花陽「お弁当が>>3だ……」 (72)
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穂乃果「なんかこの子……>>3ちゃんに似てない?」
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福神漬けのみ…sage
先生「はい、ここまで。各自予習復習はしっかりしておくように」
凛「ふぃー……やっと4時間目がおわったにゃ」
真姫「なによ。まだ5時間目と6時間目があるでしょ?疲れるの早すぎよ」
凛「でもご飯前に英語とか鬼畜以外のなにものでもないにゃー……」グー
花陽「あは、お腹なっちゃってるね」
凛「お恥ずかしい……」
花陽「じゃあご飯食べよっか。真姫ちゃんも教室で食べるの?」
真姫「……露骨に音楽室に追い込もうとしないでよ」
花陽「あっ、ごめんなさいっ!?そんなつもりで言ったわけじゃ……」
真姫「まぁわかってるわよ。最近お昼は音楽室に籠ってることが多かったものね」
花陽「調子はどう?」
真姫「まあまあね。あと2、3日あればラストサビまで作り終えれそう」
花陽「花陽は作曲とかできないからやっぱ憧れちゃうなぁ……。新曲が聴けるの楽しみにしてるね!」
真姫「任せなさい。なんたってこの真姫ちゃんが作る曲なんだからね」
凛「ねぇふたりともー……。早くおべんとー食べようよー……」グー
花陽「ご、ごめんね!じゃあ食べよっか」
パカッ
凛「やったー!今日は生姜焼きだにゃ!これで今日の練習まで耐え切れるぞー!お母さんありがとー!」
真姫「……なんていうか、凛のお母さんってすごく豪快なのね。ご飯とお肉しかない……」
花陽「でもおいしそう♪」
真姫「……なんだか見てるだけで胸焼けしてきた」
パカッ
花陽「うわぁ、真姫ちゃんのお弁当すごい!いろんな色があってカラフルだね!」
真姫「そ、そう?私はあんまりお肉が好きじゃないから、これはほとんど野菜の色なのよね」
花陽「ほんとだ。キャベツの緑にナスの紫、パプリカの黄色に……あっ」
花陽「ふふ。やっぱり真姫ちゃんでも好きなものは多めにいれちゃうんだね」
真姫「うっ、べ、別にトマトは健康にいいからいいのよ!」
凛「かよちんもはやくおべんとー食べよーよー」ベリベリムシャムシャ
真姫「ちょっと、タレ飛んでるわよ!」
凛「あー、ごめんにゃー」ムシャムシャ
真姫「わっ、また!……もう、凛!!」
花陽「あはは……」
花陽「それじゃあ花陽もお弁当を……」
花陽(ん……?今日はやけに軽い気が……。お母さんいつもよりご飯少な目にいれたのかな?)
