千早「めざせ、ぷちもんますたー?」(161)
小鳥「さあ千早ちゃん、今日は旅立ちの日ね!」
千早「…どうしても旅しないと駄目、ですか?」
小鳥「ええ、それがこの世界の掟だもの、仕方ないわ」
千早「(行きたくない…)」
小鳥「で、旅の最終目的だけど…」
小鳥「千早ちゃんには、ぷちもんますたーを目指してもらうわ!」
千早「ぷちもんますたー…ですか……」
小鳥「ぷちもんますたーになれた暁には、どんな願いだって政府が叶えてくれるのよ!」
千早「どんな願いでも…?」
小鳥「ええ、お金で解決できることならなんでもね」
千早「何だか生々しい話ですけど…私の歌を色々な人に聞いてもらいたい、とかそういう願いでも叶えてもらえるんですか?」
小鳥「もちろんよ!」
小鳥「それで…はい!これが千早ちゃんのパートナーよ」
千早「パートナー?」
小鳥「千早ちゃんも知っての通り、この世界にはぷちっともんすたー、略してぷちもんと呼ばれている不思議な生き物が存在しているわ」
小鳥「まあ説明は面倒だから省いちゃうけど、つまりはこの子と一緒に旅して強くなればいいの」
千早「わかったようなそうでもないような…」
小鳥「習うより慣れろよ、さあボールから早く出してあげて」
千早「わ、わかりました…」
ポンッ
ちひゃー「くっ?」
千早「この子と旅に出るんですか?」
小鳥「そうよ!さ、早速冒険の世界にれっつごー!」
小鳥「…と言いたいところだけど、さすがに覚えている技くらいは知っておかないとね」
ちひゃー「くっ!」
小鳥「この子は、『うたう』と『りんしょう』を覚えているわ」
小鳥「今はまだレベルが低いから二つだけだけれど、成長したらもっと色々覚えるはずよ」
千早「はぁ…」
小鳥「それじゃ、今度こそ冒険の世界にれっつごー!」
--------
千早「取りあえず…最初の事務所がある街に向かえばいいのかしら…」
ちひゃー「く?」テトテト
春香「あれ?千早ちゃん?」
千早「あら、春香、どうしたのこんなところで」
春香「えへへー、実はね今から小鳥さんにぷちもん貰いに行くんだー」
春香「って、まさかその子は…!」
ちひゃー「くっ!(挨拶)」ビシッ
春香「千早ちゃん、もうぷちもん貰っちゃったの!?」
千早「そう…だけれど」
春香「先越されちゃったかー、でも、先にぷちもんますたーになるのは私だからね!」
春香「じゃあ、またね!」タタタ
千早「あ、走ると危ないわよ!」
春香「ぅえ…?ふあああああ!」どんがらがっしゃーん
ちひゃー「くぅ?」
千早「…放っておいて大丈夫よ、先を急ぎましょう」
---------
やせいの はるかさんが とびだしてきた!
はるかさん「はるかっか!」
千早「野生のぷちもんね…!さあ、初バトルよ、ちひゃー!」
ちひゃー「くっ!」
はるかさん「かっか!」ピョンピョン
やせいの はるかさんの はねる!
…しかし何も起こらなかった
千早「ちひゃー、うたう!」
ちひゃー「くぅぅぅううう!」
はるかさん「はるか…っか…」グゥ
ちひゃー「よし、今よ!りんしょう!」
ちひゃー「くぅぅぅうううううぅぅ♪」
千早「(そもそも、ソロで輪唱って不可能なのだけど…)」
やせいの はるかさんは 倒れた!
…ちひゃーは経験値を貰った
千早「やったわね、ちひゃー!」
ちひゃー「くっ!」ハイターッチ
はるかさん2「はるかっか!」
千早「別のはるかさん…!?」
千早「ちひゃー、りんしょう!」
ちひゃー「くっくぅぅううぅう」
はるかさんはたおれた!
ちひゃーは経験値を貰った
…ちひゃーはEランクぷちもんにレベルアップした!
