男「未来から来た?」ロボ娘「そうなんですっ」(204)

男「ふーん、そうなのか」

ロボ娘「ずいぶん淡白な反応ですね…。もしかして信じてないです?」

男「いきなり机の引き出しからでてきて挨拶がわりに家を半壊させられたからな。今さら驚かない」

ロボ娘「力を見てもらえば納得していただけるかと思いまして」

男「うん、納得。これ以上ないくらいに」

ロボ娘「よかったです!じゃあこれから宜しくお願いしますね!」

男「嫌だ」

ロボ娘「」

男「とりあえず家を元通りにしたらさっさと出ていってくれ」

ロボ娘「家を元通りにですか…」

男「未来から来たんならそれくらいできるだろ?」

ロボ娘「期待されているところ申し訳ないのですが出来ませんねえ」

男「使えねえな…。じゃあ金くれよ。マンションにでも住むから」

ロボ娘「ひどっ。っていいんですか?資料によればこの家は亡きご両親の遺されたものなのでは?」

男「ほう。お前はそうとしってこんな蛮行に及んだわけだな」

ロボ娘「いやちょっと張り切りすぎまして。本当は窓の外に向けていっちょぶちかます予定だったんですよ」

男「ま、過ぎたことはもういいよ。それより家をだな」

ロボ娘「チィ…家に思い入れがないんなら交渉材料にはなりませんね」ポチッ

男「……………なおせるじゃねえか」

ロボ娘「とにかくまず話を聞いてください!」

男「嫌だ…と、言いたいところだけどどうせ暇だし聞いてもいいぞ」ピッ

ロボ娘「テレビをつけないでくださいよ、テレビを」

男「大丈夫聞いてるからさ」カチカチ

ロボ娘「携帯をいじらないでくださいよ…」

男「『家に女の子型ロボがやって来たんだけど質問ある?』」カタカタ

ロボ娘「器用な人ですね…。って嫌がらせはやめてください!ちゃんと話を聞いて!」

ロボ娘「こほんっ。実は…貴方は未来からの刺客に狙われてるんです!」

男「」

ロボ娘「距離をとらないでください!私じゃありませんよ!」

男「なんか聞いたような話だな。机のなかから来たからてっきり俺と誰かをくっつけるのが目的かと思ったら」

男「液体金属と戦ったりするタイプの方かよ」

ロボ娘「はぁ?よくわかりませんが、性欲をもて余してるからといって私を襲わないでくださいよ」

男「」

ロボ娘「あ、ごめんなさい冗談です!無言で押し倒すのはやめてください!」

男「で、続きは?」

ロボ娘「つ、続きはその…こういうのは順序っていうのがありまして…まずは手を握るところからですね」

男「」

ロボ「は、話します!話しますから無表情で服を脱がせにかかるのはやめてください!」

男「ハァ。心配すんなよ、だいたいお前みたいなペタン娘に興味ねえから」

ロボ娘「ロボなのに無駄にぼいんばいんになっても仕方ないじゃないですか。そう、あんなの無駄なんですよ無駄無駄…」

ロボ娘「って話がそれましたね!実は貴方は未来において」

男「自我を持ったロボット達が人類に反逆するがそれに対抗する組織を立ち上げる、とかか?」

ロボ娘「え、何大それたこと言っちゃってるんですか?どっからどうみても平凡なあなたにそんなことができるとでも?」

男「」

ロボ娘「半笑いでズボンのチャックを下ろさないでくださいよ」

ロボ娘「ともかく。確かにロボットの中には人間のそれとかわりない『心』というものを手に入れたモノもいます」

ロボ娘「しかし人間とロボットは共存出来ています。人権を獲得しているロボットも少なくないです」

男「へぇ。じゃあ俺は何をしでかして何に狙われてるんだ?」

ロボ娘「浮気です。このクズヤロウ」

男「あ?」

ロボ娘「頬をひっぱらないでくださいよ」

男「おお、柔らかい。ってこうしてても普通にしゃべれるんだな」

ロボ娘「伊達にロボットやってませんよ」

男「しかしロボットって何かこう鉄むき出しでガッチャガッチャやってるイメージだが」

男「アンドロイド、っていう方がしっくりくるな」

ロボ娘「あ、アンドロイドって言葉知ってたんですね。バ、貴方にも分かりやすくロボットという表現をしていました」

男「」

ロボ娘「ちなみに性感帯はないので胸を揉んでも『あんっ』なんて言ったりしませんから揉まないでください」

男「」

ロボ娘「勝手に揉んでおいて残念そうな顔するのやめてくださいよ」

男「で、浮気っていうのは?」

ロボ娘「ここからさきは貴方の人生のネタバレになってしまいますけど、構いませんか?」

男「む…。じゃあなるべくバレは少な目に頼む」

ロボ娘「ほうほう、てっきり根掘り葉掘り聞き出されるかと」

男「どうせこういうのはなるようにしかならないんだろ?だったら聞かない方がまだ楽しみがある」

ロボ娘「ガキの癖に達観したふりして滑稽ですね」

男「」

ロボ娘「ストップ!流石にそれは不味いです!R18になってしまいます!」

ロボ娘「話が逸れまくりですが、要は貴方が浮気したことで発狂した方が時間航行する装置を開発して」

ロボ娘「ちょうどこの時代の貴方をかっさらってアレコレしようとしてるわけです」

男「まず、ひとつ目の質問。なんでこの時代なんだ?」

