ペンドラー「クリスマスって何ドラー?」 (56)

ペンドラー「おーい、フシデ。ご飯ドラー!早く食っちまうドラー」

フシデ「はーい!」

・・・

ペンドラー「オボンのみはうまいドラー」モグモグ

フシデ「ねえ、お兄ちゃんクリスマスって知ってるシデ?」モグモグ

ペンドラー「クリスマス?新しいポケモンかドラー?」モグモグ

フシデ「ちがうよ!クレッフィちゃんが教えてくれたの、人間たちはクリスマスって日にパーティーしたりするらしいシデ!」モグモグ

ペンドラー「フェアリータイプは博識ドラーね」モグモグ

フシデ「クリスマスってなんだか楽しいものみたいだシデ!」モグモグ

フシデ「フシデもクリスマスしてみたいシデー」モグモグ

ペンドラー「……そうかドラー」モグモグ

翌日

ペンドラー「クリスマスって何ドラー?」

クサイハナ「クリスマスー?知らないくさいナー」

スピアー「新しいポケモンじゃないのかピア?」

ペンドラー「どうも違うようだドラー、人間たちはパーティーしたりしてうかれるらしいドラよ」

スコルピ「僕らどくタイプには縁遠い話ルピー?フェアリータイプのクレッフィが教えてくれたんルピ?」

フシギソウ「きっと華やかななにかフシッ!」

ペンドラー「みんなも知らないドラーか……」

ニドクイン「あら、どうしたんだい!クイン!」

ニドクイン「なるほどクイン、クリスマスね」

ペンドラー「なにか知ってるドラー?」

ニドクイン「あたしも少ししか知らないよ、でも情報通のあいつならどうクイン?」

ペンドラー「そうドラ、ヤブクロンなら詳しいドラー!スピアーなんかに聞かずにヤブクロンに聞けばよかったドラー!」

スピアー「お前……先輩を少しは敬うピア……」

ヤブクロン「ん?もしかして、呼んだローン?」

ペンドラー「あ!ヤブクロン!実はクリスマスについて教えて欲しいドラー!」

ヤブクロン「クリスマスね。えっと確かにこのごみ袋に……あったローン!」

ペンドラー「それはなんだドラー?」

ヤブクロン「人間が捨てた、ザッシという本だローン!これにきっとかいてあるローン」

クサイハナ「でもヤブクロン、僕たちは人間の文字が読めないくさいナー」

フシギソウ「でも人間の言葉はなんとかわかるフシッ!」

ヤブクロン「大丈夫、写真や挿し絵で大体わかるローン!」

ニドクイン「あとはあたしたちが聞いた話を組み合わせればなんとかなるクイン!」

ペンドラー「よーし、さっそく見てみるドラー!」ペラペラ

スコルピ「そう言えばこの間、ミニスカートが『今年のクリスマスこそ彼のハートをゲットする!』って言ってたルピ。なにか関係あるルピ?」

スピアー「彼って人間のオスのことだったピアね」

ヤブクロン「確かに人間の男女が写ってる写真が多いローン!その線ありかもローン」

フシギソウ「オスの?ハートを奪う?なんだそりゃフシ」

クサイハナ「ハートは心臓くさいナー……」

ペンドラー「め、メスがオスの心臓を抉りとるイベントだったドラー!?」ブルブル

ニドクイン「なんでそうなるクイン!クリスマスってのはね、どうやら人間のオスとメスが恋をしたがるイベントらしいクイン」

ペンドラー「こ、恋ドラー!?」

スコルピ「なんだ、発情期のことルピか」

ペンドラー「フシデはまだ進化前のメスドラー!発情期なんてとんでもないドラー!お兄ちゃん許しませんドラー!」

スピアー「焦んなピアwwwフシデちゃんもメスだってことだピアwww」

ペンドラー「ベノムショック!」ビチャ

スピアー「」

ペンドラー「心配だドラー!心配だドラー!」

ヤブクロン「でも、違うかもローン!このページを見るローン」

ペンドラー「人間の子供たちがプレゼントを貰ってるドラー?」

クサイハナ「パーティーの写真くさいナー。フシデちゃんはパーティーに憧れてるくさいナー?」

スコルピ「花や食べ物がいっぱいあるルピー、うまそうルピー」

フシギソウ「なんだか見たことのない食べ物もあるフシッ!」

ニドクイン「そりゃケーキだね、甘いお菓子だクイン」

