【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】 (239)

白糸台の何とも言えない家族感が好きなので書きました
多分SSの読みすぎです

注意事項
・キャラ崩壊注意(気を付けてはいるつもり)
・(恋愛要素は)ないです。
・R12っぽいところもある
・菫さんがヤヴァイ(ヤヴァイ)

一応書き終わってからドバーッと投稿していくスタイルなので許して

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513187635

【虎姫の王様ゲーム】


~とある土曜日の部活終了後~


淡「王様ゲームやろうよ!」

菫「……どうした、いきなり女子高生みたいなことを言い出して」

淡「女子高生だもん!」

誠子「でも面白そうですね」

尭深「……」ズズズ

淡「でしょ!テルもやろうよ!」

照「別にいいんだけど、やっぱりうま味があったほうがいいよね」

菫「乗り気なのか……」

誠子「ここ(部室)じゃ味気ないですし、色んなものがあるところでやりたいですよねー」

尭深「……弘世先輩のお家」

淡&照&誠子「「「それだ!!!!」」」

菫「勝手に来るな!!!」

~翌日、弘世宅の前~


淡「うっひゃあ~、やっぱ大きいなぁ菫先輩の家!」

誠子「目の前に立ってるだけでブルっちゃいそうですよ……」

淡「んもう、亦野先輩はだらしないなぁ!」

誠子「逆に大星は心臓が毛深いからな」

淡「え、私そんなに毛深い……?」

誠子「喩えだよ喩え!」

尭深「そういえば誠子ちゃん、どうして釣竿なんか持ってきたの?」

誠子「いやぁ、大きな家って聞いてたから釣り堀とかあるかなって……」

照「菫の家に釣り堀はないよ」

誠子「そ、そうなんですか!?」

照「でも大きい川を持ってたはず」

誠子「川釣りかぁ……悪くない」

淡「ちょっとちょっとちょっとぉ!なんでみんな釣りの話してるの!?」

照「そう。私達がここに来た目的は」

尭深「王様ゲーム」

誠子「冷静に考えると滅茶苦茶だな……」

照「じゃあインターホン鳴らすね」

~弘世宅の中~


ピンポーン


菫「ん、来客か?誰かと約束していただろうか……モニターで確認しておこう」

淡『やっほ~菫先輩!遊びに来たよ!』

菫「……」

菫(待て、おかしい。私は今日のオフを有効に使い、撮り溜めていた仮面ライダーを堪能しようと思っていた)

淡『ありゃ、菫先輩?』

菫(早く花家先生を見たくて心を踊らせていた。そう、そのはずだ)

淡『開けてよ~』

菫(まさか、昨日の王様ゲームのくだりが続いていたのか?)

照『菫、開けてくれないと今日の菫の予定を言っちゃうよ』

淡『テル知ってるの!?』

菫「まま、待て。まさかアレを言うわけでは……」

照『菫はああ見えて、仮面ライd「あああああやめろ!!!!開けるからやめてくれ!!!!」

マネカレマシタ


菫「別にアポを取ればいいだけだというのに……」

尭深「ほんとに広い……」

誠子「天井が遠いな」

淡「ねねテル、さっきの続きは?」

照「だから菫はああ見えて、メダルとかスイッチとかいっぱい持ってるの」

淡「メダル?スイッチ?なんで?」

菫「やめろ照」

照「お菓子」

菫「きのこもたけのこもあるから」

照「すぎのこ村がいい」

菫「えぇ……」

淡「まあいいや。とりあえず菫先輩のお部屋行こーよ」

菫「!」

誠子「どんな部屋で過ごしてるんだろうなぁ」

菫「!!」

尭深「すごく広くて、上品そう……」

菫「!!!」

照「……」チラチラ

菫「……すぎのこだ」

照「よし、取引成立ね」グイッ

淡「あ、テルー!腕引っ張らないでよ~」

照「いつも菫の家に遊びに来たら、向こうの部屋に行くんだよ」

誠子「あ、そうなんですか」

照「私も菫の部屋に入ったことはない」

淡「そうなんだ……え~でも気になる!」

尭深(見せたくないものとか、あるのかな……)

菫(タドルレガシーガシャットが揃ってない部屋など見せられるものか……!)

~応接室~


菫「ここで遊んでもいいと許可が出た」

誠子「応接室、ですよね。遊ぶ空間ではないと思うんですが」

尭深「お茶、淹れてきた」ズズズ

菫「なんでウチの茶葉と急須の保管場所が分かるんだ!?」

尭深「……匂い?」

菫「えぇ……」

淡「ねねね、早くやろうよ!準備万端だよ!」

照「おー」

菫「私はやると言ったわけではないのだが」

照「そんな気難しいこと言わないで、ね?」

淡「菫先輩だってほんとはやりたいくせに~」

菫「なっ……!」カァァ

誠子「この際ですし、やりましょうよ」

菫「し、仕方がないな」

淡「よぉし!じゃあまずはこの筒の中にあるくじを引く!」

誠子「割り箸じゃなくて紐なんだな」

淡「テルとか、割り箸の木目で覚えちゃいそうだから」

照「やりかねないね」

菫「やりかねないのか……」

淡「この紐の先には一筒から四筒、白をくくりつけてあります!」

尭深「王様の印は白?」

淡「そうなるね!」

~一回戦~


照「じゃあ始めよう」

菫「引く順番は……年功序列でいいか?」

誠子「それが一番無難ですかね」

淡「じゃあ100年生の私からだ!」

照「はい、引いていいよ菫」

菫「ああ」スッ

淡「あれ?」

照「次は私」スッ

淡「おかしいなぁ?」

誠子「たしか尭深の方が誕生日早いよね」

尭深「ちょっとだけ」スッ

淡「お~い」

誠子「んで、私か」スッ

淡「もぉみんな酷いよう……」スッ

照「王様だーれだっ」

菫「私ではないな」

誠子「違います」

尭深「……私も」

淡「ふっふっふ、残り物には福が―――」

照「私だ」

淡「え?あれ?ウソ!?ホントだ!」

照「じゃあ……2番が私にポッキーを贈呈」

菫「2番は……私だ。仕方がない」

照「いってらっしゃい」

誠子「あの、アレでしたら私が買ってきましょうか?」

菫「大丈夫だ。照が来た時用にポッキーは買い置きがある」

誠子「なんか大変ですね」

菫「まあな。それにここで亦野が行ったら王様の命令に背くことになるぞ」

誠子「えっ」

菫「じゃあ取ってくる」ガチャッ

誠子「……弘世先輩、意外とノリノリだったんですね」

照「菫も本当はパーティーとか大好きなんだよ」

淡「へぇ~、なんか意外!」

尭深「部長はクールなイメージ……」ズズズ

誠子「なんかその話、気になりますね」ガチャッ

照「菫は結構女の子なんだよ。ファッションとか」

淡「え、でも今日の服は普通だよね?」

照「外出する時は気合を入れてフリフリのものを着たりしてる」

誠子「ロリータファッション、的な感じですか」

照「うん。ご丁寧に高めの位置でツインテールだったり、ゴスロリチックだったりするよ」

尭深「見たことないです……」ズズズ

照「そっか。淡も尭深も誠子も、菫と原宿に行ったことはないもんね」

淡「それにしても、菫先輩がそんな趣味を……!これはツイートするしか」

誠子「さすがにSNSはまずくないか?いくら弘世先輩がいない、と、いっ、て、も……」

淡「ん?どったの、亦野先輩?」

誠子「あ、ああ……!み、宮永先輩……!」

照「え?」

菫「照……!お前えええええええ!!!」

照「ポッキーありがとう」

尭深「じゃあ続き、やりましょう……」ズズズ

淡「そそ、そ、そうだね!いやぁ楽しみ楽しみ!」

菫「待て!このまま進めてたまるか!」

照「そういえば菫、部屋のガシャッt「ああああ進めよう!早く次がやりたい!」

~二回戦~


照「王様だーれだっ」

尭深「……私です」

誠子「尭深が王様なら平和に終わりそうだな」

淡「命令は!?」

尭深「1番と3番がキス」

誠子「!?」

淡「1ば……って私じゃん!」

照「やっとディープになってきたね」

誠子「まだ二回目ですよ!?」

淡「でもキスだけでしょ?だったらお互いおでこに軽くやっちゃえば」

尭深「勿論舌を入れてください」ズズズ

誠子「尭深!?」

照「薄い本が捗るね」

誠子「宮永先輩は冷静すぎですよ!」

淡「あー、えっと、3番は誰かな?」

照「私は2番」

誠子「私は4番だけど……うぇっ!?」

菫「っ!!」ビクッ

淡「ふむふむ、なるほどぉ」

菫「た、尭深!少し考え直さないか?」

尭深「王様の命令はー?」

照「ぜったーい」

誠子「明らかに壊れてる!」

淡「あれ?あれれ?もしかして菫先輩、恥ずかしいのかなぁ?」グイッ

菫「なっ、バカ!かか、顔が近い!というかまたがるな!」

誠子「これは放送コードに引っかかりますよ……!」ゴクリ

照「SSに放送コードなんてないからね……」ゴクリ

尭深「官能的……!」ジュルッ

誠子「一人だけ擬音が違う!?」

淡「ほらぁ、こんなに可愛い唇……///」

菫「あ、淡……?顔が、赤いぞ……?」

照「もしかして淡、これ食べたのかな」

誠子「それって、ウイスキーボンボンじゃないですか!」

照「でも最初はお菓子バスケットの中に入ってなかったはず……」

尭深「……」ズズズ

誠子「尭深ァ!」

淡「はぁ……はぁ……、それじゃ、いただきまーす///」

菫「待ってくれあわ、んむっ!」

淡「……んっ、んぁあん……ちゅぱっ///」

菫「んん……んふぅっ……///」

誠子「これは……なんか目覚めそうです……」

照「王様ゲームといえばこれだよね」

尭深「……」●REC

誠子「もうツッコまないぞ!」

菫(チョコの味が、口の中に……なんかボーッとしてきた)

淡「んんっ……っぷはぁ!ごちそーさまでしたっ///」

菫「……」

淡「なんかとろけちゃいそーだねっ///」

菫「……あぅ」

誠子「はいストップストップ、ストーップ!!!」

尭深「よし」ピピッ

照「これで菫の新たな一面を垣間見ることができたね」

誠子「でも大星のやつ……」

淡「zzz」

誠子「寝ちゃってますよ」

照「菫は大丈夫?」

菫「うぅ……あぅ///」

照「淡の口の中に残ってたアルコールのせいでおかしくなってる」

尭深「じゃあ少し時間を潰しましょう」ズズズ

誠子「そうだな。宮永先輩は何かしたいことあります?」

照「気になってる和菓子屋さんがあってね」

誠子「宮永先輩のお墨付きですか!?」

尭深「和菓子、気になります」


オモテサンドウノー オイシソウデスネ! オチャニアイソウ

~一時間後~


淡「……ん、あれ?」

照「あ、おはよう淡」

菫「うぅ……、頭が痛い」

誠子「弘世先輩も戻りました!」

淡「私、もしかして寝ちゃってた!?ごめんっ!」

菫「何だかさっきまでの記憶がすっぽりと抜け落ちていてな……」

尭深「一時間前の映像なら、ここに……」

菫「……あっ!!!」

誠子「お、思い出したみたいですね」

淡「なになに~?見せてよ尭深先輩!」

菫「ダメだ、それは!尭深!私にスマホを!」

尭深「さっきまでこんなことしてたんだよ」ポチッ


『はぁ……はぁ……、それじゃ、いただきまーす///』

『待ってくれあわ、んむっ!』

『……んっ、んぁあん……ちゅぱっ///』

『んん……んふぅっ……///』


淡「……え?え?な、なんで?」

誠子「尭深がお菓子のかごに忍び込ませたウイスキーボンボンを、大星が食べたんだよ」

淡「つ、つまり私は?」

照「酔っ払ってた」

菫「も、もうやめだ!王様ゲームは!」

照「ノーコンティニューで?」

菫「クリアして……やる!続きをやるぞ!」

誠子「宮永先輩すごいですね、扱いを分かっているというか」

照「実はとっても簡単なんだよ」

~三回戦~


照「王様だーれだっ」

淡「キターッ!王様だ―!」

誠子「うげぇ、大星ですか」

尭深「ちょっと楽しみ……」ズズズ

菫「ほら、さっさと命令を下せ」

淡「ん~そうだなぁ。じゃあ4番の人が自撮りして『可愛かったらRT』ってツイートする!」

誠子「割とえげつないな……まあ1番だからいいけど」

尭深「2番……」ズズズ

照「私は3番……ということは」

菫「ウソだろ!ウソだと言ってくれ!」

淡「王様のゆーことは~?」

照&尭深「「ぜったーい」」

誠子「私は味方ですよ!弘世先輩!」

菫「むぅ……しかし、自撮りする程度なら「そういえば菫」

照「お気に入りの私服で撮った方が可愛いんじゃないかな?」

菫「バ、バカ!」

尭深「……」ワクワク

淡「それチョーいいね!じゃあ4番の人はお気に入りの私服で自撮りツイート!」

菫(照のやつ、まんまと裏切ったな!すぎのこ村まで用意したというのに!)

誠子「そうだ、その私服をお気に入りって言っちゃえばいいのでは?」ボソボソ

菫「ナイスアイディアだ、亦野!」ボソボソ

淡「早く着替えてよ~」

菫「ゴホン、残念だが私のお気に入りの私服はこれなんだ」

照「じゃあこの前原宿に行った時『楽しみで一番のお気に入りを着て来た』って言ってたのはウソだったんだ」ウルッ

菫「へ?あーいや、それは」

照「菫は私に嘘をついたんだね?」ウルウルッ

菫「ち、違っ、あれは本当だ!」

照「じゃあこの前のを着てくれるんだよね?」ウルウルウルッ

菫「……あーもう!分かった!着替えてくるから待っていろ!」ガチャッ

淡「……んーもういいよ、テル」

照「うん」ケロッ

誠子「嘘泣きだったんですか!?」

尭深「演技力が高いですね」ズズズ

淡「もしかして亦野先輩、部活中にテルがお菓子なくなると泣いてたの、真に受けてた?」

誠子「え、アレも嘘泣きだったんですか!?」

照「そうだよ。いつもお菓子買ってきてくれてありがとう」

誠子「いや、買いに行くのはいいんですけど……」

淡「亦野先輩は優しすぎるんだよ~。どうせ他にも部員はいるんだし、そっちに買い出し頼めばいいのに」

誠子「それは去年からのクセというか」ガチャッ

尭深「弘世先輩、戻ってきました……」ズズズ

淡「ほんとっ!?」

菫「あ、あんまり見るなっ……!」カァァ

誠子「ほんとにゴスロリ、なんですね」

照「カチューシャ、似合ってるよ」

淡「チョー可愛いじゃん!毎日それで部活来てよ~!」

菫「な、かわ、かわいいっ、だとっ!?」

尭深「……」パシャッ

菫「だから尭深は記録に残すな!」

淡「よし!じゃあ菫先輩は今日一日それね」

照「可愛いから眼福だね、私達」

菫「かわ、いいか、そうか……仕方ない、今日は我慢してやろう」テレッ

誠子(案外乗り気だ!)

尭深「……」ピロリン


ワイワイガヤガヤ

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――


~翌日、白糸台高校~


菫「ったく、昨日は結局私ばかり指名されて……どっと疲れた」

モブA「おはようございます、部長」

菫「ああ、おはよう」

菫(まあ仕方がない。これから部活なのだからしっかりせねば)

モブB「部長、おはようございます」

菫「おはよう」

モブB「あっ、えっと……部長!」

菫「ん?なんだ」

モブB「その……大星さんとの関係って……」

菫「は?」

モブB「す、すみません!ゴスロリ服、とても可愛らしかったです!」タッタッタッ

モブA「Bちゃんどうだった?大星さんのアレ、聞けた?」

モブB「さすがにあのキスのことを口で言うのは……///」

菫「……なるほどな」

~麻雀部部室~


淡「それでおっきな川とかあってさ~」

モブC「いいなぁ淡ちゃん。私も部長のお家に行ってみたい!」

淡「じゃあ私達を倒して虎姫に入ることね!」


ガラガラ


「「「「おはようございます!」」」」

菫「おはよう」ゴゴゴ

モブC「部長、なんか怒ってない……?」ヒソヒソ

淡「私が弘世先輩のお家自慢してたの、バレたのかな……?」ヒソヒソ

菫「淡」

淡「ひゃいっ!?」ビクッ

菫「……ちょっと来い」

淡「な、なんか用事でもあるんですか~?」

菫「いいから来いっ!」

淡「うひっ!?わ、分かったから!行くから!」

菫「亦野と尭深は?」

淡「亦野先輩はまた備品買い出しに行ってて、尭深先輩はHRが長引いてるとかなんとか」

菫「一年のお前が気を利かせて買い出しに行けばいいだろうに」

淡「私は練習!練習したいから!」

菫(亦野は、まあ大丈夫か。あとは尭深と照……)

淡「げっ、ツッコミがない」

菫「これから虎姫で話し合いをする。誰か代わりに出欠を取って、終わり次第練習開始だ」

「「「「はい!」」」」

~廊下~


淡「す、菫先輩、どうかしたんですか?」

菫「……」ギロッ

淡「ごご、ごめんなさい!」

尭深「すみません、HRが長引いちゃって……」タッタッタッ

菫「ちょうどよかった。尭深も来い」

尭深「どちらへ行かれるんですか」

菫「虎姫、緊急会議だ」

尭深「……?」


~資料室~


菫「よし、誰もいな……!」

照「遅かったね」

菫「なぜ呼んでないのにいるんだ?」

照「なんか呼ばれる気がして」

菫「……そうか」

淡「ここって資料室?もしかして牌譜整理?なら私必要ないよね?」

菫「この中で、昨日の話を知人にした者は手を挙げろ」

淡「うっ」ギクッ


シーン


菫「誰もいない、なんてことはないよな?」

淡(やばい、これ絶対怒られるやつじゃんどうしよ~!)

菫「私は怒らないから、正直に名乗り出てくれ」

淡「怒らない!?」

菫「ほう?そうか淡、お前だったか」ゴゴゴ

淡「だ、だってぇ……」ウルウル

菫「言い訳する気か!」

淡「だって菫先輩のお家、おっきくて羨ましかったんだもん!うわあああああん!!」

菫「は?」

淡「庭も広くて中も豪華だったから私もお嬢様気分になりたかっただけだもん!うわああああん!!」

尭深「よしよし、泣かないで淡ちゃん」

淡「尭深せんぱあああい!うえええええええん!!」

照「泣かせちゃったね」

菫「ま、待て淡。お前友人にどんなことを話した?」

淡「ひぐっ、川の話とか、えぐっ、食器の話とか」

菫「……何をしたか、とかは?」

淡「あんな恥ずかしいことしちゃって話せるわけないじゃん!」

菫「……そうか、そうだよな。疑ってすまなかった」

大星淡、容疑者から外れる


菫「さて、残るはお前ら二人なわけだが……尭深」

尭深「はい……」

菫「昨日撮った動画と写真、あれはどうした?」

尭深「誰にもあげたくなかったので、自宅でパソコンにデータを移しました」ズズズ

淡「ホントだよ!昨日一緒に帰って、私そのまま尭深先輩のお家に寄ったもん!」

尭深「それから一緒にご飯食べて、お話してたら朝になってました……」ズズズ

淡「朝、私の家まで一緒に来てくれてありがとね、尭深せーんぱいっ!」

尭深「いいんだよ、淡ちゃん……」ナデナデ

菫「つまり尭深はシロ、か」

尭深「あっ」

菫「ん?どうかしたか?」

尭深「宮永先輩がどうしても例の動画と写真を欲しがってたので、渋々あげました」

照「渋々だったんだ……ごめんね」

菫「……」


渋谷尭深、容疑者から外れる


菫「あとは照だけだが……照には無理か」

照「えっ」

菫「私以外のすべての部員に情報をばらまくなど、照の機械音痴では無理だろう」

照「えっ」

菫「第一、そんなこと私でもできん」

尭深(ウソだ)

淡(絶対ウソだ)

照「そんなことないよ。誰でもできる」

淡&尭深((ノッちゃった))

菫「ほう、それは一体どうやるんだ?」

照「連絡網として使ってるメールリストのアプリの、ここをこうして、こうすればいい」ピッピッ

菫「……」

誠子「只今戻りました!」ガラガラ

淡「遅いよ~亦野先輩」

誠子「ごめんごめん。あっ、そういえば宮永先輩、昨日のメール」

尭深「あっ」

誠子「なんか受信時にエラー出ちゃったみたいで、画像ファイルと動画ファイル開けなかったんですよ」

菫「亦野、ちょっとその文面を見せてもらってもいいか?」

誠子「いい、ですけど、弘世先輩には届いてないんですか?連絡網で回ってきたんですけど」

菫「どうやら私受信エラーがあったみたいだからな」ゴゴゴ


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From:宮永照
 To :白糸台高校麻雀部
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やっほー照だよ☆
昨日の収穫、どどーんと載せちゃうね!

気持ちの強さは、麻雀の強さに直結する
から、この画像と動画を上手く使って、
しっかり士気を保つように<(`・ω・´)



画像ファイル(0.0KB)
動画ファイル(0.0KB)

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菫「……言い残すことは」

照「……タドルレガシーガシャット、今持ってるけど」

菫「……今後もしっかり練習に励むように」

照「うん」


淡&尭深「「許しちゃうの!?」」


誠子「えっと、何の話だったんですか?」





カンッ

こんな感じで小ネタ上げていきます
リクエストとかあったら書ける範囲で書きます
ちなみに次の予定は「虎姫のTwitter」です

好きな男のタイプや理想のお嫁さん像の話で盛り上がってほしい
そして菫さんだけ回答がぶっ飛んでて「それはないわ…」と周りからドン引きされてほしい

とりあえず次にスレ立てるんだったらは前書きに淫夢語録使うのはやめた方がいい

リクエストは
虎姫で淡ちゃんの可変胸部についての問答
虎姫でお菓子作りパーティー

>>21 リクエスト頂きました!
>>22 ですよね、普段のクセでやってしまいました……猛省します。リクエストは勿論頂きました!

本日18時頃に、予告していた「虎姫のTwitter」を投下致します
ちなみに王様ゲーム含め、私が思いつきで書いたものには②③と続きができてくる可能性があります!