ロボ娘「さあ…。私にはあの方の気持ちはついぞ理解できませんで」

男「…ん?つまり、そいつとお前は知り合いなんだな?」

ロボ娘「まあいわば我々の母のような方ですよ。遠回しに言えば」

男「ふむ…?じゃあ次。お前は俺を守るために来たんだよな?…どうやって来た?」

男「そいつがタイムマシン?を作ったんならそれを使ってお前をわざわざ送ってこないだろ」

ロボ娘「なかなか鋭いですね。私はその方を止めようとして刺客と共に装置に巻き込まれたんですよ」

ロボ娘「まあ、あの状況から考えるにあの装置はもう使い物にならないでしょうから追加の刺客はしばらくないでしょう」

男「ん?…まてよ。お前は未来から来た、それこそ未来はずっと続いてるわけだから更に未来から刺客がくるんじゃないか?」

ロボ娘「…………。ま、まぁそれはそれですよ」

男「大丈夫かよ未来のアンドロイドさんよ…」

ロボ娘「ともかく!この私が来たからにはご安心を!刺客には指一本触れさせませんよ!」

男「待て。一緒に来たんならその刺客はどうしたんだ?」

ロボ娘「なにぶんあれも初運転でしたからね。恐らくこちらに出現する場所、時間が多少違うのでは?」

男「なんて適当な…」

ロボ娘「私が先に会えたのは幸運でしたね!」

男「ピンポイントで座ってる机の引き出しから出てきたからな。お陰でまだ腹がいたい」

ロボ娘「おもいっきりぶつけてましたからね…ドンマイです!」

男「話は分かった」

ロボ娘「信じていただけましたか!」

男「まあ話し半分ってところだな。家ももとに戻ったし」

ロボ娘「今はそれで構いませんよ。じゃあ今日は夜も遅いですし寝ましょう!」

男「俺はまだ滞在を許可した覚えはないんだが」

ロボ娘「さあ、どうぞ!横に来てください!」

男「ナチュラルな動作で俺のベッドに潜り込むな。しかもいつ着替えたんだよ。パンツ一丁にTシャツ」

ロボ娘「細かいこと気にしてちゃダメですよ!さあどうぞ!」

男「じゃあ失礼して」

ロボ娘「えっ」

男「んじゃお休み」

ロボ娘「えっ」

ロボ娘「あの…。普通こういうのって俺は床で寝るぜ!って遠慮する場面では?」

男「ぐー。すかぁー。ぴー」

ロボ娘「寝付くのはやっ」

男「んぐ…くかぁー」

ロボ娘「……ふふっ、貴方は本当に変わらないんですね」

ロボ娘「手を繋いだり…か。許されるなら、私もそうやってこの人と…」

ロボ娘「今は…今だけは…」キュッ

ロボ娘「これくらいは、許されますよね…」

ロボ娘「お休みなさい。ご主人様…」

男「ん…。ふぁ、よく寝たわ…。ん?」グイッ

男「なんだこいつ。俺のシャツ掴みやがって」

ロボ娘「ぐがぁ…んぎぐ…」

男「本当にアンドロイドかよこいつ」

ロボ娘「んごご……すかぁぴぷー……」

男「なんつーひでぇ寝相だ。大股おっぴろげで貧乳丸出しじゃねえか」

ロボ娘「んぐぅ……ごぽぉ…」

男「ふむ…」モミモミ

男「うむ、柔らかいが立派な貧乳だな。もみごたえなし!」

ロボ娘「………。朝っぱらヒトのおっぱい勝手に揉みしだいておいてひどい言いぐさですね」

男「よぅ、おはよう」モミモミ

ロボ娘「爽やかに挨拶しながら揉まないでくださいよ…。おはようございます」

男「俺はこれから学校だが、お前はどうするんだ?」

ロボ娘「自宅待機します」

男「え?大丈夫かよ。ちょっと眼を離したすきに拉致されるかもしれないぞ?」

ロボ娘「流石に衆人環視の中ではやらかさないと思いますよ。学校は安全のはずです」

男「そういうもんか?」

ロボ娘「そうですよ」

男「そうか…ところで」

ロボ娘「なんでしょう?」

男「油断させといていきなり転校生としてクラスにやって来るとかいうありきたりな展開をやらかしたら胸を」

ロボ娘「と、いうのは冗談ですよ実は転校生としてクラスに侵入して身近で守ろうかと思ってます」

男「最初から素直にそういえよ」

男「ふむ、今年も巨人はダメだな」モグモグ

ロボ娘「ご飯食べながら新聞読むのは行儀が悪いですよ」

男「このほうが効率的だろ」

ロボ娘「そんなロボットじゃあるまいし」

男「そういえばお前はなんかたべなくてもいいのか」?

ロボ娘「きっちり自分のぶんだけ用意して食べはじめてからそれを聞くんですか…」

ロボ娘「まあ、食べるというかエネルギー補給ですね。勿論しますよ」

男「だよな。なに食べるんだ?ガソリンとか飲むのか?」

ロボ娘「摂取する方法は人間のそれによく似てますね。口から取り入れます」

ロボ娘「で、未来はあらゆるエネルギー資源が枯渇しつつありますので対策も含め、」

ロボ娘「我々はなんと産業廃棄物等を摂取して動くんですよ。エコロジーでしょう?」

男「それはすごいな。で、お前は何をエネルギーにしてるんだ?」

ロボ娘「排泄物です」

男「…聞き間違いかな?今、うんこだのおしっこだのに属する言葉が聞こえたんだが」

ロボ娘「聞き間違いではありませんよ。ですからお食事が終わったら速やかに排泄物を提供してください」

男「冗談だよな?」

ロボ娘「冗談だったら…よかったんですけどね」

男「…」

ロボ娘「…」

男「絶対嫌だ」!

