のんのんびより×トレマーズのクロスSSです。
先月午後ロードショーでトレマーズ1~4が放送されてたのでその影響で書いてみました。
正直誰得なSSですがよろしければよんでやってくだいさい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386158686
これはとある…あ~…ある意味忌まわしい事件の記録である。
俺の名はバート・ガンマー、今回オーストラリアで出現したあるクソッタレ生物を数匹捕獲したので
故郷であるパーフェクションに持ち帰りどこかのバカタレどもに売り払おうとしたのだが…
これがそもそもの間違いの始まりであった…
俺がオーストラリアに帰る際に立ち寄ったJAPANという国で気が付いたらあのクソッタレどもが檻から逃げやがった!
俺はそのクソッタレどもを追うためにJAPANのとある田舎へと急行する訳なのだが…
ところで…下品で失礼!
ここは日本の何処かの田舎町の旭丘分校…
れんげ「今日も平和な一日なのん。」
夏海「ていうか平和過ぎて夏海ちゃんつまんな~い、何かさあ…面白い事ないかな?」
小鞠「そんな事言って…アンタ昨日隠してた0点の答案をお母さんに叱られたばっかじゃん!
少しは反省しなよ!」
蛍(あぁ…小鞠先輩今日も可愛いなぁ♪)
卓「…」
一穂「zzz」
ドッパーン
??『…』
れんげ「今校庭で変な音がした気がするけど…気のせいなのん?」
一方こちら駄菓子屋…
楓「暇だな…客も来やしな…」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
楓「な…何このでっかいトレーラーは!?」
バート「おい姉ちゃん、ちょっといいかい?
それにしても寂れた場所だな、俺んとこの地元に似てんなぁ。」
~帰り道~
夏海「あ~勉強したからお腹空いたわぁ、帰りに駄菓子屋行って買い食いしようぜぇ!」
小鞠「ちょっと夏海!アンタまた…」
夏海「こまちゃん…買い食いって大人っぽくね?」
小鞠「大人!(ピクッ!)よし!みんな行こー!!」
蛍&れんげ「「単純だ…」」
卓「…」
<駄菓子屋>
れんげ「駄菓子屋にゃんぱす~!」
夏海「駄菓子屋―、来たぞー、お菓子あるかー?」
小鞠「…って何これ店の中が…」
スッカラカン
楓「オゥお前ら、悪いが今日は閉店だ。
いやまさか店の品物売り切れになるなんて開店以来初だよな…」
夏海「ふざけんな!?こっちは腹減ってんだ菓子寄こせ!何でもいいから寄こせ!」
楓「うっせバカ!田んぼのタニシでも喰ってろ!!」
蛍「けど駄菓子屋さんの食べ物を全部買い占めるなんて…」
小鞠「これが噂の大人買い…やっぱ大人は違うわ!」
れんげ「ちなみにお店のお菓子買占めたのは一体誰なのん?」
楓「誰って…そういえば見かけない顔だったな…
中年のちょび髭生やしたおっさんで帽子被ってて第三次大戦がなんたらとか言ってたわ。」
夏海「中年のおっさんねぇ…ウチ全然心当たりが無いわ…
ていうか…お菓子無いなんてつらいわ~明日土曜で休みなのにつらいわ~…」
蛍「あの…明日は土曜日ですけど先生が半ドンで授業やるって言ってましたよ?」
夏海「マジかよ!あのぐーたら教師…何で変なとこだけ真面目なんだよ!?」
卓「…」
~その夜~
<越谷家>
ボシュッ ボシュッ
小鞠「何だろ…外から変な音がして全然寝れないよ…」
夏海「zzz」
卓「…」
~早朝~
雪子「コラー!夏海!これは一体どういう事なの!?」
小鞠「何々?また夏海がやらかしたの?」
夏海「え?何?心当たりがあり過ぎて何の事だかわかんないんだけど…」
雪子「この畑の惨状はどういう事なの!?」
夏海「畑って何の事だよ…ってうわっ!?」
小鞠「酷っ!?畑がグチャグチャじゃん!!?おまけに何この変な臭いは…」
雪子「昨日の夜アンタ畑荒らしてたんでしょ!母ちゃんわかってんだからね、ハッキリおっしゃい!!」
夏海「ちょっと待ってよ母ちゃん!