ペンドラー「よかったドラー!フシデはパーティーに憧れてるドラー!」

スピアー「」

ペンドラー「よし!クリスマスのパーティーやるドラー!」

フシギソウ「おもしろそうフシッ!」

ニドクイン「みんなできのみやフルーツをつつくわけだね、楽しそうクイン!」

クサイハナ「僕も賛成くさいナー」

スコルピ「それじゃ準備するルピ!」

ヤブクロン「じゃ、この写真を見て必要なものを各自準備するローン!」

スピアー「お、おう」

スコルピ「きのみ集めは僕に任せルピ!」

スピアー「俺は兄弟のバタフリーに頼んで花のミツを集めるピア!」

フシギソウ「この大きな樹みたいなのは僕が進化すればなんとかなるかもフシッ!」

クサイハナ「たくさんの花とはいかないけど、僕も進化したら花がさくくさいナー、がんばるくさいナー」

ヤブクロン「プレゼント、穴場のごみ捨て場探してみるローン」

ニドクイン「会場の準備はあたしに任せるクイン!」

ペンドラー「おれはドラー……こいつを準備するドラー」スッ

ニドクイン「ケーキ……難しくないかクイン?」

ペンドラー「みんな頑張るのに言い出しっぺの俺が楽してらんないドラー!」

スピアー「ケーキか、食べたことないピア」

スコルピ「甘いお菓子!楽しみルピ」

ニドクイン「わかった!フシデちゃんは私が面倒見よう!あんたはケーキの手配にいっておいでクイン!」

ペンドラー「よーし、ペンドラー頑張るドラー!」

翌日 早朝
ミアレシティ

ペンドラー「ここがヤブクロンが教えてくれた街かドラー」

・・・

ヤブクロン「ケーキは街にしかないローン、ミアレシティならケーキ食べてる人がたくさんいるローン!」

・・・

デサーテレビデアデクガサー
キャハハヤダー

ペンドラー「確かにケーキってのを食べてるメスが多いドラー」

ペンドラー「甘い匂いだドラー」ジュルリ

ペンドラー「さて、どうしててにいれるドラーか……」

???「おい、お前。よそ者だチャム?」

ペンドラー「誰だドラー!?」

ヤンチャム「オイラか?オイラは!ミアレシティの荒ぶる熊!ヤンチャム様だチャム!」

ペンドラー「ヤンチャムかドラー、俺はペンドラー。よろしくドラー」

ヤンチャム「おう、ペンドラーだな!で、なんの用チャム?くだらない用事なら俺の縄張りから出ていってもらうぜ!」ギロリ

ペンドラー「カクカクシカジカ、ドクドクムシムシというわけドラー」

ヤンチャム「……」

ペンドラー「で、ケーキを探しにきたんだドラー」

ヤンチャム「……」

ペンドラー「どうしたドラー?」

ヤンチャム「……いもうどのだめに……あにぎが体をはっでゲーギを……いい話チャム!」ウルウル

ペンドラー(態度でかいわりに涙もろいドラーね)

ヤンチャム「よし!オイラがケーキをてにいれるひみつの技を教えてやるチャム!」

ペンドラー「ホントドラー?ありがとうドラー!」

ヤンチャム「へへ、見てな!チャム!」

ミニスカート「でさー、あれ?」

ヤンチャム「チャム?」

エリートトレーナー「ヤンチャムね」

ヤンチャム「チャムチャム」ピョコピョコ

ミニスカート「きゃー!かわいい!」

エリートトレーナー「ぼく、ケーキ食べる?」スッ

ヤンチャム「ヤン?チャムチャム!」ニコー

ミニスカート「きゃー!ヤンチャムかわいいー!」ナデナデ

・・・

ヤンチャム「と、まあこんな具合チャム!」

ペンドラー「すごいドラー!人間がケーキをくれたドラー!」

ペンドラー「よーし!今度は俺だドラー!」フンス

ヤンチャム「え?いや、お前は……」

ペンドラー「ペンドラー!」ドスドスドス

ヤンチャム「……チャム」

ミニスカート「ヤンチャムかわいかったー!」ホクホク

ペンドラー「ペンドラー!」グワア

エリートトレーナー「!?」

ペンドラー「ドラー!ドラー!ペンドラー!」クネクネ

ミニスカート「……」

エリートトレーナー「……」ゴソゴソ

ペンドラー(お!なにか鞄から出すドラー?お菓子ドラー?もう一度頑張るドラー)