ロボ娘「まあ、そうなりますよね…。分かりました、いいですよ。学校に行く途中で拾い食いしますから」

男「やめろ!」

ロボ娘「でも昨日ド派手にぶっぱしちゃったから早めにエネルギーを補給しないと」

ロボ娘「戦闘どころか通常運行も不可能になりますよ。うんこだk」

男「やめろ」

男「くそ、困ったな…」ガシガシ

ロボ娘「うんこだk」

男「黙れ。…そうだ、これ食ってみろ。排泄物ですらエネルギーになるんだから食パンだって」

ロボ娘「残念ながら無理です。排泄物に類するもの以外を摂取した場合、それはそのまま排出されてしまいます」

男「なんて難儀なやつなんだ…。お前を作ったやつ頭おかしいだろ」

ロボ娘「ですね、私も心底そう思いますよ」

男「むむむ…」ガシガシ

男「ん?そうだ、髪の毛だって老廃物みたいなもんなんだ!これでどうだ?ちょうど切ろうと思ってたんだ」

ロボ娘「まあ…試してみましょう」

男「ホレ」

ロボ娘「だいぶさっぱりしましたね。その方が素敵ですよ」

男「そんなのどうでもいいから、ほら」

ロボ娘「では失礼しまして。……ハムハム」

男「(自分の髪の毛を食べられるって、妙な気分だな…)」

ロボ娘「……お!少し力がはってきました!ハムハム」

男「そ、そうか」

ロボ娘「ハムハム、ゴクン。ごちそうさまでした!これで通常運行なら当分もちそうです」

男「え、戦闘は?」

ロボ娘「残念ながら戦闘モードで行動した場合はもって五分ですね」

男「燃費悪いな…」

ロボ娘「元々エネルギーの絞り粕で動いているようなものですからね」

男「とことん難儀なやつだな」

ロボ娘「排泄物を直接頂けるのでしたら長時間の戦闘、高度な戦術行動もとれるのですが」

男「それは…却下だ。俺以外のもダメだぞ」

ロボ娘「私もご主人様以外のはできれば摂取したくないですよ」ボソッ

ロボ娘「便の提供に抵抗があるのでしたら、今夜から入浴された際のお湯は棄てずにそのままにしておいてください」

男「どうするんだ?」

ロボ娘「飲み干します。必要なもの(老廃物)以外はそのまま排出されますからちょうどいいかと」

男「う…む、まあそれくらいなら妥協しよう」

ロボ娘「ですがそれでは維持程度にしかならないと思います」

男「………。まあ、それはそのうち考える」

男「じゃあ行くか、遅くなっちまった」

ロボ娘「そうですね」

男「って、よく考えたらお前転入手続きとかどうなってんの?」

ロボ娘「貴方の学校が私立で助かりましたよ」

男「え?どういうことだ?」

ロボ娘「そういうことですよ」

男「えっ、なにそれこわい…」

男「しかし制服いつのまに調達したんだよ」

ロボ娘「未来のパワーでちょちょいのちょいですよ」

男「みらいの ちからって すげーっ」

ロボ娘「ところでどうです?似合いますか?」

男「似合ってる似合ってる」

ロボ娘「なんでそんなおざなりなんですか…」

男「だって致命的に 胸 が 無 い から」

ロボ娘「そればっかりですね」

???「おはよう、男」

男「おう、幼か。おはよう」ニコッ

幼馴染「うむ、おはよう。・・・そちらは?」

ロボ娘「っ!」

男「あ、ああ。親戚の子さ。うちに住む事になったんだ。今日からうちの学校にくるんだ」

ロボ娘「(ちょっ!!)」

幼「・・・男の家に一緒に住む、だと?」ギロッ

ロボ娘「(あわわわわ・・・)」

男「まあそういうこった。残念だなー、こいつが幼くらい胸があったら俺も幸せなんだけどな」

幼「む。こ、こらそういうことを人前で言うんじゃない、恥ずかしい・・・」

男「いやー、ほんといい胸だな!・・・ところでお前がこんな時間に登校してるなんて珍しいな」

幼「ん、いやなに、ちょっと朝から用事があってな。少し遅れただけだ、それで今日の――」

ロボ娘「(ほっ。)」

男「じゃ、また昼にな」

幼「うむ、またあとで」

ロボ娘「さ、さよならー」

幼「」ギロッ

ロボ娘「」ビクッ


男「ふむ、さて、と」

ロボ娘「あ、では私は職員室に向かいますのでこれで」

男「まあまて」ガシッ

ロボ娘「ふんにゅっ!?」

男「お前、幼にあからさまに怯えてたな?」

ロボ娘「は、はてなんのことでしょう?」

男「・・・さっさと吐け。じゃないとお前の胸の」

ロボ娘「じじじ、じつはあの人が刺客を送った張本人なんですうううう」

男「ふむ」

ロボ娘「ってあれ、驚かないんですね」

男「お前、俺が浮気して誰かを怒らせたって言ったよな?」

ロボ娘「え、ええ。あれはもう怒っているっていう次元ではありませんでしたが」

男「それだ。そういうやつに一人心当たりがあってな。それがあいつだ」

ロボ娘「見た目に反して結構鋭いところあるんですね」

男「」

ロボ娘「やめましょう!HR前の人が少ない時間だからと言って廊下で胸をまさぐるのはやめましょう!」

男「あいつは昔から思い込みが激しいところがあってなぁ」

男「例えばただ偶然クラスの子と帰り道が一緒になって並んで帰ってただけで」

男「次の日の朝その子が何故か登校してこなくてさ」

男「先生がいうには急に登校拒否になっちゃってって話でな」

男「で、その日の放課後あいつと一緒に帰ってるときにな笑顔でな」

幼『男は私とだけ一緒に帰ればいいんだ。他の女なんて必要ないだろう?』

