淡「私を拾った時のテル」 (26)
※百合
※エロあり
淡中学3年、とある雀荘。
淡「ツモ。6000オールの4枚」タンッ
中年A「また裏4!? てめえ、イカサマだろ! でなけりゃ、この俺がこんな……」
淡「あはっ。もしイカサマでも、気づかない方が悪いんじゃない?」
中年B「ははは、淡ちゃんの言うとおりだ」
マスター「まあまあ落ち着いて、Aさん。その子はね、イカサマなんかしちゃいないよ」
中年A「じゃあ何でこう何度もダブリーできて、しかも裏が4枚も乗るんだよ! おかしいだろ!?」
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マスター「信じられないかもしれないけど、本当にたまにいるんだよ。牌に愛された子っていうのがね」
中年A「……くっそ。今日はもう帰る!!」バンッ
淡「また打とーね。オジサン」ヒラヒラ
マスター「さて。卓割れちゃったけど、待つかい?」
淡「うん。早く誰か来ないかなー」ブラブラ
ガチャ、カランコロン……
マスター「いらっしゃいませー!」
照「打てますか――?」
マスター「今、丁度ワン欠けでしてね。すぐ打てますよ」
淡「女の人が来るの珍しいね。てか、随分若そうだけど、大丈夫?」
照「何が?」
淡「お金持ってるのかって聞いてるの。ここピン(※)だよ?」
※ピン=テンピン。1000点100円
照「平気」
淡「そ、なら良いけど。マスター! 早く始めよっ」
マスター「はいはい。ご新規様、お飲み物は何になさいますか?」
照「アイスティーを」
チャッ、カチャ……タン、タン……
淡「でも、いけないんだー。子供がこんなとこ来て」
照「お互い様?」
淡「私は高校100年生だからいいの!」
照「高校生だったんだ。てっきり小学生かと……」
淡「はぁ!? 馬鹿にしないでよ! 中学生だってば!!」
マスター「まあ本当はダメなんですけどね。こんな場末の雀荘ですし、新規のお客様、しかも女の子は貴重なんですよ」
マスター「それに淡ちゃんはアウト(店から借金)もしない良いお客様ですし」
淡「ま、そういうこと?」ドヤ
照「へえ……あ、それロン。1000点」
淡「いいよ、1000点くらいくれてやる。って……平和のみをダマって。あはは、おかしー」ケラケラ
淡「それ絶対リーチでしょ。チップ取りにいくべきだよ」
照「これでいい」
ジャラジャラ、タン、タンッ……
照「ロン。2000」
照「ロン。5800」
淡「(あぁ……もう……さっきから安手ばっかりウザいなあ……)」
淡「(いや、そもそも私の絶対安全圏で毎回五向聴の筈なのに、何でそんなに和了れるかな)」
照「ツモ。4500オールの1枚」タン
淡「(ピキッ)……なかなかやるじゃん。でもね、それもここまでだよ」
淡「リーチ!」ダンッ
中年B「あー、ダブリー来ちゃったかー」ポリポリ
照「……」タンッ
淡「(角まで後6巡で、こいつは五向聴……! 負けるわけないよね)」フフン
照「リーチ」
淡「(ムダヅモ無しで5巡で聴牌!?)」
照「……」ガッ!!
淡「ひっ!?」ビクッ
照「ツモ。7000オールの3枚」ギュルギュル
淡「(び、びっくりした……急に卓の端つかむんだもん)」
淡「(いや、それよりも私のダブリーが負けた……? ううん、きっとまぐれだ。そうに決まってる)」
照「3本場、いこうか」カチャ
数時間後。
淡「っ~~~~!!」
照「また君がハコでラストだね」
淡「あぁもうっ! ありえないってば! 何なのアンタ!?」
照「宮永照」
淡「そうじゃなくて!」
マスター「宮永照……もしかして、あの宮永照かい?」
中年B「だとしたら、その強さも納得だ」
淡「え? マスター達、こいつのこと知ってるの?」
マスター「何度も雑誌で名前を見たことがあるよ……。今年で個人・団体ともにインターハイ2連覇、最強の高校生だ」
淡「……へぇ。でもそんな人が、何でこんなトコに来てるわけ? 学校にバレたら色々と不味いんじゃないの?」
照「君がよくここに来るって聞いたから」
淡「は、私?」
照「そんなことより、精算」
淡「はいはい――って、あ。1000円足りない……」
マスター「はは、景気よく何度もハコらされたもんなあ。アウト出そうか?」
淡「いい! 今度返すから、絶対また来てよね!」
照「もう来ない」
