凛「まぁまぁかよちん、落ち着いて」
花陽「落ち着いてねぇ、これがいられないよ、プライバシーの侵害だよこれ」
真姫「落ち着いて花陽、私達は一年生、色んな事にチャレンジしていくのよ」
花陽「そうです、そうですね」
真姫「やっぱり結果を残したいじゃない?チャレンジしてね」
花陽「結果をね、結果を残したい…」
花陽「うん!ドキドキしてきたねぇ!」
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凛「かよちんは小さい頃から『大きくなったらアイドルになる』って言ってたよね?」
花陽「そうだね、昔から言ってたね、好きだもん、アイドル」
凛「でも大きくなった今でもアイドルになれてない」
花陽「うん、そう言われてみればね?一応大きくはなったからね?」
真姫「…やりましょう?」
花陽「何を?やりましょうって何を?」
花陽「今陸上部の入部届け持ってるんですよ?」
花陽「というか持たされたんですよ?入部届け、凛ちゃんに」
真姫「達成しましょう?その夢を叶えましょう?」
花陽「いやいやいや、叶えましょう?とか言われましても…」
凛「でも夢が叶うならかよちんも嬉しいでしょ?かよちんが喜んでくれるなら凛も嬉しいよ!」
花陽「凛ちゃん、ちょっと落ち着いて考えてみようよ、常識的におかしいよそれ」
花陽「私はね、陸上部に強制入部されかけてるんですよ」
花陽「もうね、徴兵ですよこれは、韓国じゃないんですよここは、邪馬台国なんだよ」
花陽「そしたらなんだ、アイドル研究部ときたよ、徴兵させておいてアイドル研究部だ」
花陽「それにぼかぁね、凛ちゃん、真姫ちゃん、アイドル研究部になんかに入りたかぁないんだよ」
凛「でもかよちんの夢じゃん?」
花陽「私の夢っていうかお前のだろぉ!?カブトムシみてぇな脳しやがって!」
凛「か、カブトムシ!?かよちん酷いにゃ!カブトムシ!カブトムシだなんて!」
花陽「なんだこの野郎スズムシ!」
真姫「まぁまぁ2人とも落ち着いて、アイドル研究部が廃部寸前なのは事実だし、とりあえず話だけでも聞いてくれないかしら?」
花陽「いいですよ?いいですけど、部室にはどうやって行くんですか?」
花陽「私は部室まで行く気はありませんよ?」
凛「部室になんか行かないよ?」
花陽「そうなの?いやね、それはいいとしてもなんだい?てことは屋上で練習でもしてるの?」
真姫「そうよ」
花陽「いやー…聞いてない!」
凛「言ってないからね」
花陽「うん、お前は帰って寝ろ」
花陽「いやさ、そりゃもちろんなんだけどね!私はね、一言言いたい、だったらね、この勝負靴はいらない!」
真姫「うわ!新品の運動靴!」
凛「なにこの靴!ピカピカ!」
花陽「私はね、てっきり陸上部に入るとばかり思っててね、新品の運動靴を履いてきてる訳ですよ」
花陽「これは凄く動きやすくてね、グラウンドを魚が飛び跳ねるように歩けるんです」
花陽「いらないよこの靴は!」
凛「(笑)」
花陽「あのね、凄く誤解される…」
花陽「入りたくも無いのに運動靴とか、誤解されるでしょ?」
凛「まさか今日入部するだなんてね…」
花陽「いや、しないからね、しないって聞いてたからね」
花陽「…いやー…これは申し訳ないけどね、一度帰らせて頂きたい!」
凛「かよちんかよちん、真姫ちゃんの後ろ見てみてよ」
花陽「いやなんですか?…これは…」
花陽「…隠していましたよ、真姫ちゃんの手のそれは入部届けですね?」
花陽「しかも、アイドル研究部の、いつの間にか私のサインが印されてる」
凛「実は陸上部の入部届けの裏にカーボン紙と別の入部届けを貼り付けておいたんだよね」
花陽「これは…何?なにこれは…一回家に返してくれないの?」
凛「サインしちゃったもん」ガシッ
真姫「もう入部したと言っても過言では無いわね」ガシッ
花陽「いやこら拉致だよ!拉致だよこれは!!」
花陽「誘拐だよ!誘拐と言っても過言じゃないよ!犯罪だよ!?分かんないのかよ!?」
凛「わかんないよ!!」
花陽「言ったなおい!?分かんねえって言ったなこの野郎!」
真姫「行けば分かるわよ!」
花陽「行けば分かるってお前…」
真姫「いいから黙って入部しろっつってるのよ!」
花陽「入部しないっていってんだよ馬鹿野郎!!」
花陽「あやしいと思ったんだ、私は訴えるよぉ?貴方たちを訴えるぞぉ?」
花陽「私は帰ったら訴えるよ、貴方達にはすごくガッカリです、ガッカリです私」
花陽「凛ちゃぁん、凛ちゃんの肉親を、私はどぉんどんおみまいしていくぞぉ?」
花陽「凛ちゃんから近い順になぁ?まずはお姉さんかぁ?」
花陽「稲のように植えてやるからなぁ?家に、家になぁ?」
花陽「それとも稲の肥やしにしてやろうかぁ?真姫ちゃんもだぞぉ?」
花陽「それともなんだ?吐くか?私は吐くぞ!真姫ちゃんに吐くぞ!真姫ちゃんに!」
花陽「だいたい無理だって!アイドルなんて絶対できねぇって!」
花陽「本当にツライんだよ!これはねぇ、いやほんとに私は帰ったら訴えるよ!」
花陽「拉致だよ、これは!」
ことり「…つまり、メンバーになりたいってこと?」
真姫「そうよ」
花陽「帰してくれんかぁ、家に帰してくれんかなぁ…」
海未「彼女は嫌がってる様に見えますが…」
凛「気のせいだにゃ」
花陽「離せよぉ、帰りたいんだよぉ私は」
真姫「汗かき出したわよ」
凛「どんだけ嫌なんだにゃ」
海未「やっぱり嫌がってるじゃないですか…」
花陽「だってさぁ、話聞くだけって聞いてたんだよ私は」
花陽「そしたら2人とも凄かったね、逃げようとしたらもう凄いスピードだもん」
凛「逃げようとしたらそりゃぁ捕まえるよね」
花陽「腕掴まれてね、身動きが取れなくてさ、なまら怖かったよ!」
花陽「奴等の目は違ったね、もう人を食らう目をしてたからね!」
凛「(笑)」
真姫「こんな事言ってるけど、花陽はとっても歌が上手なの!」
凛「それにかよちんは可愛いし!アイドルに向いてるし!入部するべきだと思うにゃ!」
海未「…あの、まず誤解を解かなければならない事があるのですが」
凛「え?」
海未「私達は、アイドル研究部ではありませんよ?」
真姫「え?」
ことり「私達は、自主的にスクールアイドルを始めようって言っただけで…」
海未「部活動としては、正式に活動してはいませんよ」
花陽「おぉう…こりゃあ凛ちゃん、私は聞いてないぞぉ?」
凛「(笑)」
花陽「笑ってるんじゃないよ凛ちゃん、やったなぁきみは…えぇ?」
花陽「これはかなりの新事実じゃないか」
真姫「予想外だったわねぇ」
花陽「ちょっとねぇ、下調べしてなさすぎよこれ、やることなすことダメだ君らは」
凛「でも自主的には活動してる訳じゃん?」
真姫「参加する価値はあるわね」
花陽「いやもう帰ろうや!このダメ人間!」
凛「だ、誰に向かってダメ人間だなんて言ってるにゃ!」
花陽「ダメ人間に向かってダメ人間って言ってんだよこのダメダメ星人め!」
真姫「(笑)」
海未「…どうしますか穂乃果、このズッコケ三人組はメンバーに加わりたい様ですが…」
穂乃果「そうだね、練習疲れたんでパン食わせて下さい」
花陽「あーっと、聞いてないぞぉこの人」
穂乃果「じょ、冗談だよ海未ちゃん、えっと…」
花陽「大泉です」
真姫「花陽よ」
穂乃果「花陽ちゃんだね!私は穂乃果、高坂穂乃果!これからもよろしくね!」
花陽「ちょっと、ちょっと待って下さいよ」
凛「今更どうしたのかよちん」
花陽「何だか加入する流れだけれどね、私加入するだなんて一言も言ってないから!」
凛「うだうだうるさいなぁもう!夢が叶うならいいじゃん!何が不満なのさ!」
花陽「夢夢うるせぇんだよ!カブトムシの頭には夢しか詰まってねぇのかよ!」
凛「カブトムシしか悪口言えないの!?かよちんのバカ!このスズムシ!!」
花陽「す、スズムシだとぉ!?てめぇもっぺん言ってみろこの野郎!とってつけたような猫キャラしやがってこんちくしょうめ!」
凛「猫キャラは今関係無いじゃん!このスズムシ!スズムシだから脳細胞足りて無いんじゃないの!?」
花陽「なんだとぉこのカブトムシ!ラーメンばっか食ってねぇで樹液でも吸ってろ!!」
花陽「そんで木の下もぐって寝てろ!食って寝て起きて食って死ね!」
ことり「な、なんだか2人とも凄い迫力だね…」
真姫「本当は仲良しなんですよ」
海未「仲が良い相手に『死ね!』など使わないと思うのですが…」
ことり「とりあえず、あの2人を止めないと…」
穂乃果「ねぇりゃぁぁぁぁぁぁーッ!!!」
花陽「!?」
凛「!?」
穂乃果「2人とも喧嘩しちゃダメだよ!ほら!喧嘩するから天気も曇ってきた!」
花陽「いや…急になんだよアンタ…てかねぇりゃぁぁーって何だよ、『ね』から始まる叫び声なんて16年生きてて初めて聞いたよ」
海未「そういう人なんですよ、彼女は」
花陽「いやもう勘弁してくれよぉ、約2年もこんな人と付き合って行かないといけないんだろぉ?」
花陽「こっくりさんよりタチが悪いよこら、こっくりさんは言えば帰ってくれるもの」
花陽「塩盛ったって許してくれそうにないぞぉ、この妖怪は!」
真姫「というか、本当に曇ってきたわよ」
ことり「穂乃果ちゃんは晴れ女だからね、だいたい穂乃果ちゃんの気分次第で天気が決まるんだよ」
海未「それにしても雲行きが怪しいですね、もしかしたら一雨降るかもしれません」
花陽「まったく信ぴょう性の無い話だけどもさぁ、勘弁して下さいよもう…」
花陽「さっきも言ったけど私新品の運動靴履いてきてるんだよぉ、定価2万ら下らないよこれ?」
花陽「少なくても2万だ、2万あったら何が食えるかぁ?肉でもいいぞぉ?魚でもいいぞぉ?」
花陽「なんでも食えるぞぉ?でも妖怪雨降らしのせいで初日からオシャカだ!」
花陽「まったく冗談じゃぁないよ!2万分おみまいしてやるぞぉ!?」
真姫「(笑)」
凛「高坂さん、何か息吹いたりして雲飛ばせないんですか?」
ことり「穂乃果ちゃんできる?」
花陽「できる?ってアンタ、さっきから頭おかしいんじゃないの?」
穂乃果「…」
穂乃果「…ふ、ふうぅぅぅぅー!!!」
ことり「ぐっふふふふwwwwww」
凛「本当にやったにゃこの人」
花陽「いよいよ本格的にヤバイ集団になりつつあるよ、この屋上だけ」
海未「基本的にヤバイのは貴方達なんですよ」
花陽「だってさ……あ…いきなり雲が晴れた、スッと…」
穂乃果「ほーら晴れた!晴れたよ!」
ことり「さすが穂乃果ちゃん!」
花陽「なんだよなんでいきなり晴れちゃうの?文明を無視してるよこれ」
花陽「ちょっと恐怖を覚えたもんね今、もしかしてアンタの前世てるてる坊主だったりしない?」
凛「もうさ、晴れたならいいじゃん、面倒くさいにゃ」
花陽「軽々しく面倒とか言うんじゃぁないよ!」
花陽「あーもうわかったわかった、わかりましたよもう」
花陽「入ればいいんでしょ!もうね、この数十分が拷問だよ!拷問!」
花陽「自分でもね、何言ってるか分からんくなってるもの!」
花陽「こんな所にいたら人間は多少おかしくなるんだって!」
凛「(笑)」
花陽「笑ってんじゃぁ無いよ!きったねーマネしやがっておい!」
花陽「こんなん本当はダメだよ?レギュレーション違反だよこれは」
真姫「でも入るって言っちゃったわね」
花陽「揚げ足とるのだけは一人前なんだなぁ君らは…」
真姫「ほら、これから加入するんだから、決意表明とかした方がいいんじゃない?」
花陽「おっ、そうかね真姫ちゃん、うむ」
花陽「ごほん、えー…なんだかこっぱずかしいねぇ」
穂乃果「頑張れー!!」
凛「いいから早く言えにゃ」
花陽「わかったわかった」
花陽「えー…今回スクールアイドルの…えーっと…」
真姫「μ's!ミューズ!」
凛「ユニット名くらい覚えておけよ」
花陽「分かった分かった…えー、改めまして今回μ'sに加入するにあたってですね」
花陽「まぁ半ば強引にと言っちゃあおしまいなんですが、アイドルになるのが夢なのは事実なのでして」
花陽「もう楽しみと言ったらアイドルと飯ってくらいなていたらくですが、アイドルに対しての想いは負けないつもりです」
花陽「まぁそんなところです、どうかシュー…ミューズのメンバーにして下さい!」
凛「大事なところで噛んだよあのスズムシ」
花陽「さっきからガヤガヤうるさいんだよ!少しはガヤらしく盛り上げたらどうなんだい!?」
真姫「(笑)」
穂乃果「まぁまぁ、花陽ちゃんの意思は伝わってきたし!こちらこそよろしくね!」
海未「なんだか見てて不安な三人組ですが…」
ことり「賑やかで盛り上がるかもね!」
穂乃果「これから一緒にスクールアイドルとして、盛り上げていこうね!!」
穂乃果「おー!!いえーい!!やったー!!」
穂乃果「ふう、とりあてずお腹空いたからパン食べていい?」
花陽「面白いなこの人、天才かよ」
翌日
6:00 神社近辺
真姫「2人ともおはよう」
花陽「おはようございます」
凛「おはよう…朝練ってこんなに早起きしなきゃならないんだね…」