男「だってよ。いやーあれはちょっと怖かったな」

ロボ娘「ちょっとなんですか?!っていうか偶然一緒に帰った子すごいとばっちりですね!」

男「まあ気の毒だったな。俺もあそこまでやるとは思わなかった」

ロボ娘「そんな淡白な・・・。罪もない子が登校拒否に追い込まれてるんですよ?」

男「あの子、胸が残念だったからな。そんなに気にならない」

ロボ娘「うーん、わかってはいたけどこの人もなかなか鬼畜で最低だ!」

ロボ娘「ってそれ私も狙われるんじゃないですか?さっき一緒に登校してましたし」

男「まあ、昼飯一緒に食うときに色々言い含めておくよ。お前はくんなよ。あいつ不機嫌になるから」

ロボ娘「それは、まあ、いいですけど。・・・あの、そこまでされてなんで拒絶しないんですか?」

男「俺が?あいつをか?そりゃないな。俺はあいつに惚れてるんだ」

ロボ娘「・・・正確にはおっぱいに、ですよね」

男「なかなか分かってきたじゃないか」ニコッ

ロボ娘「ホント、変わらないなぁ。変わらな過ぎて泣けてきますよ」

男「あ?ブツブツ言ってないでそろそろ職員室行ったらどうだ、貧乳」

ロボ娘「あんたが呼び止めたんでしょうが!しかも貧乳貧乳うるさいですよ!」

男「おい、声がでかいぞ?結構みられてるが」

ロボ娘「っ!で、では失礼します!」

男「忙しい奴だな」

担任「えーじゃあ転校生を紹介するー。えー、入って来なさいー」

ロボ娘「失礼します」ガラガラ

ざわ・・・   ざわ・・・・
   ざわ・・・  ざわわ・・・

クラスメイトA「やべえ、かわいくね?」

クラスメイトB「スレンダーね・・腕も足も細い・・・それに綺麗・・・」

クラスメイトC「髪の毛なんだあれ・・・銀色なのに光を反射したらピンクに見えたり金に見えたり・・・」

クッラスメイトゥD「ビューリフォー・・・エン、ファンタスティック・・・」

担任「えー、お前たち、静かにしなさい。えー、では転校生さん、自己紹介を」

ロボ娘「はい。みなさん、初めまして。■■■と申します」

パチパチパチパチ

ロボ娘「そこの席に座っている男さんは遠い親戚にあたります」

ロボ娘「この学校に転入するに際して彼の家に住む事になりました」

ロボ娘「海外生活が長いため皆さんにはご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」

クラスメイトA「え・・・?男って確か一人暮らしだよな?」

クラスメイトC「え、やばくね?あんな可愛い子と一緒に暮らすとかやばくね?」

クッラスメイトゥD「みな落ち着きたまえ、彼はブルンバスト以外に興味はないはずだ」

男「まて、訂正させろ。乳はでかけりゃいいってもんじゃねえ。バランス、カタチそれに」

クラスメイトA「あ、そういえばそうだったな!なら安心だ!」

クラスメイトC「まあお前なんて相手にされねえだろうけどなww」

クラスメイトA「あぁ?」

担任「えー、おい、こら、静かに静かに」

担任「えー、では席は、えー」

□□□□□□□
□□□□□□□
□□□□□□□  ■=男
□□□□□□□
□■□□□

担任「えー、男くんの左隣が空いてるな。えーそこに座りなさい」

クッラスメイトゥD「ノゥ!ティーチュアー!私が座ってまぁす!」

担任「えー、君は右から二番目の列の最後尾に移動しなさい」

クッラスメイトゥD「マイガッ・・・何ゆえホワイ・・・」ガダダッ

ロボ娘「そういうわけで、男さん、よろしくお願いしますねっ」

男「ああ、うんはいはい」

ロボ娘「くっ、学長の圧力まで使って隣に来たのにこの淡白さですよ・・・!」

教師「で、アル辛してー」

ロボ娘「」カリカリ

男「・・・(ふうん、黙ってれば悪くないんだがなぁ)」

ロボ娘「」カリカリ

男「これでもう少し胸があればなぁ」

ロボ娘「思考がダダ洩れですよ。しかもひどいところだけ!」

教師「そこぉ!死語は筒染みなさい・・・」

男「お前のせいで怒られたな」

ロボ娘「くっ・・・なんたる理不尽ッッ」

男「ふう、あっというまに昼休みだ」

ロボ娘「起きてたの一限だけじゃないですか!」

男「まあ気にするな。いつものことだ」

ロボ娘「そんなんで進学できるんですか・・・」

男「なんとかなるもんさ。んじゃ、ちょっと行って来る」

ロボ娘「あ、はい・・・」


クラスメイトA「あ、■■■ちゃーん!一緒に弁当どう?」

クラスメイトC「いやいや俺と一緒にさ!」

ロボ娘「あ、えっと、私お昼は食べないようにしてるので・・・」

クラスメイトB「ええ、もしかしてダイエットでもしてるの?!そのスタイルで!」

ロボ娘「い、いえ。ええっと、その宗教上の理由といいますか・・・」

一同「へえ、なるほどぉ・・・」


男「ま、あの分なら大丈夫そうだな」

幼「やあ、遅かったな」

男「悪いな」

幼「いや、構わん。待つのには慣れている。ほら」

男「おう、いつもありがとよ」カパッ

男「うむ、これだ!白米の上に二ヶ所桜田楽!一度鶏そぼろだった時はどうしようかと思ったな」

幼「あ、あれはっ、男が私をからかうからっ」

男「おいおい、あんまりプルプル震えるなよ。お前の顔を見て話せなくなっちまう」

幼「い、いくら男でもそこまで凝視されると恥ずかしいのだが…」

