ゆずこ「11月11日は」唯「縁の誕生日」 (38)

19日も遅くなってしまいましたが、「ゆゆ式」の縁の誕生日SSです。

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11月11日 唯の家


ゆずこ「今日は11月11日」

唯「縁」


「誕生日おめでとう!」


縁「わーい、ありがとうー」

ゆずこ「1が4つも並ぶ日に生まれるなんて縁起がいいね」

唯「確かにそうだな」

縁「えへへ~」

ゆずこ「2が4つ並んだらどうなんだろう?」

唯「22月22日は無いぞ!」

縁「でも、漫画とかSF小説ではありそうだよねー」

ゆずこ「44月44日に生まれたら縁起が悪そうだね」

唯「4が4つも並んでいるからな」

縁「「学校の怪談」も4時44分44秒にまつわる話が多いよねー」

唯「4が「死」とも呼べるから、「4」という数字は確かに怪談でよく使われているな」

ゆずこ「じゃあ、44月44日4時44分44秒になったら…」

ゆずこ「…」ゾー

唯「…」ゾー

縁「…」ゾー

唯「…話題変えようか…」

ゆずこ「うん…」

唯「縁と同じ11月11日生まれの有名人」

唯「沢村貞子、小森和子、岸朝子、養老孟司、吉幾三、田中美佐子、ダンプ松本、デミ・ムーア、中西圭三、永野椎菜、
松井繁、浜名千広、マギー審司、山口鉄也、蒼井そら、鈴木達央、東原亜希、酒井香奈子、手越祐也、小松未可子、田中れいな、小見川千明…」

縁「うわー、色んな人が11月11日に生まれているのねー」

唯「ジャンルもキャラクターもバラエティーに富んでるな」

ゆずこ「絶対王者なのに悪の華と呼ばれ、デスブログを武器に日本のみならず世界を恐怖のどん底に陥れる人もこの日から生まれそうだね」

唯「なんだよそれ…」

ゆずこ「でも、いつもバカの壁にぶつかっているんだよ」

唯「だから何だよそれ…」

ゆずこ「そして耳も急に大きくなるんだよ」

唯「おい、下手な手品かよ!」

ゆずこ「そして最後は頭が思いっきりズレるんだよ」

唯「おい、カツラかよ!手品でも何でもないぞ」

縁「あっははははは」

ゆずこ「あと、さっき名前が出た人の中に「小松未可子」の名前があったね」

唯「小松未可子がどうしたんだ?」

ゆずこ「私、何か小松未可子と友達になれそうな気がする」

唯「何でだよ!」

ゆずこ「そして色々可愛がってもらえそう」

唯「だから何でだよ!」

ゆずこ「何となく」

唯「だったら言うな!」

ゆずこ「唯ちゃん、私も可愛がって~」

縁「私も~」

唯「えぇい、暑苦しい!」

唯「そして何より11月11日は」


「三上小又先生の誕生日」


ゆずこ「あー」

唯「「あー」って何だよ」

縁「CMと同じだねー」

唯「とりあえず、先生、お誕生日おめでとうございます」

唯「11月11日が記念日になっている物…」

唯「まずはポッキーの日」

縁「これは有名だよね~」

ゆずこ「という訳で唯ちゃん、ポッキーの日を記念してポッキーゲームを…」

唯「やるか!アホッ!」

縁「じゃあ、私とプリッツで」

唯「プリッツでもやるか!アホッ!」

ゆずこ「(そう言いつつも照れてる)」

唯「あとは豚まんの日…」

ゆずこ「豚まんと言ったらあいちゃんのおっぱい…」

縁「おかあさんのおっぱい…」

唯「先に言っておくけど、「揉みたい」と言うなよ」

ゆずこ「じゃあ、唯ちゃんの豚まんを」ジュルリッ

縁「唯ちゃんの豚まん」ハアハア~

唯「こっちに来るな!アホッ!」

唯「他はピーナッツの日、きりたんぽの日、チーズの日、鮭の日、もやしの日、麺の日…」

ゆずこ「食べ物ばかりだね」

縁「食いしん坊にはたまらないね~」

唯「そして「いただきますの日」」

ゆずこ「あ~」

縁「納得」

唯「これだけ食べ物の記念日が重なるとこの日に制定したくなるよな」

唯「食べ物以外だと美しいまつ毛の日、配線器具の日、靴下の日、ゲタの日、ライターの日、鏡の日、電池の日、
折り紙の日、コピーライターの日、煙突の日、磁気の日、サッカーの日、宝石の日、西陣の日、ゆびリンガルの日…」