真姫「当然でしょ」
花陽「6時、6時ですよ、初詣でも無いのに朝っぱらから神社に行くのなんて初めてだ」
花陽「まぁ初詣なんぞや行ったこと無いんだけども」
真姫「(笑)」
花陽「真姫ちゃん、君は笑ってるけどね、私は親に心配されてんだ」
花陽「あんたジャージで何処行くの?って言われたよ」
花陽「そりゃそうだよ、運動とは水と油ほどかけ離れてる人間が新品の運動靴とジャージ姿で現れるんだもの」
花陽「考えてみなぁ?2人とも?普段起きるはずのない時間に娘が起きてるだけでも怖いだろぉ?」
花陽『アンタ朝からどこ行くんだい?』
花陽『私今日からアイドルやるんだ!』
花陽「そりゃあ心配するさ!急にアイドルやるだなんて娘が言い出したら普通ひっくりかえるよ!」
花陽「馬鹿なんじゃないの!?」
凛「(笑)」
花陽「この年で親に心配かけるだなんてね、本当に申し訳ないと思うんだ」
凛「この親不孝者め、天国で先祖が泣いてるよ」
花陽「もうさ、それ以上何も言わないでくれ、それ以上何か言ったら私は死ぬぞ」
6:15 神社・境内
穂乃果「お~~ーーーいーーー!!みんなーーーーー!!」
穂乃果「おっはよおぉぉぉーーーー!!!」
花陽「朝っぱらからうるっさいねぇうちのリーダーは…」
海未「おはようございます…はぁ、昔からこうなんですよ、穂乃果は…」
ことり「元気なのはいい事だけど、ちょっと元気すぎるよね…」
真姫「朝からこのテンションは少しキツイわね…」
花陽「こりゃ授業まで体力が持ちそうに無いねぇ、授業中に寝るしか無いぞ?」
凛「かよちん、親泣かせがだんだん様になってきたね」
花陽「よーし、練習終わったらぶん殴ってやるからなお前!覚悟しておけよ!」
穂乃果「…あれ?みんな元気が無いよ!もっと大きな声出さなきゃ!!ほら一緒に!!」
穂乃果「ふぁんたじいぃぃぃーーー!!!」
凛「やっぱ頭おかしいよあいつ」
真姫「ちょっと、そろそろ練習始めないと、時間が無くなるわよ?」
花陽「そうだねぇ、んじゃぼちぼちやっていきますか」
???「…」
花陽「…ん?」
凛「かよちん、どうかしたの?」
花陽「いやね、今誰かの視線を感じたような…」
真姫「視線?」
凛「スズムシだから危機察知能力に長けてるんじゃないの」
花陽「おい星空、おいこの野郎星空、今度私をスズムシっつってみろ」
花陽「ぶっとばすぞぉ?」
真姫「(笑)」
花陽「スズムシのスでぶん殴ってやるからなぁ、見てろ」
海未「しかし…妙ですね、これだけ広い敷地で視線を感じるだなんて…」
穂乃果「私ちょっと見てくるよ、もしかしたら近所の人達に迷惑かけてたかもしれないし」
花陽「おっと、リーダーは迷惑の病原体を自覚してないらしいぞ」
???「…ふん、生半可な気持ちでアイドルなんかやって…アイドルへの冒涜よ…」
???「絶対に解散させてやるんだから…!」
穂乃果「どわっしょーいッ!」
???「ぎゃーっ!?」
穂乃果「おはようございます!サングラスのお姉さん!もしかして迷惑かけてましたか!?」
???「え…え、な、なによ急にアンタ!?」
穂乃果「あ!自己紹介が遅れました!私、高坂穂乃果です!今スクールアイドルとして活躍できるよう朝練を…」
海未「穂乃果!いい加減にしなさい!その方が困っているではありませんか!」
ことり「謝るどころか余計に迷惑かけちゃってるよ…」
真姫「というか、普通初対面の人間に『どわっしょーいッ!』なんて言葉使うかしら…」
花陽「ほんとすげぇよリーダーは、謝りに行くついでに会う人会う人の鼓膜を根こそぎ破りに行くんだから」
花陽「周りからしたら理不尽が服着て歩いてるようなもんだ」
???「…ふ、ふん!なーにがスクールアイドルよ!ばっかじゃないの!?」
穂乃果「えっ!?」ガーン
???「アンタ達みたいな中途半端な連中はとっとと解散しさい!」ダッ
ことり「あ、逃げた…」
海未「一体なんだったのでしょうか…?」
ことり「クレーム…って訳でもなさそうだし…不思議な人だったね…」
花陽「しっかしまた面倒なのが増えたねぇ、なんでこうもキテレツな連中しか集まらないんだか」
凛「昆虫のくせにペラペラしゃべるかよちんも大概だにゃ」
花陽「おぉう?なんだこの…」
真姫「ちょっと!早く練習しないと!本当に時間が無いわよ!」
凛「しかもリーダーがショック受けたせいで天気が曇ってきたにゃ」
花陽「ほらリーダー、雨だけは勘弁して下さいよ、アンタが居ないと私らはダメなんだ」
穂乃果「うん…そうだね、私が頑張らないと!よーし!それじゃあ気持ちを切り替えて行こう!」
穂乃果「えいえいおおぉぉぉー!!」
海未「晴れましたね…」
花陽「アンタ将来天気予報士になった方が良いよ、石原良純より信憑性がある」
16:00 放課後
穂乃果「それでは!新たにメンバーを加えたμ'sの練習を始めます!!」
海未「穂乃果、今朝も言ってましたよ?」
穂乃果「だって6人だよ6人!本物のアイドルグループみたい!感動だよ!」
凛「同じ事で感動できるなんておめでたい頭してるなぁ」
花陽「感動できるのはいいんだけどさ、ぼかぁ疲れたよ、今朝の練習で全力を出し切った」
真姫「それは花陽がが調子に乗ってマイケルジャクソンのモノマネするからでしょ」
花陽『Just Beat it!!!!!!』
花陽『Beat it!!!!!!!!!』
花陽『No one wants to be defeated!!!!!!!!!』
凛「(笑)」
穂乃果「花陽ちゃんって本当に歌も踊りも上手で凄いよね!」
真姫「モノマネも絶妙に似てるのがまたね」
ことり「でも結構疲れてたみたいだし…授業中は大丈夫だった?」
花陽「まぁ…疲れてたのは事実ですし、英語教師はコイツぁ寝かせねえぜって顔してましたけどもね」
花陽「私は寝てやりましたよ」
真姫「(笑)」
花陽「もうバッチリ熟睡したね、実家かってくらいには寝てやった」
凛「そろそろ親泣かせ達人名乗ってもいいんじゃない?」
花陽「…」ゲシッ
凛「痛っ!…本当に蹴りやがったよこのスズムシ…」
穂乃果「よし!それじゃあ早速練習を…」
ザザザー
凛「…雨にゃ」
海未「…雨ですね」
穂乃果「ええ!?降水確率60%って言ってたのに!」
真姫「60%なら降ってもおかしく無いんじゃない?」
花陽「いやいや…リーダーの前で確立なんてものはね、100%超えようが意味を成さないんだよ」
凛「じゃあ何で雨が降ってるの?」
花陽「そ、そりゃぁ…お前…り、リーダーも疲れてるんだろうよ、きっと神様が今日は休めっつってんだ」
凛「それ今考えただろ」
花陽「うるさいよ!」
穂乃果「でも花陽ちゃん、私はまだ疲れてないし動けるよ?」
ことり「うーん…この雨じゃどっちにしろ練習できないんじゃないかな」
海未「ことりの言うとおりです、危険ですし、今日の練習は中止にした方が良いでしょう」
穂乃果「えー…そんなぁ…」グゥー
穂乃果「あ、お腹空いたからマック行こう、マック」
真姫「切り替え早すぎよ…」
花陽「天気も気の毒だねぇ、こんなのに雨だの晴れだの振り回されちゃ、そのうち降るもんも降らなくなる」
花陽「干ばつになったら恨むぞぉ?リーダー」
凛「(笑)」
16:30 都内某マック
花陽「いやぁハンバーガーも久しぶりだねぇ、しばらく行かない間に100円マックがメニューの端っこに行っちゃってるんだもの」
花陽「ハンバーガーですら村八分を受ける様になるだなんて嫌な時代になったもんだ…」
???「…」
花陽「…ん?」
凛「かよちんどうしたの?また身の危険を感じてるの?」
花陽「いやね、今朝からどうも誰かに見られてる気がしてならないんだよ」
凛「自意識過剰すぎるにゃ、スズムシのくせにアイドル始めたからって調子乗りすぎだよ」
花陽「おうおう、どうやらもっぺん殴られたいみたいだなぁ君は!特別なもんをお見舞いされてみるか!?」
真姫「(笑)」
???「ふぅ、危うくバレる所だった…馬鹿で助かったわ」
???「それにしても、あいつらまだ諦めてないみたいね…生意気!絶対に解散させてやるんだから…!」
???「でも…思い切って変装してきたけれど、ちょっと派手過ぎたかしら」
子供「あ!う○ち!う○ちからひとがはえてる!」
???「うっさいわよ!」
ことり「穂乃果ちゃん、明日も雨だって」
穂乃果「えー…これじゃあいつまでたっても練習できないじゃん!」
海未「困りましたね…屋内で練習できる場所があれば良いのですが」
花陽「凛ちゃんVS真姫ちゃん、ハンバーガー対決!」
海未「人が真剣に考えてるのに貴方達は…」
花陽「悩み過ぎも体に毒ですよ、見てくださいよこの馬鹿どもを、悩む事なんて無いのが悩みってくらいパッパラパーですよ」
凛「お前もだぞこのラッパ野郎」
ことり「でも…確かに花陽ちゃんの言うとおりかも」
ことり「海未ちゃんがμ'sの事を考えてくれてるのは良く分かるけど、無理して悩んでも何も出て来ないよ」
ことり「少しリラックスしてから、また考えよう?休憩も大事だよ!」
海未「…そうですね、ことりの言う事も一理あるでしょう、私も無理をし過ぎていたのかもしれません」
花陽「そうそう、考える人だってずっと考えてるけど、何百年経った今でも答えが出てないんだ」
花陽「あんな頭の固いあんちきしょうみたいになっちゃあダメだ、このダメ猫みたいに考えなさ過ぎも良くないがね」
花陽「少しは見習って欲しいもんだねぇ全く!えぇ!?」
凛「リーダーに劣らずうるさいなぁかよちんは」
花陽「はいはい、ほらさっさと対決始めますよ!」
真姫「一本勝負ね?」
花陽「一本勝負です!準備はいいですか?」
花陽「行きますよ!レディー……ゴォウ!」
凛「!」バクッ
花陽「おわっ早っ!?……すっごい今の見た?ねぇ見た?」
穂乃果「見た…え?凄い…」
海未「ハンバーガーが…消えた…?」
ことり「凄い…無くなった…」
花陽「凄かったねぇマジで…消えたよ?ハンバーガーが…」
真姫「…!」ガツガツ
花陽「おぉ真姫ちゃんも頑張ってる!どっちだ?どっちが勝つんだ?」
凛「…!…!」ゴクッ…ゴクッ…
花陽「おいこいつハンバーガー飲んでる!?ハンバーガー飲んでるよ!」
花陽「ハンバーガー飲むって何…?」
凛「…はい!ごちそうさま!」
ことり「凛ちゃんが勝った!」
穂乃果「す、凄いよ凛ちゃん!よく分からないけど、とにかく凄い!」
花陽「ハンバーガー対決は凛ちゃんの勝利!」
花陽「いやぁ…私びっくりしたよ、あんなの初めて見た」
ことり「ハンバーガーが本当に消えた様に見えたね…」
花陽「丸ごと行ったもんね、気が付いたらスッと消えちゃったの、人間の成す技じゃあ無いよアレは」
花陽「魔神だよ魔神、ハンバーガーの魔神だ」
凛「(笑)」
花陽「そういや真姫ちゃん、あのハンバーガー魔神と戦ってどうでした?」
真姫「翻弄されたわね」
花陽「(笑)」
真姫「ああいうものかと思って慌てて口に入れちゃって、ペースなんてものもあったものじゃないわ」
花陽「これアレだよね、中国の鉄の玉を飲むおじさんだよ」
花陽『ア゛ァ゛イ゛!!ア゛ァ゛イ゛!!ン゛ア゛ァ゛イ゛!!!』
凛「ぶっふふふふwwwwwwww」
真姫「お腹痛いからやめてwwwwwwww」
花陽「私もねぇ、初めて凛ちゃんを心の底から怖いと思ったよ、私食われるんじゃないかって思った」
穂乃果「ねえもう一度やってよ!私のハンバーガーあげるから!」
凛「流石にお腹いっぱいだから無理にゃ…」
花陽「早食いのくせに多くは食えねぇのか、中途半端なびっくり人間だなぁ」
凛「うるさいなぁそろそろ食らいつくよ?」
真姫「(笑)」
穂乃果「私もアレできるかな?」
海未「やめなさい穂乃果、行儀が悪いですし、お腹を壊しますよ」
穂乃果「じゃあポテトなら行けるかも、小さいし…ってあれ?」
穂乃果「あれ!?ポテトがいつの間にか無くなってる!?」
???「…」ムシャムシャ
穂乃果「何で!?…あ!凛ちゃんどさくさに紛れて食べたでしょ!」
凛「いや食べてないよ!おかしいでしょ!」
花陽「いやいや今の凛ちゃんが言っても説得力が皆無だよ」
花陽「ハンバーガー消すくらいなんだから、ポテトを消す事くらい朝飯前なんじゃあないかい?」
凛「濡れ衣にも程があるにゃ!というか消すって言葉使わないでよ!ちゃんと食べたから!」
花陽「あれは食べるって言葉は使わないよ!飲むって言うんだよ!」
凛「どうでもいいよ!」
花陽「どうでもいいってこたぁないだろ!」
凛「どうでもいいよこの馬鹿!」
花陽「馬鹿だとぉ!?馬鹿っつったなこの馬鹿!馬鹿!!馬鹿!!!」
真姫「ちょっといつまでケンカしてるの?そんな事より練習場所でしょ」
海未「話を脱線させたのは貴方達でしょうが…」
真姫「教室とか借りれないの?」
ことり「生徒会はちゃんとした部活じゃないと許可できないみたいなんだよね…」
穂乃果「部員が5人いればちゃんとした部活に出来るんだけど…」
花陽「…」
凛「…」
真姫「…」
穂乃果「…あ!そうだ忘れてた!部活申請すればいいんじゃん!!」