幼「なぁ、ところで朝の女子の件だが。遠い親戚だと?」

男「ああ、そうだよ」

幼「私の把握してる限りでは男に同い年の親戚などいなかったはずだが」

男「海外から帰ってきたんだよ。帰国子女って奴?」

幼「…その話、私の眼を見ながら嘘ではないと誓えるか?」

男「おう、誓うぜ」

幼「私の眼は胸にはついてないのだが…」

男「なに、心配すんなよ。あんな男以上女子未満な奴は俺のストライクゾーンには入っちゃいねえよ」

男「いやむしろ俺がバッターだとすると同じ球場にも入ってないレベル」

幼「……ふっ、ふふ、そうか!」

男「おうよ。俺にはお前だけだぜ」

幼「まったく、『今のところは』というだけの癖に」

男「~♪」

男「ふう、美味かったぜ。ごっちそうさん」

幼「うむ。いつも綺麗に食べてくれるから私も嬉しいよ」ソワソワ

男「…」

幼「…」ソワソワ

男「…ほら、どうしたんだよ。いつもみたいに来いよ」

幼「う、うむ…」ソロソロ

幼「ふ、…は、はぁ………落ち着く………男の膝の上………幸せで……溶けそう……」

男「よしよし」

幼「頭撫で撫で好きぃ……男、好き……大好き……」スリスリ

男「うむうむ」

幼「幸せ……ずっとこうしてたいのに……他のものなんていらないのに……」

男「ああ、そうだな」

キーンコーンカーンキン

男「鳴ったぞ」

幼「嫌だ…離れたくない…」

男「放課後までの我慢だ」

幼「我慢できない…。男と一緒にいたい…」

男「仕方ないだろ。クラスっていうか学年違うんだし」

幼「……留年する。やっぱりもっと早めにそうしておくべきだったんだ」

男「それはダメだって言っただろ。お前折角頭いいんだから」

男「学校だって…俺の志望校ってだけでここにしやがって。俺の志望動機なんて家に近いからだぞ」

幼「結構なことじゃないか。私も男の近くにいられるからここを選んだ」

男「お前って奴は…、何にせよ留年なんてダメだからな」

幼「男は…私と一緒じゃ嫌なのか?」

男「そんなわけないだろ。で、甘えた顔してもダメだからな。ほら解散解散」

幼「むう、……では放課後にな」

ロボ娘「あっ!お帰りなさい!どうでしたか?」

男「まあ、何とか説得できたよ。多分、きっと、恐らく」

ロボ娘「全く自信なさげじゃないですか!本当に大丈夫なんですかぁ…」

男「ぶっちゃけ大丈夫じゃないと思う。夜道に気を付けてくれ」

ロボ娘「ノォオウ!」

男「おい、なんかうつってんぞ」

クッラスメイトゥD「」 ガタッ

男「座ってろモブヤロウ」

ロボ娘「勘弁してくださいよう。只でさえ刺客との戦闘があるかもしれないのに無駄なエネルギーなんて使いたくないですよ」

男「仕方ないな。あいつと一緒にできるだけゆっくり帰るからお前先に帰れよ」

ロボ娘「言い方酷すぎでしょう!っていうか護衛どうするんですか!」

男「あいつがいるから平気だろ」

ロボ娘「あの人ホントハイスペックですね」

ロボ娘「っていくらなんでも生身でロボットと闘うのは無理ですよ!」

男「仕方ないな、じゃあ絶対にあいつの視界に入らないところから俺らを尾行しろ」

ロボ娘「一緒に帰るっていう選択肢はないんですね…」

男「確かにそれだと護衛も出来てお前も安全だな」

ロボ娘「何ていうか三竦みの関係みたいになってますね」

男「だけど、お前一緒に帰ってる間ずっとプレッシャーかけられるぞ」

ロボ娘「う、…ですよねえ」

男「諦めて尾行にするんだな。あんまり近づくなよ。しっしっ」

ロボ娘「やだ、私の扱い、酷すぎ…?」

キーンコーンカーンキン

ロボ娘「というわけで放課後護衛タイムです」

男「じゃあ俺は幼誘って帰るからな」

ロボ娘「私をアレコレするために断ったりしませんかねえ」

男「俺が誘うのにあいつが断るわけないだろ」

ロボ娘「うざっ」

男「」

ロボ娘「人目があるのに手をワキワキさせながらにじり寄らないでくださいよ!」

男「人目がなかったらいいのか?」

ロボ娘「えっ、いや、…そ、そのう…で、できれば電気消して二人っきりで…」

ロボ娘「あ、勿論眼を見て愛の言葉を囁きながら…、あっ大事なのはそこまでの過程も」

ロボ娘「っていねええ!」

幼「む、早かったな」

男「おう。一緒に帰るだろ?」

幼「勿論だ」

男「大変だな。生徒会長の仕事もあるのに毎日のように俺と帰って」

幼「勘違いするなよ?」

幼「私にとっては男と一緒にいることが何よりも優先されるんだ。その他は全て些事だ」

幼「そうだ、中学の時のあの日もそうしていればあんな女と男を一緒に帰らすこともなかったのだ」

男「まあまあ、過ぎたことはいいじゃないか」チラッ

ロボ娘「」コソコソ

男「(近い近い)」シッシッ

ロボ娘「」ガーン

幼「む、どうしたんだ?」

男「いや、虫が飛んでてな。俺の幼に触れようとしてたから」

幼「お、俺のって…ば、ばかっ………もっと言っていいぞ……」

ロボ娘「ここまで離れれば大丈夫でしょう」

ロボ娘「ご主人様、楽しそうだな……あの人も」

ロボ娘「あの嫉妬深い一面がなければ完璧な人なのに」

ロボ娘「そうすれば私ももう少しはご主人様に…」

ロボ娘「ホント、ひどい身体にうまれてしまったもんですよ…」

ロボ娘「あっ、あんなに近づいて…いいなぁ」

ロボ娘「…どうして、……えっ?!これは!」

