七夜「ああ、おはよう幽々子。今日も綺麗だね」

幽々子「あらぁ嬉しい事いってくれるのね」


霊夢「....何あの会話」

妖夢「」

魔理沙「」

霊夢「こっちは両者ノックアウト...と」

なんかあまりいい展開が出てこないから、取り敢えず、七夜の能力でも書きます

七夜志貴(男)
16歳
紺色の学生服を着用
武器は七ツ夜1本

淨眼
見えざるものを見る
相手の本質を視る

直死の魔眼
死を視る瞳
幽々子との接触で強化されたが、今は使えない


使える七夜の体術

閃鞘・八点衝
七夜一族が苦手とする近接戦闘を補うべく生み出された『七技』。
前方に斬撃を乱れ打ち、敵を切り刻むと同時に接近及び反撃を防ぐ。

閃鞘・八穿
上空より姿を現し頭上から敵を斬り付ける技。

閃鞘・七夜
一直線に突き進み、敵をすれ違いざまに斬り付ける

閃鞘・一風
首を捕まえ、全体重を掛けて脳天から叩きつけ、脳髄を潰す。

閃走・六兎
瞬時に同じ箇所目掛けて蹴りを六発叩き込む。

閃走・水月
瞬時に短距離を移動する技

閃鞘・迷獄沙門
本来は『双狼』・『八穿』・『伏竜』を融合させ一度に放つものだが、これは志貴が黄理のを見て真似た未完成の技である

十七分割
直死の魔眼を使うことで相手を17つに分割する

極死・七夜
自らの武器を相手に投擲し、間髪入れず自らも上空より襲い掛かり首の骨を粉砕、時には首をももぎ取る。



さて、ここからどれくらい強化されるのかが楽しみです

778-63=715

~数週間後~


ー博麗神社ー



七夜「蹴り穿つ!」ガッ

妖夢「くっ!」

七夜「まだまだ」

妖夢「そこです!」ズバッ




霊夢「朝から元気ねぇ」バリバリ

魔理沙「確かになぁ。あ、煎餅もらうぞ」ヒョイ

霊夢「それにしても、魔理沙。貴方、まだ慣れないようね」

魔理沙「何がだ?」

霊夢「七夜との生活の事よ」

魔理沙「意味がわからないな」

霊夢「だって、起きてからずっと寝癖直してたじゃない」

魔理沙「女として当たり前のことだ」

霊夢「......ま、そういう事にしておいてあげるわ」




妖夢「【人鬼『未来永劫」

七夜「遅い」ガシッ

妖夢「なっ!」

七夜「ふっ!」ドスン!



