苗木「えっ、超高校級のぼっち?」 (40)


注意事項

・ダンガンロンパのネタバレあります。
・ギャグのつもりです。
・短いです。
・先に言っておきます。色んな人にごめんなさい。
・どんなにシリアスにみえてもギャグのつもりです。大事なことなので(ry

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霧切「えぇ、そうよ」

苗木「あ、あのさぁ、霧切さん、超高校級のぼっちなんていう肩書きだけど、僕たち友達になれないかなぁ?」


霧切「……」

苗木「僕、霧切さんとお話するの楽しいしさ!」ニコッ



石丸「コラ!苗木くん!」

苗木「え、き、君は……?」


石丸「僕は超高校級のKY!石丸清多夏だ!よろしく頼むぞ!」


苗木(な、なるほど……KYだ…)


石丸「霧切くんは超高校級のぼっちなのだ!その肩書きがなくなれば希望ヶ峰学園にいられなくなってしまうのだぞ!」


苗木「そ、そうだけど……」



霧切「いいのよ」スタスタ


苗木「霧切さん……」


石丸「うむ!霧切くんのことを思うなら、深く関わるべきではないぞ!」


苗木「石丸くん……でも、クラスメイトなのに仲良くできないなんて悲しいよ」シュン


石丸「……確かに、そうだ。団体行動において、親睦を深めることは大事なことだが、しかし……」



十神「フン、くだらん」


苗木「き、君は?」

石丸「彼は超高校のかませ犬こと十神白夜くんだ!」


苗木(かませ犬なのに偉そうだ……)


十神「だ、黙れ!俺は十神家次期党首の十神白夜だ」

苗木「え!あの十神財閥の!?」


十神「そうだ。俺はお前達のような愚民と関わるつもりはない」


石丸「な、なんだと!」


十神「お前にそのことをどうこう言われる筋合いはない。霧切には関わるなと宣言したお前にはな」



石丸「ぐぬぬ……」

十神「フン」




桑田「つかさぁ、お前かませのくせに出しゃばりすぎじゃね?」


十神「なんだ貴様は」


桑田「俺は超高校のチャラ男!桑田怜恩だ!」



苗木(そろそろ疲れてきたなぁ)


苗木(希望ヶ峰学園に入学してから一週間がたった……)


苗木(みんなのことをまとめてみよう)



僕→幸運

霧切→ぼっち
十神→かませ犬
不二咲→男の娘
舞園→エスパー紛い
桑田→チャラ男
大和田→リーゼント
石丸→KY
山田→デブ
セレス→厨二病
大神→漢
葉隠→クズ
腐川→不潔
朝日奈→ドーナツ好き
戦刃→残念
江ノ島→飽き性


苗木(僕なんかが足元にも及ばない、凄い人達ばっかりだと思ってたけど……)

苗木(そうでもないみたいだ)


苗木(馴染めそうでよかった)


~4月24日~


苗木(今日は朝日奈さんの誕生日だ)


苗木(教室の飾り付けは完璧)


苗木(学校の教室で友達の誕生日パーティーなんて、青春って感じがするなぁ)