ロボ娘「次元震!『早すぎるっ』!!」

ロボ娘「ご主人様っ」ダッ

男「で、俺は言ってやったのさ。チョモランマ山脈ってな」

幼「相変わらず男の言うことは半分以上理解できないな」

男「えっ、そうか?」

幼「うむ。……ま、まあそんなところも、好き、だぞ?」

男「はは、よせやい」

??「ターゲットを発見」

男「あん?」幼「む?」

ロボ娘Ⅱ「これより捕獲を開始する」

男「なっ――――」



男「なんて、素晴らしいバストだ…」

男「」フラフラ

幼「男っ、下がれ!こいつ、何か危険だ!」

男「はっ!こいつが刺客か?確かになんて危険な奴だ!」ジッ

ロボ娘Ⅱ「ふん、データ通りだな」ブルボンッ

男「ホ、ホアー!ホアアー!ホアー!」

幼「男、落ち着け!」ギュッムニュッ

男「おれは しょうきに もどった」

ロボ娘「とあーっ」ズササッ

ロボ娘「華麗に参上ロボ娘ちゃん!ここは私に任せて先に帰って!」

幼「あなたは今朝の…!何を馬鹿なことを!男は私が守る!退きなさい!」

ロボ娘「ひぃっ」

ロボ娘Ⅱ「茶番はその辺りで結構。…貴様、先代だな?」

ロボ娘「う、やはりあなたは…」

ロボ娘Ⅱ「そちらがこの時代のマスターか」

幼「何を訳のわからないことを…」

ロボ娘Ⅱ「マスターからこの時代のマスターが妨害に入るだろうと警告されていた」

ロボ娘Ⅱ「まさにその通りになったな。それに、そこの産廃もな」

ロボ娘「だっ、だれが産廃かっ!」

ロボ娘Ⅱ「貴様がターゲット捕獲の任を怠っているから私が来ることになったのだ。いい迷惑という奴だ」

ロボ娘「っ、そ、それは…、あの、男さん、これには訳が……」

男「エベレスト級が二人…形、大きさ、バランス、全ての調和が正に黄金率…」

ロボ娘「全然聞いてないですね、はい!しかも私が眼中にない!」

幼「訳のわからないことをいっていないで速やかに私と男の前から消えなさい」

ロボ娘「うわあ、どうみても私も勘定に入ってますよ」

ロボ娘Ⅱ「残念ながらその命令には従えない。私のマスターはあの時代のマスターだけだ」

ロボ娘Ⅱ「抵抗されるのなら多少無茶をしてもいい、という許可を得ている」

ロボ娘「や、やめなさい!相手は人間ですよ!」

ロボ娘Ⅱ「ふん、―――推して参る!」

ロボ娘Ⅱ「滅びのバストストリーム!」ボシュッボシュッ

男「あ、あっ、あれは!おっぱい!おっぱいミサイル!」

男「うおおっ!おっぱい様あああ!!」ダッ

幼「っ、男っ!」ダッ

ロボ娘「あ、アホご主人様ー!」

男「ん――……んむ?おれはいったい何を」

ロボ娘「ご主人様!無事ですか!?」

男「んあ、あ、俺か?俺は何ともないが…そうだ、幼が俺を庇って!」

幼「ん……む……」

男「畜生!俺の、俺のせいでっ!」

ロボ娘「ホントですよ!なにやってるんですかあなたは!」

ロボ娘Ⅱ「心配するな。エフェクトこそ派手だがただの麻酔弾だ」

幼「ん、…むにゅ……男…」スヤスヤ

男「あ本当だ。お!おっぱいが戻ってる!」

ロボ娘「少しは反省してくださいよ!」

ロボ娘Ⅱ「さて、これで邪魔者が一人減ったわけだ」

ロボ娘「男さんっ、下がって!」

男「お、おう」

ロボ娘Ⅱ「邪魔をしないで貰えると助かるな、先代殿」

ロボ娘「私の全力をもって邪魔させてもらいます!」

ロボ娘Ⅱ「やれやれ、こちらにいられる時間はそう長くないというのに」フッ

ロボ娘Ⅱ「前時代の型が新型に勝てるとでも?」ドガッ

ロボ娘「っ!」

ロボ娘Ⅱ「残念ながら貴方は手加減する対象には入っていない。壊すつもりで行く」

ロボ娘「上等ですよ!―――バトル、モード!」ウィィィィン

男「こ、これが…こいつの戦闘状態…」

男「金色の粒子が髪から舞って………綺麗だ…」

ロボ娘「…また、誉めてくれましたね」

男「あ?」

ロボ娘「さあ、いきますっ!」

ロボ娘Ⅱ「ふん、完全オーダーメイドの実力みせてもらおうか」

ロボ娘「」ドガッ

ロボ娘Ⅱ「」バギィッ

ロボ娘「」 ズドムッ

ロボ娘Ⅱ「」メギャン


男「…まあ、ロボットだし気合いの掛け声とかださないよね。なんか盛り上がりにかけるね」

ロボ娘「(実力は)」

ロボ娘Ⅱ「(互角。流石はマスターの最高傑作)」

ロボ娘「(だけど私には――)」

ロボ娘Ⅱ「(しかし私のエネルギーはフルにしてある。そしてマスターの予想が正しければ)」

男「お、おい!どうした!何か押され始めてないか?!」

ロボ娘Ⅱ「(ろくにエネルギーを補給できていないっ……やはりな!)」ドガッ

ロボ娘「…!」

ロボ娘Ⅱ「勝負、あったようだな」

ロボ娘「ま、まだっ…」グググ ガクン

ロボ娘「あ、あぁ……バトルモードが、解除、されて…」

男「おいっ、ロボ娘!しっかりしろよ!」

ロボ娘「あ、ご主人、様…私の、名前…」

ロボ娘「(せめて、ご主人様だけはっ!)」ギュッ

ロボ娘Ⅱ「なんのつもり……まさかっ、離せ!」

ロボ娘「グランドクソス!」ジュジュリリュワン

ロボ娘Ⅱ「ぐ、……お、のれ………」

男「だ、ダセエ…しなんかクセエ」

ロボ娘「ひ、……ひどっ……」ガクン

男「お、おい!しっかりしろ!どうなったんだ!」

ロボ娘「予備タンの、エネルギーも、使って…ちょっとした、必殺技を、使いました……」

男「必殺技?」

ロボ娘「周囲を、汚染する……技です、相手は、精密機械、の、塊ですから、自己洗浄、機能。終わるまで停止、します」

男「き、汚ねえ。いろんな意味で汚ねえ…」

ロボ娘「ひ、ひどっ…」

男「お前は大丈夫なのかよ」

ロボ娘「私は、特別中の、特別製ですから…」

ロボ娘Ⅱ(システム)「自己洗浄完了まで、10% ………20%………」

ロボ娘「はや、く、逃げてくだ、さいっ」

男「ならお前もっ、っておもっ」

ロボ娘「こ、こうみえても、ロボットなもので…それより、あの人を…」

男「奴の目的は俺とお前だ!あいつは安全のはずだ!」

ロボ娘「そ、ですけど、そう、じゃなくて!」

ロボ娘「きっと、おいていったら、あと、こわいですよ…」

男「それは確かに」

ロボ娘Ⅱ(システム)「50%」

ロボ娘「とにかく、はやくにげっ」

男「でも、逃げたところで俺一人では…」

ロボ娘「なら・・・私に・・・エネルギーを!」

男「そ、それは・・・しかし・・・」

ロボ娘Ⅱ(システム)「60%」

ロボ娘「躊躇っている、場合じゃ、ない、です!」

男「うっ」

ロボ娘Ⅱ(システム)「70%」

ロボ娘「『ご主人様』!はやくっ・・・!!」カパッ

男「う、うう・・・ち、畜生っ!!」ボロン

ロボ娘Ⅱ(システム)「80%」

ロボ娘「ハムッ・・・」

男「おおうっ・・・」

ロボ娘Ⅱ(システム)「90%」

ジョ、ジョジョジョロロロロロロ・・・  ゴキュッゴキュッ・・・

ロボ娘Ⅱ(システム)「100%・・・システム、再起動」

ロボ娘Ⅱ「く・・・味なまねをしてくれたな!」

ロボ娘「っ・・・ふう・・・」

男「ああ・・・俺は・・・ヒトとして・・・大切な何かを忘れてしまったような気がする・・・」

ロボ娘Ⅱ「ま、さか・・・補給したのか、エネルギーを!」

ロボ娘「」ニヤリ

ロボ娘Ⅱ「ふ、不潔な!!」

ロボ娘「う、うっさいですよ!私だって好き好んでやってるわけじゃないんですっ!」ダッ

ロボ娘Ⅱ「う、うわっ、よるな!エンガチョだ!!」

ロボ娘「うわあああああん!」

男「」ブツブツ

ロボ娘Ⅱ「っく、強い!」

ロボ娘「やはりっ、あのヒトの技術力はどうやら、」

ロボ娘「私とあの装置を作ったときがピークだったみたいですね!」ドグワォン

ロボ娘Ⅱ「くっ・・・」ズザザッ

ロボ娘「貴方を送り込んできた装置は制限時間があるみたいですね」

ロボ娘Ⅱ「貴様を送り込んだ装置はその一回限りで壊れたと聞いたがな」

ロボ娘「ああ、あれは私が転移直前で壊したんですよ」

ロボ娘Ⅱ「な、に・・・貴様、最初からそのつもりで・・・」

ロボ娘「・・・ご主人様は、私が守る!」

ロボ娘「ギガトン・プリズン(糞の牢獄)!」ジュボウウウウン

ロボ娘Ⅱ「おの、れ・・・私が、やぶれても、つ、つぎの、私が・・・!」ガクガクガク ゴドォオン

ロボ娘「そのときはまた、私が守るのみです」キメッ  チラッ

男「(汚ねえ技だなぁ)」

ロボ娘「微塵も賞賛の気配が無いです!」

幼「ん・・・?ここは・・・」

男「おう、おきたか?」

幼「お、男?!風呂上り・・・?こ、ここは男の部屋で・・・ベッドの上で・・・ま、まさかっ!」

男「いや、残念だけどそういうことにはなってないぞ」

幼「む・・・残念だ」

男「そういうのはお互い成人してからの約束だろ」

幼「わっ、わかっている・・・む、では私は何故・・・」

男「お前、変質者から俺を庇って気絶しちまったんだよ」

幼「ん、そう、いわれてみれば・・・そうだったような・・・」

男「そうそう、全く心配したぜ」

幼「・・・っ!私のことより、男は?!怪我は無いか!」

男「ああ、問題ないぜ。親戚の残念おっぱいが追い払ってくれたからな」

幼「・・・そうか。そうか・・・」

男「おいおい、そんな怖い顔すんなって」

幼「だ、だが私が守りたかったのに・・・」

男「俺はお前がこうして無事なだけで・・・嬉しいぜ」ギュッ

幼「はふぅあ・・・だめだ・・・抱きつかれたりなんて、したら・・・脳みそ・・・とろけるぅ・・・」

男「」ナデナデ

幼「ほふぁ・・・」


男「落ち着いたか?」

幼「ふぁい・・・」

男「よしよし、どれ、立てるか?」

幼「ふぁい・・・」フラフラ

男「ううむ、やりすぎた」

男「本当に送っていかなくて大丈夫か?」

幼「ああ、家までほんの五分ほどだからな」

男「ま、そりゃそうだが」

幼「ほ、本当は泊まりたいんだが・・・」チラッ

男「だからそういうのは、」

幼「わ、わかっている!・・・それじゃ、男、おやすみ」

男「おう、おやすみさん!」

幼「・・・」

男「ん?どした?忘れ物か?」

幼「一応・・・一応、あの子にもお礼を言っておいてくれ!」ダッ

男「あ、おい!・・・そんなに真っ赤になって恥ずかしがることかね」

男「・・・ま、いい傾向かもな」

男「さて、あいつは・・・」

男「おい、どこだー?おーーい!」

男「返事がねえ・・・まさか」

男「刺客を倒したからって黙って帰ったんじゃ・・・」

男「おーーい!返事を・・・ん?風呂、明かり消したよな?ここか?」

ガラッ

男「おい、あっ」

ロボ娘「ふえっ?!」ゴキュッゴキュッ

ロボ娘「や、いやああ!見ないでっ見ないで下さい!!!」

ジョロ、ジョロロロオオオオシャワンワンワー

男「こんなところにいたのかよ。探したぞ」

ロボ娘「一部のヒトには超ご褒美のサービスシーンが華麗にスルーされたっ?!」

男「で、どういうことなんだ?お前が本当は刺客だったって」

ロボ娘「あの、出来れば服着て部屋でお話したいんですけど・・・」


男「で?」

ロボ娘「えっと、その・・・私って、ほら、その、ないじゃないですか」

男「ああ。おっぱいがない」

ロボ娘「そうですけど!!・・・うぅ、まあそれにも理由がありまして」

ロボ娘「私は実は、貴方とあの人のメイドロボなんですよ・・・」

男「ほう、メイド。巨乳がそのエプロンドレスを押し上げる様がもはや神々しいあのメイド」

ロボ娘「それは貴方の偏見ですけど・・・まあ、ともかくメイドロボなのです」

ロボ娘「貴方を養うためにあの人は日夜研究と開発にいそしんでまして」

ロボ娘「家事や、あなたのお世話などどうしても手が回らなくなることが多くなりまして」

男「まて。・・・俺を養う?」

ロボ娘「ニートって奴ですよ。とはいってもあの人が貴方を人目に晒したくないから、」

ロボ娘「という理由で貴方にお願いして、それを聞き届けているっていう状態ですかね」

男「なるほど」

ロボ娘「で、私が造られることになったわけですが」

ロボ娘「あの人は本当は男性型を造るつもりだったんですよ」

男「馬鹿な!身の回りの世話をしてくれるのは巨乳メイドさん以外ありえない!」

ロボ娘「それ。それですよ・・・貴方がそうやってダダをこねたから私が造られたんです」

男「え?でもお前胸無いじゃん」

ロボ娘「そうですね!・・・まあ、色々話し合った結果私で妥協って形になったんですよ」

男「ふむ、まあ・・・胸なしでも男よりはマシだからな・・・」

ロボ娘「まあそういうことですよ。あの人もこれなら大丈夫だろう、と」

男「全く、信用無いぜ。俺がロボットにすら欲情するなんて思ってるのかあいつは」

ロボ娘「実際、さっきの巨乳ロボに欲情してましたよね」

男「さ、話を続けてくれ」

ロボ娘「・・・」

ロボ娘「で、私のエネルギー源についてですが」

ロボ娘「こんな汚いものをエネルギーにして動いてるようなロボット」

ロボ娘「嫌悪の対象にはなっても恋慕する対象にはならない・・・違いますか」

男「うん、普通そうだな」

ロボ娘「もっと気を使ってくださいよ!!」

ロボ娘「つまり、私があんなものをエネルギーに利用しなければならないのも理由があったんですよ・・・」

男「さすが幼だな・・・徹底してる」

男「でも、そんなのに家事まかせていいのかよ?ばっちいぞ?」

ロボ娘「いい加減泣きますよ?!」

ロボ娘「・・・さすがに衛生面に問題があったらまずいので、私は特に自己洗浄能力が強力なんですよ」

ロボ娘「具体的には排泄物を摂取してものの数秒でディープキスしても問題ないレベルです」

男「ほー」

ロボ娘「でも、そうとは分かっていても嫌なものでしょ?」

男「確かに」

ロボ娘「うぅ・・・。まあ、あの人の狙い通りってわけです」

さるった

ロボ娘「(でも・・・)」

男「?」

ロボ娘「(そんな私にも、貴方は普通に接してくれた・・・)」

ロボ娘「(口汚いところはあるけど・・・他のヒトみたいに遠ざけたりしなかった)」

ロボ娘「(だから、私は・・・)」

男「おい、続きは?」

ロボ娘「あ、はい。で、まあ普通そんなのだったらお互い憎みあっててもおかしくないでしょ?」

男「ふむ。俺は嫌悪感を、お前はひどい扱いをする俺を憎んで、か?」

ロボ娘「そうです。あの人もそう思って私を選んだみたいですね」

男「変な話だな、新しく誰をなんとも思ってない奴を送ったほうが成功率高そうなのに」

ロボ娘「さっきのあの子みたいにですね。・・・まあ、前も言いましたけどあの人の考えは理解できませんよ」

男「ふーむ、なるほどなぁ・・・」

ロボ娘「まあそんなところですよ」

男「お前はこれからどうするんだ?」

ロボ娘「え?どうするっていいますと?」

男「いや、刺客も倒したし未来に帰るのか?」

ロボ娘「えっ」

男「あ?」

ロボ娘「そこは『えっ』って返してくださいよ」

男「」

ロボ娘「珍しい・・・胸に行かず尻を撫で回し始めるなんて・・・」

ロボ娘「ってやめてくださいよ!」

男「で?」

ロボ娘「っていうか帰れませんよ。帰り方もわかりませんし」

男「なん、だと・・・」

ロボ娘「そういうわけで末永くよろしくお願いしますね、未来まで☆」

男「そこは『未来で待ってる』してくれよ・・・」

ロボ娘「いやー今日は疲れましたね!ささ、もう横になりましょう!」

男「だから勝手にもぐりこむな。しかも今日はネグリジェかよ」

ロボ娘「ふふ、興奮するでしょう?」

男「さ、明日も早いしさっさと寝るぞ。おやすみ」

ロボ娘「ちょっとは構ってくださいよおおおお!!!」



??「クソ、上手くいかない・・・!何故だっ!!」

??「いや、そうだ・・・ここをこう、改良すれば・・・ふひ、そうだ、そうすれば・・・」

??「まっててくれ・・・男・・・すぐ、もうすぐ、君に・・・きっと会いにいける・・・きっと・・・」

EんD

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