れんげ「なっつん! 膝!」
夏海「はいはい、一緒に読もうなー」
小鞠「夏海、もう少し足のばしてよ、曲がってたら座りにくい」
夏海「そんなこと言うならうち先にあがるよー?」
小鞠「だ、駄目! 久々の姉妹の交流なんだから!」
夏海「ホラー映画なんて見なけりゃいいのに」
蛍「……」
夏海「ん? ほたるんどしたー?」
蛍「その、いつも小鞠先輩やれんちゃん座らせてるなぁって思いまして」
夏海「あ、ほたるんもしかして気になる? ほらほら、座ってみなよ」
蛍「わわっ、夏海先輩!?」
卓「……」
夏海「……」
卓「……」
夏海「兄ちゃん、普通妹の膝に座ろうとする?」
卓「……」
夏海「いや、自分の膝叩かなくても、座んないし」
卓「……」
夏海「……」
れんげ「なっつん膝ー」
夏海「れんちょん残念だけど今日は漫画ないよー?」
れんげ「今日は教科書読むから漫画はいらないのん」
夏海「うげ、勉強かよ……まあれんちょんのくらいならうちでも余裕だし」
れんげ「早速読むのん」
夏海「……れんちょん?」
れんげ「なんなん?」
夏海「なんでうちの教科書だしてるん?」
れんげ「今日はなっつんの国語の教科書読むんー」
夏海「れんちょん! それは! それは流石に読めないから! ね!?」
れんげ「♪~」
夏海「ほたるんって意外と軽いなー」
蛍「そ、そうですか?」
夏海「そうだよ、背高いからちょっと覚悟決めたけど拍子抜けしちゃったよ」
蛍「そんなに覚悟するほど重そうに見えたんですね……」
夏海「言葉の綾ってやつだよ、でもこうしてみたら」
蛍「きゃっ! 夏海先輩!?」
夏海「ほっほーぅ、れんちょんの寸胴と違って中々、腰なんてこんなに細くて」
蛍「く、くすぐったいですよぉ!」
夏海「というかほたるんの腰細いし、お尻も小さいし、なにこれモデル?」
蛍「そんな、モデルなんてもっと細くて綺麗ですよ」
夏海「いやー、ほたるんなら行ける行ける、ほたるん大人っぽいしなぁー」
蛍「あはは、言い過ぎですってば」
夏海「ところで――」れんげ「ダイナマイッ!!」
蛍「わっ、れんちゃん!?」
夏海「れんちょんどしたん?」
れんげ「ほたるん、そこはうちの特等席なん」
蛍「特等席?」
夏海「いや別に誰が座ってもいいでしょうに」
れんげ「そんなの駄目に決まってるでしょーが!」
夏海「えぇー……」
れんげ「なっつん、うちとは遊びだったのん?」
夏海「なにその浮気を知った彼女みたいなの」
蛍「えっと、私はどうしたら……」
夏海「別に座ってても良いって」
れんげ「なっつん! うちよりもほたるんを取るん!?」
夏海「だからなんでれんちょんはそんな迫真の演技してんだって」
夏海「あ、そうだ」
小鞠「……なにしてんの?」
夏海「うちがほたるんを抱っこしててー」
蛍「えっと、れんちゃんを膝に座らせてるんです」
れんげ「王座なのん!」
小鞠「ふーん」
夏海「姉ちゃんも座るー?」
小鞠「いや座んないし」
れんげ「こまちゃん、王座に興味ないん?」
蛍「せ、先輩! 先輩も座りましょう!」
小鞠「えー、座らないってば」
蛍「先輩、座らないんですかぁ……?」
夏海「姉ちゃんノリ悪いぞー」
小鞠「し、仕方ないなぁ、そこまで言うなら……」
れんげ「こまちゃん、そんなに嫌なら無理に座らなくても良いんよ?」
小鞠「」
夏海「うりゃ」ギュッ
蛍「え、えいっ……えへへ」ギュッ
小鞠「……れんげ、今体重いくつあるの?」
れんげ「乙女の秘密なのん、こまちゃんの身長くらいに秘密なのん」
小鞠「わ、私は140あるからね!」
蛍「140……先輩可愛い……」ギュウウ
夏海「流石に三人はちょっと重いけど……まあいっか」
一穂「あれー、みんな楽しそうなことしてるねー」
れんげ「あ、ねーねー!」
一穂「よーし、うちも混ざっちゃおうかねー」
夏海「やっぱ良くない! これ以上は無理だから!」
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