ジョジョの奇妙なサバイバルドッジボール (87)
『投擲』。
投擲とは、手を使って物を遠くへ投げること。
人間は他の生物と比べて極めて投擲能力に優れた生物だ。
大昔の狩猟から、現代の各種競技に至るまで。
人類は投擲を進化させてきた。
投擲による代表競技の一つ、ドッジボール。
このドッジボールをサバイバルゲーム形式で行うのが本ゲームだ。
参加者は…歴戦のスタンド使い達!
※『ジョジョの奇妙な冒険』第3〜6部までのキャラクター(スタンド使い限定)で行う、
サバイバルゲーム形式のドッジボールです。1チーム5人のチーム戦です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366323323
参加キャラ一覧
※各キャラはスタンド使い全盛期の肉体と、死亡時までの記憶を持っています。
・空条承太郎(6部)
・ジョセフ=ジョースター(3部)
・花京院典明
・モハメド=アブドゥル
・J=ピエール=ポルナレフ(3部)
・ディオ=ブランドー
・ミドラー
・オインゴ
・テレンス=T=ダービー
・ホルホース
・東方仗助
・広瀬康一
・虹村億泰
・憤上裕也
・ジョルノ=ジョバァーナ
・ディアボロ
・ブローノ=ブチャラティ
・ナランチャ=ギルガ
・トリッシュ=ウナ
・セッコ
・ホルマジオ
・イルーゾォ
・空条徐倫
・エルメェス=コステロ
・ナルシソ=アナスイ
≪ルール説明≫
�競技場は『仮想世界』(半径2kmの円状)。
最初は6つのエリアに別れています。条件を満たすことにより、エリアは閉鎖していきます。
�スタート時に各プレイヤーは2つのボールを受け取ります。そのボールを相手の身体のどこかに(顔面可)当て、
当たったボールがそのまま地面に落下すると相手をリタイアさせることができます。
�本体だけでなく、スタンドにぶつけてもOKです(この『ボール』はスタンドにも当てることができます)。
�ボールが破壊された場合、破壊された地点から半径20m以内にボールが再出現します。
�所属チーム外のプレイヤーを故意に攻撃してはなりません。
他プレイヤーに対しスタンド攻撃を行った場合もリタイアとなります。
�上記で挙げた『攻撃』とは、『身体にダメージを与える』ことを言います。
ようは傷をつけること、です。傷をつけなければ『攻撃』とはみなされません。
�プレイヤーは指定の『腕時計』をつけて頂きます(外すことはできませんが、衣類等で隠すのは大丈夫です)。
�追加ルールの伝達は『腕時計』より行われます。音声と文字が流れます。プレイヤーはその都度確認すること。
�リタイアとなったプレイヤーは蒸発するように体が消え、退場します。
�太陽は照りますが、それで吸血鬼の体は消えはしません。スタンドによる作り物の太陽だからです。
また、建造物、自然等も数多くフィールドにありますがこれらは本物です。作り物なのは『太陽』と『一般人』です。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
なる
太陽はザ・サンが頑張ってるのかな?
第一話『最初の脱落者』
−山−
仗助「おっボールが二個ある…これを当てるんだな。ん?何だこの紙は」
『紙』には各チームのメンバー構成(名前と顔写真)が記入されてある。
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、オインゴ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、セッコ、ポルナレフ
�花京院、仗助、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�アブドゥル、康一、ブチャラティ、徐倫、ホルホース
仗助「どれどれ…おぉ!承太郎さんや億泰に…康一、ジョセフさんも参加してるのか。
けど俺のチームは知らねぇ奴ばっかりだなぁ。どれ、とりあえずチームメイトを探して合流しねーと。
1人じゃ不利だしな。もし承太郎さんと遭遇しても、時を止める能力がある限り勝てる気がしねー」
しばらく仗助が歩いていると…
ガサガサ
仗助「むっ…誰だッ!?」
木の陰から、ピンク色をした髪の毛の男性が姿を現す。
花京院「君は、東方君かい?」
仗助「おお!そうッス!あんたは花京院さんですよね?
ラッキーついてるぜ!早速チームメイトと合流できるなんてよ!」
>>5
おお、その設定にすれば良かったですねw そんな感じで解釈お願いします
花京院「あぁ、僕達はついてるね。ところで東方君はもうフィールドマップは見たかい?」
仗助「ええ、もう見ましたよ。これですよね」
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
仗助「6つのエリア。同じチームの2人以上が1つのエリアに重なるってのも確率は高くなさそうだ」
花京院「そうだね。特に山のフィールドで出会うのは難しいだろう。これだけ木々が生えていてはね」
仗助「今ならまだ他プレイヤーはまだ1人の奴が多いんじゃないスかね?ここはいっちょ攻めませんか?」
花京院「『先んずれば人を制す』だね。良い提案だ。では早速ターゲットを探そう」
仗助「了解っス。ちなみに俺のスタンドは近距離パワー型なんスよ。名は『クレイジーダイヤモンド』。
能力は『触れたものを「治す(直す)」』。花京院さんのスタンドはどんな能力なんですか?」
花京院「僕のスタンドは『ハイエロファントグリーン』。触手状にほつれることができる人型スタンドで、
射程距離は50m以上だ。だがスピードはあまり速くない。突然敵と遭遇した場合、君のスタンドの方が対処できそうだ」
仗助「そうッスか、じゃあ俺が前を歩きますんで花京院さんは周囲を索敵してもらっていいですか?」
花京院「了解した、任せてくれ」
仗助が前。花京院は後ろ。二人で前後一列になり山中を進む。
しかしこの作戦は間もなく裏目に出る。
トスッ。仗助の背にボールが当たった。
仗助「え…?今、ボールが…」
ゴゴゴゴゴゴ…
花京院「フフフ…残念だったなァ仗助。『先制攻撃』、させてもらったよ」
仗助「な、何言ってるんだてめーッ!どういうことだ!?」
オインゴ「ウヒィィイイイイ!俺の名はオインゴ!
俺のスタンド能力は『変身能力』なのさ!
『ハイエロファントグリーン』でも!『花京院典明』でもなァいッ!
東方仗助、残念ながらてめーが脱落第一号だなッ!」
仗助「バカなッ!?花京院さんじゃあなかったのか!?うおおおぉぉ!?」
ドヒュウウゥゥゥ
オインゴ「足を掬い易かったぜ!このサバイバルドッジボールにおいて俺は『最強』だッ!」
≪東方仗助、リタイア to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、オインゴ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、セッコ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�アブドゥル、康一、ブチャラティ、徐倫、ホルホース
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第二話『警戒』
−繁華街−
アブドゥル「ホルホース、まさかお前と組むことになるとはな。複雑な心境だが…
お前は誰かと組むことでその力を発揮する。今は頼りにさせてもらおう」
ホルホース「かたじけねぇ。ところでチームに女の子がいるじゃねーか!俺は彼女を守りに行くぜ」
アブドゥル「徐倫という子のことだな。紳士な奴め。
ところでホルホース…彼女の苗字『空条』と書いてあるが、もしや承太郎の…」
ホルホース「ま、まさか…だがどことなく似てる気もするぜ」
(住宅街にて)
徐倫「くしゅんっ!?……??」
−川−
承太郎「億泰、そして君はナランチャか」
億泰「承太郎さん!」
ナランチャ「はい、そうです!(なんかブチャラティのような『頼りがい』のありそうな人だな)」
承太郎「俺達がここで集まれたのはかなりラッキーだ。このゲームは情報が重要だからな」
億泰「情報?」
承太郎「あぁ。参加プレイヤーのスタンド能力を知ることができれば対策が立て易い。
ナランチャ、プレイヤーの中に君が能力を知っている者はいるか?」
ナランチャ「いますよ。ブチャラティ、ジョルノ、トリッシュ、ディアボロ、ホルマジオ、の5人ですね」
承太郎「そうか、ではそれぞれの能力を教えてくれるか」
3人はそれぞれの持つ情報を交換した。
ナランチャからディアボロの話を聞いていると、承太郎の表情は強張り始めた。
承太郎「なるほど…よくわかった。しかしこのディアボロって奴は相当へヴィだな」
ナランチャ「え?承太郎さんは時を5秒も止められるのに?」
承太郎「俺では『予知能力』と『時間を消し飛ばす』という2つの能力に対処できないからだ。予知だけ
なら対処できるが、時を止める瞬間を予知され消し飛ばされれば…再び時を止める前に俺はやられてしまうだろう」
億泰「そんな!勝ち目はねーんスか!?」
承太郎「いや、勝ち目はある。射程距離が短いからな。遠距離からボールを投げ、
一度時を飛ばさせた後なら勝機はあるだろう。連続で時を消し飛ばすことはできないからだ」
億泰「な、なるほど!やっぱり承太郎さんは頼りになるぜーッ!
