穂乃果「あちゃー!教室に忘れ物しちゃったよ!」 (5)

ー17:30ー
ー校門前ー

穂乃果「ごめん海未ちゃん、ことりちゃん。先帰っててよ」

海未「またですか?」

ことり「大丈夫?ことりもついていこうか?」

穂乃果「ううん大丈夫!すぐ追い付くから!」タッタッタッ

海未「まったく穂乃果は…昔っからああなんですから……」

ことり「まあまあ海未ちゃん、そう言わなくても」

海未「大体、ことりも穂乃果を甘やかしすぎです!この間、急に穂乃果がアイドルやりたいなんて無茶言い出した時も、私一人が止めようとするばかりで、ことりはちっとも止めようとしなかったじゃないですか!」

ことり「うぅ…」

海未「結局人数が集まらなかったから良かったものの、もしあのまま続いていたら今頃どうなっていたことか分かりませんよ!」

ことり「反省します…」ショボン

ー17:50ー

海未「穂乃果、遅いですね」

ことり「すぐ来るって言うから校門で待ってたのに…なにかあったのかな?」

海未「もう校内にはほとんど生徒がいない時間帯になってしまったのですが…」

ことり「…やっぱりことり、見てくる!」ダッ

海未「あっことり!?私は入れ違いのないように、ここで待ってますからねー!…行ってしまいました。何か…悪い予感がします…」

ー17:35ー
ー2年生教室ー

穂乃果「あれー?確かロッカーに入れたはずなんだけど…」ガサゴソ

ガラガラ

真姫「っ!?ちょっとあんた、何やってんのよ!」

穂乃果「ふぇ!?だ、誰?」

真姫「それはこっちのセリフよ!なんで人のロッカー漁ってんのかって聞いてんの!」

穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ!あなたが誰なのかは分からないけど、これは穂乃果のロッカーだよ!」

真姫「まだ食い下がるつもりなの?さっきも理事長にイミワカンナイこと言われたし…もう!今日はツイてないわ!」

穂乃果(なんなのこの子?リボンを見るかぎり一年生なんだろうけど…ここは間違いなく二年生の教室だよ。ふざけているようには見えないし…)

真姫「とにかく、盗んだ物全部出しなさいよ。警察には言わないでおいてあげるから」

穂乃果「だから!穂乃果は何も盗んでないよ!いやそもそも、これは穂乃果のロッカーなんだってば!」

真姫「…あんた、よっぽど痛い目にあいたいようね。いいわ…お望み通り、二度とこそ泥みたいな小汚ない真似、考えようとも思えないようにしてあげるわ」ゴゴゴゴ

穂乃果「だから穂乃果は何も…!?あなた…もしかして………!」

真姫「あら、どうやらあんたには''これ''が見えてるようね。なら話が早いわ…今から起こることの説明をしなくて済むもの」

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