千早「やったわね、ちひゃー。ランクアップよ」
ちひゃー「くっ!」(嬉)
はるかさん3「はるかっか!」
はるかさん4「かっか!」
千早「まさか…近くに水場でもあるのかしら…?」
千早「いいわ、ちひゃー、ひるまずにりんしょうよ!」
ちひゃー「くぅぅぅううううう!」
------2時間後
はるかさん56は倒れた!
ちひゃーはDランクぷちもんにレベルアップした!
千早「はぁ、はあ…さすがにきつくなってきたわね…大丈夫、ちひゃー」
ちひゃー「くぅ…」クラッ
千早「限界ね、よく頑張ってくれたわ」
-----ぷちもんセンター
千早「この子、お願いします…」
あずさ「あらあら、どうしたの、こんなに傷だらけで」
ちひゃー「シャー!」
千早「いい子だから、ほら、ボールに入って」ポムッ
あずさ「それじゃあ、早速始めるわねえ」
千早「はい、お願いします」
あずさ「はぁい、終わったわよ」
千早「随分と早いんですね…」
ちひゃー「くっ!」
あずさ「そうねぇ、最近の医療はどんどん進化してるから」
千早「そういうものなんでしょうか?」
あずさ「ええ、細かいことは気にしたらダメよ」
千早「それでは、お世話になりました」ペコリ
ちひゃー「くっ!(挨拶)」
あずさ「またね、ちひゃーちゃん」
ちひゃー「シャー!」
-------
千早「ここが最初の事務所…876事務所ね」
ちひゃー「くぅ?」オロオロ
千早「大丈夫よ、今のあなたなら、敵わない相手なんていないわ」ニコッ
ちひゃー「くっ!」
絵理「挑戦者…?」
千早「あ、はい!…あなたがここの事務リーダー?」
絵理「うん…ずっと前から、ここが私のおうち」
千早「ぷちもんバトル、受けてもらえますか?」
絵理「喜んで、受けて立ちます?」
事務リーダーの絵理が勝負を仕掛けてきた!
絵理「愛ちゃん、がんばって」ポムッ
愛ちゃん「セーブしよー!」
千早「見たことのないぷちもんね…」
千早「頑張って、ちひゃー!」
ちひゃー「くっ!」
絵理「愛ちゃん、ハイパーボイス!」
愛ちゃん「セーブしたよーーーー!」
千早「な…なんて声量…!」
ちひゃー「くっ…!」ジリ
千早「ちひゃー!負けずにりんしょう!」
ちひゃー「くううぅぅううううう!」
愛ちゃん「まなみさーーーーん!!」
ちひゃー「くっ…」
千早「つ、強い…!」
絵理「降参するのがぷちもんの為?」
千早「こ、降参なんて…!」
ちひゃー「…くっ!」グイグイ
千早「何、ちひゃー」
千早「…!あなた、いつの間に…!」
ちひゃー「くっ!」
千早「…わかったわ。ちひゃー、ハイパーボイス!」
ちひゃー「くぅぅぅうううううう!」
絵理「その子も、ハイパーボイス?」
絵理「…愛ちゃん、負けたらだめ?」
愛ちゃん「セーブしよーーーーーー!」
愛ちゃん「セー…ブ…したよ…」
…愛ちゃんは倒れた!
千早「やったわ!」
ちひゃー「くっ!」
絵理「私の手持ちは2匹?」
絵理は涼ちんを繰り出した!