んん、ちょっと早いか?いや、誤差か
予定通り投下しますね

【虎姫のTwitter】


~とある日の部活~


淡「そういえば、最近ツイッターで友達ができたんだ!」

菫「そうか、それはよかった」

淡「むぅ、菫先輩リアクション薄すぎ~!」

照「パルム美味しい」

誠子「同じクラスの人とかか?」

淡「ううん、知らない人」

誠子「知らないって……名前も性別も?」

淡「そーだよん」

尭深「淡ちゃん……淫行?」ズズズ

淡「ふぇっ!?や、やだなぁそんなことする人じゃないよ!」

菫「言い切れるのか?」

淡「……多分」

誠子「それ本当に大丈夫なのかな」

淡「へ、へーきへーき!みんな優しそうだし」

尭深「みんな?」ズズズ

照「パルムなくなっちゃった」

淡「なんかね、私を含めた5人くらいで仲良くつるんでる感じなの」

菫「それはいつも呟いている『おーほしあわい』ってアカウントか?」

淡「違うよ、誰も知らないヒミツの裏アカなのだ!」

誠子「まあいいけど、あまり危険なことには首突っ込まないようにな」

淡「大丈夫だって!亦野先輩は心配性だなぁ~」


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――

~部活終了後~


淡「そんじゃ、また明日ね~」

照「じゃあね」

菫「……ったく。『お先に失礼します』くらいは言わんか」

誠子「そういえば大星、裏アカ持ってるって言ってましたね」

尭深「私も持ってる」ズズズ

照「一応私もあるよ」

菫「ま、まあ私もある分にはある」

誠子「結局みんな持ってるんじゃないですか……」


~帰路~


淡「今日もスーパーノヴァ淡ちゃんの大勝利だったな~」

淡「この気持ちをツイートしなきゃ……ってダメダメ表アカじゃ!」

淡「えっと……」



おーほしあわい @supernova_100
今日も充実したいい部活だったな~



淡「これでオッケー!っと、早速リプライが飛んできた」



弘世菫 @sss_mahjong
@supernova_100 お前全然打ってないだろ



淡「うわっ、菫先輩だ!練習してないことを不特定多数の前で呟くとかひどいよ~」



亦野誠子 @seiko_fishing0803
@sss_mahjong @supernova_100
まあ実際勝ってますし、いいんじゃないですか?



淡「やっぱり亦野先輩は優しいな~、すぐフォローしてくれるし!」

淡「で、こういう時に大体絡んでこないのがテルと尭深先輩なんだよね……」



ミヤナガ テル @teruterubouzu
今日はパルムを食べました。甘いものを食べると麻雀も頑張れます。


Takami Shibuya @xHarvestTimex
お茶



淡「テルはまあいつも通りだけど尭深先輩怖いよ~」

淡「まあでもよく考えたらいつも通りだね」

淡「とりあえず裏アカいこっかな」

金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
長い一日が終わって、現在帰宅チューです!



淡「改まってみると名前恥ずかしいかも……ん?」



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
@awawawawawawa
おつかレンコ~ン!部活大変だねっ(*゚∀゚)


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
@I_Need_Oppai @awawawawawawa ボクも部活だったよん



淡「この二人はいつも元気だなぁ」

淡「他の二人は……っと」



釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
みんな遅くまで部活なのね。あたしも部活だったけど。


和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺も部活だったわ、しんどい眠い



淡「いつもの感じでエアリプか~」

淡「あっ、そうだ!こんなに仲良くなったんだし」

金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
せっかくみんな仲良くなったし、ウチとしてはオフ会とかしたいです!


とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
オフ会楽しみっ((o(´∀`)o))ワクワク


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも行っていいのかな!わぁいわぁい!


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
あたしは別に構わないわ。


和菓子の王子様 @princeofwagashi
もしかして俺含まれてる?


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
ね、やりましょ!ウチは東京住みだけど…東京の人挙手!


とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai



弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot



釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl



和菓子の王子様 @princeofwagashi




淡「ウソ、みんな東京なの!?」


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――

~日曜日~


淡「今日は待ちに待ったオフ会!」

淡「虎姫のみんなには内緒にしてた今週一番の楽しみ!」

淡「待ち合わせ場所の東府中駅には着いたけど……」

誠子「あ、大星だ。おはよう」

淡「ん?亦野先輩おはようございまーす」

誠子「休日の朝だってのに、随分元気いいな」

淡「今日はなんと、この前部活で話した人達とオフ会なのです!」

誠子「へぇ~、偶然ってあるもんだね」

淡「偶然?」

誠子「実は私も裏アカで知り合った人とオフ会なんだ」

淡「亦野先輩も!?」

誠子「内緒にしてたけどね」

淡「へぇ~」

淡(でも……)

誠子(いや……)

淡&誠子((まさか、なぁ))

淡「それにしても、他の四人はまだかなぁ」キョロキョロ

誠子「ツイッター覗いてみるか」

金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
集合場所に着きました~、まだ誰もいないですかね?


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
あたし着いたけど。もしかして間違えてるかしら。


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
東府中駅ですよ~!皆さん近いって言ってたので!



誠子(まあ最寄りは白糸台駅なんだけどな……)

淡「太公望さんは着いてるって言うけど、どこだろ?」

誠子「!?」ビクッ

誠子(金髪で高校一年生、ってまさか大星!?)

淡「どったの?亦野先輩」

誠子「あ、ああいや、何でもない」

淡「変なの」

誠子(まあオフ会に知り合いがいる、なんてきっとよくあることなんだよ)

菫「おはよう。どうした、朝から二人とは」

淡「あ、菫先輩!おはようございまーす!」

誠子「おはようございます!」

淡「むふふ、なんと今日は、ツイッターの友達とオフ会なのだ!」

菫「ほう、奇遇だな」

淡「へ?」

菫「実は私もそんな感じだ。誰にも言っていなかったがな」

淡「へぇ~、なんか偶然ばっかだね」

誠子「!?」ビクッ

菫「偶然ばっか?」

淡「亦野先輩もオフ会だって~」

菫「そうなのか」

誠子(待って、なんで弘世先輩が……あっ!)

弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも集合場所に着いたよん!みんなどこぉ……



誠子(バンバンシャープシュート……シャープシュート!ってことは)

淡「あれ、もう一人着いたって言ってる」

誠子(このボクっ子は弘世先輩……)

菫「私も待ち人が見つからないな」

誠子「ボク……ぶふっ」

淡「わわっ、どうしたの?いきなり笑いだして」

誠子「いや、なんでも、ふふっ、ボクって、ははは!」

菫「亦野、大丈夫か?体調が悪いのではないのか?」

誠子「くくっ、だ、大丈夫、ですぅっふ!」

淡「どうしたんだろ……?」

尭深「あっ、おはようございます」

淡「尭深先輩?おはようございまーす」

菫「おはよう、どうしたんだ?」

尭深「えっと、か、買い物に……」

誠子(尭深のやつ、なんか挙動不審だな……はっ!?)

尭深「皆さんこそどんな集まりで……?」

菫「ちょっと知人と待ち合わせをしていてな」

淡「実は今日、オフ会なんだ!亦野先輩も!」

尭深「オ、オフ会?」

誠子(ツイッター覗いて……)

和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺も着いたんだけど
眠いんだけど何処にいんの?



誠子(和菓子、といえば緑茶……やっぱり)

誠子「くぅっ、くくくっ」

尭深「誠子ちゃん?」

淡「なんか亦野先輩、さっきからずっとこんな感じなの」

菫「体調が悪いのかと思ったが、そうではないらしい」

誠子(ネカマならぬネナベって!尭深が『俺』って!)

誠子「あふぅっ、ふふふっ、くぅ~っ!」

尭深「大丈夫……?」

誠子「だ、い、じょうぶっふふっ」

尭深「……?」

誠子(まさか全員虎姫だったりして……)

淡「みんなまだかなぁ」

菫「確かに……場所を間違えたか」

尭深「東府中駅ってここであってるよね……」

誠子(もうほぼ全員会ってるんだよな~……あっ)



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
ちょっと家出るの遅れたm(_ _;)m
もうすぐ着くから待ってて~(^O^;)



誠子(髪型、ツモの時の右手のグルグル……アイニードおっぱい!)

誠子「あい、にーど、おっ、くくく!!!ははははは!!!!!!」

淡「ね、ねぇホントに大丈夫!?」

誠子「大星、いいこと教えてやるよ、ふふふっ」

淡「えっ?」

誠子「もうすぐ来ると思うよ……『とんがりトルネード先生』」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

照「みんなおはよう」

誠子「おはようございます、とんがりトルネード先生」

照「おはよう、釣り師太公望さん」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

誠子「金髪JK1裏アカさんも弓道星人さんも和菓子の王子様も、みんな来てますよ」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

照「じゃあオフ会開始だね」

~近くのファミレス~


淡「えぇ~っ!?じゃあ私の裏アカって」

照「私は知ってた」

誠子「今日最初に大星と会った時、私の裏アカの名前言ってたから気付いたよ」

照「それにしても、誠子は裏アカだと大人のお姉さんなんだね」

誠子「宮永先輩だって、女子力履き違えておっさんみたいになってるじゃないですか」

照「あれはわざとだよ」

菫「……」

尭深「……」

照「淡は裏アカだと敬語使えるんだね」

淡「だってぇ!知らない人だと思ってたもん!」

誠子「いい心がけだと思うよ」

照「ボクっ子よりはずぅっと」

菫「っ!」ビクッ

誠子「ネナベよりは全然」

尭深「っ!」ビクッ

淡「ネナベって何?」

誠子「本当は女だけど、ネット上では男のふりをすることだよ」

淡「あ、あぁ」

尭深「……あぅ」

誠子「あっ、そういえば弘世先輩」

菫「なっ!なんだ?」

誠子「シャープシュートの前に付いてた『バンバン』ってなんですか?」

菫「うっ、それは……」

照「花家先生だよ」

淡「はなやセンセー?」

誠子「……なんですか、それ?」

照「ここから先はちょいと値が張る」

尭深(花家先生……あっ)

菫「そこから先の情報は私が買い取る!」

照「ポッキー一年分」

菫「えぇ……」

尭深「私は世界一のドクターになってほしい……」ズズズ

菫「なっ、尭深はそっちなのか」

淡「何の話だろ……?」

誠子「わからない……」

淡「まーでも、なんかいつも通りになっちゃったね」

誠子「これからどうします?まだお昼になったばかりですけど」

照「府中本町まで行けばラウンドワンがあるね」

菫「はぁ……そうするか」

淡「いいね!チョーイケてるよそれ!」

誠子「あそこって釣り堀あったっけ……」

尭深「ついていきます……」ズズズ

照「っと、その前に……」



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
遂にオフ会始動(*^^)v
今からラウンドワンだよ~( ´∀`)bグッ!


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
サイコーに楽しみです!ボウリング!


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも楽しみっ!ゲームしたいゲームゲーム!


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
ゲームって、ゲーセンのことかしら。釣り堀に行きたいわね。

和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺は眺めてるだけでいいわ、疲れるし



照「……よし。ってあれ、フォローリクエスト来てる」

淡「え、そんなにさらっと承認とフォロバしちゃうの?」

照「出会い系の捨てアカウントじゃなかったらきっと大丈夫」



@kankan_sisterがあなたをフォローしました

菫「まあ防犯とか、その辺なら照は大丈夫だろう」

誠子「尭深、本当に眺めてるだけでいいのか?」

尭深「少しだけなら、遊ぶ……」ズズズ

淡「よぉし、じゃあしゅっぱーつ!!」

照「おー」

菫「ここの会計が先だ!」


ワーワーキャーキャー


―――


~長野県、宮永宅~


絶対可憐文学少女 @kankan_sister
@I_Need_Oppai フォロバありがとうございます!
オフ会かぁ、楽しそうですね!今度私も混ぜてください!



咲「京ちゃんにツイッター教えてもらってよかった」

咲「ふふっ、待っててね」

咲「お姉ちゃんっ」





カンッ

一気に投下しました、Twitterネタ
つぶやきったーとかいう名スレに影響を受けたのは確かです……
お次は>>21 「虎姫のガールズトーク」を予定しております
その際にまたリクエストを受け付け、>>22 「虎姫のイケナイ女子会」を投下した後、オリジナルを数本挟んで次のリクエストに……といった感じで
ちょっと明日は外せない用事があるので、日曜日の投下になると思います~

コテハンは止めた方がいい
名前欄に書くのはトリップだけにしとけ

せっかく面白いSSなんだから、変なのに絡まれる要素は省いておくべき

>>38 >>39 ごめんやで……実は2ちゃん覗くのってSSの時くらいだから、ぶっちゃけ使い方とかガバガバやったんや……
面白いってその一言だけで筆が進むんや、ありがとうございます……!

この後19:00くらいに一本投下します
投下後にリクエストを二つくらい取るので、虎姫のあんな姿やこんな姿を想像しておいてください

っと思ったら書いてたものが消えてた
できるだけ早く仕上げます

執筆、投稿、いずれもマッハ
書き終えたんで一本投下します

【虎姫のガールズトーク】


~白糸台高校、麻雀部室~


淡「亦野先輩っ」タンッ

誠子「ん、どうした」タンッ

淡「亦野先輩って彼氏いる?」

誠子「は?」

尭深「……」タンッ

誠子「いるように見えるか?」

淡「全然」

誠子「そういうこと……っておい!」

菫「こほん、卓を囲んでいる際の私語は慎んでもらいたいのだが」タンッ

誠子「す、すみません!」

淡「菫先輩ったら、そういうこと言ってるから彼氏できないんだよ~」タンッ

菫「……なんだと?」プチッ

誠子「お、おい大星!今のは失礼だぞ!」タンッ

淡「いいもんね~!淡ちゃん、勝者の余裕だもん!」

尭深「淡ちゃん、彼氏さんができたの……?」タンッ

菫「何っ!?不純だ!異性交遊は退部だ!」タンッ

淡「いや、いないけど」タンッ

誠子「いないのかよ!」タンッ

淡「あれれ~?どうしたのかな菫先輩、ムキになっちゃって~」

菫「なっ……!」

尭深「……」タンッ

菫「ベ、別にカップルが羨ましいとか、そういうわけではない!」タンッ

照「どうしたのモグモグ、なんかモグ面白ムシャそうなムシャモグ話してモグ」モグモグ

淡「菫先輩が彼氏欲しいんだって~」

菫「そっ、そんなことは言っていない!というか早く次の牌をツモれ!」

淡「あぁ忘れてた。ロン、倍満かな……じゃない、三倍満だ」

誠子「親の三倍満で36000点……」

尭深「トビ終了……」ズズズ

菫「」

淡「ねえねえ、テルはどんな男の人が好きなの?」

照「男の人か……料理ができて」

淡「料理ができて」

誠子(お菓子か……)

照「ナデナデしてくれて」

淡「ナデナデ!」

尭深(甘えん坊?)

照「いつでも駆けつけてくれる人」

淡「なるほどぉ!」

誠子「なんかお姫様チックな願望ですね」

照「お姫様っていうより、幼馴染みたいな人」

淡「いいなぁ~幼馴染!憧れるよね!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

咲「きょ、京ちゃん大丈夫!?」

京太郎「誰かが俺の噂してるかな?」

咲「そ、そんなのダメだよ!」

京太郎「ん、そうなのか?よくわかんねえけど」ナデナデ

咲「ふぁうっ」



――――――――



誠子「じゃあその人と結婚したら、こんなお嫁さんになりたいとかありますか?」

照「んー、お菓子を作ってもらいたい」

淡「いつも通りじゃん!」

照「ご飯も」

尭深「……干物?」ズズズ

照「それを私が食べて、美味しいって言ったら」

淡「ふむふむ」ゴクリ

照「『そっか、よかった』って微笑んでほしい」

淡(かわいい)

誠子(かわいい)

尭深(かわいい)

照「淡はどんな人が好みなの?」

淡「私はね、英語苦手だから日本人がいい!」

誠子「え、そっから?」

淡「でも私の髪の色が目立っちゃうから、金髪の男の人!」

尭深「地毛金髪は淡ちゃんくらいしかいない……」

淡「いーの!それで、背が高くて~」

照「具体的には?」

淡「180センチ以上!」

誠子「大星の小ささが目立ちそうだな……」

淡「それで、スポーツやってて、イケボな人!」

尭深「話を聞く限り、優良物件……」

照「でも、そんな人いるかな」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

和「あの、須賀君?体調が優れないのでは?」

京太郎「ああ、心配しないでくれ」

和「しかし先ほどから風邪のような素振りを見せていますが」

京太郎「これでもハンドやってたし体は鍛えてるから大丈夫!」

和「最近は専ら部長の無茶振りに精を出しているようですけど、ね……」



――――――――



誠子「まあいるにしろいないにしろ、大星に彼氏はできませんよ」

淡「な、なんだと~!」

尭深「淡ちゃん、落ち着いて。一旦、理想の嫁像を語ろう……」ズズズ

淡「理想の嫁像か~」

誠子(機嫌直すの早っ)

淡「家事全部やりたい!」

照「えっ」

淡「洗濯も掃除も全部やってあげたい!」

誠子「えっ」

淡「旦那さんが料理上手くても、ご飯は作ってあげたい!」

尭深「えっ」

淡「旦那さんが美味いって言ってくれるだけで、頑張れるもん!」

照「素敵だね」

誠子「大星は意外と女の子なんだな」

尭深「かわいい」ズズズ

淡「なんたって淡ちゃんだからね!」

誠子「それがなければもっと良かったんだけどな~」

淡「そういう亦野先輩はどうなのさ!」

照「今まで好きな男の人とかいたの?」

誠子「あーいや、いないわけじゃないですけど」

尭深「ちょっと髪伸ばしてた時期?」ズズズ

誠子「あれは色気づいてただけだって!」

淡「ねーねー、亦野先輩の好みも教えてよ~」

誠子「そんなにハードル高くないけどね」

照「でも気になる」

誠子「えぇ……えっと、一緒にいて苦にならない人、かな」

尭深「大事……」ズズズ

誠子「くだらないことで一緒に笑えて、フランクな感じのがいいな」

淡「おお、意外とまとも!」

誠子「軽くどつきあったりとか、そういうのも楽しめる人がいいです!」

照「素晴らしい。満点です!」

誠子「はぁ」

照「満点の誠子には、このガリガリ君温泉まんじゅう味をあげよう」

誠子「思いっきり責め苦じゃないですか!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

優希「犬も寿命が近付いたか……」

京太郎「あ、今犬って言ったな?はいもう今日はタコスなし~」

優希「なんだと~!許さないじぇ!」ギュッ

京太郎「痛っ、つねるんじゃねえ!くそ、こうなったら仕返しだ!」コチョコチョ

優希「うひゃひゃひゃひゃ、きょうたろ、やめ、ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」



――――――――



淡「でも亦野先輩がお嫁さんしてるとこ、想像できない!」

照「それはそう」

尭深「激しく同意」ズズズ

誠子「嫁、かぁ。甘々な空気は嫌ですね」

照「お菓子、嫌い?」

誠子「今空気って言いましたよね?あれ?」

尭深「お友達みたいな空気が良いの?」

誠子「いやなんというか、やるとこはやって、悪いことしたらちゃんと自分で責任取って」

照「支え合ってくタイプだね」

誠子「有り体に言ってしまえばそんな感じですね」

淡「でもこっちが支えた分向こうも支えてくれるって、なんかいいよね~」

誠子「そう!互いがそれぞれできることをしっかりやるから温かい家庭になるんだよ!」

尭深「意外と計画バッチリ……」ズズズ

照「そういう尭深はどうなの?」

尭深「私の理想のタイプは、お茶が淹れられる人」

淡「やっぱそこなんだね~」

尭深「そこを掘り下げていくと、気遣いとか優しさに繋がる」ズズズ

誠子「まあちょっと無理矢理な気もするけど」

尭深「相手のことを思えて、でも本音で話してくれると嬉しい……」

照「心を大切にするんだね、尭深は」

尭深「ただしイケメンに限ります……」ズズズ

誠子「雰囲気ぶち壊しだよ!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

まこ「わりゃあ帰った方がええわ」

京太郎「風邪じゃありません!あ、お茶淹れました~」

まこ「おお、いつもすまんのう。わしらは何も言うとらんちゅうのに」

京太郎「まあ半分は気分みたいなもんですよ。落ち着くでしょう?」

まこ「まずわしの前に優希を何とかしてくれんかの……」



――――――――



淡「じゃあ尭深先輩はその人と結婚してどう過ごすの?」

尭深「お茶を淹れて和菓子を食べる」

照「テルポイント高め」

誠子「それはお菓子でしょう……」

尭深「お話も大事だけど、極論必要ないかな……」ズズズ

淡「なんで?お話すると楽しいじゃん」

尭深「うん。でも言葉がなくても幸せにしてあげたい」

照「心が綺麗過ぎる……」

誠子「まあさっきイケメン限定発言で邪な部分が露呈したんですけどね」

淡「でも確かに、一緒にいるだけで幸せってのは分かる!」

尭深「淡ちゃんは幸せのために尽くしてあげるタイプ」

淡「うんうん!」

尭深「私も家事はしてあげたい……」ズズズ

淡「だよね!やっぱりそうだよね!」

照「思ったよりみんなまともでよかった」

誠子「宮永先輩の理想像は干物なんですけどね」

誠子(それにしても、なんか忘れているような……)