霊夢「スペル宣言を中断させて投げるなんて、なんて奴よ」

魔理沙「一瞬七夜を見失ったぜ」

霊夢「あれで弾幕張れないから勿体無いわよねぇ」

魔理沙「でも、弾幕無しでここまで出来るのは正直驚いたけどな」

霊夢「霊力があるのに、弾幕を張れないのもおかしな話だけど」

魔理沙「魔力もあるな。まあ、固有結界出せるんだから、相当な量なんだろうな」





ここらで次の異変安価>>114

永夜

七夜「ふぅ、これくらいでいいだろう」

妖夢「はあ...はあ...ありがとう...ございました」

霊夢「お疲れ様、二人共」

魔理沙「なあ、七夜」

七夜「どうした?魔理沙」

魔理沙「お前、魔眼は大丈夫なのか?」

七夜「問題は無いな」

魔理沙「でも、今も死が視えてるんだろ?本当に平気か?」

七夜「何度も言っているだろ?死が視えるからと言って何を取り乱す必要がある。視えるだけじゃあモノは殺せないしな」

魔理沙「それでも...」

七夜「.....例えるならば、この目は切れ味の良いナイフだ。それを持っているだけでは人を殺せないだろう?」

魔理沙「......」

七夜「ようは使いようだ。この目を恐れて塞ぎこむってのは、ナイフを見て恐怖するようなものだ」

魔理沙「お前って凄いんだな」

七夜「そういう魔理沙は綺麗だけどね」

魔理沙「なっ!」

七夜「さあ、朝餉にしようぜ」ポンポン

魔理沙「.....まったく、よくそんな恥ずかしい事が言えるな」ボソッ




妖夢「......」ムスー

霊夢「まったく......妖夢、あんたは帰らなくていいの?腹ペコ亡霊が泣いてるかもしれないわよ?」

妖夢「わかってますよ!」

霊夢「やれやれ」

ー博麗神社居間ー


魔理沙「そういえばさ、いつも思うんだけど七夜ってなんであんな動きが出来るんだ?」パクパク

七夜「そういう訓練をしてきたからだ」モグモグ

霊夢「フー!フー!」バクバクバクバク

魔理沙「ふーん....それって私達も出来るようになったりするものか?」パクパク

七夜「無理だろうな。教える気もないし」モグモグ

魔理沙「.....七夜のケチンボ」パクパク

七夜「一族の体術なんだ。そう簡単に教えるわけにはいかない」モグモグ

魔理沙「......そうか」パクパク

七夜「まあ、身内なら教えてもいいだろうがな」モグモグ

魔理沙「......身内.......」

七夜「ああ」モグモグ

魔理沙「.......」ボンッ

七夜「何故そこで頬を染める....」モグモグ

霊夢「フーフー」バクバクバクバクバクバクバクバク

七夜「霊夢、お前はもう少し静かに食べろ」モグモグ

ー夕方博麗神社ー


七夜「これで、掃除は終わりっと」

七夜「まったく、掃除をさせられる事になるとは思ってもみなかったな。」

七夜「いったい誰がこの神社に3人で暮らすと言い出したのか....」

※七夜です

七夜「男を招くのは嫌がるのが普通ではないのか?」

七夜「まあ、いいか」




霊夢「ななやぁ!塩が無いから人里で買って来て頂戴!」

七夜「........はぁ」

霊夢「頼んだわよぉ!」

七夜「了解」

ー夜、人里前ー


七夜「ふむ.....低級妖怪共を狩っていたら、随分と時間がかかってしまったな」

七夜「何故か、今日は血が騒いだからな。発散するためにはしょうがなかった」

七夜「よって、こんな遅くなったのは俺のせいではない」

七夜「だが、もう塩は売っていないかもしれないな....」

七夜「霊夢に怒られるかもしれない。ダメで元々、一応聞いてみるか....っと」





七夜「........場所はあっているはずだが.....」

七夜「....里がないな」

七夜「.......取り敢えず、あんたに聞くとするか」

「....お前が里を襲いに来た者だな」

七夜「....いや。そんなつもりはないんだが」

「嘘をつくな!その血で濡れた身体はなんだ!」

七夜「.......」

「何も言わないか。人里の安全の為だ。排除させて貰う!」




七夜「....なあ、聞きたいんだが...里を隠したのはあんたか?」

「そうだ。私が里の歴史を食い、隠させて貰った」

七夜「.....歴史を食べる....ねぇ.....中々に面白いな...」

「.......お前、名前はなんというんだ?」

七夜「.....今から死ぬ奴が知る必要はないだろ?」

「.....そうか...だが、私はお前を殺すつもりはないから名乗らせて貰う。上白沢慧音。人里の教師だ」

七夜「.....なるほど、また随分と変わった妖怪もいるようだ」

慧音「......」

七夜「人里の教師が妖怪なんてな」

慧音「...黙ってもらおうか」

七夜「おお、怖い怖い。そこまで急かすのなら、望み通りお相手いたしますよ?」

慧音「.....」

七夜の目が蒼く染まる

その瞬間彼の目が映す死は、先程とは比べられないほど、濃く映っているだろう


七夜「吾は面影糸を巣と張る蜘蛛
ーーーーー舞踏会会場は満月の下.....の筈なんだが」

七夜「どうやら違うらしい」


少し掛けた月は不気味にその輝きを増す


慧音「......」

七夜「それもまた巡り合わせ。さあ、存分に踊るとしようぜ」ヒュン


【閃走・水月】

七夜の体術の移動法であり、奇襲に転じる事が出来る技

それは常人に捉えることは難しく

その接近を許すのも難しい


慧音「くっ!」


弾幕

それは自身の力の一部であり、最強にもなり得る武器にもなる


七夜「隙だらけだ」ズバッ


しかし、七夜は弾幕が展開される途中の隙間を縫うようにすり抜け、その凶刃で慧音を傷つける


慧音「くそ!」


慧音は後ろに下がる

しかし、ただ下がっただけではすぐに迫撃を受けてしまう

ならば

一枚のカードを手に取る

スペルカードと呼ばれるその力を発動させる


慧音「【産霊『ファーストピラミッド』】」


三角形型に弾幕が展開される

それが七夜に襲いかかる


七夜「.......」


しかし、七夜は後退するどころか、弾幕の群れに突き進む

その目を蒼く染めながら、その銀色に光る獲物を振るう

一振り

弾幕の一部が消え去った


それを見た慧音は尋常じゃないことを見抜き、接近される前にさらにスペルカードを発動させる


慧音「【野符『武烈クライシス』】」


二振りをすることにより、弾幕を更に消し飛ばした七夜は慧音を視る

いや、慧音の本質を視る


複雑に絡んでいながら全ての事象につながっている

先程、歴史を食ったと言った

ならば彼女が見ているものは....歴史である事が理解できる


七夜はナイフを振るう

それにより、最初のスペルカードによって出現した弾幕で、自身に向かってくるものは全て消し去った


今向かってくるのは二枚目のスペル

それが自身と接触するまでに、僅かながら時間がある


それだけあれば、相手の本質に近づくことが出来る


七夜の淨眼はある条件により、ある力を発現する

幽々子がその本質により何を”視ていた”のかを七夜は観る事が出来た

それは、元来自身に備わっていたものでもあったため、はっきりと観る事が出来た


では、今度は何を観る事が出来るのか




歴史である


しかし、それはノイズだらけの不明瞭な光景である


それでも、七夜はそれを観た







七夜の歴史を


ーーーーーー七夜死奥義


そう呼ばれるもの

自信が使う極死・七夜もそれに分類されるものである


だが、今七夜が観たものは......

七夜「....らい...めい?」

霊夢「七夜!」


何かを掴みかけた時、その叫び声が聞こえ、現実に意識が引っぱり出される


七夜「くっ!」


観る事に集中しすぎた七夜は飛来する弾幕を凝視する

何処かに隙間はないか?

被弾しない空間


しかし、そう考えた七夜は、慧音とは違う本質を視た

それは突如現れるかのように、自身と弾幕の間に現れた


紫「【境符『四重結界』】


その宣言とともに七夜を護るかのように、弾幕は展開された


霊夢「【神霊『夢想封印 瞬』】


更に新たな弾幕が展開される


霊夢「魔理沙!」

魔理沙「任せろ!【恋符『マスタースパーク』】!」


弾幕に囲まれて身動きが取れない慧音に一筋の.....ものすごい太い光が発射された

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


七夜「やりすぎじゃないのか?」

魔理沙「そうでもしないと、七夜が危なかったから....」

霊夢「まったく、いつまでも帰ってこないから何をしているのかと思えば....」

紫「人里の教師と戦っていたなんてねぇ」

魔理沙「え?そうだったのか?」

紫「そうよ。それと今貴方達に人里を見えなくしているのは、彼女の力よ」

「そうみたいね」


七夜「......あんた誰だ」

「あら。魔理沙から聞いてなかったようね。私は」

魔理沙「こいつは、アリスって言うんだ。西行妖の時に会ったんだよ」

アリス「......魔理沙...」

七夜「....まあ、よろしくな」

アリス「ええ。よろしくお願いするわ」



慧音「」プスプス

魔理沙「あ~あ、どうすんだよ。こいつ」

霊夢「あんたがやったんでしょ!。折角の手がかりだったのに」

七夜「何かあったのか?」

アリス「気付いてないの?満月が盗まれたのよ」

七夜「道理で、違和感があると思った」

紫「私達はその犯人を探しにきたのよ」

七夜「納得した。しかし、場所がわからないってわけか」

魔理沙「流石七夜。そのとおりだぜ!」

七夜「だが、手がかりが無い....か。仕方ない」


七夜の目が再度蒼く染まる

今にも、近くで傘をくるくる回している人物に斬りかかろうとしてしまうが、なんとか抑える

満月を奪われるのは面白く無い

別段好きというわけではないが。あれば見上げるようなものではある


ならば、それを手伝うのはやぶさかではなかった


魔理沙「七夜?」


魔理沙は心配そうに七夜を覗きこむ


今七夜が視ているのは慧音が残した本質の残骸

歴史を観ている


相変わらず、ノイズのかかった光景だが、何かが観える


細かいところまではわからないが、これは.....