涼ちん「ぎゃおおおおおおおん!」
ちひゃー「くぅ…」
千早「さっきのダメージが残ってるのね…いいわ、速攻でかたをつけましょう」
ちひゃー「くっ!」
絵理「涼ちん、かたくなる?」
涼ちん「ハミデチャウヨオー」
千早「かわしてりんしょう!」
ちひゃー「くっ!」タッ
ちひゃー「くううっぅぅぅぅうう!」
涼ちん「ぎゃおおおおおおん」ギンギン
千早「そんな…!どれだけ硬いの!?」
絵理「もう終わり」
千早「そんなこと…!ちひゃーだってまだ戦えます!」
ちひゃー「くっ…」フラッ
千早「あ…」
絵理「ぷちもんのこと、思いやってあげないと駄目?」
千早「…くっ」
--------ぷちもんセンター
千早「ごめんね、ちひゃー…」
ちひゃー「くっ?」
千早「私、あなたのこと全然気遣ってあげられなかった…」
ちひゃー「くぅ…」ナデナデ
千早「…慰めてくれるの?」
ちひゃー「くっ!」
千早「あなた、優しいのね…」
千早「…よし、決めたわ、新しい仲間を探しに行きましょう」
ちひゃー「くっ?」
千早「もちろんあなたを捨てるわけじゃないわ、水谷さんだってぷちもんを2匹使っていたでしょ?」
ちひゃー「くっ!」
あずさ「それなら、南側にある森に行ってみたらどうかしら?」
千早「森…ですか?」
あずさ「はるかさんは沢山湧いているけど…」
あずさ「たまーに可愛いぷちもんも出てくるわよぉ」
千早「可愛いぷちもん、ですか…早速行ってみます!」
ちひゃー「くっ!」
--------
はるかさん72「はるかっかー!」
はるかさん78「かっか!!」
千早「はるかさんだらけね…」
ちひゃー「くっ…」
やよ「うっうー!」
千早ちひゃー「!」
千早「こ、この子は…!」
ちひゃー「くっ?」
千早「か…可愛い…」ポッ
ちひゃー「……」
千早「ちひゃー、うたう!」
ちひゃー「くぅ…」ジトー
千早「う、うたう!!」
ちひゃー「くううぅぅうぅうう♪」
やよ「うっうー!」タッ
千早「早い…!」
ちひゃー「くっ!」
千早「今度はりんしょ…やっぱり傷つけるのは駄目!」
ちひゃー「く…くっ??」
千早「もう一度うたう!」
やよ「うっうー!」ダッ
千早「あ…逃げちゃったわ…」
ちひゃー「くっ!」スッ
千早「ん?何拾ってきたの?」
千早「これは…10円玉?」
ちひゃー「くっ!」チャリーン
千早「あ、こら!お金は大切に…」
やよ「うっうーー!!」ズザザー
千早「あ…」
ちひゃー「くっ!」ダキッ
ちひゃーは やよを捕まえた!
千早「えと…捕まえちゃっていいのかしら…?」
ちひゃー「くっ!」
------
千早「やよ、出てきて!」ポムッ
やよ「うっうー!」
千早「…」///
ちひゃー「…」ジトー
やよ「うー?」
ちひゃー「くっ!(挨拶)」
やよ「うっうー!」
ちひゃー「くっ?」
やよ「うっうー」
ちひゃー「くっ!」
やよ「うっうっうー!!」
千早「あら?もう仲良くなったの?」
ちひゃー「くっ!」
千早「そう…それはよかったわ」
千早「やよは…一体どんな技を使えるのかしら?」
やよ「うっうー!」ダダッ
千早「あ、こら!待って!…待ちなさい!」
------
やよ「うっうー!」ザザザ
千早「はぁ、はぁ、はぁ…ふぅ…ここは…876事務所?」
絵理「また挑戦?」
千早「あ…水谷さん…」
やよ「うっうー!」タッタッタッ
絵理「新しい子、連れてきた?」
千早「は、はい…」
ちひゃー「くっ」
絵理「いいよ、バトル、受けて立つ」
絵理「でも、無理させるのは駄目?」
千早「はい…私も水谷さんとのバトルで学びました」
千早「絶対に無理はさせません」
事務リーダーの絵理が勝負を仕掛けてきた!
絵理「涼ちん、がんばって?」
涼ちん「ぎゃおおおおおおおおおん」
やよ「うっうー!」タタタ
千早「あ、こら!また勝手に…」
絵理「涼ちん、みだれつき?」
涼ちん「ぎゃおおおおん!」ヘコヘコ
やよ「うっうー!」タタタッ
絵理「早い…」
やよ「うっうーーー!」ダンッ
やよのとっしん!
