???「どっせい!!上段正拳!!」 (1)

「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー」
「いや、よくないっしょ。刑法的に」
「いや、違う。ちょっと離れただけ。5メートルも有れば十分かな」
「あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせたのは謝るからさ…」
「…え?空気をプラズマ化…いや、それなら伝導体にはなるけど飛散しちゃうし、空中に固定する方法がないと…」
「(ヤベ、居直った。もしかしてヤバイ?)。いや、だからですね…原理が…」
「いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ」
「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」
「いや、偶然あんたの手に針が見えたんでね。投げられるかと思ったんで転がって逃げた。そんだけさ」
「いやー、ゴメン。悪気はなかったんだけどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっちまって」
「いや、今日俺は確信に至った。この能力は間違いなく有る。そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」
「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!」
「昔から理屈っぽい性格でねえ。友達いねえんだこれがまた…」
「どっせい!!上段正拳!!」
「殴るつもりはなかったんだわ。忘れてた…」
「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで変えねえぞ」
「うわこれどうしょうもなくね?…」
「……つまんねえ人生だったなー……」

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