ゆずこ「…」

縁「…」

唯「おい、何か反応しろよ」

ゆずこ「何か食べ物と比べると地味だね…」

縁「食べ物に全て持って行かれた感じだね…」

唯「確かにあまりピンと来ないよな。サッカーは有名だけど、「サッカーの日」はピンと来ないし」

ゆずこ「という訳で11月11日は食べ物の日で決まりだね」

唯「勝手にまとめるな!勝手に決めるな!」

ゆずこ「じゃあ、そろそろ唯ちゃんとプレゼントを買って来るね」

縁「楽しみに待ってるよ~」




ゆずこ「何かイルミネーションが増えて来たね」

唯「クリスマスが近いからな」

ゆずこ「「恋人たちの日」も近いね」

唯「そういえば、11月11日は「恋人たちの日」でもあるらしいぞ」

ゆずこ「だけど、そういう日って1年に沢山ありそうだね」

唯「「恋人の聖地」も日本各地にあるしな」

ゆずこ「「恋人の」とか「恋人たちの」を付けると一気に安くなってしまうね」

ゆずこ「あっ!」

ゆずこ「」

唯「ゆずこ、それは猫の形をしたイルミネーションだぞ」

ゆずこ「」

唯「(ダメだ、完全にフリーズしてる。直るまでしばらく待つか)」

デパートの中


唯「ゆずこはプレゼントする物決まったか?」

ゆずこ「うん、決まったよ。これっ」


「夢路いとし・喜味こいし 特選DVD」


唯「何でこれなんだよ」

ゆずこ「だって…」


「縁ちゃんに笑って欲しいから」

唯「ゆずこ…」

唯「確かにそれを見て縁は笑うかもしれないけど」

唯「縁が求めているのはゆずこが放ったギャグで笑う事だぞ」

唯「それを貰って笑うのも嬉しいけど、ゆずこが縁を笑わせてくれた方がもっと嬉しいと思うぞ」

ゆずこ「そうかぁ…」

唯「だからゆずこ…」


「縁のそばにいつも居てくれ」


「そして縁をいつも笑わせてくれ」

ゆずこ「結局、文房具セットにしちゃったけど、縁ちゃん喜ぶかな?」

唯「喜ぶと思うよ。どんな物でもゆずこからプレゼントを貰う事が嬉しいんだから」

ゆずこ「お金でも」

唯「お金だと心が込もってないように思われるぞ」

唯「それにお金ってすぐに使ってしまう物だから手元に残る期間が少ないし、
それだったら手元に長く残せて思い出も残せる物をプレゼントした方がいいぞ」

ゆずこ「さすが唯ちゃん!お金にうるさいだけに説得力ある」

唯「う、うるさい!」

ゆずこ「唯ちゃんは何をプレゼントするの?」

唯「あたしはタオルケット」

ゆずこ「あー、縁ちゃん、タオルケットが好きだもんね」

ゆずこ「これだと唯ちゃんの匂いも付いているしね」

唯「匂いと言うな!アホッ!」

唯「プレゼントと言えば、今朝、縁の机の中にシャンプーが入っていたな」

ゆずこ「えっ、何でシャンプーが!?」

唯「シャンプーが入っていた袋の中に誕生日カードも入っていたから多分、誰かから縁への誕生日プレゼントだろう」

ゆずこ「名前は書いてあったの?」

唯「いや、書いて無かった」

唯「怪しそうな感じがするけれど、長谷川さんはシャンプーを見て「あー」と言ってたな」

ゆずこ「じゃあ、ふみちゃんからのプレゼントなのかな?」

唯「いや、長谷川さんからじゃないと言ってた」

ゆずこ「じゃあ、誰からのプレゼント何だろう?」

唯「分からないけど、長谷川さんが知っている人であるのは確かだな」

唯の家


唯「縁、ただ今」

ゆずこ「あっ」