七夜「....竹林」

霊夢「どうしたの?七夜」

七夜「幻想郷には、竹林はあるか?」

紫「あるわよ」

魔理沙「でも、何も無かったと思うぜ」

七夜「そこにこの事件の黒幕がいると思う」

霊夢「.....手がかりもない状態で無闇に探すのは時間の無駄だし、ここは七夜を信じて竹林を探しましょう」

アリス「いいわよ。それで」




七夜は竹林を観た




赤い鳥と共に








【ズキッ】


七夜「.......」


ー???ー


「おや?」

「こんなものあったかな?」

「.....まあいいか。いつか貰い手が現れるでしょ」

「それまで待ってなよ」

永夜抄は安価でしましたよ

まあ、そのせいでおぜうさまの登場は無いです

ー竹林ー


七夜「......」

七夜「......迷ったな」

七夜「.....罠が数多く設置されていて、それを回避しているうちに、みんなとはぐれてしまったな」

七夜「.....まあ、あの隙間妖怪が離れたのは楽になったんだがな」



七夜「.....さて、先程この竹林に赤い鳥を観たが」

七夜「....少し気になるな」

七夜「しかし、妖力は感じれないな」

七夜「妖怪ではないのか?」




七夜「......それにしても、月と竹か....まるで竹取物語を連想させられるが」

七夜「.....む?こんな場所に人間がいる?おかしな話だ」

七夜「.....声をかけてみるか」



七夜「すみません。少しいいですか?」

「うん?こんな所に人間が来るなんてな。どうした?迷い込んだか?」

七夜「.....それはこっちの台詞だったんだけど、事情が変わった」

「どうした?そんな怖い顔をして」

七夜「あんた。何だ?」

「......どういう意味だ?」

七夜「あんた。死なないんだろう?」

「........」

七夜「それでいて、気配は人間の物だ」

「.......確かに、私は老いも死んだりもしない」

七夜「....くはっ、人の身でありながら不老不死なんてな」

「........」

七夜「今一度聞かせてくれないか?あんた何だ?」

「.....蓬莱人、藤原妹紅だ」

七夜「そうか。俺は殺人鬼の七夜志貴だ」

妹紅「....殺人鬼」

七夜「ああ。殺せないあんたを殺すってのは殺人鬼にとっての名誉だ」

妹紅「......出来るわけがないだろう」

七夜「それを決めるのはお前じゃない。いつでもそれを決めるのは強者だ」

妹紅「....狙われているものがいつも弱者だとは思わない事だ」

七夜「面白い。その首、俺が貰い受ける」

旧作はあまり知らないので今回は無しとさせて頂きます

魅魔様と神綺様くらいしか知りません

七夜は淨眼を開く

それにより、死が濃くなるが、まだその少女の死は一向に視えそうにない

ならば本質を視るまで


そう思い、地面を蹴り相手を観察する


しかし、叶わない

相手は何かを視ているわけではない

ただ、死なないのが本質と成っているのだ


恐らく、この眼で死を視るのは困難であるな


ならばその生命が尽きるまで殺すまで

幸運にも七夜にとって、この竹林は絶好の狩場だ


生憎と不死者とは何度も殺しあった事がある


そいつ達も一定の条件では死を向かえていた


妹紅「.....速い」


七夜は動く、竹を足場にどんどん加速していく

しかし、その竹を折らないような力加減で蜘蛛の巣を広げていく


七夜「斬!」


閃鞘・七夜で妹紅を斬る

手応えはあった


妹紅「無駄だ」


しかし、妹紅は気にせずに紅の弾幕を展開させる


七夜「.......」


その弾幕は消える

展開された蜘蛛の巣では、狩人と獲物意外の存在を許すものではなく、出る途端に七夜に消されていく


妹紅「厄介だ」


次々と飛来する斬撃の雨に妹紅は苛つく

それは、自分が死ぬことはないと知っている事の体現に他ならない

七夜はそれを見て尚更燃える

あの余裕な表情が恐怖に変わる瞬間を見たい


実に変態的であるが、そう指摘されても、七夜は笑って受け入れるだろう


七夜「っと」


七夜はそこで、蜘蛛の巣を張る事を止める

妹紅の目の前にたった


妹紅「やっと無駄だと悟ったか」

七夜「さて、それはどうかな」


七夜はナイフを上に掲げる


それは七夜の奥義だ

それは相手を殺す技だ



七夜「極死ーーーーーー」


投擲

まっすぐ心臓に向かってくるナイフを妹紅は反射的に叩き落とす


その瞬間、頭部に重みがかかった


七夜「ーーーーーーーー七夜!」


【ブチッ!】


鈍い音

それは七夜が出した

その音は妹紅から出た


七夜が妹紅の首をねじ切った音だった


七夜「......」

妹紅「」ドタッ

七夜「なんだ。死んだのか?あんた」


落胆、妹紅の顔を片手に空を見上げる

しかし、その瞬間七夜が持つ手を炎が包んだ


七夜「....あつ!」ポイ


七夜は妹紅の首を放り投げる

あの人間は何故そこまでして私を殺したいのだろうか

ーーーーーーそんな物はわかっている

ただ面白がっているのか?

ーーーーーー違う

.....やはり、気持ち悪いのかな

ーーーーーーそうだ、そのとおりだ


妹紅「やっぱり、私は嫌われ者なんだな」

妹紅の身体と首を炎が包む


七夜「.....ほう」


見る間にその炎は人の形を成していく


七夜(.....一度死んでから復活、転生に近い不死か)


蓋を開ければ簡単なこと

その手の相手は殺すことも出来る


現にミハイルロアバルダムヨォンは転生を繰り返して来た人生をあいつに終止符を打たれた

直死の魔眼を使えば容易だ


七夜はそれがわかり、すっかり殺る気を無くした


自分が殺し方を見つけた訳ではない


既に知っていたのだ


落胆は仕方ないことだろう


妹紅「.....」


復活した

その顔に悲しみを乗せて復活した


七夜「.....つまらん」


【ぎりっ!】

そう歯を噛みしめる音が聞こえた


この男は私を迫害しておきながらそれが失敗するとつまらないとぬかしたのか

と、見当外れな怒りを持った妹紅を炎が包む


七夜「......」


しかし、炎を使い復活するとは


七夜「まるで不死鳥だな」


しかし、七夜には一つ解せない事があった

彼女の本質が不死ならば、彼女の本質を視れば、一時的とはいえ、死が視えなくなると思われた

しかし、それは叶わなかった


つまり、元来の彼女の本質は不死ではない


なにか外的な要素が加わり不死となったと言えるだろう


七夜(それは少し気になるな)