ウチは無実だから、大体夏海ちゃん夜はよい子だからちゃんと寝てたし!」
卓「…」
雪子「え?わかったわ、お兄ちゃんがそこまで言うなら…」
小鞠「兄ちゃん今何か言ってたかな?あ、このみちゃんだ!」
このみ「おばさーん!
あぁ…やっぱり越谷家の畑もやられてましたか、ウチの畑も酷い有様ですよ!」
雪子「えぇっ!
じゃあここら一帯の畑がやられた訳?まさか熊か狸が大量発生でもしたのかしら?」
夏海「ていうかウチ…濡れ衣着せられて傷ついたんですけどー!母ちゃんに謝罪を要求します!」
雪子「何言ってんの!アンタが普段から誤解される様な事をしてるから!」(ガミガミ!)
<旭丘分校>
夏海「…てな事があってさ、それから1時間近く説教されちゃったわけよ。
まったくウチに濡れ衣着せた犯人が恨めしいわ!」
蛍「アハハ、けどママが言ってましたけどこの辺りの農家のほとんどがやられたらしいですね。
なんでも被害に遭った畑は強烈な異臭が残ってたとか…」
れんげ「むむむっ!これは事件の予感がするのん!」
夏海「事件かぁ、いいねぇ!その事件私らで解決」
ドボォンッ!
夏海「何!今の土煙は!?」
れんげ「校庭のあっちこっちから吹いてるのん!」
どんなコラボだよ!
小鞠「ちょ…ちょっと…これって…
いやダメだ…ここで冷静な態度を取らなきゃ大人の女失格だよ私!そうだ!先生!」
一穂「zzz」
蛍「熟睡してますね…」
夏海「いざという時は頼りになれよ公務員…」
卓「…」
夏海「え?兄ちゃん…何々…おぉっ!校庭にでっかいトレーラーが入ってきたよ!?」
ド ド ド ド ド ド ド ド
バート「まだいやがったかグラボイスどもめ!
このバート・ガンマーさまがお前らをぶっ殺しに来てやったぜ!!」
ドルルルルルルルルル!!
バート「どうだゴキブリどもが!ブローニング M2 キャリバー.50の対空機銃砲だ!
これで全滅しやがれ!!!!」
ベチャッ グチャッ
小鞠「変なおっさんがいきなり校庭に乗り込んできて銃ぶっ放してる…」
夏海「うげ…何かよくわからん物の破片が辺りに撒き散らかされてる…しかも匂いが強烈…」
れんげ「臭いのん…」
蛍「あ、どうやら終わったみたいですよ。しかもこっちに近付いてくる…」
バート「ようガキども、怪我は無かったか?
俺の名はバート、このクソッタレグラボイスを追って遥々ここまでやって来たんだが…
どうやらこれで全滅したようだな!」
夏海「グラボイス?じゃあ昨日の夜畑を荒らしたのはこいつの仕業!?」
バート「そうだ、このゴミ野郎は地球上でもっとも生きてちゃいけねえ野郎でな。
何でも喰っちまう雑食で人間さまだって一飲みよ!
まぁ…これで全て解決したはずなんだが…」
夏海「ねぇねぇ、おっちゃん!
あのトレーラーの中に他にも銃があるんだよね?ウチも見たいなぁ…ダメ?」
バート「やめときな、この国じゃ銃刀法なんたらで処罰されちまうんだろ?
今回俺はかなり違法を潜り抜けてるからな、悪いが…って何してんだこのガキ!?」
夏海「うりゃ!鼠花火!」
バート「何してくれてんだクソガキ!?