警戒すべきはディオのいるチーム�とディアボロのいるチーム�ということですね!」
承太郎「無論どいつだって気は抜けないが、特に注意するのはこの2人だな」
承太郎、億泰、ナランチャの3人はエアロスミスで周囲を警戒しつつ移動を開始する。
−山−
『OINGO』と書かれたシャツを着た男と、黒長髪の男が向かい合っている。
オインゴ「……」
シャツの男は言葉を一言も発しない。顔に生気もない。
イルーゾォ「鏡の中に入ることを上半身だけ『許可』した。鏡の世界で竦んでいるがいい」
ゴゴゴゴゴゴ…
オインゴ「……」
イルーゾォ「そして、お前はもうおしまいだ」
トスッ、テンテンテン…
イルーゾォはボールをそっと投げた。そのボールはオインゴにぶつかり、地面に落下した。
アナスイ「(な…何をしたんだあいつは!?)」
≪オインゴ、リタイア to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、セッコ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�アブドゥル、康一、ブチャラティ、徐倫、ホルホース
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第三話『ブチャラティと広瀬康一』
−山−
山中からビーチに向かって動く影が一つ。
アナスイ「イルーゾォか…一体何をしたんだ?隠れていて良かったぜ、俺がああなっていたかもしれねぇ…
奴は得体が知れないが、だが最も脅威なのは承太郎さんだ。時を止められたらどうしようもねぇ。
その承太郎さんに対抗できるのはディオだけだ。合流を急ごう」
−ビーチ−
ミドラー「ねぇエルメェス。あなたの『シール』、このボールも分裂できるのかしら?」
エルメェス「あぁできるぜ。でもシールをはがしたらボールは破壊されるから、
そうしたら半径20m以内からの再出現を待たなきゃいけない」
ミドラー「一つ案があるんだけど、いい?」
−学校−
小規模な学校。康一は廊下を歩いていた。
不良1「おいッ!てめー血液型は何だ?」
いじめられっ子「ひいぃっ!び、B型です」
不良2「ハハハ!ゴリラはB型なんだぜーッ、おめーはゴリラと同じなんだよォーッ!ほら、皆の前でウホウホやってみろよ」
康一「(むっ…どこにでもあるんだな、ああいうくだらないイジメってのは…ハッ、あれは!)」
ブチャラティ「ふーん…君たちは何型?」
不良1「俺はA型だぜッ!」
不良2「俺はO型だッ!」
ブチャラティ「AとOか、じゃあチンパンジーやオランウータンと同じだね」
不良1&2「なッ!?喧嘩売ってんのかてめーッ!」
康一「あなたはブチャラティさん!」
ブチャラティ「やあ広瀬康一君、初めまして。チームメイトと合流できて良かった」
不良1「ごちゃごちゃうるせー!捕まえたぞおかっぱ野郎!」
ガシッ!不良がブチャラティの体を掴む。
しかし…ドヒュウウウッ
不良1「うおおおッ!ふ、吹っ飛ばされる!ぐえっ!」
不良の体は吹き飛び、そのまま壁に張り付いた。
ブチャラティ「これは…!俺に貼った『ドヒュウウウッ』の文字。
康一君、これが君の能力か。気を遣ってくれてありがとう。だが、タイミングがいささか悪かったね」
康一「え?」
ピチャ…
ゴゴゴゴゴゴ…
セッコ「見つけたぜ…学校にいると思ったんだよ、国語の教師よォ。隣のチビはそういう『能力』か!」
康一「げっ、あれはチーム�のセッコ!早々に能力を見られてしまった…!」
ブチャラティ「康一君、ひとまず校庭に逃げようか。スティッキーフィンガーズ!」
ブチャラティと康一は床にジッパーをつけ、セッコから逃げ出した。
セッコ「逃がすかよッ!俺の『オアシス』から逃げられると思うんじゃねぇ!恨みはらさでおくべきか!」
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、セッコ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�アブドゥル、康一、ブチャラティ、徐倫、ホルホース
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第四話『vsセッコ』
−学校−
康一「ブチャラティさん、なぜ校庭に?あいつの能力は『地面等をどろどろに溶かし、その中を泳ぐことができる』
というものなんですよね。校庭だと逃げ場がない気が…」
ブチャラティ「逃げ場ならあるさ」
その様子を窓から観察するセッコ。
セッコ「奴ら校庭に逃げていく。アホなのか?逃げ場がねぇじゃねぇか。…むっ!ブチャラティ達が突然消えた!
あそこの4人がブチャラティ達にぶつかったと思ったら消えて…なるほど、あの中の誰かにジッパーで隠れたってわけか!
ん?あれ…??このまま隠れられたらボールぶつけられねぇじゃねぇか!?」
腕時計「ピピー…この場合隠れている学生にボールを当てれば、中の二人に当てたことと『みなします』」
セッコ「!?おおッ、突然腕時計が喋ったんでビックリしたぜ!だがなるほど、問題はねェわけだ!」
その時ッ!
チョコラータ「セッコ!私だチョコラータだッ!」
セッコ「!?え、チョコラータ!?」
チョコラータ「危ない!避けろ上だッ!」
セッコ「上だってッ!?」
キョロキョロ
セッコ「??…何もねぇ。ハッ!…あの文字は」
そこには『セッコ!私だチョコラータだッ!危ない!避けろ上だッ!』という文字が貼り付けてあるボールが転がっている。
セッコ「ちッ!あのチビの能力か。完全に見失った、あの4人以外に隠れたのかもしれねぇ。
…だが、だ。俺のオアシスの射程範囲ならッ!こんな校庭丸ごと飲み込めるぜ!オアアァァシスッ!」
ゴゴゴゴゴゴ…
ズブズブズブ
学生1「うわっ、体が沈んでいく!?」
学生2「キャーッ、助けてーッ!」
セッコ「校庭にいるのは20人くらいか。この中の誰に隠れていようと重みは3人分だ。沈む早さが違う!
これは『ウォーリーを探せ』じゃあねェ。『ウォーリーを炙り出せ』だッ!」
ズブズブズブ
学生3「お、俺の体がなぜかッ!沈むのが早い!」
セッコ「その男に隠れているなッ!ボールをくらえッ!」
ドシュ!ボゴォッ!
学生3「ぐばッ!?」
セッコ「よし、ブチャラティはこれでリタイアだ!」
ドドドドドド…
得意げなセッコの背後にいる学生4。その体からジッパーが開き、ブチャラティが顔を出している。
そして勢いよくボールを投じた。
バシュッ!ボゴォッ!
セッコ「ぐええッ!バ、バカなッ!後ろだとッ!?」
ブチャラティ「康一君のエコーズact3でその学生(学生3)を重くした。
一番早く沈む奴を狙うと思っていたよ。残念だったな」
セッコ「二度!二度までもこのおかっぱに負けるのかァァ!?」
ブチャラティ「失敗という経験は『最良の教師』。次からは教師の言うことを謙虚に聞くことだな」
ドヒュウウゥゥゥ
≪セッコ、リタイア to be continued≫
ん? 全盛期?
…じゃあもしかしてジョルノは…
GEレクイエムでアウトレイジみたいに何度もボール当てられるのか…
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�アブドゥル、康一、ブチャラティ、徐倫、ホルホース
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第五話『結界』
−繁華街−
花京院「!……射程距離内に敵が一人、二人…いや、三人か。イタリア店の方向から近づいてくる」
アブドゥル「花京院か!」
花京院「アブドゥルさん!それにホルホース。もう一人は…空条徐倫か。面影がある、承太郎の娘さんかな?」
徐倫「そうよ花京院。父からあなた達の話は聞いています(ホルホースは聞いてないけど)…素晴らしい仲間だったと」
アブドゥル「ハハハ!あの承太郎がそんな風に言っていたとは」
花京院「…驚きだが、嬉しいものだ。僕もそう思っていた。素晴らしい仲間だった。しかし今は…」
アブドゥル「敵同士!遠慮はせんぞ花京院ッ!」
花京院「アブドゥルさん、あなたは知らないッ!ディオ相手に展開したこの結界を!『法皇の結界』は半径20m、すでに君達3人を取り囲んでいる!」
緑の触手が3人を取り囲んだ。3人は即座に120度ずつ範囲を担当し、突如の投擲に備える。
しかし、ハイエロファントグリーンはどこからでもボールをぶつけることができる。
一瞬も気は抜けない。
ですよねーw
しかしディアボロがまともに戦えるかどうかで全然違うな、確かレクイエム喰らった後は精神的におかしくなってスタンドを扱えなくなったんだっけ?
すっげーおもしろい
会ったことないキャラ同士の会話とか違和感無い!
ホルホース「こ、これはまずい!迂闊に動くわけにはいかないぜ。しかし動かなければジリ貧だ!」
アブドゥル「…二人共、これはチーム戦だ。誰か一人勝ち残ればいい」
徐倫「それはそうだけど、それがどうしたの?」
アブドゥル「マジシャンズレッド!こんな結界なぞッ!燃え尽きろ!」
ゴオオォォォォ!!
徐倫「ア、アブドゥルさんッ!なぜ!?」
アブドゥル「迷っている時間はないッ!個人を犠牲にしてでも勝利は得なければならないッ!
できる限り結界は焼き尽くした。あとはホルホース、徐倫、頼んだぞ」
ドヒュウウゥゥゥ
≪アブドゥル、リタイア ※プレイヤーを攻撃したというルール違反の為≫
花京院「アブドゥルさん…」
ホルホース「アブドゥル…わかったぜ、俺達は勝つッ!」
花京院「結界が欠けたとはいえ一部。ホルホース、徐倫。覚悟はいいか?」
徐倫「(本体までの距離がもう少し近ければストーンフリーで攻撃できるのに…あのスペース!しかし…)」
ホルホース「こっちだ徐倫!」 グイッ!
ホルホースと徐倫はマジシャンズレッドにより『法皇の結界』がなくなったスペースへ飛び込む。
徐倫「ホルホース!このスペースは罠だわッ!逆に狙撃されるッ!」
ホルホース「いいや、狙撃はされない。俺も結界を張るからなッ!
エンペラーは攻撃用のスタンド。このゲームでは『ろくに使えない』か?いいや、『そんな事はない』ッ!エンペラー!!」
6発ッ!自由に軌跡を描けるエンペラーの弾丸はッ!円を描きながら宙を舞い続ける!
ホルホース「ボールを攻撃しちゃ駄目だってルールはねぇ。
狙撃されたとしても、弾丸でボールを打ち落とせる!俺達の死角を守らせた!」
徐倫「…なるほどねホルホース。そしてやれやれだわ。花京院、あなたは射程距離内に入った。ストーンフリーッ!!」
徐倫の腕から細い糸が伸び、法皇の結界を潜り抜ける!
糸は花京院の手前で集まり、腕のビジョンが出来上がっている!その手にはボールが!
ドドドドドド…
花京院「こ、これは…!まさか『法皇の結界』をすり抜けてくるなんて!」
徐倫「よし、仕留める!」
ホルホース「やっちまえ徐倫ーッ!」
ドドッ!ドコッ!
しかし、ボールが当たったのは花京院ではなかった。
徐倫「え…!?な、何が!?」
ホルホース「お、俺の体にもだ!まさか!?」
ゴゴゴゴゴゴ…
当たった二つのボールを拾う男が一人。
ホルマジオ「…しょうがねぇなぁ。『リトルフィート』。
小さくなった俺が背後にいたということに気づかなかったようだな」
徐倫「そんなッ!?敵!?」
ホルホース「うおおおぉぉぉ!?」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
ホルマジオ「俺たちギャングの世界ではな、『仕留める』なんて言葉は使わねェんだ。
使うなら『仕留めた』だ。希望的観測はやめた方がいいぜ。もう聞こえねぇだろうがよォー」
≪徐倫、ホルホースリタイア to be continued≫
>>24
そういう描写でしたね。俺っちのコートの浮浪者相手に刺されてましたもんね。
ただこのゲーム中では、ディアボロは問題なくキングクリムゾンを使える設定です。
ですので、強いですよーw
>>25
ありがとうございます。
あくまで私のイメージなので、どうしても違和感は感じてしまうとは思いますが…
その際はスルーして頂くか、上手く脳内変換して頂けると嬉しいですw
なかなか面白い
DIOは他人の力なぞ借りんとか言いそうだな
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�康一、ブチャラティ
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第六話『鏡のイルーゾォ』
−学校−
ブチャラティ「康一君、君に一つ言っておきたいことがある」
康一「何でしょうか?」
ブチャラティ「強敵と対峙した場合…つまり勝てる見込みのない敵と遭遇した際だな。その時は『逃げる』と決めておこう」
康一「……そうですね。例えば話に聞くディアボロは、とてもじゃないですが勝てる気がしません」
ブチャラティ「上手く他チームで潰し合ってくれればいいがな。強きは避け、弱きを襲おう。勝つ為に」
康一「まるで海賊ですね。しかし、わかりましたよ」
−川−
トリッシュ「ねぇ、この時計ってさ。リタイアした選手を知らせてはくれないのね」
噴上「そうみたいだな。俺のハイウェイスターが『セッコ』って奴がリタイアするのは見たが、
その知らせはきてないからな。チームメイトも俺達以外全滅している可能性もある」
トリッシュ「そう…まぁあなたと合流できて良かったわ。
私のスパイスガールは近距離のスタンドだから。射程距離の長い『ハイウェイスター』は頼りになる」
噴上「ところでトリッシュ。変な意味じゃなく好奇心で聞きたいんだが、『浮気』ってどこからが浮気だと思う?」
トリッシュ「え、何それ。急にどうしたの?」
噴上「昔…俺には三人の大切な女性がいたんだ。三人共俺にとって必要な女性だった。特別な三人だった。
だが出会う人間は皆口を揃えて言うんだ。『三股の浮気野郎』ってさ。俺はいいが、彼女達に申し訳なかったんだ」
トリッシュ「なるほど。そう言われるのもわかるわ。それで当の三人はどう思っていたの?」
噴上「勿論誰も浮気とは思っていない」
トリッシュ「じゃあ浮気じゃないじゃん。いい?例えばセックスをすれば浮気だと思う人もいるし、
異性と連絡をとるだけで浮気だと思う人もいる。つまり浮気の境界線は相手が『どう思うか』が重要なわけよ。
その三人は彼女と仮定するけど、その三人が浮気だと思っていなければ浮気じゃあないのよ」
噴上「なるほど、俺と同じ意見だ。ただ結局結婚という法律上の壁がなァ…」
トリッシュ「死んでまで律儀に悩まなくていいのに。安心して。女はね、愛する人がいればそれだけで無敵の生き物なのよ」
>>29
ありがとうございます。
ちなみに私もそのイメージですね。DIOと、あとディアボロもw
>>33
全盛期って事はディアボロの中にドッピオもいる感じ?