七夜は避ける

再度蜘蛛の巣を張るように跳びまわる


.......炎を避けるため


妹紅「燃えろ!!!」


しかし、炎は七夜の足場である竹ごと燃やし尽くす


全てを燃やす

その怒りに全てを晴らすため


七夜「.......」


七夜は燃えていない竹を足場にする

今止まると、たちまち業火が自身を包むだろう


ならば止まらなければいい


場所を変えても、足を止めない


妹紅「待て!」


不死鳥の少女は逃亡者を逃がすつもりはない

しかし、その追撃は叶わない


「お前が待て!妹紅!」


乱入者によって

一応異変の制限は考えています

紅魔郷最後ならば七夜さん的にはしんどそうですね


あと、旧作でなければ、なんとかしますよ

妹紅「....慧音」


魔理沙のマスタースパークを喰らい、傷を負った上白沢慧音が妹紅の前に立ちふさがる


慧音「私がなんとかするから。ここは我慢してくれ」

七夜「......」


慧音は足を止めた七夜を睨む

この人間があの妹紅を怒らせたのだ


恐らくは、妹紅を化け物扱いしたのだろうと慧音は思った


しかし、七夜にとってはその真逆

殺し方がわかってしまい、つまらなくなったのだ


七夜「.....」


しかし、七夜は慧音を見てある事を考える

この半妖の本質は歴史


ならば


七夜(見させてもらうか)


より一層七夜の目が蒼く染まり、慧音を介し歴史を観る


相も変わらず酷くノイズのかかった物だ


しかし、確かに観えた


蓬莱の薬

輝夜姫


そして、月


七夜「......おい蓬莱人」

妹紅「....なんだ?」

七夜「あんたは随分と面白い生き方をしているんだな」

慧音「.....貴様、何を」

七夜「あんたは黙っていろ」

慧音「っ!」


殺気

人をも殺しかねない殺意の塊をまき散らす

やはり、この男は危険だ


そう慧音は感じざるをえなかった

七夜「.....ったく、どこかのペテン師は人間とは死ぬからこそ生き生きと生きられると抜かしていたが」


七夜は銀髪の少女を見る

外見は人間

中身の性能も人間であるに違いない

ただ死なないだけの存在


七夜「どうみても不死の連中の方が生を謳歌しているな」

妹紅「っ!」


図星

妹紅にとって不老不死は疎いものではない

望んだものではないが、さる不死者との殺し合いの日々に満ちたりていないとは言えない


七夜「だが、何故こうも他人をよせつけるのを嫌うんだ?俺が知っている不死者はそんな事はなかったぞ」


疑問

全ての歴史ではなく、断片的にしか観えなかったためそこまではわからなかったが

確かにこの少女は今を楽しんでいる


妹紅「それは....」

七夜「拒絶されるのが怖かったとか?」


それもある

しかし、一番の理由は.....