菫「あの……ちょっといいか」

淡「あっ、忘れてた」

菫「だと思ったぞ!まったく、私抜きで話を進めるとは」

照「菫落ち着いて」

菫「何だかお前達が楽しそうだったから私も語りたくなった」

尭深「は、はぁ……」

菫「私の好みのタイプを聞いてくれ!」

誠子「わ、分かりましたから!」

菫「私は男に縋り付いてもらいたい」

淡「えっ」

菫「顔はいいが金銭の余裕もなく、私無しでは生きていけないような」

照「えっ」

菫「だが彼はイケメンであるが故に、複数の女性に言い寄られる」

尭深「えっ」

菫「そんな年上の彼を、私は独占したい」

誠子「それいわゆるヒモってやつじゃ」

菫「うるさい!私の話を聞け!」



――――――――



京太郎「ふう、ようやくくしゃみも止まったか」

久「ねえ須賀君助けて~」

京太郎「今度はなんですか?」

久「今日男子から五通もラブレター貰っちゃってさ」

京太郎「それで、なんですか」

久「怖くて外に出られないから飲み物買ってほしいの~、お・ね・が・い?」



――――――――



淡「……はっ!?意識が飛んでた」

菫「私が将来どんな嫁になるか、だな」

淡「いや、誰も聞いてな「私はその年上の彼と結婚し!」

淡「まず菫先輩が人の話を聞かなくなった」

菫「あやしてあげたい」

照「えっ」

菫「おねしょしたっていい、私が全部世話してやる」

尭深「えっ」

菫「しかし、その……夜だけは、その、ケダモノでいてほしい、というか……///」

誠子「えっ」

菫「そういう嫁に、私はなりたい」

淡「……そ、そうなんですかー」

菫「素晴らしいと思わないか、私の人生設計」

誠子「そそ、そうです、ね!素敵な新婚生活だと、思います、ええ!」

照「年上のヒモはない」

菫「うっ」グサッ

尭深「その口ぶりだと浮気者ですね、勘弁です……」ズズズ

菫「ううっ」グサグサッ

誠子「まあでもさすがに、私もそれはちょっと」

菫「うううっ」グサグサグサッ

淡「やっぱ菫先輩ってさ」



淡「シュミ悪いよね」


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


菫「トシウエノオトコノヒトヲアヤシタイ……」ブツブツ

照「ごめんね菫、素敵だと思うよ」

菫「もういい!どうせ私はシュミが悪いんだ……」

尭深「年上の男性は素敵ですよ……」ズズズ

菫「本当か!?」パァァ

尭深「ただヒモはちょっとやっぱり」

菫「そうか、そうだよな……」

淡「そ、そりゃ人それぞれだから、ね?」

菫「どうせ私に理解者なんていないんだ……」

誠子「あー、これはもうどうしようもないな」

菫「……うぅ」




――――――――



京太郎「……で、飲み物買ってきましたよ」

久「ありがとう須賀君♪」

京太郎「もう疲れた……」

久「このまま一生須賀君がお世話してくれたらいいのに」

咲「えぇっ!?」

京太郎「いや、仮にそうなってもどうせ他の男に優しくされて靡きますよね?」

久「ん~どうだろうね」

京太郎「部長」

久「何かしら?」



京太郎「シュミ悪いですよ」



久「……うぅ」







カンッ

一本投下完了
この書き込み以降、早かったリクエスト二本を書きます
まあ二本に限らずいいやつがあったら書くかもしれんし、みんなひねり出すんやで(ゲス顔)
明日も投稿できればなーとは思ってます

おつおつ
お泊り会とかどっすか

今日の21:00くらいに一本投下します
>>56 女の子だけのドキドキお泊まり会しますか、菫の家で(無断)

数分ほど遅れてしまった
投下します

【虎姫のオカシな女子会】



~白糸台高校、麻雀部室~


照「おっぱいとお菓子がほしい」

誠子「いきなりどうしたんですか!?」

照「常日頃抱いている願望が出てしまっただけ」

淡「テル、そんなこと考えてたんだ~」

菫「菓子はいつも通りだとして……」

尭深「私はもうおっぱいいらないです」ズズズ

照「は?」

誠子「は?」

菫「は?」

淡「どしたの?みんな眉間にしわ寄せちゃって。老けちゃうよ~」

照「そういう淡はどうして怒らないの?」

淡「え、別に怒る要素なかったでしょ」

誠子「そういや大星、胸育ってきたよな……」

淡「お、気付いちゃったか~!」

菫「いや待て。確かに巨乳だと感じることはあった」

照「でもなんか、その日によって違ったような違わなかったような」

菫「あれって」

照「もしかして」

菫&照「ニセチチ?」

淡「……い、嫌だな~私がそんなことするわけないじゃん!」

尭深「でも先週の淡ちゃん、ちょっと大きすぎた……」

淡「……」

誠子「バレないようにちょっとづつ盛っていったな?」

淡「……だって」

照「だって?」

淡「だって男の人は大きい方が好きって言うんだもん!」

誠子「もしかして、大きく見せればモテると思ったのか?」

淡「そうだよ!出来心だよ!もぉ~!」

尭深「淡ちゃんはそんなことしなくても可愛いよ……」ズズズ

淡「え!?ほんと!?」

菫「……つまり、バストサイズを弄っていたことは認めるんだな?」

照「今日のおっぱいもこの前より大きい」

誠子「入部してきたときとは偉い違いですね」

尭深「成長期かな」

菫「そんなはずがないだろう!今日だって絶対盛っている!」ガッ

淡「ちょ、いきなりどうしたの!?」

菫「今からその可変乳の化けの皮を引剥してやる!」

淡「うわっ、脱がさないでぇ!」

誠子「弘世先輩、完全にスイッチ入ってますね」

尭深「実は宮永先輩より巨乳が憎かったりして……」ズズズ

照「間違いなくここのスレでの菫はキャラを間違えてる」

誠子「え?スレってなんですか?」

菫「さあ、残るはそのブラだけだな……!」

淡「ひぃっ、や、やめて、よぅ……」

菫「さあパッドを見せろ!」

淡「きゃああああああああ!!!!」

照「……え?」

誠子「パッドが出てこない……だと……!?」

尭深「やっぱり成長期」ズズズ

淡「うぅっ、今日は盛ったりしてない、のにぃ……ひぐっ」ウルウル

菫「ほ、本当にこの短期間でサイズアップしたのか……?」

淡「そうだって言ってるでしょこのバカぁ!ブラ返して!」バッ

菫「あ、あぁ……すまん」

照「どうやったらそんなに大きくなったの?」

淡「え、えぇっとそれは……」

誠子「鶏肉とキャベツがいいっては聞くけど」

尭深「他人から揉まれるといいっても言う」ズズズ

淡「え、それって他人からじゃなきゃ駄目なの!?」

菫「つまり自分で揉みしだいていたということか……」

誠子「その表現なんとかなりませんかね?」

照「そうだ、いいことを思いついた」

淡「?」

照「明日は部活もないし、菫の家でお菓子作りをした後、みんなでおっぱいを揉む」

淡「いいねそれ!」

誠子「それ私も巻き込まれるんですか?」

尭深「おっぱいはもういらない……」

照「あ?」

菫「あ?」

誠子「あ?」

尭深「ごめんなさい……」

淡「じゃあ明日は菫先輩のお家だ~!」

菫「いや、だから勝手に来るな!」


~翌日、弘世宅~


淡「えへへ、来ちゃった♪」

菫「お願いだからアポは取ってくれ……」

誠子「なんか毎度すみません……」

照「大丈夫。お菓子作りの材料は買ってきた」

菫「えっ」

照「えっ」

尭深「部長、こういうところはノリノリ……」

誠子「失念してました……」


~弘世宅、台所~


淡「第一回、虎姫のお菓子作り女子会~!」パチパチ

照&菫&尭深「わ~」パチパチ

誠子「何この勢い!?」

淡「と、いうわけで。まずは方針を決めちゃいま~す!」

尭深「それぞれ作りたいものを作るか、合作か……」ズズズ

誠子「既にお茶を淹れてる!?」

菫「いや、集まったのに個々で作るのはおかしいだろう」

照「みんなで一つのものを作る」

淡「じゃーそれで決まり!なに作りたい?」

尭深「和菓子……」

菫「私は洋菓子のほうがいいな」

淡「でも杏仁豆腐とかの中華系も捨てがたい!」

誠子「だったらいっそのこと全部混ぜちゃえば」

照「おい誠子」

誠子「へ?」

照「てめーはそれでもお菓子を愛してんのか?」

誠子「え、いや、なんかすみません」

照「てめーは何も分かっちゃいねえ」

誠子「普段のトーンでセリフ読み上げる感じやめてもらっていいですか?」

照「お菓子はな、愛なんだよ」ドヤッ

誠子「いやドヤッっていつもの真顔じゃないですか」

淡「テルはなにを作りたいの?」

照「チョコレートチュイール」

淡「……なんて?」

照「チョコレートチュイール」

淡「……なにそれ」

照「みんなには、チョコレートチュイールを4つづつ作ってもらう」

照「そこで、この紙に、自分以外の四人へそれぞれメッセージを書いてもらう」ペラッ

菫「何に使うんだ?」

照「お菓子にぶち込む」

菫「……紙を?」

照「お菓子にぶち込む」

尭深「知らない人は『チョコレートチュイール』でググってね……」ズズズ

誠子「なんかよく分かんないですけど、始めますか」

淡「よーし、じゃあ調理開始!」


~ステップ1 チョコを溶かそう!~


照「じゃあまずはチョコを溶かそう」

淡「淡ちゃんに任せて!」フライパーン

照「淡」

淡「ん?」

照「チョコは刻んで湯煎しないと、八連荘(物理)するよ」

淡「ひぃっ!!」


~ステップ2 バターは勿論、食塩不使用!~


照「バターをあとで泡立器で泡立てるから、冷蔵してる場合は常温にして柔らかくする」

菫「ちょうど冷蔵庫にバターがあったぞ」ガチャッ

照「菫」

菫「なんだ?」

照「お菓子作りに食塩入りを使うとか、頭シャープシュートされた?」

菫「す、すまない!!」

~ステップ3 オーブンの予熱は忘れずに!~


照「オーブンは170度で予熱しておく」

誠子「別に今から温める必要ありますかね?」

照「誠子」

誠子「なんですか?」

照「誠子は生焼けの鯖をそのまま食べても大丈夫だっていうんだ?」

誠子「アニサキスッ!!」


~ステップ4 粉類はふるっておかないと大変!~


照「薄力粉とココアパウダーはダマになるとよくないからふるっておく」

尭深「ダマになってても、混ぜる時にしっかり混ぜればなんとかなるのでは」

照「尭深」

尭深「はい?」

照「今度全局ダマでみっちり打ってあげるから覚悟しておいて?」

尭深「すみません……」


~ステップ5 オーブンシートはあらかじめ!~


照「そして、天板にオーブンシートを敷く。これでオッケー」

淡「全部溶けたよ~」ヘナヘナ

菫「照が食塩不使用を買ってきてくれて助かった……」

誠子「170度でセットしました!」

尭深「……ゴホッ」マッシロ

照「ここまで下準備です」


「「「「えっ」」」」


~ステップ6 チョコレートチュイールを作ろう!(適当)~


照「まずバターを泡立器で泡立てる」

菫「わかった」シャカシャカ

照「クリーム状になったら、上白糖を入れて混ぜる。すり混ぜる」

尭深「上白糖、入れます」ザーッ

菫「疲れた」

誠子「私が混ぜます!」

照「卵白を半分入れて」

淡「ベトベトするよ~」ドローッ

照「泡立て器で混ぜて」

誠子「うおおおおおお」シャカシャカ

照「残りの卵白も入れて」

淡「とうっ」ドローッ

照「混ぜる」

誠子「うおおおおおお」シャカシャカ

照「そこにチョコレートを加えて混ぜる」

誠子「腕が死にました」

菫「復活したぞ!」

照「そこにふるっておいた薄力粉とココアパウダーを入れて」

尭深「よいしょっと」ザーッ

照「ゴムべらで混ぜる」

菫「この量を混ぜるのはやはり腕にくるな……」

照「さあここから私の仕事」

淡「つまり職人技!」

照「オーブンシートを敷いておいた天板の上に、スプーン一杯ほどの生地を垂らし」

菫「適切な分量で焼くならやはり照が一番上手い」

照「これを丸く薄く伸ばす」

尭深「きれいな円形……」

照「これをとりあえず生地の分全部やる」

誠子「手際が良すぎて参考になりませんね……」

照「これを170度のオーブンで七分から八分ほど焼く」


スコシキンクリッ


照「焼きあがる前にみんなビニール手袋をしよう」ギュッ

誠子「はぁ」ギュッ


チーンッ


照「焼きあがったものを取り出し」スッ

菫「バカ、焼きたてのものに触ったら火傷するぞ!」

照「ここからすごく大事」

尭深「まだ工程が……?」

照「生地の円に内接する正三角形の頂点三つをつまみ合わせるように」キュッ

淡「数学チックでよくわかんない~」

照「熱いうちにやらないといけないから、みんなもやろう」


コウカナ? ナカナカウマイダロウ? ムズカシイ… テギワイイデスネ

~ステップ7 メッセージを書こう!~


照「あとは冷ますだけなので、メッセージを書きましょう」

淡「これみんなに公開するの?」

照「ううん、その人しか見られないスペシャルメッセージ」

誠子「普段言えないことを書けばいいんですね!」

照「そういうこと」

尭深「何書こうかな……」ズズズ

菫「改まって書くと思うと、なんだか恥ずかしいな」


カリカリカリカリ……


~ステップ8 想いを伝えよう!~


照「冷ます工程も終わり、ついに完成しました」パチパチ

淡「疲れたよ~」

菫「長かったな」

誠子「でも楽しかったですね」

尭深「このメッセージはどうするんですか……?」

照「それを今からお菓子に入れるから、焼きあがったものをそれぞれ4つづつ確保して」

淡「ほいさっ」

照「そしたら、さっき書いたメッセージを細長く折って、頂点の隙間から糸を通す感じで入れてあげる」

菫「なるほど、これでプレゼントするということか」

誠子「なんか女子会っぽいですね!」

淡「最初から女子会だよ!」

照「じゃあ早速みんなで食べよう」

~弘世宅、応接室~


淡「やっぱりパーティーと言えばここだよね!」

尭深「伝説の王様ゲーム回……」

菫「やめろ!やめるんだ!」

誠子「弘世先輩からしたらトラウマですもんね」

照「……よし、準備完了。ではメッセージ入りを配りましょう」

淡「はい、みんなどーぞっ!」

菫「……受け取れ」

尭深「どうぞ」

誠子「大したこと書けませんでしたけど」

照「味わって食べてください」

誠子「メッセージについて言及してほしかったなぁ……」

―――照へのメッセージ。


『大好きだよっ!いつか絶対倒してやるから!』

『お前のお菓子好きとマイペースには手を焼くが、これからもよろしく頼む。』

『大好きです。今度は和菓子も一緒に食べたいなぁ……』

『私もいつか宮永先輩みたいなかっこいい雀士になります!』

照「……///」カァァ


―――淡へのメッセージ。


『菫はああ言うけど、淡は強くて可愛いから、遠慮しないで抱きついていいよ』

『先輩には少しくらい敬意を払え。もっとも、お前には似合わんだろうが。』

『淡ちゃんにはいつも癒やされてます。またお饅頭あげるね』

『天真爛漫で自由奔放だけど、ちゃんと強いから安心できるよ!』

淡「ん、なんかちょっと、照れるなぁ……///」


―――菫へのメッセージ。


『三年間、菫と一緒に戦えたのが一番嬉しい。ずっと親友』

『怖いから怒るな~!でもホントは優しいって知ってるもんね~!大好きっ!』

『楽しい時も辛い時も気を引き締めてくれる、頼れるお姉さんです。かっこいい。』

『弘世先輩が部長としてまとめて、そんな白糸台で麻雀ができて、私は幸せ者です!』

菫「書くのも恥ずかしいが、言われるのはもっと……///」


―――尭深へのメッセージ。


『私は和菓子も好きだから、今度一緒に和菓子食べに行こうね。好き』

『お茶も和菓子もいつもありがとう!ナデナデしてくれる尭深先輩大好きっ!!』

『虎姫にお前がいるだけで、チームが落ち着く。いつも助かっているよ。』

『尭深みたいな、おしとやかな高火力プレーヤー。同い年として誇らしいよ!』

尭深「……茶柱が立った。ふふ///」


―――誠子へのメッセージ。


『細かい気配りとその熱意に、虎姫は支えられてる。いつもありがとう』

『いつもわがまま言って、買い出しとかごめんね?でもチョー優しくて、大好きだよっ!!』

『お前はその真面目さと情熱で、みんなを引っ張っていける。来年の部長はお前かもな。』

『いつもアクティブな感じで、ちょっと羨ましい。同じ学年で本当に嬉しいよ』

誠子「なんか、ほっこりしますね!///」

「「「「「……」」」」」


淡「あ~!なんか静かになっちゃった!」

照「……とりあえず、食べよっか」

菫「そ、そうだな!」

尭深「お茶淹れました……」

誠子「なんかさっきよりもお菓子が美味しそうに見えてきましたよ、ははっ」

淡「いただきま~すっ」パクッ

照「モグモグ……うん、甘くて美味しい」

菫「このサクッとした食感もたまらないな」

誠子「いい感じに苦味も残ってていいですね!」

尭深「いっぱい食べられて、お茶にもよく合う……」


アー!ソレワタシガネラッテタ! ハヤイモンガチ ズールーイー!


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


菫「すっかり日も暮れるな」

淡「調子に乗ってもう一回作るからだよ~」

尭深「でも、すごく美味しかった」ズズズ

誠子「充実した休日って感じだったなー!」

照「そういえば、おっぱいは揉まないの?」

菫&淡&誠子「「「揉まないよ!!!」」」


尭深(平和だなぁ……)ズズズ





カンッ

とりあえず一本
明日は忙しいので、次の更新は明後日になるかな?
次は自分で考えたネタを二連続くらいで投下するのよー

時間取れた……
次の話を投下する予定でも無かったので、人がいたら一個くらい安価取って1レスくらいのネタ書こうかな
虎姫じゃなくても書きます

リクエストいいなら授業中の虎姫

>>73 をパパっと書いちゃうの巻

【授業中の虎姫】


~大星淡の場合~


淡「も~、英語わかんない!」

モブ「えっと、大星さん。ペア学習なんだけど」

淡「ほんと!?じゃあ分からないとこ聞いていい!?」

―――意外と真面目だった。


~亦野誠子の場合~


数学教師「じゃあこの問題を……亦野!」

誠子「はい」カキカキ

数学教師「よし、式も計算も答えも完璧だな!」

誠子(ちゃんと予習しておいてよかった)

―――手堅くこなしてた。


~渋谷尭深の場合~


国語教師「じゃあ、この時の男の心情はどんな感じかな。じゃあ渋谷さん」

尭深「手の届かない高翌嶺の花であるにも関わらず故意をしてしまった彼は―――」クドクド

モブ達(ロマンチックだ……!)

―――感性で解くタイプだった。


~弘世菫の場合~


菫「さて、先週の小テストが戻ってきたわけだが……」

テスト「やあ」99点

理科教師「弘世は未だ100点を取らないなぁ」

菫「何故だ、あんなに勉強したのに……」

―――ツメが甘かった。


~宮永照の場合~


照「むにゃむにゃ……」スピー

日本史教師「宮永~、起きてこの問題を答えろ~」

照「ん……大東亜共栄圏……」

日本史教師「お、起きたか。そうだな、これを大東亜共栄圏と言う」

照「んん……お菓子……」スピー

日本史教師「……えっ、寝言?」

―――やはりポンコツチャンピオンだった。





カンッ

この後もやることがあるので今日はこれだけということで。
明日は一本投下します~

今日は19:00くらいに一本投下します
今度実験的に虎姫で安価的なのをやろうとも思ってます
その時が来ましたらどうかよろしくですのだ

【虎姫のカラオケ】



~ある土曜日の午前、麻雀部室~


照「る~る~るる~♪」

照「る~る~るる~♪」

誠子「なんか宮永先輩、機嫌いいですね」ヒソヒソ

菫「たしかに機嫌は良さそうだが……」ヒソヒソ

照「る~る~るる~♪」

菫「……なぜ『夜明けのスキャット』なんだ?」ヒソヒソ

誠子「いや知りませんよ」ヒソヒソ

淡「テルー!なに歌ってるのー?」

照「……お菓子の歌」

誠子「嘘つかないでくださいよ!」

照「えっ」

菫「まさか曲名も知らないのに歌っていたのか?」

照「テレビで聞いたのをそのまま……」

淡「な~んだ」

尭深「……カラオケに行きたい」ズズズ

誠子「尭深!?」

淡「お、いいじゃんカラオケ!みんなで行こうよ!」

菫「別に嫌とは言わないが、いつ行くんだ?」

照「どうせ今日の午後は部活もないし、行こう」

誠子「え、この後ですか!?」

尭深「……なにか予定あるの?」ズズズ

誠子「あーいや、そうじゃないんだけどお金が……」

誠子(奮発して高いルアー買っちゃったとか言えない)

菫「仕方ない、私が出してやろう」

誠子「そ、それはなんか申し訳ないので!」

淡「いいじゃんいいじゃん、菫先輩ノリノリだし」

菫「な、ノリノリなどではない!」

照「大丈夫。歌ってストレス発散したい時は誰にでもある」

菫「まあお前と淡のせいなんだがな」

淡「えぇっ!?ひどいよ~」

誠子「ではお言葉に甘えて……すみません」

菫「気にするな、大方奮発して高い釣り具を買ったりしたのだろう」

誠子「ふぇっ!?」

尭深(乙女な誠子ちゃんかわいい)ズズズ

淡「そうと決まれば早速しゅっぱ~つ!」

菫「まだ部活中だが……?」ゴゴゴ

照「部活が終わってからね」

淡「ご、ごめんなさ~い……」

~某有名カラオケ店~


淡「やってきました、カラオケ歌公園~!」

照「※一部表現に変更を加えています。」

尭深「SSで実名は出せない……」

誠子「メタ発言すな!」

店員「何名様でしょうか?」

菫「えっと、五人です」


テツヅキチュー


店員「それでは72番のお部屋へどうぞ」

菫「ありがとうございます」

淡「菫せんぱーい、どこの部屋?」トテトテ

菫「72番だそうだ」

照「くっ」

尭深「くっ」

誠子「熱い風評被害ですし尭深に関してはふざけんなゴルァ!」

尭深「誠子ちゃんがキレた……」グスン

誠子「もうやだ……」


***


淡「早速ドリンクバー!」

菫「どうせ人が飲めないような代物を作るんだろうな」

淡「淡ちゃんは残念ながらそんなことしないのだ~!」

尭深「私は、お茶でいいかな」ピッ

誠子「いつも通りだな。私はコーラで」ピッ

菫「紅茶でいいか」ピッ

淡「私はメロンソーダにバニラアイス~♪」ピッ

誠子「なんか女子高生みたいなチョイスだな」

淡「なぬっ!?私はかわかわJKだもん!」

照「オレンジジュースとココアを1:3の割合で混ぜて、ガムシロを4つ……」

菫「あ、こいつだったか……」

誠子「見た目が既にグロテスクですよ……」

***


菫「さて、誰から歌う?」

誠子「あ、じゃあ私いきますね」ピッ

淡「なに歌うのかな~」ワクワク


『シュガーソングとピターステップ / UNISON SQUARE GARDEN』


照「開幕ユニゾンは素晴らしい」パチパチ

尭深「さすが誠子ちゃん」パチパチ

菫「惜しみない拍手を送ろう」パチパチ

誠子「いや、なんか恥ずかしいですよ……っと。超天変地異みたいな~♪」

淡「しかも普通に上手い!さすが亦野先輩!」パチパチ

照「これは盛り上がる」パチパチ

尭深「カラオケの極意を心得てる」パチパチ

菫「やはり虎姫の一員ということか」パチパチ

誠子(麻雀打ってる時より褒められてる……あれ、涙が……)


フレーズアンドメロディーズ!