俺のトレーラーに花火なんぞ投げ込みやがって!逃げろ爆発するぞ!?」
ドッゴォォォォォォォォォォォン
蛍「ゲホッゲホッ!さっきの爆発よりもすごかった…」
れんげ「見て見て、キノコ雲が浮いてるのん!」
小鞠「うわぁ本当だ…てか私たちよく生きてたよね…」
卓「…」
とりあえずここまでなのん
突発的に書いたので正直話の展開は期待しないでほしいので…
すみません超俺得です
続き期待しないわけにゃいかないよなあああ
そういやバートがかみさんと別れた時は東西ドイツ統一のときだっけか
何でトレマーズwwww
1>4>>>2>3だよな
バート「なんてこった…2tのTNTが爆発しやがった…俺のトレーラーが…」(ガックシ)
夏海「な…夏海ちゃん悪くないしー!」
小鞠「いやいや…今の10:0でアンタに非があるからね!」
蛍「あれ?なんかまだ土煙が収まってないような…」
ボシュッ ボシュッ
バート「なんてこった!あいつらまだ生きてやがったんだ!?
全員建物の屋根に上るんだ!急げ!!」
ダダッ
小鞠「ひぃー!届かないよ!」(ピョンピョン)
蛍「先輩!私が下から押しますから急いで登ってください!」
蛍(あ、先輩のパンツ見えた!しかもくまさんプリントで可愛い…)
小鞠「ありがと蛍!うんしょうんしょ!みんな登れた!?」
蛍「私は大丈夫です!あ…れんちゃんは?」
れんげ「ウチは大丈夫、兄ちゃんがおんぶしてくれたから!」
卓「…」(こくん)
バート「よーし、全員登れたわけだな!これで一安心だ!」
「「タスケテー!」」
小鞠「あれ?今…誰かの声が聞こえてきたような気が…」
れんげ「あそこ見るのん!なっつんが…」
バート「校庭の木によじ登ってやがる…何でお前だけそんなとこにいるんだー!?」
夏海「いや…反抗期な年頃でして…ちょっと大人の言う事に逆らってみたいなと…」
バート「とにかくそこでジッとしてろ!
地面から離れればヤツらは襲ってはこないからな!」
蛍「けどこれでなんとか大丈夫ですね、あとは異変を感じた大人の人たちが助けを呼んでくれるはずですよ!」
小鞠「助けって…あれ?確か今日はウチのお母さんたちここから40キロ離れてるジャ○コに買い物に行ったんじゃ!?」
卓「…」(コクン)
蛍「そういえばウチのママもこまちゃん先輩と一緒に買い物に…」
れんげ「今日ここにはねーねーと駄菓子屋くらいしか大人がいないんなー!」
夏海「うおー!マジでか!?
何でこんな時に限ってこの町で一番頼りにならない大人No.1と2のバカコンビしかいないんだよ!?」
小鞠「そ…そうだ携帯だよ!携帯で警察とかに連絡すれば…」
れんげ「こまちゃん携帯持ってるん?」
小鞠「持ってない…お母さんが必要ないでしょって言うし…」
蛍「私も…」
卓「…」
夏海「チックショー!母ちゃん恨むぞコノヤロー!?」
バート「落ちつけお前たち、所詮余所の人間なんぞ充てにはならん。
今は泣き言なんか言ってないで俺たちで解決するしかないんだ!」
小鞠「余所の人間って…おじさんだって余所の人じゃ…」
蛍「まあまあ…」
バート「これは昔黒手のケリーという男が我がガンマー家に伝わるありがた~い言い伝えでな…
『男には自力で乗り越えなきゃいけない時がある!そして今が…その時だ!!』とな!
いいか!ここで臆病者として死ぬか…それとも勝ち残り英雄となるかお前たちで決めろ!」
れんげ「ウチ…臆病者は嫌…英雄になる!!」
卓「…」(コクン)
小鞠「もうどっちでもいいから生き延びればそれでいいや…」
蛍「私は臆病な先輩もいいと思います!