涼ちん「ぎゃああああおおおおおん!」
涼ちんは倒れた!
千早「や、やよ!?」
やよ「うっうー!!」ピョンピョン
絵理「早くて攻撃力もある?」
千早「やよ!けがは!?けがはしてない!?」ソワソワ
やよ「うっうー!」
千早「だめよ…無理しちゃ…」ギュ
絵理「無理させないのと過保護は違う…?」
千早「よく頑張ってくれたわね、次はあなたの番よ、ちひゃー!」ポムッ
ちひゃー「くっ!」
愛ちゃん「セーブしよーーーーー!」
絵理「愛ちゃん!」
千早「ちひゃー!」
ちはえり「「ハイパーボイス!」」
愛ちゃん「セーブしたよーーーーーー!!」
ちひゃー「くぅぅうううぅぅぅうううう!!」
愛ちゃん「まなみ…さん……」バタッ
ちひゃー「くっ…」バタン
千早「引き分け…?」
絵理「ううん違う、私の負け?」
絵理「やよちゃん、まだ残ってる」
千早「あ…」
やよ「うっうー!!」
絵理「これ、私に勝った人に渡す決まり?」
千早「これは…バッジ?」
絵理「うん、それ集めると、何かが起こる?」
千早「あ、ありがとうございます!」
--------ぷちもんセンター
あずさ「はぁい、ちひゃーちゃん達元気になったわよぉ」
ちひゃー「くっ!」
千早「毎回すみません…」
あずさ「ふふ、いいのよ、それが私のお仕事だから」
やよ「うっうー!!」タタタ
千早「あ、こら!どこ行くの!…もう」
あずさ「ところで千早ちゃん、次の目的地はもう決まっているの?」
ちひゃー「んあー」
千早「これは…エロくないわね」
千早「いえ…どこに行ったらいいのかよくわからなくて…」
あずさ「それなら、この街の東側にある洞窟を抜けてみたらどうかしら?」
千早「洞窟ですか?」
あずさ「ええ、あそこなら強いぷちもんトレーナーさんもいるだろうし、抜けたら違う街に出られるわ」
千早「そうなんですか、ありがとうございます。じゃあ、少し休憩したら行ってみますね」
あずさ「ええ、頑張ってね」
-------
ちひゃー「くっ?」キョロキョロ
千早「やよならボールの中よ、あの子、すぐ1匹でどこかへ行ってしまうから…」
ちひゃー「くぅ?」
伊織「ちょっと、そこのアンタ!」
千早「え?私…ですか?」
伊織「そうよ!アンタよ、アンタ!」
千早「えと…あなたは…?」
伊織「聞いて驚きなさい!」
伊織「私はね、今をときめくスーパーぷちもんトレーナーの水瀬伊織ちゃんよ!にひひっ」
千早「そうですか…」
伊織「何よ、反応薄いわね」
ちひゃー「くっ」クイクイ
千早「そうね、もう行かないとね」
千早「あの、私たち先を急ぐので…」
ちひゃー「くっ!(挨拶)」
伊織「ま、待ちなさいよ!トレーナー同士、目があったらバトルするのが常識でしょう!」
千早「そんなこと初めて聞いたのですが…」
伊織「あーもうっ!埒が明かないわ!いいからバトルよ、バトル!」
伊織「行きなさい!あふぅ!」ポムッ
あふぅ「ナノー!」
千早「水瀬さんもぷちもんトレーナーだったの?」
伊織「だから!さっきからそういってるじゃない!」
伊織「あふぅ!あくびよ!」
あふぅ「あふぅ…」
ちひゃー「くっ?」
千早「仕方ないわ…ちひゃー、うたう!」
ちひゃー「くぅぅううぅう!」
あふぅは ねむってしまった!
