タラオ「何やってるデスか?」カツオ「ダンガンロンパだよ」 (58)

タラオ「だんがん?ろんぱ? デスかぁ?」

カツオ「中島から借りたんだ」

カツオ「遊び終わったらタラちゃんにも貸してあげるよ」

タラオ「やったことあるから別にいいデス」

タラオ「黒幕は江ノ島盾子デース」

カツオ「えっ」

サザエ「あら、タラちゃん。カツオの部屋にいたのね」

タラオ「ママ―、カツオ兄ちゃんがだんがんろんぱやってるデス」

サザエ「何よー、あんた今頃? 遅れてるわねぇ」

カツオ「べ、別にいいじゃないか……!」

サザエ「しかし、懐かしいわねぇ。確かチャプター1は桑田君が犯人なのよね」

タラオ「カツオ兄ちゃん、今のセリフに弾丸撃つんデース。僕が撃っておきマス」

サザエ「あら、タラちゃんうまいわねぇ!」

タラオ「えへんデス」

カツオ「ちょっと待ってよ。僕はまだ」

サザエ「中島君から借りたんでしょ? だったらさっさとやって返さなきゃいけないでしょ」

サザエ「私たちが手伝ってあげるわよ」

カツオ「い、いいってば!」

タラオ「カツオ兄ちゃーん、これがおしおきムービーデス」

カツオ「だからいいって!」

サザエ「あらあら。何度見ても千本ノックは迫力あるわよねぇ」

タラオ「次はチャプター2デース」

カツオ「もう放っておいてよ。僕、外で遊ぶから。返して」

タラオ「つまらないデス」

カツオ「それじゃあね」

サザエ「チャプター2は不二咲さんが殺されるからちゃんと通信簿埋めとくのよー」

公園

カツオ「家じゃ落ち着いてできやしないよ」

ノリスケ「おや、カツオ君。こんな所でどうしたんだ?」

カツオ「ノリスケ兄さん」

ノリスケ「外でテレビゲームなんて君らしくないじゃないか」

カツオ「ダンガンロンパを家でやるとネタばらしばっかしてくるんだ」

ノリスケ「あはは、それは確かに困るね」

カツオ「だからここでゆっくりやることにしたんだ」

ノリスケ「それがいいよ。不二咲さんが実は男だなんてバラされたらたまらないもんなぁ」

カツオ「え?」

ノリスケ「どうかしたかい?」

カツオ「いや。別に……」

ノリスケ「まあ、一通りやり終わったらゆっくり語ろうじゃないか」

ノリスケ「黒幕の江ノ島盾子と戦刃むくろのこととかさ」

ノリスケ「それじゃあね、カツオ君」

イクラ「ハーイ、ハーイ」

ノリスケ「ほら、イクラ帰るぞ」

イクラ「バーブ」

ノリスケ「わかったわかった。希望が峰学園のみんなが記憶を失ってることについては」

ノリスケ「帰ってからまたゆっくりしてやるから。ほら、な」

カツオ「戦刃むくろ? 記憶? それって何のこと……」

ノリスケ「おいおい、言ったらそれこそネタバレになっちゃうじゃないか」

ノリスケ「その辺は黒幕を告発してからのお楽しみさ」

ノリスケ「それじゃ!」

スタスタ

カツオ「みんなひどいや、ぐすぐす……」

裏のおじいちゃん「おや、カツオ君。何を泣いているのかね」

カツオ「みんながいじめるんです……」

裏じい「何と。よかったらワシに詳しく話してくれんかの」

カツオ「み、みんなが、よってたかってゲームのあらすじのネタバレをするんです……ぐすぐす」

裏じい「そうだったのか。それはさぞ辛かったろう。おお、よしよし」

カツオ「うっうっ」

裏のおばあちゃん「おじいさん」

裏じい「何だね? 今、取り込み中なのだが」

裏ばあ「ダンガンロンパの腐川ちゃんは二重人格で合ってたみたいですよ」

カツオ「……!?」

裏じい「おお、そうか。やはりジェノサイダー翔だったか」

裏ばあ「おじいさんの推理が見事的中しましたね」

裏じい「ほっほっほ、ワシの頭もまだまだ捨てたもんじゃないのう」

カツオ「……」

裏じい「おっといかん。気にしないでおくれ」

裏じい「心配はいらんよ。腐川ちゃんはちゃんと最後まで生き残るからね」

裏じい「フォッフォッフォ」

その晩

波平「ただいま」

フネ「おかえりなさい」

波平「ん? カツオはどうした」

フネ「カツオならもう寝てますよ」

サザエ「よくわからないけど帰ってからずっと機嫌が悪いのよ」

サザエ「多分ふて寝ね」

波平「男の子がなんと女々しい。すぐに叩き起こしてきなさい!!」

カツオ「なに?」

波平「いいからここに座りなさい」

カツオ「……」

波平「何があったかは知らん」

波平「だが、男の子がうじうじと駄々をこねてふて寝なんてみっともないと思わんか」

カツオ「で、でも」

波平「言い訳はいい!」

カツオ「はい……」

波平「それともう一つ」

波平「居間にこんな物が落ちていたが」

カツオ「僕のゲーム機だけど」

波平「やはりそうか。サザエから聞いた」

波平「中島君に借りたそうだな。それをほっぽり出すとはどういうことだ」

カツオ「もうやらないことに決めたんだ。ちゃんと明日中島に返すよ」

波平「ならん!」

波平「一度借りたゲームを最後までやらずに返すなんて中島君に失礼だとは思わんのか」

波平「責任もってちゃんとやり遂げなさい」

カツオ「今さらやっても面白くないよ」

カツオ「だってそれ推理ゲームなのに他のみんなに散々ネタばらしされちゃったんだよ」

カツオ「それに結局全チャプターの犯人を裏おじいちゃんから聞かされちゃったし」

波平「裏のおじいさんのせいにするんじゃない!」

波平「つべこべ言わずに今ここで全クリしなさい」

波平「それまでワシがここで見ている」

カツオ「は、はい……」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


~♪

カツオ「エンディング終わりました……」

波平「よろしい。早かったな」

カツオ「あれだけネタバレされてたら当たり前だよ」

カツオ「おかげでちっとも楽しめなかったよ!」

カツオ「とにかくもうこれでいいだよね」

波平「待ちなさい」

カツオ「まだ何かあるの?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月20日 (木) 19:00:12   ID: fCyMP1VT

これはひどいwww

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