ペンドラー「ペンドラー!ペンドラー!」

エリートトレーナー「……あった」ゴソゴソ



→ゴールドスプレー

ペンドラー「ひどいめにあったドラー」フキフキ

ヤンチャム「いっちゃ悪いが毒虫が来たら誰でもそうするチャム……」

ペンドラー「世知辛い世の中ドラー」

ヤンチャム「俺が分けてやるつもりだったチャムが、さすがに今ので人間も引いてるチャム」

ペンドラー「諦めるしかないドラー?」

ヤンチャム「いや、待てよ。3時まで待てば手はあるチャム!」

ペンドラー「恩に着るドラー!」

ミレアガレット屋さん

お姉さん「焼きたてのミレアガレットでーす!いかがですかー!……あれ?」

ヤンチャム「チャムチャム」
ペンドラー「ドラー」

お姉さん「あら、ヤンチャムくん。お友だちかな?」ナデナデ

ヤンチャム「チャムチャーム」

お姉さん「いつものだね、店長にはナイショだよ?はい!売れ残りのミレアガレット!」ドッサリ

ヤンチャム「チャム!チャム!」

お姉さん「はい、ペンドラーくんにもミレアガレット!」ドッサリ

ペンドラー「ドラー」

お姉さん「うふふ、気をつけて帰りなねー」

ヤンチャム「あのねーちゃん、売れ残りのガレットくれるんだチャム!他のやつにはナイショチャム」

ペンドラー「優しい人間ドラー!俺にもこんなにくれたドラー!」

ヤンチャム「ケーキじゃねーが、妹も喜ぶんじゃないかチャム?」

ペンドラー「喜ぶドラー!ヤンチャムのおかげドラー!ありがとうドラー!」

ヤンチャム「へっ!気にすんな!早く妹にくせてやりな!チャム」

ペンドラー「そうするドラー!お礼はいつか必ずするドラー!」ドスドスドス

ヤンチャム「へっ、楽しみな!クリスマスをな!チャム!」

ペンドラー「ずいぶん暗くなったドラー、冬は日が落ちるのが早いドラー」ドスドスドス

キンッ

ペンドラー「なんだドラー?」

???「止まりな、まだ死にたくないザン?」

ペンドラー「な、なんだドラー!ここはお前の縄張りかドラー?」

???「いや、違うザン」

ペンドラー「なら、なぜ襲うドラー!」

キリキザン「俺の名はキリキザン、イノチガ欲しくばその菓子を貰おうかザン」

ペンドラー「断るドラー!」

キリキザン「メタルクロー」シュ

ペンドラー「は、早いドラー!食らえ!ベノムショック!」ビチャ

キリキザン「ハサミギロチン!」

ペンドラー「べ、ベノムショックがまったく効かないドラー!」グワー

キリキザン「弱い者を倒すのは好きじゃない、ガレットを寄越せザン」

ペンドラー「断るドラー!これはフシデやみんなのお菓子ドラー!」

キリキザン「……ガレットを、寄越せ!」ギリ

ペンドラー「ぐわー!ドラー!」ピコーンピコーン

コマタナ「パパー!」

キリキザン「コマタナ?隠れてろと言ったザン?」

コマタナ「クリスマスのお菓子まだタナー?」

キリキザン「……もうすぐだザン」

ペンドラー「お前、もしかして……」

キリキザン「あくタイプにはあいにくまともにてにいれる手段など思い付かないのでなザン」

ペンドラー「……それなら早く言うドラー」

キリキザン「……」

ペンドラー「しまったー!ミレアガレットを地面に落としてしまったドラー」ソッ

ペンドラー「俺はもういらないドラー、誰かが拾っても関係ないドラー」

キリキザン「何のつもりザン」

ペンドラー「うっかり落としてしまっただけドラー、甘くておいしいとヤンチャムが言っていたドラー」

キリキザン「葉っぱの上に丁寧に菓子を置くことを、落としたと言うのかザン?」

ペンドラー「毒虫業界ではそう言うドラー」

キリキザン「仲間が待っているのではないのかザン?」

ペンドラー「俺の仲間は自分達がよければいいなんて考えはしないドラー」

ペンドラー「人間はどくタイプをキモいだの紫だのいうドラ」

ペンドラー「でも、みんないいやつドラー。よそでお菓子が食べられないコマタナがいると知れば、パーティーなんか無理ドラー」

ペンドラー「それならパーティーなんかやめた方がいいドラー」

ペンドラー「そういう奴等ドラー」

コマタナ「おにいちゃん!ガレット!きれいなところあげるタナ!」

ペンドラー「ありがとうドラー!もらうドラー!」

キリキザン「……すまんザン」

ペンドラー「いいクリスマスをすごすドラー」ドスドスドス

縄張りの近く

ペンドラー「とは言ったものの、どうするドラー」

チラッ

ペンドラー「ニドクイン、パーティー会場ばっちりドラー」

