恒一「僕と鳴の子供」(204)

SS速報に立てられなかった……
立ったら続き

どのへんで終わったんでしたっけ

赤沢・杉浦部屋

赤沢「ふー」

杉浦「泉美……その」オズオズ

赤沢「ん?」

杉浦「風呂で言ってたアレ、本気?」

赤沢「当然でしょ。対策係の誇りに賭けて途中で投げ出すなんて出来ないもの」
   「私自身のプライドもあるし。あれだけ挑発されて黙ってられるわけないじゃない」

杉浦(おぉ、まともな事言ってる)ホロリ

赤沢「それによくよく考えてみたら、恒一きゅんって私のこと好きじゃない?」

杉浦「は?」

赤沢「だって私によく話かけてくれるし、握手してって言ったらしてくれるし、二人っきりで喫茶店でお茶もしたしそれに――」ペラペラ

赤沢「そもそも肉付きがいいカラダって武器じゃない? 風呂上がりの火照った体、着崩した浴衣で迫ってしまえば恒一きゅんも思春期の中学生男子なんだからなし崩し的に……」ジュルリ

赤沢「既成事実さえ作ってしまえば後はズルズルと」グヘヘ

杉浦(……死なねーかなこいつ)

赤沢「よし! 行くわよ多佳子! 待っててね恒一きゅん! あなたの泉美が今行くわ!」

宴会場・スライスの間

怜子「おいしーわねこれ。お酒に合うわー」ゴクゴク

望月「はは。飲みすぎないようにしてくださいね(酔い潰れたら……フヒッ)」

綾野「……」チラッ

小椋「……」チラチラ

赤沢「――なによ」パクパク

綾野「いいいいや!? べっつにー!?」

小椋「何でもないわよ!?」

杉浦(これ食べたらもう寝よう。あ、でも美咲ちゃんとお喋りしてから……)モグモグ

赤沢「あら、妹さん?」鳴「娘よ」
赤沢「あら、妹さん?」鳴「娘よ」 - SSまとめ速報
(http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1333637100/)

鳴「私と恒一の子供」
鳴「私と恒一の子供」 - SSまとめ速報
(http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1333892917/)

このスレは3スレ目ということでいいのかな?

美咲「ぱぱぱぱ、これおいしーよ! はい!」アーン

恒一「うん。でも美味しいなら美咲が――」

美咲「いーの!」

恒一「?」アーン


鳴「」モギュモギュ

恒一「鳴、口の周り一杯ついてるよ」フキフキ

鳴「んむ……おいしいんだもの」

勅使河原「――なぁサカキ」

恒一「ん?」パクパク

勅使河原「何か女子達の様子おかしくね? 何かソワソワしてるってーか」

恒一「そう? まぁ、大人しいなーとは思うけど……一人を除いて」

怜子「ほら望月! てめーも飲め!」

望月(こんな怜子さん……悪くないよ!)ゴクゴク

勅使河原「と、とにかく何かありそうだぜ。風呂から上がるのも随分遅かったし」

恒一「うーん……鳴、何か知ってる?」

綾野「!」

小椋「!」

鳴「……さぁね」ズズー

美咲「……」ギュッ

赤沢「ごちそうさま。さて――恒一く……きゅん」スッ

綾野(!? まさかここで!?)ヒソヒソ

小椋(いやいや、流石に違うでしょ! どっか連れて行ってそこで――)ヒソ

恒一「なにかな」


赤沢「――私と結婚してください!」ドゲザー


勅使河原「」ブー!

綾野「」ブー!

小椋「」ブー!

