切嗣「ここが10年後の冬木市だって……?」(694)


切嗣「ッ…!ここは……」

切嗣(……赤黒い穴のような物に近寄ったらこれか……僕は飛ばされたのか?)

切嗣「……」

切嗣「―――舞弥、聞こえるか?聞こえていたら応答してくれ」

切嗣「……」

切嗣「……ダメ、か」

切嗣「それにしても、ここは一体……冬木市に似ているが少し違うような…まぁいいや」

セイバー「……」トコトコ

切嗣(あれはセイバー……!だが、服装が違うな……)

切嗣(……僕が迷子なんて、絶対セイバーに言えるわけがない…ここはセイバーの後を追おう)


切嗣「……」

セイバー「……今日はシロウのハンバーグです」ウキウキ

切嗣(シロウ……?)

セイバー「リンの中華も美味ですが、やはりシロウが作った料理が一番ですね」

切嗣(シロウ?リン?……セイバーは何を言っているんだ?)

セイバー「明日はアーチャーが私とリンに釣った魚を御馳走してくれると言っていました」

切嗣(なに……?あのアーチャーと共に食事をするのか……?)

セイバー「そういえば、ライダーからバイクの雑誌を買って来てほしい、と頼まれていましたね」

切嗣(征服王に雑誌を頼まれた……?)

切嗣(…………)


 ― 衛宮邸 ―

切嗣(本屋に寄り道……やっと辿り着いたか)

セイバー「ただいまもどりました、シロウ!」

士郎「あぁ、おかえりセイバー」

切嗣(あの青年……セイバーがシロウと言っていたな)

セイバー「見てください、ちゃんと言われた物を買ってきましたよ」

士郎「ははは、セイバーもやれば出来るんだな」ナデナデ

セイバー「と、当然です」

切嗣(……)

切嗣(どういう事だ……?)


セイバー「さて……私の後を付けていたそこの男、出てこい」

士郎「付けていた男……?」

切嗣(バレた……?)

セイバー「……そちらが出てこないのなら、こちらから切るぞ」

士郎「……」

切嗣「……セイバー、アイリはどうした?」

セイバー「なっ…キリツグ……?」

士郎「な…親父!!」

切嗣「え?」

セイバー「……」ギリッ


士郎「ほ、本当に爺さんなのか……?」

切嗣「……僕は君の事を知らない…それよりセイバー、アイリはどうした?」

士郎「す、すいません…人違い……?でも……」

セイバー「何の用だ、キリツグ…どうしてここに帰ってきた?」

切嗣「そんな事はどうでもいい……アイリはどうした、と聞いているんだ」

士郎「アイリ…?誰だ、セイバー」

セイバー「……」

イリヤ「セイバー、遅いよ……って、キリツグ……?」

切嗣「イリヤ…なのか……?」

切嗣(イリヤまじ天使…流石僕とアイリの娘だ)


士郎「キリツグ……やっぱり爺さんじゃないか…!」

イリヤ「……」ポカーン

切嗣「……」

セイバー「……シロウ、この男は…」

士郎「えっと……とりあえず中に入ってお茶でもしないか?」

切嗣「遠慮する…英霊と仲良くお茶なんて、出来るわけがない」

アーチャー「セイバー…凛が君を……」

切嗣(……また新しい男か…こいつは誰だ……?)

アーチャー「……爺、さん……?」

切嗣「え?」

タイころを思い出した
zeroの結末を知ってるとキリツグ√とアイリ√は笑えるけどちょっとグッとくる


切嗣(なんだこの状況は……どういう事だ……)

切嗣(僕には2人も隠し子が居たっていうのか……?)

士郎「ま、まぁ入りなよ!久しぶりに会えて、嬉しいんだ……」

切嗣「……」

アーチャー「……生きていたんだな」

切嗣「……」

士郎「アーチャー…爺さんに何かしたら、いくらお前でも許さないぞ」

アーチャー「ふん……どうだろうな、夜道に気を付ける事だ」

士郎「……」

士郎「……爺さん、あいつが言った事は気にしないでくれ」

切嗣「だから、僕は君の事を知らない……人違いだと言っているだろ?」


士郎「そっか…でもあがっていってくれよ、爺さんに話したい事が色々……」

イリヤ「シロウ、待って!!」

士郎「イリヤ……?」

イリヤ「出てきて、バーサーカー!!」

切嗣(……バーサーカー?)

バーサーカー「■■■、■■――――!!」

切嗣「……!」

士郎「イリヤ!!」

切嗣(イリヤがバーサーカーのマスター……?どうなってるんだ……?)

切嗣(それに…このバーサーカー……)

イリヤ「答えて……どうして私とお母様を捨てたの……?」

切嗣(僕が、イリヤとアイリを捨てた……?)

切嗣(どういう事だ?…しかし、アイリはあの時確かに…)

イリヤ「答えてよ!切嗣っ!」

切嗣「イリヤ、僕は……」

イリヤ「…もういい!やっぱりこんなのおかしいわ!」

イリヤ「切嗣、貴方は…貴方は……死んでなきゃ駄目なの!」

士郎「--ッ!イリヤ!?」

イリヤ「やっちゃえ!バーサーカー!」

バーサーカー「■■■■!!!!!」

切嗣「---ーッ!!」


こうですかわかりません><

ガギィン!!