葉隠「そろそろ朝日奈っちがくるべ!」アタフタ


石丸「うむ!では皆、クラッカーを構えるのだ!」ビシッ

舞園さんは枕やと思った


ガラッ


朝日奈「あれっみんな……」キョトン


全員「誕生日おめでとうー!!」パーンッ


苗木(朝日奈さんびっくりしてるー!かわいいなぁ)ニコニコ














霧切「さて、主役二人が揃ったわね」


苗木「えっ」


舞園「このパーティーの主役は二人いるんですよ、苗木くん」


十神「このことを知らないのはお前と朝日奈だけだ、苗木」


霧切「苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」



苗木「」






霧切「もう一人の主役、それはあなたよ、苗木くん」


苗木「ごめん、僕にとって今日は朝日奈さんの誕生日っていう認識しかないよ」


山田「そうでしょうな」


セレス「今日は、あなたにとっては何も特別な日ではないですわね」


大和田「だが、お前以外の全員にとっては大事な日なんだぜ」


朝日奈「あっ、なるほどね!うん、あたしもようやく把握できたよー!」



苗木「えっ?」


戦刃「当然の反応だね」


江ノ島「絶望的につまらない反応です」


大神「しかし、成功であったと言えるな」


不二咲「そうだねぇ。みんな苗木くんと仲良くなれたよねぇ」


苗木「ちょちょ、ちょっと待って!何の話なのか全然分からないよ!」アタフタ


石丸「苗木くん、僕から説明しよう!」


石丸「僕は自己紹介で超高校級のKYと言ったが、あれは嘘だ!!」


苗木「」






苗木「」


苗木「えっ、じゃあまさかみんなも?」


霧切「えぇ、私の才能は超高校級の探偵」


桑田「俺は超高校級の野球選手だ!」


十神「俺がかませ犬な訳がないだろ。俺は超高校級の御曹司としてスカウトされた」


不二咲「僕は超高校級のプログラマーだよぉっ」






苗木「」


霧切「それにしても、今日まで超高校級のぼっちとして誰とも話さないで学園生活を送るのは、さすがに精神的にまいったわ」ヤレヤレ


朝日奈「ごめんね霧切ちゃん!」

大神「すまぬ……」



苗木「訳が分からないよ!」



十神「フン、愚民め。お前のために全員で計らってやった結果だ」


舞園「苗木くんだけクジ引きで選ばれたので、一線をひかれてしまうのではないかと考えたんです」


不二咲「だから、割と一般人ぽい才能を騙って、苗木くんと仲良くなろうって考えたんだぁ」


葉隠「オレたちは、才能を持ってるなんて言われてるが、中身は一般人と一緒ってことだべ!」




苗木「……みんな」






苗木「そっか……みんなは、みんなは」
















苗木「今までずっと僕を騙して嗤ってたんだね」

~~~~~~~~~~~~~

十神「馬鹿な!滅びる訳がない!十神家は世界を統べる一族だぞ!!」

霧切「……」

朝日奈「……」

葉隠「……」

腐川「……」


苗木「み、みんな……」



江ノ島「うぷぷぷぷ!ねぇどんな気持ち!?今どんな気持ち!?」


苗木「みんな……希望を捨てちゃダメだ!!

こんなところで絶望に屈して、ただ生きてるだけだなんて

そんなの、生きてるなんて言えないよ!!


外には勿論、絶望だってあるかもしれない。でも希望だって絶対にあるんだ!!

絶望が伝染するっていうなら、希望だって伝染する。させてみせる!!」



苗木「希望は、前に進むんだ!!」

~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~


苗木「十神くーん!」

十神「なんだ」


苗木「一緒にお昼食べようよ」ニコッ

十神「フン、貴様らは群れなければ食事すらできないのか。だがまぁいいだろう」


苗木(うはぁツンデレ御曹司//)

苗木「だって大好きな友達と食べたほうが美味しいじゃん!」ニコニコ


十神「ば、馬鹿か貴様!?そう言えば俺が喜ぶとでも思ったのか!?そんな訳がないだろう!!//」プイッ

苗木(分かりやすいなぁ)





十神「だ、だが、お前とする食事が悪くないことは……認めてやる//」カァァ


苗木「ブフォ」キュン死

~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~

霧切「なえぎせんせぇ。そいねしてくれない?」


苗木「どうしたの、霧切さん。寒いのかな?」


霧切「なえぎせんせぇとおひるねすると、よくねむれるから//」


苗木「あはは。ぼく体温高いからね」


霧切「……なでなでしてくれたら、もっとよくねむれるわ//」


苗木「はいはい」ナデナデ



苗木(仕事は大変だけど、幼稚園の先生になってよかった)

苗木(みんな立派な大人になってほしいな)

~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~

キーンコーンカーンコーン


苗木「始業式、長くないといいなぁ」

苗木「桜が綺麗だ……」


苗木「普通の入試を受けて、普通の高校に入学したけど、楽しみだなぁ」



舞園「あ!もしかして苗木くんですか?」ニコッ

苗木「舞園さん!?どうして僕のことを……」


舞園「うふっ、同じ中学校だったんですから覚えてるに決まってますよ」

苗木「舞園さんもこの高校に入学したんだね!」


苗木(舞園さんみたいな有名人なら、もっといい高校に行けたろうに……例えば、)

舞園「例えば、希望ヶ峰学園とかですか?」ニコッ


苗木「えっ!?なんで僕の考えてることが……」

舞園「私、エスパーなんです。なんて、冗談です。勘ですよ」


苗木「あはは、すごいなぁ……」


これが恋の始まりだなんて、僕達はまだ思いもしなかったんだ。