伊織「んなっ!」
千早「今よ!ハイパーボイス!」
ちひゃー「…くぅ」
千早「…ちひゃー?」
伊織「あふぅのあくびが効いてきたようね!にひひっ」
千早「ちひゃー、戻って!…頑張って、やよ!」ポンッ
やよ「うっうー!」
伊織「2匹使うなんて卑怯よ!」
千早「6匹まで使っていいっていうのは、常識だと思ったのだけれど」
伊織「ああもう!私の負けよ、負け!」
千早「ほっ…」
伊織「とでも言うと思ったのかしら!行きなさい、いお!」
いお「キー!」
千早「猿ぷちもん…?」
伊織「きーっ!ほんっとムカつくわね!いお、ソーラービームよ!」
いお「もっ!」ジジジ
千早「やよ、でんこうせっか!」
やよ「うっうー!!」タタタッ
いお「もっ…!」ドンッ
いおは 倒れた!
伊織「ああ…いお…」
千早「今度こそ勝負あり…かしら?」
伊織「うぅ…お、覚えてなさい!」ダッ
千早「あ、待っ…行っちゃった」
ちひゃー「…くっ?」キョロキョロ
千早「あら、目が覚めたの?」
ちひゃー「くっ!くっ!」ハタハタ
千早「水瀬さんなら、ついさっき走り去って行っちゃったわ…」
ちひゃー「くっ?」
千早「さ、早めに洞窟抜けちゃいましょう」
ちひゃー「くっ!」
やよ「うっうー!」
-------
千早「ちひゃーはりんしょう、やよはでんこうせっかよ!」
ちひゃー「くぅうううぅううう!」
やよ「うっうー!」ダダダッ
はるかさん961「かっかぁ!」
はるかさん876「はるかっかぁ!」ばたんきゅー
はるかさんは 倒れた!
やよはAランクぷちもんにレベルアップした!
千早「やよ…あなた一体どれだけレベル高かったの…」
やよ「うー?」ピョンピョン
はるかさん997「はるかっか!!」
はるかさん999「かっか!!」
千早「きりがないわ…」
-------
ちひゃー「くっ!くっ!」クイクイ
千早「どうしたの、ちひゃー…あ!出口ね!」
やよ「うっうー!」タタタッ
千早「あ、こら!…もう」
ちひゃー「くっ!」
千早「そうね、街についたら取りあえずぷちもんセンターで休憩にしましょうか」
ちひゃー「くっ!」(喜)
-------ぷちもんセンター
あずさ「あらあら、早かったわね」
千早「ど、どうしてあずささんがここにも!?」
みうらさん「あらぁ」
千早「この子は確か…」
あずさ「みうらさんよ、この子、超能力が使えるから一瞬でぷちもんセンターを行き来できるの」
千早「何かすごいですね…」
あずさ「そんなことよりも、ぷちもんたちの回復が先ね」
千早「あ、はい!お願いします」
やよ「うっうー!」
ちひゃー「シャー!!」
あずさ「うふふ、二人とも元気いっぱいね」
千早「ありがとうございました」
あずさ「千早ちゃん、もうすぐに事務所にバトル申し込むの?」
千早「いえ、洞窟でちひゃーたちも疲れたと思いますし…」
千早「少しの間、観光でもしてみようと思います」
あずさ「あらあら、それはいいわねぇ」
-------
千早「とは言ったものの…」
やよ「うっうー!!」タタタ
ちひゃー「くっ!」タタッ
千早「ここ、何もないわね…」
美希「ねえねえ、そこの人、何か困ったことでもあるの?」
千早「え?あの…困っているというほどでもないのですが…」
千早「(この人、どこかで見たような…)」
美希「ふーん、よくわかんないけど、暇なら美希がこの街案内してあげるの!」
美希「えっとね、あそこがぷちもんセンターで、あそこがこの辺で唯一まともにお買いものができるコンビニ」
美希「それで、あれが美希がリーダーやってる事務所なの!」
千早「え?あなた、事務リーダーだったの?」
美希「なの!」
千早「またあとで挑戦しても大丈夫かしら?」
美希「うん、もちろん!…で、お姉さん、名前は?」
千早「如月千早です」
美希「千早さん…いい名前なの!じゃあ、事務所でまってるね!バイバイ」
千早「突然来て突然去ってったわね…」
-----
千早「二人とも、準備はいい?」
ちひゃー「くっ!」
やよ「うっうー!」クルクル
千早「それじゃあ、行きましょうか」
美希「あ!千早さん!961事務所にようこそなの!」
千早「早速だけど…挑戦、お願いできるかしら?」
美希「うん!」
事務リーダーの美希が勝負を仕掛けてきた!
