─ファルコン 船内─
ウーマロ「」
ティナ「あれだけイエローチェリーを欠かさずあげてって言ったでしょう」ゴゴゴゴゴ……
セッツァー「暴れて船を壊すからって隔離しといたらこのザマだ」
マッシュ「……あ、兄貴やべぇ。ティナがトランス寸前だぞ」
エドガー「ティナが前にトランスしたのはいつだ?」
マッシュ「フンババの時以来だな……」
エドガー「大分、溜まってるな……やばいやばい……」
ウーマロ「」
ティナ「ウーマロ……一度くらいはパーティに入れてあげたかった……」
セッツァー「いつもガウと一緒に留守番してたからな」
ティナ「こんな事になるなら……狂信者の塔で活躍させてあげるべきだった……」
セッツァー「ベンチウォーマーとか言われてたからな」
マッシュ「だって、俺とポジション被るわりに使いづらいし……」
ティナ「犯人はファルコン留守番組にいるのはわかってる。手をあげて」
セッツァー「……おい、誰だよ」
ティナ「いないの?」ゴゴゴゴゴゴ……
マッシュ「……」
エドガー「……」
ゴゴ(やべぇ……俺だわ……)
ゴゴ(こいつモノマネできないから存在忘れてた……)
ティナ「……」
ゴゴゴゴゴ……
マッシュ「お、おい! 正直に名乗り出ろよ! ファルコンでアルテマぶっ放されるぞ!」
ゴゴ(ティナって3分で魔導アーマー50人せん滅できるんだよな……)
ゴゴ「……(黙っておこう)」
ティナ「……!」ブツブツブツ
エドガー「お、落ちつけ、ティナ。まずは全員にアリバイを聞いてからでも遅くないだろ」
ティナ「……こんな緊急事態なのに、みんなはどこへ?」ピタッ
エドガー「さ、捜してくる」パタンッ
ティナ「ゴゴは何か知ってる?」
ゴゴ「……」フルフル
ティナ「そう、あなたは無口なのね」
ゴゴ(大変なことになった)
ゴゴ「……(いや、これは案外コレでいけるんじゃ)」スッ
ゴゴはフェニックスの尾をつかった!
ウーマロ「」
ゴゴ「くっ……ダメか……!」
セッツァー「新入り、餓死はいくらフェニックスの尾でも、治せないぜ」
ティナ「あなたは優しいのね。今まで、誤解してた」
ゴゴ「……」
パタンッ
エドガー「カイエンが向こうの部屋にいた」
ティナ「そう、ここに連れてきて」
エドガー「それが……困ったことに……」
エドガー「一人で必殺剣の名前考えてた」
ティナ「……」
エドガー「『超究極滅斬で決まりでござるな……いや……』とかブツブツ呟いてるのを見てたら居た堪れなくなってな……」
マッシュ「……人にはそっとしておいて欲しい時ってあるよな、兄貴」
エドガー「あぁ……」
マッシュ「……」
エドガー「あと溜めてた」
マッシュ「溜めてた?」
エドガー「あぁ、ずっと部屋の片隅で必殺剣ゲージ溜めてた」
マッシュ「……そうか、なんか、もう、もういい……」
ティナ「……」スタスタ
マッシュ「あ、ティナどこいくんだ?」
シーン……
『ブリザガ!』
セッツァー「?!」ビクッ
ジーwwwジーwwwガゴガゴwwwww
──ぐぁぁああああ!!!
マッシュ「今のカイエンの悲鳴じゃ……」
ティナ「ふぅ……」スタスタ
カイエン「おまたせでござる……フォースアーマーつけてて良かったでござる……」
カイエンのテーマ『ヘェラーロォォォォ……』
セッツァー「ウーマロの当番はお前か、カイエン」
カイエン「いいや、最近は拙者は必殺剣の鍛練に熱をそそいでいたでござる」
ゴゴ(名前付けてただけだろ)
カイエン「あと夜はちょっとエッチな本を読むから、当番はお断り申し上げてるでござる」
カイエン「獣の世話より、我が股間の必殺剣の世話のほうが大事でござる! ぬぁっはっは!」
ティナ「……」
カイエン「これで拙者は潔白の身でござるな、ぬぁっはっは!」
ティナ「サンダガー!」キュィィン
サンダガ『トゥバンボッ』
マッシュ「あー……」
ティナ「……」
エドガー「このままじゃティナは止まらないぞ」
セッツァー「また……暴走するかもしれない……」
マッシュ「ウーマロの餓死が原因で……」
エドガー「今はゾゾの時とは違う。レベルがカンストしてるんだ」
セッツァー「もしかしたらまた世界が崩壊するかもな」
マッシュ「ウーマロの餓死が原因で……」
ゴゴ(……ずっとサンドワームの中にひきこもってれば良かった)
マッシュ「もしかしてガウか? ウーマロと仲良かったよな……」
セッツァー「いや、ガウは獣が原にいるぞ」
マッシュ「そうか……」
セッツァー「ガウだけどな。あんまり周りと馴染めてないらしいぞ」
マッッシュ「なんだって?」
セッツァー「前にセリスが『なんだかこの飛空船、獣臭がする』って言ったのがクリティカルヒットしたらしい」
マッシュ「あー、本人には悪気は無いんだろうけどな」
セッツァー「それ以来、ファルコンに来たらどこにいると思う?」
カイエン「そういえば、ガウ殿を最近見かけないでござるな」
マッシュ「アイツのことだ。どーせ、あぶなかっしい所にいるんだろ」
セッツァー「本人曰く、アルテマバスターごっこらしい……」
カイエン「……」
マッシュ「……」
セッツァー「トイレでほしにくを食べる日々がこれで5日目になる」
カイエン「……」
マッシュ「……」
エドガー「野生児も、精神的ストレスには耐えきれなかったのか……」
ゴゴ(こいつら、意外と苦労してるんだな……)
セッツァー「あれだな、今までは打倒ケフカ!って名目でノりにノってきたが」
エドガー「……」
セッツァー「こうして仲間が揃ってくると、色々とデリケートな問題も増えてくるってことだ」
カイエン「……」
セッツァー「考えてもみろよ。雪男に殺し屋、果ては10歳の少女だぜ」
マッシュ「あと幽霊も……」
セッツァー「えっ?」
マッシュ「何でもねぇ、こっちの話だ」
ガチャッ
リルム「おっ、色男たち何してるの?」
セッツァー「噂をすればだな」
エドガー「な、なぁリルム、ウーマロのエサ当番が誰か知らないか」
リルム「えー」
リルム「……知ってるよ」ニヤリッ
エドガー「ほ、本当か」
リルム「うん、スケッチすれば犯人すぐにわかるし」
ティナ「……」ゴゴゴゴゴ……!
エドガー「今すぐに教えてくれ、スーパーボールやるから!」
リルム「どーしよーかなー」
エドガー「た、頼む! 急いでるんだ!」ガシッ
リルム「ひゃっ!ど、どこ触ってんのさ!」
エドガー「……oh……」
リルム「ロリコンだー!ここにロリコンがいるー!」
ゴゴゴゴゴ……
エドガー「……背後から殺気を感じる……」
ティナ「ファイガー!」キュィィィン……!
ファイガ『ヌ゛ンッ!』
ゴゴ(ヤツがロリコンで助かった)
ウーマロ「」
ティナ「みんな、仲間が餓死して悲しくはないの……?」
ティナ「ウーマロの言葉を思い出して……あの語り合った日々を……!」
ゴゴ(そんなにセリフあったか?)
シャドウ「……」
シャドウのテーマ「ベロン……ベベベロン……」
マッシュ「シャドウ、いつのまに……」
エドガー「頼む、ティナを止めてくれ……シャドウだったら……」
シャドウ「……」コクン
ティナ「絶対に許さない……」ゴゴゴゴゴ……
シャドウ「……」
なげる [けむりだま]
シャドウはにげだした!
リルム「……」
ゴゴ(あいつ、一言もしゃべらないまま退場したぞ……この船大丈夫か……)
ティナ「……全部、全部壊したい……!」
マッシュ「まずい、ウーマロの餓死によってティナの心が再び暗黒に……」
セッツァー「お、おい、お前も主人公()なら逆転で生き返ってみせろよ!」
ウーマロ「」
ティナ「……」ブツブツブツブツ……
リルム「この呪文は……まずいよ! あれが来るよ!」
カイエン「あれとは何でござるか?」
リルム「あれってう~ん……ドゥゥゥゥン……シャキッン!wwwってヤツだよ」
マッシュ「は?」
リルム「だ~か~ら~ドゥゥゥゥゥゥン……シャキンッ!wwwだよ!」ドンドンッ!
エドガー「メテオか?」
リルム「ち~が~うぅぅ~! メテオはドムゥゥゥンン!ヌパパパパゥッ!でしょ!」
セッツァー「メルトンか?」
リルム「メルトンは……フゴォォォォwwwwwww」
ゴゴ(ぅゎ、ヵゎぃぃ)
ティナ「……」ブツブツブツ……
セッツァー「ホーリーか?」
リルム「ホーリーはぁ……」
ティナ「アルテマー!」
リルム「ひっ……!」
カッ……!
……
…
リルム「あ、あれ……?」
カイエン「魔法が……吸収されたでござる……?」
セリスのテーマ『ワーワァワーァーワァーwwwww』
セリス「ふぅ、魔封剣が間にあった。間一髪ね」
ゴゴ(いつみても凄い格好だ)
セリス「ティナ、落ちついて」
ティナ「ふぅ……ふぅ……」
セリス「ケフカと闘う前に、仲間割れをしている場合じゃない」
ティナ「でもウーマロが……」
セリス「大丈夫、きっとナルシェにいけば群れ単位でいる」
ティナ「……」
モーグリ「クポー……」
これにはさすがのモーグリも苦笑い
ティナ「わたしはまた過ちを犯すことだった……の……?」
セリス「モブリズの子たちは、こんなママを愛したんじゃない。そうでしょう?」
ティナ「……」
セリス「それに、天国のストラゴスもきっと悲しむわ」
ティナ「……!」グッ
セリス「ストラゴスも、きっとケフカに一矢報いたかったに違いない」
──フォースフィールドをラーニングするゾイwwww
ティナ「ストラゴス……」
──えっ、ワシ女神担当なの?
リルム「……」
カイエン「惜しい人物を亡くしたでござる」
セッツァー「あと1年、早く集まれたらな……」
ティナ「……間違っていた」
ティナ「私は、メインの主人公、その自覚を忘れちゃいけない、のね」
セリス「……ティナ、お腹空いたでしょう。これでも食べて落ちついて」スッ
[まずい魚]
ティナ「……」
ティナ「ロックは私に、守るって言ってくれた。メインヒロインとしての立場……」
セリス「私にも言ってくれた」
ゴゴ(うわっ、またメイン論争始まった。あの二人仲悪いよな)
ティナ「……」
セリス「……」
ティナ「魔封剣」
セリス「……それがどうかしたの?」
ティナ「ディッグアーマー以外で使ってるのを見たことがない」
セリス「……!」カチーン
ティナ「まーふうけん、まーふうけん」パチ……パチ……
セリス「……!」プルプルプルプル
セリス「そ、それを言うならトランス……」
セリス「ラストエリクサーと同じくらい、使いどころに困る」
ティナ「……」
セリス「それに、トランスすると全裸になるのはやめて欲しい」
ティナ「……」
セリス「そんな格好で闘われると、こちらが逆に恥ずかしくなってくる」フッ
ゴゴ(お前が言うな)
ゴゴゴゴゴ……
モーグリ「あわわ、一触触発クポー」
マッシュ「これもウーマロを隔離したせいだぜ、セッツァー!」
セッツァー「ミステイクだったー……マジで大きなミステイクだった……」
エドガー「……おい、マッシュ」
マッシュ「なんだよ、兄貴」
エドガー「このまま世界が滅亡するのを眺めてるくらいだったら、賭けをしないか」
マッシュ「賭け?」
エドガー「あぁ、賭けに負けた方がウーマロのエサ当番だと自主する」
マッシュ「な、何だって?!」
エドガー「乗るか?」
マッシュ「……どうやって決めるんだよ」
エドガー「コインで表が出たらお前、裏が出たら俺が名乗り出る」
エドガー「……フェアだろ!?(必死)」
運命のコイン『トゥントゥントゥントゥン……トゥン……!』
エドガー「恨みっこ無しだぜ。いいだろ」
マッシュ「あの日を思い出すな……」
キィィ……ン……
エドガー「……」
エドガー「表だ……w」
マッシュ「……」
マッシュ「兄貴、そのコイン何かおかしく……」
エドガー「マッシューwwwwあとは自分で何とかしろーwwwww」
マッシュ「ダンカン師匠……」トボトボ……
エドガー(マッシュに足りないのは、やっぱり頭だな……)キリッ
ティナ「……何?」ゴゴゴゴゴ……
マッシュ「あの……俺が……サボりました……」
ティナ「そう……」ゴゴゴゴ……
ゴゴ(マッシュ、お前を忘れない)
カイエン「マッシュ殿! 命を投げ捨ててはいけないでござる!」
マッシュ「……心配ないぜ」
ティナ「……」
マッシュ「う、うおおおおおお!!!!」バリバリ!
マッシュ「たとえ、裂けた大地に、はさまれようとも、おれの力で……」
シュパパパパッ
マッシュ「す、すいません……皆伝の証+源氏の小手はやめて……」ガクッ
ゴゴ(さすがレベルカンスト)
ティナ「……」
セッツァー「このまま、ウーマロの餓死が原因で世界は滅んでしまうのか……」
だ れ も が あ き ら め か け た そ の と き !
ロック「あ~らよっと」スタッ
ロックのテーマ『ドゥードゥドゥドゥデドゥーーwwwwオッパッピーwwwww』
セリス「ロ、ロック! 今までどこに行ってたの?」
ロック「ちょっとフェイズに薄笑いされてた」
セッツァー「まさかフェニックスの洞窟に行ってたのか」
ロック「あぁ、迎えに来ないから自力で帰ってきた」
ティナ「ロック、あなたが居ない間に……」
……。
ウーマロ「」
ロック「そうか、ウーマロが餓死したのか……」
ティナ「仲間の死……私はこれ以上……」
ロック「心配ない!ティナ!」
ティナ「えっ」
ロック「ウーマロは、俺が守る!」キリッ
ティナ「……」
セリス「……」
リルム「うわっ、見てみて、二人のビミョ~な表情。うん、スケッチしとこ」
ロック「やっと…見つけたんだ。魂をよみがえらせる伝説の秘宝…」
ロック「はるか昔、フェニックスは自らを石にかえたという伝説がある。やはり本当だったんだ…」
セリス「ロック……」
セリス「……」
セリス「……」
セリス「えっ……その、まさかウーマロを……?」
ロック「あぁ、このフェニックスの魔石でウーマロを生き返らせる!」
ティナ「なっ……!」
ゴゴ(かつてこれほどまでにウーマロが注目された日があっただろうか)
ウーマロ「」
ロック「一言言っておくぜ」
ティナ「えっ」
ロック「ウーマロはな、骨彫刻を愛する熱い雪男なんだ」
セリス「そ、そう」
ロック「コロシアムだとな、たまに役に立つんだぞ」
ウーマロ「」
──ウー…ウーマロだウー。親分の命令…おれ…あんたたちの仲間!よ ろ し く!
パァァァァ……!
ロック「復活したら、今度こそ瓦礫の塔へケフカを倒しにいこう!」
セリス「そうね、きっとストラゴスもそれを望んでる」
──おまえたちの乗ってきたあの空飛ぶ船に乗ってるウー!
ロック「さぁ、フェニックス、力を!」
フェニックス『ケーーーン!!!』
………
……
…
ウーマロ「……」
ウーマロ「ウー……?」
ティナ「ウーマロ……」
ウーマロ「ウガー!」ピョンピョンッ
ロック「や、やった、成功した。さすが素のHPが高いだけあるな」
リルム「ウ……ウーマロォォ……!!!」
カイエン「なんと、失った命が再び宿るとは」
セッツァー「おい、獣が原か、トイレに行ってガウを探して来い」
モグ「クポ?」
セッツァー「目的地は瓦礫の塔。ケフカをぶっ倒しにいくぜ!」
ウーマロ「ウガー!」
セッツァー「あぁ、ウーマロは大切なファルコンの留守番なんだ。居てくれなきゃ困る」
ティナ「セリス、ごめんなさい。さっきはついカッとなってしまって」
セリス「こちらこそ……仲間になんてことを」
リルム「ふふふ、やっぱり笑顔のほうがスケッチしたいよね」カキカキ
エドガー「ウーマロはどこへ行ったんだ?」
マッシュ「甲板をとび跳ねまわってるぜ。オートリジェネがかかってるってくらい元気だ」
モーグリ「ウーマロだけレベル低いクポー! きっと遅れを取り戻すつもりクポー!」
シャドウ「……」
ガウ「がうがう!」
ゴゴ(何とかなったな。普段から無口キャラでいて良かった良かった)
ロック「準備は出来たみたいだな。よし、ケフカのところまで一気に行く!」
ガチャッ
セッツァー「みんな聞いてくれ」
ティナ「どうしたの?」
セッツァー「ウーマロがデスゲイズとエンカウントして死んだ」
とも よや すら かに
ザ ・ エ ン ド
T H E ・ E N D
本日は閉店です
小学校の頃の記憶を頼りに書いたらこんな有様になった
支援してくれた人、読んでくれた人ありがとうございました
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