花陽「…もうね、私は何も言わないよ」
花陽「驚く事に疲れと辛さを感じてきたんだよ、精神的にくるものがあるんだ」
花陽「たった二日だよ、まだ二日しか経ってないのに心が折れそうだ」
凛「(笑)」
花陽「笑ってるんじゃあ無いよこの馬鹿タレが!真姫ちゃんも何か言ってやってよ!」
真姫「なんでこんなツライ目に合わなきゃいけないのよ」
花陽「(笑)」
乃果「とにかく、明日部活申請しよう!そしたら部室が貰えるよ!」
花陽「リーダー本当に頼むよ?私らそろそろ急性ストレス中毒で死んじゃうから」
穂乃果「だいじょーぶだって!ふー、安心したらお腹空いちゃった、ハンバーガー食べ…」
???「…」←穂乃果のハンバーガーを取ってる
穂乃果「…」
???「…」スタスタ
穂乃果「ちょっと!どこ行くの!」
???「あ、アンタ達!とっとと解散しろって言ったじゃない!」
穂乃果「そんな事より!ポテト食べたのお姉さんでしょ!返してよ!」
花陽「おいおいどうしたんだい?…ってうわっ!」
凛「どうしたの?……う、うわぁ…あ、あいつの頭…あれ…」
花陽「お前…あの頭は駄目だよ…あんなストレートな下ネタ初めて見たよ…」
凛「アレ…どうみてもうん…」
真姫「い、いや…まだ決めつけちゃダメよ、もしかしたらソフトクリームの可能性も…」
花陽「いやだって真姫ちゃん、ピンク色だぞぉ?ありゃ間違いなくアレだよアレ…名前を出しちゃいけないアレだよ…」
真姫「いえ、アレはソフトクリームよ、イチゴ味なのよ」
真姫「まず常識的に考えて頭にアレを乗せる人なんて居ないでしょ、ソフトクリーム、ソフトクリームよ」
花陽「現実を見ないとダメだぁ真姫ちゃん、というか頭にソフトクリーム乗せる人もだいぶ頭がおかしいって」
真姫「もうあの人が頭がおかしいくてもいいわ、あの人はソフトクリームを乗っけているのよ」
凛「いやどう考えたってうん…」
花陽「おい!名前を出すな!腐っても私らは女子高生だぞ君ぃ!」
真姫「ハンバーガーやらポテトやらを飲む女子高生なんて居るのかしら」
凛「ポテトは飲んでないよ!?ポテト飲んだのはあの下ネタ野郎だよ!」
???「ちょっと!さっきから頭がおかしいだの下ネタだの失礼じゃない!」
花陽「うっせーぞこのウ○コ野郎!!しゃべるな!!」
凛「言っちゃったよこの人」
???「ウン…!?と、とにかく!アンタ達がやってる事はアイドルへの冒涜!恥よ!」
花陽「アンタは人として恥なんだよ!その頭やめろ!」
???「うっさい!歌唱力0の癖に調子に乗ってるんじゃないわよ!」
花陽「おぉう!?なんだぁケンカ売ってるのかい!?そんじゃあ今ここでトイレの神様歌ってもいいんだぞぉ!?」
凛「トイレの神様はウ○コの歌じゃないにゃ」
にこ「とにかく!スクールアイドルだなんてとっとと辞める事ね!」ダッ
花陽「あっ!逃げやがったなあのクソ野郎!」
ことり「まぁまぁ落ち着いて…それにしてもあの人、誰なんだろう?」
海未「さぁ…しかし、私達の活動を知ってるということは、音ノ木坂学院の生徒なのでは?」
花陽「ったく、今度会ったらトイレの神様を耳にタコができるくらい歌ってやる」
花陽「泣いたって許さないからな、私の歌はこびりつくぞぉ?」
にこって書いちゃったよ
海未「まぁあの方の事はおいておきましょう、練習場所もなんとかなりそうですし、今日はそろそろ解散しましょうか」
穂乃果「明日の昼休みにみんなで部活申請に行こうよ!」
花陽「そうだねぇ、もういい時間だし帰ろうか、あのクソ野郎の事も水に…」
凛「水に?」
花陽「…言ってもいいのかい?」
凛「構わないよ、かよちん」
花陽「本当にいいんだね?」
凛「いいんだよ」
花陽「でもなぁ…」
凛「しつこいな!はやくウ○コだけに水に流がすって言えよ!」
花陽「ウ○コウ○コうるさいんだよ君は!カブトムシの脳には羞恥心ってものが無いのかい!?」
凛「ウ○コって連呼してんのはそっちじゃん!」
花陽「やかましいよ!今度カレー食ってる時にウ○コウ○コって耳元で囁いてやるからな!覚悟しておけよ!」
真姫「ケンカの内容がひっどいわねホントに」
翌日
12:15 生徒会室室
穂乃果「部活申請できない…?」
絵里「はい、既にこの学校にはアイドル研究部という、アイドルに関する部が存在します」
花陽「うちの馬鹿どもが知らずに入部させようとしてた部活じゃないか」
希「部員は1人やけどね」
絵里「生徒の数が限られている中、いたずらに部を増やす事はしたく無いんです」
絵里「アイドル研究部がある以上、貴方達の申請を受ける訳にはいきません」
穂乃果「そんなぁ…」
花陽「ちょっとちょっと会長さん、そんじゃあソフトテニス部と硬式テニス部が別の部活なのはおかしな話なんじゃあないかい?」
絵里「ソフトテニスと硬式テニスは別のスポーツです、使用するボールが違う分、テクニックも変わってきます」
絵里「そもそも、その二つの部は開校当初からある部です、今私が話しているのは、新しく部活を増やせないと言うこと」
絵里「貴方の意見は本筋から違っていますよ、はい終わり」
凛「完全に論破されてるじゃん」
花陽「こ、こんの野郎、一々人をイラつかせる言葉使いやがって…誰かさんにそっくりだなぁ本当!」
凛「誰だろうね」
希「ま、このまま終わりにしたくなかったら、アイドル研究部と話をつけてくることやな」
絵里「ちょっと希…!」
希「二つの部が一つになるなら問題はないやろ?」
絵里「…」
希「ダメ元でも、部室に行ってみる価値はあると思うんよ?」
穂乃果「…と言われて部室まで来ちゃったけど」
海未「本当に大丈夫なのでしょうか?」
ことり「とにかく、部長さんをなんとか説得するしかないね」
花陽「ったく、それよりもあの金髪の生徒会長はどうもシャクに触る言い回しをするねぇ」
真姫「生徒会長が金髪って、よく考えたら凄いわよね」
凛「不良が生徒会長やってるだなんて、この学校は根本的なところから駄目なんじゃない?」
花陽「そうは言うけどね、君たちも中々凄い髪の色してるぞぉ?凛ちゃんはオレンジで、真姫ちゃんはワイン色だ」
凛「かよちんも、何か土みたいな色してるじゃん」
花陽「失礼だな君は!人の髪を汚れみたいに言うんじゃあ無いよ!」
凛「本当は髪じゃなくて土かぶってるだけなんじゃないの?」
花陽「おいこの野郎、今度私の髪を土だなんて言ったら、お前の髪の毛を毛根から全部引っこ抜いてやるからな!」
花陽「そんで抜いた髪の毛をお前の家の庭に植えてやる!そっからオレンジの毛がうんと生えりゃいいんだ!」
真姫「(笑)」
花陽「最近じゃグッズ売れてるそうじゃないの、そんで『私には見返りなしか』とか思ってんだろww どうせ映んねえんだろって」
花陽「最初の枠ぐらいは映ると思ってたろwww」
凛「おい南!」
(o 8 n)<私 onだよ!
花陽「うるせえんだよ!喋ってんじゃねえよ!」 ドゴォ!
凛「やめてあげてwwww」
???「ちょっと、部室の前で何を騒いで……げっ!」
花陽「うん?…あ!誰かと思えば昨日の巻きグソじゃねぇか!」
穂乃果「それより部室って…もしかして、お姉さんがアイドル研究部の部長!?」
???「…」ダッ
穂乃果「あっ!逃げた!」
真姫「雨降ってるのに外に逃げたわよ」
花陽「ちょっと、凛ちゃん追いかけなさいよ」
凛「何バカな事言ってるの、濡れちゃうじゃん、かよちんが行きなよ」
花陽「私じゃあ追いつかないだろ!凛ちゃん運動できるんだから君が行きなさいよ!」
凛「嫌だよ濡れたくないよ!」
花陽「君は運動くらいしか取り柄が無いんだからさっさと行きなさいよ!少しくらい役に立てってんだ!」
凛「」カチン
凛「だったら一緒に来なよ!1人で濡れてたまるか!」ガシッ
花陽「痛っ!ちょっと腕を引っ張るなって!アンタみたいに丈夫な体してないんだから!」
凛「いいから黙ってついて来いって!追いかけるよ!」
花陽「痛い!だから痛いって!腕取れるから!もし本当に腕が取れたら君の枕元に置いてやるからな!」
???「はぁ…はぁ…ここまで来れば流石に…」
凛「待てー!この下ネタ野郎ー!水に流される前に大人しくしやがれー!」
???「げっ!追いかけて来た!」
凛「ウ○コのくせに走り回りやがって!ほーら捕まえた!」ガシッ
???「ちょ、離しなさいよ!」
花陽「覚悟しておけよこのクソ野郎!濡れた分とびっきりのもんをお見舞いしてやる!」
???「ひっ…ちょ、離してよ!何をする気!?」
花陽「さぁそれでは聞いて頂きましょう!雨が降る中咲き乱れたアジサイを背景に!」
凛「いいから早くしてよ、ずぶ濡れなんだから」
花陽「あまり余計なこと言うとお見舞いしますよ?」
凛「(笑)」
花陽「それでは気を取り直しまして、1時間耐久カラオケを始めたいと思います」
???「はぁ!?」
凛「1時間もやるの!?」
花陽「そうですよ?雨天決行でございますよ?」
凛「(笑)」
花陽「えー、それでは聞いてください、大泉花陽で『トイレの神様』」
凛「そういえば昨日歌ってやるとか言ってたね」
花陽『小3のぉ~頃からぁ~なぜだぁか~』
???「ひっ…」ゾクゾクッ
???「ちょ、ちょっと耳元で歌わないでよ!鳥肌が…」
凛「しかも真顔だから少し怖いにゃ」
花陽『おばあちゃんとぉ~暮らし~てぇた~』
???「ひぃっ…ア、アンタもいい加減に離してよ!このままじゃ風邪引いちゃう!」
凛「ウ○コのくせに喋るなよ」
花陽『実家の~となり~だったけぇどぉ~』
凛「顔近いよwwwwww」
???「謝るから、謝るからもう許して…」
凛「ほら謝ってるよwwwwww許してあげなよwwwwww」
花陽『おばあちゃんと暮らしぃ~てぇたぁ~』
凛「許してくれそうにないねwwwwww」
???「許してよ…お願い…」
凛「ぶっふふふふふwwwwwwwwwwww」
17:00 アイドル研究部 部室
海未「…で、本当に1時間近くも雨にうたれながら歌っていたと」
凛「はい」
花陽「そうですね」
海未「全く、風邪を引かなくて良かったものの…人に迷惑をかけてまで何をやっているのですか!」
凛「真顔で歌うかよちんを見てたらお腹がよじれるほど面白くってつい」
花陽「私も歌ってたら気持ち良くなっちゃってねぇ」
花陽「今なら植村花菜だって越えられますよ?」
凛「そんな事はいいからかよちん、ちゃんと謝りなよ」
花陽「アンタも謝るんだよ!」
凛「凛は結構謝ったよ!」
花陽「謝罪ってのは気持ちなんだよ!回数重ねりゃいいってもんじゃないんだ!」
凛「いいから謝っとけって!」
花陽「だから君も謝るんだよ!!」
海未「…」
凛花「「ごめんなさい」」
海未「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございませんでした…」
???「もういいわよ、喧嘩吹っかけたのは私だし…」
???「それより、何しに来たの?」
穂乃果「えっと、その…アイドル研究部さん」
???「…にこよ、矢澤にこ」
穂乃果「に、にこ先輩!実は私達スクールアイドルをやってまして」
にこ「知ってる、そこのバカから散々聞いたわよ」
凛「おいかよちん、馬鹿って言われてるぞ」
花陽「どう考えたって君だろうよ」
にこ「…どうせ希に、部にしたいなら話つけて来いとか言われたんでしょ?」
穂乃果「おぉ!話が早い!じゃあ…」
にこ「お断りよ」
穂乃果「えっ」
にこ「言ったでしょ、アンタ達はアイドルを穢しているの、特にそこの芸人まがいの奴」
花陽「一体どいつの事だい?」
凛「お前だよこのスズムシ」
にこ「…ねえ、お願いだから少し黙っててくれない?お願いだから」
真姫「(笑)」
花陽「まぁまぁ部長さん、確かに私は芸人まがいのあんちきしょうですよ」
花陽「だけどね、私だって重い体起こして早起きして、なけなしの2万をはたいて買った運動靴履いて、歌って踊って練習してんだ」
花陽「アイドルだって大好きさ、私は詳しいぞぉ?そこのポスターはA-RISEだろう?」
花陽「それにあそこに飾ってあるサインは秋葉原のカリスマメイド、ミナリスキーのサインだ、レア物じゃないか」
にこ「…へぇ、中々見る目あるじゃない、まぁネットで買った物だから、会った事は無いんだけどね」
凛「お、何かいい感じの雰囲気になってきたね」
真姫「花陽、その調子よ!」
花陽「よーし、あのポスターは工藤静香だろう?その隣は国生さゆり、少年隊に風間三姉妹だ」
花陽「いや工藤静香と国生さゆりを隣同士で並べるんじゃあ無いよ!不謹慎だろ!」
にこ「うるさいわね!どう並べようが私の勝手でしょ!」
凛「ああもういい感じだったのに!かよちんの馬鹿!おたんこなす!」
花陽「うるさいよこの木偶の坊!」
にこ「あーもう!とにかく、歌だの踊りだの練習だの、そういう事じゃ無い!」
穂乃果「え?」
にこ「アンタ達…ちゃんとキャラ作りしてるの!?」
凛「………うん」
花陽「……あの、部長さん?私らね、自分でも結構キャラ立ってる人達だと思ってるんですけど…」
