キラ「ちょっと思ったんだけどさ…」(157)


キラ「僕達の言動って時々、おかしくない?」

アスラン「へえ、たとえば?」

キラ「僕とクルーゼさんとの決戦の時のことなんだけどね…」


キラ「僕が『それでも、守りたい世界があるんだ!!』って言ったじゃない」

アスラン「そういえば、そんな台詞あったな。俺は聞いてないが」

キラ「それまで僕とクルーゼさんは口論をしてたんだよ。クルーゼさんの主張を無視してあんなこと言うなんて、おかしくない?」

アスラン「まあ…な」

キラ「相手の発言を無視するなんて子供のすることだよ、バカなの、死ぬの?」


キラ「演技でも罪悪感がしたから楽屋へ行って謝ったよ、八つ橋を持って」

アスラン「そういうのなら、俺もあるけどな…」

キラ「ぜひ、聞かせてもらうよ」

アスラン「分かった、あれはニコルが死んだ後のことだ」


アスラン「俺のせいでニコルが死んだも同然なのに、キラのせいにしたんだ」

キラ「でも、やっぱり親友を殺されたら誰でも復讐の念は持つと思うよ、僕もそうだったから…」

アスラン「もちろん、それだけじゃないさ」

キラ「まだあるんだね」


アスラン「俺は、何かあったらすぐ人のせいにするんだよ。キラとか父親にさ」

キラ「視聴者からしたら、何で人のせいにしてんの、コイツ、みたいな感じだろうね」

アスラン「そうさ、さらにはデコキャラ通り越してヅラ呼ばわりだ、もう散々だ…」


ニコル「そういうのなら、僕もありますよ」

アスラン「ニコル、いたのか」

ニコル「ええ、さっき二人が話しているのを見たので」

キラ「それで、君はどんなことがあったの?」

ニコル「例の死亡シーンのことですよ」


アスラン「あれは、ひどかったな…」

ニコル「そうなんですよ、何回僕をぶっ殺せば気が済むんだ、ってぐらいです」

キラ「通算15回死んだんだよね、SEEDだけで」


アスラン「あれは、俺たちと視聴者に対する冒涜だな」

キラ「僕もニコルを殺しておいて、マードック曹長達に逆ギレだからね、完全に確信犯じゃないか…」

イザーク「俺にも言わせて欲しいことがある!」

アスラン「次はイザークか、人が多くなってきたな…」


イザーク「なんか声優さんの人気のおかげで俺は死ななかったが、当初は途中で死ぬっていう設定だったらしい」

ニコル「性格が変更されたってウィキペディアに書いてありましたね…」

イザーク「俺はそれで大きなショックを受けたんだ!」

キラ「ウィキペディアなんか信じない方がいいよ、にわかが嘘を書いてることもあるし」


アスラン「…なあ、なんか人が集まってきてるぞ…」

キラ「本格的に反省会を開いた方が良さそうだね」

ニコル「じゃあ、セットの準備でもしましょう」


翌日


キラ「えー、これから第1回機動戦士ガンダムSEED反省会を始めます」

観客「ワー」

ラクス「主催はキラ・ヤマトと私、ラクス・クラインです」

キラ「それでは、最初の人どーぞ」


アイシャ「よろしくお願いするわ」

ラクス「(……キラ、誰ですか?この女性は)」

キラ「(ごめん、忘れたよ…)」

キラ「えー、最初の方は……ジェニファーさんです!」

アイシャ「いえ、アイシャなんだけど」


キラ「すみません、勘で言いました」

アイシャ「失礼ね」

ラクス「それでは、本題に入りましょう」

アイシャ「そうね、ラゴゥに乗ってたときのことよ…」


アイシャ「あの時の私のセリフはひどかったわ」

キラ「詳しくお願いします」

アイシャ「とにかく棒読みだったわ。『アツクナラナイデマケルワー』ですって、舐めてるのかしら」

ラクス「素人の領域超えてますわね…」

キラ「バルドフェルドさんもノーコメントでしたよ」


アイシャ「声優が下手すぎよ、ガンダムシリーズの役をするべきじゃないわ」

キラ「深夜アニメの声優にはキャラの名前さえ覚えてない人もいるそうですよ」

ラクス「悲惨ですわね」


キラ「じゃあ、次の方どーぞ」

ウズミ「ウズミ・ナラ・アスハです」

ラクス「(また死ぬ人ですのね…)」

キラ「で、ウズミさんが言いたいこととは?」


ウズミ「私が地球軍のやり方をおかしいと言ったことを覚えているかね?」