あ、そうだ!先輩に元気づけるためにこの新作のこまちゃん人形プレゼントしますね♪」
夏海「あの~ウチが大ピンチな時に勝手に盛り上がらないでくれるかな~?」
蛍「それで…あのどうやってあの…グラボイズを倒すんですか?」
バート「よく聞いてくれた、ヤツらは土の中を駆けずり回るモグラみたいな習性がある。
そこを利用すればいい、そのためにも…こいつを使う!」
れんげ「そ…それは!?」
小鞠「駄菓子屋にあるミニ四駆?」
バート「本当はラジコンカーが欲しかったが現地調達できたのがこれっきゃなくてな。
さぁお前たち、さっそくこのミニ四駆に爆弾をくっつけてくれ!」
蛍「わ、わかりました!」
卓「…」(シュン)
小鞠「あれ?お兄ちゃん何で落ち込んでるの?」
れんげ「兄ちゃんはダッ○ュ!四駆郎大好きなのん。
だから爆弾くっ付けて走らせるなんて邪道な行いはしたくないって嘆いてるのん!」
夏海「アホかー!今はそんな事言ってる場合じゃねーだろ兄ちゃん!?
ちなみにウチは爆走兄弟レッツ○ゴーが大好きだから!やっぱミニ四駆はフルカウルでなきゃね!」(ウンウン)
小鞠「もう…いいから走らせるよ!」
ビィー ドッカーン!
夏海「うおお!あの化け物爆弾仕掛けのミニ四駆飲み込んで爆発しやがった!
…って痛っ!?肉片がこっちにまで飛び散ってくる!!」
蛍「作戦大成功ですね!もう全部走らせちゃいましょ!」
卓「…」(ブルブル)
れんげ「え?やめてくれって?ダメなのん!
ウチらが生き残るためにミニ四駆さんには犠牲になってもらわなければいけないのんな!!」
ビィー ビィー ビィー ドカーン ボカーン アハーン
卓「…」(ガックシ)
夏海「ハッハッハ、どうだ化け物!人間さまを舐めるからこうなるのだ!」
蛍「これで全滅ですか?」
バート「いや…まだ一匹残ってやがるぞ。」
小鞠「じゃああいつで終わりだね、うりゃ!最後の一台だ!」
ビィー
グラボイズ『…』(ペッ)
れんげ「あいつ吐き出したのん!?」
バート「しまった!やり過ぎたんだ…あの野郎知恵をつけやがったな!
ヤツら…見てくれは醜い化け物だがアレで知恵は中々のモノでな…
短期間で悪知恵を働かせる忌々しいヤツらなんだ!」
小鞠「短期間で悪知恵を働かせる…まるで夏海みたい…」
夏海「ウチの事を悪く言うなー!?」
ポイッ
蛍「キャー!爆弾付きのミニ四駆がこっちに投げ返されてますよ!?」
バート「やばい…みんな逃げろ!?」
ドッカーン
夏海「ひぃー!屋根にいたみんなが爆風で吹っ飛ばされた!?ウチだけ木に登ってて助かったわ…」
小鞠「ケホッ…ケホッ…みんな大丈夫?」
蛍「私は大丈夫です?」
れんげ「ウチも大丈夫なのん!」
卓「…」
バート「クソッタレ!全員屋根から落とされちまったか…こうなりゃここを脱出するぞ!
この学校には車は無いのか?」
れんげ「車ならあるのん!ねーねーの新車があるのんな!!」
バート「よーし!全員それに乗り込め!!」
小鞠「一姉の新車って…」
蛍「まさか…」
………
トコトコ
小鞠「そんな訳で一姉の新車に乗り込んだけど…」
トコトコ
蛍「これ…この前の遠足で先生が買ったっていうコンバインじゃ…」
れんげ「ピカピカの新車なのん!」
卓「…」
ジィー
バート「何だよその目は?しょうがねえだろ知らなかったんだし!
これというのも情報が伝わってなかったからだ!
情報さえ正確に伝わってりゃこんなモンに乗り込みやしなかったよ!?」
小鞠「ほら夏海、アンタもコンバインに乗りなよ!こっちの方が(たぶん)安全(?)だよ!」
夏海「その台詞の間にある括弧がウチ的にスゴ~く気になるんだけど…」
グラボイス『キシャァァァァ!!』
バート「おいクソガキ!言っておくがそんな木じゃあと5分と持たんぞ!
