くじーけーない
さやか「1人でなんて乗ってないでマミさんもこっちに来ましょうよ」
マミ「美樹さん、変なこと言わないで?私は一人じゃないわ」
マミ「ほら…なぎさもちゃんと居るじゃない」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「なぎさ… ふふ、涎が垂れてるわよ…悪い子ね…」
マミさんは…
かつてなぎさちゃんが着ていた服の切れ端を…愛おしく、さもそこに本人が居るかのように撫で続けていた…
百江なぎさはもういない…
彼女は魔獣との戦いで死んだのだ…私や杏子…そしてマミさんの眼の前で…
ある瘴気の濃い夜のことだった…
足を負傷したマミさんを庇って、その小さな体で魔獣とマミさんの間に割って入ったなぎさちゃんは…レーザーの集中砲火を浴びることとなった…
結果、なぎさちゃんは悲鳴すら上げず「内側から」爆散した…
なぎさちゃんの欠片を全身に浴びて真っ赤になったマミさんの絶叫が、今でも脳裏にこびり付いて離れない…
今マミさんが持っている服の切れ端も、その時跳んできたものだろう
遺品はそれくらい…全てが粉々で、遺体など望むべくもなかった…
何処を向いて何を叫んでいるかもわからないマミさんを抱えて、杏子の支援を受けながら私たちは撤退した
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