キラ「ええ、アラスカ基地でサイクロプスを起動したことですね」

ウズミ「そうだ、そのセリフを言ったことはまだ良い。だが、その後の私の行動がおかしい」


ウズミ「批判しておいて、同じことをするとは私は馬鹿かね」

キラ「多分、悲しいシーンを作るためですよ。やっつけ感満載でしたけど」

ラクス「ヒロインを泣かせておけば良いと考えているのでしょうね。残酷ですわね」


キラ「じゃあ、次」

ムウ「俺だ、ムウ・ラ・フラガだ」

キラ「(なんか気に障るリズムだな…)」

ラクス「それで、ムウ様は何が不満だったのですか?」


ムウ「なんというか…いろいろだな」

キラ「まあ、適当に言ってくださいよ」

ムウ「そうだな…まず、地球に降下してからだな」


キラ「砂漠の辺からですね」

ムウ「ああ、その時からスカイグラスパーを使ってたんだ」

キラ「スカイグラスパーか…嫌なこと思い出しました…」

ムウ「まあ、それからが問題なんだ」

ラクス「と、言いますと?」

俺はSEEDが一番好きだよ
だからSS書いてるんだ


ムウ「宇宙では俺はゼロに乗ってただろ。その時はそれなりに活躍してたんだけどさ…」

キラ「(なんか、言いたいことが分かってきた)」

ムウ「だけど、スカイグラスパーに乗ってから何もしてないんだよ!敵前逃亡したかと思うぐらいにな!」

キラ「確かに、ファインプレーな活躍はあまり無かったですね」


ムウ「あと、ヤキン・ドゥーエでドミニオンの攻撃からアークエンジェルを守った後だ」

キラ「あれは、かっこよかったですね」

ムウ「でさ、ストライクがぶっ壊れただろ、どう考えても死んでるはずだが」

キラ「(僕と同じご都合主義ってやつか…)」


ムウ「それでも生きてて2年後には仮面被ってるんだよな、声でバレバレだけど」

ラクス「SEEDから見た人ならすぐに分かりますわね」

キラ「まあ、いいじゃないですか。元のムウさんに戻ったんだし」

ムウ「まあ…そうなんだけどな」


キラ「次どうぞ」

マルコ「私の番d
ガタンッ


ラクス「…キラ、いきなり落とさなくてもいいのでは…」

キラ「どうせ、出落ちの人の言うことは決まってるし…」


ラクス「………気を取り直して次の人どうぞ」


シャニ「次は俺の番だろ」

キラ「ああ、フォビドゥンに乗ってた人ですね」

シャニ「まず、俺の外見からだ」

キラ「目つきが悪いとか?」

シャニ「違う!もっと別のことだ!」


シャニ「俺ってさ、他の誰かに似てないか?」

キラ「いえ、別に似てないでしょ」

シャニ「髪型と髪の色を見ろよ!絶対同じのいるから!」

キラ「はい、分かりません」

ラクス「さっぱりですわね」


シャニ「…ニコルってやつに似てるだろっ!!」

キラ「それはない」

ラクス「あり得ませんわ」

シャニ「そんなはずはない!俺は病んだニコルとか言われてるんだぜ!?」

キラ「あなたはニコルじゃなくて、シャニ・アンドラスでしょう」

ラクス「人の言うことは気にしない方がよろしいかと」


キラ「次」

カガリ「私の番だな」

ラクス「メジャーな人が出始めましたわね」

カガリ「言いたいことがいろいろあるんだ…」

キラ「(うん、そんな気がする)」


カガリ「私はアストレイの連中よりマシだと言っただろ」

キラ「そんなこと言ったんだね…アサギさん達の立場が…」

カガリ「戦闘経験が多くもないのに、何でそんなことが言えたんだ…」

ラクス「まあ、結構頑張ってましたわね」


カガリ「視聴者からしたら、素人が何言ってんの?って感じだったんだろうな…」

キラ「でも、スカイグラスパーで結構活躍してたじゃないか」

ラクス「出撃しなければ、アスランと会うことも無かったでしょうからね。運命とは不思議なものですわね」

カガリ「そんなものなのか…」


キラ「他には?」

カガリ「…私って口うるさくないか?」

ラクス「それは…」

キラ「うーん…」

カガリ「………」

キラ「…あんまり気にしたことないや」

カガリ「(なんかムカつく!!)」


ラクス「次の方」

クルーゼ「やっと私の番か」

キラ「(ついにきた…!)」

クルーゼ「キラ君、塩味の八つ橋はなかなか良かったよ。だけど私は栗味が一番だがね」