パカッ
凛「だからさっきからごめんって言って…………にやっ!?」
真姫「な、何よこのにおい!?」
花陽「……」
真姫「花陽!?もしかしてこのにおいはあなたの弁当が原因!?」
凛「かよちんのお母さんでも失敗するときあるんだね」
真姫「……でもこのにおい、失敗料理とかって感じじゃないと思うけど……」
凛「うん確かに。なんだか鼻にスーッと酸っぱいのがくるような……」
真姫「もしかしたらこの暑さでイタんじゃってるんじゃ……」
花陽「……」
真姫「ちょっと弁当見せてみないよ。あんまりひどいようだったら捨てた方が……っ!?」
凛「真姫ちゃんどうしたの…………っ!?」
花陽「……」
真姫「あなた、これ……」
凛「すごく……斬新にゃ……」
花陽「うっ……、うぅっ……」
花陽「お弁当に……福神漬けしかはいってないよぉ……」ポロポロ
花陽「うぇーん……」
凛「か、かよちん元気だすにゃ!凛のご飯半分あげるから!」
真姫「わ、私もこんなに食べないから少しあげるわよ」
花陽「2人とも……ありがとう……」
凛「でもチャーハンならともかく、白米と福神漬けってどうなのかにゃ?」
真姫「正直私ならムリね。そういう食文化で生きてきてないから」
花陽「花陽もちょっと……」
凛「凛のお肉上げれればよかったけど、これあげちゃったら凛の残りのおかずがなくなっちゃうから……」
真姫「私もご飯のおかずになるようなものは最初に食べちゃったから……」
花陽「うぅ……じゃあやっぱり福神漬けでご飯を食べるしか……」
凛「……あっ!いいこと思いついたにゃ!」
まきぱな「?」
凛「凛たちがダメなら他の人におすそ分けしてもらえばいいんだよ!」
真姫「つまり他のμ'sのメンバーにおかずをもらいにいくってこと?」
花陽「えっ……お弁当持って廊下を歩き周るの……?」
凛「仕方ないにゃ。設定上μ's以外の友達がいるのって穂乃果ちゃんだけだし」
まきぱな「?」
凛「とにかく、凛と真姫ちゃんも一緒に行ってあげるから、行こうよ!」ガタッ
花陽「えっ、ま、待ってよ凛ちゃーん!」
凛「急がないとおかずが全部お腹の中に消えちゃうよ!」
花陽「うわー!」
真姫「ちょっと。私は別についていかないからね」
真姫「……別に」
真姫「もう!2人とも待ってよー!」
凛「さて、最初は>>10のところだ!」
姫川
生徒会室
絵里「」カタカタ
絵里「……ふぅ、やっと企画書作りが終わったわ」
絵里「さて、お昼ごはんを食べま」
ガラガラ
凛「えーりちゃーん!」
絵里「あら、凛……に花陽と真姫もいるのね。あなたたちがお昼にここへ来るなんて珍しいわね」
凛「ちょっと頼みがあって来たんだにゃ!」
絵里「頼み?」
凛「そうなの!ほら、かよちん!」
花陽「う、うん……」
パカッ
絵里「……ハ、ハラショー。これが今日の花陽のお弁当なの?」
花陽「うん……。最初は福神漬けしかなかったんだけど凛ちゃんと真姫ちゃんがご飯を分けてくれて」
絵里「なるほど、わかったわ。つまり私におかずを分けてもらいに来たのね」
真姫「さすがエリーね。かしこいわ」
絵里「当たり前でしょ。私はいつでも賢くて可愛いわ」
絵里「でも私も今からお弁当をあけるのよね。もしスパゲティとかだったらどうする?」
凛「えっ!?絵里ちゃんはそんなのをお弁当で持ってくるの!?」
絵里「?別に冷凍食品でもあるんだし、普通のやつを持ってきてもおかしくないでしょ?」
真姫「……私は持って来たくないわ。ソースが制服についたら困るし」
凛「凛はフォークで上手くスパゲティを巻けないんだにゃ……。いっつも根元の部分が太くなっちゃって」
花陽「あっ、それわかるかも」
絵里「それじゃあとりあえず開けてみるわね」
パカッ
絵里「よかった。ちゃんとおかずがあるみたいね」
花陽「……ホッ」
凛「ロシア風で美味しそうだにゃ!もしろ最近絵里ちゃんが執拗にロシア料理に拘る日本人にしか見えないにゃ」
絵里「なによそれ……」
真姫「とりあえず早いところ分けてもらいましょう。時間がなくなっちゃうわよ」