淡「いいねぇ~、盛り上がってきたよ~!」

照「じゃあ次は私が歌う」ピッ

尭深「宮永先輩の歌、楽しみです……」チュー

誠子「ストローのせいで効果音が違う……」

菫「まさか夜明けのスキャットではあるまいな?」

照「大丈夫、安心して」


『津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり』


淡「渋っ!」

誠子「まさかの選曲だった……」

照「上野発の夜行列車 おりた時から~♪」

尭深「こぶし効かせようとして外しまくり……ふふっ」

菫「普通に歌えば上手いのに、くくくっ、駄目だ、笑ってしまう……!」

誠子「これ年末の笑ってはいけない企画なら死にますよ……くぅふっ!」

淡「テルの歌演歌っぽい!すごい!」

尭深「淡ちゃん……ふふっ」

菫「アイツは大物だな……ぷっ」

誠子「純粋ですね……くくっ」


ツガルゥ^ーカィ^ーキョーォ フゥゥーユゲッヘェ^ーシキィィ^ー


尭深「……!」プルプル

菫「……お、お疲れ、様……!」プルプル

誠子「ひぃっ、ひぃっ、笑い、すぎ、で、お腹がっ……!」プルプル

照「初手で笑わせるために密かに特訓してた」

淡「テルー!最高だったよ!」

照「ありがとう」

照(淡だけ笑わなかったの、ちょっと悔しい……)

淡「じゃぁ次私が歌う!見てろよ~!」ピッ

菫「ま、待て淡!変な曲を入れるなよ?」

淡「ダイジョーブ!アニソンだから!」

誠子「アニソンか……なぜ大丈夫だと言い切ったんだ?」

尭深「淡ちゃんのアニソン、楽しみ……」チュー


『Naked Romance / 小日向美穂(CV:津田美波)』


尭深「!?」ガタッ

誠子「わっ!いきなり立ち上がってどうした?」

尭深「これは覚悟しないと……」ガタガタ

菫「ん?どうしたんだ尭深……と、照も?」

照「これは、脳みそが、溶ける……!」ガタガタ

誠子「脳みそが溶けるって、可愛いものを見た時に使う表現ですよね?」

淡「スキスキスキ あなたがスキ♪」

菫「っ!?」ズッキューン

淡「だって運命感じたんだもの♪」

誠子「っ!?」ズッキューン

淡「ドキドキドキ 胸が鳴るの♪」

尭深「あぁぁ……!」

淡「この想い 絶対伝えたい♪」

照「て、天使様じゃあ……!」

淡「チュ チュ チュ チュワ♪せーのっ!」

照&菫&誠子&尭深「「「「恋してるっ!」」」」


デッデデンッ!


淡「ふぁ~楽しかった!ってあれ?みんなどったの?」

菫「へ?い、いや、可愛いぞ///」

誠子「中々にいい感じだった///」

照「ワシは幸せもんじゃあ……!!!」

淡「なんかみんな、怖いよ?」

尭深「……ここまで録画した私なのであった」ピピッ

菫「何ィ!?」

誠子「欲しい、それは欲しい!」

照「抜け駆け、ダメ絶対」

尭深「私はこの幸福を皆に平等に振り撒くのです……」チュー

照&菫&誠子「「「聖母マリア様ぁ……!」」」

淡「いや、だから怖いって!」

尭深「次は私が歌う……」ピッ

誠子「なんか尭深が歌ってるのって想像できないな……」

淡「ねぇねぇ、何歌うの?」

尭深「ん、これだよ」


『トリセツ / 西野カナ』


誠子「えっ」

尭深「すごく共感できるから」

菫「えっ」

尭深「愛するあの人の為に歌うの」

照「えっ」

尭深「重くなんてないよ?好きなんだもの」

淡「えっ」

尭深「この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう♪」

淡「いや普通に重い」

照「尭深、彼氏いたんだ」

菫「尭深はメンヘラだったのか……?」

誠子「ツッコミどころ多すぎませんかね。てか滅茶苦茶歌上手いし」


エーイーキューウーホーショーオーノーワーターシダーカーラー


尭深「ふぅ。ちなみに全部嘘です……」チュー

照「ドッキリ大成功~」

尭深「てってれ~」

誠子「その流れまだ続いてたの!?」

淡「んもぉ~、びっくりしたよ~」

菫「っとまあみんながほっと一息ついたところで、ついに私の番か」

照「とは言っても、どうせ歌う曲は決まってる」

淡「えっ、ホント!?何歌うの!」

菫「まあ見てれば分かるさ」

誠子「盛大なオチ要員の予感……」

尭深(まさか……)


『EXCITE / 三浦大知』


淡「へ?なにこれ」


ピロロロロロ…


菫「アイガッタビリィー」

照「宝生永夢ゥ!」

誠子「うぇっ!?」

照「何故君が適合手術を受けずにエグゼイドに変身できたのか」

照「何故ガシャットを生み出せたのか」

菫「アロワナノー」

淡「え?え?何が始まってるの?」

照「何故変身後に頭が痛むのくわァ!」

尭深「それ以上言うな!」

誠子「た、尭深まで!?」

菫「ワイワイワイワーイ」

照「その答えはただ一つ……」

尭深「やめろー!」

誠子「何この寸劇チックな展開」

照「アハァ……」

淡「ひっ!?」

照「宝生永夢ゥ!君が世界で初めて……バグスターウイルスに感染した男だからだぁぁぁぁ!!」

菫「ターニッオン」

照「アーハハハハハハハハハアーハハハハ」

菫「ソウトウエキサーイエキサーイ」

照「ハハハハハ!!!」

尭深「僕が……ゲーム病……?」

照&尭深「ッヘーイ(煽り)」

淡「……あっ、そういうことか!!」

菫「ふぅ……どうした、淡もニチアサキッズか?」

淡「きっと3人で盛り上げようと台本作ってき、て……え?」

誠子「ニチアサ、キッズ?」

菫「なっ……照!尭深!」

照「ドリンク美味しい」

尭深「彼氏が恋しい」

菫「ちょ、おま、無視するな!」

照「尭深の彼氏はどんな人なの?」

尭深「世界で一番のドクターになる人です」

照「心が躍るね」

菫「お前らぁ……!」

淡「あ!ニチアサキッズ分かるよ!菫先輩、プリキュア見てるの?」

菫「へ?……ああ、そうだ、そうだな」

淡「私も見てるよ!可愛いよね!」

誠子「いや、明らかにプリキュアじゃなくて仮面ライダーとかの曲じゃ」

菫「覚悟は良いか、亦野」

誠子「訂正しただけですよ!?」

照「さあ、ここまで皆さんに歌っていただいたわけですが」

誠子「突然の司会口調!?」

照「実は採点をしていたシーンを描写しませんでした」

淡「せんせー、なんでですか?」

誠子「せんせー!?」

照「そこで、さっき歌った曲の点数でランキングを作ります」

菫「待て、聞いてないぞ!」

照「そしてそのランキングで一位を取った人はなんと」

尭深「なんと……?」

照「今日一日、なんでも命令できる権が与えられます」

淡「わ~!私それ欲しい!」

照「そして最下位だった人はなんと」

誠子「な、なんと?」

照「なんでも言うことを聞かなければいけません」

菫「指示が適当だな……」

照「ではランキングを発表します」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

誠子「ドラムロールが多いな!」

淡&尭深「ばんっ」

照「まずは四位。宮永照、81点」

淡&尭深「お~」パチパチ

菫「待て!何故あれで四位なんだ!」

照「音程は厳しかったものの、加点が多かったのが勝因でしょう」

誠子「なんですか、その『最下位じゃなければ勝利』みたいな考え方……」

照「続いて第三位」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

淡&尭深「ばんっ」

照「大星淡、84点」

尭深「お~」パチパチ

淡「え~、一位が良かった~」

誠子「まあでも下手じゃなかったしいいじゃん」

淡「私はみんなに命令したかったの!」

照「大丈夫、最下位の人には命令できるから」

淡「そっか」

誠子「それでいいのか……」

照「続いて第二位」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

淡&尭深「ばんっ」

照「亦野誠子、92点」

淡&尭深「お~」

誠子「やったぁ!」

淡「だって亦野先輩上手かったもん」

尭深「すごく上手だった……」チュー

照「……と、このように高評価ですが、亦野選手は手応えありましたか?」

誠子「それ結果出てからするインタビューじゃないですよね!?」

照「それでは、第一位の発表です」

菫「その前に聞きたいことがあるのだが」

照「質問を受け付けましょう」

菫「私が歌っていた時、照と尭深はマイクを使っていたか?」

尭深「ええ」

照「勿論」

菫「なんかもう結果がわかった気がする……」

照「それではいよいよ、第一位の発表です」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

菫「どぅるるるるるるるるる」

誠子「弘世先輩!?」

淡&尭深&菫「ばんっ」

照「だいいちい。渋谷尭深、98点」

淡「おめでと~!」

尭深「ありがとね、淡ちゃん」ナデナデ

淡「んふふ~」

誠子「尭深の歌声、超綺麗だったからね」

照「選曲が問題だったけどね」

誠子「はっきり言っちゃった!?」

尭深「次はヘビメタを……」

誠子「振り幅でかいな!」

照「ちなみに五位は菫、69点でした」

菫「完全に妨害入ってただろ……」

照「それでは一位の尭深にはオペレーター権限が付与されます」

淡「命令ならなんでもどうぞ!」

尭深「えっと、じゃあ宮永先輩」

誠子「いきなり宮永先輩指名かよ!」

照「何?」

尭深「『リンちゃんなう!』の歌詞を淡ちゃんに替えて一緒に歌いませんか?」

照「その話、乗った」

『リンちゃんなう! / オワタP feat.初音ミク、巡音ルカ』


照&尭深「淡ちゃんなう!淡ちゃんなう!淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃんなう!」

誠子「失礼だけど超気持ち悪い!!」

淡「あわわわわ……」

尭深「(^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ」

照「淡ちゃんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな」

照「腕噛まれるのもアリだよ 噛んでいいよ淡ちゃん」

淡「ま、亦野先輩、これどうすれば」アワワワ

誠子「心を無にするんだ、できるだけスルーするんだ……!」

尭深「インターハイ会場では淡ちゃんにはやりコスしてもらいたい」

尭深「しかし、強烈な違和感を発するぺったんこな胸に無意識に目がいってしまい」

淡「も、もう着替えるっ」

尭深「と逃げ出そうとする淡ちゃんを必死にフォローしたい」

淡「うわぁぁん、怖いよぉ~」

誠子「とか言いつつ大星もちょっとノリノリだったけどな」


アワイチャンナウ! アワイ、チャンッ


照「なるほど、これは素晴らしい」

尭深「はやりコス、うちにありますよ」チュー

淡「やだ!私やらないもん!そういうのはアラフォーの人がやるんだもん!」

???(アラサーだよ!)

誠子(こいつ、直接脳内に!?)

菫「と、とりあえず私はどうすればいい?」

照「今の会話の流れでコスプレ」

尭深「定番はメイド服ですかね……」

菫「メイド服だと!?くっ、仕方ない……」

淡「でもメイド服だと普通じゃない?菫先輩の私服のことも考えると」

誠子「アラサーで思い出したんですけど、スク水ネコ耳とかどうですか?」

照(こっ……)

尭深(こいつ……)

誠子「へ?ダメですかね?」

淡(人畜無害そうな顔して……)

菫(人を平気で苦しめやがるっ……!)

照「まあその意見には賛成」

尭深「ここにお着替え用セットがあります」

菫「何故あるんだ、ってここで着替えるのか!?」

照「家に帰ってからじゃ意味がない」

尭深「一位の命令です、淡ちゃん、誠子ちゃん」

淡「ほいさ!」

誠子「ん?」

尭深「部長が逃げないように取り押さえてください」

淡&誠子「ラジャー!」

菫「なっ、離せお前ら!」

尭深「さあ行きましょう、宮永先輩」

照「ここから始まる」

照&尭深「二人の愛の共同作業」

菫「やめろおおおおお!!!!!」


照&尭深「……セリフ間違えた気がする」


ハナセー! ヌガスナー!


菫「うぅ……これでいいのか……?」

照「これは……!」

尭深「可愛い……!」

淡「めっちゃかわいいよ菫先輩!」

菫「ほ、本当、か……?」

誠子「え、ええ!やっぱりこういうのは新鮮ですね!」

誠子(似合う似合わないの服装じゃないと思うんだけど)

照「よし、じゃあポーズを取って」

菫「こ、こうか?」ニャンッ

尭深「……」パシャパシャパシャパシャ

照「ハイ次のポーズ」

菫「こ、こうだな?」ニャンニャンッ

尭深「……はぁ、はぁ」パシャパシャパシャパシャ

誠子(なんで、なんで乗り気なんだ……!)

淡「亦野先輩?両手で顔押さえちゃって、どうしたの?」

誠子「いや、なんでもない……」

淡「ふーん。まぁいっか。よーし!次は淡ちゃんが歌っちゃうぞ!」

照「合いの手頑張るね」

尭深「幸せだなぁ」チュー

菫「で、では私が踊ってあげようじゃないか!」

誠子(……ついていけない)


アイウォンチュー! アワイカワイイ ニャンニャンニャーン ブチョウカワイイ


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――

~カラオケ店前~


淡「いやぁ、歌った歌った!」

照「結構スッキリしたね」

菫「こう、体を動かすというのも、いいものだな!」

尭深「取れ高充分です……」

誠子「……」

菫「それじゃ明日も部活だし、ここで解散とするか」

淡「お疲れ様でした~!みんなばいば~い!」フリフリ

菫「照、尭深。王様ゲームの時みたいなことはするなよ……?」

照「大丈夫。安心して。また明日」

尭深「この五人だけの秘密です。お疲れ様でした」

菫「ったく……。亦野も帰るぞ」

誠子「……お疲れ様でした」


~翌日、白糸台高校~


ザワザワ ガヤガヤ


淡「私じゃない」

誠子「私じゃないです」

尭深「宮永先輩に渡しただけです」

照「私がやりました」

菫「照うううううううう!!!!!!!!」





カンッ

こんな感じでした
明日は虎姫投下できるかわからんので、とりあえず短めのやつ書こうと思います
安価やってみたかった

安価+2 虎姫以外でもアリ

夢オチ上等のアラサー白糸台同窓会

よし、浮気修羅場の「う」だな

うえのつもりだったが>>96が面白いチクショウ

どうすっかは>>1にお任せしますすみません

>>97
両方という手もある
アラサー同窓会で浮気発覚&修羅場

よっしゃあ両方やっちゃうか(ゲス顔)
修羅場の渦中に放り込む男、京ちゃんでいいかな?
ほら、耐性ない人もいるから

大丈夫っす

了解しました!
今パパッと書いて~とか思ったけどネタが秀逸なんで、読み応えたっぷりになるようにガッツリ書いておきます
明日の18:00に一斉投下するのでお楽しみに!遅筆でごめんなさい……

すっごく楽しみ(ゲス顔)

ちょっと早めに時間取れたので投下します

番外編【アラサー虎姫の浮気修羅場】



~同窓会会場~


淡「あいや~、懐かしい面々!」

誠子「大星はあまり変わんないな」

淡「変わったよ~!髪型とか!」

照「ツインテールはちょっときついんじゃないかな」

淡「いいもん!だって私、高校121年生だし!」

菫「うわきつ」

淡「スミレうるさい!」

菫「はぁ、菫先輩と呼ばれてた頃が懐かしくなるな……」

尭深「淡ちゃんは高校卒業してすぐ『もう部活違うから先輩じゃない』って言ってたもんね……」ズズズ

誠子「私ももうセーコって呼ばれるの慣れちゃいましたよ……」

照「私だけ?呼ばれ方変わってないの私だけ?」

菫「だ、大丈夫だぞ照。行き遅れてなんかない」

照「でももう29になるんだよ」

菫「ぐふうっ!」

誠子「弘世先輩が後方に吹き飛んだ!?」

淡「そういえば照と私はプロとして打ってるけど、みんな今何してるんだっけ?」

誠子「私は教師だってこの前言っただろ?」

尭深「まさか釣り好きが転じて海洋生態系の方面で博士号取るとは思わなかった……」ズズズ

誠子「まあ私も、尭深が保育士になるとは思わなかったけどね」

照「尭深の保育士は癒やし要素マシマシだよね」

淡「マシマシとか言うからラーメン食べたくなってきた!」

菫「こ、この歳にそれは太るだろう……」

淡「あーたしかに。高校の時のノリでいくのはやばいね」

照「私は太らない」

菫「えっ」

尭深「私はどちらかと言うと胸の方に」

照「は?」

誠子「……ええっと、弘世先輩は今何してるんでしたっけ?」

菫「私か?私は……」

菫(まさか家の金が余り過ぎててほぼ何もせずに暮らしてるなど言えん……!)