美希「ちびき!いってくるの!」ポムッ
ちびき「だぞっ!」
千早「頑張って、やよ!」ポンッ
やよ「うっうー!」
千早「元気そうなぷちもんね」
美希「えへへ、千早さんのだって!」
美希「ちびき!うそなき!」
ちびき「ぅう…」グスッ
千早「(なにこれ、可愛い//)」
ちびき「びえええええええええん!」
美希「続けてバトンタッチ!」
ちびき「…だぞ……」ポムッ
スペパププ「ギャアアアアアアアアアアス!」
千早「それ…ぷちもんじゃないわよね…」
美希「うーん…わかんないの!」
千早「…」
千早「やよ、無理だけはしないでね?」
やよ「うっうー!!」ダダッ
スペパププ「ギャオオオオオオオオオオ」
千早「やよ、でんこうせっか!」
やよ「うっうー!」スッ
スペパププ「ギャアアアア!」
千早「そんな…!やよのでんこうせっかで倒れないなんて!」
美希「そんな攻撃じゃ、この子は倒れないの!ギガインパクト!」
スペパププ「ガアアアアアアアア!」
千早「やよ!かわして!」
やよ「うっうー!」タタタッ
美希「は、早い…!」
千早「そのまま後ろに回り込んででんこうせっか!」
やよ「うっうーーー!」ドンッ
スペパププ「ギャアアアアアアアアアアア」
…スペパププは倒れた!
美希「美希のちびきを倒すなんて…千早さん、なかなかやるの!」
千早「そもそもちびきは戦ったのかしら…」
美希「じゃあ、今度はたかにゃ、頑張るの!」ポムッ
たかにゃ『登場』
千早「半紙…?」
美希「よくわかんないけど、たかにゃとの会話は大体紙だよ?」
千早「そ、そう…」
千早「やよ、一旦戻って!…今度はちひゃー、いってきて!」ポン
ちひゃー「くっ!」
たかにゃ『面妖』
千早「ちひゃー!ハイパーボイス!」
ちひゃー「くぅうううぅううう!」
美希「たかにゃ!ねんりき!」
たかにゃ『披露』ククク
ちひゃー「…くっ!?」フワフワ
美希「そのまま壁に投げつけるの!」
千早「ちひゃー!投げられる前にうたうよ!」
ちひゃー「くぅううぅううう!」
たかにゃ『睡魔』グゥ
千早「ちひゃー、りんしょう!」
ちひゃー「くぅぅぅぅうううううう!」
たかにゃは倒れた!