花陽「そ、そうだね」
絵里「見た感じだと、ご飯に合いそうなのは>>19と>>21ね。どっちがほしい?」
花陽「そうだなぁ……。じゃあ>>23で」
>>23はコンマ判定
00から49 >>19
50から99 >>21
豚のしょうが焼き
ビーフストロガノフ
ほ
凛「さっきロシア風とか言ったけど、よくみるとそうでもない気がするにゃ」
絵里「なに言ってるのよ。ここにあるビーフストロガノフが見えないの?」
凛「うーん、見えるけど……なんというか……そのー」
絵里「?」
凛「まるで……」
真姫「まるで男子の弁当よね」
絵里「!?」
凛「わわっ、真姫ちゃん!?」
真姫「なによ。だって本当のことでしょ?」
絵里「聞き捨てならないわ!亜里沙が作ってくれたお弁当をバカにしないで!」
花陽「亜里沙ちゃんが作ってるんだ……」
絵里「そうよ。なんでもできる自慢の妹なんだから」
花陽「あ……うん」
真姫「というかなんで給食の中学生に弁当つくらせてるのよ……」
絵里「そんなの決まってるじゃない。亜里沙のご飯がおいしいからよ」
真姫「……ああ、そう」
凛(真姫ちゃんが諦めたにゃ)
花陽「と、とりあえずこの生姜焼きもらっていってもいいかな……?」
絵里「ええ。何枚かあるし1枚持っていって。そしてよく噛み締めながら食べるのよ。いいわね?」
花陽「わ、わかったよ。ありがとうね」
凛「凛も生姜焼き食べたくなってきたにゃ。全部食べてからかよちんのおかず探しに出かけるんだった」
花陽「ごめんね凛ちゃん……」
凛「いいんだにゃ!やっぱりお弁当はみんなで一緒に食べた方がおいしいし!」
真姫「それじゃあそろそろ行きましょうか」
凛「そうだね!次のおかず探しだにゃ!」
花陽「……え?花陽はこれだけあれば充分……」
凛「だめだよ!福神漬けとお肉だけじゃ栄養バランスが悪いよ!」
真姫「それをあなたが言うの?」
凛「ほら、はやく行こ!昼休みは無限じゃないんだよ!」
花陽「わっ、ま、待ってよー……」
花陽「あっ、お礼といってはなんだけど……この福神漬けを少しあげるね?」
絵里「え?ああ、ありがとう」
絵里(このおかずに福神漬けなんて合うのかしら……)
花陽「それじゃあ花陽たちはこれで……」
真姫「また放課後会いましょう」
絵里「ええ。さようなら」
ピシャッ
絵里「……」
絵里「」ソワソワ
豚のしょうが焼き+福神漬け
絵里「」モグモグ
絵里「……うん、亜里沙の料理は……何と合わせてもおいしいわ……」
現在の花陽のお弁当
・ごはん
・福神漬け
・豚のしょうが焼き1枚
真姫「次は>>29のところに行ってみましょう」
にこ
真姫「とりあえずにこちゃんのところに行ってみましょうか」
凛「にこちゃんって器用貧乏だからどんなお弁当なのか楽しみだにゃー!」
真姫「ちょっ……それ意味わかって言ってるの?」
凛「え?貧乏そうに見えるけど実は器用って意味じゃないの?」
真姫「まんまじゃない……」
花陽「その言葉、絶対にこちゃんの前で言っちゃダメだよ……?」
凛「うーん、よくわからないけどわかったにゃ」
凛(本当は意味わかってて言ったんだけど、否定しない2人もひどいにゃ)
凛(大丈夫だよ。見た目が小学生みたいでもにこちゃんはかわいいよ)ウンウン
凛(歌とか踊りとかあんまり上手じゃなくても気にすることな……おっと)
真姫「ほら凛。ボーッとしてるなら置いてっちゃうわよ」
凛「あっ、待ってー」
部室
にこ「ふぅ、やっぱり部室が1番落ち着くわよね。どうもあの騒がしい雰囲気ぐ苦手なのよ……」
にこ「それに私の前でA○Bの話をしてる子たちを見てるととても釈だったわ。今の時代はもも○ろだってことを理解してないのね」
にこ「……」
にこ「今日のお弁当なにかなー!うわー!お母さん今日張り切ったなぁ!こんなすごいお弁当久しぶりだよ!」
にこ「……なんてね」
にこ「自分で作ってきたから中身もちゃんと知ってるわ。ただ1度だけやってみたかったのよね」
にこ「……」
にこ「そういえば私ってクラスに友達いるのかしら……」
バタン!