にこ「アンタは元からでしょ!というか、そういう事じゃない!」
にこ「キャラ作りよキャラ作り!お客さんがアイドルに求めてるのは、夢のような楽しい時間でしょ!?」
にこ「だったら、それに相応しいキャラってもんがあるの!」
にこ「雨にうたれながら真顔で永遠とトイレの神様を耳元で囁かれて喜ぶお客さんが居ると思うの!?」
花陽「(笑)」
にこ「笑い事じゃないわよ!本当に寒くて怖かったんだから!」
花陽「ご、ごめんなさいwwwwww」
凛「んふふwwwwwwwwwwww」
海未「…ふ、ふふふ」
にこ「アンタも少し笑ってんじゃないわよ!!」
凛「ぶっははははwwwwwwww」
穂乃果「でも、急にキャラ作りって言われても…」
花陽「いや、アンタも相当キャラ立ってる方だぞお?」
凛「気分次第で天気が変わるからね」
にこ「そんな迷惑なキャラ作らなくたっていいわよ!…ったく、仕方が無いわね」
花陽「おっ、お手本を見せてくれるのかい?」
にこ「アンタ達の為に特別に見せてあげるわ!感謝する事ね!…コホン」
にこ『にっこにっこにー♪貴方のハートににこにこにー♪』
にこ『笑顔を届ける矢澤にこにこー♪』
にこ『にこにーって覚えてラブにこっ♪』
にこ「…どう?」
凛「あったまおかしいんじゃないのお前」
所々誤字が多いんだねぇ大泉くん
ミナリスキーって誰だよ
ことり「ちょ、ちょっと凛ちゃん、失礼だよ…」
真姫「流石にストレートすぎ…」
凛「何が?あんなの見せられたらお客さんだって喜ぶものも喜ばないよ」
海未「言いたい事は分かりますが、物には言いようが…」
凛「いやいや誰だってこれは頭おかしいと思うよ、かよちんもそう思うでしょ?」
花陽「え?私は結構好きですけど?」
凛「は?」
花陽「いいんじゃないの?にっこにっこにーって、覚えやすいしインパクトあるでしょ?」
花陽「それに、ああいう空気になる事を想定して、物事を成し遂げる勇気も大事だと思うんだよ私は」
凛「かよちんも何かそれらしい事並べてるけどさ、やっぱ頭おかしいよ、病院で診てもらった方がいいって」
花陽「さっきから失礼だな君は!ほら部長も何か言ってやって下さいよ!」
にこ「」
穂乃果「あ、あれ?にこ先輩?」
真姫「ちょっと…この人ショックで固まってるわよ…」
花陽「おいおい、流石に笑えないぞおこれは…」
凛「ど、どうするの?」
花陽「アンタのせいだろ!アンタが考えなさいよ!」
真姫「二人ともケンカしても仕方が無いでしょ、とりあえず少し寝かしておきましょ」
海未「それにしても、困りましたね…ずいぶんと怒らせてしまったようですし…」
花陽「どっかの馬鹿のせいでかなり手こずりそうだねぇ、どうやって説得しようか…」
ピラッ
花陽「うん?机から何か落ちたけど、なんだいこの紙は?」
ことり「これは…予算表とか、部活の色々な資料だね」
花陽「予算表ねぇ……うん?予算表か…」
花陽「ことり先輩、これ…なんとかインチキできんのか?」
ことり「え?」
花陽「この大事な紙にあることないこと書いて、後戻りできなくしてやりゃいいんだ」
真姫「ちょっとなに考えてるのよwwwwww」
穂乃果「ことりちゃん、できる?」
ことり「……やってみる」
凛「やってみるってwwwwww海未先輩止めなよwwwwww」
海未「…このまま続けていても埒が明かなさそうですし、もう別にいいです」
凛「酷いwwwwwwww」
花陽「釘を刺すようだけどね、一番酷いのは君だぞお凛ちゃん」
花陽「君が余計な事言わなけりゃ私達がインチキする必要は無かった訳だ、馬鹿にはわからないだろうけどな!」
花陽「お前もう部長の前で喋るんじゃあ無いぞ!もし喋ったら私も部長もストレスで死ぬらからな!」
凛「(笑)」
5分後
にこ「ん…あれ?私寝てたの…?」
穂乃果「あ!部長!お疲れ様です!お茶でもどうぞ!」
にこ「え?あ、ありがとう…って、何よ気持ち悪いわね…急にどうしたのよ」
凛「あ、部長!机の上とか適当に掃除しておきました!」
花陽「適当にとか言うんじゃあ無いよ!ちゃんとやってないんじゃねえかって思われるだろ!」
凛「ちゃんとやってないんだから別にいいじゃん!」
花陽「なんで君はそう空気が読めないんだろうねぇ!こういう時は嘘でもちゃんとやったって言うんだよ!」
にこ「え、えっと、本当に何なの?」
ことり「部長、今年の予算表とか、色々な資料作っておきました!」
にこ「え!?ちょっと何勝手にいじってるのよ!?」
ことり「あと、生徒会にもみんなの分の部員届けを提出しておきましたよ!」
にこ「はぁ!?」
花陽「(笑)」
にこ「何!?何勝手に話が進んでるの!?私が寝てる間に何があったの!?」
真姫「部長、新しい曲の事なんだけれど」
にこ「曲もできてるの!?」
海未「部長、新曲の歌詞の事で相談が…」
にこ「ストップ!ちょっとストップ!少し落ち着かせて!」
凛「いい加減に観念しなよ部長、往生際が悪いって」
にこ「観念できるわけないでしょ!まだ私は納得したつもりは無いわよ!」
にこ「大体、こんな強引な事で押し切れると思ってるの!?」
花陽「思っちゃいないけどさ、もう押し切っちゃったからねえ」
凛「エセ関西弁のお姉さんが入部届けや色々な資料を受理してくれたからね」
にこ「希いいいいいいい!!!」
一応凛ちゃんが藤村D、真姫ちゃんがミスター、穂乃果ちゃんがリーダーのつもりで書いてます
他の軍団の方々はこれから出てくるかも
花陽「まぁその、そん時にそいつから部長の事色々聞いちゃってねぇ」
にこ「っ…」
花陽「なんていうか、部長はプロ意識が高いっつーか目標が高いっつーか、常に上を目指してる感じがすると思うんだ」
花陽「部長に比べたら私らなんてのは素人以下の馬鹿軍団だろうよ、だがねぇ、私らだって本気なんだぞぉ?」
花陽「うちの馬鹿のカブトムシだって馬鹿の西木野だって言いたい放題言うけどね、馬鹿なりに言ったこたぁちゃんとやり遂げるんだ」
花陽「リーダーなんて廃校を阻止するだなんて大口叩くらいの事を本気言ってんだぞ?馬鹿だろう?」
花陽「そもそも本気じゃなかったら、こんなインチキしてまでアイドル研究部なんかに入るこたぁねぇよ」
花陽「しかしねぇ、いくら私らが本気を出しても限界ってのはやっぱあるんだよ」
花陽「なぁ部長さん、私らはもう限界なんだ、本気を出し切ったんだよ、だからアンタが導いてくれないかい?」
にこ「…」
にこ「…厳しいわよ?」
花陽「どーんと来やがれってんだ」
にこ「分かってるの?アイドルっていうのは、笑顔を見せる仕事じゃない!笑顔にさせる仕事なの!」
花陽「よーく存じ上げてますよ」
にこ「…そう、なら魂込めてアイドルになりきってもらうわよ!!」
凛「おいこのスズムシ!調子良い事ばっか言うから変な方向に覚醒しちゃったじゃん!」
花陽「せっかく良い話風にまとめたのにヤジ飛ばしてくるんじゃあ無いよ!元々はキミのせいだろうが!」
凛「良い話の中によくもまぁ馬鹿だのカブトムシだの悪口をつぶやけるね!スズムシの脳みそはどうなってるんだよ!」
真姫「2人のせいで今までの流れが台無しよ」
17:30 屋上
穂乃果「にっこにっこにー♪」
にこ「全然ダメよ!あと30回!」
凛「勘弁してよ…頭痛くなってきた…」
花陽「文句ばっか垂れてないでしっかりやるんだよ!ほらやるんだ!」
凛「にっこにっこにー…」
花陽「ほら真姫ちゃんもやるんだよ!全員で平等にやるんだ!みんなこんな事やりたくないんだから!」
真姫「花陽が言い出したんでしょwwwwww」
花陽「私だってこんなけにこにこ連発してたら流石にツラいんだよ!つーかこんな練習して何かのタメになるのかい!?」
にこ「ほらそこの馬鹿三人組!サボってるんじゃ無いわよ!もう30回追加!!」
凛「おいこの馬鹿!にこにこが追加されたじゃん!」
花陽「くっそあの野郎調子に乗りやがって!にこにこ言ってねえで味噌でも煮込んでりゃいいんだ!」
にこ「全部聞こえてるわよ!ほらあと100回追加!!」
凛「あいつ絶対さっきの耐久カラオケの事根に持ってるな」
真姫「というか私関係ない…」
花陽「真姫ちゃんwwwwww関係ないのにペナルティ食らってやがんのwwwwww」
凛「ぶははははwwwwww」
にこ「笑ってんじゃ無いわよ!!もう100回追加!!!」
凛「おいwwwwwwまた追加されたぞwwwwww」
花陽「おおう!?じゃああとどれだけ追加できるか試してみるかい!?」
にこ「いいからちゃんとやれって言ってるのよ!!」
花陽「うっせーぞこの煮込み雑炊!!家に帰って好きなだけ煮込んでろ!!」
真姫「(笑)」
翌日
花陽「おはよーぅございまぁす、大泉でございますよぉ…」
真姫「大丈夫?元気が無さそうだけれど」
花陽「だいじょーぶな訳ないでしょお」
真姫「(笑)」
花陽「笑ってるけどねぇ、あの後本当に260回もにっこにっこ言わされ続けたんだぞ君ぃ…」
花陽「こんな苦行受けたことねえぞ…夢にまで出てきやがって、うなされたもの」
花陽「そこの馬鹿を見てみろ、普段あんなにうるせぇのにすっかり縮こまってる」
凛「頭痛えよぉ…」
花陽「はっはっはっはwwwwww」
真姫「というか、私も言わされたわよ、関係ないのに…」
花陽「はっはっはっはwwwwww可哀想だなぁ真姫ちゃんはwwwwww一切何もして無いんだからwwwwww」
真姫「私はただ犯罪者の近くに居ただけなのに、これは冤罪よ?冤罪」
凛「止めないで見てたんだから、真姫ちゃんも立派な共犯者だね」
花陽「はっはっはっはwwwwww」
希「ちょっといーい?」
花陽「おっとこれは副会長さんじゃないですか、昨日は本当にお世話になりまして」
希「別にいいんよ、みんながアイドル研究部に入れたんならそれで」
凛「入ったというか、いつの間にか入ってる事になっていただけだよね」
花陽「まったくひでぇ話だねぇ」
真姫「それより、あんなデタラメな書類、受け取っちゃって大丈夫だったの?」
希「へーきへーき、ああいうのをどうにかするのがウチらの仕事やし」
凛「生徒会がインチキを認めてるよwwwwww」
花陽「こんなんじゃあ生徒会の活動が認められないのも無理は無いぞお」
真姫「(笑)」
花陽「それよりどうしたんですか?立派なビデオカメラなんて掲げちゃって」
希「実は生徒会で部活動の紹介をするビデオを制作することになって、各部に取材をしてるところなんよ」
希「最近スクールアイドルも人気やし、良い宣伝になると思うんよ?時間が良ければ取材させてもらってもいい?」
花陽「取材!いいじゃないの!なんだか本格的にアイドルしてる感じになってきたねぇ!」
凛「やる気満々だね、かよちん」
花陽「そりゃあそうだよ凛ちゃん、今までやってきたアイドル活動を振り返ってみろ」
花陽「インチキとにこにこしかしてねぇんだぞ!?」
凛「ぶっはははははwwwwww」
花陽「インチキとにこにこってお前、セールスマンじゃねえんだぞ!こっちはアイドルやってんだっつーのに!」
花陽「だけど副会長のお陰でやっとアイドルらしい事ができるってもんだ、気合だって入りますよ」
真姫「これはアイドル研究部代表として、良い宣伝をしてもらわないとね」
花陽「この大泉に任せて下さいよ、大船に乗ったつもりで見てなさいな」
凛「タイタニック号じゃなければいいんだけどね」
花陽「毒舌の調子が戻ってきたねぇ凛ちゃん、あんまり酷いと地獄から閻魔大王呼んで舌を引っこ抜かせるぞお?」
凛「はっはっはっはwwwwww」
希「賑やかでええ感じやん、じゃあ準備するから少し待っててね」
数分後
凛「さぁさぁかよちん!取材しますよ!アイドル研究部はどのような活動をなさっているのですか!?」
花陽「ちょっと待てよ!何で君がマイク持ってるんだよ!君は取材受ける方だろうが!」
凛「いいじゃん1度やってみたかったんだよ、楽しそうじゃん?」
花陽「そんなヘッポコな理由で軽々とマイク持つんじゃ無いよこの馬鹿タレ!」
花陽「大体取材する時に『さぁさぁ取材しますよ!!』なんて大声で言う記者がいるのかい!?」
凛「ぶっはははははwwwwww」
花陽「笑ってないでやり直せよ!ほら副会長も何か言ってやれって!」
希「悪いんだけど、もうカメラ回っとるよー?」
花陽「なんだいこいつも馬鹿なのか!誰か翻訳連れてこい!」
真姫「(笑)」
凛「ほらwwwwwwいいから取材に答えなさいよwwwwww」
花陽「わかったよもう!何だっけ?もう一回質問してくれ」
凛「アイドル研究部はどんな活動してるんだって聞いてるんだよ!」
花陽「何でそんなに喧嘩腰なんだよ君は!まったく、これじゃあいつもと変わらないじゃあないか!」
凛「それも含めてアイドル研究部なんだよかよちん」
花陽「おいwwwwww結局君が答えてるじゃねえかwwwwww」
凛「あっ」
花陽「『あっ』じゃないよもう!この馬鹿!グダグダにも程があるよ!」
希「はいカット、お疲れ様ー」