恒一「え? あ……」

赤沢「毎朝味噌汁を作らせてください! むしろ作ってください! オナシャス!」Dogether


綾野(うわぁー、ド直球だよっ!)ドキドキ

小椋(ゲザってまで……)

杉浦(勅使河原が白目をむいてる)


美咲「……」ギュ

鳴「……」ギュウ
  「ふーん。恒一モテモテね」

恒一「あ、その……」アセアセ

土下沢「」

恒一「と、とりあえず赤沢さん! 顔上げて!」

鳴「それより早く答えてあげたら? yesかnoか」ギュ

恒一「鳴?(震えてる?)」

鳴「彼女も、色々考えて言ったんだろうし。きちんと答えてあげて」
  「……私は、どういう結果でも受け入れるから」

美咲「ぱぱ……」

Dogether

恒一「――赤沢さん」

赤沢「……はい」

鳴「っ」ギュウッ


恒一「ごめんなさい。僕は鳴が好きだから、赤沢さんには答えられない」


美咲「!」

鳴「……」ホッ

綾野(バッサリ言ったー!)

杉浦(生温い答えね。近付くな妄想狂め! ぐらい言えばいいのに)

小椋(泉美、微動だにしないわね……)

怜子「ひゅーひゅー! いいぞー!」

望月「フwwwラwwれwwwwたwwwww」

恒一「あ、あの……赤沢さんの気持ちは嬉しいけど、それでも僕は鳴と一緒に居たいんだ。だからごめん」

怜子「きゃー!」

望月「追い打ちwwww」

赤沢「う……うぅ……」グスッ

綾野「泉美……」

赤沢「――うわぁあああああああ!」ダキッ

恒一「え!? 赤沢さん!?」

赤沢「うわぁああああああああ!」ヌガセヌガセ

鳴「ちょっと!? 何を――」

赤沢「うえぇええええええええええええん!!!」ダダダー

綾野「え?」

小椋「え?」

鳴「は?」

杉浦「追い剥ぎかあの子は」

恒一「」ゼンラー

美咲「んふふー」ルンルン

その後――

綾野「いやー、面白かったね」

小椋「見てるぶんにはね。当人達は……」

綾野「あはは。まぁこれでいいんじゃない? 一番スッキリする所に収まったって言うか」

小椋「それより後始末が大変だったわ……。気絶した勅使河原と酔っ払い二人を部屋に連れて行って、泉美を探して」ツカレター

綾野「――こういっちゃんたちはなにしてるかなぁ?」

小椋「さぁね。ま、明日になったら分かるでしょ」ファァ

――

勅使河原「」

望月「Zzzz」グカー

――

恒一「何だったんだあれは……」

美咲「ぱぱー!」ダキッ

恒一「美咲もごめんね。変なもの見せちゃって」ナデナデ

美咲「ううん。もういーの」スリスリ

恒一「?」

鳴「……」

恒一「……」

鳴「言いたい事、ありそうだけど」

ミスった>>25の前にこれ

赤沢「恒一きゅん……」クンカクンカ

杉浦「まだ榊原君の浴衣持ってたの? もういいでしょ」

赤沢「いいわけないじゃない! つーかチャレンジ一回だけなんていってないし!」ペロペロ

杉浦「だから――もういいわ。好きにしなさい」
   (馬鹿は死ななきゃ変わらないわこれ)

赤沢「恒一きゅぅん……」ハムハム

恒一「うん。ちょっと怒ってる」
   「あの時、どういう結果でもいいって言ったけど」

鳴「私は、恒一が赤沢さんを選ぶかもしれないって思ったから」

恒一「! 何で――」

鳴「だって赤沢さん綺麗だし、恒一とも仲良いじゃない。今日もチラチラ水着見てたの、知ってるんだから」ジトー

恒一「あ、あれは」アセアセ
   「コホン――とにかく、僕は鳴が好きだよ。愛してる。鳴は?」

鳴「私だって……大好きだし、愛してるよ」

恒一「じゃあそれでいいじゃないか。不安に思うかもしれないけど、僕は鳴以外は考えられないよ」
   「今までも、これからもずっと」ギュ

鳴「――うん」ニコッ
  「ありがとう。私もずっと好きだよ」ギュッ

美咲「みさきはー?」

恒一「もちろん大好きだよ」

鳴「ずっと、ね」

美咲「えへへ!」

恒一「じゃ、そろそろ寝ようか。三人で」

鳴「そうね」

美咲「みさきまんなかー!」

――

怜子「」コソコソ

ガチャ

怜子「」ソロソロ

美咲「zzz」

怜子(ベットにはみさちゃんだけ……ということは……///)