菫「ウェ」

淡「うぇ?」

菫「……Webデザイナーだ」

淡「うぇぶでざいなー!?なにそれかっこいい!!!」

菫「だ、だろ?かっこいいだろ?」

照「菫、なんで嘘ついたの?」

菫「えっ」

誠子「てかWebデザイナーってそれ同窓会の仕事言い訳あるあるじゃないですか」

尭深「まさか実家の貯蓄に縋ってるとか」

菫「……し、仕方ないだろ!父親が何かと成功してしまったんだ!」

照「でも菫、それ手伝ってるんだから仕事って言っちゃえばいいのに」

菫「あ、そっか」

淡「スミレもおばさんになって物忘れが激しくなってきましたな~」

菫「シャープシュート(物理)」

淡「あらよっと」ヒラッ

菫「なに!?」

淡「残念ながら、和服を纏ったかわかわプロ雀士淡ちゃんには通用しないのだ!」

誠子「あー、それで思ったんだけど、なぜ部活の同窓会で和服?」

淡「うちの師匠が私服でもこれ着ろって言ってたの」

尭深「淡ちゃんの先生、三尋木プロだもんね……」ズズズ

淡「そだよ!この着物も選んでもらった!」

照「夜空と星みたいで綺麗な着物だね」

淡「でしょでしょ!」

照「きっとそんな淡は生き遅れないんだろうね……」

誠子「宮永先輩の師匠って誰でしたっけ?」ヒソヒソ

菫「小鍛冶プロだ」ヒソヒソ

誠子「ああ、どうりで……」ヒソヒソ

淡「いや~でも、私達ももうすぐアラフォーか~」

照「アラサーだよ!」

淡「……」

照「何言わせるの!」

淡「ごめんごめん」

尭深「なんか三尋木プロっていうより福与アナみたい……」ズズズ

淡「まあでもテルは大変だよね~」

照「生き遅れてる?」

淡「だって私恋人いるし」

誠子「ウソッ!?」

照「実は私もいます」

菫「なんだと!?」

尭深「……ふふっ」

菫「亦野はいるのか!?」

誠子「えっと、その……はい///」

菫「乙女か……」

淡「え~スミレもしかして、その歳で恋人いないの~?」

菫「ふふふ、そう見えるか?」

照「えっ、まさか妄想が具現化した……?」

菫「そんなわけないだろう!いるさ!恋人くらい!」

照&尭深&誠子「な、なんだってー!?」

淡「マ?」

菫「……ん、前者のネタは分かるが『マ?』とはなんだ?」

淡「えっ、知らないの??イマドキのJKはみんな使ってるよ?」

誠子「……大星って絶対に付く師匠間違えましたよね」

照「瑞原プロ感がすごい」

菫「うわキツ」

尭深「その瑞原プロは今年で39歳」

菫「うわもうキツいとかそういうレベルじゃないだろ!」

淡「ねーねー、テルの恋人ってどんな人?」

照「高校の時に言った、幼馴染みたいな人だよ」

淡「いいな~!理想の彼氏じゃん!」

誠子「私も一緒にいて苦にならない、フランクな感じの人と出会えたよ」

尭深「私も、お茶淹れられる人と……」ズズズ

淡「えーなにそれ!みんな理想のリア充生活してるじゃん!」ニヤニヤ

照「そう言う割には淡も嬉しそうだけど」

淡「まぁ私も理想の男性見つけたからね!」

誠子「それって、地毛金髪で180センチ以上のイケボスポーツマン?」

淡「まあね~!」

誠子「へぇ、あの条件に合う人間って複数人いるもんなんだな」

淡「へ?」

誠子「あぁいや、実は私の彼氏もそんな感じなんだよ」

尭深「偶然、私も」

照「私もなんだけど」

照&淡&誠子&尭深「「「「……」」」」

淡「……あっ、そーだスミレ!」

菫「ん、どうした?」

淡「菫の彼氏はどんな人なのかなーって」

菫「どんなも何も、高校の時に話した理想の彼氏そのままだ。残念ながら年上ではなかったが」

照「あっ、あれか……」

菫「しかし奇遇だな。私の彼氏も金髪で180センチほどあってな」

誠子「弘世先輩の男のタイプってたしか……」

尭深「複数の女に引っかかる、ヒモ……」

淡「……いや、まさかね?そんなわけないよね?」

prrrrrr


照「あ、電話だ」ピッ

誠子「彼氏さんかな……?」

照「もしもし、京ちゃん?」

淡「えっ……」

尭深「京……ちゃん?」

照「うん、そうだよ……うん、わかった。じゃあまた後でね」ピッ

誠子「京ちゃん、ですか。奇遇ですね、私の彼氏もそんな感じの名前なんですよ」

尭深「偶然、私も。私は京くんって呼んでる」

淡「へ、へぇ~。私は普通にきょーたろーかな」

照「……京太郎?」

誠子「今、京太郎って言ったよな?」

尭深「……なんで私の彼氏の名前、知ってるの?」

淡「へ?どういうこと?」


prrrrrr


菫「もしもし、京太郎か?私だ」

照「菫、今彼氏と電話してるの?」

菫「ん?ああそうだが」

照「呼んで」

菫「……は?」

照「ここに呼んで!」


~20分後~


京太郎「お待たせしました~」

淡「あっ、きょーたろー!」トテトテ

京太郎「わわっ、淡?いきなり抱きついてくるなよ」

照「ねえ京ちゃん」

京太郎「ん?」

照「淡とはどういう関係なの?」

京太郎「え?……あっ」

照「京ちゃんもしかして……浮気?」

京太郎「えっと、いや、その……」

照「まさか、この中の誰かが寝取ったの?」

誠子「間違いなくそうでしょうね」

尭深「……京くん?」

京太郎「え、あの、そのなんていうか、えっと」

淡「えっ?きょーたろー、浮気してたの……?」

京太郎「ま、まあその、なんていうんだ?」

淡「……だよね!きょーたろーが浮気するわけないよね!」

京太郎「えっ?」

淡「きょーたろーは優しいから、このアラサーのババァ共に騙されたんだよね!」ゴゴゴ

照「やっぱり淡が寝取ったんだね……」ゴゴゴ

誠子「私達の楽しい時間を邪魔したのはこの人達か……!」ゴゴゴ

尭深「大丈夫だよ京くん……あなたを殺して私も死ぬからっ!」ゴゴゴ

京太郎「お、おい、ちょっと待ってくれ!」

尭深「じゃあね京くんっ、また天国で会おうねっ!」

誠子「おっと尭深、京太郎は殺させないよ」ガッ

尭深「やだっ、離して!」

淡「きょーたろー見ててね?今からこの女[ピーーー]から!」

照「寝取ることしかできない雌豚に殺される筋合いは、ない」

淡「そもそもきょーたろーが二つ上のババァに靡くわけないんだもん!消えろ!」

照「性欲の塊が京ちゃんに近付かないで!消えて!」

尭深「……うぅ」

誠子「勝手に潰し合ってろって感じだよね。自分のものみたいに威張っちゃってさ」

尭深「……んね」

誠子「ん?なんか言ったか泥棒猫」

尭深「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」

誠子「うわっ、こいつメンヘラかよ……」

尭深「私に魅力がないから京くんは浮気したんだよね?こんな女[ピーーー]ばいいよね?」

誠子「気持ち悪っ、京太郎に纏わり付く悪い虫が減るのは大歓迎だわ」

淡「きょーたろー、淡が一番好きって言ってくれたよね?こんな貧乳共に興味ないって言ってたよね?」

照「アンタだって似たようなもんでしょ」

誠子「大星も潰されたいみたいだな?」

尭深「……そうだよ、京くん。私にはおっぱいあるよ?ほら、見て?」ヌギッ

照「あんな死亡の塊、意味ないから」

誠子「魚の餌にでもしてやりたいね」

淡「まだ魚とか言ってんの?きょーたろーは魚臭い女とか嫌いだもんね~」

誠子「……うるさい!」

照「それは淡の言うとおり」

誠子「……宮永先輩に直接手を下すのは良心が痛むんですけどね?」

照「茶渋と魚に塗れるより、私と一緒にいたほうが幸せに決まってる」

淡「きょーたろー、あのまな板とんがり女コワ~イ」ダキッ

京太郎「えっ」

照「離れろ小娘ぇっ!」ガッ

京太郎「ほほほ、包丁!?」

淡「あらよっと!」

照「チッ」

淡「包丁振り回すとか野蛮だわ~ドンビキ」

誠子「うわっ、キツいキツいキツい。自分が何歳だか分かってるの?」

淡「性別もわからん女に言われたかないね!」

尭深「……ほら、京くん。脱いだよ?私だけ見て?」

誠子「京太郎に触んな!」パァン

京太郎「平手打ち!?」

尭深「……なんで」

誠子「お前の男じゃねえんだよ!」

尭深「……なんでみんな私の邪魔するのぉ!私のっ、私の京くんなのにぃ!」

淡「あちゃ~、ヒステリックにキレるアラサーはやだね」

照「淡だっていい歳したババァでしょ?」

淡「私はみんなと違って怒らないもん。大人の余裕ってやつ?」

誠子「老けて感情枯れてるだけだろ」

照「感情が枯れてて性欲だけとか、生き急ぎすぎ。キツすぎ」

淡「ぅ、うるさい!きょーたろーは私を選んだの!」

照「それはカラダで誘っただけでしょ?」

淡「誘うカラダもないくせに」

誠子「カラダカラダってうるさいな。それしか言えないの?」

照「誠子なんかどうせ『仲のいい友達』くらいにしか思われてない」

誠子「そっちだってどうせ『幼馴染の姉』くらいの立場でしょ!」

尭深「……京くんはずっと私と一緒なの」

誠子「京太郎がメンヘラに振り向くわけないじゃん」

尭深「死ぬまで、ううん。死んでも一緒なの。みんながそれを邪魔してるだけ」

淡「邪魔してるのはどっちだ!」

京太郎「あわわわわわ、とんでもないことになってしまった……」

菫「……京太郎」ゴゴゴ

京太郎「はっ、はひぃっ!?」

菫「……お前はかっこいいからすぐモテてしまう」

京太郎「……はぁ」

菫「だから、その……」

京太郎「はい?」

>>111 訂正

照「淡とはどういう関係なの?」

京太郎「え?……あっ」

照「京ちゃんもしかして……浮気?」

京太郎「えっと、いや、その……」

照「まさか、この中の誰かが寝取ったの?」

誠子「間違いなくそうでしょうね」

尭深「……京くん?」

京太郎「え、あの、そのなんていうか、えっと」

淡「えっ?きょーたろー、浮気してたの……?」

京太郎「ま、まあその、なんていうんだ?」

淡「……だよね!きょーたろーが浮気するわけないよね!」

京太郎「えっ?」

淡「きょーたろーは優しいから、このアラサーのババァ共に騙されたんだよね!」ゴゴゴ

照「やっぱり淡が寝取ったんだね……」ゴゴゴ

誠子「私達の楽しい時間を邪魔したのはこの人達か……!」ゴゴゴ

尭深「大丈夫だよ京くん……あなたを殺して私も死ぬからっ!」ゴゴゴ

京太郎「お、おい、ちょっと待ってくれ!」

尭深「じゃあね京くんっ、また天国で会おうねっ!」

誠子「おっと尭深、京太郎は殺させないよ」ガッ

尭深「やだっ、離して!」

淡「きょーたろー見ててね?今からこの女殺すから!」

照「寝取ることしかできない雌豚に殺される筋合いは、ない」

淡「そもそもきょーたろーが二つ上のババァに靡くわけないんだもん!消えろ!」

照「性欲の塊が京ちゃんに近付かないで!消えて!」

尭深「……うぅ」

誠子「勝手に潰し合ってろって感じだよね。自分のものみたいに威張っちゃってさ」

尭深「……んね」

誠子「ん?なんか言ったか泥棒猫」

尭深「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」

誠子「うわっ、こいつメンヘラかよ……」

尭深「私に魅力がないから京くんは浮気したんだよね?こんな女死ねばいいよね?」

誠子「気持ち悪っ、京太郎に纏わり付く悪い虫が減るのは大歓迎だわ」

淡「きょーたろー、淡が一番好きって言ってくれたよね?こんな貧乳共に興味ないって言ってたよね?」

照「アンタだって似たようなもんでしょ」

誠子「大星も潰されたいみたいだな?」

尭深「……そうだよ、京くん。私にはおっぱいあるよ?ほら、見て?」ヌギッ

照「あんな死亡の塊、意味ないから」

誠子「魚の餌にでもしてやりたいね」

淡「まだ魚とか言ってんの?きょーたろーは魚臭い女とか嫌いだもんね~」

誠子「……うるさい!」

照「それは淡の言うとおり」

>>112 より

菫「つ、次からは気を付けろ」

京太郎「え?」

菫「それと、他の女で性欲を枯らすことがないように、な」

京太郎(あ、おれもうヒモでいいや)

???「京ちゃん、迎えに来たよ!」

照「……誰?」

誠子「他にも虫がいるとは」

淡「またきょーたろーのこと騙したんだね!」

尭深「……私達の愛の邪魔しにきたの?」

京太郎「お、おいお前、その手の……」

???「拳銃だよ?本物の」

京太郎「そんなもの、なんでお前が……」

???「え?だって……」



???「京ちゃんを守るのは、幼馴染の役目だよね?」スチャッ


パーンパーンパーンパーンパーン



――――――――



京太郎「うわあああああああああああ!?」ガバッ

京太郎「……な、何だ夢か」

京太郎「しっかし恐ろしい夢だったけど、一体誰だったんだ?あの人達」

京太郎「……っといけね、東京に着いたばっかりだった」

京太郎「部長に『王者白糸台の偵察に行け』と言われたはいいが、上手くいくのか……?」

京太郎「あっ、あの制服は白糸台!とりあえず正直に偵察だって話すか……」


スミマセーン


~白糸台高校麻雀部室~


淡「あいや~、すごい夢だった!」

菫「まさか五人全員が同じ夢を見るとは……」

尭深「しかもかなりリアルな夢……」ズズズ

淡「予知夢だったりして~……」

誠子「あんな未来なんて願い下げだよ……」

照「尭深の本性も見ることができた」

誠子「そういやカラオケでトリセツ歌ってたな……」

菫「ドッキリではなかったというのか……?」

淡「でもみんなも本性剥き出しだったよ?」

誠子「大星は結構キツかったな」

淡「まあ可愛いから許せちゃうよね?」

菫「今は高校生だからまだいいが、な」

淡「テルも独占欲強いね~!びっくりした!」

照「頑固なだけだと思う」

菫「それは一理ある」

淡「亦野先輩は……フツー?」

誠子「えっ、もっと他に何かないの?」

菫「いや、普通であることを喜べ」

誠子「あ、そうですね」

尭深「……そういえば、あの男の人は誰だったんだろう」

淡「見たことない男だったね!」

誠子「っていうかあんな男、中々いないんじゃ……」

照「なのにみんな知らない人」

菫「いよいよ奇妙だな……」


コンコンコン


モブ「失礼します!」

菫「ん、どうした」

モブ「ウチの麻雀部の偵察に来た、という男の人が……」

淡「テーサツ!?まさか淡ちゃんがそこまで注目されているとは……!」

誠子「いや、麻雀部の偵察って言ってただろ」

尭深「……プロのスカウト?」ズズズ

照「いや、多分他の高校の麻雀部とかだと思う」

菫「ほう。自ら偵察を名乗るとはいい度胸だ……いいだろう、入れろ」

モブ「分かりました!どうぞ、こちらです……」

京太郎「えっと、長野から来ました。須賀京太郎で……す?」

淡「き、金髪高身長のイケメンじゃん!」

誠子「本当に存在したのか……」

尭深「……でもなんか既視感」ズズズ

照「どっかで見たことがあるような……」



照淡誠尭京「「「「「……あっ」」」」」



菫「……ほう」ジュルリ






カンッ

そういえば今まで平和な虎姫だったのでsaga付け忘れてました、すみません
明日はリクエストされてたお泊まり会を投下しようと思います

おはようございます
今日は21:00くらいに一本投下しますね

お泊まり会編投下します
テンションに身を任せて書いてたら超長くなったので、今回は前編ということで

【虎姫のお泊まり会・前編】



~平日、白糸台高校~


淡「う~ん、今日部活休みか~」トテトテ

誠子「よっ、大星」

淡「こんにちは~」

誠子「大星も移動教室か?」

淡「そうで~す」

誠子「ん、なんか元気ないな」

淡「今日部活ないから、なんか物足りない……」

誠子「ああ、そういうことか」

淡「今日の淡ちゃんは麻雀打ちたいのに~!」

誠子「ははは、随分珍しいじゃないか」

淡「私だってやる気のときくらいあるもん!」

誠子「まあその気持ちは分かるよ。いくら学校の予定とはいえ、打っておかないとソワソワするよな~」

淡「……あ!そうだ!今日誰かの家に集まればいいじゃん!」

誠子「誰かの家って、例えば誰?」

淡「菫先輩でしょ」

誠子「人の家を集合場所に使うな!」


***


ヴーッヴヴッ


菫「ん、LINEか?」

照「私のスマホにも通知が来た」

菫「ということは、クラスか部活か……」

照「あるいは虎姫のグループかな」

菫「かもな。どれどれ……?」




<今日の放課後、菫先輩の家に行っていい?


<なんか麻雀打ちたいし!



菫「麻雀を打ちたい淡……ついにおかしくなってしまったのか?」

照「私も用事がなければ行きたい」

菫「いや、まあ来るのは構わないが……」




<ちな泊まりで!



菫「……は?」

照「……」




<菫が「おっけー♪」だって



菫「おい照!これは何だ!?」

照「私も菫の家に泊まりたい」ビシッ

菫「ドヤ顔で親指を立てるな!」


***


誠子「あ、返信きてる」

誠子「でもさすがに麻雀打って泊まり、だと普通すぎるな……」




<もちろん麻雀以外にもなんかしようね!


<なんか、とはなんだ。というかそもそも私はOKしていn


<菫はお泊まり大歓迎だって


<でも何しようかなぁ



誠子「ありゃ、大星も同じこと考えてるみたいだな」

誠子「こういう時にとんでもない案を出すのって……」



――――――――



尭深『1番と3番がキス』

誠子『!?』

淡『1ば……って私じゃん!』

照『やっとディープになってきたね』

誠子『まだ二回目ですよ!?』

淡『でもキスだけでしょ?だったらお互いおでこに軽くやっちゃえば』

尭深『勿論舌を入れてください』ズズズ



――――――――



誠子「尭深だ!まずい!尭深がこの会話を見る前に返信しないと……」ヴーッヴヴッ


尭深
<闇鍋。



誠子「やりやがったあああああああ!」

教師「うるさいぞ、亦野」

誠子「あ、すみません……」




<んじゃ、各自泊まるための道具と好きな食材三つ持って、放課後菫先輩の家ね!


<待て、勝手に話を進めr


<わかった

尭深
<了解です。



誠子(既に胃が痛い……)



~放課後、弘世宅~


ピンポーン


菫「はい」ガチャッ

淡「えへへ、来ちゃった♪」

菫「だと思った……もはや何も言うまい。上がれ」

誠子「心広すぎますよ弘世先輩……」

菫「もう手遅れだからな。それに……」

照「……」ワクワク

尭深「……」ソワソワ

菫「……二名ほど、淡より楽しみにしてる奴がいるから」

誠子「あんな宮永先輩と尭深、初めて見ましたよ……」

淡「あっ、みんなちゃんと食材持ってきた~?」

照「もちろん」

尭深「言い出しっぺが忘れるわけがない……」

誠子「なーんて言ってますけど、絶対鍋に入れないようなもの持ってきてますよ」

菫「あの微妙なドヤ顔を見る限り、そうなんだろうな……」

~菫の部屋~


淡「あれっ、この部屋入ってもいいの?」

菫「ああ、問題ない」

菫(幻夢コーポレーションが持ってたガシャット収納ケースが手に入ったからな)

照「あれれ~、おかしいぞ~。このケース見たことある~」

菫「照だけ泊まらない、ということでいいな?」

照「ごめんなさい」

誠子「宮永先輩を手懐けてる!?」

淡「お、雀卓雀卓~!早く打とうよ!」

照「うん」

尭深「打ちましょう……」ズズズ

誠子「着席早いな!」

菫「えっと、先に亦野が打つか?」

誠子「ああいや、私は後でいいですよ」

菫「そうか。じゃあラスが抜けるということにしよう」

淡「負け抜けだね!」

照「絶対に負けないから」

尭深「いっぱい稼ぎます……」

菫「やたら気合い入ってるな……」

誠子「じゃあ晩ご飯まで打ちまくりますか~」

淡「おっけー!じゃあ対局スタート!」


ロン ロン ローン!


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


誠子「結局私と弘世先輩だけ負け続けるという……」

菫「やる気が対局結果に思い切り出てしまった……」

淡「いや~勝った勝った!」

照「ありがとうございました」

菫「淡と照の二人はいつも勝っているとして……」

尭深「……ふぅ」ズズズ

誠子「オーラス以外であんなにいきいきと打てるんですね……」

菫「勝つまで打とうと思ったが、日も暮れたしお腹も空いた……」

照「菫、今お腹空いたって言ったよね?」

菫「え?ま、まぁ言ったが」

尭深「お腹が空いたということはつまり……」

淡「お鍋の時間!!」

菫「はぁ……わかった。カセットコンロと鍋を持ってくるからちょっと待っててくれ」

誠子「あっ、手伝いますね」

菫「すまない……」

淡「菫も食材持ってきてね~」

菫「わかっている!」

誠子(ちょっと楽しそうなんだよなぁ……)


***


菫「ほら、持ってきたぞ」

淡「おお~!鍋だ~!」

照「じゃあ早速やろう」

尭深「……楽しみ」

誠子「えっと、調味料は弘世先輩の家にあるものをお借りしました」

淡「へ?調味料?」

菫「鍋をするのだから、当たり前だろう」

淡「だって闇鍋だよ?」

誠子「闇鍋っていうのは、普通鍋に入れる食材を持ち寄って、暗い所でそれを入れるんだぞ?」

淡「え、普段鍋にして食べてるやつってこと?」

菫「逆に鍋に入れないものを鍋にしてどうする……」

照「えっ、ウソ」

尭深「……きっと大丈夫」

淡「ま、まあとりあえず電気落とそう!」

誠子「いや、その前にスープをだな」

照「スープがあるの……?」

菫「鍋なんだから当たり前だろう」

誠子「多分、この醤油ベースのやつで大丈夫ですよね?」

尭深「しょ、醤油ベースなの……?」

菫「問題ないだろう」

照&尭深「「問題ないの……?」」

誠子「……よし、準備完了。じゃあ電気消しますよ~」パチッ

淡「うわっ、真っ暗だ!」

照「じゃあ今回は年下から入れていこう」

淡「私からだ!よぉ~し、入れるぞ~!」

淡(まずは普通に美味しそうなやつから……)


大星淡、一投目:水餃子


誠子「次は私ですね」

誠子(正直このテンションだと、弘世先輩も何を入れるかわからない……)

誠子(私が良心にならなければ!)


亦野誠子、一投目:豆腐


尭深「次は私……」

尭深(さすがに最初は普通の食材を入れる……)


渋谷尭深、一投目:ねぎ


照「次は私だね」

照(きっとみんな無難なものから入れてるはず……私も合わせよう)


宮永照、一投目:チョコレート


菫「そして私か……」

菫(いたずらしてみたい気もするが、まだ早いな……)


弘世菫、一投目:白菜


淡「一周目終わり~。まだみんな変なもの入れてないよね?」

照「全然大丈夫」

淡「じゃあ二週目いっちゃうか!」

誠子「変なもの入れるにしても、程々にしておけよ~」

淡「大丈夫だって!」

淡(とは言ったものの……もうやばいのしかない!まぁでもしょうがないか!)


大星淡、二投目:ポテトチップス(コンソメ味)


誠子「よ~し、じゃあ入れますね」

誠子(大星の方からガサガサ聞こえたし、スナック菓子でも入れたかな?)


亦野誠子、二投目:白滝


尭深「そろそろ、やっちゃっていいかな……」

尭深(でもやっぱりこういうのは渋みがあった方が美味しい、はず……)


渋谷尭深、二投目:粉末状の茶葉


照「種明かしすると、私は普通のものしか持ってきてない」

照(おしることかに入れると美味しいから全く問題ない)


宮永照、二投目:いちご大福


菫「いよいよ二週目も終わりか」

菫(まだだ、こらえるんだ……!こういうのは最後に台無しにしてこそ意味がある!)


弘世菫、二投目:えのき茸


淡「いよいよトドメの三投目!」

菫「やはり皆考えることは一緒か……」

誠子「トドメって言うな!ってか多分もうトドメ刺されてます、早い段階で!」

淡「まあまあ、ウルトラミラクルスーパーノヴァ淡ちゃんに任せて!」

淡(とはいえ、これは合わない気がする……けどもう引き下がれない!)


大星淡、三投目:からあげ


誠子「最後の私の番か……」

誠子(多分これ、普通の鍋に入れたら美味しかったんだけどな……)


亦野誠子、三投目:ブリの切り身


尭深「ここまで無事美味しく進んできた……」

尭深(もう入れちゃっていいかな、パーティー感もあるし……)


渋谷尭深、三投目:ショートケーキ


照「さあ、お待ちかねのラスト」

照(これは絶対に美味しい、美味しくない訳がない)


宮永照、三投目:レアチーズケーキ


菫「これで終わってしまうのか……」

菫(だが悪くない、むしろ完璧すぎるのではないだろうか?)


弘世菫、三投目:デスソース


誠子「いや、もうやばい!臭いが、が、やば、い……!」

淡「何このピリピリする感じ!ムリムリ!」

尭深「……でもここで食い下がったら闇鍋の意味が、ない」

菫「さあ、食べようじゃないか!私達の闇鍋を!」

照「いただきます」パクッ

菫「照、最初は何を食べた?」

照「これは……豆腐かな。美味しい」モキュモキュ

誠子(お、美味しい……?)

菫「そうか、では私もいただこう」パクッ

誠子「今何食べました?」

菫「これは鶏肉だな……っ!?」

淡「鶏肉ってことは私のからあげかな?」

誠子「あれ、大星意外とまともなもの入れたな」パクッ

淡「でしょでしょ?」

誠子「……おえっ、これ生クリームとスポンジケーキだ」

尭深「私のショートケーキ」

誠子「なんつうもん入れてんだよ!」

照「えっ」

菫「から、い、いや、甘味が……じゃない、渋い味がする……!」

尭深「お茶の粉末も入れました」

誠子「もはや鍋じゃねえよ!」

淡「とりあえず私もたーべよっ」パクッ

誠子「……何食べた?」

淡「ん~、多分魚」

誠子「私が入れたブリだ」

淡「でもスープのせいで味覚壊れそう……」

照「これも美味しい」モキュモキュ

菫「これは餃子に……白滝か」モキュモキュ

誠子「なんであの味付けで平然と食べられるんだろう……」

淡「私ね、ポテチのコンソメはあれだけど、他は餃子とからあげ入れたんだよ?」

誠子「意外とまともじゃないか……今回は大星が常識人枠で助かったよ」

尭深「……これ、もちもちしてる」モキュモキュ

照「あっ、私のいちご大福」

菫「これは……チーズか?」

照「あっ、私のレアチーズケーキ」

誠子「それ食後のデザートで良かったんじゃないですかね!?」

淡「私も食べなきゃなくならないよね……」パクッ

菫「そうだ、遠慮せずにドンドン食べろ!」

淡「……これ、きのこかな?」

菫「私が入れたえのき茸だな」

誠子「一応まともなものも入れたんだ……」パクッ

淡「亦野先輩それ何?」

誠子「なんか歯ざわり悪いな……多分大星のポテチ」

淡「そっか。なんか、ごめんなさい」

尭深「これは白菜かな……美味しい」モキュモキュ

菫「ねぎに味がしみているな……これはいい」モキュモキュ


モキュモキュ モキュモキュ モキュモキュ カイワガヘッタ… ミンナコワイヨ!


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


淡「うう……もう食べたくない」

菫「なんだ淡、情けないな」

尭深「……美味しかったね、淡ちゃん」

誠子「大星に同情するよ……うぷっ。電気付けますね」パチッ

菫「……」プルプル

尭深「……」プルプル

誠子「見栄張ってたのかよ!?」

照「ふぅ……お腹いっぱい」ケロッ

誠子「宮永先輩は本当に大丈夫なんですね!」

淡「亦野先輩……いつもツッコミに回ってくれてありがとう」

誠子「いや、それはいいから無理して動くなよ?」

淡「私、今度からあまりボケないようにするね……」

誠子「ボケてる自覚あったのか……まあいいや。とりあえず鍋片付けてくる」

照「私は何をすればいい?」

誠子「えっとですね、この部屋を全力で換気しつつ三人の介護を……」

照「わかった。換気だね」ギュルルル

誠子「右手の竜巻で換気できるの!?」





To be continued...