花陽「え?ウソだろおい?終わりなの?おいちょっと待てよ、カメラ仕舞うなよ、おい待てよ本当に?」
希「ごめんね、各部ごとにPR時間は1分だけって決まりなんよ」
花陽「おいおい待ってくれよ!まだここにいる全員が馬鹿って事くらいしかPRできてねぇんだよ!」
希「でも時間が無いし…編集でなんとかするから、ね?」
真姫「編集ってwwwwwwちょっと今の映像使う気?wwwwww」
花陽「ほんとに、ほんとにやる気か!?やめてくれよおアイドル研究部が馬鹿の軍団だって誤解されるから!」
希「でもあながち間違ってはないやん?」
花陽「言っておきますけどね、今の映像の馬鹿どもにはアンタも混ざってるんだからね!アンタも大馬鹿者なんだよ!」
凛「うっはははははwwwwww」
真姫「これは部長に怒られるわよ…」
凛「また強制的ににこにこやらされるんじゃないのwwwwww」
花陽「軽々しくにこにこだなんて言うんじゃ無いよ!私もお前も死ぬぞ!?」
凛「あっははははwwwwww」
( o 8 n )< バッテリー大丈夫かな・・・
凛「切っちゃえば? 一度」
<プシュー
)o8n( <・・・
花陽「くっくっくっ・・・ いよいよ何もんか分かんなくなってきたぞww」
希「あ、そうそう言い忘れてたんやけど、アイドル研究部には後で密着取材させてもらう予定があるんよ」
真姫「密着取材?」
希「うん、PR動画の他に、1日の活動をダイジェスト風にしてまとめるんよ」
花陽「密着取材!いい響きじゃないかあ!情熱大陸だねぇ!プロジェクトXだねぇ!」
花陽『風の中のすうぅばるうぅ~♪』
凛「地上の星だねかよちんwwwwww」
希「午後の活動を今日1日密着させてもらうから、よろしくね~」
真姫「ちょっと待って、午後からずっと密着するって事は…今のPR動画の撮り直しはできるの?」
希「え?…まぁ、できる事はできるけど…」
真姫「良かったわね花陽、うちの部だけPR動画の撮り直しができるわよ!」
凛「午後ならいくらでも時間があるし、撮り直しはいくらでもできるにゃ!」
花陽「ほほう、じゃあ今のすったもんだを公にすることなく済むって訳だね」
凛「よかったねかよちん」
花陽「良くねぇよ!なんだいまたインチキか!結局インチキすることになるんじゃねえか!!」
真姫「(笑)」
花陽「もうね、アイドル研究部じゃねえよ!インチキ研究部だインチキ研究部!もう改名した方がいいよこの部は!!」
花陽「だってインチキを研究してる時間の方が長いんだものwwwwww」
凛「うっはっはっはっはwwwww」
垢付けました、分かりにくくなってしまい申し訳ありませんでした
12:15 部室
花陽「…ってことで、今日は我らが副会長様が、このインチキ研究部の取材をしてくれるんです」
希「よろしくね~」
にこ「インチキ研究部ってアンタね…変な胡散臭い名前付けないでよ」
花陽「いいじゃねぇかインチキの研究しかしてねえんだから」
にこ「インチキしてるのは主にアンタ達でしょ!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
穂乃果「それにしても取材かぁ…緊張するなぁ」
希「別にそんなに硬くならなくてもいいんよ、なるべく自然な感じで撮りたいから」
凛「つまりいつも通り馬鹿やってればいいって事ですよね?」
希「うん」
花陽「うんってアンタね!副会長なんだから少しは否定して下さいよ!これじゃあうちの部を応援したいのか廃部に追い込みたいのか分かんねぇよ!」
凛「うっはっはっはwwwwww」
凛「じゃ、じゃあそろそろ取材しようよ!取材!」
花陽「だから何で君は当たり前のようにマイクを持ってるんだよ!」
凛「楽しいんだからいいじゃん!減るもんでも無いし!」
花陽「君は楽しいかもしれないけどね、取材受ける側はツライんだよ!君みたいな馬鹿と話するとね!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「副会長も軽々とこいつにマイクを渡さないで下さいよ!疲れるのはこっちなんだから!」
希「そう?うちは面白いからいいと思うけど…あと楽やし」
花陽「楽だぁ!?今楽っつったかぁアンタ!?自分の仕事ほっぽり出してんじゃあ無いよ!そんなんだから生徒会の活動が認められないんだよ!」
凛『認められないわぁ』
花陽「うるっせえなこのカブトムシ!馬鹿なら馬鹿なりに少しくらい空気を読め!!」
真姫「(笑)」
希「あ、言い忘れてたけどもうカメラ回っとるよ?」
花陽「だから何でアンタは無言でカメラ回すんだよ!普通合図出すだろ合図!もうなんなんだよこの企画はよぉー!?」
凛「あっはっはっはwwwwww」
中庭に移動
凛「さぁさぁ取材しますよ!まずかよちんの魅力について聞きたいのですが…」
花陽「だから『さぁさぁ取材しますよ!』なんて出だしはおかしいってさっきも言ったろ!猫のくせして鳥頭なのかあ君は!?」
凛「うるさいな!かよちんは凛の質問に答えとけばいいんだよ!自分の魅力を答えろ!」
花陽「『答えろ!』って君ねえ!そんな高圧的な態度になるこたぁ無いだろ!だからマスコミってのは嫌いなんだよ!」
凛「いいから答えろよこのスズムシ」
花陽「」カチン
花陽「ああはい答えますよ!私の魅力ねぇ、そりゃこの豊満な胸ですよ!ナイチチの君には分からないかもしれないけどね!」
凛「」カチン
凛「普段食ってばっかいるから脂肪が全部胸に行ってるだけだろ!太ってるだけのくせに図に乗るなよこのスズムシ!」
花陽「胸に行ってる分いいだろ!君はいくらラーメン食っても馬鹿みたいに運動するからいつまで立っても壁みたいな胸なんだよ!」
凛「なんだよ!壁でも別にいいだろ!壁壁うっせーぞこの[ピザ]!」
花陽「デ、[ピザ]っつったなこの貧乳野郎!おいカメラ止めろお!この壁を思いっきりぶん殴ってやる!!」
凛「やってみろよ!その無駄にでかい胸もぎ取ってやるから!!」
真姫「ちょっといい加減にしなさいよwwwwwwこれじゃあどんどんμ'sが誤解されるでしょwwwwww」
希「面白いけどこれ、編集してもどうにもできんよ…」
真姫「(笑)」
にこ「まったく、アンタ達はホントにダメね!しょうがないから私がお手本を…」
花陽「ちょっと待って部長!にこにこはもうやめて下さいよ!このベルリンの壁が本当に崩れちゃうからwwwwww」
凛「あぁ?wwwwww」
花陽「ホントにねぇ、キツイんですよにこにこ、私なんて動画サイト開くだけで吐きそうになるんだから!」
真姫「私生活にまで支障が生じるだなんて、もはやテロ行為ね…」
凛「あっはっはっはwwwwww」
にこ「ほんっとに失礼な奴らね…いいわよ、じゃあ清楚な感じでやればいいんでしょ!…コホン」
にこ「…」←リボンを解いている
花陽「おっ!?なんだい髪を下ろして!?リボンを外すと早く動けるようになるのかい!?」
凛「ドラ◯ンボールじゃないんだからwwwwww」
にこ『ふぅ…いつもは、こんな感じでいるんです、アイドルの時の私は、もう1人の私…』
にこ『髪をキュッと留めた時に、スイッチが入る感じで…』
にこ『え?…ああ、そうです…普段は自分の事を、にこなんて呼ばな…』
花陽「おいやめろぉ、やめてくれぇ、やめないと私は死ぬぞお、静かに死ぬぞお」
真姫「凄いわねこの胸がこそばゆくなる変な感じ…鳥肌立っちゃった…」
凛「本当にすごいよね部長は、こんな恥ずかしいセリフよく言えるよ、凛には真似できないにゃ」
にこ「うるさぁい!!少しくらい黙って見てなさいよ!!」
海未「…」
ことり「…あ、あはは」
にこ「アンタ達はもう少し何か言いなさいよ!何!?文句あるならそう言ってよ!」
希「ごめんにこっち、うっかり録画できてなかったみたいだから、今のもう一度お願いできん?」
にこ「もう2度とやるもんですか!!」
凛「うっはっはっはwwwwww」
真姫「ねぇちょっと、今まで撮ってきた映像、本当に提出するの?」
希「うーん…流石に編集しきれへんかもなぁ、ちょっとビテオ見返してみよっか」ピッ
『なんだいこいつも馬鹿なのか!誰か翻訳連れてこい!』
『うるっせえなこのカブトムシ!馬鹿なら馬鹿なりに少しくらい空気を読め!!』
『デ、デブっつったなこの貧乳野郎!おいカメラ止めろお!この壁を思いっきりぶん殴ってやる!』
『髪をキュッと留めた時に、スイッチが入る感じで…』
真姫「(笑)」
凛「あっはっはっはwwwひどいなぁこのビテオwww」
花陽「ひどいって君ねえ、主にひどいのは君なんだからなあこの野郎!この短時間でどれだけ馬鹿って言わせりゃ気が済むんだ!」
凛「そっちが勝手に言ってるだけじゃんwww」
にこ「ちょっとちょっと!それより最後の何よ!?私の映像しっかり撮れてるじゃない!?」
希「んー?これの事?」ピッ
『髪をキュッと留めた時に、スイッチが入る感じで…』
花陽「あっはっはっはwww副会長やめて下さいよwwwあっはっはっはwww」
にこ「ちょっと希!私の持ちネタで遊ぶのやめて!」
希「持ちネタ?持ちネタってこれの事?」ピッ
『髪をキュッと留めた時に、スイッチが入る感じで…』
海未「…くっ…くくく…」
凛「海未先輩wwwちょっとずつ笑うのやめてwww」
にこ「笑うならしっかり笑なさいよ!ムカつくから!というかやめてって!」
花陽「ふ、副会長www少しビデオカメラ貸して下さいwww」ピッピッピッピッ
『髪をキュッとキュッとキュキュッとキュッとキュッキュッキュキュッと留めたキュッと』
真姫「やめてwwwお腹痛いwww」
凛「この馬鹿www人の持ちネタでDJしてるよwww」
にこ「もういい加減にして!!やめろっつってんでしょこの馬鹿!!」
花陽「あっはっはっはwwwごめんなさいwww」
真姫「ねぇ…気がついちゃったんだけど、これ練習風景を撮った方が早いんじゃない?格好がつくし…」
花陽「なっ…何を言ってるんだ真姫ちゃん!そんな事言っちゃったら今まで馬鹿やってきたのが無駄になるでしょ!」
海未「ですが、このままでは本当にμ'sが誤解されてしまいますよ」
にこ「というか、今の映像流したら廃部モノよ!」
ことり「でもせっかく取材しに来てくれたんだし、ちゃんと受けた方がいいと思うな…穂乃果ちゃんはどう思う?」
穂乃果「……え?…あ、うん…いいんじゃない?」
花陽「おいリーダー、アンタ急に話振られて戸惑ってたけど、今まで取材にどう答えようか考えてただろ」
真姫「(笑)」
花陽「なーんかいつも声ばっかでかい人が静かだなあって思ってたんだよ、仮にもリーダーだぞアンタ、少しくらい喋ろうよ」
穂乃果「うん、ゴメンね…みんな面白い事言ってるから私も面白い事言わなきゃって思って…」
花陽「そんなに深く考えなくていいんだよwwwwwwアンタリーダーなんだから先陣切って喋ってくれよwwwwww」
真姫「ちなみに何話そうって考えてたの?」
穂乃果「海未ちゃんが私の家で密かに自主練してた時の話を…」
海未「わー!わー!やめて下さい穂乃果!それは言わないって約束ではないですか!」
ことり「その時の映像がこれなんだけど」ピッ
『みんなのハートを撃ち抜くぞー!バーン!♡』
凛「うっはっはっはwwwwww」
海未「いやあああああああ!!」
花陽「ちょっとwwwwwwちょっと海未先輩wwwwww何やってるんですかwwwwww」
花陽「こんなのwwwwwwこんなのそこのにこにことおんなじレベルだぞおこれwwwwww」
海未「もうやめて下さい!それより何でケータイで録画してるんですか!!ことりの馬鹿!馬鹿!!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
海未「もう!早く屋上で練習しますよ!ほら早く支度して下さい!」
ことり「う、海未ちゃん落ち着いてww」
海未「ことりも笑わないで下さい!ことりが勝手に盗撮するから…!!」
ことり「ゴメンねww謝るから許してww」
花陽『にっこにっこにー♪あなたのハートに撃ち抜くぞぉ!バァン♡』
凛「ぶっはははははwwwwwかよちんやめてwwwwww」
花陽『にっこにっこに撃ち抜くぞぉ!バァン♡』
真姫「やめてwwwwww本当にwwwwwwお腹痛いwwwwww」
花陽『バァン♡』
真姫「やめなさいって言ってるでしょwwwwww」
花陽『髪をキュッとキュキュッとバァン♡』
凛「ひぃwwwwwwひぃwwwwwwあっはっはっはwwwwww馬鹿wwwwww馬鹿みたいwwwwww」
にこ「」カチン
海未「」カチン
屋上へ移動
花陽「にっこにっこにー…」
にこ「元気が無い!あと30回追加!」
凛「頭痛えよぉ…」
花陽「もー勘弁してくれよお…にこにこは本当にツライんだよお…やんなきゃわからねえぞこの辛さは」
海未「弱音を吐いてはいけませんよ、ほら頑張って下さい」
花陽「くっそこんちきしょうめ、今度本当に撃ち抜いてやるからな!」
真姫「というか、何で私まで…」
花陽「真姫ちゃん、君も思いっきり笑い飛ばしてただろ」