さっさとこっちに飛び移りやがれ!!」
夏海「ヘイヘイわかりましたよっと!(ヒョイ)
それでこれからどうするの?
まさかこんなコンバインで他の町に助けを呼びに行くわけじゃないよね?」
バート「おい誰か、まともなプランがあるヤツはいないか?」
蛍「とりあえず…お腹も空いたしお昼にでも…」
夏海「今日土曜だから半ドンで学校終わりだし…
今朝の騒動の所為で母ちゃん朝ごはん作ってくれなかったよな…」
小鞠「ちょっと…今はごはんの心配なんかしてる場合じゃないよ!」
れんげ「なら駄菓子屋に行くのん!
昨日駄菓子屋が今日のお昼に新しいお菓子を仕入れるって言ってたのん!」
夏海「よっしゃそれだ!おっちゃん駄菓子屋に急げー!」
トコトコ トコトコ
夏海「おいおっちゃん!もっとスピード出せよ!軽トラよりも遅いじゃん!?」
バート「コンバインで飛ばせる訳ねえだろ!いい加減黙らねえとその口縫うぞコラ!!」
グラボイス『…』
れんげ「あれ?さっきまでコンバインの周りをグルグルしてたのに急に動きが止まったのん?」
夏海「うっしゃー!チャンスだ!このまっま駄菓子屋へ急げー!」
バート「気になるな…まさか…」
オレ得なスレ発見ww
<駄菓子屋>
れんげ「という訳で到着したのん!」
楓「……何でお前らコンバインに乗ってここまで来てんだ?
つーかそれ一穂のヤツじゃん、それに昨日ウチの食料品全部買い占めたおっさんもいるし…」
夏海「うおー!詳しい話は後だよ!今は一刻を争う緊急事態なんだよ!?」
れんげ「そうなのん!」
楓「…それで一体何だってんだよ?」
夏海「それは…」
楓「…」
夏海「それは!」
楓「…」
夏海「それは!!」
楓「いいから早く喋ろよ…」
夏海「お菓子頂戴♡」
楓「死ね!」ボカッ
夏海「あべしっ!?」
小鞠「ちょっと夏海!こんな時にふざけないでよ!?」
蛍「あの…実は大変な事になってるんです!
昨日から畑を荒らしているのがとんでもない化け物で…それが学校に現れて私たち命辛々脱出出来たんです!」
れんげ「ちなみにそいつまだ一匹生き残っててこっちに向かってるのん!」
楓「いや…いきなりそんな事言われても…うん?
なぁ……お前らが見たっていう化け物ってもしかしてあいつの事か?」
夏海「ハッ!駄菓子屋の入り口の前に変な生物が!?」
蛍「けどあれ…さっきの大きなナメクジと形状が違ってますよね…
なんていうか…小さくなってるし…」
バート「しまった!ヤツめ…シュリーカーに進化しちまったようだな!
グラボイズはああやってシュリーカーに進化する事で地上でも行動可能になるんだ!」
シュリーカー『グルルルル!』
夏海「どうすんのさ…あいつ店の中に入って来るよ!?」
バート「いかーん!みんな店の外に避難するんだ!」
「「ハァ…ハァ…」」
バート「とりあえずみんな助かったようだな…」
シュリーカーA『ガツガツ!ムシャムシャ!』(ポコーン)
シュリーカーB『オギャー、ガツガツ!ムシャムシャ!』(ポコーン)
夏海「しかもあいつら店の食い物喰いまくって増えてるし!」
小鞠「まるで鼠みたく増えてる…」
楓「あの化け物ども…私の店の商品タダ食いしやがって…絶対に許さん!!」
バート「いい心意気だぜ姉ちゃん!そうだ、今は逃げる場面じゃねえ、戦う場面だ!
思えば俺もそうだった、東西の冷戦が終わり…力を振るう場所が無かったんだ…
そんな時…現れたのがグラボイズどもだった!