前編、投下しました
後編は多分お風呂とピロートークやります
明日投下できるかな……?厳しそうだったら短編安価取ってその場で書きます
闇鍋やってみたい

おはようございます
今日はちょっと投下厳しそうなので、安価で2,3レスくらいのやつを二個くらい書こうと思います
ってことでまず一つ目
内容は 安価+3 で

菫のコレクション消失

あわあわダイエット

虎姫の幼少期を書きます
>>134 >>135 に関してはいずれ絶対書くので!

番外編【虎姫の幼少期】


~宮永照の幼少期~


界「さて、今年も家族麻雀を行うわけだが……咲」

咲「わかってるよぅ、負けたらお年玉でしょ?」

界「話が早くて助かる。照も負けたらお年玉没収な」

照「全然いいよ」

界「なに?あまりダメージないか……」

咲「お姉ちゃんはお年玉よりお菓子のほうが効果あるよ~」

照「さ、咲!」

界「そうか、じゃあ照は負けたらいちご大福無し!」

照「絶対負けない……」ゴゴゴ


―――その時チャンピオンの片鱗が見え隠れしたとか何とか。



~弘世菫の幼少期~


菫「プリキュア可愛いなぁ」

菫「私もプリキュアになりたい!」

菫「……っと、まだプリキュア始まるまで時間かかるよ~」ピッ


『オレァクサムヲムッコロス!』


菫「相川さん、カリス……かっこいい!」

菫「武器もズバーンって!かっこいい!」

菫「王子様みたい……!」


―――シャープシュートと仮面ライダー好きが始まる瞬間であった。



~渋谷尭深の幼少期~


尭深「喉乾いたなぁ……」

祖母「そうかい、じゃあお茶を淹れてあげるよ」

尭深「お茶?ジュースがいいなぁ」

祖母「まあまあそう言わずに、ほら」

尭深「……ありがとう」ズズズ

尭深「……おいしい!」

祖母「そうかい、それはよかった」

尭深「おばあちゃん、おかわり!」

祖母「はいはい。じゃあ羊羹もあげるよ」

尭深「羊羹……?」パクッ

祖母「どうだい?」

尭深「おいしい!羊羹もお茶も、すっごくおいしい!」

祖母「いつでも淹れてあげるからね」


―――この頃から毎日お茶を飲んでいるようだ。

~亦野誠子の幼少期~


誠子「夏休みだからお父さんと川に釣りに来たけど……」

誠子「初めてだしわかんない!サッカーしたい!」

父「まあそう言わずに、言われたとおりにやってみな」

誠子「餌を付けて……ってミミズなんだ」

父「お前がアウトドアな人間でよかったよ」

誠子「ミミズくらい誰でも触れるよ……よし」

誠子「これを川に、投げる!」ヒュンッ

誠子「次はどうすればいいの?」

父「後は魚がかかるまで待つだけだ」

誠子「えぇ~めんどくさいよって、あれ。なんか竿が重い」

父「かかってるんじゃないか?リール回して引っ張ってみろ」

誠子「分かった……こう、かな」

誠子「あっ、釣れた!なんか釣れたよ!」

父「鮎か……よし、あとで塩焼きにでもして食うか」

誠子「釣りって楽しいね!」


―――結局宿題がギリギリになって母親に叱られた。



~大星淡の幼少期~


淡「お母さ~ん、友達とお出かけしてくる」

母「わかったけど、気を付けなさいよ」

淡「わかってるよ!行ってきま~す!」ガチャッ

母「……はぁ、最近の女の子って活発ね……」


***


淡「おまたせ~!」

モブ男1「遅いぞ淡~」

モブ男2「俺達もそんなに待ってないけど」

淡「ごめんごめん、何する?」

モブ男1「向こうの公園でサッカーやろうぜ!」

淡「いいよ!早く行こっ?」

モブ男1(可愛いなぁ、淡)

モブ男2(一緒にいるだけで癒やされるわ……)


―――無自覚で男共を翻弄していたらしい。





カンッ

なんかすごく勢いで書きました
菫の特撮好き設定なんてこのSSだけの話なのに思いっきり書いてしまった……
時間的にもう一本書けそうな余裕があるので、安価取ります

安価+3 虎姫以外でいってみましょうか

ノンケ和か……京太郎召喚するか
ガツガツいく系か純愛か、ですかね
いわゆる淫ピかそうでないか
どっちがいいか下3まで多数決取ろうかな

1.ガツガツ誘う淫乱系

2.恋する乙女の純愛系

了解しました~
では書いてきます
地の文入るかも

純愛書くの難しすぎてめっちゃ手間取った……
パパっと投下します

番外編【恋する乙女、原村和】



私、原村和は恋をしています。
出会いは、高校で入った麻雀部でした。

「おはよう、和ちゃん」

「おはようございます、咲さん」

朝、いつもの道を歩いていると、後ろから私を呼ぶ声がしました。
そういえば、この人を麻雀部に引き入れたのも彼でしたっけ。

「今日は須賀君と一緒じゃないんですね」

「さっき京ちゃんから電話があってね。風邪引いちゃって休むんだって」

「そう、ですか」

入部したての頃の私であれば、さほど興味を示さない報告だったと思います。
しかしその報告に、私は意図せず不機嫌になってしまいました。

「どうしたの、和ちゃん。なんか嫌なことでもあった?」

更にはそれが表情に出てしまっていたようで、咲さんに心配を掛けてしまいました。

「なっ、なんでもありません!」

自分でも訳が分からなくなってしまい、動揺を隠せなくなった私はその場を早足で去りました。
確かに、私は咲さんほど、須賀君と仲が良いとは言えません。
それでもお互い連絡先は知っていますし、連絡するなと忠告したことなど勿論ありません。
―――どうして、私には教えてくれないのでしょう。


***


「いやぁ、ご迷惑をおかけしました!」

「ようやく戻ってきたわね」

凡そ反省しているとは思えない、ふやけた謝罪を重ねる須賀君を、部長は叱りません。
麻雀部の全員が、雑用などを一気に引き受けてくれる彼に助けられていることを知っているからです。
ですがそれでも、須賀君のいないたった一日を我慢できなかった人がいて。

「まったく、犬のくせに風邪とは情けないじぇ!泣いて詫びながらタコス作れ!」

「犬でも病気にはなるだろ!ったく仕方ねえな……」

病み上がりの彼に、優希は早速駄々をこねました。
そんな優希に呆れた様子で、彼は渋々、部室の台所へ歩を進めます。

「あの、須賀君?折角復帰したのに、優希の我儘に付き合う必要はないんですよ?」

「別に強制されてるわけじゃないし、後でこいつが騒がしくなる方が面倒だろ」

「なにを~!私を悪く言った罰として、タコス三つ作れ~!」

「あぁもう、はいはい。分かりましたよっと」

相も変わらずめちゃくちゃで筋の通らない優希の注文を、二つ返事で引き受ける須賀君。
恐らく優希も、彼がこの部活を支えてくれていることは承知しているはずです。
だというのに次から次へと欲求不満を垂れ流し、彼は嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
彼の負担になるのは分かっています。それでも。

「ちょっぴり、羨ましい……」

「ん、なんか言ったか?和」

「い、いえ!何も言ってません!」

「そうか、なんかその、すまん」

照れ隠しにしては騒々しい返答をしてしまい、須賀君は申し訳無さそうな顔をします。
きっとこういうことが積もり積もって、彼の中での私の評価が下がってしまうのでしょう。
咲さんや優希は、あんなに裏のない態度で彼と接しているのに。
―――私も素直になって、この気持ちを伝えたいのに。


***


「じゃあお疲れ様でした。帰るぞ、咲」

「待ってよ、京ちゃん!」

とっぷり日も暮れて、今日の部活動も終わりました。
そそくさと帰る須賀君の後を、まるでペットのようにくっついて帰る咲さん。
私も同行しようと思ったのですが、その前に一つ、確認したいことがありました。

「部長、ちょっと聞きたいことがあるのですが」

「あら?何かしら」

私を待ってくれていた優希も送り出して、いよいよ部長と二人だけの空間になった部室。
ずっと胸につっかえていたある疑問を、私は恐る恐る口にします。

「……最近、ある男子と他の女子が一緒にいるのを見ると、苦しいくらいに胸が痛んでしまいます」

「あら、その大きな胸が?」

「ま、真面目に聞いてください!」

私の真剣な表情を見て、部長は軽い冗談を言います。今思えば、きっと私の緊張を解そうとしてくれたのでしょう。

「それで、その……」

「その?」

「……この痛みって、何でしょう?」

「まさか和から、そんな質問が飛び出るとはね」

私が質問を言い終えると、部長はクスクスと笑って、それから、待ってましたと言わんばかりのしたり顔で、こう答えてくれました。

「それはズバリ、恋よ」

「恋、ですか」

「そういうのを解決するには、直接本人に気持ちを伝えるのが一番!」

部長は親指を立てて、それからおもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかけます。
きっと、私がこの話を持ちかける前から、部長は全部お見通しだったのでしょう。
それから部長は立ち上がり、部室を後にします。

「じゃ、後は和次第よ。あ、鍵閉めておいてね。じゃっ」

途端に静まってしまった部室に、私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
何をするでもなく身動きが取れなくなった私が我に返ったのは、自分の心音を感じたのと同時でした。
今からここに、彼が来るだろう。
それを考えただけで、顔中が熱を帯びていくのが分かりました。

ちょうどその時です。

「す、すみません部長!……って、和?」

部屋に飛び込んできた須賀君は、ただ一人取り残された私を見て首を傾げます。
その視線はチラチラと私の胸を向いていて、少しいやらしいです。
でも今は、そんなことはどうでもいい。

「あの、須賀君。言いたいことが……」

「どうした?なんか悪いことしたか?」

「いえ、そういうのではなく……」

いざ彼を目の前にすると、思うように言葉が出てこなくなりました。
言いたいことが喉元で引っかかっては、落ちていく。そんなことを幾度となく繰り返し、やっと言えた言葉は。

「私、須賀君のことが―――」

―――好きです。たった四文字、並べるだけなのに。誰だってできるような、簡単なことなのに。
今の私には、それが途轍もなく難しいことのように思えてしまいました。

「俺が?よくわからないけど、早く帰ろうぜ。もう暗いし、家の前まで送ってくよ」

押し黙った私を見るに見かねて、彼は気を利かせてくれます。
折角用意した告白も最後まで言えず、頭に上っていた血がすっと引いていきました。
でも今は彼の優しさが、ただただ嬉しくて。



私が恋した王子様。
ちょっぴりスケベで、気が利いて、
鈍感すぎる人でした。






カンッ

明日はお泊まり会後編を投下します
遅くなってすみませんでした

ようやく投下できる状況になったので投下しますね

【虎姫のお泊まり会・後編】



~弘世宅、菫の部屋~


誠子「鍋の片付け、終わりましたー」

照「こっちもちゃんと換気できたよ」

誠子「本当に右手で空気回したんですね……」

淡「淡ちゃんもふっかーつ!」

尭深「口直しのお茶、飲む?」

淡「いいの!?飲む飲む!」

誠子「あの、弘世先輩は……?」

尭深「お風呂に行った……」ズズズ

淡「なんかでっかいお風呂あるらしくて、みんなで入れるかどうか確認しに行ったの!」

誠子「スケールがでかいな……」

照「んー、これかな」ガサゴソ

淡「あれ、テル何やってるの?」

照「このケースをご覧下さい」

誠子「なんのハードケースですか?」

照「この中には……」ガチャッ

尭深「……花家先生のガシャット」

淡「へ?なにこれ」

誠子「まさか弘世先輩がこの前自室に招き入れてくれなかった原因って……」

照「もちろんこれです」

淡「ねえ尭深先輩、これなに?」

尭深「これは仮面ライダーの変身アイテム……」

淡「えっ、あっ、ニチアサって、あぁ……」

誠子「まあそれはわかりましたけど、これがどうかしたんですか?」

照「今からこっそり隠そうと思う」

誠子「えっ!?それやばいんじゃないですか!?」

淡「菫先輩に怒られるよぅ~」

尭深「泊まりは中止になったりするかも……」

照「でもよく考えてほしい」

淡「ん?」

照「お泊まり会なんだから、こういうイベントはあるべきだと思う」

誠子「いや、闇鍋やりましたよね!?」

照「あれは普通の鍋。面白みがなかった」

淡「そんなこと言ってるのテルだけだよ!」

照「でもやってみたくない?」

尭深「……ちょっと面白そう」

誠子「尭深ァ!!」

照「決まりだね。じゃあまず淡はこれを持ってて」

淡「この黄色いやつでいいの?」

照「ちなみにそれは、紛失したら一番菫が怒るやつ」

淡「なんで私に押し付けたの!?」

照「誠子はこれ」

誠子「このオレンジのやつですか」

照「私がドラゴナイトハンターを持って、尭深はこれ」

尭深「二つ目のギアデュアルβ……」

照「各自カバンに隠して菫の反応を楽しもう」

誠子「嫌な予感しかしない……」


***


菫「待たせた。風呂の準備ができたぞ」

淡「ほんと!?入ろう入ろう!」

照「準備万端」キリッ

尭深「むしろこの時を待ってた」キリッ

誠子「なんか二人とも目が怖いんですけど……」

菫「よし、じゃあ案内するからついてきてくれ」

淡「おっふろー、おっふろー!」

誠子「最近シャワーとかばっかりだったし、久々にゆっくりするか~」

照「尭深、作戦はわかってるよね」ヒソヒソ

尭深「はい、勿論です。どさくさに紛れて……」ヒソヒソ

照「菫を揉みしだく」ヒソヒソ

尭深「淡ちゃんを揉みしだく」ヒソヒソ

照&尭深「……あれ?」

誠子「やっぱりさっさと上がるか……」


~脱衣所~


菫「まあとりあえず服を脱いで、そこら辺にまとめておいてくれ」

照「分かった」ヌギッ

淡「おっ、テルの下着可愛い!」

照「淡のも似合ってる。勝負下着?」

淡「へ?あ、えっと、しょ、勝負下着じゃないよ!///」

尭深「照れてる淡ちゃんも可愛い……」

淡「なっ、た、尭深先輩のだって可愛いし!」

尭深「私は勝負下着だから……」

淡「えっ」

誠子(こういう会話には入りづらい……)

菫「そ、その……私のは、どうだ?」

淡「んー、ちょっとダサいかな」

菫「なっ……!」

淡「とにかく、早くお風呂入ろーよ!」トテトテ

照「そうだね」テクテク

尭深「あ、私も行きます」テクテク

菫「……私は泣いてなんかないぞ」

誠子「はいはい分かりましたから、弘世先輩も風呂に入りましょうね」


~浴場~


淡「すっご―い!めっちゃ広い!」

誠子「下手したら温泉の大浴場サイズですよ……!」

淡「テルー!髪と体洗ってあげる~!」

照「ほんと?じゃあお願いしようかな」

尭深「じゃあ淡ちゃんを私が洗ってあげる」

菫「では私は尭深を」

誠子「……」

淡「……」ジー

照「……」ジー

尭深「……」ジー

菫「……」ジー

誠子「……いや、乗らないですよ?」

淡「まあ、予想してたけどね」フフッ

誠子「なんか腹立つな!」


ワイワイガヤガヤ


誠子「ふぅ……髪が短いから洗うの楽なんだよね」

誠子「にしても、騒がしいなぁ。何やってんだろ」


***


淡「じゃあテルの体洗うね!まずは~、胸!」

照「いやーん、えっち」

淡(あれ、思ってた以上に……ない)

照「淡どうしたの?いきなり固まっちゃって」

淡「い、いやぁなんでもな……」

尭深「すきありっ」

淡「ひゃうっ!?」

尭深「なるほどこれは……やっぱり成長期」モミュモミュ

淡「ふぁ、た、たかみせんぱぁい、や、やめぇ……」

尭深「悶える淡ちゃんが可愛すぎる……」モミュモミュ

菫「こっちもすきあり!」

尭深「……?」モミュモミュ

菫「なっ、なぜ動揺しない!」モミュモミュ

尭深「もう、慣れてますから……」モミュモミュ

菫「えっ」モミュモミュ

淡「ちょっと尭深先輩!触りすぎ!」

尭深「あっ、ごめんね?」

菫「私はもう少しこうしているぞ」モミュモミュ

淡「なんで?」

菫「なんでってそれは羨ま……けしからんものだからだ!」

淡「よくわかんないけど私もやる!」

照「あの……」

尭深「淡ちゃん。私の胸に飛び込んでおいで」

淡「尭深せんぱ~い!」

菫「なっ、淡!そこをどけ!」

照「体を……」

淡「菫先輩はダメ~!ここ私の特等席だもん!」

菫「何だと!?そんなはずはない!なぁ尭深?」

尭深「え?え、えぇ、まぁ……」

菫「何だその微妙な反応は!」

照「あの……」

淡「ほら!尭深先輩もそう言ってることだし!」

尭深「可愛いなぁ淡ちゃん」

菫「頼む!少しでいいからそこを譲ってくれ!」

照「……」ギュルルル

淡&菫&尭深「「「ご、ごめんなさい!」」」


ギャータスケテー


誠子「……楽しそうで何より」

誠子「……胸、欲しいな」ボソッ


~菫の部屋~


照「えー、菫の部屋でございます(鼻声)」

淡「それは色々とアウトだよ!」

誠子「いやー、それにしてもお風呂気持ちよかったですね!」

尭深「途中で宮永先輩が無差別に人の胸を触り始めたのはびっくりしたけど……」

照「だって誰も私の胸を揉んでくれなかったから」

淡「そういえばおっきくしたいって言ってたもんね」

誠子「尭深もどさくさに紛れて似たようなことしてたけどな」

菫「すまない、待たせた」ガチャッ

淡「あれ、何してたの?」

菫「ふふふ、知りたいか?」

誠子「勿体ぶらないでくださいよ~」

菫「風呂上がりと言えばアイス!つまり!」

照「ガリガリ君!」

菫「フレーバーも後種類用意したぞ!」

誠子「ソーダに巨峰、梨とコーラに……温泉まんじゅう味?」

尭深「明らかに地雷……」

淡「つまり、じゃんけんだね!」

菫「よく分かってるじゃないか!最近の淡はいい子だなぁ」ナデナデ

誠子「弘世先輩のテンションがおかしい……」

照「じゃあ勝った人から選べる、ということで」

淡「よっしいくぞー!じゃんけん」

全員「「「「「ぽん!」」」」」

淡「あっ……」チョキ

菫「なに……?」チョキ

尭深「そんな……」チョキ

誠子「やっちゃった……」チョキ

照「あいあむちゃんぴおん」グー

淡「えぇ~ずるいよ!」

誠子「まあじゃんけんの結果だし」

尭深「次は勝てばいい……」

菫「さあ照、選べ」

照「勿論これ」ヒョイッ

菫「そ、それは……!」

尭深「温泉まんじゅう味……」

誠子「的確に地雷を踏み抜いた!?」

淡「ねぇなんでそれなの?」

照「温泉まんじゅうが甘くないわけがない」パクッ

誠子「えっと、お味は……?」

照「おいしい。これにはつぶあん派の私もびっくり」

尭深「ということは中にはこしあん……」

菫「アイスに入れるもんじゃないだろ……」

淡「さ、仕切り直して次やろう!」

誠子「そ、そうだな!よし!じゃんけん」

淡&菫&尭深&誠子「「「「ぽん!」」」」

淡「ふっふっふ……」パー

菫「完璧だな……」パー

尭深「ごめんね、誠子ちゃん」パー

誠子「いや、まあ地雷消えたんでいいですけど」グー

淡「じゃあ私ソーダ!」ヒョイッ

尭深「コーラで……」ヒョイッ

菫「こ、こういうのは年功序列だろう!まあ私は巨峰が残ってるからいいが……」

誠子「あ、じゃあ残り頂きますね!」

尭深「誠子ちゃん、なんか嬉しそう……」

誠子「実は梨が一番のお気に入りだからな~」

菫「食べたら向こうで歯を磨いて、寝るか」

淡「はーい!」


***


淡「いやー、お風呂上がりのアイスはやっぱり最高だね!」

誠子「そういや大星、本当にソーダでよかったのか?」

淡「なんで?」

誠子「なんか最初、梨ばっかり見てたから」

淡「んー、亦野先輩、今日一日大変そうだったし」

誠子「なんだかんだで優しいんだな」

淡「でしょでしょ!」

誠子「それを言わなければ完璧だったのにな……ふぁあ」

尭深「そろそろ眠くなってきた?」

菫「布団は敷いておいた」

照「ひろびろ、ふかふか」

誠子「五人分の布団を敷ける部屋の広さにびっくりですよ……」

淡「枕投げする?」

菫「人の部屋で枕を投げるな!」

尭深「おやすみなさい……」

誠子「早いな!?」

菫「ほら、電気消すぞ」

淡「ほーい」

パチッ


淡「……菫先輩」ボソッ

菫「なんだ」ボソッ

淡「この前菫先輩に告白してた男子、どうしたんですか?」ボソボソ

菫「なっ、なぜ知っている?」ボソボソ

淡「実はこっそり見てた!」ボソボソ

照「その件なら、菫は振ったよ」ボソボソ

菫「照!?」

淡「しーっ!声大きいよ」ボソボソ

菫「す、すまない」ボソボソ

淡「でもあの人、成績優秀、運動神経抜群のイケメンってことで有名だよね?」ボソボソ

照「淡、菫のシュミを思い出して」ボソボソ

淡「シュミ、あー、うん」ボソボソ

菫「そっ、そういう照こそ、この前のアレはどうしたんだ?」ボソボソ

淡「えっ、テルもモテ期!?」

菫「声がでかい!」ボソボソ

淡「あうっ、ごめんなさい」ボソボソ

照「アレは二年生の子で、私に告白したんじゃないよ」ボソボソ

淡「ふむふむ」ボソボソ

照「尭深のことが好きらしかったからアドバイスしてただけ」ボソボソ

淡&菫「「えっ!?」」

尭深「そうなんですよ……」

淡「たた、尭深先輩も起きてたの!?」

菫「ど、どこから聞いてた?」

尭深「さ、最初から……」

淡「菫先輩の恋愛事情筒抜け~」

菫「お前のせいだろ!」

照「なんかみんな起きてるし、声量も気にすることないね」

誠子(わ、忘れられてる……?)

淡「それでそれで、尭深先輩は告られたの?」

尭深「えっと、まあ……」

菫「で、答えは……」

尭深「とりあえずお茶を飲みました」

誠子(とりあえず!?)

照「ってことは、振ったんだ」

尭深「……はい」

誠子(伝わるの!?)

