ほむら「いくつもの時間軸を移動して、ワルプルギスの夜と私は戦ってきた」
ほむら「そして、私はついにさやか、杏子、マミが生存しているというこれ以上にない最善の状況で、ワルプルギスの夜と戦うという機会を得た」
ほむら「しかし、それでも結果は私たちの敗北…」
ほむら「逃げるような形で私はこの時間軸にやってきたの」
杏子「へー、そんな事があったんだ」
さやか「ちょっとにわかには信じられないなー」
マミ「でも暁美さんのこれまでの話と、私たちが経験してきた事実は一致しているわ」
マミ「暁美さんのアドバイスと助けが無ければ私たちは死ぬか魔女になっていたでしょうね」
さやか「まあその事についてはほむらに感謝してるよ」
杏子「で、みんなを集めて会議って何さ?」
ほむら「私の話を聞いてたでしょ。もうすぐ超ド級の魔女ワルプルギスの夜が来るって」
さやか「でも、4人そろっても勝てなかったんでしょ」
ほむら「ええ、そのとおり。ワルプルギスの夜は強いわ。でも、あいつに勝つための秘策を私は思いついたの」
マミ「で、その秘策とは?」
ほむら「私たちが合体するのよ!」
さ・杏・マ「合体―!!??」
ほむら「そう合体よ」
さやか「ほ、ほむら!何言い出すのよこんな時に///合体だなんていやらしい///」
ほむら「どこまで愚かなの美樹さやか、性的な意味では無いわ」
杏子「ほむら、あんた時間移動のしすぎで頭がおかしくなったんじゃない?」
ほむら「いいえ私は正常よ。と思ったけどこんな発想、頭がおかしくなければ出てこない発想ね。我ながら自分の才能が恐ろしいわ…」ファサッ
杏子(何いってんだこいつ…)
マミ「暁美さん、あなたが時間移動を繰り返し、たどり着いたのが合体という発想なの?」
ほむら「ええそうよ。何万回も時間移動して見つけた答えよ」
マミ「つまり、超融合!時空を超えた絆ってわけね」
さやか(何言ってんのこの人…)
ほむら「魔法少女一人一人の力では駄目、でも魔法少女同士が合体すればきっと何倍もの力を生み出すはず!」
ほむら「ロボットアニメでも最後は合体して悪を倒すのが定番よ」
杏子「言いたい事はわかるけど、そもそもどうやって合体なんてするんだ?」
ほむら「私たちの魂はソウルジェムという宝石として結晶化されているわ。それを魔法で頑張ってなんとかやって融合させるのよ。そうすれば肉体も魔力も融合してパワーアップするはず!まあなんとかなるわ!」
杏子「アバウトすぎだろ…」
さやか「失敗しそうな気がぷんぷんする…」
杏子・さやか(正直やる気がしねぇ…)
マミ「凄い発想だわ!これならきっとワルプルギスの夜、いえどんな魔女にも勝てるはずよ!!」ワクワク
杏子・さやか(めっちゃノリノリの人がいるー!!)ガビーン
ワルプルギスの夜、襲来の日
ほむら「みんな準備はできた?練習どおりにやれば大丈夫よ!」
マミ「まかせて!」
杏子・さやか「おう…」
まどか「みんな待って―!!」
ほむら「まどか!!」
まどか「ほむらちゃん達だけで戦わせたりしない!私も魔法少女になって戦う!」
ほむら「駄目よ!あなたを魔法少女にしないため、あなたを守るために私は今日まで戦ってきたのよ!」
まどか「でも、あんな恐ろしい魔女とどうやって戦うの?」
ほむら「信じてまどか…私たちは絶対に勝つわ」
ほむら「私たちには『合体』という希望があるのだから!」
杏子・さやか(なんかしまらねえ…)
5
4
2
1
ワルプルギスの夜「キャハハハハハ!!!」
ほむら「ワルプルギスの夜、何度目かしらあなたと会うのは…でもこれで最後よ!」
ほむら「さあみんな!がった…って杏子!?」
杏子「合体だとかそんな意味わからないもんに頼れるかよ!」
杏子「突き刺してやるぜワルプルギスの夜!」
ほむら「あの馬鹿!」
杏子「うりゃああああああ!!」
杏子の槍がワルプルギスの夜を突き刺す、しかし…
杏子「!?効いてないだと…」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!!」
ワルプルギスの夜が放った衝撃波が杏子の体を吹っ飛ばした
さやか「杏子―!!」
さやかは使い魔を薙ぎ払い杏子のもとへ駆け抜ける
さやか「大丈夫!杏子!!」
杏子「いてててて、すまねえさやか。世話かけちまって…」
さやか「後で、この借りは返してよ…えっ?」
さやかが後ろを振り向くと、さやかと杏子の二人は大量の使い魔たちに囲まれていた
まどか「さやかちゃん!杏子ちゃん!危ない!!」
杏子「ほむらの言う事を聞かないばっかりにこんな事になっちまったな」
さやか「そんな事言ってる場合じゃないでしょ」
杏子「このピンチを乗り越えるには…」
さやか「合体しかない!」
?「ふう、なんとか助かった」
