穂乃果「デスノート拾った!殺るったら殺る!」 (728)

リューク「随分やる気じゃねえか」ククク

穂乃果「よし!誰殺そうかな!」

>>5 名前と死因を記入
死因がなければ心臓麻痺で死亡

ことり 溺死

穂乃果「よしことりちゃん殺そう!」

リューク「・・・・・・おい、そいつはお前の親友じゃなかったのか?」

穂乃果「なに?殺すのに躊躇いなんているの?人が死ぬなんてそんなもんでしょ?」

リューク「・・・まるで死神のようだな」ククク

穂乃果「そうだよ!穂乃果は死神!」

穂乃果「ことりちゃんはデスノートの効力の実験がてらに死んでもらおう」

『南ことり 溺死』カキカキ

穂乃果「・・・これだけでホントにことりちゃんが死ぬのかなぁ?」

リューク(こいつ人間じゃねぇな)

穂乃果「リューク、ことりちゃんはいつ死ぬの?」

リューク「ノートに記入し終わってから40秒後だ」

穂乃果「じゃあそろそろ、死んでる頃だね」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ことり「さて・・・お風呂入ろっと」バシャン

ことり「ふうっ・・・ラベンダー入れたからいい匂い♪」

ことり「・・・・・・できれば穂乃果ちゃんといっしょに入りたいなぁ」

ことり「穂乃果ちゃん、だぁいすき」

ことり「・・・・・・あれっ、なんだが、ねむく、なって」フワァ

ことり「・・・・・・・ん」スヤッ

ブクブクブクブク

穂乃果「ホントに効果あるのぉ?」

リューク「・・・確かめてみるか?」ククク

穂乃果「そうだね・・・ことりちゃんの家に電話してみよう」ピピピ

プルルルルルル ガチャ

穂乃果「もしもし、南さんのお宅でしょうか。高坂ですけど」

理事長『あら、穂乃果ちゃん? ことりに用事?』

穂乃果「はい」

理事長『あの子、今お風呂入ってるのよ』

穂乃果「えっ」

理事長『上がったら連絡するように伝えておくわね』

穂乃果「あっ、はい。ありがとうございます」

理事長『それじゃあね』

穂乃果「失礼します」ピッ

穂乃果「・・・・・・・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・お風呂場にいるのはきっと偶然だよね?きっとそうだよね?」

理事長「ことりー、今穂乃果ちゃんから連絡があったわよ」

理事長「・・・・・・ことり?」

理事長「聞こえなかったのかしら・・・?」

理事長「風呂場まで行ってみましょう」

タッタッタ

理事長「ことりー、聞こえてるの?」

理事長「・・・・・・変ね」

理事長「ことり!」ガララララ

理事長「!?」


ことり「」プカー


理事長「こと・・・り・・・?」

理事長「ことりっ!ことりっ!しっかりしなさい!ことりっ!!ことりぃっ!!!」


ピーポーピーポー

穂乃果「ことりちゃん・・・連絡ないな」

リューク「そりゃそうだろ・・・お前が殺したんだからな」ククク

穂乃果「・・・ねぇリューク、このノートって本物なの?」

リューク「本物に決まってるだろ」

穂乃果「じゃあことりちゃんは本当に・・・」

リューク「明日学校に行けばわかるんじゃないか?」ククク

穂乃果「そうだよね・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「もう寝よう、おやすみ」

にこ「私がにこです」

L「わたしがエルーチカです」

――翌日

穂乃果「おはよう」

リューク「おはよう!なぁリンゴくれよ!」

穂乃果「ウチにはリンゴはないんだ、ごめんね」

リューク「ないのかよ、チェッ」

穂乃果「代わりにほむ饅あげる」ホイッ

リューク「なんだコレ?」

穂乃果「食べてみたら?」

リューク「じゃあいただくぜ!」パクッ

リューク「・・・・・・」モグモグ

リューク「・・・・・・・うめぇ!」ニコッ

穂乃果「そう、よかった!ウチの店の一押し商品なんだよ!」

リューク「これを食えただけでも人間界に来たかいがあるぜ!」

穂乃果「もしよかったらこれからも食べさせてあげるからね!」

リューク「お前いいやつだな!さんきゅ!」

名探偵エルーチカがほのカスを追い詰める展開はよ

穂乃果「いってきまーす」

穂乃果母「気をつけてねー!」

タッタッタ

リューク「なぁこれからどこ行くんだ?」

穂乃果「学校だよ」

リューク「あーあの授業とかめんどくせーもん聞くところか」

穂乃果「リュークって意外と人間界のこと詳しいんだね」

リューク「昔、別の人間界に住んでたことあるからな」

穂乃果「別の人間界?」

リューク「・・・・・・お前らがいる人間界とは全く異なる人間界が存在するんだよ」

リューク「・・・・・・まぁ、お前らには関係のない話だ」ククク

穂乃果「へぇー、世界ってそういうふうにできてるんだ!驚きだよ!」

リューク「・・・・・・暇なときにそこであった面白い話聞かせてやるよ」ククク








のーとになまえをかかれるのはだいごかいそうせんきょさいかいからだ

穂乃果「あっ、海未ちゃんだ!おーい!」

海未「穂乃果、おはようございます」

リューク(・・・確かコイツも、お前の親友だったよな)

リューク(・・・・・・こいつも殺すのか?)

穂乃果(・・・わかんない)

リューク(そうか・・・)ククク

海未「穂乃果?どうしましたか?」

穂乃果「い、いや!ちょっとぼーっとしてただけっ!」

海未「・・・そうですか」

穂乃果「海未ちゃん、そういえば今日は弓道部の朝練はお休みなの?」

海未「ええ、穂乃果には言ってませんでしたっけ?」

穂乃果「聞いてないよ!なんで言ってくれなかったのさ!」

海未「まぁ穂乃果は聞いてても右から左へ受け流すでしょうから」

穂乃果「海未ちゃんひっどーい!穂乃果だってちゃんと人の話ぐらい聞くよ!」

海未「それは失礼しました」ペコリ

海未「それじゃあ・・・神社へ朝練しに行きましょうか」

海未「この時間ならみんな集まっているでしょうし」

穂乃果「・・・そうだね」

リューク(・・・・・・)

――神田明神

にこ「遅いわよ穂乃果ちゃん達!にこはもう30分前から待っていたんだから」

穂乃果「えーにこちゃんが早く来すぎるんだよー!」

希「にこっちは毎日一番乗りで来るからなぁ・・・まぁウチはその前に神社の掃除しにきとったんやけど」

にこ「にこ一番じゃないじゃない!」

希「あ、ホンマや!」フフフ

にこ「ぐぬぬ・・・」

絵里「それで?一年生組は?」

海未「それにことりの姿も見当たりませんね」

穂乃果「・・・!」

希「いつもならエリチの次くらいに来るのになぁ」

絵里「どうしちゃったのかしら・・・」

穂乃果(まさか・・・ね)

――20分後

花陽「すいません!寝過ごしちゃって!」

凛「かよちん起こしてたら遅れちゃった!ごめーん!」

にこ「遅いわよ、まったく!」

海未「これで7人ですか」

絵里「あとは真姫とことりだけだけど・・・誰か二人と連絡とった人いる?」

海未「いえ・・・」

希「まったく」

絵里「そう・・・」

にこ「まったくなにやってんのよ!もう練習時間あまりないわよ!朝練来ないなんていい度胸じゃない!」

海未「まだそうと決まったわけじゃ・・・」

希「でももうこんな時間やし、今日の朝練は中止でええんやない?」

絵里「止むを得ないわね」

海未「ことり、具合でも悪いのでしょうか・・・」

穂乃果「・・・・・・」

――学校廊下

海未「先程からことりの携帯に電話をしているのですが全く通じなくて・・・」

穂乃果「そうなんだ・・・携帯電話切っちゃってるのかな」

海未「穂乃果の言うとおりかもしれませんね」

穂乃果「・・・・・・」

リューク(・・・昨日とは打って変わってえらく落ち込んでるな)ククク

穂乃果(ホントにことりちゃん殺しちゃったのかな・・・)

リューク(・・・教室を開ければそこに答えはあるぜ)ククク

穂乃果(それってどういう・・・!)


ガラララララ

海未「おはようござい・・・・・・っ!」

穂乃果「!!」


穂乃果(ことりちゃんの机に・・・花瓶が)

穂乃果「がびーん」

穂乃果(えっ、これって、もしかして、そういうことじゃ・・・)ガタガタ

海未「・・・誰です」ブルブル


海未「誰ですかっ!こんな悪ふざけをやったのは!」ギロッ


生徒A「・・・・・・」

生徒B「・・・・・・」

海未「あなたですかっ!それともあなたですかっ!」

海未「答えなさい!正直に答えなさいっ!」

海未「なぜっ!こんな真似をするのですかっ!」

理事長「私よ」

海未「」

海未「理事長・・・これはどういう」

理事長「見たままの通りよ・・・ことりは・・・ことりは・・・」ウルウル

理事長「・・・・・・風呂場で溺死してしまったの」ウウッ

海未「・・・・・・・・・・・・は?」

海未「ま、まってください。そんなこと急に言われても信じられません!」

理事長「・・・私だって信じたくないのよ。夢なら覚めて欲しいと思ってるわ」

理事長「でも、もうことりは目を覚まさないの。いくら心臓マッサージをしても反応しなかった」

理事長「病院に連れて行った時には・・・もう」

理事長「あなた・・・これでも私が嘘を言っているように聞こえる?」

海未「え、そんな、馬鹿な、ことりが、まさか、そんなの、信じられ」ガタガタ

海未「嘘だ嘘ダうそダウソだウソダうそだうそdaうsodausodadadadadadada」

海未「はは、ははは、ははははははははははははははははは」

生徒「ひっ・・・!」ガタガタ

生徒B「園田さん・・・怖いよっ」ガタガタ

穂乃果「・・・・・・海未、ちゃん」

海未「嘘だ嘘ダうそダウソだウソノダうそのだうそのdaうsonodasonodasonodadasonodadadasonoda」

>>66
らきすた思い出したじゃねーの

理事長「穂乃果ちゃん・・・ちょっといい」

穂乃果「・・・なんでしょう?」

理事長「・・・・・・ごめんなさい、昨日は連絡を寄越さずに」

穂乃果「いえ、急なことなら、仕方ないです」

理事長「あの後、穂乃果ちゃんから連絡があったことをことりに伝えに風呂場に行ったの」

理事長「そしたら、返事がないから慌てて風呂場を覗いてみたのだけれど」

理事長「ことりは・・・浴槽の水に浸かって溺死していたわ」

穂乃果(ノートに書いたとおりだ・・・!)

リューク(これで信じたか? ノートの効力を)ククク

穂乃果(・・・・・・)ガタガタ

リューク(・・・自分で殺しといて、動揺するとはな。やっぱ人間って面白っ!)

穂乃果(穂乃果が、ことりちゃんを殺しちゃったんだ・・・・・・)

穂乃果(最初は軽いノリで書いてみただけなのに、本当はノートのことなんて冗談だと思ってたのに)

穂乃果(穂乃果のせいでことりちゃんは・・・・・・)

穂乃果(・・・・・・)ガタガタ

海未「・・・・・・すいません理事長。今日は早退してもよろしいでしょうか」フラッ

海未「気分が、すぐれません」

理事長「・・・・・・わかりました、あなたの家には私のほうから連絡しておきますから気にしないで」

海未「すいません・・・・・・それでは、これで」タッタッタ

穂乃果「・・・海未ちゃん」

理事長「・・・・・・無理もないわね、突然親友を失ったショックで精神的に不安定になってるんだわ」

理事長「穂乃果ちゃん・・・あなたも少し保健室で休んだほうがいいわ。・・・・・・体震えてるわよ」

穂乃果「・・・・・・はい」ガタガタ

ガララララ

穂乃果「・・・・・・」

リューク(どうだ・・・親友を殺して今どんな気分だ?)