俺はようやく戦う機会を与えられたとそれは舞い上がり…」
夏海「おっちゃん…話はいいから早くなんとかしてよ…」
バート「まったく話の腰を折りやがって…
実はさっきトレーラーを爆破される前に武器を外に出しておいたのさ!
グラボイズの時は地中にいたから使えんかったがこいつらになら有効だ!
さぁお前たち…武器を受け取るんだ!!」
小鞠「武器ってなんだろ?」
バート「よーしまずは坊主だ!
お前にはこれだ、H&K HK91の自動小銃だ!これで出てくるヤツらを全部ぶち殺せ!」
卓「…」(コクン)
バート「次にでかい姉ちゃん、お前にはこのウィリアム ムーア&カンパニー 8ゲージ水平二連散弾銃。
通称像撃ち銃を渡してやる!
その名の通り像も一発で殺せる代物だ!!」
蛍「うわぁ…日本は銃社会じゃないんですけど…」
バート「駄菓子屋の姉ちゃん、アンタにはこれだ!ウィンチェスター M1300ディフェンダーだが…」
楓「あん?どうした?急に雰囲気が暗くなったぞ…」
バート「これは別れた女房の銃でな…
何でも女房は東西の冷戦が終わってダラけた俺の姿を見たくないって言って出て行っちまったんだ…うぅ…」(ガックシ)
楓「そうか…まぁそのあれだガンバレ!」
れんげ「ウチもー!ウチも戦うのん!!」
バート「フフフ気に入ったぜ、リトルガール!
お前さんのその意気込みに惚れ込んでこいつをくれてやろう、これだビビったか?
LAR グリズリー・ビッグボアだ!反動はデカいがまぁ…お前さんなら扱えるはずだ!」
れんげ「ウチ…頑張る!」(キラキラ)
小鞠「れんちゃんまで武器を…ねえねえ私にも頂戴!私はお姉さんなんだから!
みんなの事を守らなきゃいけないの!!」
バート「フッ、俺にはわかる。
お前さんは自分の低身長にコンプレックスを感じているんだろう。
そんなお前にはこれだ!かつて俺のご先祖がグラボイス退治に使ったパント銃を使わせてやる!
威力は絶大だが弾の装填に時間が掛かるのが難点だがな…」
小鞠「おほー!みんなよりも大きな銃だー♪うん!私頑張るよ♪」
夏海「んじゃ…前座は終わった事だし…おっちゃん!早くウチに銃をよこしな!
あいつら全員ぶっ倒してやるからさ!!」
卓「…」
小鞠「…」
蛍「…」
楓「…」
れんげ「…」
バート「第三次大戦が始まったってお前にゃやらねえよ!」
夏海「おい!何でだ!?
ウチはバーチャルのゲームじゃ頼れるソルジャーだよ、戦友のこまちゃんならウチの事わかってくれるよね!?」
小鞠「こまちゃん言うな、大体アンタの所為でこうなってんだし私だってアンタに火器なんか渡したくないよ…」
夏海「おのれ…みんなしてウチを丸腰にしたいか…
まるでロープレでひのきの棒持ってラスボスに立ち向かうLv.1の勇者の気分だよ!」
蛍「あ、うまい例えですね!」
バート「まあいいだろう、お前にも専用の銃を与えてやる。
俺が昨日この駄菓子屋で買った銃だが中々いい物でな、おまえにくれてやろう。」
夏海「何だよ!あるなら最初から言えばいいのに…さぁみんな!ブチかますよ!!」
ジャキッ
ドルルルルルルルル!!
ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!
ドゴーン!!