菫「照がアドバイスしたんじゃないのか?」

照「『お菓子を食べれば大丈夫』って言った」

菫「全然アドバイスになってないじゃないか!」

尭深「淡ちゃんはそういう話、ないの?」

淡「へ?ぜ、全然ないよ~」

淡(この前男に襲われそうになったのを助けてくれた人がいる、なんて言えない……!)

誠子「本当はあるんじゃないのか?例の執事さんの件とか」

淡「え?ま、亦野先輩!それ言わないでって……」

菫「ほう……」

尭深「執事さん……」

照「詳しく聞きたい」

菫「……ん?待て、亦野はどこから起きていた?」

誠子「えっと、大星の『この前菫先輩に告白してた男子』のところからです」

菫「最初じゃないか!」

照「ねえ淡、その執事さんって?」

淡「なんかわかんないけど、金髪の人と一緒にいた!」

尭深「それって淡ちゃんのこと?」

淡「違う違う!なんか五人組?のうちの一人に畏まってた」

菫「執事なんて本当に存在するのか……」

照「淡はそれにときめいちゃったんだね」

淡「そ、そんなことないもん!ときめきで言ったら、亦野先輩の方がときめいてるもん!」

誠子「なっ、大星お前」

尭深「詳しくっ」

淡「最近は彼氏さんとラブラブなんですよね~」

誠子「大星!」

菫「前にも言ったと思うが……リア充は即刻退部だ!」

誠子「違いますって!仲のいい男友達と釣りに行ってるだけです!」

照「つまりデート、ということ」

誠子「宮永先輩!」

菫「ようし、退部は先送りにしてやろう。その代わり……」

尭深「明日の部活で……」

照「こってり絞ってあげる……」

誠子「ちょ、え?やめ、やめてください!」

淡「亦野せーんぱいっ」

誠子「なんだよっ!もとはと言えば大星のせいで……」

淡「ごめんねっ♪」テヘペロ

誠子「お、大星いいいいいいいいい!!!!!!」





カンッ

間空いてしまってすみませんでした
明日から年明けまで帰省するので、投下がかなり遅いor投下できない可能性があります
何卒ご了承ください
投下できる際は可能な限りアナウンス入れます

すみません、寝落ちしてました……
昨日上げる予定だったものを今から投下します

【虎姫の海水浴・前編】



~白糸台高校、麻雀部室~


淡「海に行こう!」

誠子「何だよ急に!?」

尭深「水着、買わないと……」ズズズ

誠子「もう行く気じゃん!」

菫「では次の土曜の午後に買い出しして、日曜に行くか」

誠子「確定事項なんですね!?」

照「体が水に浮かないからちょっと苦手」

誠子「それ言ったら私の方が沈みますよ!」

淡「亦野先輩忙しいね」

誠子「ツッコミの仕事量が多すぎるんだよね……」ゼーハー

照「この際だから新しい水着を買う」

淡「じゃあ私も買う!」

菫「そのための買い出しだからな」

尭深「楽しみ……」ズズズ

誠子(たまには女子っぽい水着でも買ってみるか……)

~土曜、大型ショッピングモール~


照「さて、やってきました」

淡「何色のやつにしようかな~」

尭深「あっちにお茶のコーナーが……」

菫「あっちに特撮のおもちゃコーナーが……」

照「そっちはあとにしようね」

誠子「あとで行くんですか……」

淡「とにかく、まずは水着でしょ!」

照「このお店です」

菫「ん?ヴィレッジヴァンガードと書いてあるが」

照「あれ、案内板の通りに来たはず……」

尭深「多分逆方向じゃ……」

照「えっ」

誠子「おい大星、耳貸して」

淡「ん?なんですかー?」

誠子「なんで宮永先輩に道案内を頼んだんだよ!」ヒソヒソ

淡「しょうがないじゃん!なんかテルのやる気がすごくて!」ヒソヒソ

誠子「そうか、じゃあしょうがないな……よし!」

照「どうしたの誠子」

誠子「とりあえずお店まで行きましょう」

菫「場所は知ってるのか?」

誠子「このショッピングモールはよく来ますし、案内板はさっき見た時に大体覚えたので」

淡「マジで!?亦野先輩かっこいい!」

尭深「暗記科目、得意だもんね」

菫「やはり私の自慢の後輩だな」

照「仕方ないからついていく」

誠子「あれ、麻雀打ってる時より褒められてる……?」

~やっとこさお店に到着~


淡「わ~!すごい数ある!」

照「これはすごい」

尭深「目移りしちゃいますね……」

菫「さて、どれにしようか」

誠子「多分これ時間かかるやつですね」

照「一人ずつ決めた方が効率良かったりする?」

淡「たしかに、みんなに見てもらって一番似合うやつ着たいなー」

誠子「あ、じゃあ私最後でいいです。多分他の人ほど時間かからないので」

菫「最後ということは、一番期待されるやつだぞ?」

誠子「じゃあ四番目で」

尭深「なら団体戦の順番でいいんじゃ……」

淡「それだ!」

~先鋒・宮永照~


淡「テルにはどんなのが似合うかなー?」

照「やっぱりセクシーなビキニが」

菫「似合わんだろうな」

淡「却下」

誠子「みんな冷たいな……」

尭深「宮永先輩は、ワンピースタイプが似合いそう……」

淡「それだ!」

菫「色は?」

誠子「普通に白とかじゃないですか?」

照「待って、私はセクシーなビキニが」

淡「はい!じゃあテルはこれに着替えてね!」

照「えっ、ちょ」

菫「淡、カーテンを閉めろ」

淡「あいあいさー!」シャッ

誠子「強引だな……」

尭深「淡ちゃん、どんなの選んだの?」

淡「普通の白のワンピース系のやつで、スカートっぽいのが付いてた!」

誠子「無難だけど宮永先輩にはすごく似合いそう……」

照「……着替えたんだけど」

菫「淡、カーテンを開けろ」

淡「あいあいさー!」シャッ

照「……似合う?」

尭深「最高ですね……ふふっ」

照「……そっか」

誠子「宮永先輩、ひょっとして怒ってます?」

照「……別に」

淡「これならストローハット付けてもいい感じじゃない?」

菫「確かにぴったりだな」

照「……セクシーなビキニ」ボソッ

誠子「諦めましょうよ……」

~次鋒・弘世菫~


菫「あまり露出が多くないものにしたい」

淡「無難に黒のビキニじゃない?」

菫「お前は日本語がわからないのか?」

誠子「でも似合うと思いますよ、黒のビキニ」

照「露出反対!破廉恥だ!」

誠子「かなり恨んでるんですね、さっきの件……」

淡「じゃあ黒のえっちいやつで!」

菫「やめろと言っているだろ!」

尭深「ちょっと待ってほしい」

誠子「ん、なんかいい案でもあるの?」

尭深「弘世先輩は黒のモノキニ、これは譲れない」

淡「……なるほど」

照「……ほう」

菫「……悪くないな」

誠子「何この四天王会議みたいな空気」

尭深「もちろんとびっきりセクシーなやつで」

菫「待て、それはおかしい」

照「尭深の意見なら仕方ない」

淡「ヤムヲエナイネー」

誠子「弘世先輩も諦めましょう」

照「淡、菫とこのモノキニを試着室に押し込めて」

淡「あいあいさー!」グイッ シャッ

誠子「思ってたよりサクサク決まっていきますね」

照「みんな我が強いからね」

尭深「外側からの圧力の賜物かな」

淡「確かに着る本人の意見が尊重されてない……」

照「そうだよ、気付いた?」ゴゴゴ

誠子「お、落ち着きましょう!宮永先輩のやつかなり可愛いですよ!」

照「……ホント?」

誠子「ええ!きっと男達にナンパされますよ~」

照「……これから来るであろう尭深のセクシー水着とどっちがナンパされる?」

誠子「あ、えっと、それは……」

照「ごめん、私が悪かったよ」

菫「着替え終わったぞ」

照「淡、オープン」

淡「あいあいさー!」シャッ

菫「ど、どうだ……?」

淡「ひゃー、これはエロいですわ」

照「尭深グッジョブ」

尭深「計画通り」

菫「そ、そんなに似合ってるか?」

尭深「ええ、それはとても」

照「これで男を釣れるね」

淡「えっ、菫先輩そんなこと考えてたの!?」

菫「そんなわけないだろう!」

誠子(満更でもない顔してるなぁ……)

~中堅・渋谷尭深~


誠子「尭深はどんなのが欲しいの?」

尭深「えっと、お茶の色の水着」

淡「お茶の色、お茶色……茶色?」

菫「普通に緑でいいんじゃないか?」

照「エメラルドグリーンとか合いそう」

淡「パレオも欲しくない?」

誠子「なるほど、それは似合いそうだなぁ」

照「あのピンクのやつは?」

菫「あの青のパレオの方がよくないか」

尭深「多分あの、白にオレンジで花が描いてあるやつがいいと思います……」

淡「それだ!よーし取ってくるね!」タッタッタッ

誠子「一番平和に決まったな」

照「ここで揉めたら帰ってたよ、私」

誠子「えぇ……」

淡「取ってきたよ!例のパレオとエメラルドグリーンのビキニ!白い花柄がついてるやつ!」

尭深「じゃあ着替えてくるね……」シャッ

淡「絶対男寄ってくる感じになるよね、あれ」

誠子「まあ尭深もそれくらいは覚悟してるでしょ」

菫「何?私のモノキニより魅力的だというのか?」

淡「張り合ってる……」

誠子「ってか海に行く目的それなんですか……?」

照「うう、私なんかどうせ……」

淡「いや、テルのは逆に男寄ってきそう」

誠子「清純派的なやつですね」

照「私、可愛い?」

淡「可愛いけど、顔怖いからねー」

照「じゃあ笑ってればいいのかな」ニパー

誠子「ギャップすごいですね……」

尭深「着替えました……」シャッ

淡「……これは」

誠子「……これ女子高生だよね?」

照「……何そのおっぱい」

菫「……性的なのはいかんな」

淡「それ菫先輩が言う?」

尭深「ダメ、かな」

誠子「いや、多分私と大星はいいんだ」

淡「そうそう!そうなんだけど、嫉妬深いお二人が……」

照「明日はサラシ巻くんだよね?」

尭深「え?」

菫「どうした、当たり前のことを聞いたまでだが」

誠子「あー、尭深。無視していいよ」

淡「はい、じゃあ尭深先輩はこれで決定ね!」

~副将・亦野誠子~


淡「亦野先輩って競泳水着とか着てそうだよね」

誠子「いや、普段はそんな感じだけど、今日は普通の水着を買おうかなと思って」

淡「なんで色気づいてるんですかー?もしかして、男……!?」

尭深「やっぱりあの時の彼はそうだったんだ……」

誠子「男じゃないよ!あの時の彼って誰だよ!」

菫「だが、なんだって急に普通の水着など」

誠子「一応女子高生の海水浴なんで、いつも通りなのもつまらないじゃないですか」

照「変わり種が欲しい、と」

誠子「なんか嫌ですねその言い方」

尭深「誠子ちゃんはタンキニとか似合うんじゃないかな……」

淡「あー分かる気がする!やわっこい黄色とか可愛いんじゃない?」

誠子「そこら辺のセンスはないから任せるよ」

菫「任せてくれるか」

照「ならお言葉に甘えて」

誠子「あっ、お二人はいいです」

淡「んー、じゃあこれとかどうかな」

尭深「うん、これは合いそう」

淡「はい決定!じゃあこれ着てみて」

誠子「わかった」シャッ

照「淡と尭深も意地が悪いね」

淡「へ?」

菫「どうせ普通のものを渡したように見せかけて変なのを渡したのだろう?」

尭深「いや、そんな……」

誠子「あのー、全部聞こえてますけどー」

淡「亦野先輩助けて」

尭深「先輩方が妄言を……」

菫「尭深はちょくちょく毒舌だよな」

照「菫のライフはもうゼロよ」

誠子「あのー、着替えましたよ」シャッ

淡「うん、似合ってるね!」

菫「上は白が多くて下は完全に黄色のタンキニか」

照「上のさざなみみたいな柄が綺麗」

尭深「完璧だよ誠子ちゃん」

誠子「なんかようやく女子高生になった気がする……」

~大将・大星淡~


淡「さてさて、とうとう淡ちゃんの番だ!」

菫「もう何を買うかは決めてあるのか?」

淡「もちろん!黒のマイクロビキニ」

照「却下」

菫「却下」

尭深「却下」

誠子「まあそうなるわな」

淡「えー、なんで?」

照「これ以上の露出は許さない」

菫「右に同じ」

尭深「もっと似合うのがある」

誠子「まあ女子高生が着るものではないんじゃないかな」

淡「二年生の言い分はよぉくわかった」

照「露出」

菫「反対」

尭深「淡ちゃんはどんなのが似合うかな」

誠子「上級生を平気でスルーするその精神が怖いよ」

淡「どうせだったら可愛いのがいいな!」

尭深「あそこにある白いフリル付きのホルターネックとかは……」

淡「おお、あれ可愛い!」

誠子「だったら、下は青い柄の入ったあのスカート系のやつが合いそうだな」

淡「上下別な感じか~、でも亦野先輩のセンスを信じよう!」

尭深「じゃあ着てみて」

淡「あいあいさー!」シャッ

誠子「ふぅ、なんとか買い物も終わりそうだな~」

尭深「多分まだ終わらないと思う……」

誠子「え?」

照「菫、次は浮き輪だよ」

菫「もちろんだ、イルカを買うぞイルカを」

照「でっかいやつがいい」

菫「目指すは五人乗りのイルカだ!」

誠子「会話の内容聞く限りめっちゃ恥ずかしいんですけど」

尭深「私は基本パラソルの下だから……」

誠子「大星のためにビーチボールくらいは買ってやるか」

淡「着替えたよー!」シャッ

誠子「おお、これはすごく可愛い!」

尭深「モテること間違いなしだね」

淡「ホント!?困ったなー!」

照「菫、覚悟はできてるよね」ボソボソ

菫「ああ、海で恥をかかせてやる」ボソボソ

誠子「これじゃ大星と一緒にいるこっちが参っちゃうな」

尭深「きっとみんなの視線の的になる……」

淡「そっか、照れちゃうな~!」

照「まずアレをアレして……」ボソボソ

菫「アレをアレする、だな?」ボソボソ

誠子「……あの、ガッツリ聞こえてるんですけど」

尭深「どうなる海水浴」

淡「次回もお楽しみに!」

誠子「まさかの次回予告!?」





連荘一本場!(つづく)

ということで、次回は日曜日の海水浴編です
今日は予定があるので、投下は明日の夜になるかも
それまで咲阿知賀編の映画観てください(ダイマ)

すみません、また寝落ちしてました……
とりあえず昨晩投下する予定だったものを投下します

【虎姫の海水浴・後編】



~日曜日、海水浴場~


淡「夏だ!海だ!」

照「麻雀だー」

淡「やだよそんなのー!」

誠子「いやいや、麻雀は打たないから」

淡「じゃあ何するの?」

尭深「お茶を淹れる……」

誠子「暑いな!」

菫「女子高生らしく持ち帰りされて」

誠子「それ以上言わないでください!」

淡「じゃあ亦野先輩は何するのー?」

誠子「……釣りとか?」

淡「よし、まずは泳ごう!」

誠子「ごめん、癖なんだって。無視しないで」

淡「冗談だよー。ささ!とうとう私達の水着をお披露目するときが来たね!」

誠子「これ、普通に恥ずかしいんだよな……」

照「私なんて、露出が……」

菫「どうせ尭深の方が……」

誠子「寝たら忘れましょうよ!」

淡「ではではー、御開帳~!!」ファサッ

照「そもそもタオルをまとっている必要があったのか」ファサッ

菫「さあ、私達を見よ!」ファサッ

尭深「どうせパレオがある」ファサッ

誠子「なんか、やっぱ、照れるな」ファサッ

淡「では公開記念の大水泳大会!」

尭深「私はあっちの方で見てるね……」

誠子「よし、じゃあ私も泳ぐか~」

照「絶対に負けない」

菫「照があの二人に勝つのは難しいんじゃないか……?」

照「やってみなきゃわからない」

淡「じゃああの岩場まで競争だ!ヨーイドン!」

誠子「あ、待て!」

照「私も……」

菫「おい、照は私と一緒に泳ぐぞ」

照「なんで?」

菫「いや、お前泳げないだろう」

照「……わかった」

尭深「平和だなぁ……」


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


尭深「みんな元気……」ズズズ

モブ男1「お、ねーちゃん一人?」

モブ男2「よかったら俺達と遊ぼうぜ」

尭深「遊ぶ……お茶ってことですか?」

モブ男1「お茶?ま、まあそんなとこだな」

尭深「分かりました」コポコポ

モブ男2「え?」

尭深「はい、どうぞ。お茶です」

モブ男1「お、おうありがとう。ところでねーちゃんさ」

尭深「私語は慎んでください……」ズズズ

モブ男2「え、ちょ、ちょっと」

尭深「静かにお茶も飲めないんですか……」ズズズ

モブ男ズ「「えぇ……」」

尭深「ふぅ……」ズズズ

淡「ふいー、疲れたー」

誠子「ごめんね尭深、待たせちゃって……ってなんでそんなにお茶淹れてんの」

尭深「さっき金髪の男の人が来て……」

淡「な、ナンパ!?」

誠子「それで、どうしたんだ!?」

尭深「遊ぼうって言われたからお茶を淹れたら、帰っていった……」ズズズ

誠子「度胸あるな……」

モブ男1「そこのパツキンのねーちゃん、俺らと遊ぼうや」

淡「っと思ったら私にも来た!」

モブ男2「え~、俺となりのショートカットの娘の方が好み~」

誠子「なっ!?こ、この、好みって、こっ」

モブ男2「照れてんじゃん!可愛い~」

淡「そ、そーゆーのは受け付けてないから!」

モブ男1「君たち何歳?もしかしてJKとか?」

淡「そ、そうだけど!悪い!?」

モブ男1「なーんだ、そうなのか。じゃあ仕方ねぇ」

淡「へ?何が?」

モブ男1「別に、JKに手ぇ出すなんて野暮なことはしねぇよ」

淡「……え?」

モブ男1「目一杯、楽しむんだぞ」ドヤッ

淡「はぅぅっ」

淡(か、かっこいい!!!)

モブ男1(チョロいな)

モブ男2「ホントに高校生なの~?」

誠子「そう、です、けど!」

モブ男2「大人の女性って感じで綺麗だし、色気もあってそんな風には見えないな~」

誠子「はぅぅっ」

誠子(くそっ、こんな男に、惚れるなんてぇ……!)

モブ男2(チョロいぜ)

尭深「またお茶しに来てくれたんですか……?」ズズズ

モブ男ズ「「ヒエッ」」

尭深「淹れたてもありますよ」コポコポ

モブ男ズ「「し、失礼しました~!」」

淡「……行っちゃった」ショボーン

誠子「大人……色気……ふふっ」

尭深「お茶、冷めちゃうよ……?」ズズズ

菫「すまない、待たせたな」

照「海があんなに恐ろしいものだとは思わなかった」

淡「テル、なんかげっそりしてない?」

菫「4回ほど足がつったらしい」

誠子「それ運動不足じゃ……」

照「そんなはずはない。麻雀は打ってるよ」

誠子「それを運動だと思ってるのは宮永先輩くらいですよ」

菫「……ふむ」

照「どうしたの、菫」

菫「淡と亦野の表情を見ろ」

淡「ん?どうかした?」ニパーッ

誠子「そんな変な顔してます?」ニパーッ

菫「……リア充の臭いがする」

照「ビーチバレーで制裁を加えよう」

淡「せ、制裁!?やだなー、JKがやることじゃないでしょ!」

誠子「そうですよ!女性はもっと女性らしく!」

菫「……いくぞ、照」

照「準備はできてる」

尭深「では私が審判をやります……」

菫「サーブ権はやる」

淡「えっ、ホント!?じゃあいくよ!えーい!」ポーン

菫「ぬるいな。レシーブ!」ポンッ

照「トス」ゴスッ

菫「アタックだああああ!」ズドーンッ

誠子「きゃっ!」

照「……菫、今の聞いた?」

菫「あの悲鳴は亦野のものではない。ということは」

照「アレは誠子になりすました物の怪」

誠子「先輩!ちょっと怖いですよ!」

淡「もー、こんなのでムキになるとかありえない!」

菫「照、サーブだ。潰せ」

照「了解」ズドーンッ

淡「きゃあっ」コテンッ

誠子「だ、大丈夫か大星!」

淡「いったーい!マジありえない!」

菫「なんてこった、淡の口調がパリピ女子のように……」

照「惑わされちゃダメだよ、菫」

尭深「宮永先輩、サーブです」

照「やぁっ」ドグシャーンッ

淡「いたっ」バンッ

誠子「ひゃっ」ポスッ

淡「え、えーい!」バーンッ

照「余裕、レシーブ」ドボッ

菫「よし、トス!」ポンッ

尭深「はい、ホイッスル……」ピピーッ

菫「ま、待て尭深!私が何をしたっていうんだ!」

尭深「今のトスはダブルコンタクトでした……」

菫「えっ、厳しすぎないか?」

尭深「本気で勝ちたいんじゃないんですか……?」

菫「……照」

照「しょうがない、やむを得ない」

尭深「じゃあ次は誠子ちゃんのサーブだけど……」

淡「選手交代!交代交代こーたーい!」

菫「誰とだ!」

誠子「助っ人呼んできました!」

モブ男1「淡ちゃんの頼みと聞いたら」

モブ男2「誠子ちゃんが困ってると聞いたら」

モブ男ズ「「黙ってらんねーよな!」」

照「……へぇ」

菫「こいつらか……」

淡「そりゃもう、やっちゃって!」

誠子「お願いしますね!」

尭深「ではモブ男2さんのサーブです」

モブ男1「君、名前は?」

菫「ひ、弘世菫だ」

モブ男1「へぇ、色っぽくて魅力的だな!」

菫「なっ、魅力的、だと!?」

モブ男1「ああ、超魅力的!一目惚れだぜ!」

菫「はぅぅっ」

菫(ふざけるな!こいつはさっきまで淡を!し、しかし……!)

モブ男1(えっ、チョロすぎない?)

照「ごめんなさい、私はナンパなど受け付けない」

モブ男2「なんで~?」

照「私は運命の王子様と結ばれるから」

モブ男2「分かってねえな~」

照「え?」

モブ男2「俺がお前の運命の王子様だよ」

照「はぅぅっ」

照(まさか、こんなところで王子様と出会うなんて……!)

モブ男2(今のでナンパ成功なの?)

