ミカサ「今……なんて」
アルミン「…ごめん、ミカサ」
ミカサ「アルミン!質問に答えて!!」
アルミン「………ごめん、ね…」
ミカサ「………なぜ…」
アルミン「もう…耐えられなかったんだ……僕も…エレンも……」
ミカサ「エレンも……?」
ーーーーー
エレン「殺してくれ」
アルミン「!」
エレン「アルミン、頼む」
アルミン「い、嫌だ!」
エレン「アルミン………」
アルミン「なんで!なんで、エレンばっかりこんな目に…」
エレン「……はじめて巨人になったときミカサとアルミンはオレをオレだと信じてくれた」
エレン「だから最期は…頼みたいんだ」
アルミン「………っ!」
エレン「ミカサには、アイツには無理だ。だから…アルミン、お前にしか頼めないんだよ……」
アルミン「だからって」
エレン「…他のやつらの最期は知ってるだろ?人間であることを忘れて人を食べる……オレは絶対にああなりたくない」
エレン「人間でいたいんだ」
アルミン「……せっかく、やっと巨人の秘密がわかって…もう巨人は生まれないのに」
エレン「でも、人類は壁の中でいきることを選んだ。元人間を殺すことはできないって理由でな」
アルミン「………」
エレン「マリアは復活した。もうオレは必要ない。むしろ人類を脅かす存在だ。だから地下で繋がれてる」
アルミン「…少なくとも僕とミカサには必要な存在だよ………」
エレン「オレが人間を食うようになってもか?それは…オレじゃないのに?」
アルミン「食べなくたって生きていけるじゃないかっ!」
エレン「そうだな。どんどん人間離れしてく。もう飯なんて二週間近く食ってないし、寝てもいない。本当はこんな枷なんてその気になれば壊せる」
エレン「でもそれをしないのは、まだオレがエレン・イェーガーだからだ………」
アルミン「エレン………」
エレン「壁外に出すのは知能があるから人類を逆恨みする可能性があるからダメ、自殺防止に服すら剥ぎ取られて枷のみ、面会は逃亡させる可能性が低いアルミンと10分、最近じゃ面会の立会人さえオレに怯えて地下まで来やしない」
エレン「…自由がほしかったのにな」
アルミン「……わかったよ」
エレン「!」
アルミン「君の望む自由はここにはない。僕が………やる」
エレン「アルミン……ありがとうな」
アルミン「エレン、僕は君が大好きだよ。それは今も変わらない」
エレン「オレもだ。最初で最後の親友だ」
アルミン「うん……」
エレン「ごめんな。約束、守れなくて……」
ーーーー
ミカサ「………私は何も出来なかった」
アルミン「僕もだ。エレンを守れなかった」
ミカサ「…なにが、人類最強!エレンを、助けれなかったのに……!」
アルミン「……エレンからミカサへ手紙を預かっているんだ」
ミカサ「エレンから…」
アルミン「あと、これ」
ミカサ「…マフラー」
アルミン「返すって」
ミカサ「これは元々エレンのもの」
アルミン「もうミカサのもんだって言ってたよ」
ミカサ「エレン……」
アルミン「僕、もういかなくちゃ。時間がない」
ミカサ「時間?」
アルミン「大犯罪者だ。囚われの人類の勝利の象徴を殺したからね。上は世間体のために僕を見せしめにするだろう」
ミカサ「…私が匿おう」
アルミン「お荷物はごめんだ。大丈夫、なんとか逃げるよ。死罪は避けなきゃ。エレンが一番いやがる結果だ」
ミカサ「私はアルミンまで失いたくない!エレンも居ないのにアルミンまで居なくなったら…寒くて…もう、歩けない…」
アルミン「ミカサ…マフラーを貸して」
ミカサ「……」
アルミン「ほら、暖かいだろ?エレンじゃなくて悪いけどミカサなら大丈夫だ」
ミカサ「ーーーっ」
アルミン「泣かないで。ミカサも僕の親友だ。大好きだよ」
ミカサ「……ずっと?」
アルミン「もちろんだよ。じゃあ、行くね」
ミカサ「気を、つけて」
アルミン「ミカサも元気でね」
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アルミン「……エレン、ミカサ泣いていたよ」
アルミン「ミカサは…やっぱり君と一緒に生きていたかったんだと思う」
アルミン「ずっと一緒に………」
エレン「アルミン、ミカサは人類にまだ必要だ。本当はお前も。…本当に一緒にいくのか?」
アルミン「…うん。僕がいないと立体機動持ち出せないよ」
エレン「オレだけでもいいんだぞ。いつまで自我が保てるかもわからない。アルミンは壁内のほうがまだ安全だ」
アルミン「いいんだ。今の僕なら迷いなく一緒についていくって言える。それが…嬉しいんだ」
エレン「そうか…」
アルミン「さあ、行こう!外の世界へ!!!」
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ミカサへ
これを読んでいる頃、オレは壁内にはいないだろう。大騒ぎになっているかもしれない。
アルミンに殺してくれと頼んだときに、どうせなら死ぬ気で壁外へ逃げて巨人を倒しながら世界を見ようと言われた。
それはオレたちにしか出来ないと。
ミカサを連れていくか悩んだけれど、お前には見届けてほしい。人類最強になったお前になら壁内の人間の命を託せる。
本当はミカサの気持ちには気づいていたんだ。ただ、家族がほしくて気づかないふりをしていた。ごめんな。
オレもお前が大好きだった。一緒にいられて、生きていてくれて、会えて良かった。
オレたちのこと、忘れないでくれ。皆のことも。
この手紙は読んだら燃やしてほしい。お前は何も知らなかったことにしろ。
今までありがとう。
願わくば、IDの数だけ背筋を頑張ってくれ。
エレン
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最近>>1も含め腹筋を鍛えたやつも多かろう。たまにはバランスよく背筋もな!
このSSまとめへのコメント
つまんな
は?面白かったのに
結構オッッモシロカッタ!!!!!
面白いっつーか、感動しちまった。(>_⊂)