真姫「笑ってただけよ!」
花陽「笑ってただけってアンタね!笑うからあのお花畑軍団は怒ってるんだろ!?笑えば笑うほどダメなんだよ!あいつらは!」
にこ「ほらそこ!サボらないでちゃんとやる!あと100回追加!」
花陽「また100回も一気に追加しやがったよ!こらぁ…こらダメだよ本当に、死んじゃうんだからこんなことやってたら」
花陽「私は訴えるよ、アイドル研究部を労災で訴えるよぉ、相手取るからなぁ」
穂乃果「ねえ、なんだか可哀想だからやめてあげようよ…」
希「優しいんやね穂乃果ちゃんは、でもアレは完全に自業自得やん」
翌日
6:00 神社近辺
花陽「おはようございます」
真姫「おはよう…昨日は災難だったわね、気分はどう?」
花陽「ダメに決まってるでしょ?」
真姫「(笑)」
花陽「もうね、にこにこのせいで帰ってから頭痛と吐き気が止まらなくてよ、一晩中うなされたね」
真姫「それにしては元気そうね」
花陽「ええっと…その…流石に気持ち悪さに限界が来てですね…」
花陽「吐きました」
真姫「www」
花陽「思いっきりゲロ吐いてスッキリしてやりましたよ、ええゲロゲロ吐きましたよ」
真姫「花陽www仮にもアイドルなんだからゲロとか言っちゃダメよwww」
花陽「なぁにがアイドルだよ…後輩いびりされるわにこにこやらされるわゲロ吐くわ…こんなの嫌だよ私、私嫌です…」
真姫「頑張りましょう花陽、私も頑張るから」
花陽「そうですね…頑張ってゲロ吐かないようにします…」
真姫「(笑)」
花陽「まあいいんだよ私のゲロは、問題はさっきから黙ってるこの猫だ」
凛「なんだよww」
花陽「こいつあれだからね、別に昨日のにこにこのせいで具合が悪くて黙ってる訳じゃ無いんだよ」
凛「流石に慣れたにゃ」
真姫「成長したのね」
花陽「成長したねぇ、今日なんて朝早くからランニングしてたんだろう?」
凛「うん、早起きして身体暖めておかないとって思って」
真姫「いい心がけじゃない」
花陽「昨日も『凛は朝5時から走るよ!』って言ってたからなぁにが」
凛「朝早くの誰も居ない涼しい道を走るのは気持ちがいいよ?」
真姫「優雅でいいわね」
花陽「でもここら辺は道が結構古いし入り組んでるし、デコボコしてるから危ない危ない」
真姫「石畳が一個抜けてたりするわよね、確かに危ないわ」
花陽「そいでこの馬鹿猫はその危ない穴に足をとられた訳だ」
凛「捻挫したにゃ」
真姫「(笑)」
>>172
流石に酷い誤字だったので訂正
誤 花陽「昨日も『凛は朝5時から走るよ!』って言ってたからなぁにが」
正 花陽「昨日も『凛は朝5時から走るよ!』って言ってたからなぁ」
花陽「凛ちゃんさっきからずっと『朝日がきれいだにゃぁ…』って足を引きずりながら呟いてんの」
真姫「wwwwww」
花陽「朝5時に『ランニングしようよ!凛は走るよ!かよちんも一緒に走ろうよ!』って電話までかけてきてよ」
凛「言ってたねwwwwww」
花陽「そして朝会ったらさぁ『大ケガしたぞ…』」
真姫「あっはっはっはwwwwww」
凛「うっはっはっはwwwwww」
花陽「大ケガしたぞ…って君笑ってるけどねえ、見てる私らは気が引けるんだよ…」
花陽「まだ練習始まって日にち経ってねえんだぞ…」
凛「まさかあんな所に穴が空いてるなんて思わなくてwwwwww」
花陽「そのまさかでケガされちゃ困るんだよ、君みたいな落ち着きのない馬鹿はさぁ…もう、もうね、その…」
花陽「もう…もう何もするなこの馬鹿!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
6:30 神社・境内
花陽「いい天気で風が心地よい、いやぁ優雅だなぁー」
真姫「優雅ね、こう気持ちに余裕ができるというか、ストレスを感じないわよね」
花陽「全くストレスを感じません!」
真姫「これが理想的な朝練よね」
花陽「理想的だねぇ、いやぁー優雅だなぁー」
凛「足…足が痛い…痛いにゃぁ…」
花陽「え?足が痛い?いやーこれはちょっと同情の余地がありません」
真姫「(笑)」
花陽「『凛は走るよ!』なーんつってですね、朝の5時から走ってですよ?」
花陽「朝会ったら『大ケガしたぞ…』」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「そのせいで凛ちゃんはね、左足でステップ踏むたびに激痛が走ってる訳ですよ、そりゃあ痛い」
凛「痛いにゃ…」
花陽「まぁ、まだ誰一人彼女にねぎらいの言葉もかけて無い訳なんですが」
真姫「(笑)」
花陽「そらそうですよ、みんなちょっと怒ってる訳ですよ」
花陽「頼んでも無いのに勝手に走って勝手にケガしてさ」
花陽「海未先輩も言ってましたよ、『貴方はなにやってるんだ』と」
凛「(笑)」
花陽「ケガしたなら休んでていいよ、なんて甘い言葉は誰も発してません」
花陽「『いいから踊れ』と」
真姫「(笑)」
凛「ほんとにwwwwwwほんとにここの人達は冷たいwwwwww」
花陽「冷たいんじゃあ無いんだよ、君みたいな捻挫に構ってる時間なんか無いんだよ」
凛「酷いwwwwww」
海未「ほら凛、口だけではなく体も動かして下さい、ほら早く!次は左足のステップですよ!」
花陽「海未先輩もこの捻挫の左足を責める責める」
真姫「もう2度と歩けなくしようとしてるんじゃない?」
凛「足に…足に負担が…負担がかかる…本当に歩けなくなっちゃうよ…」
花陽「いやぁ、優雅だなぁ」
真姫「優雅ねぇ」
凛「(笑)」
12:15 部室
真姫「えー…ちょっと発表があってみんなに集まって貰った訳なんだけれど」
凛「かよちんなら何だか分かるよね?」
花陽「分かる訳ないでしょお?私は読心術なんて使えないんだから…」
凛「なんだか機嫌が悪いね」
花陽「そりゃ悪くなりますよ!私は飯食ってんだよ飯!用事があるなら飯食い終わってからにしてくれ!」
真姫「花陽がご飯食べてるの待ってたら時間が無くなっちゃうのよ!」
花陽「だったら朝に言ってくれれば良かっただろ!ほんとに君らは計画性が無いんだから!」
凛「いいから黙って聞けよ!スズムシ!」
花陽「なんっ…何だよもう君たちは…人のプライバシーを片っ端から侵害しやがって…」
花陽「二度と無いぞお…こんなことは…」
ことり「ところで、発表って?」
真姫「ええ、実はあのラブライブが開催されることになったのよ!」
花陽「ほう!あのラブライブが!」
穂乃果「ラブライブかぁ…ねえ、ラブライブって何?」
真姫「分かりやすく言えば、スクールアイドルの甲子園、トーナメント戦でトップを競い合うのよ」
花陽「あそこのポスターのA-RISEも出場するでっかい大会ですよ」
穂乃果「へー…こんな大会あるんだね」
海未「それに中々規模も大きそうですね」
花陽「アイドル史に残る一大イベントと言っても過言では無いからねぇ、こりゃあ見逃せない」
真姫「えー…花陽、まことに残念なお知らせなんだけれど…」
花陽「ん?」
真姫「えー…今回は…その、見に行けません」
花陽「はい?」
真姫「だから、見に行けないのよ」
花陽「いや、見に行きますけど?」
凛「(笑)」
花陽「だっておかしいでしょお?大げさに発表しておいて見に行けないってよ、なんだ?嫌がらせか?」
花陽「というか、今のはスクールアイドルの勉強と称してみんなで見に行くって流れだろ!!」
凛「いいから黙って最後まで聞いとけってwwwwwwスズムシwwwwww」
花陽「おぉ?なんだこの…」
真姫「ゴホン!…えっと、別にラブライブを直接見に行かないってだけで、関わらないって訳じゃないのよ」
花陽「なんだいその曖昧な言い方は…」
真姫「そこで本題なんだけれど、まずはこのパソコンを見て!」
花陽「なんだいこれは…私達の動画?」
真姫「そう、この間撮影した『これからのSomeday』の動画よ」
凛「最後の決めポーズで海未先輩に内緒で千手観音のポーズして怒られた奴だ」
花陽「ああ、あれかいwwwwww」
凛「海未先輩が凄く『私もやった方がいいのかな?』って顔でキョロキョロしてた」
花陽「あっはっはっはwwwwww」
にこ「あの時の顔は忘れられないわねwwwwww」
海未「部長まで笑わないで下さい!もう!本番の時くらい真面目にやって下さいよ!!」
花陽「ごめんなさいwwwwww」
真姫「えー…話を続けてもいい?」
花陽「いいぞお、どんどん来なさい」
真姫「えっと、この動画なんだけど…ランキングが凄く上がってるの」
海未「本当です…順位が一桁代まで上がってますよ!」
穂乃果「凄い!凄いよ!しかもコメントが沢山付いてる!」
『素敵な曲ですね!』
『応援しています!』
『新曲楽しみにしてますよ!』
『爆笑させて頂きました』
ことり「『素敵な曲ですね!』かぁ…なんだか照れちゃうね」
花陽「…ん?なんだいこの『爆笑させて頂きました』っていう変なコメントは?」
真姫「それなんだけれど…」カチカチッ
『うるっせえなこのカブトムシ!馬鹿なら馬鹿なりに少しくらい空気を読め!!』
花陽「おい!これ昨日撮った寸劇じゃあねえか!!何で一緒に投稿してるんだよ!!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「もしかしてこの寸劇のおかげでランキングが伸びたんじゃあねえだろうな!?」
真姫「そのまさかよ」
凛「うっはっはっはwwwwww」
花陽「お前…お間は馬鹿か!?ほんとに…ほんとにもう…これ取り返しがつかねえぞ!?」
『髪をキュッと留めた時に、スイッチが入る感じで…』
にこ「ちょっと!?こんなところまで投稿しちゃってるの!?」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「笑うなこの馬鹿!!」ゲシッ
にこ「笑ってんじゃ無いわよこの馬鹿!!」ゲシッ
凛「いってえwwwwww左足、左足はやめてwwwwww」
花陽「おいおい勘弁してくれよぉ…本当にどうすんだよこれ…」
花陽「ほら見てみろ、『芸人系アイドル』だなんてタグまで付いちまってんじゃねえか」
花陽「これ…あれかい?本当にこのスタンスで行くのか?」
真姫「実はその…ここまで人気出るとは思わなくって…このスタンスで行くしか無いというか…」
花陽「行くしか無いって君…またあれか、お得意の計画性の無さか」
真姫「ま、まぁ人気は出た訳だし、結果オーライよ結果オーライ」
花陽「私が言ってるのは結果じゃあ無いんだよ!この先どうするんだ!?また無計画か!?」
真姫「一々うるさいわね!こうやって馬鹿騒ぎしてればランキングなんて勝手に上がってくれるのよ!」
花陽「おいwwwwwwそれ言っちゃダメだろ真姫ちゃんwwwwww」
花陽「今カメラ回ってたら大爆弾発言だぞ君ぃwwwwww」
真姫「たとえ撮られてたとしても、編集でどうにかなるわよ」
花陽「またwwwwwwまたインチキしようとしてたよこの人wwwwww」
真姫「話を戻すけど、過程はどうあれランキング上位に上がっちゃった訳なの」
花陽「はいはいそうですね」
真姫「これね、もうラブライブに出場できるランクなのよ」
花陽「はいはい…ん?」
真姫「ということで、今回私達は、ラブライブに出場します!」
花陽「は?」
真姫「せっかく機会ができたんだから、スクールアイドルの頂点目指しちゃいましょう!」
花陽「いやまてまて、待てよ落着こう、話し合おう」
凛「かよちん落ち着いて」
花陽「え?出るの?ラブライブ?」
真姫「出るのよ」
花陽「何で出るの?」
真姫「ランキング上がったからよ」
花陽「別に出なくてもいいんだろう?」
凛「いいから出るんだよ!スズムシ!」
花陽「だから出なきゃいけない理由を聞いてるんだろ!!もう…ふざけんな!」
真姫「(笑)」
花陽「だいたいよぉ…こんなお笑い芸人がエントリーしたってよ、門前払いだろう?」
真姫「そう思って公式に問い合わせしてみたんだけど…大丈夫だって」
花陽「はい?wwwwww」
真姫「『新しいスタイルのアイドルが生まれた』って喜んでたわよ」
花陽「そりゃ皮肉だろ!馬鹿にされてんだよ!」
真姫「だったらてっぺん取って見返してやればいいじゃない!」
花陽「お、お前…簡単に言うけどねえ、現実は厳しいぞ…」
ことり「でも、せっかくスクールアイドルやってるんだもん、目指してみるのも悪くないかも!」
穂乃果「そうだよ!というか、目指さなきゃ!!」
にこ「そうね…なんか腑に落ちないけど、ここまできたら行けるところまで行ってやろうじゃない!」
花陽「あれ?もしかして乗り気じゃないの私だけなの?」
凛「ほら、いい加減に観念しろよwwwwww」
花陽「この…この野郎!これは脅迫だぞ脅迫!君ら全員訴えてやるからな!!出るとこ出るぞお!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
穂乃果「よし!出場する事も決まったことだし、早速許可取りに行こう!」