<あぁん! だめ……

怜子(備え付きの風呂場か)コソコソ

鳴「く、ぅ……!」パンパン

恒一「もうあんなこと言えない様にしてあげるから……!」パンパン

怜子(うわぁ。今日は一段と……)クチュ

鳴「うんっ! して! 恒一ッ!」

恒一「何回でもするよ? 僕がいいって言うまでするからね!?」

怜子(二人とも必死で可愛い///)クチュクチュ

鳴「あっ、あん、も、もう……」ビクビク

恒一「僕もッ!」
   「好きだ! 鳴!」ビュルビュル

鳴「っぁ!」ビクビク

恒一「まだだよ」パンパン

鳴「ちょ、いまは……」パンパン

怜子(今夜は楽しめそう……)グチュグチュ

帰り道

勅使河原「なー。昨日何かあったっけ? 俺飯食ってる途中から記憶なくてよー」

綾野「さぁねー? 疲れてたんじゃない?」

美咲「またこよーね」

小椋「そうねー。今度は山とかどう?」

美咲「いいよー」

望月(あったまいってぇ……)ズキズキ

恒一「昨日はよかったね」イチャイチャ

鳴「もう///」イチャイチャ

赤沢「ぐぬぬ」

杉浦「諦めろ」

玲子「そろそろいくわよー」

prpr

恒一「あ。ごめん電話だ」

鳴「先行ってるね」

恒一「もしもし」

親父『おう! 暑いな夜見山は!』

恒一「父さん? どうしたの?」

親父『それがな、聞いたぞ。子供出来たんだって?』

恒一「!?」

親父『今、おばあちゃんの家にいる。帰って来たら直接話せ』ブツッ

恒一「……まじかよ」

書き溜め終わり
ちょっと呼び出されたんで離席する
あと少しで終わる予定

ごめんホントごめんもう少しで再開しますから許してください

三神宅

洋介「よう恒一。暑かったぞインドは」

恒一「そう。で、何でいきなり帰ってきたのさ」

洋介「……恒一、何で父さんに黙ってた」

恒一「――折りを見て話すつもりだったんだ。いきなりの事で、混乱させたくなかった」

洋介「そうか……まあいい。で? その、お前の娘っていう子は?」

恒一「鳴の家に――母親の方の家に居るよ。怜子さんが送って行った」

洋介「写真とかは? どういう娘だ? お前似か? と言うかお前の相手ってのはどんな娘だ?」ズズイ

恒一「え、あの……」

洋介「可愛いのか? どっちから告白したんだ? いつから付き合ってる? まさか一年半前の時に粉をかけて――」

祖母「洋介さん、そんな一気に聞かなくても……」

洋介「ん? おぉ、すまんな。柄にもなく」

恒一「いや、いいよ。というか本当、何しに来たの? 美咲の事聞きに来ただけじゃ――」

洋介「あぁ、それはな……」

ドカッ!