~~~~~~~~~~~~~



苗木「そうだ、これもひとつの世界。僕の中の可能性」



苗木「今の僕が僕そのものではない。色んな僕自身がありえるんだ」



苗木「そうだ……、希望ヶ峰の生徒ではない僕もありえるんだ」



ガコンッ


舞園「そう思えば、この現実世界も決して悪いもんじゃないですよ」


苗木「現実世界は悪くないかもしれない。でも自分は嫌いだよ」


石丸「現実を、悪く嫌だととらえているのは、君の心だ」


大和田「現実を真実に置き換えてやがる、テメェの心だ」


不二咲「現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるよ」


朝日奈「真実は人の数だけ存在するんだよ」


大神「だが、お主の真実はひとつだ。狭量な世界観で作られ、自分を守る為に変更された情報……歪められた真実だ」


葉隠「ま、人一人がもてる世界観なんて、ちっぽけなモンだべ」


腐川「だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れないわ」


十神「与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしない」


桑田「晴れの日は気分良く」


江ノ島「雨の日は、絶望的」


戦刃「と、教えられたら、そう思い込んでしまう」


セレス「雨の日だって、楽しい事はありますのに」


霧切「受け取り方ひとつで、まるで別物になってしまう脆弱なものなのよ。人の中の真実とはね」


葉隠「人間の真実なんてその程度のもんだべ。だからこそ、より深い真実を知りたくなるんじゃねーか」

何これエヴァ?


舞園「ただ、あなたは非凡に慣れていないだけです」


桑田「だからそうやって、無闇に怯える必要なんてねーんだ」


苗木「でも、みんな僕なんかどうでもいいんじゃないかな……?」


十神「お前は馬鹿か?お前ひとりで、そう思い込んでるというだけではないか」


苗木「でも、僕は僕がどうでもいいんだ」


大神「自分を蔑ろにする奴は、他人を好きに、信頼するように、なれない」


苗木「僕は卑怯で、臆病で、ズルくて、弱虫で、平凡で……」


不二咲「自分が分かれば、優しくできるよね?」


苗木「僕は、僕が嫌いだ。


でも、好きになれるかもしれない。

パシ


僕はここにいてもいいのかもしれない。

ピシ


そうだ、僕は僕でしかない。

パキ


僕は僕だ。僕でいたい。

ビキッ


僕はみんなといたい。

ガチャッ


僕はここにいてもいいんだ!!」


バシュウウ

ワアアアアア


霧切「おめでとう」

十神「おめでとう」

舞園「おめでとうございますっ」

桑田「おめでとう!」

石丸「おめでとう!」

山田「おめでたいですなぁ!」

セレス「おめでとうございます」

不二咲「おめでとぉ!」

大和田「めでてぇなぁ!」

大神「おめでとう」

朝日奈「おめでとうっ!」

葉隠「めでたいべ!」

腐川「おめでとう」

戦刃・江ノ島「「おめでとう」」


苗木「ありがとう」




幸運に、ありがとう


絶望に、さようなら





そして、全ての希望達(チルドレン)に


おめでとう


くぅつか


以上です。
色んな方面の人達にごめんなさい。



>>7枕と迷ったのですが、苗木くんがドン引きしそうだと思ってやめました……

>>22そうです。

超高校級のぼっちであるわた霧切さんを苗木くんが落としていくハートフルラブストーリーだと思ったのに


流れとしては

苗木くんは、みんなが本当は凄い才能を持っていたことで絶望します。
その後、自分の精神世界で自分自身と向き合います。
そして、見事に絶望を打ち破ります。

エヴァンゲリオンのラストの部分を苗木くんでやりたかっただけです。
すみませんでした。


>>30
ごめんなさい、ぼっ霧切さん。

回想(?)のとこ見たことあるのがあるけど1の作品なのか?


>>36
そうです。上から順に

①原作ぽい世界
②クラスメイトの十神がツンデレな世界
③苗木が幼稚園の先生な世界
④平凡な高校で青春する世界

っていう感じです。
②と③は>>1が書いたSSからきてます。
④はこのSSのオリジナルです。


ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月27日 (日) 17:35:05   ID: yGq7KscV

ふ~ん

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