淡「勝ち逃げする気!? 許さないから!」
照「だから、今払って」
淡「だから今は手持ちが――」
照「なら、身体で払ってもらう」
淡「へ――?」ガシッ
マスター「ありがとうございましたー! またお願いします」
淡「ちょ、嘘でしょ!? 離せ、離せってば――!」ズルズル
白糸台高等部、寮の照の部屋。
照「着いた」
淡「ぁうっ……」ドサッ(ベッドに放り投げられる)
照「ちなみにウチの寮、完全防音だから。どれだけ騒いでも無駄だよ」
淡「アンタ、最初からこれが目的で――んっ!?」
照「んっ、ちゅっ……」
淡「んぅ~~~~!!(わ、私のファーストキスが、こんなにもあっさりと……)」ジタバタ
照「ぷはっ……」シュルシュル
淡「はぁ、はぁ……こっの、信じらんない! 変態、馬鹿、最低!! やっ……服脱がさないでよぉ……」
照「ダメ」キュッ
淡「あ―――(制服のリボンで、両手が……)」
照「意外と胸あるね」サワサワ
淡「ん、んんっ……あ、アンタよりはね」ピクンッ
照「(ムカッ)」プニッ
淡「ぁんっ!」
照「……」モミモミ
淡「あ……やっ、やだっ……!」
モミモミ、モミモミ……
淡「……はぁ、はぁ、いつまで胸ばっか、あっ……揉んで、んのよ……?」
照「他のところも触ってほしいの?」
淡「くっ、誰が……!」
照「じゃあ、続き」モミモミ
淡「んうぅっ……!」
モミモミ、モミモミ……
淡「ぁ、あっ……もぉ十分でしょ? やめて……」ハァハァ
照「名前」
淡「え?」
照「私の名前。呼んでくれたら、やめてあげる」
淡「(こんな奴の名前なんか呼びたくない。けど……)」
淡「……んぱい。宮永、先輩……やめてください」
照「50点」
スルスル、パサッ……
淡「きゃあああっ! なんで脱がすのぉっ!?」
照「ご褒美。もっと気持ちよくしてあげる」
淡「していらない! いらないから! ひぃっ……」
照「……」ペロペロ
淡「あ……や、また胸、あぁ……っ!!」
照「……」コチョコチョ
淡「やぁはははっ、何して、あひゃっ、ひゃっ、ひゃだっ……!」
照「君――淡って、くすぐり弱いんだよね」コチョコチョ
淡「なんで知って、うくっ、くふふふっ……あふぅ…」
照「あそこの雀荘に行ってるって聞いた時、ついでに」コチョコチョ
淡「(話した奴……後で見つけ出して、絶対泣かす――!!)」
照「エッチなことしながらくすぐったら、どうなるかな?」ペロペロ、コチョコチョ
淡「いやっ……あっ、やめ、やめてええっ! ゃ、きゃははははっ!!」
淡「ぅあっ……! もぉ…イき……っあああぁぁあっ!!」ビクンビクン
照「くすぐりでイっちゃうなんて、エッチだね。淡」
淡「……ぅ、はぁはぁ、どっちがよ……」
照「二本場、いこうか」コチョコチョ
淡「嘘、無理無理無理! あははっ、無理だってばぁ……!!」
照「じゃあ、名前」
淡「さ、さっき、はひひひ! よ、呼んだじゃん!」
照「……」ペロペロ、コチョコチョ
淡「ひゃめへぇっ、あははははっ! 宮永先輩ぃっ……おねが、う、あっ、あはははっ!!」
淡「やめてぇえっ!! みやな、っ、ふふっ、て、テルー!」
照「――――」ピタッ
淡「はぁ……はぁはぁ、ぇ……?」
照「合格――やっと、呼んでくれたね」
淡「ほっ……良かった。これで終わ――あっ、あっはっははははは!!」
照「でも、まだ足りないかな。もっと呼んで」コチョコチョ
淡「ひゃははははっ、あぁっ、ああああぁっ! テル、テル、テル、テルー!!」
照「うん。うん――」
淡「ぅんん…っく、テル、あぁあああっ!!」
照「夜明けまで、あと3時間か。あと何回イけるかな」コチョコチョ
淡「ぁっ……もぅぉ、無理れすっ、ゃあははははははははははは!!」
そして、現在。淡高校1年。麻雀部部室。
淡「ねえ、テルー。あの時、どうして私を拾いに来たんですか?」
照「私と菫は今年で卒業だから、白糸台の新たなエースが欲しかった」
淡「流石テル! 私に目を付けるなんて、目が高い!」
照「(なんて、そんなのは建前で。本当は――)」
照「(淡があの子に似ていて、欲情したからだなんて言えない)」
カン
終わりです。
初投稿の拙い文章ですが、少しでも読んでいただけた方がいらっしゃるなら嬉しいです。
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