それは七夜が知る事は出来ない

七夜が心を読めたのなら違ったかもしれない


七夜「他人の目を気にしてどうする蓬莱人。あんたは間違いなく人間より強い。なら人間に怯えるのはおかしいのではないか?」

妹紅「......」

七夜「先程あんたは自身が弱者じゃないと言ったな。確かに、あんたは強い....だが、それ以上に弱い」

妹紅「....」

慧音「妹紅の事も知らないくせに」

七夜「確かに俺は何も知らないさ」

妹紅「.....人間は弱いんだ」

七夜「ああ、弱いな。あんたならその力を少し振るうだけで殺せるだろう」


だが、と七夜は続ける


七夜「あんたはそれに怯えているだけだ。人を殺したくないのなら殺さなくていい。どうでもいいのなら殺せばいいのだろう」

妹紅「だから私は!」

七夜「自分の力から逃げているだけだろう?それが、面白いと言ったんだよ」

妹紅「...な...に?」

七夜「まるで子供だ。刃物を見ただけで容易く死を想像し、恐怖する。平安時代から生きていてそう思う事が滑稽なんだよ」

ミスった

訂正>>142

平安時代を奈良時代で

妹紅「....今、なんて」


奈良時代

この人間は何を言っているのだ


七夜「そこまで言って、なお逃げると言うのならば。俺がその人生に終止符を打ってやってもいい」


淡々と

それが当たり前かのように言う


慧音と妹紅には、七夜が嘘を言っているようには感じれなかった

特に、妹紅にとっては。一度復活を見た七夜がそう言えるのが更に疑問に思わせた


この人間は何を思ってそれを言っているのかはわからない


だが、七夜が続ける


七夜「俺には死が視えている。それは蓬莱人のあんたにも一緒のことだ」


嘘だ

これは七夜が吐く嘘っぱちだ


しかし、あたかも本気のように今だ健在の竹に近づく

七夜は竹の死の点を突く

それだけで竹は朽ちて崩れ去った


七夜「こうすれば、容易く殺す事が出来る。」


危険だ

慧音はそう思った


出鱈目だ

妹紅はそう思った


七夜「だが、今はその答えを聞かない。少しやることがあるからな」

妹紅「......」

七夜「次会う時に答えを出しな。死を望むのなら俺が死神となり、その魂を黄泉に誘おう」


七夜はそう残し、姿を消した


慧音「...妹紅、大丈夫か?」

妹紅「.......あの人間....七夜と言ったが....」


自身を殺すと言った

しかし、それでも妹紅には一つ嬉しかった

例え歪んでいても慧音以外にも自分を理解する者がいたのを


妹紅「....次は、私がお前を殺してやるよ」

ここいらで注意


このssは作者の思いつきとその他で出来ております


少々の矛盾と原作崩壊はお許し下さい

ー永遠亭ー


霊夢「ちょ、魔理沙。危ないわよ!」

魔理沙「こっちの台詞だぜ!」

妖夢「お二人共仲良くして下さい!」


「あなた達、何しにきたかわからないわよ」

「そう言わないのよ。うどんげ」

鈴仙「はい。師匠」

「で、あとどれくらいで夜明けなの?永琳」

永琳「あと4刻ですよ。姫様」





9人が互いに弾幕を展開していた

それはあまりに眩しく、幻想的な光景である


魔理沙「なんで、七夜じゃなくて!妖夢がきたんだよ!」


箒に跨がり、その帽子が飛ばされないように抑える魔理沙は弾幕を避けつつ叫ぶ


妖夢「知りませんよ!そんなこと!」


妖夢も楼観剣を振るい弾幕を展開する


霊夢はそんな二人に呆れつつ、相手の弾幕を相殺していた

七夜「派手にやっているな」


少し離れた竹の上にいる七夜はその幻想的な空間を眺める

少女や婦女やじゅく......寒気を感じたため控えるが、それを演じる役者達に七夜は心奪われ、舌なめずりをする


七夜「あぁ、最高だね。この世界は」


改めて幻想郷の素晴らしさを実感する七夜

その素晴らしさとは、美しい光景のことではない

少女たちの可憐さではない


化け物じみた強者の力の事だ


七夜「ーーーーーーーーーさて」


七夜は立ち上がり笑う

その欲望を満たすため

姫と呼ばれた人物.....輝夜姫本人の蓬莱人輝夜は目の前の巫女に弾幕を放つ


いかに自身が不死と言えど、その痛みは感じるのだ

痛みは自分は嫌いだし、味わうのも嫌だ


それに、今回は目的もある

月よりの使者の侵入を防ぐためだ


一晩....それを防ぐことが目的であった

しかし、やはりというべきか。邪魔が入る


輝夜「しつこい!」


更に弾幕を展開させる

今はこの巫女をどうにかしなければいけない。そう思い、巫女に集中する









背後より忍び寄る暗殺者に気づかず





七夜「弔毘八仙」

永琳「姫様!」

輝夜「え?」

七夜「無情に服す!」


十七分割

いや、今回は直死の魔眼を併用していない......出来ていないため、偽物といえるだろう

しかし、その十六の斬撃は周囲の弾幕ごと月の姫の身体をバラバラに引き裂く



【ボトボト】


そう音を立てて地面に肉片が落ちるのと同時に
七夜も着地する


鈴仙「姫様!」

永琳「.....落ち着きなさいうどんげ」


輝夜に近づこうとするうさみみの少女を引き止める赤と青の女性

今輝夜に近づけば、不死でない彼女はたちまち、その生命を落とすとわかっているのだろう


七夜「いや?こないのかい?その艶かしい四肢を解体そうと思ったのにな」

鈴仙「ひっ!」


狂気を孕んだ瞳で見られた鈴仙は、自身が狂気を操る者だという事も忘れてたじろく

永琳「......よくも姫様をバラバラにしてくれたわね」

霊夢「そうよ!やりすぎだわ!七夜!」


そう糾弾され、七夜は肩をすくめる


七夜「どうせ不死なんだ。問題ないだろう?」


ここで、不殺を破り、霊夢達を的に回すほど七夜は愚かではない

それをすれば、殺されるのは自分だとわかっているからだ


永琳「確かに、姫様は蓬莱人で不老不死だけど、痛みは変わらないのよ?」

七夜「それは悪いことをしたな。痛みを知らずに殺してやればよかった」


半笑いでそう言う七夜を常人と呼ぶ者はだれもいないだろう


あの魔理沙も引き気味だ


永琳「まったく、敵は取らせて貰うわよ。我が姫を襲った罪、償うがいい」


------殺気


竹林がざわめき、鳥が飛び立つ


今にも逃げ出したくなるような殺意が七夜に振りかかる


七夜「.....かっ」


しかし、七夜は嗤う

その殺意の伴流を笑って受ける


七夜「いいねぇ。実に愉しい」


更に口端が上がる七夜に鈴仙は恐怖を覚える

この人間は何なのだ

師匠と対峙し、正気でいる....いや。最初から狂っている人間など見たこともない


永琳「喰らいなさい」


先ほどまで霊夢達と射ち合っていた威力と非にならない程の矢を放つ

竹などものともせず突き進むそれは七夜の命を奪う為に突き進む


七夜「斬!」


しかし、七夜はその矢の死の点を突き消滅させる


永琳「......」


しかし、永琳はそれを見て慌てるでもなく、その必殺の一撃を次々と放つ


魔理沙「危な!」


それは魔理沙達にも飛来し、各々避けるのが精一杯のようである


七夜「まだまだ!」


七夜は更に矢を消滅させる

しかし、それをするために高速でとんでくる矢を全て目で捉えないと行けないため、疲労する

精神を摩耗させる


永琳「.....」


永琳は非情にもその手を休める事はおろか、更に矢の本数を増やしていく


七夜「くっ!」


一度綻び始めると、一瞬で持っていかれる

拮抗していたものが七夜の疲労により、徐々に押され始める


永琳はそれを好機とみなし、さらに矢を増やす事で、邪魔が入らないように.....確実に七夜を仕留める為に射る


七夜「なっ!」


矢を40本ほど消滅させた七夜は、その握力の無くなった手で、ナイフを振るった


その結果は言うまでもないだろう。

七夜の持つ七ツ夜は七夜の手を離れ、後方に吹き飛ばされる


それを見計らい、永琳は量ではなく、強大な力を持った矢を放っていた

魔理沙「七夜!!」


七夜に飛来する強大な矢を見て魔理沙は叫ぶ

丸腰の七夜に防げるすべもない

あの距離ではいかに七夜といえど避けるのは困難だ


そして、あれが人間である七夜に直撃するとなると.......