にこ「ん?誰?」
凛「うぇーん!」
にこ「!?」
凛「ごめんねにごぢゃーん!ごれがらはにごぢゃんもいっじょにお昼食べようねー!」
にこ「なっ、いきなりなんなのよ凛!」
真姫「いや……部室で1人であんなことされてたらさすがに私でも泣けてきちゃうわよ……」ウルウル
にこ「うわ、本当に涙目」
花陽「にこちゃん、辛かったらこんな花陽にでも相談してくれると嬉しいな……」ウルウル
にこ「な、なんなのよあんたたちー!!憐れみに来たんならとっとと帰りなさい!」
凛「にごじゃーん!」
にこ「やっ、ちょっ、鼻水ついてるわよー!」
真姫「……ふふ。こんなに泣いたのって、小さい頃におばあちゃんが亡くなって以来かしら」グスッ
にこ「やめて!そんな悲しい思い出と今の状況を同じにしないで!」
花陽「花陽も、買ってきた米俵を落としちゃって、お米が全部ダメになっちゃったとき以来かな……」グスッ
にこ「あんたのは悲しくもなんともないわよ!ただ虚しいだけじゃない!」
にこ「あぁん、もぉう!いい加減にしなさい!」
真姫「そうそう、かくかくしかじかでおかずをわけてもらいに来たのよ」
にこ「切り替えはやっ」
凛「にこちゃんのお弁当はなに?」
にこ「あんたも早いわね!?」
真姫「いいから早く見せなさいよ。時間がないんだから」
にこ「……あれ?今にこってお願いされてる方だよね……?」
凛「ごちゃごちゃ言わないでいいから早く蓋を開けるにゃ」
にこ「さっきまでのあんたたちがとても恋しいわ」
にこ「それじゃあ開けるわよ?……あ、あんまりいいものは入ってないから期待しないでよね?」
凛「大丈夫にゃ。そのときはかよちんのお弁当と取り替えればいいんだし」
にこ「ところで今日の花陽のお弁当ってなんなのよ」
花陽「えっ?……えっと、これ」
にこ「……」
にこ「今日はにこのスペシャル弁当にこー!だからー、自分への愛情いっぱいこもったお弁当はやっぱり自分で食べなきゃいけないにこ!」
真姫「なによ。たいしたものはいってないんじゃなかったの?」
にこ「それは言葉の綾にこ!」
にこ(ていうかこんなわけわかんない弁当と交換なんてありえないわよ……)
花陽「そ、それならせめて野菜だけでも……」
凛「そうにゃ。野菜さえあれば少しまともになるんだにゃ」
にこ「うーん、野菜くらいならいいかなー?」
にこ「この中であげられる野菜は>>38かなー?」
ドングリ
にこ「ほら、にこの作ってきたこのドングリをあげるわよ」
花陽「え?」
凛「え?」
真姫「え?」
にこ「なによ。みんなして噴火口でホッキョクグマに遭遇したような顔して」
花陽「にこちゃんって……ドングリをお弁当にいれてきてるの?」
にこ「そうよ?手軽に手に入るし、一口サイズで食べやすいし、何よりヘルシーなんだから」
凛「」
○
○
○
にこ「ふぅ!今日も大漁ね!これでなんとか1週間は乗り越えられそう!」
にこ「しかしみんなバカよね。食べ物がこんなにたくさん転がってるのに拾っていこうとしないんだもん」
にこ「あっ、イナゴ!こら待ちなさーい!」
○
○
○
凛「うっ、うぅ……。にこちゃん、ラーメンくらいならいつでも奢ってあげるからね……。辛い時は言ってよ……?」
にこ「あんたすごーく失礼なこと考えてたでしょ」
にこ「そもそもドングリを食べてる地域もちゃんとあるんだからね。なんもおかしいところなんてないわよ」
花陽「そ、そうだよね……。おかしくなんてないよね……」