−繁華街−
ポルナレフ「バ、バカなッ!?何が起こったのかわからねー!?
鏡からスタンドが襲ってきて!あんなに人の多かった広場に、今は誰もいなくなっている!?」
ジョセフ「お、あれは『シルバーチャリオッツ』じゃないか。…スタンドだけ?ポルナレフはいないのか!?ハッ…!」
ドドドドドド…
ジョセフの近くにある瓶に、マンインザミラーの姿が映る。
ジョセフ「!?これは…瓶にスタンドが!?
ぐうッ!?何じゃッ!な…体が…左側が動かないッ!?」
その場に崩れ落ちるジョセフ。
イルーゾォ「フフフ…体半分だけ許可するッ!」
≪to be continued≫
>>34
いえ、今回ドッピオはいません。
ドッピオファンの方には申し訳ないのですが。
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ、イルーゾォ
�康一、ブチャラティ
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第七話『YES』
−繁華街−
ジョセフは体半分を鏡の中に引きずり込まれた。
その鏡の世界でマンインザミラーはジョセフに話しかける。
イルーゾォ「…教えておこう、このスタンドは『マン・イン・ザ・ミラー』。俺の名はイルーゾォ。
チーム�だ。しかし今ここに本体は『いない』。この広場のどこかに変装して隠れている。
つまり鏡の外にいる。この鏡の中で何をしようとどうにもならんということを予め教えておこう」
一方、鏡の外のジョセフ。
ジョセフ「くそッ…左側が全く動かん。というより、感覚が『ない』!?
(奴はわしに本体がこの近くにいることを教えた。
それは仲間を誘き寄せる罠じゃろう。本体を探さなければ…!)
おのれイルーゾォ、貴様が本体かッ!?」
右手で近くの籠にあるリンゴを掴んで通行人に投げる。
通行人1「あぶねェ!?ボケてんのかじじい!気をつけな!」
ジョセフ「貴様が本体かッ!?」
通行人2「いたッ!ふざけんなじじい!ぶっ飛ばすぞてめえ!」
ところ構わずリンゴを投げるジョセフ。何度も繰り返し投げる。
しかし籠に入ってある個数もそんなに多くない。
早々に全てのリンゴを投げ尽くしてしまった。
イルーゾォ「フフフ…そういうのを悪あがきというんだ。
仲間も助けに来ないな。ではこのボールを当てよう。勿論鏡の中で当てさせてもらうがね。お前の負けだジョセフ」
鏡の世界でマンインザミラーがボールを持ち、ジョセフに近づく。
ジョセフ「わしの負け?…いいや」
ドドドドドド…
ジョセフ「お前さんの『負け』じゃよ」
「見つけましたよ、本体をッ!くらえッ!」
ドゴォッ!
強烈な一投が、イルーゾォ本体に直撃した。
イルーゾォ「ぐふッ!?え…?ま、まさか!な、何者だ!?」
ジョセフ「フフフ…本体はお前さんじゃな?」
『YES!YES!YES!』
イルーゾォ「な、何を言っているッ!?なぜ!?なぜ俺だとわかった!!?クソオオォォッ!!」
ドヒュウウゥゥゥ
≪イルーゾォ、リタイア≫
ジョセフ「ナイスキャッチじゃったぞダービー君」
ダービー弟「不思議なリンゴですね。キャッチした瞬間、
『この広場にイルーゾォがいる!探して倒してくれ!』という声が聞こえましたよ」
ジョセフはリンゴに波紋を流し、メッセージを託していた。
ジョセフ「君に状況が伝わればあとはこの質問をするだけで良い。『貴様が本体かッ!?』」
ダービー弟「そうですね。そしてその問いの答えは私が探す。このアトゥム神でね」
機械的なスタンドが姿を現す。
このスタンドがイルーゾォ本体を探し当てたのだ。
ジョセフ「本当に助かったわいダービー。君のおかげだ、ありがとう」
ダービー弟「……。もし私がリンゴを無視していたら、あなたやられていましたよ?自力でもう少し戦えただろうに」
ジョセフ「もちろんじゃ。しかし…おぬしを信じておったからのう。これが一番勝率の高いやり方だと思った」
『YES!YES!YES!』
ダービー弟「フフ…(本当にこの私を『信じていた』ということか。ならば…こちらも信じよう。
チームプレイにおいて『信頼』は何よりも大切だ。『信頼』がチームにおける『強さ』になる)」
二人の元に、何が起こったかよくわかっていないポルナレフが近づいてくる。
ポルナレフ「な、何があったんだ?ジョースターさん!
なんかずっと誰もいない世界にいてよ!どれくらい時間が経ったのかもわからねぇ。何があったか教えてくれ!」
ジョセフ「おおポルナレフ!中々意識を戻さないんで心配しておったよ!わしが何があったか教えてやろう!」
ダービー弟「(あの表情…。ジョセフは嘘八百を並べ立て、ポルナレフに恩を売ろうとしているな?)」
『YES!YES!YES!』
ダービー弟「(やれやれ…前言撤回ですかね)」
≪to be continued≫
良いコンビだなw
残りプレイヤー
�承太郎、ミドラー、億泰、ナランチャ、エルメェス
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ
�康一、ブチャラティ
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第八話『キングクリムゾンの脅威』
−ビーチ−
ザザー…ザザーン…
波が定期的に砂浜に寄りかかる。
作り物の世界だが、ここにある自然は本物だ。
エルメェス「あぁ…この照りつける太陽、そして青い海、最高だな。日焼けしてえ。
こういうゲームじゃあなくバカンスで来たかったぜ。
見ろよミドラー、あそこの男もファンキーな音楽鳴らしながら気持ち良さそうに寝てやがる」
ミドラー「しッ!エルメェス、誰か近づいてくるよ…!」
スタ…スタ…
エルメェス「(どれどれ。あいつ…チーム�のディアボロじゃないか!)」
ミドラー「(…よし、もう少し前に進むと罠のポイントだ。あいつを仕留めよう)」
岩場を歩くディアボロ。しかし…
ピタッ。不意に歩を止める。
エルメェス「(何だ?あいつ急に止まったぞ?)」
ディアボロ「一つ忠告しておこう。
このディアボロにとっての貴様らは、気まぐれな子供のアブと一緒だ。目障りだと思えば始末する」
>>42
こういう原作敵同士だったキャラのやり取りを書いていると、ニヤニヤしてしまいますw
ゴゴゴゴゴゴ…
ミドラー「(あ、あいつ…何かヤバイぞ…!こっちに気付いてるのか!?威圧感が…)」
エルメェス「(だ、だがやるしかねぇ!どうせプレイヤーを倒していかねーと勝利はつかめねーんだ!)」
ディアボロ「フン。ならば駆除しておこうか」
スタ…スタ…
ミドラー「(ヤバイ、あいつ近づいてきたぞ…!)」
エルメェス「(覚悟を決めようミドラー!気を引いて、罠にかけるんだ!)」
ミドラー「(よし、わかった!)ディアボロ!どうやってあたし達に気づいた!(今だエルメェスッ!)」
エルメェス「てめーやる気かッ!?(あたしのボールについたシールをはがす!)」
瞬間ッ!ディアボロの背後の岩場がなくなり(ハイプリエステスが作った岩場)、隠れていたボールが姿を現す!