魔理沙は弾幕を放つ


届け、届けと願い、それを放つ


七夜「くっ!」


しかし、間に合わない

七夜は目の前に飛来する矢の死を視認し、手刀で死の点を貫いた


七夜「ぐあぁぁぁあぁぁ!」


しかし、無事で済むわけでもなく、七夜はうめき声をあげて、煙に包まれた


魔理沙「七夜ぁぁぁぁ!」


魔理沙は嘆く

自分の弾幕でも防げたとはわからない

何の力にもなれなかったかもしれない


それでも、自分に力があれば、七夜を救えたのかもしれない





悔やむしか無かった




永琳は、着弾を確認し、一息ついた














---煙を


一辺の銀色が






引き裂いた

永琳「っ!!!」


突如飛来してくる一本の銀色のナイフに永琳はとっさに身を捻る事で躱す





不意打ちだった



突然だった




予想もしないその一撃は、永琳の目を引きつけるのは容易く




七夜の姿を隠すのも容易かった






ズン!と頭に重みが感じた


そのまま、首の骨が折れるのではないのか。という力で捻られた永琳は、地から足が少し離れた


七夜「ちぃ!!」


思ったよりも頑丈な永琳の肉体に七夜は舌打ちをする






------極死・七夜では殺しきれない





七夜「まだだ!」


七夜は着地と同時に無理やり身体を起こし、永琳の腹を蹴り上げる


永琳「がっ!」


永琳の身体は5mほど浮く

七夜の追撃は止まらない



そのまま七夜は地面を蹴り、永琳の上のポジションを取る


使い物にならない左手はそのままで、健全な右手で永琳の頭を掴む

膝を立て、永琳の背骨に当てる


そのまま、重力に従い、二人は落ちた

【ドガン!!】


地面に激突し、耳を劈く雷鳴の如き轟音が響いた


七夜「......極死・雷鳴」


七夜死奥義の一つ

断片的なものだったが、それを見た七夜が自身のポテンシャルを使い実現させた第二の極死


別名極死・七夜弐式とよばれるそれは、重力を利用することで、敵の脊髄を粉砕する技である

生命力の強い人外を殺す為に編み出されたその技は。使用者である七夜に多大なダメージを与えた

それは、七夜が使った物が真の雷鳴ではなかった為だ


七夜は、地に腰を降ろす


七夜「.....ふぅ」


左手は本来向くはずのない方向に曲がっており、所々炭化している

右足は、無理やり動いたため、肉を突き破って骨が出てきている


七夜「.....少し痛い、かな」

魔理沙「当たり前だ!」


魔理沙はその生々しい傷と血にまみれた七夜の頭を叩く


七夜「痛いじゃないか。魔理沙」

魔理沙「お前が悪い」

霊夢「まったく、あんたはどんな身体をしてんのよ」

アリス「確かに、人間とは思えないわね」

妖夢「そうですよ。さっきのは本当に死んだかと思いましたよ」


七夜を囲んで言ってくる少女達に七夜は少し鬱陶しさを感じながら、ある方向を見ていた


幽々子「それにしても、さっきの攻撃の時のナイフはいったい何処に持ってたの?」


最後の極死・雷鳴の時に投擲したナイフは七ツ夜では無かった

あれは何処に隠し持っていたものなのか.....