花陽「おぉい!まだ出るだなんて言ってねぇだろぉ!?」
凛「いいから黙ってろスズムシ」
花陽「なんだとこのカブトムシ!やんのかぁ!?」
にこ「ちょっと落ち着きなさいよ…」
花陽「うるさいんだよ!!」ドゴォ
にこ「う゛お゛ぉ゛っ…!?」
凛「うっはっはっはwwwwwwwwwwww」
花陽「あっやべ」
凛「みぞおちwwwwww先輩にみぞおち入れたぞこのスズムシwwwwww」
穂乃果「痛そう…」
にこ「ゲホッ!…ゲッホ!…」
花陽「だ、大丈夫ですか部長?wwwwww生きてますか?wwwwww」
にこ「だい…だい…じょうぶ…な…わけ…な…い…でしょ……!!!」
花陽「ごめんwwwwwwごめんなさいwwwwww」
凛「あっはっはっはwwwwww」
真姫「本当に大丈夫なの?保健室行く?」
にこ「これくらい平気よ…ったく、覚えてなさいよ…!」
花陽「ごめんごめんwwwwww」
にこ「…ま、保健室の前に行かなきゃいけない所もあるしね」
凛「あの金髪の所か」
海未「生徒会長ですよ…」
ことり「でも…生徒会長は私達がラブライブに出場することを許可してくれるのかな…」
花陽「あんのピロシキ野郎の事だからまた『認められないわぁ』とか言って終わりなんじゃあないのかい」
穂乃果「でも、せっかくのチャンスを無駄には出来ないよ!」
花陽「ダメだよリーダー、あんまりしつこいと、会長さんの中から小さい会長が沢山出てきて囲まれるから」
凛「マトリョーシカだねwwwwww」
花陽「そんで大きい方から順番に『ハラショー!!』って叫んで威嚇するんだ」
凛「何?wwwwww小さくなるにつれて声も高くなったりするの?wwwwww」
花陽「そうそう、そんであれだよ?ドレミの音階になってるから演奏できるからね」
凛「あっはっはっはwwwwww」
真姫「確かにあの生徒会長は私達の事を認めてくれそうに無いわね…」
凛『認められないわぁ』
花陽「うるせえ!」ゲシッ
凛「痛っ!だから左足はやめてってのwwwwww」
真姫「そうだ、もう直接理事長に頼んじゃえばいいんじゃない?」
穂乃果「え?そんなことできるの?」
海未「まぁ…確かに部の要望は原則的に生徒会を通じてとありますが…」
海未「理事長の所へ直接行く事は禁止されてるという訳ではありませんね」
真姫「じゃあ大丈夫ね、早速行きましょう」
花陽「なんだろうね、こう躊躇なくサラッとインチキできる所が凄い」
凛「インチキは基本だね」
花陽「インチキは基本」
にこ「私の部に勝手に変なルール作らないで!」
真姫「(笑)」
12:30 理事長室前
穂乃果「うっ…なんだか生徒会室よりも入りづらい雰囲気…」
花陽「ちょっと部長、ここは部長らしくビシッといってきて下さいよ」
にこ「い、嫌よ、アンタが先に行けばいいじゃない」
花陽「私だって嫌だよこんな所…だいたいラブライブになんか出場したく無いんだから」
凛「(笑)」
真姫「そんな事言ってたら埒が明かないわよ…じゃ、平等にコレで決めましょう」
花陽「なんだいこれ…サイコロキャラメルの箱?」
真姫「そう、サイコロ振って1が出たら花陽、2が出たら凛、リーダー、ことり先輩、海未先輩、部長…って感じで、これなら平等でしょ?」
花陽「いやいや、君がいないじゃねえか、どこが平等なんだよ」
真姫「私はサイコロ振る係りだから」
花陽「まーたインチキしようとしやがって!つーかそっちを私にやらせろよ!」
真姫「このサイコロは私の所有物なんだから、私が振る権利があるわ!」
花陽「だったら無理にサイコロで決めなくてもいいだろ!ジャンケンとかでいいじゃねえか!」
花陽「つーかこんな100円ぽっちのサイコロで運命決められたくねえよぉ…」
凛「あっはっはっはwwwwww」
真姫「そうと決まればさっさと振りましょうか」
花陽「頼むぞお…1は出すなよお…」
花陽「出すなら2か6にしてくれよお…」
真姫「分かったわ」
凛「おいwwwwww」
真姫「それじゃあ…振ります!」
花陽『何が出るかな~?何が出るかな~?♪』
真姫『それはサイコロ次第よっ…と!』ポイッ
コロコロ…
『1』
花陽「っえーい!」ゲシッ
凛「ちょっとかよちん何やってんのwwwwww」
真姫「今『1』が出たわよね」
花陽「何が出るかな~?♪」グシャッ
真姫「ちょっと私のサイコロに何するのよwwwwww」
花陽「何が出るかな~?♪」グシャッグシャッ
凛「かよちんやめなよwwwwwwサイコロが虫の息だからwwwwwwもう何も出ないよwwwwww」
花陽「何が出るかな~?何が出…」
絵里「…」ジー
花陽「あっ…どうも…」
凛「あっはっはっはwwwwww」
絵里「…こんな所で何をしているの?ここは小学校じゃないのだけれど」
花陽「いやその…冤罪ですよこれは…元はと言えばこの西木野がサイコロ振ろうとか言い出すから…」
真姫「私のせいにしないでよwwwwww」
絵里「そんな事は聞いていません、アイドル研究部が揃いも揃って何をしているのかって聞いているの」
真姫「別に、ただ理事長に話があるだけよ」
絵里「理事長に?何故ですか?サイコロ遊びをアイドル研究部の活動として申請でもするの?」
凛「一々嫌味ったらしい言い方するなあこの金髪…染めてるくせに偉そうなこと言いやがって…」
花陽「おい凛ちゃん、天下の生徒会長様が染める訳ねえだろ?」
花陽「これはアレだよ、頭ん中に金塊がぎっしり詰まってっから髪の毛も金色なんだよ、頭が固いのもそのせいだ」
真姫「(笑)」
絵里「…」
穂乃果「ちょっと3人とも…上級生だよ…」
海未「その前に人として失礼ですよ…」
にこ「無駄よ、こいつら上級生に対して敬意を持たないもの」
凛「上級生っていうか主に部長と生徒会の奴らだけにゃ」
にこ「だけにゃじゃないわよ!少しくらい上級生を敬いなさいよ!」
花陽「あっはっはっはwwwwww」
理事長「あら、なんだか賑やかね、どうしたの?」
花陽「あっはっはっ……あっ…どうも…」
凛「うっはっはっはwwwwww」
理事長室
理事長「へぇ、ラブライブねぇ…」
真姫「はい、これはドーム公演に加えてネット中継もある大きな大会なんです」
真姫「しかも私達はランキング上位にいるので、申請すればラブライブに出場できるんです」
真姫「もし出場すれば、学校の名前を皆に知ってもらえる事になると思うのですが…」
絵里「私は反対です、学校のために学校生活を犠牲にすべきではないと、理事長もおっしゃっていたではありませんか」
花陽「うむ、全くもってその通りだ、流石は我らの生徒会長だね」
凛「おい!何で生徒会長の肩を持つような事言ってんだよ!」
花陽「うるせえ!私はラブライブなんか出たくねえって言ってんだろ!」
凛「お前が出たいか出たくないかじゃないんだよ!出るんだよ!」
花陽「出るんだよって君ねえ…聞きましたか理事長?聞きましたか生徒会長?こりゃ横暴ですよ横暴!」
理事長「そうねぇ…でもいいんじゃ無いかしら?エントリーするくらいなら」
花陽「おい!あなたも人の良さそうな顔して何言ってんだ!」
真姫「(笑)」
絵里「ちょっと待って下さい!先程も言いましたが、理事長は学校の為に学校生活を犠牲にすべきではないと…!」
理事長「でも出場権があるのでしょう?それなら出た方が良い経験になると思うわ」
絵里「なら、生徒会も学校存続させる為に活動させて下さい!」
理事長「うーん…それはダメ」
絵里「意味が分かりません!なぜこんなふざけた連中の活動が良くて、生徒会の活動は認めてくれないのですか!?」
花陽「まったくだよ!どいつもこいつも人権無視してふざけた事ばっか言いやがって!」
花陽「学校ぐるみで私を陥れて楽しいかぁ!?」
凛「楽しいなぁwwwwww」
花陽「うるせえ!!」ゲシッ
凛「いってえwwwwwwだから左足はダメだってのwwwwww」
絵里「ハァ、もういいです…失礼しました」バタン
穂乃果「あっ…帰っちゃった…」
花陽「そりゃ帰るだろお、こんな馬鹿どもに付き合ってられっかっての、こんなの私だって帰るよ!」
真姫「(笑)」
花陽「というか、いい加減に帰してくれよ!私まだ飯食い終わってないんだから!」
凛「今大事なところなんだから黙っててよ!もう少しで終わるから!」
花陽「いいからまず先に飯を食わせろっつってんだよ!」
凛「正式に許可取らないとラブライブ出られなくなるかもしれないでしょ!」
花陽「だったらこんなとこ初めから連れて来なけりゃよかっただろ!」
凛「いいから黙れ!そんなに食いたいなら丸ごと飲み込めばいいじゃん!!」
花陽「そういうことを言ってるんじゃぁないでしょお!ええ!?私はちゃんと飯を食わせろって言ってんだよ!!」
花陽「大体私は君みたいな魔人の胃袋してないんだよ!おにぎり丸呑みなんてしたら死んじゃうんだから!」
花陽「ほんとによぉ!君らは基本的人権まで侵害しやがってよぉ!法廷で相手取る覚悟はできてるからな!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
理事長「まぁまぁ落ち着いて、アイドル研究部がラブライブにエントリーする事は正式に許可します」
真姫「良かったわね」
花陽「良い思いしてるのは君らだけだろお」
理事長「ただし、勉強がおろそかになってはいけませんよ、期末試験で赤点を取ることがあったらエントリーは認めません」
花陽「いやあ流石に赤点取るほどの馬鹿はいねぇだろうよ…ねぇ?」
穂乃果「…」
凛「…」
にこ「…」
花陽「おいおいおいおいおいおい…何でそこで黙るんだよ君たち、嘘だろ?え?おいちょっと待ってくれよ」
凛「…」
花陽「黙ってないでなんとか言ったらどうなんだ」
凛「…」
花陽「見事だよ、普段あんなにうるせえ奴らが都合の悪い事に対してはなんにも言わねえの」
真姫「(笑)」
花陽「事が過ぎるのをただひたすらじっと待ってるよ、この馬鹿どもは」
真姫「目も合わせようとしないわねwwwwww」
花陽「ほんとに君達はさあ、都合の悪い事に対して黙ってあれだなぁ?」
凛「いやでもね、誰にだって苦手な分野はあると思うにゃ」
花陽「そういう事じゃあないんだよ!勉強ができない事に対しては怒ってないよ!それを隠そうとしているその根性に対して私は怒ってるんだよお!」
真姫「(笑)」
花陽「言い訳ばっかして開き直って挙句の果てには黙りこんで、それでいいやみたいな格好してるのが、そういう根性が私は許せないって言ってんだ!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「笑ってる場合かこの馬鹿!!」
凛「うっはっはっはwwwwww」
16:00 部室
真姫「とりあえずいつも通り部室に集まった訳だけれど…これからどうしましょうか」
花陽「どうもこうもねえだろお、この馬鹿どもが自分で勉強しなきゃ始まらないんだから」
凛「自分で勉強できないからこうして頼み込んでる訳なんだよ、勉強教えてよ」
花陽「なんだあ?それが人に物を頼む態度なのかあ凛ちゃん、ええ?」
花陽「なんならアレだぞ、別にこの馬鹿の三銃士が赤点を取る様をネットに流したっていいんだぞ?」
花陽「そうすりゃ私もラブライブなんかに出なくて済むんだから」
凛「そりゃ色々困るよかよちんwwwwww」
花陽「あれ、ずいぶんとしらっと言ってくれるねぇ、『困る』だなんて言葉をよお、よくも口に出せたなあポルトスさん?」
真姫「(笑)」
花陽「大体よお、やれ今日はアイドル部だ、やれ明日はラブライブだっつって勝手にポンポン決めやがってよ」
花陽「自分が勝手に決めて自分のせいでつまづいてんのに『困った、お前が何とかしろ』つって自分は知らんぷりだ」
花陽「こんなんじゃあダルタニアンだって呆れて田舎に帰るぞ」
凛「あっはっはっはwwwwww」
海未「とりあえず、どの程度勉強ができるかテストしてみましょうか」
海未「テストまで日も近いですし、ある程度目処が立っていた方が勉強もしやすいでしょう」
花陽「そうかそうか、じゃあ7×4」
穂乃果「26!」
凛「29だろ」
海未「」
花陽「いやぁ…君たち…冗談きついぞこれは…」
真姫「海未先輩も固まってるわよwwwwww」
花陽「真姫ちゃんこら笑いごとじゃないぞ…こらホント、相当しんどいなぁ…」
花陽「九九もまともにできないんじゃあ…これ、これどうすんだ?私はどうすればいい?」
真姫「wwwwww」
凛「ま、ま、まあ!ここでいかに凛達に勉強を教えられるかが、かよちんの腕の見せ所じゃない?」
花陽「ぼかぁ高校生の友人に九九を教えてあげられるような強い心は持ち合わせてねえんだよ…」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「おい壁」
凛「あぁ?wwww」
花陽「他にできない教科あんだろ?正直に言いなさいよ」
凛「えっとねぇ、英語だねwwwwwwあと国語wwwwww」