美希「あ…」
千早「やったわね!ちひゃー!」
ちひゃー「くっ!!」
美希「久しぶりに負けちゃったの…」
美希「千早さん、961の事務バッジなの!受け取って」
千早「ええ、ありがとう」
美希「千早さん!」
千早「な、何かしら?」
美希「千早さんには、絶対ぷちもんますたーになってほしいの」
美希「だからね、これ…」
千早「それは…?」
美希「この街、なーんにもないように見えるでしょ?」
千早「え、ええ…」
美希「実はね、この街の下に、最後の事務所…765事務所があるの」
千早「えっ…」
美希「そこには、とーっても怖い事務リーダーさんがいて…」
美希「並み大抵の人では挑戦すらも許されてないの」
千早「いまいち話が読めないのだけど…」
美希「えっとね、つまり、ミキすら倒せないトレーナーさんじゃその人には勝てっこないの」
美希「ミキのちびきですら足元にも及ばないくらいだし…」
千早「あの猛獣ですら…?」
美希「なの…」
美希「だからね、ミキに勝って、尚且つちょっとでも勝てる見込みがある可能性があるトレーナーさん…」
美希「つまり、千早さんにはその挑戦する権利があるの!」
千早「それで、この鍵は…?」
美希「あのコンビニの後ろに、よくわかんない建物あるでしょ?」
千早「え、ええ、あの倉庫みたいな建物よね…?」
美希「なの。あそこが765への入り口なの!」
千早「話が突飛し過ぎててよくわからないのだけれど…」
千早「つまり、次の事務へ行くには、あの建物に入る必要があるわけね」
美希「なの!」
------ぷちもんセンター
あずさ「あらあら、ミキちゃんに勝っちゃったの?」
千早「はい…」
ちひゃー「くっ!」
やよ「うっうー!」
あずさ「それはすごいわね、765事務所の鍵はもらった?」
千早「はい…ですが、どうも信じられないんです」
千早「こんな辺鄙な街の地下に巨大事務所があるだなんて…」
あずさ「うふふ、それは大人の事情ってやつね、前にも言ったけど、細かいことは気にしちゃだめよ?」
千早「はい…」
-----
やよ「うっうー!」タタッ
ちひゃー「くっ!」タタタ
やよ「うっうううー!!」ダダッ
ちひゃー「くっ!!」タッ
千早「大丈夫かしら…」
ちひゃー「く?」
千早「なんにせよ、水谷さんの言っていたように、無理だけはさせないわ…」
やよ「うっうー!」
千早「さ、行きましょう、765事務所へ!」
------
千早「ここが765…?」
ちひゃー「くぅ…」
千早「広いわね…」
やよ「うっうー!」タタタッ
千早「あ!…もう……ふふ、あなたは相変わらずね」
ちひゃー「くっ!」クイクイ
千早「ん…?あ、あそこね」
ちひゃー「くっ!!」
千早「あのお…すみません」
律子「あら、お客さん?珍しいわね、いらっしゃい」
千早「事務リーダーさんに挑戦したいのですが、今日はご不在ですか?」
律子「あー…一応目の前に座ってるんだけど…」
千早「え!あなたが765の事務リーダー!?怖い人だって聞いていたので…」
律子「美希ね…」ボソッ
千早「はい?」
律子「なんでもないわ、さ、やるならとっとと始めましょ」
事務リーダーの律子が勝負をしかけてきた!
律子「この事務所では、ダブルバトルが基本よ!さあ、出てきなさい、こあみ!こまみ!」
こあみ「とかー!」
こまみ「ちー!」
千早「ダブルバトル…ですか、じゃあ、行ってきて、ちひゃー!やよ!」ポムッ
ちひゃー「くっ!」
やよ「うっうー!」
律子「こあみはちひゃーにおどろかす!こまみはやよにいばる!」
こあみ「とかー!」ドンッ
ちひゃー「くっ!?」ビクッ
千早「ちひゃーはこまみにうたう!やよはこあみにでんこうせっか!」
ちひゃーは怯んで技が出せない!
千早「…くっ」
やよ「うっうー!!」ダッ
こあみ「とかーーー!」
こあみは倒れた!