穂乃果「・・・・・・わけわかんないの。感情の整理が落ち着かないというか・・・」

リューク(そうか・・・)ククク

穂乃果「削除っと」

――保健室

ガララララ

穂乃果「すいません、失礼します・・・」

リューク「・・・・・・誰もいないみたいだな」

穂乃果「仕方がない・・・ベット、勝手に使わせてもらおう」


??「ひっぐ・・・ぐすん・・・」


穂乃果(・・・・・・リューク)

リューク(なんだ?)

穂乃果(・・・今泣いた?)

リューク(俺が涙を流すような死神に見えるか?)

穂乃果(・・・じゃあ誰がここで泣き声をあげているの?)


>>78「・・・・・・うぇええん」

ことりまま

理事長「ことりぃ・・・ことりぃ・・・なんで先に死んじゃったのよぉ」グスン

穂乃果「うわっ、理事長!? なんで穂乃果より先に保健室にいるの!?」

理事長「・・・あっ、穂乃果ちゃんか・・・・・・私もこれ以上我慢を抑えられないのよ」

穂乃果「そうなんですか・・・」

理事長「うぇええん・・・ことりぃ・・・帰ってきてよぉ」ポロポロ

穂乃果(・・・・・・ことりちゃんが死んで一番辛いのは肉親である理事長だよね)

穂乃果(・・・・・・もし、もしもだよ?)

穂乃果(もし穂乃果がことりちゃんの名前をノートにさえ書かなければ、誰も悲しまずに済んだのかな・・・)

穂乃果(・・・・・・)

穂乃果(・・・・・・ここには居づらいよ、部室に行こう)

リューク(・・・・・・)

この親鳥ワープできるぞ…!

――部室

穂乃果「・・・ここならゆっくりくつろげそうだね」

リューク「そうだな・・・」

穂乃果「ところでリューク、聞きたいことがあるんだけど」

リューク「なんだ?」

穂乃果「死んだ人間を生き返らせる事はできないの?」

リューク「・・・他の人間界の中にはそういった世界もあるみたいだが」


リューク「少なくともこの世界で死んだ人間は生き返らない」


穂乃果「そう・・・殺す道具があるなら生き返らす道具があると思ったんだけど」

リューク「他世界ではそういった道具の存在も確認してるが、この世界に持ち込むことは不可能だ」

穂乃果「そうだよね・・・ありがと」

リューク「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・・」

穂乃果「とりあえず・・・他のみんなには言っておいたほうがいいよね」

言いだしっぺ頼む

穂乃果「でも…何て説明したら…」

リューク「なんだ。バラしちまうのか? つまんねぇな」

穂乃果「だって私、ひとりじゃ抱えきれないよ…自分が、遊び半分でことりちゃんを殺しちゃったなんて」

 ガタッ

穂乃果「だ、誰!?」ガラッ

穂乃果「あ、あなた…>>105

書かなくていいから

穂乃果「に、にこちゃん!?」

にこ「げっ」

穂乃果「も、もしかして…聞いてた?」

にこ「バレてしまったものは仕方ないわ。バッチリこの耳で聞いたわよ!」

にこ「あんたが南ことりを殺害したんだってね!」

穂乃果「うっ」

穂乃果(ど、どうしよう…でも、自分じゃ打ち明けにくかったし、丁度良かったのかな)

穂乃果「…じ、実はかくかくしかじかで…」

にこ「…まさか、本当にデスノートが存在していたなんてね」

穂乃果「うん。私もびっくりで…」

にこ「で、この話は他には?」

穂乃果「え?」

にこ「他に誰かに話したかって聞いてんのよ!」

穂乃果「し、してないしてない! してないよぉ!」

にこ「…ふーん」

穂乃果「……?」

にこ「仕方ないわね。そんな危ない物、あんたに預けてたら大変だわ」

にこ「先輩として、この私が預かっておいてあげる」

穂乃果「は?」

よかったー続いてる
>>105は自分の名前書かれてろよん

穂乃果「で、でもでも」

にこ「文句あんの? こういうものは有効活用できる人間が持ってるべきなのよ!」

穂乃果「活用って…もしかしてにこちゃん、使う気なの!?」

にこ「やばっ…」

穂乃果「だ、だめだよそんなの! 人を殺したりしちゃ駄目なんだよ!」

にこ「既に一人殺してるあんたに言われたくないわよ」

穂乃果「ひぐぅ」

リューク(人間の争いってのはいつ見てもおもしろいねー)

にこ「いいから渡しなさいよ! 厳重に保管しててあげるから!」

穂乃果「だ、ダメだよそんなのー! にこちゃん使う気まんまんだもん!」

にこ「いいから----かせって言ってんの!」バサッ

穂乃果「ああっ」

にこ「へー。これがデスノート」パラパラ

穂乃果「か、返してよっ。本当にそのノートは危ないんだよ!」

にこ「うるさいわねー。あんたいつもセンターだしうざいから消してやるわよ」

穂乃果「えっ…ちょ、ま」

にこ「高坂穂乃果 自殺 っと」カキカキ

穂乃果「え、え……え?」

穂乃果「に、にこちゃん…ほ、ほんとに書いたの…?」

にこ「あれ? 死なないじゃん。やっぱりニセモノなのこれ」

リューク「ノートに書いてから40秒経たないと死なないんだよ」

にこ「うわぁ! な、なにあんた…いつからいたの」

リューク「ずっといたさ。そのノートに触ると見えるようになるんだぜ」

にこ「へえ…変なノートね」

リューク「おっとそろそろか」

穂乃果「…………」テクテク

にこ「あれ? 窓際に立ってどうしたのー?」ニコニコ

穂乃果「…私は、ひどいことをしちゃったから…だから…」

穂乃果にせよにこにせよおつむあれだから…

穂乃果「ことりちゃん、ごめんね…」バッ

 ガシャガシャガシャーン

生徒『な、なんだなんだ?』
生徒『今何かが落ちて…う、うわあーー!高坂さん!!」

にこ「ふん。素直に渡さないからこんなことになるのよ」

リューク「素直に渡してても殺ってただろおめー」

にこ「まぁね。あの子がいるとにこはいつまでたってもセンターになれないし」

にこ「一度きりのセンターなんてばからしいわ! 私は永遠のセンターにならなきゃ意味ないのよ!」机バンッ

にこ「ピンナップでもアニメのOPでも何でも、全員が集合するといつもあいつが真ん中!」

にこ「何が全員がセンターよ! そんなの自分が事実上のセンターだから言える台詞だっつーの」

リューク「荒れてんなー」

http://i.imgur.com/SQgfkNW.jpg
http://i.imgur.com/lOn44As.jpg

>>132
1枚目のをデスノートに置き換えるんだジェバンニ

にこ「ふん。とにかくにこはμ'sのセンター…代表になってみせる! このノートを使ってね!」

リューク(めんどくさそうな奴だなー。まあおもしろそうだからいっか)

 --放課後

にこ「にこにーセンター計画を練っていたら授業さぼってしまったわ」

にこ「そろそろみんなくるかしら」

 ガタンッ

>>135「こんにちわー」

海未「あら…? さすがはやいですね…」

にこ「あれ? あんた早退したんじゃなかったっけ」

海未「ああ、流石にことりの事はショックでしたけど、こういう時こそしっかりしないとなって」

にこ「ふーん。責任感が強いのね!」

海未「そういうわけでは。ことりの分まで、私が…私たちが、夢を叶えないと」

にこ(頭の中お花畑だわこいつ)

にこ(話すのも面倒だし殺そうかな)

海未「もうすぐ6thシングルも発売しますし、ちょっとやそっとの不幸じゃへこたれてなんかいられないわ!」

にこ「そうだねー」

リューク「おい、殺さないのか?」

にこ「そんなポンポン殺せるわけないわよ。ケーカクテキにやらないとバレちゃうわ!」

海未「なに?」

にこ「い、いやいや何でもないわよ! それよりみんなおっそいわねー! 別に待ってないけど!」

海未「はあ…。あら?このノート…」

にこ「!」

にこ「な、ななななんななんあにぁあ!?」バッ

海未「え!? あ、ご、ごめんなさい…穂乃果も同じノートを持ってたなって…」

にこ「な、んあんあ!? そんなこと!? びっくりさせないでよもー」

海未「ごめんなさい。流行ってるの? そういう黒いノート。あまり可愛くないですけど」

にこ「可愛いとか可愛くないとかじゃないの! 実用性が大事なの!」

海未「はあ」

にこ「そうなの!」

海未「! あの、そのノート1ページだけ、もらえる?」

にこ「はあっ!!?」

わらしべるのか?

にこ「ななんあななんあんんあんでよ!?」

海未「え? いや、ことりがいなくなってしまったから、作詞は他の人がしないといけませんので…」

海未「今いい詩が浮かんだので、メモしておこうかと…」

にこ「じ、自分のにメモすればいいじゃない!」

海未「一度家に帰って荷物は置いてきてしまったので筆箱以外持ってなくて」

にこ「け、携帯! 携帯のメモ帳機能があるでしょ! それにメモしなさいよ!」

海未「あ、そうでした。すみません気付かなくて」

にこ「まったくよもう…」

リューク「カカカ」

海未『カコカコ』

にこ(後ろ暗いことがあるせいか、空気が重くかんじるわ…)

にこ(そういえばこの子、穂乃果ちゃんが死んだこと知ってんのかな)

にこ(流石に生徒も噂してるだろうから、耳には入ってるよね?)

海未『パタン』

にこ ビクッ

海未「バッチリ"メモ"しておきました。いい歌詞ができそうです」ニコッ

にこ「あ、ああそう…それは、良かったわ」

にこ(なんだろう。いつもの控えめな笑顔がものすごく怖くかんじる)

海未「ああそうだ。私ちょっと職員室に用事があるんでした。失礼しますね」

にこ「え? ああ、ああそう! 行ってくれば!」

海未「はい」ガラガラ バタン

にこ「…………」

リューク「どうした?」

にこ「もしかして、気付かれてるのかな?」

リューク「まさか。ノートで人が殺せるなんて、中々気付けるもんじゃないぜ」

にこ「で、でもなんか、すごく怖かったんだけど…」

リューク「気にし過ぎだろ。さっきまでの威勢はどこいっちまったんだ」

にこ「それはバレないって自信があったからだもん! なのになんか、なんかあ…」

リューク(意外とチキンだなこいつぁ)

にこ「もーいいっ! 怪しい人物は片っ端から全て抹消!!」

にこ「園田海未 っと」カキカキ

リューク「w」

 チッチッチッ…

にこ「そろそろ死んだかな?」

リューク「あっさりしてんなおい」

にこ「これもにこがスーパーアイドルになるための試練なんだから仕方ない!」

リューク「よく言うぜ」

>>159「た、たたたたいへんんんん!!」バタバタ ガラッ

>>160「うみ、うみ、海未ちゃんがあああ!!」ドタドタ ガラッ

花陽

にこ「な、なによどうしたの?」

花陽「う、海未ちゃんが…職員室前で倒れて…意識不明だって…」

凛「救急車で運ばれてって…どうしたら…」

にこ「! …落ち着きなさい。救急車で運ばれていったんでしょ? なら医者の力を信じるのよ! 信じる者は救われるんだから!」

花陽・凛「「!!」」

花陽「そ、そうだよね…今は医療技術もたかいし…」

凛「きっと、きっと大丈夫だにゃー!」

にこ(どんだけ願っても既に死んでるんだけどね!)

にこ(さあて園田海未も居なくなったことだし…あれ? 死んだのみんな2年生じゃない)

にこ(残ったのは1年生と3年生って、なんかアンバランスね)

にこ(この際1年にも消えてもらおうかな)

花陽「昨日はことりちゃん、今朝は穂乃果ちゃん、そして今は海未ちゃん…」

凛「偶然にしては死に過ぎだと思うにゃ」

花陽「うっ海未ちゃんはまだわかんないよ!」

凛「あっそうだったにゃ! ごめんにゃ」

花陽「…もしかして殺されちゃってる、とかじゃないよね」

凛「ま、まさかあー」

花陽「で、でも…おかしいよっぜったいっ」

にこ(なんか1年共が推理し始めてるんだけど…早いとこ消しとくべきか…)
 
 ガラッ

>>166「あら?」

希「なんやみんな。集まってたんか」

にこ「の、希…」

花陽「あ、こんにちはです!」

凛「こんにちわにゃー」

希「はいはい。こんにちわぁ。絵里は生徒会の用事でちょっと遅れるて」

にこ「あ、そ、そう」

希「そんでなー。もうみんな知ってると思うけど」

希「二年生の三人が不幸にあったんや。それで今後のμ'sの活動方針をな…」

にこ「つ、続けるに決まってるじゃない! 死んだ三人の為にも私達が輝かなくちゃ!」

花陽「だからまだ海未ちゃんは死んだって決まったわけじゃ…」

凛「にゃー」

希「うん。活動は続ける。元々廃校を阻止するのが目的やしな。絵里もそう言ってる」

にこ「ほっ…」

希「それで、これから6人での活動をどうするかを話し合うんや」

花陽「だからまだ海未ちゃんは…」

凛「にゃあ」

にこ(す、すごいわ! 思った以上に上手く話が進んでいる…!)

にこ(今までセンターになれる確率は9分の1だったのに、今は6分の1…)

にこ(これだけ少なければにこがセンターになるのはもはや確定ね!!)

希「毎回のシングルのセンターは総選挙で決まるんやけど」

希「穂乃果ちゃんみたいなチームの中心にいるのは誰にするかっていうのが重要でー」

にこ「この私しかいないわn」

希「真姫か絵里にやってもらうわ」

にこ「」

希「第5回総選挙人気トップ2やし、文句ないやろ」

にこ「え、いやちょっと、そんな重要な話はさ、もっとほら、ねえ…」

にこ「本人の意志も尊重しないとだしさ、こういうのはもっと、相応しい人物g」

花陽「うん、私もその二人が良いと思うな」

凛「二人とも真面目だし、しっかりしてるし、まとめ役にはぴったりだにゃー」

希「じゃあそれで決まりやな。どっちにするかはじゃんけんかなんかで決めてもらお」

にこ「ちょ、ちょtt」

希「これでミーティングは終了や。かいさーん」

にこ「ちょっと待ちなさいよ!」

希「あ、にこっちノート持ってるなあ。丁度いいから今の話し合いの内容書いておいてーな」

にこ「!」

希「あとで絵里と真姫ちゃんにも見せないといかんし、頼むわ」

にこ「……承知したわ」

希「ほな帰ろー。にこっちまだ残っとくん?」

にこ「…ええ。ノートもとっておかないといけないし」

希「そっか。じゃあ二人とも一緒に帰ろうな」

花陽「じゃあにこちゃん、さよなら!」

凛「物騒だから気を付けてにゃー」

 ガラガラ バタン

にこ「…………」

にこ バッ

にこ シャッ ババッ シャシャシャッ カキカキカキカキ

『西木野真姫 足を滑らせてピアノに頭をぶつけ、打ち所が悪くて死ぬ』
『絢瀬絵里 帰宅途中不審者に刃物で刺されて失血死』

にこ「にこのアイドル道を邪魔する奴らはみんな消えちゃえばいいのよ!」

リューク「しかしあっさり殺したなあ。 もう5人だぜ」

にこ「にこが殺したのは4人! はあ。これでμ'sは残り4人になってしまった…」

にこ「他の3人はパッとしない地味子とバカとデブだし」

にこ「センターのにこが頑張らなくちゃね! にっこにっこにー!」

にこ「明日のミーティングが楽しみだわ!」

-翌日 放課後 部室

にこ(5人共欠席だったなー。まあ当然か。死んでるんだし)

リューク「良かったじゃねえか。お前もこれで大人気アイドルだぜ」カッカッカ

にこ「うん。そうなんだけど…」

リューク「なんだよ。何か不満でもあんのか?」

にこ「そ、そうじゃなくてなんか…うーん」

リューク「じゃあいいじゃねぇか」

にこ「うん…」

 コンコン

にこ「? はい」

希「にこっち早いなあ。流石やな」

花陽「こんにちわ…」

凛「にゃあ」

にこ「三人共…揃ってどうしたの」

希「それがなぁ、不思議に思ったんよ。やっぱり」

にこ「えっ」

凛「だってどう考えてもおかしいにゃー。立て続けにμ'sのメンバーがいなくなっちゃうなんて」

花陽「だから、その、私達考えたんです。どうして死んじゃったんだろうって…」

にこ「…………」

希「そんでな、うちら、穂乃果ちゃん家に行ったんよ。そしたら…」

希「こんなものが、出て来たんや」

にこ「!?」

にこ「に、日記帳……」

希「なんやにこっち、汗かいとるな。今日はそんな暑いか?」

にこ「い、いやちょっと…熱っぽくて」

希「そうか。きつかったら保健室行ってええんよ」

にこ「あ、いや、平気だし…」

にこ(ば、バカ! ここは仮病でも使って逃げ出した方がよかったのに!)

花陽「この日記は、一昨日の夜に書かれたので終わってます」

凛「その日記の内容は…分かるにゃ?」

にこ「…………」

希「にこっち。あんた穂乃果ちゃんからノートとったやろ」

にこ「…………」

希「昨日朝から授業に出てないのは、穂乃果ちゃんと海未ちゃんと、にこっちだけや」

希「穂乃果ちゃんからノートを奪う時間があったのは、にこっちしかおらへん」

希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんと真姫ちゃんと…絵里を殺したのは、あんたなんや」

にこ「…………」

花陽「じ、自主してください! そうすれば罪は軽く済むはず!」

凛「そうにゃ! ノートで人を殺せるなんて未だ信じられないけど、自主した方が先輩にとってもきっといいにゃ!」

にこ「……じ、自首して…なんになるのよ」

希「……」

にこ「いちど犯罪者になっちゃったら、にこはもうアイドルには戻れない!」

にこ「今までずっと頑張ってきたんだもの! 自分がアイドルに沢山元気を貰えたから…今度は自分が輝いて、みんなに元気を与えてやるんだって!」

にこ「なのにセンターにはなれないし目立てないし、順位も良くも悪くもなくて地味だし!」

にこ「どんなに一生懸命キャラ作っても笑われたり冷められたりするだけだし!」

にこ「にこの邪魔する奴らなんて、みんなみんな、みんな消えればいいの!」

花陽「にこちゃん!」


>>186 ノートに三人の名前を書く 書かない

かく

にこ「死ね! 死んじゃえ! μ'sのセンターは、にこなんだから!!」カキカキ

希「ま、まさか本当に…」

凛「う、嘘にゃ…嘘にゃーーー!」ダッ

花陽「凛ちゃん! ま、待って!」

にこ「…40秒後には、みんな心臓麻痺で死ぬわ! これでおさらばね希!」

希「……なあ」

にこ「なに!」

希「にこっちは、何でアイドルになりたかったん…?」

にこ「…え」

希「…ほんまに死ぬんやったら、にこっちに死に顔は恥ずかしくて晒せんわ。屋上にでも、行ってくる」

にこ「…………」

希「さいなら」
 
 バタン

リューク「良かったじゃねえか。これでセンターは確定だぜ。一人しかいないアイドルユニットだけどなww」

にこ「…………」

リューク「なんだよその顔。望みが叶って万々歳じゃねーの?」

にこ「わ、わたしは…わたし、わたしは……」

リューク「…………」

にこ「…私、なんでこんなことを…」


穂乃果『にこ先輩お願いします! このアイドル研究部を部室に使わせてください!』

穂乃果『部長! お茶です!』

穂乃果『私はただ相談してるだけですよ。音ノ木坂アイドル研究部所属の7人が歌う、μ'sの次の曲を!』


にこ「…………」ダッ

リューク「……あいつにマジモンの悪党は、やっぱ無理だったかー」

にこ(ごめん…ごめん…みんなごめん!)ドタドタ

にこ(私、間違ってたよ…ううん忘れてた)バタバタ

にこ(にこがスーパーアイドルになるんじゃない! みんながにこをアイドルにしてくれたんだってこと…)ドタバタ

にこ(たとえにこがセンターでも、いちばんでも)ドカドカ

にこ(みんながいないと、にこはきっと輝けない!)ダッ

 バンッ

にこ「希…! !?」

穂乃果「やあ」

にこ「ほ、穂乃果…ちゃん?」

海未「よくもあっさり殺してくれましたね」

真姫「本当に殺してたら間違いなく死刑ね」

絵里「まったく…些細なことで7人も人を殺せるなんて、どうかしてるわ」

花陽「偽物と分かっていても、名前を書かれるときは怖かったよ…」

凛「ナイス演技力だったにゃー」

希「ものすごい剣幕で名前書くから流石のウチもびびったわ」

にこ「な、なんで…なんで、みんな死んだんじゃ…」

にこ「この、このデスノートで」

穂乃果「ああそれ偽物だよ」

にこ「!?」

穂乃果「偽物って言うか…表紙は本物のデスノートだけど、中身は普通のノートなんだ」

にこ「な、なんでそんなこと…」

穂乃果「もしも私があのままデスノートを持ってたら、私もにこちゃんみたいに…自分の欲の為に使ってたと思う」

穂乃果「実は一昨日、ことりちゃんの名前を書いた後、怖くなってノートを捨てようとしたんだ」

穂乃果「だけどやっぱりすごく珍しいノートだったし、死神の…リュークともお話したかったから」

穂乃果「表紙だけ取っておいて、中身のノートは燃やしたの」

穂乃果「それで普通のノートとして使おうとしてたら…にこちゃんに見つかって」

穂乃果「説明する間もなく私の名前を書いて来たから、びっくりさせようとして飛び降りを…」

にこ「でもあのとき、まわりの生徒は騒いでたじゃない!」

穂乃果「あの程度の高さで私が死ぬわけないし」

にこ「」

穂乃果「したらにこちゃんやたらとセンターに拘ってるのが分かって…」

穂乃果「このままだとみんなの名前書くだろうなって思ったから、他のメンバーに説明して、一芝居うってもらうことにしたの」

にこ「な、なんでそんなこと」

穂乃果「だってにこちゃんがまるで取りつかれたようにセンターセンターって言うから」

穂乃果「目をさましてやろうかと」

穂乃果「他人を殺してまで手に入れた幸せが幸せなワケないって…ね」ニコッ

にこ「!」

にこ「わ、私は…私は…」

穂乃果「大丈夫だよ、みんな怒ってないから!」

穂乃果「にこちゃんがアイドルとして本当に大切なことを思い出してくれて私は嬉しいよ!」

穂乃果「これからも、みんなでμ'sとして…輝いて行こう!」

にこ「うん……うん!」

希「9人の女神。せやけど、ひとりじゃ決して輝けない…みんながいて、初めて女神になれるんや」

花陽「感動です…!」

凛「にゃー」

真姫「まったく人騒がせね…今日の授業出れなかったし」

海未「まあいいじゃないですか。私達は、ひとつになれたんですから」

絵里「そうね。今日またここから始めましょう。私たちのステージを…!」

穂乃果(これでみんながひとつになれた…)

穂乃果(リュークは自分を死神って言ってたけど、きっと違う!)

穂乃果(人間が変わる機会を与えてくれる…天使だったんだ!)