夏海「ほほぉー、みんな景気よくぶっ放してるねえ。」
シュリーカー『ガアア!』
夏海「フッフッフ、シュリーカーくんや無謀にも立ち向かってくるかね。
さっきまでのウチとは一味違うよ、なんたってウチにはこの銃があるんだからね!」(パンッ)
夏海「…」
シュリーカー『…』
夏海「なんじゃこりゃー!?これ運動会で先生が使う銃じゃん!?おのれ…おっちゃん騙したな!!」
小鞠「アンタに実弾なんか渡すわけないじゃん…」
卓「…」(コクリ)
バート「どうだ、勇気100倍だろ!!」
夏海「騙しやがって!大人なんか大嫌いだー!?」
シュゥゥゥゥゥゥ
れんげ「そんな訳でシュリーカーを一杯やっつけたのん!」
楓「うぅ…うちの店が蜂の巣に…どうすんだよこれ…」
夏海「いや…駄菓子屋が一番はりきってぶっ放してたし…」
バート「なぁに!命さえあればいくらでもやり直せるさ!さて…これで一件落着か?」
シュリーカー『グァァ!!』(パリパリ)
小鞠「うげっ!まだ一匹残ってるし!?」
夏海「うおお!B級映画じゃお約束の展開だ!!」
バート「しかもこいつ進化してやがる…こいつは…逃げろアスブラスターだ!?」
アスブラスター『ギャオオオ!』
れんげ「あいつ空飛んでるのん!」
バート「ヤツはケツの穴にガスが溜まっていてそこからロケットの要領で空を飛びやがるんだ!
おっと、下品で失礼!」
蛍「お尻の穴…キャ!」////
夏海「おい蛍!そんな頬赤らめてる場合じゃないって…おっちゃん早く撃ってよ!」
バート「ダメだ、俺は弾切れだ…さっきのグラボイズを殺すのに使った爆弾があと一発分しか残ってない…
誰かまだ弾を残しているヤツはいないか?」
「「無いで~す!」」
バート「おのれ…万事休すか…」
れんげ「あいつ頭からレーダーみたいなの出して何か調べてるん!」
バート「ヤツはアレで熱を探知するんだ、そして得物を見つけて追い回す訳だが…」
夏海「熱?爆弾?おぉ!夏海ちゃん閃いちゃったよ!こまちゃんちょっと手伝って~♪」
小鞠「えぇ…ちょっと夏海!何で私まで!?」
バート「あのガキ何をする気だ?」
れんげ「あぁ!なっつんとこまちゃんがねーねーのコンバインに乗ってきたのん!」
トコトコ
夏海「ハハハ!農家の子供舐めんな!母ちゃんに内緒でコンバインの運転なんかお手のもんよ!」
小鞠「うぅ…何で私まで…」
バート「それで一体どういうプランなんだ!?」
夏海「それでは披露しましょう!まず…先ほど駄菓子屋から失敬した灯油をコンバインにぶちまけます!」
楓「おまっ!勝手にウチの商品持ち出すんじゃねえ!?」
夏海「続いて、先ほどの運動会用の銃をライター代わりに火打ちとして使います。」
ボッ
小鞠「ひぃぃっ!?コンバインが燃え出した!?」
夏海「そしてその間にウチとこまちゃんは脱出します!」
小鞠「今の一連の流れで私の必要性が感じられないんだけど…
…ってあれ?(グィッ、グィッ)服が引っ掛かってコンバインから降りられないよー!?」
蛍「待っててください先輩!今助けに…」
アスブラスター『!』(ボォォォォ)
バート「しまった、アスブラスターが熱を探知してコンバインに突っ込んで来るぞ!?急いで逃げろ!!」
小鞠「無理ー!取れないよー!キャァァァァァ!?」
ドッガァァァァァァァァァァン
れんげ「コンバインが大爆発したのん!」
楓「おい…あの人影っぽいの小鞠じゃないのか?」
蛍「そ…そんな…こまちゃん…小鞠先輩が…小鞠先輩が!?うぇぇぇぇぇん!!」
卓「…」
バート「泣くな!戦いにおいて戦士の死は当然なんだ…
しかしいつの時代も何故俺のような老いぼれよりも先に若者ばかりが死ぬのだ…」
夏海「さよなら姉ちゃん、ウチは姉ちゃんの死を受け入れこれから強く生きていくよ。」
………
小鞠「勝手に殺すなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「「生きてた!?」」
蛍「よかった~!こまちゃん先輩生きてたんですね♪」(ギュムッ)
小鞠「く…苦しいよ蛍…」
楓「けどそれじゃ今コンバインで燃えているあの人影は一体何なんだ?」
小鞠「あれはさっき蛍が渡してくれたこまちゃん人形だよ。
ゴメンね蛍、蛍がくれた人形ダメにしちゃって…」
蛍「いいんです…先輩が無事でいてくれれば!」(ギュムッ、ギュムッ)
小鞠「く…苦し…蛍の胸が圧迫して…窒息死する…」(グフッ)
アスブラスター『ギャオオオオ!!』
バート「おのれ…まだいたのか!最後に残ったこの爆弾を喰らって死にやがれ!」
れんげ「待つのん!」
アスブラスター『zzz』
夏海「あれ?眠っちゃったよ?」
バート「そうか、俺たちがコンバインに突っ込んだアスブラスターに注目してる間に
こいつは店の菓子を貪り食ってたのか!