そしてシールをはがし、分裂したボールは元に戻るッ!
ボールはエルメェスの手元とディアボロの背後、背中からディアボロにボールが迫る!
エルメェス「(よし!わたし達に気がいってボールに気づいていないッ!当たった!)」
ディアボロ「…『キングクリムゾン』」
ボゴォッ!バチィンッ!
ボールはディアボロには当たらず、エルメェスの手元に戻ってきていた。
エルメェス「えッ、うわッ!?な、なんでボールが戻ってきたんだ!?命中したはずではッ!?」
ゴゴゴゴゴゴ…
ディアボロ「時間を0.5秒だけ吹っ飛ばした。その時間内のこの世のものは全て消し飛び、
残るのは0.5秒後の『結果』だけだ。ボールが通過するという『結果』だけが残る。途中は全て消し飛んだのだ」
ミドラー「(回避したというの?背後から迫るボールを!?)
ならばハイプリエステス!これはどうッ!?(岩場と同化し背後に忍び寄ったボールはッ!)」
ディアボロ「フン…無駄だ」
スッ、ススッ
ディアボロ「見えるぞ、貴様らの攻撃が。
しかし残念だが…私の攻撃を貴様らは避けられない。時は再び刻み始める」
ドシュッ!ビシュッ!
ミドラー「え、今度もかわされたッ!あぐッ!」
エルメェス「な、消えた!うげッ!」
ドカッ!ドコォッ!
エルメェス「こ、この能力!まさか承太郎さんやディオのように『時』を止めているのか!?」
ディアボロ「時を止める、だと?」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
ディアボロ「……承太郎とディオは時を止めるのか。面白い」
≪エルメェス、ミドラー リタイア≫
−住宅街−
ゴゴゴゴゴゴ…
花京院「こ、こんなところで遭遇するとはッ!」
ジョルノ「父さん…」
ディオ「フフフ…初流乃、いや今はジョルノと呼ぶのか。それに花京院。他に二人いるな」
康一「あ!あれはジョルノ!そして、あいつが…ゴクリ。ディオ!」
ブチャラティ「康一君、ここは隙をついて逃げよう。無理に戦う必要はない…!」
ホルマジオ「(よし…ディオは小さくなった俺には気づいていない。
花京院の話によると奴は時を止める。無敵だ。…だが気づかれなければッ!)」
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰、ナランチャ
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�花京院、ディアボロ、ホルマジオ
�康一、ブチャラティ
繁華街 住宅街
山 学校
ビーチ 川
第九話『ザ・ワールドの猛威』
−住宅街−
ディオ「フン。もう一人小さくなっている奴がいるな。我がスタンドの目からは逃れられんぞ。
そして貴様は射程内に入ったッ!ザ・ワールド!時は止まる」
ドオォーン!
ディオ「ザ・ワールドの眼は高性能カメラと同様よ、無駄無駄ァッ!」
時を止め、小さくなったホルマジオにボールを投げる。
突如目の前に現れるボールを回避する術はない。
ズンッ!
ホルマジオ「ぐおあッ!?き、気づかれるとは…ッ!」
ドヒュウウゥゥゥ
≪ホルマジオ、リタイア≫
ジョルノ「な、何があったんだ!?誰か蒸発した!?」
康一「と、時を止めたんだ!」
ブチャラティ「これが康一君が言っていた時を止める能力か!?まずい!
ディオと戦うのはリスクが高い!康一君、逃げよう!」
ダッ!
康一は一歩も下がることなく、ディオに向かって駆け出した。
ブチャラティ「康一君!?まさか!?」
ドドドドドド…
康一「でも!だったら!今がディオを倒すチャンス!」
ブチャラティ「康一君!無理に戦う必要はない!戻るんだ!」
康一「拒否します!ディオは連続で時を止められない!(承太郎さんもそうだった!)
ならさ!射程距離内…くらわせろact3ッ!」
ズシンッ!
ディオの体が重くなり、態勢を崩す。
ディオ「体が…お、重いッ!?」
康一「よし!今なら倒せる!ボールをくらえッ!」
ビシュッ!
態勢を崩したディオに迫るボール。
しかし…
ブチャラティ「ハッ!ディオの眼が!?」
ディオ「…空裂眼刺驚(スペースリバースティンギーアイズ)」
ドゴォンッ!
ディオの眼から出た液体光線により、康一の放ったボールは破壊された。
康一「うわッ!?め、眼から何か出た!?」
ディオ「安心しろ、貴様に当てるつもりはない。そしてどうする?この距離」
康一「し、しまった!?時を止められる!?離れなければ!」
ディオ「…『食欲』の話だ。イスラムやユダヤの食事制限を、他国ではそこまで守らない者もいる。
つまり、普通に肉を『食う』。その時の言い訳がケッサクだ。『あなたが食べているのは豚ですよ』
と言われると、『うちの神様がこんな国に来てるわけないだろ』と言って食べる。
腹が減っていれば食いたい、喉が渇いていれば飲みたい、当然だ」
ドドドドドド…
ディオ「そして何よりも、『復讐の渇き』は欲の中でトップクラスだ。
自分を殺した奴が憎い。復讐してやりたい。もし目の前に敵がいたとすればその衝動は抑えられん。
『そうだろう?』…『花京院ッ!!』」
音はない。
しかし!背後からの『法皇の緑』の接近にディオは気づいていたッ!
花京院「ディオォォォッ!!ハイエロファントグリーンッ!」
ディオ「『渇いている』な。自分を殺した奴を、仕留めたいと渇いているよなッ!?だが『ザ・ワールド』!」
ドオォーン!時は止まった。
ディオ「花京院、広瀬康一。貴様らはここでリタイアだ」
投じられた二つのボールは、時が動き始めたと同時に二人に直撃した。
ドゴォッ!ドシィッ!
花京院「く、くそッ!あと一歩というところで…」
康一「あぁ!?…や、やられた!」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
≪花京院、広瀬康一 リタイア≫
ブチャラティ「馬鹿な!カップラーメンを作るお湯すらまだ
沸いていない位の時間だぞ!3人やられた!?か、勝ち目が…」
ジョルノ「(レクイエムならまだしも、今のゴールドエクスペリエンスでどうすれば…!?)」
ゴゴゴゴゴゴ…
ディオ「次は貴様らだ」
ブチャラティ「(何か…何か手はないのか!…ん!?)」
ピピー!ピピー!
ディオ「むッ!?」
ジョルノ「何だ!?腕時計が!」
腕時計「全プレイヤーに通達!残存プレイヤーが14名以下になりましたので、エリアを三つ閉鎖します!
『住宅街』と『川』と『山』のエリアを閉鎖します!
現在その3つのエリアにいるプレイヤーはランダムに別エリアに飛ばされます!」
ディオ「なるほど…運の良い奴らだ」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
≪to be continued≫
※シリアスっぽいですがこの人達はドッジボールをしています
残りプレイヤー
�承太郎、億泰、ナランチャ
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�ディアボロ
�ブチャラティ
住宅街
ビーチ 学校
第十話『死中求活』
−学校−
承太郎「やれやれ。エリア閉鎖とはな。『学校』に移っておいて良かったといったところか。
億泰とナランチャとはぐれずに済んだ。そしてあそこにいるのは…ブチャラティだな」
ブチャラティ「はぁはぁ…!(あそこにいるのは承太郎達だ…!