士郎「ぐっ………!!」

イリヤ「……士郎ッ!」

士郎「イリヤ……こんなの、駄目だ!親子で殺し合うなんて!」

イリヤ「………」

切嗣(一瞬で手元に現れたあの剣……投影によるものか?)

切嗣(しかしそれにしては長く残りすぎている……)

切嗣(あれは、一体……?)

イリヤ「……でも、その男は!私とお母様を捨てたのよ!?」

士郎「それでもッ!親を殺そうだなんて……間違ってる!」

イリヤ「………」

士郎「イリヤ……ッ!」


むりぽ

fateSSのシリアスはある程度文才がないとキチぃなやっぱ

>>105
いや書けよ

切継(結局押し切られてしまった……)

士郎「多めに作ってあるから、遠慮しないで食べてくれ」

切継「ぁ、あぁ。いただくよ」

セイバー「今になって、あなたと食事をする事になるとは思いもしませんでした」

切継「……」

セイバー「くっ」

凛「この人だれ?」ポソポソ

アーチャー「……まぁ、個人的な縁があってね。君は知らなくて当然だよ」ポソポソ

切継「……」パク

士郎「どうかな。昔よりも上手くなったと思うんだけど」

切嗣「……美味い」

セイバー「当然です」フンス

切嗣(なぜセイバーが誇らしげなんだ)

セイバー「士郎、おかわりをお願いします」

士郎「分かった。ただ、一人増えたし、これが最後だからな」

セイバー「な、なんですって!!」

セイバー「……っ」ギロッ

切嗣「!?」ビクッ

切嗣(な、なんて睨みだ。僕の知っているセイバーではないのか?)

凛「ふぅ。ごちそうさま」

士郎「あれ。もういいのか?」

凛「えぇ。今日も美味しかったは士郎」

凛(アーチャー。ちょっと……)

アーチャー(……)

イリヤと親子水入らずで過ごす切嗣が見れればそれでいいです

切嗣「……美味しかったよ。ごちそうさま」

士郎「へへ、お粗末さま」

セイバー「キリツグ。あなたには聞きたい事が」

切嗣「まずは僕の質問に答えろ。アイリはどうした」

セイバー「っ……。アイリスフィールは……」

イリヤ「いないわよ、もう」

切嗣「イリヤ……」

イリヤ「キリツグこそ、どうして今まで帰ってきてくれなかったのよ! 10年も! 今更!」

切嗣「!? ちょっとまってくれ、10年とは一体」

凛「はいはいストーップ。 落ち着きなさいあんたたち」

士郎「遠坂……」

切嗣「遠坂だって!?」

切嗣(まさか、遠坂時臣の娘?)

凛「アーチャーから話は聞いたわ。あなたが衛宮切嗣なのね」

切嗣「そういう君は、遠坂の娘の、たしか凛と言ったかな」

切嗣「そうか、ここは10年後の冬木で、僕は既に……」

凛「えぇ、死人でしょうね。 魔術師どころか、人間の気配さえ感じないもの」

セイバー「……」

イリヤ「嘘よ! キリツグは土壇場で逃げ出して、ずっと隠れてた卑怯者よ!」

士郎「イリヤ、そんな事いっちゃいけない。 お父さんなんだろ?」

イリヤ「こんな奴、父親なんかじゃないわ! こいつのせいで!」

切嗣「じゃあ、今の僕は一体……」

凛「おそらく聖杯の力が働いているんでしょうね。 体からも、魔術的なものを感じる筈よ」

切嗣「そうだな。 さらに言えば、魔術的というよりは魔力そのものという気がするが」

凛「衛宮切嗣本人ではなく、言ってみればコピーの様なものかしらね。
  原因は分からないし、人間になる方法なんてないでしょうから、その内消滅するでしょうね」

士郎「え!?」

凛「なに驚いてるのよ。 あなたの投影と同じよ。 本来在るはずのない存在は世界に修正されてしまう」

切嗣(在り得ない存在、か。 結局、僕は世界に必要とされなかったのか……)

凛「そういうワケだし、せっかくの機会だもの。 それぞれ言いたい事言い合えばいいんじゃない? 特にイリヤは」

イリヤ「私は!……」

切嗣「所詮は紛い物だ。 話をしたところで、何が変わるわけでもないだろう」

士郎「話せばいいじゃないか。 イリヤはなんだか怒ってるみたいだけど、お互いに言い合えば誤解だって分かるかもしれないじゃないか」

アーチャー「そうだな。 人間の10年は、決して短い時間ではない。 言葉は溝を埋めてくれる」

凛「めずらしいわね。 アンタがそんな事いうなんて」

アーチャー「そうかね? ま、彼女がいつまでも不機嫌だと、部屋が狭くて仕方ないのでね」チラ

凛「あぁ、まぁ、ね」チラ

バーサーカー「……」

士郎「じゃあ、俺は洗い物してくるか」

凛「手伝うわ、士郎」

セイバー「私は道場へ。 アーチャー、一緒にいかがですか?」

アーチャー「かまわんよ。 お互い、発散したいものがあるだろうしな」



イリヤ「……縁側へ行きましょう、キリツグ」

切嗣「わかった」

イリヤ「見て、キリツグ。 月が綺麗よ」

切嗣「そうだね。 再びこうやって月を眺める事になるとは思わなかったよ」

イリヤ「キリツグは、この10年どこで何をしていたの?」

切嗣「いや、僕には君の言う10年間の記憶はない。 僕はまだ、聖杯戦争の終結すら知らないんだ」

イリヤ「そう。 じゃあママやアインツベルンがどうなったかも知らないのね」

切嗣「ああ。 だから、君の知りたい事は、おそらく僕には答えられないだろう」

イリヤ「いいわ。 知ってる事を話してもらうから」

切嗣「はは、お手柔らかにたのむよ」

士郎「……」ゴシゴシ

凛「……」

士郎「……」ゴシゴシ

凛「士郎? いつまでその茶碗を洗ってるつもりなのかしら?」

士郎「え? ぁ……」

凛「ほら、貸しなさい」

士郎「す、すまない」

凛「別に謝ることじゃないけどさ」ジャー

凛「はい、おしまいっと」

士郎「ありがとう遠坂。 助かったよ」

凛「いつもの事でしょ。 ……縁側が気になる?」

士郎「あぁ。 イリヤのやつ、まるで親の仇みたいな形相だったしさ」

凛「あのコにとっては、本当にそうなんでしょうね」

士郎「どういう事だよ」

凛「アインツベルンの教育ってヤツじゃないかしら。 理由は、まぁ色々あるんだろうけど」

士郎「そんな……。 じゃあやっぱり誤解なんじゃないか」

凛「士郎の知っている衛宮切嗣は、随分と違うみたいね」

士郎「そうだな。 俺の知ってる爺さんh」

ドーーーン!!!

凛「な、なに!?」

士郎「道場の方からだ!」

───

セイバー「やはり道場は落ち着きますね。 引き締まります」

アーチャー「しかし今の君は、あまり穏やかではないようだが?」

セイバー「分かってしまいますか。 では、いま私がどうしたいかも分かってもらえますか?」

アーチャー「竹刀を構えながらではまるで脅迫だな」

セイバー「あなたも少々興奮気味のようですが」

アーチャー「……振り切れたと思ったんだがね。 『エミヤシロウ』はあの男から始まったと言ってもいいくらいだ。 そうそう容易い事ではないようだ」

セイバー「では」スッ

アーチャー「いや、今回はこれを使いたまえ」キィーン

セイバー「竹刀を投影? 竹刀ならそこに……」

アーチャー「今の君が相手では、竹刀がいくつあっても足りないだろうからね。 これならいくら破壊してもかまわんよ」

セイバー「ふふ。 心遣い、感謝します。 では」スッ

アーチャー「ふっ、お手柔らかに頼むよ」ススッ

バシッ ビシッ ブオンッ

セイバー「どうしました! 守るだけでは勝てませんよ!」バシンバシン

アーチャー「そんな荒っぽい剣を叩き込んでおいてよく言う!」ビシッビシッ

セイバー「あなたにとって、『エミヤシロウ』にとってのキリツグとは如何なる存在なのですか!」バッ

アーチャー「っと。 先ほど言ったとおり、始まりだ! 呪いのようなね!」ブオンッ

セイバー「シロウの言う『正義の味方』が彼であると!?」ブンブン

アーチャー「歪んだ理想だよ! 君にとってはどうだね! かつてのマスターにしては少々危なっかしい態度だったようだが!」サッサッ

セイバー「聖杯を求める、その一点のみで結ばれた契約です! 戦術も、行動すら別々でした!」ブンッ

アーチャー「それだけであの態度かね! 騎士王も存外、寂しがりやのようだな!」ヒョイッ

セイバー「ふざけないでください! あの男は! 最後の最後で、私を裏切り! あまつさえ聖杯を!」バッ

アーチャー「! 聖杯に辿り着いたのか!」バシッ

セイバー「あれは間違いなく聖杯でした! しかし、あの男は!」ブンッブンッ

アーチャー「くっ」バシッバシッ

セイバー「聖杯をぉぉ!!」ブワッ

アーチャー「ちょっ、ま!」

イリヤ「……それ、本心なの?」

切嗣「あぁ。 聖杯戦争がどう終結したかは知らないが、僕はアイリもイリヤも、絶対に守る、失いたくない存在だった。 裏切るなんて、僕自身信じられないよ」

イリヤ(聖杯の現界に不備が? それとも聖杯そのもの? あの広場にはもはや微弱な魔力反応があるだけで……)