縁「…zzz」

ゆずこ「タオルケットにくるまって寝ている」

唯「待ちくたびれて眠ってしまったみたいだな」

縁「…zzz」スー

ゆずこ「気持ち良さそうに寝ているね」

唯「そうだな」

縁「…好き…」ボソッ

ゆずこ「えっ」

唯「今、なんか言ったな」

縁「…大好き…」





「ゆずちゃんも唯ちゃんも大好き」



縁「…zzz」スー

唯「寝言とは言え…」ドキドキ

ゆずこ「「好き」と言われるとドキドキするよ…」ドキドキ

縁「…zzz」スー

唯「あたしたちも返事をしよう…」

ゆずこ「うん…」


「せーの!」





「私たちも縁ちゃんの事が大好き!」



ゆずこ「来年も3人揃って縁ちゃんの誕生日を祝いたいね」

唯「そうだな。でも来年だけじゃなくて、再来年もさらにその次の年も3人揃って祝いたいね」

ゆずこ「いや、ずっとずっと先も3人揃って縁ちゃんの誕生日を祝おうね」

ゆずこ「だって私たち」


「ずっと一緒だから」

縁「…zzz」スー

縁「…」

縁「…ありがとう…」グスッ

ゆずこ「寝言で「ありがとう」と返事した」

唯「しかも少し泣いているし」

唯「夢の中であたしたちの言葉がしっかりと響いたんだな」

縁「…zzz」スー

唯「これからどうする?縁は寝ているし」

ゆずこ「縁ちゃんのそばにいてあげようよ」

唯「そうだな。そうした方が縁も喜ぶし、安心して寝ていられるからな」

ゆずこ「縁ちゃん…」


「私たちはいつもそばにいるよ」


「だから安心して寝ていてね」

縁「…zzz」スー


縁「…うぅん…」


縁「…ありがとう… 唯ちゃん… ゆずちゃん…」


縁「…大好き…」


縁「…zzz」スー


縁「…zzz」スー



本編おしまい

おまけ


11月10日


ふみ「佳」

佳「何だ?」

ふみ「明日は日向さんのお誕生日だね」

佳「それがどうした?」

ふみ「佳は日向さんをお祝いしないの?」

佳「言葉で言うよ」

ふみ「じゃあ、何で髪が美しくなるシャンプーを買っているの?」

佳「!」

ふみ「もしかして、それを日向さんにプレゼントするの?」

佳「あげねえよ!これはあたしが使うんだよ!」

ふみ「ふーん」

佳「あたしだって日向や相川みたいに髪を美しくしたいんだから別にいいだろ!」

ふみ「ふーん」

ふみ「じゃあ、バイバーイ」

佳「また明日な」

佳「(ヤバい、危うくバレる所だった)」

ふみ「佳」

佳「なんだ?」

ふみ「プレゼント、上手く渡せるといいね」

佳「だからこれはあたしが使うんだよ!日向にはプレゼントしねえよ!」

翌日 早朝の学校


佳「…」キョロキョロ

佳「よし、誰もいないな」

佳「確か日向の机は…」

佳「あった、ここだ」

佳「机の中にこれをしまって…」コソッ

佳「よし、完了!」

佳「さて、一度帰るか」

学校の外


佳「うー、寒みぃ…」

佳「冬が近付いて来ているから大分寒くなって来たな」

佳「もう一枚上に着ないと朝はキツいかもな」

佳「…」

佳「日向…」

「あたし、不器用だからこんなやり方でしか祝う事が出来ないけど…」


「誕生日 おめでとな」


「その美しい髪、いつまでも保っていてくれよ」


おしまい

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