『時を止める能力』を俺は侮っていた!聞くのと体験するのでは大違いだ!)」
承太郎「奴は一人のようだ。億泰とナランチャは周囲を警戒してくれ、俺が奴を仕留める」
ブチャラティ「(向かってくるか!?) そこで止まれ!承太郎!君達に提案がしたい!」
承太郎「…提案だと?(射程距離内には入っている。何かあっても時を止めれば仕留められるか)」
ブチャラティ「俺はさっきディオと戦った。戦ったというよりは…奴の『ザ・ワールド』を体験したというレベルだが。
俺では『時を止める能力』には正直、勝てないなと思ったよ」
承太郎「……」
ブチャラティ「承太郎、君は時を何秒止められる?おそらく5秒程だろう。
そうすると俺は君の射程内に入った。俺の敗北は決まったようなものだ。だから『提案を聞いてからでも問題はない』。
…『そう思っている』だろう?」
ゴゴゴゴゴゴ…
承太郎は自身の考えを読まれ、警戒の色を強めた。
こいつらガチ過ぎるだろ...
承太郎「……野郎。ナランチャ!
こいつの能力はジッパーをつける能力だったな?それと周囲に他の『呼吸』はないか!?」
ナランチャ「そうだよ!そして呼吸もない!生徒も下校したのかいねー!半径50m以内には人っ子一人いねーぜ!」
ブチャラティ「ところで君は連続して時を止められるのかい?…そうではないよな?」
承太郎「……」
ブチャラティ「今…蝉が朝露を吸いながら鳴いている。満足げな蝉はカマキリに狙われている。カマキリはご馳走に
ありつけると得意気だ。それを雀が狙っている。雀は獲物はもう自分のものだと思っている。その雀を人間が射殺そう
と狙っている…。中国の寓話だ。承太郎、『俺の言いたいこと』がわかるか…?」
ドドドドドド…
ブチャラティ「『雀を射殺そうと狙っている人間』を俺は知っている」
承太郎「…そうかい。だがてめーは今ここに飛ばされてきた。どうしてそんな事がわかる?」
ブチャラティ「……」
承太郎「…なるほどなブチャラティ。スタープラチナ・ザ・ワールド!時は止まる。オラァッ!」
ドシュッ!
承太郎「だが残念だ…駆け引きは俺も自信があるんでね。そして時は動き出す」
投じられたボールがブチャラティに命中する。
ボゴォッ!
ブチャラティ「ぐあッ!?と、時を止められたようだな。そして俺もここまでか…!」
ドヒュウウゥゥゥ
≪ブチャラティ、リタイア チーム�全滅!≫
承太郎「……。どうやら弓矢は飛んでこねーようだな。
『沈黙は金、雄弁は銀』という諺は古代ローマで生まれたと聞く。
その時代では金よりも銀の方が価値があった。金は見た目もよく派手だが役には立たない。
…瀬戸際のハッタリ、見事だったぜブチャラティ」
億泰「じょ、承太郎さんがやっつけたみてーだな!時を止めたのか!」
ナランチャ「おい億泰!蝉とかカマキリとかがどうしたって?」
億泰「あ?俺に聞くなよ!よくわからねー話だったぜ。だが俺は蝉が苦手だッ!あのフォルムが駄目なんだ!」
ナランチャ「何ィー!?俺も苦手だぜ!俺達気が合うなッ!」
ピシガシグッグッ
承太郎「…やれやれだぜ」
−ビーチ−
ジョルノ「睨み合いの真っ只中に飛ばされてしまったようだ。ただ…ついてるぞ、3人も仲間がいる」
ジョセフ「なんじゃァー!?エリア閉鎖で飛ばされてきおったのか!?」
ダービー弟「そのようですね。ただ彼は味方です」
噴上「トリッシュ、逃げるんだ。ここから離れよう」
トリッシュ「いえ、そうもいかないみたい…!」
ポルナレフ「おおっとォ!逃がさないぜ!俺と、俺のチャリオッツがな!
(今のところ良いとこねーから、ここいらで汚名返上しねーと!)」
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰、ナランチャ
�ディオ、噴上裕也、トリッシュ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�ディアボロ
�
住宅街
ビーチ 学校
第十一話『迫る危機』
−ビーチ−
噴上とトリッシュは、前にジョセフ、ダービー弟、ジョルノ。
そして後ろにポルナレフと挟み撃ちにされてしまった。
ジョセフ「噴上君は我々と戦う気はあるのかのう?」
噴上「…いえ、さすがに分が悪いのでどう逃げようか考えているところです。
(しかしここは油断を誘って逆に倒すしかない。向こうは多勢、気も緩むはずだ)」
『NO!NO!NO!』
ダービー弟「…嘘のようだ、戦うつもりのようです」
噴上「!?」
ジョセフ「そうか、ではこのまま挟み撃ちにさせてもらうかのう」
噴上「(おかしい…ジョセフさんはダービーの言葉を『当たり前』のように信じた!?ハッ!茨!?)」
ジョセフ「すでにハーミットパープルは君に這うように迫っていたんじゃ」
ダービー弟「その身動きできない状況。打破する策は思いついているのかな?噴上君」
『NO!NO!NO!』
ダービー弟「策はありませんね。ん?ジョルノ君何を…」
ジョルノ「僕も投げます、トリッシュのスタンドは近距離パワー型。ジョセフさんを援護します」
噴上「茨で動けない!ト、トリッシュ!」
トリッシュ「(くッ…スパイスガールで止めるしかない!)」
ジョルノ「トリッシュ、くらえッ!」
ドシュッ!
トリッシュ「私を狙ってきたのね!でもこれくらいなら止められる!スパイスガール!」
ジョルノ「ただ投げるわけがないだろう?ゴールドエクスペリエンス!」
ジョルノの投げたボールがトリッシュに捕球される直前!ムササビに変身した!目線まで上昇し、トリッシュの視界を奪った!
トリッシュ「しまった!?」
ジョセフ「ナイスじゃジョルノ!そして波紋ッ!」
ジョセフはッ!自身の両腕で円を作りボールをはめこんだ!腕を砲台にしての高速射出!
ジョルノの作った一瞬の隙を逃さない!
ドヒュンッ!
噴上「(速いッ!?)駄目だ、茨で避けられない!ぐあッ!?」
ドゴァッ!
ジョセフ「よし、ヒットじゃ!そして…お若いレディ、君もリタイアじゃ」
ポルナレフ「もういっぱああああつ!チャリオッツ、アーマーテイクオフ!」
高速移動により既にトリッシュの背後に移動していたチャリオッツが、そのままボールを投じる!
シュッ!ドカッ!