花陽「ほとんど全部じゃねえかこの野郎!よくこの学校に入学できたなあ!?えぇ!?本当によお!」
凛「まぁまぁ落ち着いてwwwwwwとりあえず凛の言い分も聞いてよwwwwww」
花陽「あ?なんだあ?」
凛「まずさ、日本人の凛達が外国の言葉を勉強すること自体おかしな話だと思うんだよねwwwwww」
花陽「うるさいよ!日本語もまともに使えねえくせに偉そうな事言ってんじゃねえ!!」ゲシッ
凛「いってえwwwwww左足はやめろってwwwwwwそろそろ取れるからwwwwww」
花陽「取れちまえばいいんだそんなもん!そんでカカシにでも転成すりゃいいんだ!ちっとは人の役に立ってみろ!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「くっくっく…ほんとよお…こんな馬鹿でも入れるくらい入学者が居なかったのか?この学校は?wwww」
真姫「廃校になる理由が分かった気がするわねwwwwww」
花陽「これ…もういっそのこと廃校にして馬鹿を減らした方が社会に貢献できるんじゃねえのか?」
凛「それはマズイよかよちんwwwwww」
花陽「1番マズイのは君の頭だあこの馬鹿!!」
凛「うっはっはっはwwwwww」
真姫「これでwwwwこれで赤点取ってエントリー出来なかったら恥ずかしいわよwwww」
にこ「その通りよ!赤点なんて絶対とっちゃダメ!」
花陽「威勢が良いのはいいんだけどよ、高3にもなって数ⅱの教科書広げてるようじゃあアンタもどうしようもねえぞ…」
花陽「そもそも受験生だろアンタ、なんだアレかい?バカ田大学にでも入学する気なのかい?」
凛「バカ○ンじゃないんだからwwwwww」
花陽「それとリーダー、アンタはどうなんだ」
穂乃果「私は数学がどうしても苦手なんだよね…農業科目なら得意なんだけど」
花陽「はい?wwww」
ことり「穂乃果ちゃんは昔から農業が得意だよね」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「なんでwwwwなんでよりにもよって農業なんだよwwwwというかリーダーの家は確か和菓子屋だったろwwwwww」
穂乃果「うん、でも将来は農家になるのが夢なんだ!」
凛「あっはっはっはwwwwww」
花陽「もうwwwwもうこれ意味わかんねえぞwwwwどういう経緯で和菓子屋の看板娘が農家を目指す事になるんだよwwwwww」
花陽「親からしてみりゃある意味グレてるぞこの看板娘はwwwwww農家になるだのアイドルになるだの…TOK○Oでも目指してんのかあ?wwww」
凛「うっはっはっはwwwwww」
海未「ハァ…3人ともこれじゃあ、一体どこから手をつければ良いのでしょうか…」
花陽「手のつけようがねえぞお…もう諦めた方がいいんじゃあねえのかい?」
希「じゃ、ウチが面倒見てあげようか?」
花陽「うおぉ!?なんだ副会長か…驚かしやがって…」
凛「勝手に驚いただけだろスズムシ」
花陽「うるせえ!」ドゴォ
凛「お゛ぉ゛っ!?…こ、こいつwwwwみぞおち入れやがったなwwww」
希「相変わらず仲がええんやね…それより、勉強できなくて困ってるんでしょ?ウチが勉強教えてあげる」
穂乃果「いいんですか?」
希「これでも頭は良い方なんよ?」
花陽「流石は副会長様だ、どっかの壁とは大違いだね」
凛「あぁ?wwww」
にこ「わ、私は別にいいわよ!ににににこにこにこは赤点の心配なんて無いんだから…」
ガシッ
にこ「ひゃあっ!?」
希「あんまり嘘つくとこのままわしわしするよー?」
にこ「ごごごごめんなさい…勉強教えて下さい…」
希「はい、よろしい」
花陽「えぇ…いやぁ凄かったねえ、今の」
真姫「すごい速さで部長の…部長の胸を鷲掴みにwwwwww」
花陽「なんの躊躇いもなく女の象徴をこうガシッと掴んで、本能のままに揉みしだくと」
真姫「(笑)」
花陽「こらアレだよ?もし男同士だったら××××を掴んでるようなもんだぞ?」
真姫「ちょっとwwwwwwやめなさいよwwwwww」
花陽「同性に××××掴まれてよ、お前のタマは俺が握ってるぞなんて言われて脅されてんだ」
花陽「こんなに恐ろしい事はねえってwwwwいやー怖い怖い、勉強しておいてよかったなぁwwww」
真姫「wwwwww」
希「じゃあ3人とも、これからバシッバシ叩き込むから、気合入れて頑張ろー!」
にこ「」
穂乃果「」
凛「」
花陽「おぉ…もう3人ともすっかり白くなっちゃってwww」
真姫「あの光景を目の当たりにしたんだから無理ないわよww」
花陽「ほらwwこいつらこの世の終わりのような目で私らに何かを訴えてるよww」
真姫「www」
凛「助けて…助けてよ…これダメだよ…」
花陽「自業自得だあこの馬鹿wwこの先揉まれる事も無い胸を揉んで貰えるだけありがてえと思えwww」
凛「うっせえ死ね!」ゲシッ
花陽「いってえwwwあっはっはっはwwwざまあみろwww」
凛「帰りたいよぉ…」
花陽「あっはっはっはwww」
同時刻 生徒会室
絵里「…ハァ」
絵里(アイドル研究部の動画を見てみたけれど、やっぱり素人以下ね、見てられないわ)
絵里(これ以上学校の評判を落とさない為にも、彼女達には活動を自粛してもらわないと…)
絵里(…あれ?まだ動画の続きがある…というか、この動画だけ異様に長いわね…)
『うるっせえなこのカブトムシ!馬鹿なら馬鹿なりに少しくらい空気を読め!!』
絵里「…」
『だから何でアンタは無言でカメラ回すんだよ!普通合図出すだろ合図!もうなんなんだよこの企画はよぉー!?』
絵里「…」プルプル
『みんなのハートを撃ち抜くぞー!バーン!♡』
絵里「…く…くく…」プルプル
『にっこにっこにー♪あなたのハートに撃ち抜くぞぉ!バァン♡』
絵里「くく…くくく…」プルプル
絵里(…はっ!?何笑ってるのよ私!面白がってたらダメじゃない!)
数分後 部室
花陽「えー…あれから5分ほど経った訳なんだけどねぇ…もう既に地獄と化してるよ」
真姫「(笑)」
花陽「5分だ、5分足らずでこの神聖なるアイドル部がいかがわしい施設に早変わりだ」
真姫「凄い所になっちゃったわねぇ…この施設は…」
花陽「あの三銃士がちゃんと勉強してるんだからねぇ、たいした施設だよこら」
花陽「まあよそ見してたら胸をしこたま揉みしだかれる訳なんだけど」
真姫「(笑)」
花陽「よそ見したら胸を揉まれ、問題を間違えたら胸を揉まれ…」
真姫「とりあえず胸を揉まれるのね」
花陽「そう、つまり揉まれたく無ければ勉強しろと」
真姫「もはや拷問ねwwwwww」
花陽「そりゃ拷問さあ、だって自分の貞操が危機に陥ってるんだもの」
真姫「wwwwww」
真姫「じゃああの三銃士は貞操を守る為に勉強してるのねwwww」
花陽「そうですよ?油断するとあのダルタニアンがすぐに胸を揉みに来ますから」
花陽「田舎からはるばる都会までやってきて『やあやあ決闘だあ!やらんなら胸を揉むぞ!』だなんて言いましてね」
真姫「(笑)」
花陽「もぎ取るように勢いよくガシッとこう…」
真姫「気の毒ねwwwwほんとにwwww」
花陽「しかも、運の悪い事にあのダルタニアン妙にテクニシャンなんですよ」
真姫「同性同士なのにねwwww」
花陽「人の弱点を見つけては執念深く責める責める」
花陽「そのせいで意識が朦朧としてる中、三銃士は貞操を守らんと勉強をする、しないと胸を揉まれるから」
真姫「悪循環ねwwwwww」
花陽「とんでもなく悪循環だねえ、でもここはそういう施設だから、逃げられないんだから」
真姫「wwwwww」
希「ほらにこっち、次の問題の答えは?」
花陽「おっと、早速尋問が始まりましたよ」
真姫「答えを間違えたら部長は胸を揉まれると…wwww」
花陽「まああいつも胸っつーかほとんど壁みてえなもんだけどよ」
真姫「(笑)」
花陽「そこに胸という概念がある限りダルタニアンは揉んできますからね」
真姫「怖いわねぇwwww」
希「にこっち?答えは?」
にこ「え、えっと…2…に…にっこにっこにー♪」
希「真面目に答えなきゃダメやって言ってるやん?」ワシワシワシワシ
にこ「んひぃ!ご、ごめんなさい!やめて!」
花陽「おぉ…(笑)」
真姫「何回見ても凄いわね…」
花陽「凄いというか、こらドン引きだよ…」
花陽「もはや怖いもんね、同じ学園にこんなレズ野郎がいると思うと夜も寝られない」
真姫「(笑)」
花陽「そんなサイコパスに無理やり胸を揉まれる彼女らが気の毒で気の毒で…」
真姫「いやー…ほんと辛そう(笑)」
花陽「そりゃ辛いだろうよ、勉強するだけでも彼女らにとっちゃ苦痛なのに、それに追い打ちをかけるような苦痛を与えてるんだもの」
真姫「辛そうねぇ…」
花陽「辛いだろうねぇ、揉まれてる方もそうだけど、横で怯えてる畜生どもはもっと辛いだろうねぇ」
真姫「辛そうねぇ…」
花陽「君ねぇ、さっきからやまびこの様に辛そう辛そうっつってるけどよ…1番辛いのは遠くで見てる私らなんだからなぁ…」
真姫「wwwwww」
花陽「あのねぇ…あんな壁でも凛ちゃんは一応幼馴染みなんだよぉ、10年ぐるみの付き合いなんだ」
花陽「その親友が辛い顔しながら胸を揉まれる姿をただひたすら眺めてるだけってのはね、中々心にくるものがあるんだよ…」
花陽「私もう…色々辛えよぉ…」
真姫「花陽が泣いてどうするのよ…揉まれないだけマシと思わないとダメ、この先やっていけないわよ!」
花陽「そうですね…そうですよね、そう思わないとダメですよね」
花陽「だって我々帰れないからね、外大嵐だもん」
真姫「リーダーのストレスが、ついに天候に影響を…」
花陽「私もすっかり忘れてたよ、リーダーのポ○モンみてぇな特性をよ!」
真姫「(笑)」
花陽「この漫画みたいな特性のせいで、帰れない上に練習もできないんだから…」
真姫「しかも、リーダーのストレスが溜まるにつれてどんどん悪化していくと…」
花陽「ますます帰れなくなるぞぉ…これは…」
真姫「これが一週間続くのよね…」
花陽「一週間かぁ…辛いなぁ」
真姫「まぁ、暇なら私らも勉強すればいいじゃないって話になるんだけれどね」
花陽「そうなんだけどよ…少しでも勉強したら私らもしこたま胸を揉まれるんじゃねえかって思うと怖くて怖くて…」
真姫「ついに周りにまでトラウマを…」
花陽「それで仕方なく地獄の乳搾りをただひたすらに見学してると…」
真姫「辛いわねぇ…」
花陽「辛いよぉ…」
とりあえず、最低1日1レス更新を目標に再開していきます
長い間すいませんでした
翌日
7:00 校門付近
真姫「二人ともおはよう」
花陽「おはようございます…」
凛「うおぉ頭いてえよぉ…胸も…」
真姫「相変わらず元気が無いわね」
花陽「あるわけないでしょお」
真姫「(笑)」
花陽「むしろ元気な君が不思議なくらいだぞぉ真姫ちゃん、こっちは乳搾りとその監視を強制的にやらされてるんだから」
凛「いいじゃん見てるだけなら…こっちはひたすら胸を揉まれ続けて…」
花陽「最終的には乳首狙ってましたもんねあの紫色」
真姫「(笑)」
花陽「凛ちゃんはそうでもなかったけれど、リーダーと部長はやられましたからね、乳首に」
真姫「あんな悲しい顔でやめて!やめて!なんて言うリーダー初めて見たわよ」
花陽「そんで紫色のほうはもうちょっと!もうちょっとだけ!なんつって乳首を責め続ける」
真姫「それでリーダー達がダウンして朝練も無しと…」
花陽「くっくっく…ほんとに、ほんとによぉ、ラブライブに出場できるのかぁ?今のところ変態と馬鹿しかいねえぞぉ?」
花陽「なんか…そういうビデオに出たほうが儲かるんじゃあないのかい?」
凛「あっはっはっはwww」
「あ!見て見て!μ'sだよ!」
「うわー!すごい!本物だ!」
花陽「お?お?なんだか瑞分と賑やかじゃないか」
凛「凛達のファンみたいだね」
花陽「私達のファン!いやいや嬉しいねぇ!いよいよアイドルって感じがしてきたじゃないの!」
真姫「やっぱり、あの動画の影響は大きいみたいね」
花陽「こんだけ黄色い歓声浴びれたら馬鹿やった甲斐があったってもんだ」
凛「注目されてることだし、ここで一発宣伝入れといた方がいいんじゃない?」
花陽「いよぉし!皆さん大泉ですよぉ!あの大泉です!あの有名な大泉でごぜえますよぉ!」
凛「馬鹿かお前はやることが極端すぎるんだよ!周りの皆ドン引いてるじゃん!」
花陽「やれっつったのは君だろうが!」
凛「やれっつったってやり方ってもんがあるだろ!馬鹿!」
花陽「馬鹿馬鹿うるさいんだよ人にばっか文句言いやがって!1度鏡相手にやってみやがれ!」
真姫「外で喧嘩するのはやめなさいよwwwwまた人が集まってるわよwwww」
このSSまとめへのコメント
なんだこれwwwなんだこれwww
脳内でボイスが再生されるwww
どんどんおもしろくなっていくwww
天才を見た
可能性感じた
これは素晴らしいわwwwwwwwww
この人、マジで面白い!
そして才能を無駄にしているw