真姫「ふぅん」
真姫「まぁ私はそんな土臭いものわざわざお弁当にいれたくないけどね」
花陽「ま、真姫ちゃん!?」
真姫「ドングリをいれるくらいならマカダミアナッツをいれればいいのよ」
にこ「……ナッツ?それって柿ピーにはいってるやつ?」
真姫「柿ピーって何よ。初めて聞く名前ね」
にこ「……」
にこ「……とにかく、食べられないものじゃないから持っていっても大丈夫よ……」
花陽「あ、ありがとう……」
凛「正直ドングリで栄養が摂れるとは思えないにゃー。もう一回野菜探しに行った方がいいかもね」
花陽「う、うん……」
真姫「そうと決まれば早く次のところへ行くわよ」
凛「おっ、いつの間にか真姫ちゃんもノリノリだね」
真姫「そ、そういうわけじゃないわよ!私はただお昼の残りを食べたいだけなんだから!」
凛「ツンツンしてる真姫ちゃんも可愛いにゃ♪」
真姫「な、何言ってんのよバカ!」
凛「あははー、真姫ちゃん怖いにゃー!」
真姫「ま、待ちなさーい!」
花陽「わっ、お、置いてかないでよー……」
花陽「そうそう、ドングリをくれたお礼にこの福神漬けをあげるね」
にこ「えっ。いや、別にいらないわよ」
花陽「そんなこと言わないでよぉ……。まだたくさんあって困ってるの」
にこ「確かにカレーライスのカレーの部分を覆えるくらいあるわね……」
花陽「でしょ……?だから、どうか人助けだと思ってもらってください!」
にこ「そこまで言うなら仕方ないわね」
花陽「やったぁ!ありがとうにこちゃん!」
花陽「それじゃあ花陽ももう行くね!」
にこ「ええ。また放課後」
バタン…
にこ「……」
にこ「はぁ。もらったはいいけど、どうやって食べようかしら……」
チラッ
ドングリ(おぅ、我に任せんかいぃ!)
にこ「ドングリ……!わかったわ、あんたを信じる!」
ドングリ+福神漬け
にこ「……なによ、全然おいしくないじゃない!どういうことよドングリ!」
ドングリ(働きたくないでござる)
にこ「……」
現在の花陽のお弁当
・ごはん
・福神漬け
・豚のしょうが焼き1枚
・ドングリ3個
凛「それじゃあ今度は>>47のところに行ってみるよー!」
海未
真姫「海未ちゃんね。あの人は見た目からして料理上手そうよね」
凛「でも割と頑固なところもあるから『完璧な栄養バランスで作ってきてるのでどれも欠くことができないんです』とか言いそう」
真姫「さすがにそこまで融通利かなくはないでしょ」
凛「だって制服のスカートの方が短いのに、衣装のスカートで怒る人だよ?」
真姫「でもファストフードを食べたことのなかった絵里でさえあんな偏ったお弁当持ってきてたんだし、案外海未ちゃんもとんでもないお弁当だったりして」
凛「確かにそれはありえるにゃ!」
花陽「でも海未ちゃんは自分で作ってきてるから……」
凛「ま、見てみないことには始まらないにゃ。こんなのiPad上の空論でしかないんだから!」
真姫「それを言うなら机上の空論でしょ。そんな言葉現実には存在しないんだから」
凛「そうなの?またひとつ賢くなった気がする!」
花陽「凛ちゃん……」
海未ちゃんたちの教室
凛「穂ー乃果ちゃん!」
穂乃果「あっ、凛ちゃんだー!」
凛「遊びに来たよー!」
穂乃果「ほんと!?じゃあ外でかくれんぼでもしよっか!」
凛「いくいくー!」
真姫「ちょっと凛。目的が違うでしょ」ペチッ
凛「あぅ……」