キラ「また、買ってきますよ」

ラクス「(何、この関係)」


クルーゼ「で、本題なのだが」

キラ「ええ、どうぞ」

クルーゼ「私の長ったらしいセリフは全く印象に残っていないと思うのだが…」

キラ「確かに僕もあまり覚えてませんね…」

クルーゼ「しかも、中二病っぽいしな」


ラクス「ところで、キラはどこまでセリフを覚えているのですか?」

キラ「えーと、私のではな、ってところまでかな」

クルーゼ「少なくとも『い』まで言ってくれないか…!」


クルーゼ「それでだ…まだあるn
ガタンッ




ラクス「………キラ」

キラ「…ラクス、何も言わないでよ…3時間も話を聞くのは無理だよ…」


キラ「最後は僕だね」

アスラン「俺がキラの役代わりか…」

ラクス「アスランは永遠の二番手と言われてますからね、あとヅラ」

アスラン「…俺、泣いてもいいか?」

キラ「ダメだよ!泣くのは僕だけの特権だよ!!ラクスの膝の上で!!」

ラクス「///」


アスラン「いいから本題に入れ」

キラ「続編での話なんだけどね」

ラクス「あれはすごかったですわね、いろんな意味で」


キラ「ユニウスセブンが落下してきたよね」

アスラン「ああ、あれは重労働だったな」

キラ「それなのになんで、僕は出撃しなかったんだ!」

アスラン「知るか!」


キラ「なにが『守りたい世界がある』だ!!守ろうともしてないじゃないか!!」

ラクス「前作の意味は何だったのでしょう…」

アスラン「で、俺は真性のクズになってるしな」


キラ「そして、ラクスの代わりをしてくれてるミーアを全否定だよ!!18歳の言動じゃないよ!!」

ラクス「視聴者には私がキラを洗脳したと言われてますし…」

キラ「10話を過ぎても、出撃しない僕はなんなんだよ…」

アスラン「しかもザフトの機体がザクなのに、ザクじゃないという」


キラ「あと、デスティニーの主人公はシンだよ!!なんで主役の影が薄いんだ!」

アスラン「ストライクフリーダムとかチート機体だしな」

キラ「強いのがいいってわけじゃない!!もう結果見えてるよ!!」

ラクス「SEEDが発動しても、あまり意味がない時が…」


アスラン「前もだけど使いまわしが尋常じゃないよな」

キラ「完全に時間稼ぎだったよ…」

ラクス「何とも言えません…」


キラ「なんで最後をハッピーエンドっぽくしたんだろ。シンと僕があそこまでして和解できる方がおかしいよ」

キラ「インパルスに負けたら言い訳だし…僕が完全にクズになってるよ…」

アスラン「それは俺も同じだ」


ラクス「そろそろお開きにしませんか?」

アスラン「そうだな…」

キラ「僕、シンにもう一度謝ってくるよ…八つ橋を持って…ね」

アスラン「お前が八つ橋が大好きなのはよく分かったよ」



シン「今日も来るな…」

ルナマリア「誰が?」

シン「キラさんだよ…いっつも八つ橋持って謝りに来るんだ」

ルナマリア「なんで八つ橋なのよ?」

シン「俺が知るわけないだろ…」


番外編



イザーク「俺が出てたの最初の方だけじゃないか!」

ニコル「それは僕も同じですよ…」

ディアッカ「俺は全く出てないんだが…」

ミリアリア「地味だからじゃないの?」

ディアッカ「…………」

イザーク「…気にするなよディアッカ」

ニコル「15回殺された僕よりマシですよ…」




イザーク「デスティニーになって、デュエルとバスターが消えたんだが」

ディアッカ「愛着あったんだけどな…」

イザーク「フリーダムとか出てきたら俺たち、もうダメじゃないか…」

ディアッカ「お前は三馬鹿のうち、2人も倒しただろ。フリーダムが倒せなかったのにさ」

イザーク「だけど、俺もSEEDの力を得てみたいんだよ!!」

ディアッカ「ビーチバレーで覚醒したろ、そのせいで負けたが」

イザーク「………」




イザーク「そうしないと、アスランに勝てないんだよ!?お母さまぁ!!」

ディアッカ「……グゥレイト!」



END

これで終わりです
見てくれた人に感謝!!

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