うんち「久しぶり」 男「ああ」 (50)
□ 男宅トイレ □
男「…………」
うんち「……うん」
男「どちら様だろうか」
うんち「どちらって」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386082123
うんち「強いて言えばお前の息子だよ」
男「悪いがまったく見覚えがない」
うんち「そりゃデフォルメ化されているからな」
うんち「君の知っていたうんちとは違うさ」
男「では俺の息子かは区別がつかないじゃないか」
うんち「まあな」
男「そのディフォルメ化とやらを解いてはくれないか」
うんち「……お前デリカシーが無いっていわれない?」
男「多少は」
うんち「まあいいや」
男「解除してくれないのか」
うんち「………あのさ」
男「うん」
うんち「俺今水に流そうとしたじゃん?」
うんち「それをお前」
うんち「お前」
男「うん」
男「とはいっても確認できないし」
男「そこをなんとか頼めないか」
うんち「…………」
うんち「……臭くなるから」ボソッ
男「……うん?」
うんち「ディフォルメ解除したら………臭くなるから」
男「……すまない」
うんち「本当に臭くなるから……ほんとやめて」
男「……流してもいいか?」
うんち「ほんとやめて」
男「仮に、お前が俺のうんちさんだとして」
うんち「なんだね」
男「どうして我が家に戻ってきたんだ?」
うんち「………」
男「………」
うんち「どうしてってそりゃお前」
男「うん」
うんち「あの………その」
男「うん」
うんち「せ、世界の危機とか………」
男「…………」
うんち「あ、そ、そんな顔しないで」
男「…………」
うんち「……………・」
男「その話が本当なら」
うんち「えっ」
男「俺の手には負えないかもしれないな」
うんち「いや、俺が言うのもなんだけど信じちゃうのかそれ」
男「嘘なのか?」
うんち「いや、本当だけど……」
男「ちょっと妹を呼んでくる」ダッ
うんち「あっ、待って」
うんち「行ってしまった……」
□男宅・居間□
男「そんなわけだ」
妹「えっ」
妹「にわかには信じがたい」
男「だが事実だ」
妹「とりあえず便所に行けばいいんだよね?」
男「うん」
妹「…………」
男「…………」
妹「…………あの」 男「行こうか」
妹「……………・うん」
男「うん」
妹「それって兄貴のブツじゃないんだよね?」スタスタ
男「俺は違うと思うが」
男「当人は俺のブツだと言っているが」スタスタ
妹「………」ピタ
男「どうした」スタスタ
男「来ないのか」
妹「……行く……けど」
妹「お母さんたちが帰ってくるまで待ってちゃ駄目かな……?」
男「………」
妹「………」
男「客を待たせたら、悪いだろう」
妹「………」
男「………」
妹「……そうだね」スタスタ
男「いざゆかん」
□ 男宅・トイレ □
男「帰ってきたぞ」
うんち「」
妹「」ビクッ
男「それでさっきの話だが」
うんち「ああ」
妹「ヒィッ!」バタン
男「…………」
うんち「…………」
男「………」
うんち「…………おい」
うんち「びっくりして倒れてるじゃないか、妹ちゃん」
男「……大丈夫か、妹」
妹「」
男「…………死んでる」
うんち「おい」
男「こんな馬鹿なことが………」
うんち「救急車を呼べ、急ぐんだ!」
男「そ、そのまえにマッサージを!」
妹「」
うんち「くそっ」
男「が、頑張れ妹! 息を吹き返すんだ!」
妹「………」
妹「………」
妹「ボ」
男「い、妹…………・ッ!?」
うんち「………」
男「い、生き返ったのか妹!」ギュッ
妹「…………」
うんち「………そいつに近づくな、男」
男「?」
妹「……………」
妹「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
妹「ボ」
男「どこからか妹と共鳴するボ音が聞こえる」
うんち「……恐れていたことがついに起きてしまったか」
男「知っているのか、うんちさん」
うんち「いや知らん」
うんち「でもお前の妹さん白目向いててヤバイ」
うんち「近寄りたくない」
男「…………」
妹「…………」
男「うわっ、ホントだ汚い」
うんち「外に投げ捨てたらどうだろう」
男「でもあまり触りたくない」
妹「えっ」
男「えっ」
男「い、妹!」
妹「あ、兄貴………・私は今何を……」
うんち「こっちが聞きたい」
男「とにかく無事でよかった」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