穂乃果「それじゃあ、今日の練習を始めよう!」

全員『おー!』

 きっと青春が聞える~♪
 
 END

――3年教室

絵里「うそ・・・ことりが」

希「ホンマなの・・・・・・」

にこ「・・・・・・」

穂乃果「本当だよ・・・あとで理事長にでも聞いてみたらいいと思う」

穂乃果「といっても、その理事長も傷心状態でボロボロなんだけど」

絵里「それで・・・今日職員室へ行ったとき理事長の様子がおかしかった訳ね」

希「無理もないわ・・・娘を失うた母親の気持ちは誰にも理解できへんよ」

寝オチした
代行のとは別の物語と解釈してくれ

にこ「・・・・・・ふん」

にこ「まったく・・・・・・アイツ死んじゃったの。だらしないわねぇ」

絵里「ちょっとにこっ・・・!」

にこ「転校するのをやめたと思ったら次はこれ?アイツ、どこまでにこたちの足を引っ張るのよ」

絵里「言い過ぎよっ・・・・・・!」

にこ「こっちはねぇ!アイドル活動真剣にやってんの!」

にこ「なのに先に死なれちゃ困るのよ!」

にこ「にこ達、これから先どうやっていけばいいかわかんないじゃない!!」ウルウル

絵里「あっ・・・」

希「にこっち・・・・・・」

穂乃果「にこちゃん・・・」

穂乃果(・・・・・・にこちゃんも、ことりちゃんがいなくなって悲しんでるんだ)

リューク(全部お前がノートを書いた結果だよ)ククク

穂乃果(・・・・・・)

絵里「まぁ・・・・・・μ'sのメンバーが死んだのならテレビでも少し報道されるでしょうね」

希「そうやろなぁ・・・ウチらは曲がりなりにも有名人やし」

穂乃果「ニュースで報道されれば、ことりちゃんが死んだって実感沸くのかな」

絵里「どうかしら・・・・・・正直まだ穂乃果の話を聞いても本当か信じがたいわ」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「でも例え本当だったとしても私達三年生組は大丈夫よ・・・・・・にこ含めてね」

にこ「・・・・・・ふん」

穂乃果「・・・そう、安心したよ」

希「で、穂乃果ちゃんはこれからどないするん?」

穂乃果「私、一年生組にも状況を伝えておきたいんだ」

穂乃果「これからのμ'sの活動に関わることだと思うし・・・・・・」

希「でも一年生組に伝える時は、言葉選んだほうがええよ?あの子ら傷つきやすいし」

穂乃果「そうだよね・・・」

絵里「それじゃ私達もついていくわ、きっと人数多い方が説明もはかどると思うの」

絵里「にこもそれでいいわよね?」

にこ「・・・・・・ふん」

穂乃果「決まりだね」

――1年教室

ザワザワザワザワ

穂乃果「あれ・・・教室のほうが騒がしいよ」

絵里「・・・行ってみましょう」


「・・・てよ!」

「しっかりしてよ!」


花陽「目を覚まして!」


希「あれは・・・花陽ちゃん!」

絵里「それにあそこに倒れてるのって・・・凛じゃないの!?」

にこ「どうしたのよ花陽! 何があったの!」

花陽「あっ・・・にこちゃん!凛ちゃんが、凛ちゃんが動かないっ・・・!!」

にこ「んなっ・・・!?」

穂乃果「!?」

リューク(・・・ほう)ククク

絵里「花陽っ!心臓マッサージはやったの!?」

花陽「さっきからやってるけど・・・動かないよぉ!」ドンッ!ドンッ!

絵里「代わって!私がやるから!」

花陽「うんっ!」

希「ウチ、119番に電話してくる!」

絵里「お願いっ!」

絵里「・・・凛、しっかりして!目を覚まして!」ドンッ!ドンッ!

にこ「凛、アンタ馬鹿だけど、元気だけは人一倍あるじゃない!目ぇ覚ましなさいよ!!」

にこ「お願いだから目を覚ましてよぉ!」ポロポロ

凛「」

穂乃果(・・・一体どうなってんの、なんで唐突に凛ちゃんが死ぬのさ・・・)

リューク(面白いことになってきたな)ククク

穂乃果(・・・リューク!! やっぱりあなた何か知ってるの!)

リューク(知ってるもなにも・・・こいつはお前のノートとは違う別のデスノートで殺されたみたいだぜ?)ククク

穂乃果(!?)

穂乃果(それってどういう・・・)

リューク(そういやお前は知らなかったな。実はデスノートは一つじゃないんだぞ?)

穂乃果(そうなの!? ・・・で、誰が殺したかまで分かる?)

リューク(そこまで言ったら面白くねーじゃん・・・自分の頭で考えな)ククク

穂乃果(リュークのいじわるっ・・・!)

――病院

凛「」

医師「・・・ご臨終です」

花陽「ぐずっ・・・凛ちゃん・・・なんでっ」ウェェン

にこ「・・・・・・くっ」ギリッ

希「・・・こんなことってあるんやろうか」

絵里「凛を助けてあげることができなかった・・・もっと早く気づいていれば」

希「エリチのせいやないよ・・・エリチはなにも悪うないから」

絵里「でもっ・・・! 」

希「ウチなカード引いてみてん・・・そしたら、コレでてん」

絵里「・・・・・・死神」

希「何もかんも死神が悪いんや・・・恨むんなら死神を恨むしかない」

穂乃果「・・・・・・」

――自宅

穂乃果「結局・・・凛ちゃんが倒れた騒ぎで午後から臨時休校になっちゃった」

リューク「いいじゃねーか、羽を伸ばすことは大事だぜ。あっ、ほむ饅もらうぜ!」パクッ

穂乃果「リュークは食いしん坊さんだね・・・」

リューク「育ち盛りですから!」モグモグ

穂乃果「でも、穂乃果以外にもデスノートで人を殺している人がいたなんて・・・・・・」

リューク「稀にあることだ」ククク

穂乃果「凛ちゃんを殺した人間は一体何者なの・・・」

リューク「まぁ何者でもいいじゃねえか、お前はお前の考えで動けばいいんだ」

穂乃果「・・・うん」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「もう寝るね・・・おやすみ」

リューク「ああ」

凛を知っているのは1年かμ'sのメンバーのみ
三年にノートを使う暇は無かった

これらから導き出される結論は…

――翌日

穂乃果「ふわぁ・・・おはよ」

リューク「おはよう、今日は学校休みだったな」

穂乃果「うん、今日は一日中家でゴロゴロしておくよ」

リューク「えー、それって退屈じゃねえか?」

穂乃果「だってすることないんだもーん」

リューク「・・・・・・つまんねーな」

ガチャ

雪穂「お姉ちゃん・・・なに独り言言ってんの・・・」

穂乃果「雪穂!?部屋に入る時ぐらいはノックしなよ!」

雪穂「いいじゃん姉妹なんだし・・・これ、手紙だよ」

穂乃果「差出人不明・・・誰だろう」

雪穂「じゃあ私、亜里沙と一緒に遊んでくるから」

穂乃果「あ、ありがとう」

穂乃果「手紙読んでみようっと」



『μ'sのみなさん、こんにちは。私がキラです。

南ことり、星空凛は私が殺しました。

次はあなた達を殺しにまいります。

毎日一人ずつ殺していきます。

これは皆さんに対する挑戦状です。』



穂乃果「・・・・・・なんなのこれっ!」

リューク「面白くなってきたな」ククク

穂乃果「これってもしかして・・・・・・もうひとりのデスノート所持者の仕業?」

リューク「そうみたいだな・・・いつの間にかお前の犯行も向こうの手柄になってるみたいだが」

穂乃果「・・・・・・止めなきゃ、こんなことやめさせなきゃ!」

リューク「ほう、こいつと勝負するのか」

穂乃果「・・・私気づいたんだ」

穂乃果「友達を殺しても後悔しかないことに」

穂乃果「・・・もうこんな悲しいことはやっちゃいけないんだ。止めさせないと」

リューク「・・・そっちのほうが面白くなりそうだから、俺は別にそれでいいぜ」ククク

すまん、またしばらく留守にする

まさかのこってるとは

>>254
LLFもいるとは

プルルルル

穂乃果「電話・・・絵里ちゃんからだ」ピッ

穂乃果「もしもし高坂です」

絵里『穂乃果?ちょっと聞きたいんだけど、あなたのところに変な手紙来なかった?』

穂乃果「挑戦状とか書いてる奴?」

絵里『私のところにも来たのよ・・・いや、希やにこのところにも届いているみたい』

穂乃果「そうなんだ・・・」

絵里『一度みんなと話し合いたいからウチまで来てくれない?』

穂乃果「わかったよ・・・海未ちゃんには私から連絡入れておくね・・・じゃ」ピッ

穂乃果「・・・・・・どうしよう」

リューク「放置しておけばいずれお前も死ぬかもな」ククク

穂乃果「現時点で誰が犯人か検討もつかないよ・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「『キラ』・・・・・・一体何者なの」

――絢瀬家

絵里「・・・みんな揃ってる?」

にこ「・・・・・・」

希「・・・・・・」

海未「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

花陽「・・・・・・あの、真姫ちゃんがまだ」

にこ「真姫ちゃん・・・昨日も学校休んでいたみたいだったけどどうかしたの?」

希「昨日は一度も電話に出えへんかったね」

花陽「真姫ちゃん、具合でも悪いのかな・・・?」

にこ「ねえ、あとで真姫ちゃん家によってみようと思うんだけど」

穂乃果「そうだね・・・」

絵里「ところで・・・あの手紙の内容どう思う?」

にこ「どうって言われても・・・ただのいたずらとしか思えないのだけど」

希「・・・ホントにそうかな?」

にこ「・・・どういうことよ」

希「手紙読んでておかしいと思わへん?・・・この部分」

『南ことり、星空凛は私が殺しました。』

花陽「これが・・・どうかしたの?」

希「ことりちゃんが亡くなったのは一昨日やから、もう全国ニュースになってて知ってる人もおるやろうけど」

希「なんでこの手紙の送り主はなんで凛ちゃんまで亡くなったの知ってんの?」

穂乃果「確かにそうだ・・・!」

絵里「凛が亡くなったのは一部の人間にしかわからないはず」

希「そもそもウチらの住所にピンポイントで手紙を送りつけてくること自体おかしいと思わへん?」

にこ「言われてみれば・・・そうかもしれないわ。プロフィールに住所は公開してないはずだし」

絵里「・・・犯人は案外身近にいるのかもしれないわね。・・・・・・それも、この音ノ木坂に」

きたあああ
ひゃっほおう

希「それと『殺した』ってどういう意味やと思う?」

にこ「まさかアンタ達・・・二人は殺されたって言いたいの!? どう見ても偶然死んだようにしか見えなかったけど!」

絵里「誰だって普通はそう思うわよ・・・だけど、それを証明する手段がある」

にこ「な、なによ」


絵里「今日、μ'sの誰かが死ぬこと」


花陽「ひっ・・・!」

絵里「・・・もし今日この中の誰かが死ねば、さすがに偶然にしては出来すぎると思わない?」

穂乃果「確かに・・・そうだけど」

希「おそらく犯人はウチらを皆殺しにするつもりなんや・・・それもゲーム感覚で」

にこ「なによそれ・・・わけわかんない」

絵里「わけわかんないのはこちらも同じよ」

希「・・・仮に犯人がウチらを遠隔操作で確実に殺す手段を持っていたとすると、厄介やろなぁ」

花陽「警察には連絡したんですか!?」

絵里「・・・ダメ、まともに取り合ってもらえなかったわ」

にこ「そりゃそうよ・・・健全な一般人なら単なる偶然に乗っかったイタズラとしか思わないわ」

穂乃果「でもこれだけ連続で死ねば・・・流石に気味が悪くなって来るだろうけどね」

にこ「とりあえず真姫ちゃんのことが心配だし家に行ってみない?」

花陽「そうだね・・・いってみよう」

海未「・・・・・・ええ」

穂乃果(・・・・・・)

穂乃果(・・・犯人は身近な人物か)

リューク(・・・・・・)

――西木野家玄関口

絵里「あれっ?玄関の扉開いたまま・・・・・・」

絵里「すいませーん!誰かいませんかー!」

シーン

花陽「返事がないよ・・・」

にこ「・・・明らかに不自然な状態よね」

希「エリチ・・・!」

絵里「中に入ってみるわよ!」ダッダッダ

絵里「この部屋開けるわよ!」

バタン

絵里「――!」

にこ「うそ、でしょ・・・」


真姫父「」

真姫母「」


花陽「いやああああああっ!」

穂乃果「・・・真姫ちゃんのお父さんが包丁に刺されて死んでる!」

希「それだけやない・・・真姫ちゃんのお母さんが首吊っとる!」

絵里「電話よ!急いで救急車と警察を!」

にこ「なんなの・・・なんなのよもう!」

海未ちゃん口数少なすぎい…まさか

花陽「・・・待って」

希「どうしたん花陽ちゃん?」

花陽「・・・・・・真姫ちゃんは?真姫ちゃんはどこいっちゃったのぉ!?」

にこ「!!  そういえば・・・!」

穂乃果「どうして真姫ちゃんだけいないの!?」

海未「・・・逃げたんですよ」

にこ「は?」

海未「きっと真姫が両親を殺したから逃げたんですよ」

にこ「何言ってんのよ!真姫ちゃんに限って、そんなことあるわけないじゃない!」

海未「・・・どうでしょうね」フフフ

希「・・・・・・とりあえず探そ?」

絵里「そうね・・・みんな!真姫を手分けして探すわよ!」

絵里「・・・真姫見つかった?」

希「ダメや・・・どこにもおらへん」

花陽「まさか・・・真姫ちゃんも、もう・・・」

にこ「縁起でもないこと言わないでよね!次言ったら許さないんだから!!」

花陽「私だって真姫ちゃんの無事を信じたいよ・・・でもっ!」

絵里「・・・これもあの挑戦状とかふざけたもの送りつけた奴を関係してるのかしら」

希「だったらおかしくあらへん?なんでウチら以外の人まで殺すん?」

絵里「文章には私達は一日一人殺すって書いてたけど、別に他の人を殺さないとは書いてなかったわ」

希「なんて外道な犯人やねん・・・人の心あるんか!?」

穂乃果「・・・真姫ちゃんがどこにいるか分かればいいんだけど」

海未「・・・許さない」

穂乃果「海未ちゃん・・・?」

海未「・・・私は絶対に犯人を許しません・・・・・・見つけたら私がそいつを殺します」

にこ「ちょっと!さっきからアンタなにおかしなこといってんのよ!」

海未「私達を平然と殺すような輩ですよ?生きてても何の価値もないはずです」

海未「それに・・・真姫が犯人かもしれませんよ?」

にこ「アンタ!ぶん殴るわよ!」

海未「・・・・・・」

希「海未ちゃん・・・その考え方はオカシイで。相手が何者にせよ、殺していいことにはならへんで」

リューク(・・・・・・だとよ)ククク

穂乃果「・・・・・・」

海未「すいません・・・あなたがたとは意見が合わないようです。私は別行動を取らせていただきます」ダッ

絵里「ちょっと海未!・・・・・・行っちゃった」

希「ウチ、ちょっと海未ちゃん探してくるわ・・・あの子、あのままにしとったら危ない!」

穂乃果「待って!私も行くよ!」

絵里「しょうがないわね・・・!」

にこ「・・・・・・」

にこ「にこは・・・真姫ちゃんを探したい。花陽ちゃん、手伝ってくれる?」

花陽「う、うん」

希「どこや!海未ちゃん!」

希「ダメや・・・どこにもおらへん」

キーッ! 

希「えっ」


ドンッ!


穂乃果「なに・・・今の音」

絵里「!!!」

絵里「え、そんな、うそでしょ」ガタガタ

希「」

絵里「のぞみぃいいいいいいい!!」ダダダダダ

穂乃果「!?」

穂乃果(希ちゃんが郵便局の車にはねられて・・・倒れてる!)

リューク(どうやらあいつが今日の犠牲者みたいだな)ククク

絵里「郵便局の・・・車!?」

郵便局員「だ、大丈夫かい!」

絵里「大丈夫なわけないでしょ!! あなたのせいで・・・希は、希はっ!」

絵里「もしかして!あなたがみんなを殺した犯人なのっ!?」

郵便局員「えっ、そんなこと急に言われても」

絵里「あなたでしょ!私達の家に変な手紙を送りつけたのは!」

郵便局員「手紙・・・もしかしてあの差出人が書いてない手紙のことかい?」

穂乃果「知ってるんですか!?」

郵便局員「ああ・・・確か今朝配達をしていたら、僕の目の前に女の子が現れて、いきなり僕に手紙を渡して去っていったよ」

絵里「その女の子の特徴はわかりますか!」

郵便局員「確か・・・・・・ん゛っ!」

絵里・穂乃果「!?」

郵便局員「がっ・・・はっ・・・ぐぇ」バタン

絵里「ちょっと!?しっかりしてよ!」

郵便局員「」

穂乃果「息・・・してない」

絵里「なんで・・・なんでどんどん人が死んでいくのよっ!」

穂乃果(どうして・・・まさか犯人は名前を知っていたとでもいうの?)

リューク(・・・『死神の目』だな)

穂乃果(『死神の目』)?

リューク(寿命を半分削ることで相手の名前と寿命を知ることができる、いわばチート技みたいなもんだ)

リューク(まぁ犯人はおそらくそれを使ったんだろうな)

穂乃果(・・・ってことは犯人はその『死神の目』を・・・)

穂乃果(・・・もし犯人が口封じのために、今、郵便局員を殺したのなら)

穂乃果(犯人は・・・この近くにいる!?)

穂乃果(・・・そして、郵便局員に手紙を渡したのは女の子っていってたから)

穂乃果(この近辺にいる女の子が・・・犯人!?)

穂乃果(でも、この近辺にいる女の子といえば・・・・・・)

穂乃果(・・・まさか、μ'sの中に犯人が・・・!)

リューク(・・・仲間同士で殺し合いか。やっぱ人間って面白っ!)ククク

穂乃果(せっかくヒントを掴んだんだ・・・みんなに伝えないと)

穂乃果(・・・でも、そんなことしたら私が怪しまれちゃう・・・!)

穂乃果(どうしよう・・・!犯人が私たちの中にいることを伝えないと・・・どうしようもないのに!)

穂乃果(・・・そうだ!)

穂乃果(ねぇ、リューク)

リューク(なんだぁ?)

穂乃果(お願い事できるかな?)

リューク(なんだぁ?)

――病院

希「」

絵里「・・・希・・・なんで先に逝ってしまったのよ・・・」

にこ「これで、あの手紙は真実だったってことが確定したわね・・・」

花陽「そんなぁ!じゃあ次はまた私達の誰かが殺されちゃうのぉ!?」

にこ「そうなるでしょうね・・・犯人は目に見えない力でにこ達を殺そうとしている」

絵里「まるで神様みたいな力持ってるのね・・・理不尽だわ」

絵里「・・・ところで真姫は見つかった?」

花陽「いいや・・・探したけど見つからなかったよ」

絵里「こちらも・・・海未も自宅に戻ってないんだって」

にこ「・・・もうどうしていいのかわけわかんない。まるで刑が執行されるのをただ待つだけの死刑囚のようだわ・・・」

絵里「・・・・・・」

今から仕事
できるだけ早く帰ってくる

一応貼っておく

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

真姫と海未が消えたってことでひぐらし思い出した
特に関連はないだろうが

穂乃果「あのさぁ・・・ちょっといいかな」

絵里「どうしたんの穂乃果?」

穂乃果「これ紙見て・・・殺された人に法則性がないか書いてみたんだ」ハイ

絵里「どれどれ・・・ことり、凛、・・・そして希。これはμ's一日一殺の法則に当てはまるわ」

にこ「そして、真姫ちゃんの両親は、私達に親しい人達ね」フムフム

花陽「郵便局員さんもあの手紙を送った張本人だから、一応関わりはあるよね」ナルホド

絵里「で、何が言いたいの穂乃果?」


穂乃果「穂乃果ね・・・犯人がこのμ'sの中にいるんじゃないかと思うんだ」


にこ「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!なんでにこ達が仲間を殺さなきゃならないって言うのよ!」

花陽「そうだよ!・・・大体どの出来事も偶然起きたような出来事だし・・・!」

絵里「・・・穂乃果、確かに仲間を疑いたくなる気持ちはわかるわ。でも・・・それに至る確証がないじゃない」

穂乃果「そう、だよね・・・・・・ごめんね」

穂乃果「・・・・・・」

きたー!!

絵里「どうなるかわからないけど・・・最後まで諦めずに頑張り」

絵里「――っ!」

花陽「どうしたの絵里ちゃん?そんな驚いたような顔して・・・」

花陽「いやぁあああ!」

にこ「・・・・・・な、なんなのよ、こいつ!?」


リューク「よぉ」


絵里「ば、化物!? ハラショー・・・」

穂乃果「あ、あなたは誰?」

リューク「・・・・・・」

リューク(まぁあとでほむ饅たくさんくれるって言ってたし手伝ってやるか)

リューク「俺の名はリューク」

リューク「死神だ」

穂乃果「それに、手がかりは全くないわけじゃないと思うんだ」

絵里「なに?」

穂乃果「真姫ちゃんだよ」

にこ「っ! そうよ!真姫ちゃんなら何か知ってるかもしれない!」

穂乃果「考えればおかしなことだったんだ。・・・どうして両親は死んで、真姫ちゃんが生きてると思う?」

にこ「・・・生きてるってどういうこと?」

穂乃果「あの手紙にはことりちゃんと凛ちゃんの名前しか書かれてなかった」

絵里「つまり・・・犯人からすると真姫はまだ殺してはいないみたいね」

にこ「よかった・・・」

にこ「し、死神!?」

花陽「ま、まさか、あなたが、凛ちゃんたちを・・・!?」

リューク「いいや・・・俺は何にもしちゃいねえよ」

絵里「ど、どういうこと?」

リューク「正確には・・・このノートを使った人間が殺したんだ」

穂乃果「・・・なに、このノート」

にこ「DEATH・・・NOTE?」

リューク「このノートは、人を殺すためのノートだ」

花陽「ええっ!?」

絵里「なんですって!?」

リューク「お前らの仲間は・・・全部こいつに名前を書かれたから死んだんだ」

にこ「理解が・・・追いつかない」

保守

リューク「実は・・・これとは別のノートを利用している人間がいてな、そいつがお前たちを殺したいんだとよ」

にこ「あんた・・・犯人知ってるの!?なら教えなさいよ!」

リューク「俺にもわかんねぇよ」

花陽「本当に・・・あなたは殺してないの?」

リューク「ああ、俺は殺していない」

リューク「だったら、ノート見てみるか?」

絵里「・・・ええ、拝見させてもらうわ」ペラペラ

リューク「・・・ページがやぶれてるわね、ここにあったページは?」

リューク「鼻をかむ為に使っちまった」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「正直あなたのことはまだ信じていないわ」

リューク「ご勝手に」

絵里「でもあなたに聞きたいことは山ほどあるわ・・・教えて」

リューク「答えられる範囲ならな」ククク

絵里「なるほど・・・そのノートのことは概ね理解したわ」

絵里「つまり、犯人はこのノートを使って私達を殺そうとしてるのね」

リューク「そういうことになるな」ククク

絵里「あなたが私達を殺す可能性は・・・」

リューク「俺はただの見物客だ」ククク

リューク「状況がおもしろくなるなら俺がお前らの前に姿を現すのも大歓迎だが、自分で殺すのは興ざめちまう」

絵里「つまり、面白くなりそうだから出てきたと・・・?」

リューク「大正解!」

にこ「つまり敵でも味方でもないってことね」

リューク「そういうことだな」

絵里「でもこれで見えてきたこともあるわ」

花陽「何?私はまったくわからないけど・・・」

絵里「犯人は顔と名前を覚えていていれば、あらゆる手段で相手を殺害することができるということ」

絵里「つまり犯人は私達の顔と名前を知っていたことになるわ」

穂乃果「でも、私たちの顔ってもう日本中に知られてるじゃん。犯人絞り込められないわよ!」

にこ「・・・そうか! 郵便局員の件ね!」

花陽「どういうこと?」

絵里「郵便局員は犯人と接触していたのよ、名前まで知られていないはずだけど」

絵里「でも、あの郵便局員はまるで口封じのために殺された感が否めないわ」

絵里「つまり、現場周辺に犯人がいた可能性が高い」

にこ「『死神の目』ってやつがあれば相手の名前も見えるからそれを使ったのかもね」

花陽「しかもその人、手紙を渡したのは女の子って言ってるんでしょ・・・?」

絵里「つまり・・・あの周囲にいた女の子といえば」

にこ「まさか・・・」

絵里「ええ、そのまさかよ」


絵里「犯人はμ'sの中にいる」

にこ「はは、は、あんたまで、穂乃果と同じこと、言ってんじゃないわよ」ガタガタ

絵里「さらにいえば、郵便局員は私と穂乃果が情報を聞き出そうとした時に殺された」

絵里「逆を返せば、私と穂乃果には余計な情報を聞かれるのがまずかったように思えるけど?」

絵里「つまり、犯人は私と穂乃果以外のメンバーの可能性が高いということになる」

穂乃果「つまり、犯人は・・・にこちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん、海未ちゃんの4人に絞られるかもしれないってことだよ」

にこ「なっ・・・アンタらにこを疑ってるの!?それってアンタらの勝手な主観混じってるじゃない!」

花陽「私っ・・・誰も殺してないよぉ!?」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「でも別行動だったわけだし、あなたたちにアリバイはあるの?」

にこ「にこも花陽ちゃんも、ずっと真姫ちゃん探してたわ!」

花陽「そう!だから殺す暇なんてないよぉ!」

絵里「・・・そう、ないわけね。まぁ、このまま話しててもキリがないわ、今日は一旦帰りましょ」

絵里「私たちも冷静さを欠いているのかもしれないから、今日は休みましょ」

穂乃果「そうだね・・・」

絵里「希・・・犯人は絶対見つけるからね」

_

___


海未「どこですか!どこなのですか!」

海未「絶対ことりの敵をとってやるんです・・・私の手で!」

亜里沙「・・・あれっ海未先輩じゃないですか」

海未「亜里沙・・・それに雪穂まで」

雪穂「どうしたんですか・・・そんな怖い顔して」

海未「・・・・・・そんなに私、怖い顔してましたか」

雪穂「してましたよー?一瞬不審者かと思いましたよ・・・」

海未「すいません・・・」

亜里沙「あの・・・さっきことり先輩がどうとか言ってましたね」

海未「・・・ああ、聞かれてしまいましたか」

亜里沙「よかったら話を詳しく教えて貰いませんか」

海未「実は・・・」

___

ハァハァ

真姫「・・・はぁはぁ」

真姫「もう、大丈夫、よね?」

真姫「・・・・・・ホントは嫌なのに」


真姫「ごめんね」

___


理事長「・・・・・・」

理事長「ことり・・・なんで行ってしまったの・・・」

理事長「あなたがいない世界なら、私なんて死んでしまったほうが・・・」

理事長「・・・ことり、今追いかけますね」

理事長「・・・・・・」

――翌日

穂乃果「おはよう!絵里ちゃん!」

絵里「おはよう穂乃果」

穂乃果「あのさぁ・・・絵里ちゃん、ちょっと提案があるんだけど」

絵里「なにかしら?」

穂乃果「・・・μ'sみんな集まって、互いに監視し合おうと思ってるんだ。・・・犯人がノートを書かないために」

絵里「そうね・・・できれば信じたいけど、そんな悠長なことも言ってられないわよね」

穂乃果「絵里ちゃんなら、みんなをまとめることができると思うんだ!お願い!」

絵里「わかったわ・・・なんとかやってみる」

絵里「・・・で、なんであなたは私達についてきてるのかしら?」

リューク「気にするな、俺はただ見てるだけだ」ククク


穂乃果(リューク、昨日は頼みごとしてごめんね)

リューク(まさか、アイツらに紙切れを渡して俺の姿を見えるようにするとはな)

リューク(ま、面白いしいいか!)ククク

リューク(ほむ饅も食えるしな!)モグモグ

面白い

――学校玄関入口


花陽「おはよう」

絵里「おはよう花陽、にこ」

にこ「・・・・・・おはよう」

花陽「あ、あの、やっぱり、まだ私達のこと、疑ってる?」ウゥ

絵里「・・・そうね、正直まだあなたのこと疑ってるわ」

花陽「そうだよね・・・」

にこ「・・・納得いかないわ」

絵里「・・・」

穂乃果「・・・相変わらず警察の人は取り合ってくれないよ」ハハハ

にこ「まぁ説明するには、この死神の説明からしなきゃいけないし面倒よね・・・」ハァ

リューク「ククク・・・」

穂乃果「とりあえず、教室に入ろうか」

絵里「そうね・・・授業を受けないと」


ヒュゥウウウウウウ


にこ「え」

花陽「――!」


ベチャ


穂乃果「ど、どうして・・・」

絵里「う、嘘でしょ・・・」ガタガタ

にこ「なんで・・・なんでなのよ」ガタガタ


にこ「どうして屋上から理事長が落下してきて、それに花陽が巻き込まれなきゃならないのよぉ!」


理事長「」

花陽「」

ほしゅ

南3姉妹の長女と三女…

――神社

穂乃果「理事長・・・ことりちゃんが亡くなってからそうとう落ち込んでいたよ」

穂乃果「普段はクールな印象を持ってたのに、保健室で泣きじゃくってたし」

絵里「じゃあ、理事長はそのせいで自殺・・・」

にこ「どうだかね・・・そういうふうになるようデスノートに書かれてあっただけかもしれないわよ」

にこ「偶然花陽の頭に激突なんて出来すぎてるじゃない」

絵里「たしかにそうね・・・じゃあ理事長も犯人に殺されたのかしら」

穂乃果「どんどん穂乃果達と親しい人がいなくなっていく・・・早く止めないとっ!」

にこ「でも手がかりもないのに、どうすればいいってのよ!」

にこ「残ってるμ'sのメンバーもあと5人しかいない!次はにこかもしれないし、アンタらかもしれないのよ!」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

にこ「・・・・・・あっ」

絵里「興奮しても何も始まらないわ・・・冷静にいきましょう」

にこ「・・・悪かったわよ」

穂乃果「それに、手がかりは全くないわけじゃないと思うんだ」

絵里「なに?」

穂乃果「真姫ちゃんだよ」

にこ「っ! そうよ!真姫ちゃんなら何か知ってるかもしれない!」

穂乃果「考えればおかしなことだったんだ。・・・どうして両親は死んで、真姫ちゃんが生きてると思う?」

にこ「・・・生きてるってどういうこと?」

穂乃果「あの手紙にはことりちゃんと凛ちゃんの名前しか書かれてなかった」

穂乃果「それに昨日は希ちゃん、今日は花陽ちゃんを殺したから・・・」

絵里「・・・犯人はまだ真姫を殺してはいないみたいね」

にこ「よかった・・・」

絵里「でも・・・もう真姫の家にはもう入れないわね。警察が家宅捜索してるみたいだし」

にこ「・・・どうすりゃいいのよ」

>>442
?

ピクシブより

姉と妹がいる。しかし、現状で最新の原作と言えるSchool idol diaryにおいては、一人っ子という記述が存在するため、設定が変わった可能性がある。
http://dic.pixiv.net/a/%E5%8D%97%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%8A

フミコ「あっ穂乃果達見つけたよ!」

穂乃果「フミコちゃん・・・それにみんなも」

にこ「どうしてここへ?」

ヒデコ「いやいや、すごいじゃん!真姫ちゃん?」

絵里「えっ?真姫がどうかしたの?」


ミカ「知らないのー?真姫ちゃんがA-RISEの新メンバーに選ばれたって話」


穂乃果「!?」

にこ「なによそれ・・・」

フミコ「えっ、穂乃果達知らなかったの?・・・てっきり知ってるのかと思って」

ヒデコ「テレビの芸能ニュースでやってたよ」

ミカ「でもしょうがないのかもね・・・ウチの学校はこんなだから。悪い意味で知名度があがったっていうか・・・」

フミコ「・・・もうμ'sのメンバー全員揃うことはないんだね、ちょっとさみしいな」ボソッ

フミコ「あっ、ごめんみんな!失礼だったよね!今のなしで!」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・ありがとう、おかげでいい話が聞けたわ」

フミコ「どういたしまして・・・それじゃ私達は行くねー!」

穂乃果「フミコちゃん達ありがとー!」バイバーイ

穂乃果「・・・・・・」

絵里「どういうことなのよ・・・」

にこ「真姫ちゃん・・・!」

穂乃果「と、とにかくさ、今からA-RISEに会いにUTX学園に会いに行こうよ!」

絵里「理事長の自殺でしばらく学校は休校措置をとるみたいだし」

にこ「行って・・・真姫ちゃんの真意を確かめる」

穂乃果「それじゃあ行こうか」

――UTX学園アイドル部

穂乃果「すいませーん!A-RISEのみなさんいますかー!」

絵里「会って直接話をさせてください!」

ガララララ

ツバサ「なになに?アタシらに会いにきたの?」

穂乃果「あなた、A-RISEの・・・」

ツバサ「A-RISEリーダー・綺羅ツバサでっすー☆ どうぞよろしくー☆」

絵里「私達、音ノ木坂学園のスクールアイドルグループμ'sのものなんですけど」

ツバサ「マジ!? スゲー感動! 立ち話もなんだから、どうぞどうぞ入って!」

にこ「テンションたかいわねー・・・」

アイドル部員全員「「こんにちは、μ'sのみなさん!」」

絵里「・・・流石UTX学園アイドル、統率が取れてるわ」

にこ「まるでどこかの軍隊みたいね・・・」

英玲奈「気に入ってもらえたかい?」

穂乃果「あ、あなたは」

英玲奈「歓迎するよ。私は統堂英玲奈、ここのアイドル部の部長兼A-RISEの副リーダーを務めている」

絵里「こちらこそお会い出来て嬉しいです・・・右から順に高坂穂乃果、矢澤にこ、そして私、絢瀬絵里です」

英玲奈「まさかμ'sにお会いできるなんでこちらも光栄だ」

あんじゅ「あらぁ、お客さぁん?」

英玲奈「μ'sの方々だ」

あんじゅ「そうなんだぁ。私、優木あんじゅと申しますぅ」

穂乃果「よろしくお願いします」

英玲奈「ところで・・・君たちが聞きたいことといえば西木野くんのことだろ?」

穂乃果「ええ・・・テレビのニュースでそのような話を聞いたので」

英玲奈「彼女は今・・・別室にいる」

穂乃果「いるんですか! あのー早速あわせてもらえ」


英玲奈「残念ながら・・・その願いは聞き入れることはできない」


絵里「!? ど、どうしてですか?」

英玲奈「・・・彼女は今、君たちに会いたくないそうだよ」

あんじゅ「確かぁ、この学校に転校してきたのもぉ、昨日だしぃ」

ツバサ「両親が亡くなった事件のことが嫌になったんだと思うよ☆」

英玲奈「安心したまえ。彼女は警察の取り調べにはちゃんと応じているから。彼女が殺した証拠がないから、きっと逮捕されないと思うよ」

あんじゅ「ここに転校してきたときぃ、かなり精神がぁ、乱れててぇ」

ツバサ「アイドル部に匿ってくださいって言ってきたんだよねー☆」

英玲奈「なぜだか知らんが『μ'sのみんなに迷惑かけたくない』と言っていた」

英玲奈「だから、アイドル部の部屋の一室に生活出来るだけのスペースを提供して匿ってるってわけだ」

にこ「それ・・・真姫ちゃんが言ってたの?」

英玲奈「ああ、間違いない。A-RISEのメンバーに入ろうと思ったのも、君たちとの縁を断ち切るためらしい」

にこ「そう・・・」

にこ「・・・・・・」

にこ「・・・真姫ちゃんに伝言伝えといていいかしら」

にこ「『にこ達は、真姫ちゃんのことを迷惑だって思ったことは一度もない。早く帰っておいで』って」

英玲奈「わかった・・・承ろう」

にこ「・・・ありがと」

絵里「にこ・・・」

穂乃果「もしよかったら・・・明日も来ていいですか?」

あんじゅ「構わないわよぉ、私達はぁ、いつでもウェルカムぅ」

ツバサ「またおいで☆」

__


穂乃果「ねえ、どう思う?」

絵里「どうって?」

穂乃果「真姫ちゃんのことだよ」

にこ「・・・それがどうしたの」

穂乃果「A-RISEの会話に少し違和感が・・・なんだろう、あと少しで思い出せそうなんだけど」ウーン

にこ「あっ・・・なんで真姫ちゃんは自宅に帰らずにUTXのアイドル部に居候してるの」ハッ

絵里「言われてみれば・・・なんで互いに顔は知ってるとは言え、いきなり転校して居候ってぶっとびすぎてるわね」

穂乃果「真姫ちゃん、別にA-RISEと個人的な関係なんてなかったよね?」

にこ「そうよ!どちらかというと『私はああいうアイドル系は苦手なの』って愚痴をこぼしてたわ!」

絵里「これはなにかあるわね・・・」

にこ「明日、もう一度UTXに行ってみて真実を確かめたいわ!!」



――

亜里沙「事情は大体分かりました」

海未「・・・・・・」

亜里沙「海未先輩!亜里沙にもお手伝いさせてください!」

海未「えっ、でも・・・」

亜里沙「確かに殺しは良くないと思います、それはいけません!」

海未「・・・・・・」

亜里沙「でも・・・犯人が見つからないままなんて悔しいですよね!」

亜里沙「だからお手伝いさせていただきます!何か情報があったらお姉ちゃんからさりげなく聞いてみますね」

海未「亜里沙・・・ありがとうございます」

亜里沙「いいえ、海未先輩のためなら亜里沙頑張っちゃいます!」

亜里沙「ねっ、雪穂!」

雪穂「えっ!? 私も!?」



――

ツバサ「気分はどう? ・・・真姫ちゃん☆」

真姫「なんでっ・・・なんでっ!」

英玲奈「お前はみてはいけないものを見てしまったからな。手足は縛らせてもらった」

あんじゅ「真姫ちゃんにはぁ、外に出てもらうわけにはぁ、いかないのよぉ」


ツバサ「『あの人』からもらったノートの紙切れを使えば、君たちの仲間はみんなお陀仏だよ☆」


真姫「離してっ、離してよっ!」

英玲奈「昨日は残念だったな。 せっかく我々から逃げられると思ったのにな」

あんじゅ「『あの人』がぁ、いなかったらぁ、危なかったわぁ」

真姫「イヤっ・・・イヤっ!!死にたくない!!」


ツバサ「君の名前はすでに書かれてる・・・あとはそこで死を待つだけだよ☆」

――翌日

穂乃果「さぁ今日は・・・UTXに乗り込むわよ!」

絵里「穂乃果、準備は出来てる?」

穂乃果「うん・・・このノートの紙切れ」

にこ「ホントは使いたくないんだけど・・・向こうがノート持ってたら防ぎようがないし、念のためね」

絵里「なるべくならこれは封印したいわね・・・」

絵里「ノートは神社の中にうまく隠してあるからまずバレることはないわ、よね・・・」

穂乃果「居場所は私達三人しか知らないはずだよ」

リューク「えー使っちゃえよー面白くねーな」

絵里「それは残念ね・・・あなたの希望に添えなくて」

_

__


海未「・・・・・・」


フミコ「」

ヒデコ「」

ミカ「」


海未「・・・・・・」

――UTX学園アイドル部

英玲奈「やぁ待ってたよ」

にこ「あの、昨日の伝言、伝えてもらえたでしょうか?」

英玲奈「ああ、もちろん」

絵里「それで・・・何と」

英玲奈「・・・・・・『ごめんなさい』、だそうだ」

穂乃果「そう、ですか・・・」

穂乃果「・・・・・・」

英玲奈「悪いね、用事が済んだんだったら帰って・・・」


真姫「騙されないでみんな!そいつが言ってることは虚言よ!」


にこ「真姫ちゃん!」

英玲奈「っ! お前どこから・・・」

真姫「ふふっ・・・持ち物検査をしなかったのが運の尽きね!」

真姫「私、こんなこともあろうかと自衛用のカッター持ってたの!」

英玲奈「くっ・・・ツバサ!あんじゅ!ルールはわかってるな!」

ツバサ「はいはい・・・」

あんじゅ「殺しちゃおうわよぉ」

穂乃果「させない!」

絵里「任せて!」

穂乃果「やぁ!」

ドンッ

ツバサ「うわっ!?」

ツバサ(思った以上だと・・・!?)

穂乃果「こっちは抑えたよ!」ガチッ


絵里「はぁー!!」

ドンッ

英玲奈「ぐっ!?」

英玲奈(過信していたか・・・!)グッ

絵里「こちらも問題なし・・・」ガチッ


絵里「・・・にこ、そっちは」

にこ「あ・・・あ・・・」


あんじゅ「ざんねーん♪ 実はにこちゃんの名前ぇ、今日の朝にぃ、もう書いちゃってるんだよねぇ」

穂乃果「そんな・・・」

絵里「そんなの・・・ずるいわよ」

ツバサ「隙有り!!」ドーン!

穂乃果「うっ・・・」ドサッ

絵里「しまっ・・・」ドサッ

英玲奈「安心しろ、眠らせただけだ」


あんじゅ「・・・そろそろ時間かな?」

にこ「う゛っ!!」

にこ「・・・まき・・・ちゃ」

真姫「にこちゃん!?」

にこ「・・・ごめんね・・・守れなくて、ごめんね」

にこ「ごめn」ドサッ

真姫「・・・・・・ちょっと・・・・・・返事しなさいよ」

真姫「にこちゃん・・・・・・にこちゃあああああああん!」

にこ「」

英玲奈「よし、こいつらを別室に連れていけ。・・・今度はちゃんと持ち物検査した上でちゃんと縛り付けておけ」

ツバサ「へいへーい・・・」

あんじゅ「ふふふっ」

あんじゅ「!?」ドクン!

英玲奈「!?」

ツバサ「どうしたの、あんじゅ!?」

あんじゅ「・・・あ・・・なんで・・・!」ドサッ

あんじゅ「」

英玲奈「・・・まさか、『あの人』の逆鱗にふれたのか?」ゾクッ

英玲奈「いや・・・あんじゅは命令に順守したはず・・・ではなぜ」

ツバサ「ねーねー、このこと部員たちに見られたよー・・・・・・どうする??」

英玲奈「・・・あとで全員分の名前を記入しておく、問題ない」

ツバサ「了解了解☆」

英玲奈「・・・・・・」

――深夜未明

穂乃果「・・・ここは」

真姫「・・・アイドル部の別室よ、どうやら私達閉じ込められたみたい」

穂乃果「そんなぁ・・・」

リューク「くくく・・・捕まっちまったなお前ら」

絵里「・・・無様でしょ・・・笑うがいいわ」

リューク「そうさせてもらうぜ」ククク

絵里「私達をここで殺すつもりみたいね・・・」

真姫「・・・やつらは私達を順番に殺すって言ってたわ。でも、やつらは黒幕じゃない」

絵里「どういうこと?」

真姫「奴らには親玉がいる、そいつを倒さない限り私達はみんな死ぬ」

真姫「私のパパとママを殺したのもおそらくソイツだからっ・・・!」

絵里「真姫・・・あなたの身に一体何が起きたのか教えて・・・」

真姫「わかったわ・・・」

真姫「確か玄関の方から凛と花陽が私を呼んでいたわ・・・3日前ぐらいかしら」

真姫「私達はあの日、いつもどおり学校に行く準備をしていたの」

真姫「そしたら、突然ママがパパを刺して・・・その後、事前に用意してあったロープで・・・」ウゥ

穂乃果「・・・・・・」

絵里「真姫・・・」

真姫「私は突然のことでどうしていいかわからなかった!なんで!どうして!」

真姫「・・・そんな時、奴らが現れたの」

絵里「A-RISEね」

真姫「それだけじゃない・・・マスクをかぶっていていたけど、聞き覚えのある声だったわ。そいつが親玉っぽい」

絵里「やはり犯人は身内・・・その場に黒幕がいたのは『死神の目』を両親に対して使ったからね」

穂乃果「真姫ちゃん!黒幕が誰か覚えてないの!?」

真姫「・・・ダメ、思い出せない」

絵里「・・・できれば知りたいけど、今は無理に思い出そうとしなくていいわ」

穂乃果「それで・・・黒幕が現れて真姫ちゃんどうなったの・・・」

真姫「そりゃ必死に逃げたわよ!殺されちゃうと思ったから!」

穂乃果「それで・・・A-RISEに捕まって今に至ると」

真姫「恥ずかしい話ね・・・」

真姫「それと、もう一つ」

真姫「私、明日死ぬみたいなの」

穂乃果「!?」

絵里「どうしてよっ!?」

真姫「私、あの不思議な紙切れに名前書かれたらしいのよ」

絵里「そ、そんな・・・」

真姫「・・・あなたたちの方があの紙切れについて詳しいんでしょ」

真姫「にこちゃんがあの紙切れつかって、A-RISEの優木の名前を書いて殺してたから」

穂乃果「えっ!?・・・・・・にこちゃん」

絵里「にこも一矢報いたというわけね・・・」

真姫「・・・私もどうせ、既定の時間までは死なないみたいだし、できれば戦いたい」

真姫「にこちゃんの仇を・・・とりたい!」

穂乃果「真姫ちゃん・・・」

穂乃果「でも、どうやってここから脱出すれば」

ガララララ

海未「それは私に任せてください」

穂乃果「海未ちゃん!?どうしてここに!?」

亜里沙「私が海未先輩にUTXに行くって教えたの!」

絵里「亜里沙!?」

雪穂「私もいまーす」

穂乃果「雪穂までっ!?」

海未「話は全て聞かせてもらいました!要はA-RISEをぶっ殺せばいいんですよね」

穂乃果「・・・海未ちゃん、いい加減殺しを肯定する考えはやめようよ」

海未「・・・穂乃果といえども邪魔しないでほしいです。・・・これは私の戦いです」

海未「ことりが殺され挑戦状が届いた時から・・・既に覚悟を決めていました」

穂乃果(・・・穂乃果がことりちゃんを殺したからだ。穂乃果のせいで海未ちゃんは・・・)

リューク「・・・面白っ!」ククク

海未「・・・いつの間にか夜明けですね。あなた方の縄もほどきましたし、そろそろ作戦決行です」

穂乃果「・・・そうだね」

穂乃果(紙切れは・・・よしっバレてない。・・・白い靴下に貼り付けておいて正解だったよ)

絵里「亜里沙、雪穂、貴方たちはそこで隠れていなさい」

亜里沙「うん・・・」

雪穂「わかった」

絵里「それじゃあ行くわよ・・・!」

真姫「ええ!任せといて!」

リューク「・・・俺は見物させてもらうぜ・・・・・・なぁ黒幕さんよぉ」ククク

黒幕「・・・・・・」

ツバサ「あのにこって子・・・私達と同じ紙キレ持ってたみたい」

英玲奈「油断したな・・・だが他の奴らの所持は確認できなかった」

英玲奈「これでゲームセットだ・・・!」

ツバサ「ん?・・・外が騒がしいような」

英玲奈「最後の悪あがきか・・・?」

バタン!!