まどか「光の中から出てきたのは…青い髪に、ポニーテイル、赤色と青色が混ざった衣装、左手には槍、右手には剣、うわあなんか凄いごちゃごちゃした格好の女の子だ!」
?「みんな心配かけて悪かったな」
まどか「あなたはさやかちゃんなの?杏子ちゃんなの?」
?「あたしはさやかでも杏子でもない」
「さや子だ!!」
マミ・ほむら・まどか「さや子(ちゃん)!!!」
マミ・ほむら・まどか(正直、微妙…)
さや子「ほら、やっぱりみんな微妙な反応してる。やっぱり杏かの方が良かったんじゃ」
さや子「漢字とひらがなってのが微妙なんだよな」
まどか(はたから見ると独り言しゃべってるみたいに見えるなあ…)
さや子「くだらない事言ってる間に来やがったぜ」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!!!!」
さや子「ロッソ・ファンタズム!」
ほむら「分身した!?」
さや子「負けるもんかああ!!」
分身したさや子が一斉にワルプルギスの夜へ攻撃を放った
ワルプルギスの夜「!!??」
まどか「凄い、剣と槍であの大きな魔女を吹っ飛ばした!!」
まどか「えーと、さや子ちゃん凄い!(慣れないな…)」
ほむら「格好と名前はともかく凄い魔力を感じるわ。合体が成功したのね。私たちも今すぐ合体しましょう、マミ」
マミ「ねえ暁美さん…私たちとても大事な事を忘れていたわ!」
ほむら「え!?(何か合体するのに見落としていたものがあったかしら?まさか、副作用が!)」
マミ「前口上よ!合体するには絶対必要よ!」
ほむら「イラッ」
ほむら「必要ないでしょそんなもの」
マミ「いいえ必要よ!こういうのは気分が大事なのよ!」
ほむら「…じゃあフュージョンで」
マミ「駄目よ、失敗したらデブになったりガリになったりするのよ。そんなの怖くてできないわ」
ほむら(めんどくさい人よね…)
マミ「いい、打ち合わせ通りするのよ」
ほむら「わ、わかったわ…」
マミ「暁美ほむらに…」
ほむら「巴マミをチューニング!」
マミ「集いし星が」
ほむら「新たな力を呼び起こす!」
マミ「光差す道となれ!」
ピカーン!
まどか「す、すごい光!!」
まどか「光の中から出てきた女の子は…黒いロングヘアーに両サイドにドリル、黄色と紫色が混ざった衣装、左手に盾、右手にマスケット銃、そして…あれ?胸がぺったんこ…」
?「どういう事よマミ!ちょっと期待していたのよ!」
?「胸に関してはどうやら暁美さんの特徴が出たみたいね」
?「それにしても体が軽い…こんな体格で戦うなんてはじめて。ぺったんこだとこんなに体が軽いのね」
?「後で絶対殺す」
まどか「えーと…あなたはほむらちゃん?それともマミさん?」
?「いいえどちらでもないわ。私の名前は…」
「マミらよ!!」
まどか・さや子「マミら!!!」
まどか・さや子(滅茶苦茶ダサい…)
マミら「こいつを仕留めるのは、私!一気に決めさせてもらうわよ!」
ワルプルギスの夜「!?!?」
まどか「え、一瞬であの魔女に近づいたの!?」
さや子「時間を止めたんだなあいつ」
マミら「ティロ・フィナーレ!!!」
ドカーン!!
まどか「やったー!!」
火と煙の中からワルプルギスの夜が姿を現す
ワルプルギスの夜「キャハハハハハ!!!!」
さや子「あれだっけやってもピンピンしてる!?」
マミら「凄い耐久力ね。あいつを倒すにはもっと魔力が必要。となれば…」
さや子・マミら「合体しかない!!」
さや子「こうなったらとことんやるしかないな、行くぞ!」
マミら「大丈夫、私たちならきっとできるわ!」
さや子「あたしの魂と体をみんなに預けるよ!」
マミら「あなた達を信じてるわ!」
まどか「誰がしゃべってるのか、凄くややこしい…」
さや子・マミら「合体!!!!」
ピカーン!!
まどか「まぶしい!目を開けていられないぐらいの光!!」
?「待たせたわね…」
まどか「光の中から現れた女の子の姿は…青い髪に、ロングヘアーで、両サイドにドリルがついてて、ポニーテイルで、赤色と青色と黄色と紫色がまざった衣装、左手には盾と剣、右手にはマスケット銃と槍、そして胸はぺったんこ…」
まどか「もうごちゃごちゃしすぎてわけわかんないよ!!」
?「フフッ、私は常識を超えた存在なのよまどか(鹿目さん)」ファサッ
まどか「えーと名前はなんていうのかな…?」
?「私の名前はマさら子!!」
マさら子「ワルプルギスの夜を倒す者だ!!」
まどか(こんなの酷いよ、あんまりだよ…)
ワルプルギスの夜「キャハハハハ!!!!」
マさら子「一発で仕留めるわよ!」
マさら子「時間を停止!」
マさら子「ロッソ・ファンタズマで分身」
マさら子「そして全魔力を集中させた…」
マさら子「ティロ・フィナーレ!!!!」
マさら子「これでとどめだぁ!!」
さやか(あれ?私だけ何もしてなくね?)
ワルプルギスの夜「キャハハハハ…」
まどか「ああ、ワルプルギスの夜が消えていく…」
マさら子「ついにやったわ、私たちが勝ったのよ!」
マさら子「今思えばワルプルギスの夜も魔女の集合体だったわ…」
マさら子「私たちが合体してこそ倒せる存在だったのかもね」
まどか「やったね、えーと…マさら子ちゃん!!」ギュっ
マさら子「まどか(鹿目さん)…」
まどか「本当にみんな無事で良かった…本当に良かった…」
マさら子「こんな姿の私(あたし)を抱きしめてくれるの?」
まどか「何言ってるんだよ!どんな姿になってもあなたは、ほむらちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん、マミさんだよ!」
まどか「みんな大切な友達だよ!」
マさら子「まどか(鹿目さん)…うっ」
まどか「泣かないで、みんな。笑顔で帰ろう!」
マさら子「そうね、私たち(あたしたち)は勝った、まどか(鹿目さん)を守れたんだから…」
さやか(それはそうと、早く元の姿に戻ろうよ)
マミ(ぺったんこも飽きてきたわ)
杏子(この姿だと魔力の消費が激しすぎるんだよ)
ほむら(それもそうね、じゃあ合体した時の要領で合体を解きましょう)
マさら子「魔力を使って、ソウルジェムを融合解除!」
マさら子「…あれ?できない!!!!」
まどか「えええええ!!」
さやか(どうすんのさ!!)
杏子(ほむら、言いだしっぺだろ!!)
マミ(もしかして、解除方法もわからぬまま合体させたの!?)
ほむら(おかしいわね…)あせあせ
QB「大変な事をしてくれたね君達は」
マさら子・まどか「QB!!!!!」
QB「合体なんて前代未聞だよ。魔法少女の歴史がはじめって以来、初の事だよ」
マさら子「あの、なんとかできないのかな…」
QB「どうやら、合体をする事自体、大量の魔力を消費するみたいだね」
QB「となると、解除するにも大量の魔力が必要だろう」
マさら子「という事は…」
QB「ワルプルギスの夜を倒すのに、君達は大量の魔力を使った」
QB「今の君達の魔力じゃ解除するのに足りてないんだよ」
マさら子「そんなああ!!!!」
まどか「QB!私を魔法少女にして!」
マさら子「まどか(鹿目さん)!!!!」
まどか「私が願う事はみんなを元の姿に戻す事。だから、お願い…」
マさら子「駄目よ!私は今日まであなたを守るため、戦ってきたのよ!そんな事はさせない」
マさら子「ねえ、QB。ワルプルギスの夜を倒した際に出てくるグリーフシ―ドがあるでしょ」
マさら子「それで私(あたし)たちを戻すことはできないの?」
QB「無理だね」
QB「だって君達の攻撃が凄まじすぎて、グリーフシ―ドごとワルプルギスの夜を消し飛ばしてしまったんだよ」
ほむら(誰よ、全魔力を集中させるとか調子に乗った事をいったやつは!)
さやか(あたしじゃないわよ!そもそもほむらが合体するとか言うから!)
杏子(お前らが手加減を知らないからこうなったんだ!!)
マミ(もういやあ!!早く巨乳に戻りたい!!)
マさら子「こうなったら、とにかく魔女を狩りまくってグリーフシ―ドを集めるしかないわ」
QB「さて、何日かかるかね。いや、何年かかるだろうか。だって、途方もない魔力だよ」
マさら子「調子に乗るなよインキュベーター…」
QB「ヒッ!!!」
この時初めて、キュゥべえは恐怖という感情を覚えた
マさら子「ティロ・フィナーレ!!!!」
QB「ぎゃああああああああ!!!」
まどか「みんなごめんね…。私なんかのために」
マさら子「いいのよまどか(鹿目さん)」
マさら子「何年かかってもいい。必ず元の姿をあなたに見せるわ」
まどか「マさら子ちゃん…」
数日後…
和子「今日はみなさんに転校生を紹介します」
マさら子「巴美倉マさら子です。よろしくお願いします」
マさら子「なんであなた達と授業に受けなければいけないのよ」
マさら子「学校なんてだりぃ…。早弁しようぜ!」
マさら子「こんな姿じゃ恭介に抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ…」
マさら子「みんなといっしょに授業が受けれるなんて…体が軽い、こんな幸せな気持ちで勉強ができるなんてはじめて!」
まどか「当分の間、みんなはこの姿で生活することになりそうです…」
終わり
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