恒一「ッ!?」

洋介「一発ぐらい殴っておこうと思ってな」フー

洋介「いいか恒一。自分が何を言ってるか、やっているか分かってるか? 中学生が子供を産み、育てていると言う事の重大さを」

恒一「……分かってるよ」
   「きちんと理解して、僕なりに考えてる」

洋介「――ま。俺の息子だからな。してるしてないぐらい見れば分かるがな。おばあちゃんにも大抵の事は聞いておいたし」ハハハ

恒一「じゃあ何で殴ったのさ」

洋介「ノリだノリ。思えば親らしい事なんて中々してやらなかったからな」
   「始めは俺が原因かとも思ったが、思った以上に息子は自立していたらしい」

恒一「何だよそれ……僕殴られ損じゃないか」ハァー

洋介「許せ。父親がそんなケチケチしていてはいかんぞ」
   「それにしても孫娘か……こんなに早いとは思わなかったぞ」
   「向こうのご家族にも挨拶を……いや土下座をしにいかんとな」


怜子「その必要はないわよ」

恒一「あ、怜子さんおかえりなさい」

洋介「おお。久しぶりだな」

怜子「お久しぶりです洋介さん」

洋介「それで? 必要ないとはどういう事だね」

怜子「見崎さん家に送って行った時に言われたんですよ。明日にでもご挨拶に伺わせていただきますって」

恒一「え!?」

洋介「ほぉ……」

祖母「あらまぁ、そんな急に」

怜子「向こうの、鳴ちゃんのお父さんが帰って来るらしの。こっちも洋介さん居るし、ちょうどいいってオッケーしちゃった」

恒一「鳴のお父さん……」


洋介「なんだ、お前も会った事ないのか」

恒一「うん。仕事であちこち飛び回ってるらしくて……」

洋介「私と同じか。ふむ、これは面白くなってきたな」

恒一「僕は不安で一杯だよ」ハァー

怜子「もう、そんなんじゃ駄目よ恒一君。しっかりしなさい」

洋介「何発か殴られるかもしれんな。覚悟は決めておけよ、何事もな」

恒一「うん……」

翌日

恒一「」ソワソワ

怜子「……ずっとあんな感じですね」コソコソ

洋介「まったく、もう一発気合でも入れてやろうか」コソコソ

祖父「止めておきなさい。これからは恒一も子供じゃおれんのだ。一人で考えさせるのが親の勤めだよ」

洋介「……私に出来るのは見守る事ぐらいか。結局父親らしい事は殆どできなかったなぁ」シミジミ

ピンポーン

恒一「!」ビクッ


祖母「こんにちはぁ。今日はわざわざご足労いただきまして……」フカブカー

天根「いえいえこちらこそ。恒一君にはウチの鳴やユキヨがお世話になって……」フカブカー

霧果「はじめまして。鳴の母のユキヨです。人形師をしております」ペコ

父「父です」

美咲「こんにちはー!」

鳴「こんにちは。今日は宜しくお願いします」ガチガチ

祖母「あらあら、そんなに緊張しないで。ささ、奥へどうぞ」イソイソ

ガララ

美咲「ぱぱー!」ダキッ

恒一「わっ」

怜子「いらっしゃいみさちゃん。今日はゆっくりしていってね」

美咲「うん!」
   「? そっちのひとだれー?」

洋介「はじめましてだな。恒一のパパの洋介だ。君のおじいちゃんになる」

美咲「おー! はじめまして、さかきばらみさきですっ!」ペコリ

洋介「これはこれはご丁寧に。私もよろしくな美咲ちゃん」ガハハ

鳴「はじめまして。恒一……君とお付き合いさせていただいてます、見崎鳴です」ペコリ

恒一(鳴はいつもどうりか。僕は……)ドキドキ

洋介「君が恒一の……随分な美少女じゃないか。羨ましいぞ恒一」ニヤニヤ

恒一「そういうの止めろよもう……」
   「鳴、霧果さん達は?」

鳴「おばあさまに案内されてる。私はこの子が走って行っちゃうから……」

洋介「ほう。美咲はお転婆さんか。君に似たのかな?」

鳴「どちらかというと、恒一だと思いますよ」

霧果「失礼します」

洋介「おぉ、ようこそ。はじめまして、恒一の父の榊原洋介と申します」ペコ

天根「ご丁寧にどうも。祖母の天根です」

洋介「いえいえ。この度は不肖の息子がとんだことを……」

父「いえ、それはこちらも同じなので――君が、恒一君か」

恒一「! は、はいっ! はじめまして! 鳴さんとお付き合いさせていただいてます榊原恒一です!」ペコッ

父「そう堅くならないでくれ。だいたいの事情は聞いている。娘や妻が随分お世話になっているらしいね。礼を言わせてくれ」ペコ

恒一「い、いえ。好きでやっている事なので」

怜子「こんにちは。恒一君の叔母の怜子です。夜見北で教師をしています」

霧果「副担任の三神先生ですよね。鳴は学校ではどうでしょうか。この子普段は殆ど学校の事を話さないから心配で……」

恒一(霧果さんでも真面目な時があるのか!?)

鳴「お母さん。今日はそう言う話をしにきたんじゃないですから」

天根「今日は鳴と恒一君の事について、正式に決めたいと思いまして」

霧果「美咲たんの事もですね」

父「美咲たんは止めなさい」

恒一(良かった。いつもの霧果さんだ)ホッ

洋介「こちらとしては、もう煮るなり焼くなり好きにしてもらって構いません。本人も責任を取るつもりのようですし」

父「鳴も恒一君にはベタ惚れのようでして……昨日も帰って口を開けば恒一君が恒一君がと惚気られて」

鳴「お父さん!」

父「子供と聞いた時には驚きまして……」

洋介「私もですよ。思わず手が出てしまって」ハハハ

恒一(思わず?)

父「よく話を聞くまでは、失礼ながらどんな男だと思っていた次第で……。もし変な男ならどうしてやろうかと」ハハハ

恒一「」ビクッ

洋介「はは。遠慮はいりませんので、どうぞ」グイッ

恒一「わっ」

美咲「あー」

怜子「あら、パパ取られちゃったわね。ちょっと向こうでお菓子でも食べて待ってましょ」ダッコー

霧果「それじゃあ私も(美咲たんに気安く触りやがって……気に食わねぇ)」スク

父「それで、恒一君」

恒一「――はい」

父「私達夫婦と鳴の事は聞いているかな?」

恒一「はい。その……義理の親子だと」

父「そうだ。だが血の繋がりがなくとも鳴は私の一人娘だ。その娘に恋人が……ましてや子供が出来たと聞かされた私の気持ちは怒りだったよ」
  「中学生がやってよい事ではない……それは分かっているね?」

恒一「……はい。軽率な行動だったと思います」
   「それでも僕は後悔はしていません。その、大変失礼な事だとは思いますけど」

父「……」

恒一「……あの! 少しだけ、いいでしょうか」

父「――言ってくれ」

洋介「……」

恒一「」スーハー
   「――僕はまだ子供です。本当なら引き離されても文句は言えない事も分かってます」

恒一「僕は鳴が好きです。ずっと一緒に居たいと思っています」
   「殴ってください。全部覚悟しています。でも、お願いします」


恒一「鳴を――僕にください!」ドゲザ

祖母「あら」

天根「おやま」

祖父「うんうん」

鳴「///」

洋介「……」

父「若いな……」フッ
  「顔を上げてくれ」

恒一「……」

父「実はな、今日来たのは君と鳴を別れさせるつもりだったんだ」

鳴「え?」

父「君がどういう人間だろうとね。美咲ちゃんもこちらで引き取って育てようと考えていた」

恒一「……もし、仮にそうなっても僕は」

父「ああ、そうだろうね」
  「改めて聞こうか。鳴をどう思っている?」

恒一「愛してます。これ以上ない程に」

父「鳴。お前は恒一君を――」

鳴「同じです。絶対に別れません」

父「」フー

洋介「見崎さん、子供の成長は早いものですなぁ」

父「全くです。こちらもあてられてしまいそうだ」


父「――三年だ」

恒一「え?」

父「君と鳴が籍を入れられるまで三年。その間に私を納得させてくれ」

鳴「それじゃあ……」

恒一「鳴!」ギュ

鳴「ぁ……」

恒一「……」ギュウ

鳴「――恒一」ギュ

洋介「これは……はは」

父「まぁ、今日は特別と言うことで」

祖母「ふふ」

天根「よかった、本当によかった」

祖父「めでたいのぉ」

美咲「? 二人ともどうしたのかなー?」ジー

怜子「駄目よみさちゃん、邪魔しちゃ。今一番いいシーンなんだから」

霧果(鳴、おめでとう)
   「これでずっと美咲たんと一緒に……」フヒヒ

怜子「? みさちゃんはこっちが引き取りますよ?」

霧果「は?」

怜子「いやだってお仕事もあるでしょう?」

霧果「いやいやいや、先生こそ多忙でしょう? 美咲たんはウチの娘の子ですし」

怜子「む。ウチの恒一君の子でもありますよ? それにみさちゃんも榊原って言ってるんですし……」

霧果「じゃあ今日から見崎美咲に変更ですね。語呂もいいですし」

怜子「は? 鳴ちゃんがお嫁に来るんですからそれは無いと思いますけど? 語呂? ギャグですかそれ」

霧果「じゃあ恒一君が婿養子で解決ですね。ちょうど彼も私に弟子入りしたいとか言ってましたし。というか人の名前をギャグ扱いだなんて教師としてどうなんですか? だから何年も副担任から抜けれないのでは?」

怜子「私の本業は画家なので。鳴ちゃんも絵に興味があるようなので、家族三人揃ってウチにくればイロイロ教えてあげられますし」

霧果「じゃあ美咲たんだけください」

怜子「何を言ってるんですか? 常識的に考えて家族は一緒に居る方が健全だと思いますけど?」ビキビキ

霧果「だったら皆ウチに来れば解決ですね」イライラ

怜子「ボケたんですか? 何か同じようなこと言われた気がするんですけど」ブチブチ

霧果「言いましたけど何か?」イラッ

怜子「」ブッチーン
   「ちょっと表行きましょうか。みさちゃん、ちょっとこの人片付けてくるわ」

霧果「」プッチーン
   「美咲たん、この三流女でお医者さんごっこしましょう解剖実験の」

怜子「上等だよ」

霧果「行くわよ」


美咲「えーっと……ぱぱ! ままー!」ダダダー

恒一「美咲。あの二人は?」

美咲「なんかふたりでおそといったよー」

鳴「? 散歩かしら」

<コイヤニンギョウオンナ! ジョウトウダヨアバズレメガネ!

天根「……お互い大変ですねぇ」

祖父・祖母「まったくですなぁ」


洋介「ほぉ、ロシアに」

父「インドですか。あそこは――」

恒一「何か皆勝手に盛り上がってるなぁ」

鳴「いいんじゃない? 私は三人でいられれば十分だし」

美咲「みさきはみんなといっしょがいいな。こんどゆみちゃんとやまいくの!」

恒一「山かぁ。運動にいいかもね」

鳴「……二人が行くなら行こうかな」

美咲「うん!」

恒一「ずっと一緒なんだし、三人でお出掛けは何時でもできるよ」

鳴「――そうね」ニコッ

恒一「まぁとりあえず、これからもよろしくね」ニコッ

鳴「うん。恒一、ありがとう」

美咲「むー! ぱぱとままだけー?」

恒一「ちゃんと美咲も一緒だよ。ずっとね」

鳴「あなたは私と恒一の娘なんだから」

美咲「えへへー」ニコニコ



そしてまた来年も再来年も三年三組に死者が紛れる。
それでも僕たちは生きていく。

おわり

・遂に本性が暴露された望月が新たな「いないもの」に
・昏睡レイプ! 野獣と化した赤沢
・怜子vs霧果ー激闘の果てにー



嘘です。
長くなってごめんね鳴ちゃん
仕事行ってきます

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