七夜「なに、銀髪の暗殺者が助けてくれたのさ」

魔理沙「何言ってんだ」

霊夢「頭でも打った?」

妖夢「私は暗殺者ではないので違いますね」

アリス「あんな一瞬で助けるなんて....どんな奴よ」




あの時、七夜が煙に包まれた瞬間、目の前に1本のナイフが浮いていた

見覚えのあるそれを使い、七夜は勝利したのだ

もうそのナイフは既に無くなっている





「永琳をここまで追い詰めるなんて、あなた達何者よ」

魔理沙「!!」

霊夢「まだやるっていうの?」


先程、七夜にバラバラにされた輝夜はその身を復活させ、佇んでいた


アリス「不死って言うのは本当だったようね」

幽々子「だから、私には天敵なのよね」


輝夜「好き放題言ってるみたいだけど、私達には、月からの使者が来るのを防ぐという目的があるの。まだ邪魔をするっていうのなら.....」

紫「あなた、何を言っているの?」

輝夜「?」

紫「この幻想郷は結界に守られているのよ?認識することすら出来ないわよ」

輝夜「へ?」

紫「私が境界を弄るか。博麗大結界が破壊されないかぎり、大丈夫よ」

輝夜「.....つまり、私は殺され損ってわけ?」

妖夢「なんですかぁ、それ」

魔理沙「七夜に至っては骨折り損だな」

七夜「俺は、強い奴と殺し合いが出来て楽しかったぞ」

霊夢「.....あんたねぇ」



永琳「私達の....早とちりだった....わけね」

アリス「あなた、息も絶え絶えじゃない。大丈夫?」

永琳「あそこで.....私の矢にビビって気絶している.......馬鹿弟子よりは大丈夫よ」

鈴仙「」



永琳「...それにしても、私達をここまで追い詰めるなんて、あなた本当に人間?」

七夜「失敬な。俺はれっきとした人間だ。暗殺者だがな」

永琳「まあ、傷が治らない所を見ると、それは真実のようだけど」

七夜「だが、この傷じゃあ、しばらく殺し合いできないのが悲しい所だな」

アリス「.....まともじゃあないわね」

永琳「迷惑かけた代わりに治療してあげるわよ。」

七夜「それはありがたい」



霊夢「ほら、もっと跪きなさい」

輝夜「くっ!人が下手に出ているのに....」

魔理沙「私達に迷惑を掛けた罰だぜ。反省するんだな」

霊夢「魔理沙は七夜が心配だっただけでしょ」

魔理沙「なっ///」

ー竹林ー


「まったく、傍観していたのにいきなり手をだすなんてね」

咲夜「すみません。お嬢様」

「別にいいわよ。折角の満月が見れなくなるのが嫌で解決に乗り出したのは私のほうだし」

咲夜「ありがとうございます」

「それにしても、あの人間になにか思い入れがあるの?」

咲夜「少し殺し合った仲ですよ」

「へ、へー。まあ、異変も解決したようだし、帰るわよ。咲夜」

咲夜「かしこまりました。お嬢様」















715-44=671

こんな感じ今日は終了


今回の成長は、七夜死奥義習得のキッカケと???ですね

ー博麗神社ー


七夜「......眠い」

七夜「あの、蓬莱人達が異変を起こしてからは何の音沙汰も無く過ごす日々.....」

七夜「定期的に魔狩りは行ってはいるものの」チラッ


紫「その時藍ったらねぇ....」

藍「紫さま、おやめください」

紫「冗談よ。藍」



七夜「周囲には高位の妖怪が居座る始末.....」

七夜「殺しにかかれば、まず間違いなく殺されるだろうが.....」

七夜「いい加減、我慢も辛くなって来たな.....」







七夜「........さて」スクッ

紫「返り討ちにするわよ?」

七夜「.......」スタッ

紫「よろしい」










七夜「........はぁ」



次の異変安価
>>164

緋想天

じゃあ、異変も決まった所ですが、日常編入ります


ネットが使えなくてiPhoneから投稿なので、色々不便ですが頑張ります


寮暮らしは大変です

七夜「......このまま毎日を怠惰に過ごしていたら、腐ってしまうな......何かするか」



自由安価
>>168

流石に出来ないものは安価下にします

風光明媚な場所を探し、そこでポエム作り

七夜「....天気もいいことだし、散歩がてらこの幻想郷を回るか」

七夜「幻想郷は自然に囲まれているんだ。適当に歩いても居心地の良い場所くらい見つける事が出来るだろう」









.....殺人鬼移動中

ー山中の川のほとりー


七夜「少し歩いたが、思ったとおり人工物は少ないな」

七夜「妖怪が闊歩しているから、普通の人間は人里から出ないからだろうな」

七夜「ここらで昼餉にするか」トサッ

七夜「こう結びを食べていると、七夜の里を思い出すな.....」モグモグ

七夜「ま、その記憶も奴のものなんだがな」モグモグ




七夜「.....しかし、ここに来てから随分と馴染み過ぎている」モグモグ

七夜「人を殺さぬ殺人鬼など、その存在する意義はないだろうに....」モグモグ

七夜「自分自身、こういうのも悪くはないのかと思い始めている」モグモグ

七夜「それも、結局は幻想....いつか消え去る運命にあるのが俺という存在だ」ゴクン

七夜「幻想郷で、幻想と散る....中々に洒落ているな」

七夜「どうせ消えるのなら、殺し合いの中で死ぬか......こういった綺麗な自然に溶け込むように消えたいものだ」








来訪者

安価直下

諏訪子「こんな所に人間がいるなんて珍しいね」

七夜「うん?あんた誰だ?」

諏訪子「人に名前を聞く時は、名乗るのが礼儀だと思うんだけどなぁ」

七夜「これは失礼。俺は七夜志貴だ」

諏訪子「私は洩矢諏訪子だよ」

七夜「あんた、見たところ人間じゃあないけど、何だ?」

諏訪子「私は神様だよ。」

七夜「神様か。初めて見たな」

諏訪子「随分と簡単に信じるんだね」

七夜「閻魔様までいる幻想郷だ。神様がいてもおかしくないと思っているからな」

諏訪子「あなた、変わってるって言われない?」

七夜「よく言われる」

諏訪子「ははは。面白いねぇ。で、話は戻すけど、どうして人間のあなたがここにいるの?」

七夜「ちょっとピクニックがしたくなってな」

諏訪子「それで妖怪の山の麓に来るのもおかしい話だけどね」

七夜「妖怪の山?」

諏訪子「もしかして知らなかったの?」

七夜「ああ。通りで辺りから妖怪の気配がするわけだ」

諏訪子「ははは。益々面白いね。隣に座ってもいい?」

七夜「どうぞ。お座りください」

諏訪子「ありがとね」スタッ

七夜「で、俺がここにいる話はしたけど、諏訪子がここに来た理由は?」

諏訪子「えーっとね」





理由安価直下

諏訪子「人間がこの付近にいるのは珍しいからね。それに警戒した天狗が襲ってくるかもしれないって忠告に来たんだよ」

七夜「これは、ありがとう。しかし、天狗か....」

諏訪子「どうしたの?」

七夜「いや、天狗は見たこと無いと思ってね」

諏訪子「そうなんだ。って、随分と冷静だね」

七夜「まあ、襲いに来てくれた方が俺としては嬉しいかな」

諏訪子「......え?」

七夜「折角の人生なんだ。色々な刺激があるほうがいいだろう?
天狗とも殺し合うのも、面白そうだ」

諏訪子「.....七夜って、本当に変わっているね」

七夜「さあね。......さてっと」

諏訪子「どうしたの?」

七夜「まあ、折角警戒してくれているんだ。挨拶の一つでもしようかと思ってな」

諏訪子「挨拶?」

淨眼を開く


周囲の継ぎはぎが濃くなり、死の世界が広がると同時に、本質を見る力を得る


隣に座る幼女の本質は、地面に通じている。しかし、その奥にはまだ何か、どす黒い物を感じるな


それは、すごい存在感を放っており、流石は神と呼ばれる者だと言えるだろう


諏訪子「瞳が蒼くなってるね」

七夜「これが俺の能力みたいなものだ」



更に周囲を視る


気配がしないんだ。何かしらの能力で監視している可能性が高い......





見つけた


薄く、この幻想郷を張り巡らせた本質


その意識は俺に集中している




発信源は、山の中腹



そこに天狗、もしくはその仲間がいるのだろう


七夜「さて、どうでるか」


俺は俺を見ている奴を視る


俺が観えたんだ。監視している奴は視覚により監視している



目が会えば、何かしらのアクションがあるかもしれない

七夜「これでも、ほぼ反応無し....か」

諏訪子「何をしているの?」

七夜「ん?ああ。今俺を監視している奴を挑発しているのさ」

諏訪子「え?何処にいるかわかるの?」

七夜「あの山の中腹で俺を見ているな」

諏訪子「よくわかるね」

七夜「まあ、目を合わせてもアクションが無い所をみると、だいぶ慎重に見ているようではあるが.....」



面倒くさいな.....





七夜「........さあ、来いよ」



殺気を放つ


死の世界に包まれた俺だからこそ出せる殺意


無情に奪える物を翳して、その殺意をぶつける



諏訪子「......凄い殺気だね。人間が放つ物じゃないよ」

七夜「まあ、これで流石に来るだろう」

諏訪子「そう思うよ」



俺は殺意を消す


プレッシャーから解放されて、木々がざわめいた










誰が来るか
安価直下

七夜「......きたようだな」

諏訪子「だね」


5分程かかったが、あの距離ならそれくらいかかっても仕方ないと言えるだろう


椛「あなたが侵入者ですね」

七夜「侵入者?何の事だい?」

椛「とぼけても無駄です。様子を見ていましたが。先程の殺気.....敵意と見なします」

七夜「これは手厳しいな。俺はただ、ピクニックに来ただけなんだけどな」

諏訪子「うわぁ、白々しい」

椛「嘘ですね。人間がピクニックなんかで、この妖怪の山に近付く筈がありません」

諏訪子(実は本当なんだけどね)