こまみ「ちーーー」ジー
やよ「うー?」
やよにはこうかがないようだ…
律子「へえ、少しはできるようね」
律子「でも、本番はここからよ!戻りなさい、こあみ、こまみ!」ポムッ
千早「…?」
律子「さあ、ちっちゃん、ぴよぴよ!格の違いを見せてあげなさい!」ポンッ
ぴよぴよ「ぴー」パタパタ
ちっちゃん「めっ!」
千早「ちひゃーはちっちゃんにハイパーボイス!やよはぴよぴよにでんこうせっか!」
律子「ぴよぴよはそらをとぶ!ちっちゃんははたくよ!」
千早「は、はたく?」
ちっちゃん「めっ!!」バシッ
ちひゃー「くっ!?」
千早「なんて威力…ちひゃー、大丈夫?」
ちひゃー「くぅ…」
やよ「うー!」ピョンピョン
千早「あー、そらをとんでいる相手にでんこうせっかはあたらないわ!」
ちひゃー「くぅううううぅうぅぅぅう!」
ちっちゃん「めっ!」ウルサイ
ちひゃー「く、くぅ…」
ぴよぴよ「ぴー」パタパタ
千早「やよ、かわして!」
やよ「うっうー!」サササッ
律子「へえ、そのやよって子、相当のランクのようね」
千早「え、Aランクですから!」
ちっちゃん「Aって…そうそうなれるようなもんじゃないわよ…」
千早「やよはちっちゃんにでんこうせっか!ちひゃーはちっちゃんにりんしょう!」
律子「ちっちゃん、にらみつける、ぴよぴよはやよにフリーフォール!」
ちっちゃん「…」キッ
ちひゃー「!」ビクッ
やよ「うー…」オロオロ
千早「や、やよ!上よ!」
ぴよぴよ「ぴー!」グィ
やよ「う…?」
ぴよぴよ「ぴー!」パタパタ
やよ「うぅ…」タカイ…
やよ「うわああああああああああああああん!こわいですうううううううううううううううう!!」
やよのハイパーボイス!
ぴよぴよは倒れた!ちっちゃんは倒れた!ちひゃーは倒れた!
律子「…は?」
千早「えと…」
千早「か、勝った…のかしら?というか、やよ、あなた喋れたの?」
やよ「うっうー!」
律子「すごい技ね…私にまでダメージきたわよ…」
千早「わ、私もびっくりです」
律子「なんか釈然としないけれど…はい、これ、765のバッジよ」
千早「あ、ありがとうございます!」
律子「これで事務バッジが3つ揃ったのかしら?」
千早「あ、はい!」
千早「ということは、これでぷちもんますたーになれたってことですか?」キラキラ
律子「えーっと、期待を裏切るようでほんっとうに申し訳ないんだけど、ぷちもんますたーにはまだまだ遠いわね…」
千早「そう…ですか」
律子「でも、あなたとあなたのぷちもんなら、きっとなれるわ、ぷちもんますたー!」
律子「応援してるわね!」
千早「はい!ありがとうございます!」
千早「ところで、一つだけ聞いてもいいですか?」
律子「何かしら?」
千早「ちびきの出す、スペパププが足元にも及ばないって話を聞いたのですが、どうしても信じられなくて…」
律子「はぁ?あんなのと私のぷちたちを戦わせたら、食べられちゃうじゃない」
千早「え…」
律子「え?何?もしかして、あの子またスペパププ使ってたの!?」
千早「そう…ですけど」
律子「あの子は…」ピキッ
千早「…」ビクッ
千早「もしかして、美希の言っていたアレですら足元に及ばないのって律k…」ボソッ
律子「何?」
千早「何でもないです…」
千早「(こうして、私とぷちたちとの冒険が始まった)」
千早「(まだまだぷちもんますたーへの道は険しいけれど…)」
千早「(きっといつかは成れる日が来るわよね…)」
ちひゃー「くっ?」
やよ「うっうー!」タッ
千早「あ、こら!まだ毛繕い終わってないからじっとしてて!」
千早「(この子たちといっしょなら)」
おわる
長い話書くなら、ちゃんと構想練らなきゃだめだね
読んでくれた人ありがとう
多分4時くらいまでは見てるので、何かあれば
乙!
春香とはなんだったのか
>>152
チャンピオンにでもしようかと思ったけど、疲れたからやめたwww
おい、まだ冬毛ちひゃーへの進化や、ゆきぽ・まこちー・暗黒化はるかさんを操るはるるんとのライバルバトルを書いてないぞ
>>155
ゆきぽは書きたかった…
あなをほる から(箱)にこもる から(箱)をやぶるとか色々やりたかった
乙
こんな感じなら続きあってもいいじゃない
>>158
続きも書いてみたいけど、全編後編とかに分かれてるのって正直どうなんだろ
前スレ見てない人置いてけぼりだし、ただでさえ自己満のssが更にひどくなりそう
おやすみー
おつかれー
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません