佐藤「さかきばらくんはわたしのもの」(77)

*Anotherの榊原恒一と佐藤和江の短編エピソードです


―― 3年3組 教室 ――

恒一「東京からやってきた榊原恒一です。よろしくお願いします!」

女性陣「///」

佐藤「・・・・・・」

久保寺「・・・では、榊原くんは空いている佐藤さんの隣の席に座ってください」

恒一「あっ、はい」

恒一「えっと、佐藤さん・・・だよね? これからよろしくね(ニコッ)」

佐藤「・・・よろしく」

赤沢「恒一くん、もう気胸は平気なの?」

恒一「あ、うん。今のところは大丈夫だよ。心配してくれてありがとう♪」

赤沢「そ・・・そう//」

有田「ところで榊原くんってイケメンだよね~! 東京でもモテたでしょ?」

恒一「そ・・そんなことないよ//」

有田「じゃあお近づきの印に、放課後にでも私と一発ヤっちゃう!?」

恒一「ヤっちゃわないよ(苦笑)」

赤沢「ちょっと有田さん!初対面なのにいきなり下品なこと言わないの!」

有田「でへへ//」

佐藤「・・・(ガタッ)」

江藤「あれ、佐藤、どうかしたのか?」

佐藤「・・・ちょっとトイレ」

渡辺「じゃあ私も付き合うとしよう」

江藤「じゃ私も行くわ~」

恒一「ところで、佐藤さんってどんな子なの?」

綾野「おやおや、こういっちゃんはあぁいう子が好みなのかな?」

恒一「いっ・・いや// せっかく席が隣同士だから仲良くなりたいしね」

桜木「佐藤さんは・・・そうですね~。どちらかというと大人しい人ですね」

有田「ん~・・・ちょっと何考えてるか分からない時があるよね~」

赤沢「ま、江藤さんや渡辺さんが彼女と仲が良いみたいね。気になるなら彼女たちに聞いてみたら?」

恒一「なるほど、そうしてみるよ!」

―― 女子トイレ ――

ジャ~~ バタン

江藤「ふぅ~、すっきりしたぁ!」

渡辺「・・・ところで佐藤、何かあったの?」

佐藤「・・・転校生」

江藤「あー榊原ってやつ? 男のくせにちょっとナヨっちいよな~」

渡辺「ふふっ、江藤は相変わらずバッサリ切るな」

江藤「ま・・まぁでも見た目は悪くはないけどな//」

佐藤「わたし・・・」

江藤・渡辺「「えっ?」」

佐藤「わたし・・・さかきばらくんとむすばれる運命にあるとおもうの」

江藤「えっ・・・えぇ~~~~!??」

渡辺「おや・・・これは面白いことになってきたな(笑)どうしてそう思ったんだい?」

佐藤「・・・だいろっかん」

江藤「何となくかよ! でっ・・・でもまぁ、ここは親友として応援させてもらうぜ!」

渡辺「そうだね。佐藤が男に興味を持つなんて初めてのことだしね」

渡辺「ふふっ・・・それにちょっと面白いことになりそうだしね(チラッ)」

江藤「(?)」

佐藤「・・・ありがとうふたりとも」

桜木「あっ、江藤さんと渡辺さんちょっと良いですか?」

江藤・渡辺「(?)」

桜木「ちょっと榊原くんからお話があるみたいですよ?」

江藤「さっ・・・榊原が私にっ!?」

渡辺「ふむ・・・ありがとう、桜木さん。榊原くんのところに顔を出しておくよ」

桜木「はいっ(ニコッ)」

―― 廊下 ――

恒一「あっ、江藤さん、渡辺さん!ちょっと良いかな?」

江藤「な・・・何だ? 転校生」

渡辺「(・・・さん付けだとフルネームで呼ばれてる気がしてちょっと落ち着かないんだよな)」

恒一「ちょっと佐藤さんのことについて教えてほしいんだ」

渡辺「佐藤の? ・・・ふむ」

江藤「まっ・・・まさかお前、佐藤に気があるのか!?」

恒一「あっ・・そういうわけじゃないんだけどね。席が隣同士だし、せっかくだし仲良くなりたいからね」

江藤「な・・何だそういうことか・・」

渡辺「ふふっ。佐藤は・・・そうだな、まぁクラスの中では大人しい部類に入るだろうね」

恒一「あっ、それはもう聞いたよ」

渡辺「そうか。・・・あとはそうだな、ネコ好きだね」

恒一「ネコ?」

江藤「そういやそうだな~。っていうかあいつ、好きになったものにはとことん執着を持つタイプだからな~」

渡辺「ふふっ、そうだね。・・・良い機会だし、今度の日曜にでも佐藤と遊んできてはどうだい?」

江藤「・・・それって、でっ・・・デートか!?」

渡辺「ま・・そうなるかもね」

恒一「でっ・・・でも、僕なんかと本当にデートしてくれるのかな?」

佐藤「!!・・・デート・・・いく・・・!!」

江藤「うぉっびっくりした!? つーか相変わらず神出鬼没だな佐藤は!」

渡辺「ちょうど良かった。じゃ佐藤、そういうことだから今度の日曜空けておくようにね?」

恒一「よろしくね、佐藤さん(ニコッ)」

佐藤「(コクッ)」

江藤「あんまり佐藤にちょっかい出すんじゃねーぞ、転校生!」

渡辺「ふふっ」

―― 放課後 ――

渡辺「良かったね、佐藤。これで榊原くんとの距離が縮まるかもしれないね」

佐藤「・・・うんっ」

江藤「そういや、デートに行くなら服ぐらい用意しといた方がいいんじゃないのか?」

渡辺「おぉ、江藤にしては良いこと言うね」

江藤「私にしてはってどういう意味だ!!」

渡辺「で、佐藤。服はどんなの持ってるんだ?」

佐藤「・・・ジャージ」

渡辺「ほっ・・他にはないのか?」

佐藤「・・・パジャマとか・・・着ぐるみとか・・・」

渡辺「そっそうか・・・(これは予想以上に重症だな・・・)」

江藤「まっ、私も家じゃほとんどジャージだけどな!」

渡辺「・・・オホンッ。明日土曜だし、3人で服を買いに行かないか?」

江藤「ま、そうなるわな」

佐藤「・・・わたしはふだんぎでも」

渡辺「・・・おいおい、好きな男とデートに行くんだからちょっとぐらい洒落ておかないと相手に失礼だよ?」

江藤「私も欲しい靴とかあったし、せっかくだから行っとこうぜ!」

佐藤「・・・わかった」

―― 夜見山デパート ――

江藤「おおっ、服がたくさんあるな!」

佐藤「・・・かわいい着ぐるみあるかな?」

渡辺「(・・・さすがに二人ともジャージは浮くから、制服でこさせて正解だったな・・・)」

桜木「あれ、江藤さんと渡辺さんに・・・佐藤さん? 奇遇ですね♪」

渡辺「おぉ、桜木さんか!(・・・桜木さんの私服は中々いけているな)」

佐藤「(ペコッ)」

江藤「よぉ桜木!お前も服買いにきたのか?」

桜木「えぇそうなんですよ(ニコッ)今、季節品が安いらしいですから♪」

渡辺「ちょうど良かった、桜木さん。この二人に服を見繕ってやってくれないか?」

桜木「私で良いんですか? それなら喜んで♪」

渡辺「(・・・これで明日のデートは何とかなりそうだな)」

―― デート当日 ――

恒一「佐藤さーん、もうきてたんだね! もしかして待たせちゃった?」

佐藤「あなたを待たせちゃいけないから・・・」

恒一「あっ・・・ありがと// ところで佐藤さん、その服とても良く似合ってるね!」

佐藤「そ・・・そう・・・?」

恒一「うん! 佐藤さんって清楚なイメージがあったから、白のワンピースがとても似合うよ!」

佐藤「あ・・ありがとう・・・。さかきばらくんも・・・服・・・似合ってるよ?」

恒一「ありがとう//」

恒一「(佐藤さん・・・確かに服は似合ってるけど・・・白だから下着が透けて見えてる//)」

佐藤「(?)・・・どうかしたの?」

恒一「な・・・なんでもないよ// じゃ行こうか?」

佐藤「・・・うん!」

――――

渡辺「・・・下着が透けて見えるのは誤算だったな。いや・・・ある意味ラッキーというべきか・・」

江藤「榊原のやろう・・佐藤をエロい目で見やがって・・」

渡辺「まぁまぁ、男だから仕方ないだろう。それに、うまくいけば榊原くんが欲情して佐藤を押し倒す・・・なんてことも」

江藤「おっ押し倒す!? 佐藤が榊原にれ・・れいぷされちゃうのか!?」

渡辺「ま、あくまで予想だよ。というか何で江藤が焦っているんだ?」

江藤「べっ・・・別に私は焦ってなんか・・・! 佐藤が榊原に汚されないか心配なだけだ!」

渡辺「ふふっ。あ、早くしないと二人とも行ってしまうよ!」

江藤「わっ分かった!」

――――

―― 夜見山市 映画館 ――

『・・・きっとまた猫の事務所の扉は開くだろう!その時までしばしの別れ!!! 』

『さよなら! ありがとーーーーーーー!! バロン!トトさん!・・ムタさんもねー!!!』





恒一「良い映画だったね」

佐藤「うん・・・バロン・・・かっこよかった」

恒一「あはは、僕なんかじゃ敵わないな(苦笑)」

佐藤「でも・・・さかきばらくんの方がかっこいいよ」

恒一「そっ・・そんなこと無いと思うけど// でも・・・ありがと・・//」

江藤「ううっ・・うっ・・・バロン・・・いい奴だった・・・(シクシク)」

渡辺「はいはい、これで涙拭きなさい」

渡辺「それにしても良い雰囲気だったね。ちゃんと佐藤のエスコートも出来ているし、案外良い男かもしれないね?榊原くんは」

江藤「・・・まさか渡辺、榊原に気があるんじゃないだろうなー・・・?」

渡辺「なっ・・何を馬鹿なことを!? ほっ・・ほら、二人とも行ってしまうから早く出よう!」

江藤「・・・はいはい」

――――

恒一「お昼どうしよっか。 佐藤さんは何か食べたいものとかある?」

佐藤「さかきばらくん」

恒一「・・・えっ!?」

佐藤「たべたい」

恒一「そ・・それは反応に困るな// ま・・まぁ無難にファミレスにでも寄ろうか」

佐藤「・・・うん」





恒一「(料理食べている時の佐藤さん・・・無邪気でかわいいなぁ//)」

佐藤「さかきばらくん」

恒一「どっどうしたの?」

佐藤「たべさせてあげる」

恒一「えっ・・・さすがにそれは恥ずかしいと言うか・・・//」

佐藤「・・・そう(シュン)」

恒一「あっ・・やっ・・やっぱり食べさせてもらおうかな・・・!」

佐藤「・・・うんっ。口・・・あけて?」

恒一「う・・・うん・・・//」

佐藤「おいしい?」

恒一「おいしいよ//」

佐藤「・・・よろこんでくれてよかった(ニコッ)」

恒一「(かっ・・・かわいい//)」

渡辺「佐藤・・・意外に大胆だね。・・・まさかあんな素質があったとは」

江藤「まーな。あんな目で見られたら男は大抵落ちそうだな」


恒一「それじゃこれからどうする?」

佐藤「ネコ喫茶・・・いってみたい」

恒一「分かった、じゃひとまず出ようか」

渡辺「ネコ喫茶か・・・さすがにこれ以上の尾行は難しいかもね・・・」

江藤「なんか私飽きてきたなー・・・そろそろ帰らねー?」

渡辺「そうだな・・・もう二人とも随分仲良くなってるみたいだし・・・これ以上は野暮かもね」

江藤「だなー。じゃ帰るかー」

―― ネコ喫茶に向かう道中 ――


ナンパ男A「よぉそこの姉ちゃん!そんなひょろい男とくっついてないで俺たちと一緒に遊ばねー?」

佐藤「あなたたちは・・・興味ない」

ナンパ男B「まぁそう言うなって、一緒に遊ぼうぜ!??」

佐藤「・・・いや!」

恒一「ちょっと・・・やめてくれますか? 彼女嫌がってるじゃないですか!!」

ナンパ男A「あぁ? 男には興味ねーよ。おっ、それより見てみろよこの女のケツ!」

ナンパ男B「うおっエッロ! スカートんとこパンツが浮き出てるじゃねえか!!」

ナンパ男A「大人しそうな面して男誘ってるんじゃねーの? へっへっへ」

佐藤「・・・」

恒一「・・・ボソッ(佐藤さん・・・合図したら走って!)」

佐藤「・・・!(コクッ)」

ナンパ男B「何二人で内緒話してんの?俺たちも混ぜてくれよ」

恒一「・・・佐藤さんいくよ!」

佐藤「・・・うんっ」

タッタッタッ


ナンパ男A「ちっ・・・逃げられちまったか」

ナンパ男B「まぁそう慌てなさんなって。次のカモでも探しに行こうぜ」

恒一「はぁっ・・・はぁっ・・・」

佐藤「・・・だいじょうぶ?さかきばらくん」

恒一「ごっ・・・ごめんね。久しぶりに走ったから・・・ちょっと・・・ね・・・」

佐藤「・・・たすけてくれてありがとう」

恒一「う、うん。それより佐藤さんが無事で良かったよ・・・(ニコッ)」

佐藤「・・・」

佐藤「・・・知ってたの?」

恒一「えっ?」

佐藤「・・・わたしのスカートが透けてたこと」

恒一「あっ・・・うん・・・ごめんね、早く教えるべきだったよね・・・」

佐藤「・・・ううん。さかきばらくんになら見られても平気だから・・・それに・・・知ってたから」

恒一「えっ・・・?」

佐藤「さくらぎさんに、『ワンピースを着る時は下になにか重ねて履いたほうがいいよ』って言われてたから・・・」

恒一「そっ・・そうなんだ。 って・・・ここは・・・」

『LOVE HOTEL ~ NAKAO ~』


佐藤「・・・いいよ」

恒一「え・・・?」

佐藤「さかきばらくんと・・・したいの」

恒一「佐藤・・・さん・・・」

―――

江藤「はっ・・・離せこのやろーー!!!」

渡辺「やっやめろ・・・!!!」

―――


恒一「こっ・・・この声は・・・!?」

佐藤「ゆうちゃん・・・?さんちゃん・・・!?」

恒一「佐藤さんはここに居て!!(ダダダッ)」

佐藤「えっ・・・!?」

―― 路地裏 ――

ナンパ男A「へっへっへ、大声出すんじゃねえよ! (ベリベリ)・・・これでよしっと。大人しくしてたらすぐ終わるからよ?」

ナンパ男B「こいつは上玉だな! うまそうだ・・・げへへ」

江藤・渡辺「んんんーー!!!??」

ナンパ男A「俺はこっちのショートカットな!」

ナンパ男B「じゃ俺はこっちの姉ちゃんいっとくか!」

ナンパ男A「(ビリッ)はっ胸ちっちぇーな!だがそれがまたそそられるんだが(笑)短パンも邪魔だから脱がせるか」

ナンパ男A「うほっ、身長の割にたまんねーケツだな! クンカクンカ・・・あぁ・・・小便くせぇ白パンツも最高だなぁ譲ちゃん♪ 」

江藤「んーーーー!!!(やめろー!!!)」

ナンパ男B「(ビリッ)おっ、こっちは中々の乳だぜ! おほっ柔らけぇー♪ 甘ったるいメスの匂いがたまんねぇなぁ♪」

ナンパ男B「 こっちも邪魔なスカートを脱がせてっと。・・・っておい、こいつもうパンツが湿ってやがるぜ! 胸触られただけで発情しちまったか(笑)」

渡辺「・・・(涙)」

恒一「おい、やめろおまえたち!!!」

ナンパ男A「あぁ?ってまたさっきのガキかよ!今良いところなんだから邪魔すんな!!」

ナンパ男B「今なら見なかったことにしてやるが・・・もし邪魔するってんなら・・・ただじゃおかねぇぜ?」

恒一「・・・」

江藤・渡辺「んーーー!!(助けて!!)」

恒一「・・・その子たちを離せよ」

ナンパ男A「はっ・・・命知らずなガキだな。ってこいつ足が震えてるじゃねーか(笑)」

ナンパ男B「ちっ・・・さっさと片して続きしよーぜ?」





佐藤「・・・(ベリベリ)」

江藤「・・・ぷはっ!佐藤!?」

佐藤「しっ! ヒソヒソ(・・・はやく服を着て)」

渡辺「ヒソヒソ(助けてくれてありがとう、佐藤)」

江藤「ヒソヒソ(でもまだ榊原が・・・)」

佐藤「・・・(心配そうな顔)」

渡辺「ヒソヒソ(ひとまず助けを呼びに行こう!)」





ナンパ男A「へっ、所詮ガキだな!」

ナンパ男B「ちっ意外としぶとかったな。あーあ、つまんねぇ時間使っちまったぜ」

恒一「・・・(ニヤッ)」

ナンパ男A「・・・っ!そんなぼろぼろの状態で何笑ってやがる! 殴られすぎて頭でもイかれちまったか!?」

ナンパ男B「・・・!!おい!!女が居なくなってるぞ!!?」

ナンパ男A「なんだと・・・!?」

渡辺「お巡りさんこっちです!!」

江藤「こっちに榊原が!!!」

警察「おいお前たち!何やってる!!」

ナンパ男A「げっ・・・やべぇ・・・ずらかるぞ!!」

ナンパ男B「お・・・おう!・・・って動けねぇ!?」

恒一「・・・逃がすかよ」

ナンパ男A「くそっ!こいつまだこんな力が・・・!」

警察「さぁお前たち観念しろ!!!」





江藤「だっ・・・大丈夫か、榊原!?」

渡辺「・・・わざわざ私たちの為に・・・」

恒一「あ・・はは・・・さすがにちょっと・・・疲れちゃった・・かな・・・。・・・」

江藤・渡辺「「さ・・榊原(くん)!??」」

佐藤「・・・だいじょうぶ、気を失ってるだけ。・・・びょういんまでつれていこう」

―― 夜見山市立病院 病室 ――

恒一「んっ・・・こ・・・ここは・・・?」

佐藤「・・・びょういんだよ」

恒一「あっ・・・佐藤さん」

佐藤「・・・まだ寝てなきゃだめ」

恒一「江藤さんと渡辺さんは・・・?」

佐藤「・・・けいさつで事情をきかれたあと、家にかえったよ」

恒一「そっか・・・皆無事でよかった・・・」

佐藤「・・・じゃない」

恒一「えっ・・・?」

佐藤「あなたが・・・ぶじじゃない!!(ポロポロ)」

恒一「・・・佐藤さん・・・? ・・・泣いてるの?」

佐藤「・・・泣いてなんかない! おねがいだから・・・もう無茶なこと・・・しないで・・・」

恒一「・・・」

佐藤「あなたは・・・わたしのものなんだから・・・」

恒一「・・・佐藤・・・さん?」

佐藤「・・・(ゴソゴソ)」

恒一「ちょっ・・・佐藤さん!? 何服脱いでるの!? ・・って布団に入りこんできてるし!?」

佐藤「・・・さっきのつづき」

恒一「・・・さっきのって?・・・あっ」

佐藤「・・・(グイッ)」

恒一「うわっ!!」

佐藤「(むちゅっ・・・れろれろ・・・ぴちゃっ・・・)」

恒一「・・・むぐむぐ(し・・・舌が絡まって・・・さ・・佐藤さんの唾液・・・甘い・・・// ま・・まずいっ・・・アレが!!)」

佐藤「ぷはっ・・・。(サワサワ)さかきばらくんの・・・おおきくなってる・・・かわいい。つぎは・・・」

恒一「佐藤さん・・!? ・・・まさかっ//」

佐藤「・・・つぎはどうやるの?」

恒一「(ガクッ)さ・・・佐藤さん・・・一応ここは病院だから・・・ね?」

佐藤「・・・うん」


水野「ドキドキ(・・・って本番やらないんかいっ!?)」

コンコン


水野「し・・失礼するわね~、気分はどう?恒一くん」

恒一「あっ、水野さん。ええ、おかげさまで大分痛みがひきました」

佐藤「・・・しりあいなの?」

恒一「うん。前に気胸で入院してた時に、とてもお世話になった看護師さんだよ!」

水野「ふっふっふっ、もっと感謝してくれたまえ// ところであなたは恒一くんのクラスメイトなのかな?」

佐藤「・・・つまのさとうかずえです」

恒一「ちょっ、佐藤さん・・・//」

水野「ぷっ! 面白いわね~あなた。でも恒一くんは私と結婚することになってるのよ?」

佐藤「・・・(ジロッ)」

恒一「ちょ・・・ちょっと水野さん!? あまりからかわないで下さいよ・・・//」

水野「ふふっ。ところで恒一くん、女の子たちを守るのに随分無茶したんだって?」

恒一「・・・はい。あの時はもう必死で・・・」

水野「んー、結果的には解決したみたいだけど、体もあまり丈夫じゃないんだし・・・これからはあまり無茶しないようにね?」

恒一「はい・・・(シュン)」

水野「ちょっ・・・もぉそんな顔しないでよ!? 別に怒ってるわけじゃないんだから・・・//」

佐藤「・・・さかきばらくんをいじめていいのはわたしだけなの(ムスッ)」

水野「あらっ、これは失礼(クスッ)じゃ、私はひとまず退散するわね」

恒一「あっ、あの、水野さん!」

水野「ん?」

恒一「その・・・いつもありがとうございます(ニコッ)」

水野「うっ・・うん、気にしないで//」





コンコン


江藤「さっ・・・榊原っ、お見舞いにきてやったぜ!//」

渡辺「かっ・・・体はもう大丈夫なのかい?//」

恒一「あ、二人とも来てくれたんだ! ・・・って、もう大丈夫なの? その・・・さっきは怖かった・・よね・・・?」

江藤「・・・そりゃ怖かったよ!変態に尻の匂いかがれるし!!」

渡辺「わっ私も・・・胸をもみしだかれて・・・さすがに怖かったよ・・・」

江藤・渡辺「「・・・でも」」

江藤・渡辺「「・・・お前(キミ)が守ってくれたから」

江藤「こ・・・今度お礼するからさ・・・私にできることがあったら何でも言ってくれ//」

渡辺「わたしも・・・できる限りのことはさせてもらうよ//」


佐藤「・・・さかきばらくんにはわたしがいるからだいじょうぶなの(ダキッ)」

恒一「さっ佐藤さん・・・!?//」

江藤・渡辺「「さ・・・佐藤!?(汗)」」

佐藤「さかきばらくんのつまはわたしなの」

江藤「そ・・・そうだよな・・・ごっごめん)」

渡辺「さ・・・さすがに私も空気読めてなかったな・・。佐藤の気持ちも考えず・・・すまない」

恒一「いや・・・そこは否定してもいいはずなんだけど・・・(汗)」

佐藤「・・・つまはわたし。でもゆうちゃんとさんちゃんなら・・・おめかけさんにしてあげてもいいよ」

江藤・渡辺「「へっ・・!?」」

佐藤「・・・ねぇ、ゆうちゃん、さんちゃん。せっくすって・・・どうやるの? さっきためしてたんだけどわからなくて」

江藤「!? ・・・さ・か・き・ば・ら~~~~~!!!」

渡辺「はぁ・・・こんなところで獣になるなんて・・・見損なったよ、榊原くん」

恒一「いっ・・いや・・・これは・・その・・・(汗)」

佐藤「ゆうちゃん、さんちゃん、やり方・・・わからないから一緒におしえて?」

江藤・渡辺「!!!」

江藤「なっ・・・まっ・・・まぁそういうことなら・・・//(スルスル)」

渡辺「さっ佐藤の頼みなら・・・しっ・・・仕方ないな//(スルスル)」

恒一「えっ江藤さん?渡辺さん!?なんでっ・・・!?(汗) って・・・もう二人とも服脱いでるし!//」

江藤「さっきの連中に私たちの体・・・汚されちゃったから・・・代わりに責任とってくれ//」

渡辺「かっ・・・体なら家で綺麗にしてきたから・・・ね・・・?//」

佐藤「・・・それじゃ、みんなでさかきばらくんをたべよう」

江藤「いっ・・・痛くするなよ?//」

渡辺「はっ・・・初めてだから優しくしてくれると助かる//」

恒一「いっ・・痛くするなって・・・ぼ・・・僕ケガ人なんですけど・・・(汗)」

佐藤「もんどうむよう。つまのいうことはぜったいなの。・・・それじゃ」

佐藤・江藤・渡辺「「「いただきまーす!」」」

恒一「ちょっ待っt・・・あぁぁぁぁ///」

水野「(はぁ・・はぁ・・青春っていいわね・・・//)クチュッ」



終わり

読んで頂いた方ありがとうございました!
目立たないモブなので中々イメージが付きにくかったかもしれませんが・・・
次回があれば綾野さんか長編の無人島ハーレムを書こうと思うのでよろしくお願いします

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