七夜「で、あんたは俺をどうするつもりだ?」

椛「即刻ここから去れば見逃します」

七夜「嫌だと言えば?」

椛「この白狼天狗、犬走椛が貴方を切り捨てます」

七夜「.......面白い......狼だか天狗だか犬だかわからんが、人外なんだ。簡単に死んでくれるなよ?」

椛「戯言を!」

諏訪子「はい、ストーップ!」


足元に穴が空く

諏訪子の本質が動いたから事前にわかる


七夜「おっと」

椛「なーーーーーーーーー」ヒューン


白狼天狗の方はいきなりで、対処出来なかったようだな


諏訪子「全く、いきなり斬り合いなんて許さないよ?」

七夜「.....なあ、一ついいか?」

諏訪子「どうしたの?」

七夜「.....この穴、どれくらい深いんだ?」

諏訪子「ざっと30mくらいかな」

七夜「.......人外なら大丈夫だろうけど.....人間の俺が落ちたら死ななかったか?」

諏訪子「え?死ぬの?」

七夜「多分」

諏訪子「......ま、まあ。落ちなかったんだし。結果オーライだよ!」

七夜「.......」

諏訪子「......まあ、それはおいといて。七夜に言っておくけど、命は粗末にするものじゃないよ?生き急ぐ必要なんて無いしね」

七夜「一つ言っておくが。俺は死にたい訳ではないよ」

諏訪子「?」

七夜「俺は、殺し合いたいんだ」

諏訪子「.......」

七夜「その中で死ぬのなら仕方ないとは思っているがな」スタスタ

諏訪子「....どこ行くの?」

七夜「ここには昼餉を食べに来たんだ。まだピクニック.....嫌。散歩は続くさ」

諏訪子「.......七夜、あなたは捻じり曲がった考えをしているけど、いつか分かり合えたらと思っているよ」

七夜「..........」スタスタ






次に何をするか安価直下



あと、基本的に東方のキャラでお願いします


このSSには東方以外のキャラは七夜と、ある人物くらいです


その人物もルートによっては出ないので悪しからず

七夜「ふむ.....とは言ったものの。やることがないな」

七夜「......そういえば最近は七ツ夜の手入れはおろか、酷使していたな......」




七夜「砥ぐか」

七夜「その為には砥石が必要だが.....」





安価直下
1人里へ行く
2香霖堂へ行く

七夜「前に魔理沙に教えてもらった店に行くか.....確か、あっちの方か」





...殺人鬼移動中








ここで、安価コンマ

直下のコンマが
奇数なら何もなし
偶数なら...

確かに、七夜は殺すのが好きって訳ではなく、殺し合いが好きって感じで書いています


きしまと相打ちした時も、殺し合いが出来なくなるのは嫌だと言っていましたし



人を殺すのは躊躇しませんが


つまらない殺しはしないと思うので

ー香霖堂ー


七夜「お邪魔します」

「ん?見ない顔だね。どうしたんだい?」

七夜「ああ。砥石を扱ってるかな?と思ってな」

「砥石かぁ、ちょっと待っててね」




七夜「しかし、偉く物が多い所だな......だが、この統一感のなさが粋な味を出していると言えるのか?」

七夜「っと、あれは.....」



直下安価

1.盾
2.双剣
3.剣
4.槍

七夜「.....槍?」

「おーい、あったよ。砥石」

七夜「あ、ああ。助かる」

「ん?今この槍を見てたのかい?」

七夜「ああ。何か感じてな」

「......そうなんだ....」

七夜「いったい、どんな槍なんだ?」

「どんな槍かはわからないけど、名前ならわかるよ」

七夜「教えてくれないか?」

「豪槍・青竜」

七夜「......青竜....」

「良かったら持っていくかい?」

七夜「いいのか?」

「まあ、条件はあるけどね」

七夜「条件?」

「この槍を持てたらだよ」

七夜「は?」

「いやぁね。何故かビクともしなくて困ってたんだよ。だから、持てる人が持つべき物だと思うんだよね。」

七夜「そういうのなら、試させて貰おうか」

「.......」

七夜「ん....以外に軽いな」ヒョイ

「やっぱり持てたね」

七夜「あんたはわかっていたのか?」

「なんとなく、そう思いはしたよ」

七夜「じゃあ、この槍はありがたく貰っていくよ」

「約束だからね。構わないよ」

七夜「あと、砥石の値段は?」

「うーん.....それじゃあ話し相手になって貰っていいかい?それが料金だ」

七夜「......それせいいのか?」

「いいんだよ。あ、僕は森近霖之助、この香霖堂の店長だ」

七夜「俺は七夜志貴。この店は魔理沙に聞いたんだ」

霖之助「君、魔理沙の友達なんだ。色々大変そうだね」

七夜「まあ、騒がしいやつではあるな」

霖之助「じゃあ、色々話しを聞いて貰おうかな。」

七夜「ああ」

霖之助「あっちで話そうか」

七夜「わかった」

ー博麗神社ー


七夜「.......」

魔理沙「.......」

霊夢「」


七夜「神社が倒れているな」

魔理沙「見事に倒壊してるぜ」

霊夢「」

魔理沙「......しかし、いきなり地震がくるとはなぁ」

七夜「ああ。しかも、この神社に集中して.....か」

霊夢「.....ふふ」

魔理沙「..........霊夢?」

霊夢「ふふふふふ」

七夜「.........」

霊夢「.....誰がやったかは知らないけど、これは作為的な物だわ......」

魔理沙「ま、まあ。確かに自然とこうなるのはほぼ無いと思うが」

霊夢「.....何処の誰かは知らないけど.....覚悟しなさい........」

七夜「やれやれ」

霊夢「.....七夜、魔理沙、あんたらも手伝いなさい」

魔理沙「わかった」

七夜「了解」




安価直下
青竜は持って行くかどうか

ー博麗神社ー


七夜「......」

魔理沙「.......」

霊夢「」


七夜「......神社が倒れているな」

魔理沙「見事に倒壊してるぜ」

霊夢「」


魔理沙「まさか地震がくるとはなぁ」

霊夢「.......ふ」

魔理沙「.......れ、霊夢?」

霊夢「ふふふふふ」

七夜「........」

霊夢「......何処の誰かは知らないけど、これは作為的な物だわ.....」

魔理沙「た、確かに自然とこうなるのはほぼ無いと思うけど....」

霊夢「.....私に喧嘩を売った事を後悔する覚悟はいいって事よね.....」

七夜「.....やれやれ」

霊夢「七夜、魔理沙、あんたらも手伝いなさい」

魔理沙「わかったよ」

七夜「了解」






安価直下
青竜は持って行くかどうか

まことに勝手ながら、このssを書き直させて貰います


これまでの安価は拾っていくので、是非見にきて下さい


七夜「幻想郷?」
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