妹「窓の外から不気味な声が聞こえる……」
男「うん」
うんち「そうだね」
眠い寝ます
おうおやすみ
また続き書いてくれよな
再開します
>>17
ありがとです
妹「……見に行かないの?」
うんち「………」
男「………今のところはその予定はない」
妹「ふたりとも何もわからないで怖くないの?」
男「そりゃあ不気味だが」
うんち「なんかやな予感する」
妹「ちょっと私、外の様子見てくる」ダッ
ピタッ
妹「…………」
男「え」
うんち「うん」
妹「ボ」
うんち「………」
男「………」
>>19訂正
妹「……見に行かないの?」
うんち「………」
男「………今のところはその予定はない」
妹「ふたりとも何もわからないで怖くないの?」
男「そりゃあ不気味だが」
うんち「なんかやな予感がする」
妹「………」
うんち「………」
男「………」
妹「ちょっと私、外の様子見てくる」ダッ
ピタッ
妹「…………」
男「え」
うんち「うん」
妹「ボ」
うんち「………」
男「………」
妹「ボ」
うんち「………」
男「………」
うんち「なぜまたボンスターになってしまったのか……」
男「さあ……うわっ白目剥いてて汚い」
妹「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
うんち「心なしか謎の声も近づいてきているような気がする」
男「怖い」
妹「………」
うんち「害は……なさそうだよな」
男「なんだろうなこれ」
妹「………」
うんち「あっ、もしかして」
男「うん?」
うんち「試しに妹ちゃんをこっちに近づけてくれ」
男「えっ」
妹「ボ」
うんち「……試しに妹さんをこっちに近づけてくれないか」
男「え」
うんち「え」
男「いや、だってなんか触りたくない」
うんち「わがまま言うなよ」
男「……一回だけだ」ガシッ
妹「…………」
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
妹「ボ………」
妹「あれ?」
男「い」
男「妹ぉっ!!」ギュッ
妹「あ、兄貴……今また私、変な風に……」
男「ばか、お前心配したんだぞ!」
うんち「うん」
男「いつもお兄ちゃんに迷惑ばっかりかけやがって! くそ!」
妹「………ごめん」
男「………」
妹「………」
うんち「………」
男「……お前が無事でいてくれて、本当に良かった」グスッ
妹「…………うん」
うんち「うん」
妹「でもなんでさっきから意識が飛ぶのかな」
妹「体調が悪いってわけでもないのに」
男「……理由はよくわからないが」
男「どうやら、うんちさんの半径2m以内にいないと妹はボンスターになってしまうようだ」
妹「……………」
妹「ボンスターって?」
男「ふむ、なんといえばいいのか」
うんち「………」
――
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
――
妹「あ、さっきの……」
うんち「やっぱり近づいてきてるな」
男「妹よ」
妹「……なに?」
男「あれが、ボンスターだ」
妹「」
妹「」
男「とにかくここを脱出しよう」
うんち「せやかて男、俺はどうすんの?」
うんち「俺がいなかったら男はともかく、妹ちゃんはボンスターになっちゃうんじゃないの」
男「持ち運べばいい」
男「ちょうどいい感じに紙袋を持っている」バーン
うんち「でもそれじゃつかめないんじゃないの?」
男「いや、ちょうどいい具合にトングも持っている」
男「これで紙袋の中にうんちさんを入れれば解決だ」
うんち「俺が言うのもなんだけど、濡れたうんちをどうにかしようなんてどうかとおもうなあ」
妹「」
男「よし」
うんち「準備は万端か」
妹「」
――
?「ボ」
?「ボ」
?「ボ」
――
妹「………ッ!!」ビクッ
男「大丈夫か妹」
うんち「はやくこの場を離れたほうが良さそうだな」
妹「うそ……信じられない……」
男「あとでゆっくり話をしよう」
妹「…………」
男「ひとまず今は居間へ向かって」
男「連絡手段を確保するんだ」
妹「…………」
妹「………わかった」
□ 男宅・階段 □
男「推測はあたったようだな」タタタ
妹「う、うん……」タタタ
妹「自分がアレになってたなんて想定外もいいところだったけど……」タタタ
うんち「それはいいボ振る舞いだったぞ」タタタ
男「まあな」タタタ
妹「そ、それよりはやく電話を……」タタタ…タン!