淡「ちょ、菫先輩!取らないでよ!」

菫「ははは!残念だったな!彼は私を選んだ!それだけだ!」

淡「むぅぅ!」

誠子「ちょっといくら宮永先輩でも、これは許されませんよ」

照「彼は私の王子様。この出会いは運命」

誠子「そんなわけないじゃないですか、大丈夫ですか?」

モブ男ズ((女にちやほやされるのたまらねえわ!))

尭深「あの、またお茶を……?」

モブ男ズ「「ちげえよ!って、あ……」」

尭深「じゃあ、遊ぼうっていうのは……」

モブ男1「な、ナンパだよ……」

モブ男2「君みたいないい女を見ると、つい……」

尭深「最初からそう言ってくれればいいのに」ズイッ

菫「ま、待て!何の真似だ尭深!」

淡「ちょっと、近すぎるよ尭深先輩!」

尭深「だったら私の事、死ぬまで愛して……ね?」ガッ

誠子「なんで腕組んでるんだよ!」

照「おもちを押し付けてる!犯罪!」

モブ男1「あ、当たり前だぜ!」

モブ男2「二人でずっとかわいがってやるよ~!」

尭深「ふふふ……じゃあいきましょう」ザッザッザッ

淡「……行っちゃった」

誠子「……はは、何だったんだろうな」

淡「ホント、あんな男に釣られるとか!」

菫「イケメン、ノガシタ……」

照「ワタシノ、オウジサマ……」

誠子「いや、欲が深すぎますよ!」

淡「しかもそんなイケメンじゃなかったし!」

菫「は?」

照「てめーらになにがわかる」

誠子「り、理不尽すぎる……」

淡「とりあえず!お腹空いたから海の家でご飯食べよ!焼きそば!塩焼きそば!」

誠子「おお、それいいな!はい、先輩方も行きますよ~」

菫「イケメン……」

照「オウジサマ……」

誠子「大星、引っ張るの手伝って」グイグイ

淡「あいあいさー!」グイグイ

~海の家~


淡「んー!焼きそば美味しー!」

誠子「釣りもいいけど、海水浴びるのも悪くないな~!」

照「……美味しい、美味しい塩焼きそばには美味しいお菓子」

淡「あ、テルが戻った」

菫「イケメン……」

誠子「治ってない……」

照「大丈夫、菫は多分、帰ってから龍我君の録画を見れば治る」

淡「りゅーが?」

照「菫のボーイフレンド的な」

誠子「あっ」

淡「えー!?菫にボーイフレンド!?」

照「バレると私が殺されるから言わないでね」

淡「わ、分かった!」

誠子「それにしても尭深のやつ、大丈夫ですかね?」

尭深「こんなところにいた……」ズズズ

淡「噂をすれば、だね!」

誠子「あの男共、どうしたんだよ?」

尭深「本当の愛なんて無かった」

誠子「えっ」

尭深「貴方の血をちょうだいって言ったの」

淡「えっ」

尭深「私の血をあげるから、ちょうだいって」

照「えっ」

尭深「空になるまで飲み干してって」

尭深「私も全部飲んであげるから」

尭深「貴方達の全部をちょうだいって」

尭深「じゃなきゃ、一緒にいられないから」

尭深「私の全部を受け入れてもらいたいから」

誠子「ストップ!ストーーーーーップ!」

尭深「そうして私達は一つに……え?」

淡「尭深先輩、お茶飲んで」

尭深「はぁ……」

照「尭深はカラオケの辺りから極まってる感じがあるよね」

誠子「一番敵に回したくない女ですよ……」

淡「なーんかもう疲れちゃった!」

照「まあそろそろ夕方だからね」

誠子「帰る時間ですけど手段が……」

尭深「タクシー……」ズズズ

淡「え!でもお金かかっちゃうよ!」

尭深「お金ならある……」

淡「えー!?ホント!?いいの!?」

誠子「でも申し訳ない気が」

尭深「大丈夫……」

照「さすがにそれは」

尭深「大丈夫、です」

誠子「そ、そこまで言うならお言葉に甘えて」

照「菫も搬送できるから」

誠子「その言い方やめましょう!?」

淡「尭深先輩ちょーかっこいい!ありがとー!」

尭深「いいの、大丈夫……」

尭深「彼らの全部を」

尭深「私が」

尭深「一滴残らず」

尭深「飲み干してあげたから」






(カツアゲです)


カンッ

とりあえず投下完了です
明日の夜はまず間違いなく投下できませんので、今日のうちに小ネタを一つ投下します
本筋で照・菫・尭深のキャラを壊しすぎたので、小ネタは割と原作っぽくやりたい

小ネタを書き終わったので投下します
できるだけ原作のキャラをイメージして書いたつもりだけど、違ったら許してください

番外編【虎姫の愛の告白】



~先鋒・宮永照~


照「えっと、ね」

照「私、すごく口下手」

照「前はあんなに麻雀を避けてたのに、今じゃそれしかできない」

照「女の子らしい魅力もない」

照「でも、あなたはそんな私を笑顔で受け入れてくれた」

照「いつでも私のことを気にかけてくれたのが、嬉しかった」

照「だから」

照「えっと」

照「私も、あなたと同じように」

照「ずっとあなたを想っていたい」

照「あなたの隣で、幸せになりたい」

照「……ダメかな」



~次鋒・弘世菫~


菫「えー、なんだ、その」

菫「君は今、好きな人とか、いるのか?」

菫「……いや、そんなことはどうでもいいか」

菫「すまない、こっちの気持ちの問題だ」

菫「その、私は頭が固い」

菫「気の利いたことは中々言えないし」

菫「女子らしいとは言えない」

菫「きっと君も、そう感じることはあると思う」

菫「だが、この想いは本物だ」

菫「え?ああ、いや、だから、その……」

菫「……私は、君が好きだ」

菫「だから……付き合って、くれないか?」

~中堅・渋谷尭深~


尭深「お茶、淹れるね……」

尭深「……あのね、伝えたい事があって」

尭深「私ね」

尭深「……貴方が、好き」

尭深「突然でごめんなさい」

尭深「私、地味だし、面白くないけど……」

尭深「それでも、自分の気持ちに嘘はつけなくて」

尭深「……初めて会った時から、ずっと」

尭深「一目惚れ、だった……」

尭深「もっと可愛くて、明るい子はいっぱいいて」

尭深「でも、好きって気持ちだけは、負けたくなかった」

尭深「……だから、その」

尭深「私を、恋人にしてください」



~副将・亦野誠子~


誠子「なんかごめんね、急に呼び出しちゃって」

誠子「……ふぅ、なんか緊張するな」

誠子「えっと、君って彼氏とかいるんだっけ?」

誠子「……いない、か。よかった」

誠子「ああいや、よかったっていうのはね!」

誠子「……ここでくよくよしても仕方ないか」

誠子「あの、私、君のことが好きです!」

誠子「なんか、私恋とかしたことないし」

誠子「今まで喋った男子って、みんな友達って感じだったから」

誠子「でも君と話してると、今までと違って」

誠子「すごく楽しくて」

誠子「自然と、笑顔になれて」

誠子「幸せだなって、思うんだ」

誠子「もしよかったら、君が良かったらでいいんだけど」

誠子「私と、付き合ってください!」

~大将・大星淡~


淡「ねね、君って好きな人いるの?」

淡「……へー、じゃあ彼氏もいないんだ?」

淡「そっか、ふふっ」

淡「えっ、嬉しそう?そっかそっかー!」

淡「なんで嬉しそうにしてるか教えてほしい?」

淡「……えーなにそれ!いいもん、勝手に言うから!」

淡「実はね、淡ちゃんは勇気をもらったのだ!」

淡「なんのって、そりゃ」

淡「……告白する、勇気」

淡「ずっと君のことが好きでね?それで、いつか言いたいなって」

淡「なんか、初めて『二人きり』って感じがする」

淡「……なんか、恥ずかしいなぁ。えへへ」

淡「そ、それでね!今日は首をくくって告白ってわけ!」

淡「……くくるのは腹?もー!そーゆーのはいいの!」

淡「なんかムードぶち壊しだよー」

淡「……ねぇ」

淡「私が好きって言ったら、恋人にしてくれる?」

淡「なーんて聞くのも良くないかも」

淡「ホントは、答えなんかどっちでもいいよ」

淡「だって、淡ちゃんは一途だから!」

淡「まあでも、振り向いてくれたら嬉しいなー」

淡「……なんてね!」






カンッ

なんて感じで、思いついた告白シチュを書いてみました
淡だけほんのちょっと分量が多いのは、完全に私の趣味です
可愛く書けなかったのが唯一の心残り

>>212
すまん、これ告白失敗ってより別れ話だな
もしリクエスト可ならいつかお願い

>>213 ありがとうございます
明日は帰宅が遅くなるので、帰ってすぐ一本上げられるように頑張って書いてみますね
無理そうだったら水曜日に投下します

カエッテキタデー
別れ話を持ちかけられた虎姫の反応を昨日のうちに書けたので、パパっと投下します
書いててすげえ楽しかった、ありがとうございます……!

番外編【虎姫の別れ話】



~先鋒・宮永照~


照「えっと、話って何かな」

照「……えっ?別れ、たい?」

照「……そっか。じゃあしょうがないね」

照「今までありがとう」

照「長い時間とは言えないかもしれないけど」

照「私はすごく、幸せだった」

照「悲しいし、苦しいし、辛い」

照「でも、あなたの前では泣かない」

照「だって」

照「あなたの傍では笑ってるって、決めたから」

照「だからあなたも」

照「ずっと幸せに」

照「笑っていてね」



~次鋒・弘世菫~


菫「どうした、いきなり呼び出して」

菫「……何?別れたい、だと?」

菫「……別に止めはしない」

菫「君と街へ出かけたのも」

菫「二人で遊園地に行ったのも」

菫「夏祭りで手を繋いだのも」

菫「私にとっては、かけがえのない思い出だからな」

菫「……だが、一つだけ頼みがある」

菫「私との思い出を、忘れないでほしい」

菫「どうか君の中で、嫌な思い出として終わらせないでほしい」

菫「それが、私の願いだ」

菫「……妙にしんみりしてしまったな」

菫「気にするな。ではまた今度」

菫「……行ったか。それでいい」

菫「泣くのは」

菫「私だけで、いい」

~中堅・渋谷尭深~


尭深「お茶、淹れるね……」

尭深「それで、話って……?」

尭深「……別れたい?嘘だよね?」

尭深「……ごめんね、私が魅力的じゃなかったから」

尭深「私が地味だったから」

尭深「私が女の子らしくないから」

尭深「……でも、いつかそんな話をされると思ってた」

尭深「どう?眠くなってきた……?」

尭深「いつまでも大人しい私と思わないでね……」

尭深「私だって、女の子……」

尭深「その気になれば」

尭深「貴方を虜にすることだって」

尭深「できるんだから」

尭深「……私のこと、捨てないでね」

尭深「私も、ずっと貴方と一緒にいるから……」



~副将・亦野誠子~


誠子「ん、どうしたの?話って」

誠子「……はは、別れたい、か」

誠子「まあ確かにそうなるか~」

誠子「……いや、全然平気じゃないよ」

誠子「やっぱり別れるのは嫌だし、このままでいたい」

誠子「でも、君がそう思わないのだとしたら」

誠子「こっちが無理強いするのも失礼だからね」

誠子「……うん、大丈夫!」

誠子「そのかわり、気まずくなるのはやめてくれよ?」

誠子「普通に友達でいいんだ、友達で」

誠子「とも、だ、ち、で……」

誠子「ごめ、ん、泣く、つもり、なん、て……」

誠子「……それでも、慰めて、くれるんだね」

誠子「ふぅー……」

誠子「……私は本当に、いい友達を持ったなぁ!」

~大将・大星淡~


淡「話ってなにー?もしかして、次のデートの計画!?」

淡「……えっ?なんで……?」

淡「……やだ。やだよぉ……」

淡「私、別れたくないよぉ……!」

淡「だって、ひぐっ、こんなに、君のこと、好きで……!」

淡「こんなに、幸せで……えぐっ!」

淡「いなくなっちゃうのなんて、嫌だよぉ!」

淡「……ううん、ダメだよ、淡ちゃん」

淡「だって、彼がもっと幸せになれるんだもん!」

淡「ここでわがままを言ったら、いい女じゃない!」

淡「……うん、落ち着いたよ」

淡「だから、ちゃんと幸せになってね」

淡「淡ちゃんはいつでも君の味方だから!」

淡「……でも」

淡「もうちょっとだけ、このままね」

淡「……ずるいよ」

淡「私が君の背中で泣いてるのに」

淡「君は泣かないなんて……」

淡「……うわあああああああああああん!!!!」







カンッ

駄目だ、尭深がどう頑張ってもメンヘラっぽくなってしまう……
あと、書いてて一番私が泣きそうになったのは照でした
このままだとみんなかわいそうなので、「ドッキリ大成功」と銘打って別れ話を取り消すところまで書いてみますね
みんなで淡を救うんだ

ちょっとドッキリ救済で頭を抱えてしまったので、遅ればせながら本日の夜に投下します
とりあえず救済ってことである程度穏便に終わらせたけどいいよね……?

>>209-210の亦野と淡が告白した相手はホモですか?
男に彼氏居るかって聞いてますよね

帰宅したので投下します
>>224 普通に私のミスです……うっわやっちまった、どうか脳内補完してください……

番外編【虎姫のドッキリ大成功】



~先鋒・宮永照~


照「……どうしたの?」

照「……え?ドッキリ?」

照「ふーん、そうなんだ」

照「別に、怒ってないわけじゃない」

照「すごく怒ってるし」

照「本当に辛かったし」

照「悲しかったよ」

照「でも今は、あなたの傍にいられることが」

照「あなたの傍でまた笑っていられることの方が」

照「ずっと、嬉しい」

照「だからあなたも」

照「謝らなくていい」

照「ほら、笑って?」



~次鋒・弘世菫~


菫「な、なぜ戻ってきた!」

菫「ちょっと、今はこっちを見ないでくれ」

菫「……ドッキリ、だと?」

菫「……ふざけるな」

菫「ふざけるな!私が、どれだけ……」

菫「どれだけ、辛かったと、思っている……!」

菫「さっきまで、泣きっぱなしだというのに!」

菫「君が、そんなことをするから!」

菫「安心してしまって、涙が……!」

菫「……ふぅ、落ち着いた」

菫「だが、怒りが収まったとは言えんな」

菫「頬を貸せ」

菫「……この一発で、さっきのことは許してやる」

菫「だから、その」

菫「……これからは、あまり傷つけないでくれ」

~中堅・渋谷尭深~


尭深「……ようやく起きたね」

尭深「……ドッキリ?知ってるよ……」

尭深「だって、貴方が」

尭深「私を捨てるなんて」

尭深「絶対にありえないから」

尭深「さっきは、眠らせたりして、ごめんね……」

尭深「……本当は、ちょっとだけ、怖かった」

尭深「あっ、縛ってる縄、今解くね」

尭深「……はい、縄の跡、痛くない?」

尭深「なんでって、だって、どこにも行ってほしく、ないから……」

尭深「もうあんな嘘、つかないでね」

尭深「ちょっと重いかもしれないけど」

尭深「私はこれからも」

尭深「死ぬまでずっと」

尭深「貴方の、モノだから」



~副将・亦野誠子~


誠子「ご、ごめんね!柄にもなく泣いちゃって」

誠子「……いや、ドッキリって」

誠子「慰めなくても大丈夫だって!」

誠子「……本当にドッキリだったの?」

誠子「はぁ……あのさ」

誠子「ついていい嘘といけない嘘があるとは思うけど」

誠子「今回のは完全にダメなやつだわ」

誠子「誰かが傷付く嘘はついちゃダメ」

誠子「もちろん、私に限らずね」

誠子「でも、よかった!」

誠子「だってこれからも君と一緒にいられるなら」

誠子「さっきのことなんてすぐ忘れるくらい」

誠子「幸せになれるからね」

誠子「……なんか恥ずかしいこと言っちゃった」

誠子「まあいっか」

誠子「何はともあれ」

誠子「今後とも私を幸せにしてくれよ?」

~大将・大星淡~


淡「ごめん、ね」

淡「引き止めちゃって」

淡「……ふぇ?ドッキリ?」

淡「……なにそれ」

淡「私が、私が」

淡「私がどれだけ傷付いたと思ってるの!バカ!」

淡「すっごく嫌だったんだよ!」

淡「ホントに大好きで」

淡「でもいなくなっちゃうってなって」

淡「辛かったのに!サイテー!」

淡「……でも」

淡「よかったよぉ……ひぐっ」

淡「もっと、ずっと、えぐっ、一緒に、いたいもん」

淡「……今回のことは許さないよ」

淡「だから罰として!」

淡「私をお嫁さんにすること!」

淡「なんで黙るの!」

淡「淡ちゃんをこんなに惚れさせたんだから」

淡「……セキニン、とってよね」





カンッ

ってことで番外編の虎姫恋愛シリーズは一旦休憩です
ちょっと告白編のミスにまごついてしまう……ほんとすみません
ホモは惹かれ合うのでこのシリーズにはいない予定です(ハギヨシは未定)
金曜土曜はちょっと用事があるので、もしかしたら次は日曜日になるかも
可能であれば土曜日に投下します

今日の夜9時頃に颯爽と現れて投下しますね

【虎姫のVRMMO・東一局】



~亦野宅~


誠子「買っちゃったよ、今話題のVRMMOゲーム」

誠子「貯金してた甲斐があったなぁ」

誠子「でも、やるにしても男友達しかいないし」

誠子「それじゃ新鮮味がないよな」

誠子「……そうだ!大星にLINEしてみよう!」


~大星宅~


ピロリンッ


淡「ん?誰だろ」



誠子
<大星、起きてる?



淡「亦野先輩?なんだろーいきなり」

淡「起きてますよー、っと」



誠子
<実は貯金崩してゲーム買ったんだけど

誠子
<あ、オンラインのやつね

誠子
<いつもは男子とかとやるけど、せっかくだし大星誘おうと思って



淡「なにこれ、いきなりリア充自慢に聞こえる……」

淡「でもゲーム面白そう!」

淡「普段はどうぶつの森とかしかやらないからねー」

淡「でもオンラインなら大勢でできるやつかな?」

淡「だったらみんな誘っちゃおう!」

~宮永照宅~


ヴーッヴヴッ


照「ん、虎姫のグループに通知がきた」




<ねーねーみんな!


<亦野先輩がオンラインゲーム買ったんだって!


<みんなも買ってやろうよ!



照「おんらいん、げーむ?」



誠子
<すみません、大星の言うことは無視してください



照「おんらいんげーむ、ちょっと気になる」

照「おんらいんげーむって何?、っと」



誠子
<えっと、具体的に言うとVRMMOという名前で

誠子
<プレイヤーがゲームの世界に飛び込む感覚で

誠子
<戦ったり、話したり、物を食べたりできます



照「食べる……お菓子……」

照「でもゲームってことは」

照「……つまり食べ放題」

照「断る理由がないね」

~弘世宅~


ピロリンッ


尭深
<私もやります。



菫「やはり尭深も便乗するのか」

菫「はっきり言って、この流れは読めてたぞ」



誠子
<レベルとかもあって楽しいですよ!

尭深
<術式レベル100。


<レベルもあってVRなんて、まるで映画みたい


<テル、どうせVRの意味知らないでしょー



菫「……VR、だと?」

菫「つまるところ、トゥルーエンディングということか」

菫「ならば答えは決まっている」

菫「参加しない手はないだろう」

菫「私は、通りすがりの仮面ライダーだ!」

菫「……シリーズ間違えた」

~亦野宅~


ヴーッヴヴッ



<仕方ない、私もやろう


<本当はノリノリなんだよね?

尭深
<浮かれる弘世先輩が見える見える。


<やったね亦野先輩!



誠子「ほんの僅かな出来心が虎姫全員を巻き込んでしまうとは……」

誠子「でもVR装置買わなきゃいけないですよ、っと」




<菫が買ってくれるらしい


<勝手に決めるな


<スナイプになりたいんでしょ?

尭深
<では私はブレイブで。


<淡がエグゼイドだね


<……仕方ないな



誠子「えっ、今ので全員分購入確定なんですか!?」

誠子「……これで全国行けなかったらどうするんだろう」

~翌日、部活終了後~


菫「さて、皆に残ってもらったのは他でもない」

照「サンタさんからのプレゼントだね」

淡「まだ夏前だけどね」

誠子「本当に買っちゃったんですか……」

菫「VRと言われたら黙っていられない性分だからな」

尭深「誠子ちゃん」

誠子「どうした?」

尭深「これって、プレイ中にログアウトできなくなったり、しないよね……」

誠子「死んだら脳みそ焼かれることはないから!大丈夫だから!」

淡「いやーそれにしても、科学は進化したね!」

誠子「お前この中じゃ一番若いんだから……」

菫「で、これは説明書を読めば普通に遊べるのか?」

誠子「大丈夫だと思います!あ、ただ……」

照「これが、おんらいんげーむ」

誠子「……宮永先輩は大丈夫ですかね」

淡「え?じゃあ次の休みに菫先輩の家に泊まろうよ!」

菫「それだ」

誠子「もう抵抗すらしないんですね」

照「なんで?おんらいんげーむなら家でやればいい」

菫「いや、えっと、それは」

誠子「み、みんなでやったほうが楽しいからですよ!」

照「でもおんらいんだから、家でもみんなでやってるようなもの」

尭深「弘世先輩の手料理を食べられるらしいので……」ズズズ

淡「ホント!?」

菫「待て、そんなことは一言も言っていないぞ」

照「じゃあ行く」

菫「おい!」

誠子「ま、まあ部長、VRのためだと思えば……」

菫「……くそ、花家先生になるには超えなければならないのか、手料理イベントを」

誠子「いやノリノリじゃないですか」

~休日、弘世宅~


淡「えへへ、来ちゃった」

菫「ああ、いらっしゃい」

誠子「いよいよカップルみたいな会話になってきましたね」

照「さっそくVRをやろう」

尭深「そうですね……」

菫「今日はこの客人用寝室でやる」

誠子「横にならなきゃいけませんからね」

淡「なんでベッド五個もあるの?」

菫「当たり前だろう」

誠子「当たり前なのかなぁ……」

淡「そーいやみんなキャラクタークリエイトだけはしてきたんだっけ?」

尭深「してきた……」ズズズ

照「3日かかった」

誠子「キャラクリに3日って……」

菫「とりあえずやってみるか」


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菫(てるです……)

誠子(てるです……)

尭深(てるです……)

淡(てるです……)

照(ゲームでお菓子食べるの楽しみだな)






東二局へ続く

今回はVR回のあらすじみたいな感じです
次の投下は多分明後日……ですかね
次回のキャラ披露は私の都合でしっちゃかめっちゃかになりますが何卒ご容赦を

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