こいつらは腹一杯になると寝ちまう習性があるんだ、今のうちに処分しちまうか!」
れんげ「待って、こいつ…よく見ると…具みたいな気がしてきたのん!ウチが面倒みる!」
バート「バカ言うんじゃねえ!こんなヤツペットにして飼うわけにはいかないんだぞ!?」
楓「いや待て、私にいい考えがある。フフフ!」
夏海「うわっ、この顔はまるで悪い事企んでいる顔だ!それじゃウチらはこの辺で…それじゃ…」
楓「待て夏海、お前だけは残れ!」
夏海「へ?」
――――――――
――――――
――――
れんげ「それから一週間後、おっちゃんはアメリカに帰国したのん。残ったアスブラスター改め具2号は…」
夏海「ハイハイ美味しいかい?」
具2号『ガツガツムシャムシャ』
楓「ハイ、押さないで押さないで!これがこの村で発見された新種の生物だよ!」
観光客A「おぉ!これがか!」
観光客B「スゴい…まさに貴重種だ!」
観光客C「これ…いくらで譲ってもらえますか?」
楓「こりゃ売り物じゃなくてね、まぁ××円なら考えなくもないが…」
観光客D「ひぇっ!そりゃ法外な値段だ!?」
楓「それが嫌なら拝観料1万円払って観るこったね、オラ!飼育係手休めるんじゃねえぞ!!」
夏海「へ~い、ほら具2号…た~んと食べるんだぞ…」
具2号『ガツガツムシャムシャ』(ボシュッ、ボシュッ)
夏海(こいつ喜ぶとケツから火出すんだな、バートのおっちゃんから貰ったチタン合金製の檻に閉じ込めて正解だわ…)
れんげ「あれから具2号はこの過疎化する村の唯一の観光資源になったのん。
なっつんは今回の事件で損害を受けた…
学校の修繕費+おっちゃんのトレーラー+ねーねーのコンバイン+駄菓子屋の修繕費を賠償する代わりに
栄えある具2号の飼育係に任ぜられたの。
そしてウチらは…」
<旭丘分校>
計器『ピー、ガガー!』
蛍「先輩、地震計が異常を示してます!近くにグラボイズが出現しましたよ!」
小鞠「ハァ…またか…結局グラボイズはどっかに卵生み落してたからね。
まったく絶滅するのに何年かかるやら…」
れんげ「こまちゃん文句ばっか言ってちゃダメなのん!ほら早く銃持って行くのん!」
卓「…」
れんげ「あれからウチらはおっちゃんから貰った銃やらの装備でグラボイズ退治の専門家になったのん!
そして今日もヤツらとの戦いの火蓋が切って落とされるのん!!」
一穂「zzz」
終わり
これで終わりなのん
正直初めてのんのんびよりSS書いていくつかおかしな点があったかもしれませんがそこら辺は大目に見てやってください。
おつおつ、なんか続編のフラグ立ってるだろラスト…
乙
展開はどちらかっていうと2だな
個人的に2はリリース当初から21世紀に残したい傑作B級映画と思った
そりゃそうとTNT2tて劇中で石油施設がまるごと吹っ飛んでクレーターできてなかったか?
あ、トレマーズは5も出てるから見てみるといいよ^^
このSSまとめへのコメント
バートの元奥さん、また出てほしいです。