海未「ちょっとあなたたち、あまり騒がないでください。目立ってしまうではありませんか……」
穂乃果「あはは、ごめんね」
ことり「3人ともどうしたの?何かあった?」
真姫「ちょっとね。花陽が」
ことり「花陽ちゃんがどうかしたの?」
花陽「うん……。お弁当のおかずを分けてもらえたら嬉しいなぁって……」
穂乃果「また炊飯器しか持ってこなかったの?」
花陽「ち、ちがうよぉ!もうあんなことしないもん……」
穂乃果「あの時もみんなからおかず分けてもらってたよねー」
花陽「うん……。でもあの時みたいに持ってきてたのがご飯だけだったならどれだけよかったか……」
穂乃果「ん?」
凛「今回の敵は一癖や二癖あるクセモノなんだにゃ……」
パカッ
穂乃果「……えっと、テーマは痔かな?」
海未「げほっ!……ほ、穂乃果!食事中になんてことを言うのですか!」
穂乃果「だ、だって……赤と茶しかなかったから……」
花陽「ちゃんと白もあるよぉ……。お肉の下に隠れてるけど……」
穂乃果「この隅っこで転がってるの茶色いのはなに?まさかアーモンドチョコじゃないよね?」
凛「それはドングリだにゃ」
穂乃果「……ドングリ?」
真姫「深くは追求しないであげて。悲しむ人がいるから」
穂乃果「……?」
にこ「へっくち」
にこ「誰かにこの噂してるわね。裏で褒め称えるくらいなら直接言ってくれればいいのに」
にこ「そしたらにこの100万ドル以上の価値がある笑顔を見せてあげるのにな☆」
真姫「それじゃあそろそろ本題に入りましょうか」
ことり「本題っておかずを分けてほしいってことだったよね?」
花陽「うん……。それでね、海未ちゃんから分けてもらいたいなぁって……」
海未「私ですか?別に構いませんけど」
凛「やったにゃ!」
ことり「どうせならことりのも分けてあげようか?」
花陽「えっ、いいの?」
ことり「うん♪」
花陽「それじゃあお言葉に甘えて……」
穂乃果「」ワクワク
真姫「?」
穂乃果「ねえねえ、私からは分けて欲しくないの?」
真姫「あなたパンじゃない」
穂乃果「あ、そうだった……」
穂乃果「で、でもこのコロッケパンのコロッケをおかずにできるかも……」
真姫「そうしたらあなたのコロッケパンがパンだけになるけどいいの?」
穂乃果「……」
穂乃果「花陽ちゃん、ごめんね……。やっぱりコロッケには勝てなかったよ……」
花陽「う、ううん。気にしないで?」
海未「何がほしいとかってありますか?」
凛「とりあえずかよちんには野菜をあげてほしいにゃ。ドングリって野菜って言っていいのかわからないし」
ことり「ことりはどうしたらいい?見た感じだとご飯に合いそうなのはしょうが焼きしかないみたいだけど……」
花陽「そういえばそうだった……」
ことり「あはっ。じゃあ何かおいしいものをあげるね♪」
花陽「あ、ありがとう!」
海未「私のお弁当で野菜といったら>>56と>>58と>>60ですね。どちらがいいでしょうか?」
花陽「すごくおいしそうだから悩むなぁ……。じゃあ>>62で!」
ことり「ことりのおかずは>>64くらいしかないかな」
花陽「うわぁ!ことりちゃんのもすごい!」
ことり「よかった!じゃあこれをあげるね♪」
>>62はコンマ判定
00から29 >>56
30から59 >>58
60から90 >>60
91から99 三つ全部
ほうれん草
アンパンマンポテト
もやし炒め
ほい
タケノコの煮物
花陽「それじゃあこのアンパンマンポテトで!」