ペンドラー「スコルピもあんなにきのみ集めるの大変だったドラーな」

ペンドラー「ヤブクロンもいろいろ集めてくれてるドラーし」

ペンドラー「スピアーの周りには花のミツ」

ペンドラー「フシギバナとラフレシアもいるドラー、頑張ったんだドラーな」

ペンドラー「……フシデ、笑ってるドラー」

ペンドラー「……ミレアガレットひとつじゃ、戻れないドラー」ドスドスドス

ペンドラー「ヤンチャムには悪いことしたドラー」

ペンドラー「……毒虫の俺がクリスマスなんて夢だったのかも、ドラー」

ペンドラー「……」

???「どうしたんだい?」

ペンドラー「俺は、仲間たちに会わせる顔がないドラー」

???「ほう、どうしてじゃ?」

ペンドラー「!?」

ペンドラー「なんでお前、人間なのに俺の言葉がわかるドラー!?」

???「なるほどなぁ」

ペンドラー「可愛い妹のためドラ、辛いことなんてないドラー。でも、仲間がガッカリするのは嫌だドラー」

???「君がしたことは正しいよ、ペンドラーくん」

ペンドラー「……」

???「君はコマタナくんたちのサンタクロースになれたんだからね」

ペンドラー「サンタクロースドラー?」

???「ああ、よいこにプレゼントを届けるお爺さんさ」

ペンドラー「そうドラーかな…」

???「さて、ペンドラーくん。ここにポフレというお菓子がある」

ペンドラー「そ、それは、ケーキドラー!?」

???「ポケモンにとっては美味しいお菓子だが、ワシには食べられないんじゃよ」

???「ペンドラーくんのもってるミレアガレット、これはワシの大好物。どうじゃ、交換せんか?」

ペンドラー「で、でもポフレはたくさんあるのにガレットはひとつドラーよ?」

???「ほっほっほ、構わんよ。ほれ、交換じゃ」

ペンドラー「あ、ありがとうドラー!これでみんな喜ぶドラー!」

???「ほっほっほ、それではワシは配達の仕事に戻ろうかの」

ペンドラー「人間、お前は何者ドラー?」

???「ほっほっほ、ワシはただのクリスマス大好きじじいじゃよ」

ペンドラー「ただいまドラー!」

フシデ「おにいちゃん!お帰りなさいシデ!」

ペンドラー「フシデ!ケーキてにいれたドラー!みんなでクリスマスパーティーするドラー!」

フシデ「わーい!お兄ちゃん大好きーシデー!」ギュッ

ニドクイン「さあ、始めるクイン!」

スコルピ「夢のようなご馳走だルピ」

フシギバナ「花吹雪散らせるバナー!」

ラフレシア「こんな甘いものはじめて食べたシア!」

スピアー「今日はオールナイトピアwww」

ヤブクロン「スピアー飲み好きだローン」

フシデ「こんな楽しいクリスマスパーティーはじめてだシデ!」

ペンドラー「みんな笑顔でなによりドラー」

ワイワイガヤガヤ

ペンドラー(パーティーは遅くまで続いたドラー)

・・・

チュンチュン

フシデ「おにいちゃん!みてみて!シデ」

ペンドラー「ムニャムニャ、どうしてドラー?」

フシデ「サンタクロースさんがプレゼントをくれたシデ!ほら!どくばり!」

ペンドラー(サンタクロース?ああ、あのクリスマス大好きじじいが言ってたじいさんかドラー……ん?)

ペンドラー「俺にもプレゼントあるドラー!どくどくの技マシンドラー!」

スコルピ「僕には不思議なあめピア!」

フシギバナ「このきれいな石はなんだバナ?」

ラフレシア「僕には大きな根っ子シア!」

ニドクイン「あたしにもあるね、だいちのプレートクイン!」

ヤブクロン「くろいヘドロだローン」

スピアー「キトサン10本だああ!」

ペンドラー「ヤブクロン、サンタクロースってどんなドラー?」

ヤブクロン「ああ、この雑誌の写真みたいにあかいふくをきたお爺さんだローン」

ペンドラー「……!」

ヤブクロン「どうかしたローン?」

フシデ「あ、おにいちゃん!サンタクロースさんの写真シデ?」

ペンドラー「いや、これはサンタクロースじゃないドラー」

フシデ「シデ?」

ペンドラー「クリスマス大好きじじいだドラーよ」ニコッ

ペンドラーたちは楽しいクリスマスを過ごしました。

めでたし めでたし


キリキザン達のその後気になるな

>>53
ミレアガレットで楽しいクリスマスを過ごしてるはずドラー!
クリスマス大好きじじいからもプレゼントを貰ってるはずドラー!


みんなも楽しいクリスマスを過ごすドラー!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom