男「はい、ただいまより脱出ゲームをしてもらいます」(5)

男『聞こえますか』

幼馴染「」スヤスヤ

男『起きなさい!』

幼馴染「んー……」スヤスヤ

男『起きなさいと言ってるでしょ!』

幼馴染「うるさいなぁ……」ムニャムニャ

男『一体いくらかかったと思ってるの!』

幼馴染「なんの話……ん? あれ? ここどこ?」

男『今あなたには四方が塞がれた、言わば密室にいます』

男『無制限ですので、ゆっくりと部屋から脱出してください』

幼馴染「はい?」

幼馴染「ちょっと待って色々意味わかんない」

男『数日前に、私が脱出ゲームしたらすぐ出れるし、漫画みたいに時間かからないよ』

男『なーんて仰っていましたので、用意しました』

幼馴染「いやいいよ! 余計なお世話だよ!」

幼馴染「しかもその話女子更衣室でしたんだよ!? 何で知ってるの!?」

男『尚、例によって幼馴染もしくはその仲間が死亡、または逮捕されても当局は一切関知しないのでそのつもりで』

幼馴染「スパイ映画の見すぎだバカヤロー!」

男『グダグダ言ってないではよ始めてください』

幼馴染「くっそー……覚えてろよ……」

男『やなこったパンナコッタ』

幼馴染「出てくるな」

男『では』


幼馴染「えーと、どうしよう」

幼馴染「いきなり出ろって言われても……」

男『八畳、四隅に四神、中央にちゃぶ台』

幼馴染「いいよわかってるよ」

男『ちなみに今着ている服は、30分ごとにはだけます』

幼馴染「え!?」

幼馴染「思いっきり時間制限あるじゃん!」

男『いえ、30分たったら全裸になります、すぐに服は再生します』

幼馴染「うわぁぁぁぁ!!」

男『チュートリアルは終了です、ヒントが欲しければ、部屋にあるコインを使ってください』

男『上に掲げてくれれば、気付いたときにヒント出します』

幼馴染「投げやりだなぁ……」


幼馴染「よし、まずこの白虎あたりをどかして……」

幼馴染「お、やっぱあった、なになに……?」

『跳べ!』

幼馴染「跳ぶんだ……えいっ!」ピョンピョン

幼馴染「ふぅ、2枚目は……」

『お前が跳んでどうする』

幼馴染「」イラッ

幼馴染「3枚目は……」

『朝憂鬱』

幼馴染「大体皆そうだよ」

幼馴染「いや、これがヒントか……んー……」

幼馴染「まさかまだ続きがあるのかな」

幼馴染「他のも見てみよう」

朱雀→『昼は白昼夢』

青龍→『夕は充血』

玄武→『夜はカフェ』


幼馴染「わかった社畜だ」

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