真姫「……ちょっと待ちなさいよ。アンパンマンポテトは野菜じゃ……ううん、いえ、やっぱりなんでもないわ。芋が野菜じゃないかどうかなんて小さな問題よ……」
凛「とうとう真姫ちゃんが考えることを放棄したにゃ」
ことり「ほら、ことりのタケノコの煮付けだよぉ!」
花陽「これがあればご飯三杯はいけそうです!」
穂乃果「ことりちゃんのタケノコwww」
海未「こら、食事中ですって」ベシッ
穂乃果「あいた……。叩いたらバカになっちゃうよぉ!」
海未「それじゃあいくら叩いても問題ありませんね」
穂乃果「ひどい!」
凛「よーし、これでやっと凛たちもお昼を食べれるね!」
真姫「そうね。もう腹ペコよ。早く教室に戻りましょう」
花陽「2人とも、付き合ってくれてありがとうね」
凛「気にしないで!さっきも言ったけどかよちんだけ仲間はずれにしてご飯なんて食べたくないにゃ!」
真姫「そうよ。それに私たち友達でしょ?このくらいのことはして当然なんだから」
花陽「2人とも……本当にありがとう!大好き!」
凛「あはは、照れるにゃ」
ことり「えっと、盛り上がってるところごめんね」
花陽「?」
海未「あと5分でお昼休みが終わってしまいますよ?」
凛「えっ!?あ、ほんとだ!急いで戻らなきゃ!」
真姫「うぇぇぇ!走んなきゃいけないじゃない!」
穂乃果「こら、廊下は走っちゃいけないぞ!」
凛「今は大事なんだにゃ!特例だよ!」ピュー
海未「あっ、こら!先生方に見つかって怒られても知りませんからね!」
凛「用は見つからないうちに教室にいっちゃえばいいんだよ!ほら、2人ともはやく!」
真姫「ま、待ってよ!」
花陽「うわぁぁ……お弁当が揺れちゃうよぉ……」
海未「……まったく。嵐のような人たちでしたね」
ことり「あれ?海未ちゃんのお弁当の蓋に乗ってる赤いのって……」
海未「はい?……あ」
ことり「福神漬け……」
海未「……」
穂乃果「こらー、待てー!3人とも走るなー!」
凛「そう言ってる穂乃果ちゃんも走ってるにゃ!」
海未「……」チラ
ことり「……」コクン
穂乃果「ふぃ……まさかこの私が追いつけないなんて……」
ことり「あっ、おかえり穂乃果ちゃん」
穂乃果「ただいまー。はやくコロッケパン食べちゃおー……」
海未「……」
ことり「……」
パクッ
穂乃果「……ん?なんだろう、このやけに酸味があって歯ごたえのいいものは」
海未「……」
穂乃果「まぁいっか。おいしいし」
ことり「……!」
海未「」グッ
穂乃果「2人ともどうかしたの?そんなに見つめあっちゃって」
海未「い、いえ。なんでもないですよ」
ことり「そ、そうだよ!」
穂乃果「んー? 変なことりちゃんと海未ちゃん」
真姫「って次の時間体育じゃない!なおさらはやく食べちゃわないと!」
花陽「う、うん!」パカッ
真姫「……あれ?あなた、福神漬けはどこにいったの?」
凛「ほんとだ!ご飯が汁で赤くなってるだけだ!」
花陽「あ、その、えっと……。海未ちゃんに全部あげてきちゃった」
真姫「……海未、ご愁傷様」
穂乃果「……あれ?今誰かに哀れられたような気がする……」
穂乃果「ま、いっか」
最終的な花陽のお弁当
・ごはん
・豚のしょうが焼き1枚
・アンパンマンポテト2個
・タケノコの煮物
希「あれ、ウチ出てない……」
おしまい
このSSまとめへのコメント
因みにスパゲッティは端の数本だけをとって巻くと綺麗に食べられます