切嗣「イリヤ?」

イリヤ「あ、ごめんなさい。 でも良かった。 あなたは私がかつて慕っていたキリツグそのものよ」

切嗣「イリヤも、やっと僕の知っている優しいイリヤに戻ってくれたね。 また会えて、本当に嬉しいよ」

イリヤ「私は、直ぐには切り替えられないかもしれないけど、話したい事は、沢山あるわ」

切嗣「あぁ。 ……」ソワソワ

イリヤ「キリツグ?」

切嗣「こんな身体の、紛い物の僕だが。 イリヤ、抱きしめてもいいかい?」

イリヤ「仕方ないわね。 しっかりレディ扱いしてね」

切嗣「本当に、立派に、大きくなったね。 イリヤ」ギュ

イリヤ「キリツグ……」ギュ

切嗣「……っ」

イリヤ「キリツグ?」

切嗣「……すまないっ。 守れなかった……。 僕は。 アイリスフィールも、君も!  そのくせ未練がましくこんな身体になってまで!」

イリヤ「……」

切嗣「憎まれたって、怨まれたって当然だ。 許してくれなんて言わない。 すまない」

イリヤ「……♪~」

切嗣「イリヤ?」

イリヤ「♪~♪~~」

切嗣「あぁ、この歌は……」

イリヤ「♪~」

切嗣「ありがとうイリヤ。 娘にこんな無様な格好を見せてしまうなんて、父親失格かな」

イリヤ「そんな事ないわ。 キリツグは、私にとって世界一n」

ドーーン!!!

イリヤ「!?」

切嗣「敵襲か! ってあれ!? 銃がない!?」

凛「うわぁ。 これはまた派手にやったわねぇ」

士郎「くっ。 セイバー! 大丈夫かー!」

セイバー「申し訳ありませんシロウ。 その、つい熱が入ってしまいまして、その……」

アーチャー「まったく。 投影品とはいえ、まさか竹刀で風王結界をぶつけてくるとは思わなかったよ」

セイバー「ち、違います! あれはただの剣圧です!」

士郎「セイバー……」

セイバー「誤解ですシロウ! 話を、話を聞いてください!」

イリヤ「またやったのねセイバー。 まったく学習しないというか脳筋というか」

切嗣「……セイバーは、あんなカオをするのか」

イリヤ「なんで? 別に特別な事じゃないとと思うけど。 ま、しょっちゅうあんな事やられたら困っちゃうけど」

切嗣(僕のやり方は、間違っていたのか? 聖杯を得る事も出来ず、家族も守れず、共に戦うべき彼女の笑顔さえ……)

イリヤ「どうせまた魔術で修復する事になるだろうし、行きましょうキリツグ」

切嗣「……」

イリヤ「キリツグ!」グイ

切嗣「え? おっとっと」

凛「じゃあアーチャー。 ちゃんと後始末しといてね」

アーチャー「私、一人かね?」

凛「当事者じゃない。 本当はセイバーにもやらせたいところだけど、2回戦が始まったら困るから」

アーチャー「なるほど納得だ」

セイバー「どういう意味ですかリン、アーチャー」

士郎「まぁまぁ。 あ、爺さん」

セイバー「!」

切嗣「……」

セイバー「キリツグ……」

士郎「話はもういいのか?」

イリヤ「えぇ、聞きたい事は大体話したから」

士郎「誤解、とけたみたいだな」

イリヤ「さぁ、どうかしらね」

セイバー「……」

切嗣「セイバー、僕は……」

支援

切嗣「僕は、認めたくなかったんだ。 ただの少女を王に仕立て上げたかつての人々も、それを受け入れてしまった君自信すら」

セイバー「アイリスフィールも同じ事を言っていました。 しかし、それはあなたには関係のない事。 あなたが気に掛ける事ではありません」

切嗣「そうだね。 あぁ、まったくその通りだ。 それでも僕は……」

セイバー「それが、私との会話を拒んだ理由ですか?」

切嗣「違うと言えば、ウソになるだろう」

セイバー「それは出過ぎた感傷です。 当時の私はそれを善しとしたのです。 あなたにとやかく言われる筋合いはありません」

切嗣「それも、その通りだね」

アーチャー(ふぅ。 やっと1/3ってところかな)イソイソ

セイバー「結果、別行動の末、アイリスフィールを失い、追い詰められ、終には聖杯さえも……!」

士郎「ちょ、セイバー落ち着けって」

セイバー「しかしシロウ!」

イリヤ「今そんな熱くならなくったっていいじゃない。 あと2日は現界していられるんだし」

セイバー「え?」

士郎「どういう事だ?」

切嗣「イリヤ……?」

凛「アンタ! またなんか仕込んだわね!?」

イリヤ「人聞き悪いなぁ。 いきなり消えちゃうよりタイミング分かった方がいいじゃない」

切嗣「どういう事だい? イリヤ」

イリヤ「さっき歌に乗せて魔力を補充しといたから。 全体の魔力量と消費量が分かれば計算は簡単でしょ?」

凛「言ってる事が支離滅裂じゃない! なんで補充する必要があるのよ!」

イリヤ「話をした方がいいって言ったのはリンじゃない。 2日くらいが丁度いいでしょう?」

凛「ぐぬぬ」

アーチャー(あと4割かな)シュワーン

士郎「ま、まぁ俺も話したかったしさ。 何か悪さするワケでもないしいいじゃないか。な?」

凛「何言ってるの! こんなの教会なんかにバレたらまた面倒な事になるじゃない!」

士郎「こ、この家から出なければ大丈夫じゃないか?」

凛「桜はともかく、藤村先生だって来るのよ! どう説明するつもりよ!」

士郎「あ、それは、あー」

凛「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」

切嗣「ずいぶんと元気なコだね。 遠坂の娘とは思えないよ」ヒソヒソ

イリヤ「普段は猫被ってるの。 レディ失格よね」ヒソヒソ

凛「ハァ。 じゃあ私は帰るから」

士郎「泊まっていかないのか?」

凛「ちょっと野暮用がね。 アーチャー!」

アーチャー「了解した。 ではなセイバー。 次からはもう少し加減を覚えてほしいものだ」

セイバー「ぐぬぬ」

士郎「アーチャー、遠坂を頼んだぞ」

アーチャー「貴様に言われるまでもない」チラッ

切嗣「?」

士郎「さて、じゃあ部屋に案内するよ」

切嗣「あぁ、士郎君、だったかな。 お世話になるよ」

士郎「……士郎で、いいよ」

切嗣「そうかい? じゃあ僕も、出来れば爺さんは勘弁してほしいかな、なんて」

士郎「え」

イリヤ「シロウもキリツグって呼べばいいじゃない」

士郎「切、嗣……」

切嗣「僕ってそんなに老けて見えるかい?」

士郎「いや、今じゃなくて昔に……」

イリヤ「もう! 話は明日! 今日は寝ましょう。 ……あ」フラッ

切嗣「おっと」ガシッ

士郎「イリヤ!?」

イリヤ「えへへ。 バレちゃった」

士郎「一体……」

切嗣「イリヤ……。 無茶をして」

イリヤ「だって、キリツグと一緒にいたかったんだもの」

士郎「えっと……?」

切嗣「先ほど遠坂凛が言っていたようにこの身は世界に修正される。 それを、2~3日とは言え維持する為の魔力は相当なものだ」

士郎「あ」

イリヤ「心配しないで。 休めば回復するから」

切嗣「ベッドまで運ぶよ」ひょい

イリヤ「キリツグ……。 えへへ」ぎゅ

士郎「じゃあこの部屋を使ってください」

切嗣「ありがとう」

イリヤ「シロウも一緒に寝ましょうよ」

切嗣「……」

士郎「ぁ、いや、今日は遠慮しておくよ。 親子水入らずでゆっくり休んでくれ」

イリヤ「シロウだって親子じゃない。 ね、一緒に寝ましょ?」

士郎「はは、じゃあ明日な」

イリヤ「絶対よ!」

支援 
寝不足になっちまう……

切嗣「じゃあお先に」

イリヤ「おやすみなさい。シロウ」

士郎「おやすみ、イリヤ。 ……切嗣」

パタン

士郎「……『切嗣』、か」

麻婆「おやおや、凜。こんなところでアーチャーとお楽しみとは、いけない子だ」

凜「な、なんであんたがここにいるのよ!!」

アーチャー「あちゃー」

切嗣「これは、夢?」

切嗣(見知らぬ誰かの視点での夢。 これは、サーヴァントとの共感に似ている……)

切嗣「多少老けているが、僕だ。 この視点の主は僕を見ている。 士郎?」

切嗣(尊崇とも憧憬ともとれる感情が流れてくる。 やめてくれ! そんな目で僕を見ないでくれ!)

切嗣「正義の味方……。 そんなんじゃない。 僕は、誰よりも人を殺してきた。 正義とは程遠い人間なんだ」

切嗣(あ……)

切嗣(直前の、笑顔……? なんだ!? 強烈過ぎる感情がっ。 こ、これは!)

士郎「この夢は……」

士郎(久しぶりだな。 この感覚)

士郎(でも、俺はもう誰とも契約してないはず……。 この夢は……?)

士郎「な!?」

士郎(次々と死んで、いや、殺していく。 狙撃、爆破……。 無関係な被害者が出る事も承知で、こんな!)

士郎「くそ! なんて事を! 誰なんだこれは!」

士郎(場面が変わる? セイバー!?)

士郎「この夢の主は、聖杯戦争参戦者なのか!?」

士郎「綺麗な女の人だ。 どことなくイリヤに似ている」

士郎「小さいイリヤだ」

士郎「また、 殺すのか」

士郎「こんな、こんな事」

士郎(なんて深い絶望なんだ。 押しつぶされそうだ!)

士郎「こ、この景色は!」

士郎(死屍累々。 空には暗い穴。 探す、探す、探す……)

士郎「見つけた……」

士郎(小さい、空に伸ばされた手。 あれは)

士郎「俺だ。 あの時の」

士郎(この、感情は……)


───


士郎「ぶはっ」ガバッ

士郎「ハァ、ハァ、ハァ、」

士郎(……爺さん)

ごめんげんかいだねるおそまつさまでしたノシ

切嗣「……」ムク

イリヤ「ん……、キリツグ? もう朝?」

切嗣「あ、ごめんごめん。 起こしてしまったかな。 まだ早いよ、イリヤはもう少しお休み」

イリヤ「うん。 おやすみ……」

切嗣「ああ、おやすみイリヤ」ナデナデ



ガチャ

パタン

切嗣「……」

セイバー「あ、キリツグ……」

切嗣「セイ、バー……」

セイバー「あ、その……」

切嗣「……」

切嗣「おはよう、セイバー」

セイバー「!」

セイバー「はい! おはようございます、キリツグ」

切嗣「随分と早起きだね」

セイバー「えぇ。 朝の鍛錬がありますから。 キリツグの方こそ何故こんな早く?」

切嗣「なんとなく目が覚めてしまってね。 慣れない身体のせいかな」

セイバー「手持ち無沙汰といった様子ですね。 もしよろしければ一緒に瞑想などいかがですか?」

切嗣「瞑想か。 今の僕に悟りが開けるとは思えないけど、そうだね。 顔を洗ったら行ってみるよ」

セイバー「あ、それでしたら洗面所に案内しますよ」

切嗣「いや、場所は分かる」

セイバー「え? そうなのですか」

バシャバシャ

切嗣「ふぅ」

切嗣(やはり夢でみた家のようだ。 僕は聖杯戦争のあと、彼、士郎とこの家で過ごしたのか……)

切嗣(なぜアイリやイリヤと一緒に居なかったんだ。 それに士郎の記憶に残っていたあの惨状は……)

切嗣「あの聖杯戦争に、一体何があったというんだ……」



キュ

切嗣「確か道場はこっちに……。 あった」

切嗣(昨日の残骸と化したのが嘘みたいだ。 あの男もサーヴァントのようだが。 魔術が使えるのか。 遠坂凛はアーチャーと呼んでいたか)

切嗣「セイバー、おまたせ……っ」

切嗣(これは……)

切嗣(静かな道場の片隅で、正座し瞑想する。 なぜだろう。 目が離せなくなりそうだ。 これが、騎士としての、王としての彼女なのか……?)

セイバー「来ましたか、キリツグ」

切嗣「ぁ、あぁ。 邪魔をしてしまったかな」

セイバー「そんな事はありません。 さぁ、キリツグもこちr……、 お好きなところへ」

切嗣「では、失礼するよ」スッ

セイバー「ぁ、」

切嗣「ん? となりに座るのは拙かったかい?」

セイバー「とんでもない。 気にしないで下さい」



切嗣「……」

セイバー「……」

切嗣「……」

セイバー「……」チラッ

切嗣「……」

セイバー「……」ソワソワ

切嗣「……セイバー?」

セイバー「あ、申し訳ありません。 なんというか、あなたが近くにいるのに違和感というか、まだ慣れていないようで」

切嗣「ずっと、別々だったからね」

セイバー「はい……」

切嗣「僕らの聖杯戦争は終わり、おそらくこの身には『衛宮切嗣』の魂すら宿ってはいないだろう。 それでも僕は、知りたい。 既に手遅れであったとしても」

セイバー「キリツグ?」

切嗣「イリヤから大体は聞いたが。 おそらくアインツベルンからの偏見が多分にあるだろう。 だから、直接の当事者である、あの時あそこに居た君に、聞きたい」

セイバー「……」



切嗣「あの戦争で、僕は何をし、どういう結末を迎えたのか」

士郎「よし。 朝食の準備はこんなものかな。 そろそろセイバーを呼びに行くか」
___

士郎「ん? 道場から話声? セイバーの他にも誰かいるのか」

切嗣「そんな、僕が、聖杯を……!?」

士郎(爺さん?)

セイバー「はい。 私には事情を話してはくれませんでした。 ただ、聖杯を破壊しろ、と……」

切嗣「そして、聖杯から漏れ出たナニカが」

セイバー「周囲の町を飲み込んで……。 いまでもそこは広場として残ったままです」

セイバー「あの時のキリツグが何を思っていたのかは分かりません。 あの惨状を想定していたのかさえ……」

切嗣「僕の聖杯への願いが、いつの間にか大量虐殺に変わっていたとでも言うのか……」

士郎(!?)

セイバー「聖杯を求める気持ちは、あなたの志は決して私と相克するものではないと思っていました。 しかしあなたは私を裏切り、残りの礼呪で聖杯の破壊を命じたのです」

切嗣「僕は、一体どうしてしまったんだ……」

士郎(……)

セイバー「私にはなんとも……、シロウ?」

士郎「……あんた、なのか」

切嗣「え?」

士郎「あの大災害を引き起こしたのは、あんただったのか!?」

セイバー「シロウ! なにを!」

士郎「夢の中のあんたは、大勢の人を切り捨てて、必要な犠牲だと。 まるでアイツのように!」

切嗣「あいつ?」

セイバー「おそらくアーチャーの事でしょう。 彼は生前、大勢の為の少数の犠牲を以って英霊と成った者なのです」

切嗣(それは、まるで……)

士郎「自分の起こした惨状で俺を拾って! 綺麗の言っていた通りだったのかよ!」

切嗣「綺麗? 言峰綺麗か! あいつはまだ居るのか!?」

セイバー「あの戦争では生きていたようです。 ただ、私とシロウの聖杯戦争で死亡しています」

士郎「答えろ衛宮切嗣! あんたは俺の憧れで、正義の味方を目指した男じゃなかったのかよ!」

切嗣「士郎……」

切嗣(どうやら彼もまた、僕の夢を見たようだな。 彼は僕の事を本当に正義の味方の様に見ていた。 僕が過去にしてきた事など知りもせず……)

切嗣(あげく、理由はどうあれ僕が関与して起きた惨劇の唯一の生き残りだという。 僕は、家族や友人の仇と言ってもいいだろう)

切嗣「今の僕では、君の質問には答えられないんだ。 すまない……」

士郎「くっ」

セイバー「落ち着いてくださいシロウ。 キリツグを責めてどうすると──」グゥー

切嗣「……」

士郎「……」

セイバー「///」

セイバー「あ、これはですね。 違うんです」

切嗣「セイバー、今のは……」

セイバー「いえ、決して二人の話に水をさすつもりは」

士郎「とりあえず、朝食にするか」

セイバー「はい……」(´・ω・`)

なんかだれてきたのできゅうけいしますごめんね

士郎「……」

切嗣「……」

セイバー「……」パクパクモグモグ

イリヤ「ちょっとセイバー、あの二人なんかあったの?」ヒソヒソ

セイバー「えぇ、モグモグ、じょっとぢだいぎじがいが……。 バクバク」

イリヤ「うん。 なんか、ごめんなさい。 食べてていいから」

イリヤ(シロウ……。 キリツグ……)

切嗣「ご馳走様、美味しかったよ。 士郎は本当に料理が上手いんだな」

士郎「そりゃ、どうも」

イリヤ「ごちそうさまシロウ」

士郎「あぁ、お粗末さま」

セイバー「ご馳走様でした」

士郎「あぁ。 じゃあ後片付けはやっておくから。 みんな好きにくつろいでてくれ」

切嗣「いきなり居候してるんだ。 手伝うよ」

士郎「ありがとう、切嗣」

セイバー「では私も手伝います」

イリヤ「セイバーは私とちょっとお話しない?」

セイバー「片付けの後ではいけませんか?」

イリヤ「セラに美味しいお菓子を持ってこさせてるわよ?」

セイバー「是非ご一緒させてください!」

イリヤ「じゃあシロウ、キリツグ。 後おねがいね」

士郎「あぁ。 ……悪いな」

イリヤ「なんのことかしら。 じゃね」

切嗣「む、ん、」ゴシゴシ

士郎「……」ゴシゴシ

切嗣「ふむ、おっと」ゴシゴシ

士郎「……切嗣」

切嗣「なんだい? 士郎。っと」

士郎「あんた、相変わらず家事の才能ないんだな」

切嗣「う」グサッ

切嗣「いやぁ、こういう事をやる機会がなかなかなくてね」

士郎「洗うのは俺がやるよ。 あんたは泡を流してくれ」

切嗣「……面目ない」(´・ω・`)



士郎「……」ゴシゴシ

切嗣「……」ジャー

士郎「……切嗣」

切嗣「う、なんだい士郎。 またなにかやってしまったかな僕は」

士郎「今朝はわるかった。 ちょっと興奮したみたいだ」

切嗣「……うん。 気にしてないよ。 気持ちは少し理解できるつもりだ」

士郎「あんただって別に虐殺がしたくてやってたワケじゃないんだ。 多くの為の少ない犠牲。 それがあんたが出した理想への結論だって事も分かってる」

切嗣「あぁ」

士郎「どうしても好きになれない男がいて、そのやり方は、そいつと同じで、あんたがアイツと同じだなんて、思いたくなかったんだ」

切嗣「そうか」

士郎「そんな選択をしてしまったとしても、始まりは、間違いじゃなかったって分かったはずなのに」

切嗣「いいさ。 僕が大勢の人を殺してきたのは事実だし、そんな共感を当てられれば誰だって混乱する」

切嗣「君は、僕とは違う。 今のまま、正義の味方を目指せばいい」

士郎「あぁ。 分かってる」

___


セイバー「お菓子もお茶も美味しいですイリヤスフィール。 感謝します」マフマフ

イリヤ「ちょっとセイバー! 一人でそんなに食べないでよ!」

切嗣「これでおしまいかな」

イリヤ「洗い物、終わった?」ヒョコ

士郎「あれ、イリヤ。 セイバーはどうしたんだ?」

イリヤ「皆で食べようと思ったのに、どんどん減ってっちゃうんだもの。 代わりのお菓子を貰いに来たの」

士郎「はは、セイバーの胃袋は底なしだからな。 待ってろ、たしかこの前かったどら焼きが──」

ガラガラガラ

大河「おっはよー! みんなのお姉ちゃんが遊びに来たわよー!」

士郎「げぇ! 藤ねぇ!?」

お前ら的に劇場版のFateってどうなん?

>>552
DEENよりはマシ

>579
スレ立てろよ

>>580
俺が立てようか?
支援

お前たちはfate好きなのか嫌いなのか分からん

まあまあこれでも見ていようぜ
ttp://www.youtube.com/watch?v=ARDFxSEzItg&feature=relmfu

士郎「まずい! 切嗣! はやくどこかに隠れてくれ!」

切嗣「いきなりなんだい。 明日までの居候とでも説明してくれればいいじゃないか」

士郎「だぁーっ! あんたは知らないだろうけど、藤ねぇと衛宮切嗣は知り合いなんだ! しかも藤ねぇは魔術とは無関係! 説明が面倒すぎる!」

切嗣「そ、そうなのか。 なにやら尋常ではない様子だね。 しかしどこに隠れればいいんだ?」

セイバー「キッチンに隠れてもその場凌ぎに過ぎません。 居間に落ち着き、何かの拍子に来られる危険があります」」

イリヤ「しばらく隠れられるとしたら押入れがせいぜいじゃないかしら」

士郎「ここに押入れなんかない! どう足掻いても居間を通って廊下に出ないといけないぞ!」

切嗣「押入れか……。 士郎の寝室まで行けばいいかな」

士郎「だからどうやって!」

切嗣「廊下で足止めし、一瞬でかまわない。 彼女の視線を居間から外させてくれ」

イリヤ「まさかその隙に脱出するつもり?」

士郎「んな無茶な!」

切嗣「大丈夫。 ここから廊下の曲がり角まで行ければいいんだ。 分かる様に合図をくれ」

セイバー「シロウ。 ここはキリツグに従いましょう」

士郎「セイバーまで……。 分かった。 なんとかしてみせる!」

まさかこれのせいでいられる時間が短くなるとか言うなよな

大河「さーって。 今日の朝ごはんは何かしらー、お?」

士郎「ぁ、やぁ。 藤ねぇ。 おはよう。 いい朝だな!」

セイバー「おはようございますタイガ。 それにしても、気持ちのいい朝ですね」

大河「あらぁ、わざわざ廊下まで出迎えてくれるなんて、お姉ちゃん嬉しいわぁ」

士郎「は、はは。 大げさだなぁ藤ねぇは」

セイバー「まったくです。 それにしても、気持ちのいい朝ですね」

大河「……?」

切嗣(あれが、藤村大河か)

大河「二人とも、何か隠してない?」

士郎「え!?」

セイバー「心外ですタイガ。 私たちが、あなたに隠し事など」

大河「そう? その言い方が既に怪しいんだけどなぁ」

イリヤ(セイバーのおばか! 余計なこと言わないで!)

大河「まぁいっか。 朝ごはん出来てるんでしょ? お姉ちゃんはハラペコよぉー」

士郎「ぁ、いやー」チラ

セイバー「タイガ。 実はですね……」コク

大河「なにー。どったの?」

士郎「あーっ!! 玄関に空飛ぶワカメが!!」

大河「はい!?」

イリヤ(今よ!)

切嗣(固有時制御・二重加速!)キィーン

支援

大河「なによー。 なんも無いじゃなーい」

士郎「見間違えたみたいだ。 はは」

セイバー「士郎はおっちょこちょいですね。 ふふ」

大河「むぅ」


___


切嗣「ぐ、ハァハァ。 まさか、これを押入れに隠れる為に使う事になるとは思わなかったな」フラフラ

アイリ「輝けるかの剣こそは
過去現在未来を通じ
戦場に散っていく全ての兵達が
今際の際に懐く悲しくも尊きユメ―――

『栄光』という名の祈りの結晶

その意思を誇りと掲げ
その信義を貫けと糾し
いま常勝の王は高らかに
手に執る奇跡の真名を謳う
其は――」

セイバー「エクス↑↑カリバー↓↓↓」

切嗣「ここが士郎の寝室か」パタン

切嗣(この部屋にいる時点でほぼ安全だろうが、念の為、押入れに入っておくか)ゴソゴソ

切嗣(少々狭いが、この程度なら十分だ。 いつ出られるかは分からないし、仮眠でもとっておくか)

切嗣「………zzZZ」

___


士郎「切嗣、切嗣」

切嗣「んあ?」

切嗣「ん・・・////」

┌(┌^o^)┐ホモォ...

切嗣「ん、もう夜か。 士郎、もういいのか?」

士郎「あぁ。 藤ねぇは帰ったよ。 イリヤも今日は城に帰っていった」

切嗣「アインツベルン城か。 まだあるんだな」

士郎「遊べなくてグズってたけど、あんたの寝顔に免じて許してやるってさ」

切嗣「な、見られたのか。 まいったな」

切嗣(他人の気配に気付けないとは……。 随分深い眠りだったな)

士郎「一応夕食があるけど、食べるか?」

切嗣「そうだね。 いただくよ」

はよ

>>657
このAAどういう経緯でできたんだww

キリツグはZeroで睡眠取らないで魔術的に自己再構築してたな。

そらは高くーwwwww風はうたうーwwwww

大河の固有結界は最強

寝言で「舞弥・・・」(CV.小山力也)
とか呟いてアイリに笑顔で尋問される切継がみたい

綺礼「この、豚めを、ウッ、もっと、罵って、下さい」バチーン

―――
――


「私にばかり喋らせるな、女」

綺礼「衛宮切嗣、話をしよう。」
切嗣「はっ⁉意味わかんないし!!」
綺礼「ぐぬぬ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月05日 (火) 15:19:23   ID: 52WzoM10

うんk--

2 :  SS好きの774さん   2016年01月17日 (日) 11:05:24   ID: bjcilsjv

↑キチー

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コメント:


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