トリッシュ「あぁッ!そんな…!」
噴上「しょうがないトリッシュ、残っているメンバーの勝利を祈ろう」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
≪噴上裕也、トリッシュ リタイア≫
ジョセフ「よし!よくやったポルナレフ!ジョルノもダービーもナイスじゃったぞ、わしらのチームプレーは完璧じゃな!」
ジョルノ「ジョセフさん。そういえば先程時計が鳴りましたね。
お聞きになりましたか?チーム�が全滅したみたいです」
ジョセフ「うむ。聞いたぞ。他チームは大分数も減ってきておるだろう」
ダービー弟「逆に我々はチームで4人固まっている。これはかなり有利だ」
この後、4人は互いの知るスタンドの情報交換をする。
そして『エアロスミス』の話を聞いた後。ジョセフはジョルノ、ポルナレフ、ダービー弟の
みぞおちに『パウッ』と言いながら刺激を与える。
3人は呼吸が軽くなったようだ。
ジョセフ「エアロスミス対策じゃ。呼吸を一時的に軽くしたから、レーダーに引っかからないかもしれん」
−ジョセフ達から100m程離れたビーチ−
ディアボロ「チーム�が4人揃っている、多少厄介だな。ん?向こう側に人影が2人…ディオとアナスイか」
−ジョセフ達から80m程離れたビーチ(ディアボロと反対側)−
ディオ「アナスイ、チームメイトがやられてしまったようだな」
アナスイ「そうみたいですね。俺は助けに行くべきだと思ってたんですがね。
あとディアボロが向こう側に見えます。ジョセフさん達はディアボロにも、俺達にもまだ気づいていないようです」
ディオ「フン、まとめて始末してくれる」
ゴゴゴゴゴゴ…
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰、ナランチャ
�ディオ、アナスイ
�ジョセフ、ダービー弟(テレンス=T=ダービー)、ジョルノ、ポルナレフ
�ディアボロ
�
住宅街
ビーチ 学校
ポルナレフとダービー弟は同時に気付いた。
自分達に迫る危機に。
ポルナレフ「あ…あれはディアボロ!?」
ダービー弟「ディ…ディオ様…!?」
ジョセフ「なんじゃと!?」
第十二話『頂上決戦』
−ビーチ−
ディオとディアボロが視界に入り、ジョセフ達に動揺が走る。
ジョセフ「ディオはまずい!時を止められてしまえばこの障害物のない砂地ではどうにもならん!
ディアボロを先に倒し、奴の今いる岩場で地の利を生かしディオを迎え撃てれば…しかし!」
ポルナレフをチラッと見るジョセフ。
ポルナレフ「あぁ、ディアボロもまずい!奴の能力はさっき話した通りだ。
『未来を予知する』ことができ、そして自分だけが『時を消し飛ばす』ことができる。
ディオでさえ奴に勝てるかわからねー!時を止める瞬間を消し飛ばされるからな」
アナスイ「なるほど、そういう能力なのか」
ダービー弟「!?誰だ!」
ダービー弟の足元の砂地に、ダイバーダウンは潜んでいた!
アナスイ「この距離まで接近に気付かないとはな!既にダイバーダウンを砂地から潜行させている!まず二人!」
ドカッ!ドコッ!
ダイバーダウンの投じたボールは正確に二人の足元を射止めた!
ポルナレフ「ぐおッ!?い、いつの間に!?」
ダービー弟「し、しまったッ!?」
ポルナレフ「ジョ、ジョースターさん!気をつけて!敵はすでにもう…!」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
≪ポルナレフ、テレンス=T=ダービー リタイア≫
ジョセフ「敵じゃと!?あれは…スタンド!?ハーミットパープル!」
アナスイ「おっと!奇襲は何度も通じないな、戻れダイバーダウン!」
ドヒュン!茨から間一髪回避し、撤退するダイバーダウン。
ジョセフ「まずい、非常にまずいぞ!ジョルノ!ディアボロを君はどうやって倒したんじゃ!?」
ジョルノ「矢の力です!しかし今その力は使えない、つまり奴に対抗できる術がないんです!」
ジョセフ「なんじゃと!?ええい…」
焦るジョセフとジョルノ。
しかし時間はない。
ディオとディアボロはもう目の前だ。
ジョセフ「…仕方ない、ならば二虎競食の計じゃ!」
ジョルノ「え?」
ジョセフ「『腹を空かせた二匹の虎は獲物を前に争い合う』ということじゃッ!ハーミットパープル&波紋!」
ジョセフは砂を巻き上げ、微量の波紋で砂を固めた!
落下の遅い砂のシャワー!これで視界を遮り逃走を図る、煙り玉代わりだ!
ディオ「小細工を。まぁおいぼれとジョルノはいつでも始末できる。しかしアナスイ、その情報は聞き間違いではないのか?」
アナスイ「いえ。ポルナレフは確かに『ディオでさえ奴に勝てるかわからない』と言っていました」
ディオ「そうか面白い。ではディアボロから始末しよう。アナスイ、貴様は下がっていろ」
アナスイ「……」
ザッザッザッ…
ディオとディアボロが対峙する。
その距離わずか2m。互いのスタンドの射程距離内だ。
ディアボロ「ディオ=ブランドー。大した自信を感じるが…所詮「蟷螂の斧」よ。頂点はこのディアボロただ一人」
ディオ「やってみるがいい、このディオに対してッ!」
ゴゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴゴ…
岩陰に隠れながらジョセフとジョルノは戦況を見つめる。
ジョセフ「な、なんというオーラ!これは事実上の決勝戦というやつではないかッ!」
ジョルノ「ジョセフさん。なんとかの計と言ってましたが、ようは『逃げる』ということですよね…」
ジョセフ「!!戦うぞ!」
原作『ジョジョの奇妙な冒険』をお読みの方々は当然ディオの力量をご存知だろう。
ディオは『蟷螂(かまきり)』ではない。圧倒的な精神力から生まれるスタンドパワーは、間違いなく作中最強レベルである。
しかしキングクリムゾンの能力を前に、ザ・ワールドは無力だった。
時を止める瞬間を消し飛ばされれば、次に時を止めるまでにインターバルができる。
もしもこれが殺し合いならば、ディアボロが一撃で仕留めることができない限りディオに勝機があるだろう。
しかしドッジボールは違う。当てたボールが落ちれば終わり。
勝敗を決するのは一瞬だ。
ディオ「ザ・ワール…」
ディアボロ「甘い、キングクリムゾンッ!!貴様が時を止める瞬間を消し飛ばした!そしてその後の貴様の攻撃が見える…!」
スッススッ
ディアボロは消し飛ばした時の中でディオのボールを回避した。
そして…
ディアボロ「しかし油断はならない。確実に仕留める!
足を狙うぞ!ぶつけたボールはすぐに地面に落下する!くらえッ!!」
ドシュッ!
ディオの足元目がけボールは投げられた。
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰、ナランチャ
�ディオ、アナスイ
�ジョセフ、ジョルノ
�ディアボロ
�
住宅街
ビーチ 学校
第十三話『6人いる?』
ドカァッ!!
ディオ「何ィ!?うぐあッ!?(な、何が起こったのだ!?私の脚にボールが『当たった』!?)」
テンテンテン…
ディオの足にボールが当たり、地面に転がり落ちた。
ディアボロ「ハハハ!貴様の能力も我が『キングクリムゾン』の前には無力だったようだなッ!」
ディオ「馬鹿な…このディオが、このディオがァーッ!?」
高らかに叫ぶディアボロ、苦悶の声をあげるディオ。
しかし…ディオは蒸発しなかった。
ディアボロ「ハハハハハ!…消えてしまえッ!ディオ!
……ん?き、『消えない』!?ボールは直撃した!ボールが当たれば蒸発して消えるはずだッ!?」
ディオ「……!?」
ジョセフ「ど、どういうことじゃ!?確かにディオにボールが当たったのに!」
ディアボロ「な、なぜ消えない!?確かに貴様にボールが当たったはずだ!確かに!…ハッ!」
ドドドドドド…
ディオの体から『ダイバーダウン』が姿を見せる。
アナスイ「『なぜ?』だって?教えてやるよ、『ダイバーダウン』。ディオの体に潜行していた。
そして攻撃は俺が『引き受けた』。あとは時を止めてディアボロを倒してくれ、ディオ。チームの勝利を…」
ドヒュウウゥゥゥ
≪アナスイ、リタイア≫
ディアボロ「あ、あのクソカスが…!甘っちょろい自己犠牲で満足かァーッ!?キングクリム…」
ディオ「させんッ!ザ・ワールド!!時は止まる!」
ドオォーン!
ディオ「(『忸怩たる思い』だ。このディオを助けるなど、アナスイめ。だが…)
だがッ!結局のところ、始末されるのは貴様だったようだなディアボロ!とどめッ!」
ドシュンッ!