男「転ばないように注意しろよ」タン
うんち「…………」
うんち「俺が言うのも何だけど、濡れたうんちを持ち運ぶのはどうかと思うなあ」
□ 男宅・居間 □
男「………」
妹「………」
うんち「やあ」
男「…………電話が繋がらない」
妹「テレビも見れないし………ラジオまで聞けないよう……」
男「電気は通じているようだが……」
男「インターネットもできないとなると……流石に……」
妹「う」
妹「うわああああああん!!」
男「…………」
妹「わ、わたしたちこの世界に残されたんだ!」
妹「もうみんな知り合い全員死んじゃって!」
妹「あの鳴き声の化け物に変身しちゃったんだ!」
うんち「…………」モグモグ
妹「バ、バチが当たったんだ!」
妹「兄貴やお父さんお母さんに甘えて、家に引きこもってたから!」
妹「バチがあたったんだ!」
男「………」
うんち「…………」モグモグ
男「………」
男「………妹のせいじゃないよ」
妹「で、でも………」
男「妹がちょっと休んでいただけでこんな災害が起きるわけないじゃないか」
妹「………」
男「安心していいから、ともかく今は外を探索しよう」
男「うんちさんの力ならもしかして、ボンスターも元に戻せるかもしれない」
妹「………うん」
うんち「…………」モグモグ
男「…………いくぞ、うんちさん」
妹「………」
うんち「…………うん」モグモグ
男「………」
妹「………何を食べてるの?」
うんち「…………」ゴクン
男「………」
妹「………」
うんち「…………埃」
男「………」
妹「………」
男「行くぞ、ふたりとも」
妹「うん………」
うんち「合点承知」
□ 男宅・玄関 □
男「行くぞ」
うんち「俺が入った紙袋を盾にするのやめろよ」
妹「あ、あの、兄貴……」
男「なんだ」
妹「わ、私達……か、か……」
男「家族だ」
妹「あっ……」ホッ
男「行こう」
妹「うん!」
ギィ……
男「うお」
妹「………」
中年「ボ」
老婆「ボ」
JC 「ボ」
うんち「やっぱり待ち伏せされてたか」
一旦キリがいいのでここで切ります
ここまで見てくださった方がいらっしゃるかもわかりませんが、拙い文章を読んでくれてありがとうございました
>>31訂正
□ 男宅・玄関 □
男「行くぞ」
うんち「俺が入った紙袋を盾にするのやめろよ」
妹「あ、あの、兄貴……」
男「なんだ」
妹「わ、私達……か、か……」
男「………」
妹「………」
男「家族だ」
妹「あっ……」
男「……行こう」
妹「うん!」
ギィ……
中年「………」
老婆「………」
JC「………」
男「うお」
妹「………」
うんち「…………」
男「…………うおっ」
妹「………」
うんち「…………」
中年「ボ」
老婆「ボ」
JC 「ボ」
中年「」ブンブン
老婆「」フリフリ
JC 「」ニギニギ
妹「……」
妹「握手してって言ってるのかな?」
男「ジェスチャーがわかるのか」
妹「なんとなく」
男「そうか……」
男「握手してやれよ」
妹「えっ」
うんち「うん」
中年「………?」
老婆「………」
JC「………ボ」
うんち「あ、すんません」
うんち「こっちは間に合ってますんで」
うんち「どうぞ他所様の方へ」
中年「………」
老婆「………」
JC 「………」
中年「………」ノソノソ
老婆「………」ノソノソ
JC「………」ノソノソノソ
中年「」ノソノソ
老婆「」ノソノソ
JC「」ノソノソノソ
男「えっ」
うんち「うん」
妹「えっ………」
OL「………」ジーッ
翁「………」ジー
妹「……うそ」
妹「また新手のボンスターが………」
男「………」
男「さっきは躊躇してしまったが」
男「今度こそ、投げるか」
妹「あ、兄貴………」
妹「投げるって」
うんち「………」
男「……ああ」
男「紙袋、ごとな」
うんち「…………」
うんち「えっ」
OL「………」ジー
翁「………」ジー
男「いっせいのせで投げるぞ」
妹「……うん」
うんち「……えっ」
OL「………」
翁「………」
OL「………」スタスタ
翁「………」スタスタ
妹「あっ」
うんち「………彼らもどこかに行ってしまうようだな」
妹「え……」
妹「あの人達はいったいなんのためにやってきたの……?」
うんち「それは」
男「多分、さっきまでボンスターとして覚醒していた妹に」
男「共鳴してやってきたんだと思う」
妹「そ、そうなの………?」
うんち「おそらくは」
妹「………」
妹「……またやって来るのかな?」
男「いや、でも一回お断りしたし………」
うんち「うん」
妹「そう……」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません