中島「タイムマシンが完成したよ磯野」 (63)
カツオ「やっとかぁ~。今回は中島にしては開発に時間が掛かったね」
中島「磯野もタイムマシンの制御の難しさは知ってるだろ?早い方だよ」
カツオ「じゃあちょっと遊んでくるよー」
中島「お、おい磯野!過去は絶対に変えちゃダメだぞ?」
磯野 (中島には言ってないけど…僕はこのタイムマシンで消さなきゃいけないものがあるんだ…)
カツオ「おいここは今何年だ?」
女「今は1990年よ」
カツオ「なんてことだ1996年じゃないのか」
カツオ(ということはまだやつらは活動どころか組織にもなってないのか)
ーータイムトンネルーー
カツオ「ここが異次元の世界か」
カツオ「とりあえず最初はあまり現在の時間から離れないようにしよう…」
ーーPM 18:00ーー
まるこ「さぁーってwwみんな集まってーwwちびまる子ちゃんの時間だよーww」
サル「ウッキイwww」
ぴーひゃらぴーひゃら…
カツオ「ほ…本当にあったなんて…噂には聞いていたけどここが…」
丸尾「ズバリ!ちびまる子ちゃんの世界でしょう」
カツオ 「うわっ!…君は?」
丸尾「私はこの世界の時空管理局員の丸尾でしょう!」
カツオ「時空…管理局…?」
カツオ「というよりなんだここは!」
女「ここは精神病院よ、あなた素手で警官5 人を殴り倒しちゃたじゃないおぼえてないの?」
カツオ「…」
丸尾「ズバリ!時空管理局とは、あなたのような”タイムトラベラー”の時空干渉を防ぐ為に生まれた組織でしょう!」
カツオ「なんだ…既に正体がバレてしまってるのか」
丸尾「貴方のその姿、さては磯野カツオさんでしょう?」
丸尾「確かあなたはサザエさんという放送に出演の筈ですね?時空放送管理法により、他放送への干渉は即存在否定処分となるでしょう!」
カツオ「存在否定処分?」
丸尾「ズバリ、貴方の誕生の歴史を削除して最初から“存在しなかった“ことにする処分の事でしょう」
カツオ「それは困るよ、僕はまだやらなきゃいけないことがあるんだよ」
丸尾「ズバリ!逃げれるとお思いでしょう?」
ガサガサ…
山田「わーい、処分だじょーwww」
丸尾「山田処刑官、ズバリ殺るでしょう!」
山田「アハハハハwww」
カツオ「くそっここから抜けださないと…」ガンガン
ジェフリー「おい無駄だその格子はがっつり溶接されてる」
カツオ「クッ」
ジェフリー「ヒヒッ俺の親父が誰か知ってるか?」
カツオ「…」
ジェフリー「俺の親父はすごいんだぜー」
ジェフリー「ヒーーヒャッハッッハッッハ」
職員「おい何を騒いでいる!」
ガチャ
職員「おとなしくしろっ!」
ジェフリー「はなせよ!おい!」
カツオ(これは…鍵…)
カツオ(この騒ぎに乗じて逃げるか)
カツオ「く、ここはタイムマシンで逃げよう…」
カツオ「(まだ…やられる訳にはいかないからね…)」
丸尾「ズバリ!逃げられたでしょう!」
山田「アハハwwやられたじょーwww」
丸尾「こうなれば、全時空管理局にエマージェンシーコールを送るしかないでしょう…」
ーータイムマシンーー
カツオ「(恐らく僕は時空管理局にマークされる存在になってしまった…まだ…死ぬ訳にはいかない…あいつを殺すまでは…)」
ーーAM 10:00ーー
カツオ「ここは…どこだ?何もない…ただ画面があるだけの世界だ…」
???「おっひるやーすみはウキウキウォッチング」
???「あっちこっちそっちこっちいいとも」
???「ここは笑っていいともの世界だよカツオ君…」
外
ガチャ
カツオ「あぁ外だ空気がうまい!バイ菌がいない」
カツオ「笑って…いいとも?」
???「そうさ、君も知っているだろう?お昼の長寿番組さ」
カツオ「違うよ、だって笑っていいともは平日12時の筈だろ?しかも人間が誰も居ない…こんなの笑っていいともの世界じゃないよ」
???「カツオ君、増刊号…という世界を知っているかな?」
カツオ「増刊号?なんだいそりゃ?」
???「確かに笑っていいとは平日の12時からさ」
???「しかしねカツオ君、ここは笑っていいともののデータベースを管理して、ここにある出演者のクローンにプログラムを入力することによって過去のいいともを再現することが出来るんだよ…」
クローンタモリ「…ゴオオオア」
クローン中居「…ゴポゴポ」
カツオ「こんな事…誰の為に…」
???「誰の為に?それは言えないね、言えるとすれば…“君が想像する遥か上“ってとこかな?」
カツオ「そ…それは一体…」
???「まあどっちみち君には消えて貰うよ…このいいともの世界の本質を知ってしまった君は生きていて貰っては困るんだ」
タモリ「それじゃあ、死んでくれるかな?」
カツオ「嫌だ!!僕はまだやらなきゃいけないことがあるんだ!」
タモリ「そこは“いいとも“だろカツオ君…面白くないなぁ」
タモリ「それにやらなきゃいけないことって何だい?君は頭がいいからタイムトラベルの犯罪性や危険性は十分理解してる筈だろ?」
タモリ「それなのにそんなリスクを冒してまで何をする気なんだい?」
カツオ「ある人を助けるんだ…」
カツオ「1975年4月1日19:00…何が起きたか知っているかい?」
タモリ「知らないなぁ…それが君の計画に関係あるの?」
カツオ「そうだよ…この年に、彼らは禁忌を犯した。ある意味このいいともの計画と似ている…いや…同じだね」
カツオ「Project.Sそれが起きた年なんだ…」
タモリ「プログラム…エス?」
カツオ「僕たちの住む世界は世界で唯一の世界だった。」
カツオ「その時までは…」
カツオ「しかしね…とある人物の計画により僕たちの世界はもう一つ生み出されたんだよ」
カツオ「それがプロジェクト・エス」
カツオ「ドッペルゲンガーって知ってるかい?」
タモリ「ああ、世界には同じ人間が3人居てそれを見たものは死ぬ…だったかな?」
カツオ「半分正解だね」
カツオ「ドッペルゲンガーとは世界が1だとすると-1の世界、いわゆる虚の世界さ」
タモリ「じゃあ-1の世界を人工的に生み出す計画ってのがProject.Sなのかな?」
カツオ「そうだよ、この世界と似てるよね?でもちょっと違うんだ」
カツオ「この世界の構造はクローン化による過去の再現」
カツオ「あくまで再現だからマイナスは含まれていないよね」
カツオ「しかしProject.Sの世界は…僕たちの存在を虚数解による否定を行うことによりマイナスエネルギーに変換、そして置き換えることによって誕生した世界。アナザーワールド」
カツオ「マイナスの存在を持つ…いわゆる“ダークサザエさん“の誕生した日」
1975年4月1日
カツオ「僕は戻らなきゃいけないんだ…」
カツオ「戻ってその世界を破壊しないといけない…」
タモリ「質問いいかな?」
カツオ「なんだい?」
タモリ「どうして壊す必要があるんだい?君たちがその世界に干渉しない限りなにも起きないと思うんだが…ドッペルゲンガーだってそうだろ?会わないと何も起きない」
タモリ「それに過去の事だろ?今まで何も起きてないって事は何も起きない筈だろう」
カツオ「…僕たちの住む世界には容量があるんだ」
カツオ「同一体の存在、その存在のお陰で僕たちの世界は容量オーバー寸前なんだ」
カツオ「マイナスが生み出すダークマターは僕たちの住む世界を侵食していくんだ」
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