ディアボロの足元にボールが迫る。これは回避しようがない。
ディオ「そして時は動き出す」
ドゴォッ!
ディアボロ「ぐああッ!?おのれ…俺は勝っていた!勝っていたのに…!おのれええぇぇッ!!」
ドヒュウウゥゥゥ
≪ディアボロ、リタイア チーム�全滅!≫
ジョルノ「な…。父さんが勝ち残った!ジョセフさん、ここは一旦身を隠しま…ん!?
あれはエアロスミス!(こちらに気づいていないのか?なら…!) 無駄ァッ!」
ドカッ!
ジョルノの投げたボールがエアロスミスに命中した!
−ジョセフ達から数10m程離れたビーチ−
ナランチャ「うげッ!?し、しまったッ!この小さい呼吸、プレイヤーだったのか!?」
億泰「ナランチャ!」
ドヒュウウゥゥゥ
≪ナランチャ、リタイア≫
ピーピー!
腕時計「全プレイヤーに通達!残存プレイヤーが6名以下になりました。
現在ビーチ内に全プレイヤーがおりますので、ビーチ以外のエリアを全て閉鎖します!」
億泰「このビーチに全員いるのか!?」
承太郎「どくんだ億泰。ナランチャの索敵していた方向に誰かいるな…スタープラチナ!
!!あれは…じじい。そしてジョルノか。その向こうにはディオもいる」
億泰「今やられたナランチャと、承太郎さんと俺を合わせてちょうど6人!残りは5人、いよいよ大詰めッスね!」
承太郎「(…おかしい。俺、億泰、じじい、ディオ、ジョルノ…もう1人いるはずだ、ナランチャがやられたから
6名『以下』になった。まだ誰かこのビーチにいるのか…?それとも通達に時間差があるのか?)」
カシャッカシャッ
スタープラチナで再び周囲を見渡す。
承太郎「(ホルマジオが小さくなって隠れているのか?いや、先程チーム�は全滅したと通達があった。
しかしいくら探しても他にプレイヤーはいない。
ならば…億泰の言うようにナランチャを含めての6人だったのだろう。残るはじじい、ジョルノ、そして…ディオだ)」
億泰「無敵のスタープラチナで一つ頼みますよォーッ!」
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰
�ディオ
�ジョセフ、ジョルノ
�
�
ビーチ
第十四話『最終ラウンド〜Gong〜』
ジョセフ「むぅ、ナランチャを倒したのは良かったが、
今度はディオと承太郎達の挟み撃ちか。どうしたものかのうジョルノ…ジョルノ!?」
ジョルノ「!?ジョ、ジョセフさん!体が何かに引っ張られる!?」
ジョセフ「ジョルノッ!?」
突如!ジョルノの体が背後に吹っ飛ばされた!
その要因はこの男!
億泰「連続で空間を削り取る!するとォー!」
ジョルノの体はザ・ハンドにより、億泰との『距離』を削り取られていたのだッ!
承太郎「やれやれ、初めましてで不躾だが、リタイアしてもらうぜ」
ジョルノ「オーマイガッ!…ってやつですね」
ドカッ!ドヒュウウゥゥゥ
≪ジョルノ、リタイア≫
ディオ「ジョセフ!止まった時の世界に片足もつっこめない貴様はどうする?まだ足掻くか?」
ジョセフ「クッ…!」
ディオ「一瞬で終わらせてくれる、ザ・ワールド!無駄無駄無駄ァッ!そして時は動き出す」
ジョセフにザ・ワールドのボールを避ける策は…ない。
ドコォッ!
ジョセフ「ぐおおッ!か、かなわん…か」
ドヒュウウゥゥゥ
≪ジョセフ、リタイア チーム�全滅!≫
承太郎「いいか億泰。さっき教えたタイミング以外はお前のタイミングでいい、『空間を削れ』。撹乱になる。
そして身を隠しておくんだ、俺とディオの能力は同じ。相討ちになる可能性もある。お前が残っていれば俺達の勝利だ」
億泰「ばっちり了解したッス!しっかり援護しますよォー!」
承太郎「頼りにしてるぜ億泰。さて…」
ザッザッザッ
ここに因縁の二人が対峙することになる。
そして『ジョジョの奇妙なサバイバルドッジボール』は、間もなくクライマックスを迎えるのだ。
ディオ「承太郎か…フン、億泰はどこぞに隠れているな」
承太郎「今回も勝たせてもらうぜディオ」
ディオ「ぬかせ。ところで貴様は『運命』を信じるか?」
承太郎「さぁな。エジプトでは運命が俺を勝たせてくれたとでも?
てめーが俺に負けたのはてめーの力のなさと悟ってねーのか?」
ディオ「……あぁ、悟っているよ。『私は弱かった』。
私は運命を信じない。『なるべくしてなる』、これは可能性を諦めた者の台詞だ。
私は知も、力も、命さえも己の力で手に入れてきた。運命ではない、己の力で手に入れてきたのだ。
心のどこかで、上手くいかなかった事を運命の『せい』にしていたから私は敗北したのだ。今の私にそれはない」
承太郎「運命は信じないか。じゃあ他に用意しておくんだな。てめーが負けた時の言い訳をよ」
ディオ「いくぞ承太郎!最終ラウンドだッ!」
≪to be continued≫
残りプレイヤー
�承太郎、億泰
�ディオ
�
�
�
ビーチ
最終話『最終ラウンド〜Finale〜』
承太郎&ディオ「ザ・ワールドッ!」
二人は同時に時を止める。
承太郎「オラァッ!」
ドシュッ!…ピタ
承太郎の投じたボールは、手元を離れるとすぐに停止してしまった。
ディオ「フン、止まった時の世界。この距離でボールを投げてもしょうがあるまい」
承太郎「…はたしてそうかなディオ。…5秒」
承太郎&ディオ「時は動き出す」
ドシュンッ!
承太郎の投げたボールはディオには向かっていない。
ディオ「ボールはあらぬ方向に飛んでいったな。そして停止時間は同じ5秒か…むッ!?」
ガォン!
空間を削ったことにより、ボールが突如軌道を変える!
ディオ「何!?ボールの軌道が変わった!?ちいッ!しかしこの程度キャッチしてくれる!」
ガシィッ!
ディオ「おのれ横槍を!億泰はあそこか!くらえいッ!」
ドシュンッ!億泰に向けボールを投げる。
しかし億泰は岩に隠れボールは届かない。
ディオ「ちッ!岩場にコソコソと!でかいフナムシめ」
承太郎「ディオ…勝機は俺達にある。俺には億泰がいる、今のような意表をついた攻撃が可能だ。
その攻撃を避けようとてめーが『先に時を止めた』ならば、後出しで時を止める俺が勝つ」
ディオ「億泰がいる?それは『連携攻撃』のつもりか?1+0.01が何だというのだッ!?」
承太郎「しかし1よりはでかいぜ」
ゴゴゴゴゴゴ…
ディオ「…戦力差が拮抗している場合、戦いの結末を左右するのは戦略であり、戦術だ」
承太郎「……」
ディオ「戦術において、各個撃破はリスクが伴う。戦力を分散するからな。戦力の一点集中は多くの戦果を残してきた
素晴らしき戦術だ。このディオ相手に2対1、一人は距離を保ち援護に徹する。『良策』だろう。しかし、さっき投げたボール」
ゴゴゴゴゴゴ…
ディオ「『あのボール』はな、億泰の位置を知らせたのだ」
承太郎「……『億泰の位置』だと?どういう意味だ!?」
ドカァッ!
承太郎「!?」
億泰「ぐあッ!?な、ボールを当てられた!?だ、誰だてめーはッ!?」
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