穂乃果「そこまでだよ!!」

絵里「観念なさい!!」

ツバサ「!?」

英玲奈「なにっ・・・縄を外しただとっ!!?」

海未「・・・援軍までは、予想してなかったようですね」

英玲奈「・・・くっ!なんたる失態!」

英玲奈「えいやぁ!」シュッ

海未「ふん・・・私はあなたを殺す・・・この弓矢で」グググッ

穂乃果「ダメっ!海未ちゃん!!殺しちゃ!!」

穂乃果(ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ)

穂乃果(海未ちゃんを犯罪者にさせちゃダメだ)

穂乃果(・・・だったら!)

海未「覚悟なさい!!」シュッ

英玲奈「!?」グサッ

英玲奈「ぐ」バタッ

英玲奈「」

海未「・・・やった、やりましたよ!ついに仇をとったんです!」

穂乃果「・・・・・・」


『統堂英玲奈:弓矢に頭を貫かれ死亡』


穂乃果「・・・全部、穂乃果が悪いんだ」

ツバサ「い、いやあああああっ!!」ダッ

海未「しまったっ、逃げられ・・・!」

真姫「ほうっておきなさい・・・どうせ今日死ぬのは私だけだし、μ'sは一日一人しか殺せないはずでしょ?」

真姫「・・・・・・」カキカキ


『綺羅ツバサ』


真姫「これでよし」

穂乃果「真姫ちゃん・・・」

真姫「いいのよ・・・私はアイツらに殺されるようなもんだから、最後ぐらい好き勝手させてよ」

絵里「・・・・・・」

真姫「にこちゃん・・・仇、とったよ」

真姫「あっ・・・そうそう、思い出した。黒幕の声」

絵里「!?」

真姫「・・・・・・確かこの中に・・・・・・ぐっ!?」

穂乃果「真姫ちゃん!?」

真姫「・・・がっ・・・い゛っ・・・あ゛っ」バタッ

真姫「」

穂乃果「真姫ちゃんまで・・・」

絵里「・・・でもとうとう核心部分にまでたどり着けた」

穂乃果「・・・この中に犯人が」

海未「・・・いる」



――

ツバサ「・・・ぐがぁ・・・う゛っ」

ツバサ(あぁ・・・アタシも・・・死ぬんだ・・・)


「ツバサさん・・・ご苦労様」


ツバサ「!?」


「みんな勝手にμ'sの中に犯人がいるって思ってるんだから滑稽ですよね」フフフ


ツバサ「・・・・・・!」


「でも、安心して。最初にした約束通り、一度私に名前を書かれたあなたの親族が、死ぬことのないようにキャンセルしますから」


ツバサ(ほっ・・・よかった・・・これで・・・アタシも親族も報われ)ガクッ

ツバサ「」


亜里沙「・・・・・・嘘ですけどね」フフッ

雪穂「あれっ?亜里沙ちゃん、トイレはもういいの?」

亜里沙「はいっ!もう全部出してきました!」

雪穂「お姉ちゃん達のほうも終わったみたいだし行こうよ!」

亜里沙「・・・・・・」

リューク(黒幕さんよぉ?・・・これも計画通りなのかい?)

亜里沙「多少修正が必要ですが、誤差の範囲内です」フフッ

雪穂「何独り言をブツブツ言ってんの?」

亜里沙「バストの測定の話をしてたんです」

穂乃果「犯人はこの中にいるってことだよね?」

絵里「ええ、身近な人間ならこの中にしかいないわ」

海未「・・・ことりを殺した犯人は、穂乃果か、絵里か」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

海未「・・・・・・」


亜里沙(さぁ、この中で誰を殺そうかな?)

亜里沙(お姉ちゃん、海未先輩、雪穂のお姉さん・・・)

亜里沙(どうせ殺すなら派手にやっちゃったほうがいいよね)

亜里沙(ふふふっ・・・明日が楽しみだな!)

――穂むら

穂乃果「結局今日は家に帰ってゆっくり休暇を取ることになったよ」

リューク「とうとうあと三人だもんな」

リューク「ホノカと過ごせる日々もあとちょっとってわけだ」ククク

穂乃果「ちょっと・・・そんな縁起でもないこと言わないでよね!」

リューク「あっそうだ・・・俺がこの音ノ木坂に来た理由、まだ教えてなかったな?」

穂乃果「そういえば、ことりちゃんの名前を書いた日に突然現れたよね?どうしたの?」

リューク「・・・サンタクロースになりたかったんだよ」

穂乃果「サンタ?」

リューク「俺たち死神は忌み嫌われる存在だ・・・だから幸せを届けるジジイに興味持ったのさ」

リューク「死神が他人に幸せを与えられるか、これが俺の研究課題さ」

穂乃果「私達はそのせいで迷惑被ってんだけど・・・」

リューク「だって、せっかく人間界に戻ってきたから面白いことやってみてえじゃん?」ククク

―――園田道場

海未「・・・・・・」

海未(穂乃果は・・・私の親友です)

海未(絵里も・・・尊敬すべき先輩です)

海未「ですが・・・ことりを殺した犯人への憎しみが、どうしても払えないのです・・・!」

海未「答えは明日出ます・・・」

海未「私はそれまで・・・様子を伺いましょう」

海未「・・・・・・」

海未「・・・それにしても、フミコ達を殺したのはいったい誰なのでしょう?」

――絢瀬家

ドンドン

亜里沙「お姉ちゃん・・・入るね」

絵里「ええ」

亜里沙「お姉ちゃん・・・話は全部海未先輩から聞いたよ?」

絵里「そう・・・」

亜里沙「・・・・・・」

亜里沙「お姉ちゃんはどうする気なの?」

絵里「できれば・・・殺し合いなんてしたくない」

絵里「でも、私達はもう引き返せない・・・!」

亜里沙「・・・・・・」

亜里沙(・・・・・・どうしようかなぁ?)

――翌日

穂乃果「ノートがない!なくなってる!」

絵里「・・・昨日まであったはずなのに」

穂乃果「確かにノートはここに隠したよね!? 絵里ちゃんもしかしてノート取った!?」

絵里「いやっ・・・私、そんな真似しないわよ」

穂乃果「・・・じゃあ誰が?もしかして海未ちゃん?」

海未「私も知りませんよ・・・ここに来たのも久々なのですから」

絵里「まぁ奪われたものは仕方ないわ」

穂乃果「この中に犯人がいるんだから・・・きっと誰かが盗んだんだよきっと」

海未「まぁ・・・ここで待っていれば、わかりますよね」

リューク「・・・・・・」

タッタッタ

雪穂「おーい、お姉ちゃん!」

穂乃果「雪穂・・・亜里沙ちゃん・・・」

亜里沙「ジュースもってきました!よかったら飲んでください」

絵里「気が利くわね、ありがとね」

亜里沙「えへへ」

亜里沙「・・・・・・」

穂乃果「・・・」ゴクゴク

絵里「・・・」ゴクゴク

海未「・・・」ゴクゴク

雪穂「・・・少しは落ち着いた?」

穂乃果「・・・うん」

絵里「そうね、少しばかりね」

海未「十分です」

雪穂「それじゃあ缶を捨てて」


「うぐっ!!!がはっ!!!」


雪穂「・・・・・・!?」

雪穂「・・・なに、なにが起こってるの!?」ガタガタ

雪穂「まさか・・・毒!!」

亜里沙「さよなら・・・」


「お姉ちゃん」

ドサッ

絵里「」

穂乃果「・・・えっ」

海未「亜里沙・・・どういうことですか、これは」ガタガタ

亜里沙「・・・言った通りの意味だよ?」

亜里沙「黒幕はね・・・亜里沙なの」

穂乃果「だ、だって・・・希ちゃんが死んだとき近辺にはいなかった」

雪穂「・・・あっ、もしかして。差出人不明の手紙が来たときのこと?」

雪穂「私、お姉ちゃんに言ってたよ!亜里沙と遊んで来るって・・・!」

亜里沙「あの辺りは西木野病院やショッピングモールなどが並んでおり、いろんな施設が立ってて遊び場に最適なんです」

亜里沙「西木野病院と真姫先輩の実家は隣接してたんですよ、雪穂を騙せばみんなを見張ることなど容易いです」

亜里沙「前日には私はA-RISEの別動部隊を用意してて、真姫先輩の実家を強襲しました。簡単に両親を殺せましたよ」

亜里沙「別動部隊のつくり方を教えますね。まず、A-RISEの前で見せしめを殺して、その後、彼女たちの親類の名前をノートに書き連ねます」

亜里沙「私アイドルオタクですから、そういうデータ詳しいので」

亜里沙「そして、親類を殺して欲しくなかったら部下になれと脅したらすぐに仲間になってくれましたよ」

亜里沙「まぁ、一度書かれた名前は消せないんですけどね」フフッ

亜里沙「あーそうそう、あの手紙も私が仕込んだんですよ。面白かったですか?私の提案したゲームは?」

亜里沙「凛先輩を殺したのも、希先輩を殺したのも、花陽先輩を殺したのも、理事長を殺したのも全部私です!」

亜里沙「たまたまことり先輩が死んでくれたから、私は計画を実行したまでです!」

雪穂「亜里沙ちゃん・・・それはないよ・・・」ガタガタ

海未「・・・・・・」

穂乃果「なんでさ・・・」

亜里沙「はい?」

穂乃果「・・・なんでこんなひどいことするのさ!!ましてや絵里ちゃんはお姉さんでしょ!!どうして!!」

亜里沙「・・・・・・伝説を作るためですよ」

穂乃果「は・・・?」

亜里沙「だって、人気活躍中にみなさんが変死すれば世間で話題になり、信者はたちまち皆さんを神格化するようになります!!」

亜里沙「私にとってμ'sは女神の集団!みなさんの活躍は、やがて伝説となり、神話へと化すべきです!」

亜里沙「さぁ・・・皆さんは神へと生まれ変わるのです!私は、その導き手となるのです!」

亜里沙「だからお姉ちゃんは死んでません・・・神へと進化しただけです」

亜里沙「そのために・・・お姉ちゃんには毒の犠牲者になってもらいました」

亜里沙「ちなみにデスノートには『毒殺』と書いてあるので、お姉ちゃんがどのジュース飲んでも結果は同じになります」

穂乃果「・・・・・・馬鹿げてるよ、そんなことのためにみんなは・・・」ポロポロ

亜里沙「ノートをくれたことには感謝します・・・ねぇリューク」

穂乃果「!?」

リューク「くくく・・・俺もサンタになれたかな?」

亜里沙「ええ、なりましたよ。あなたは私を幸せにすることができました!」

リューク「マジか!ありがとな!」

穂乃果「どういうこと・・・リューク」

リューク「・・・・・・サンタさんは複数の家に幸せを配るもんだろ」

リューク「別にお前の家だけに来たわけじゃなかったんだぜ?」ククク

穂乃果「じゃあ最初から亜里沙ちゃんがみんなを殺してるのも・・・」

リューク「知ってたさ・・・面白そうだったから泳がせただけだ」ククク

穂乃果「そんな・・・」ガクッ

亜里沙「・・・じゃあ、もうこんなゲームやめてさっさと殺してあげ」

グサッ

亜里沙「ハラ、ショゥ・・・?」

雪穂「!?」

海未「・・・・・・」

穂乃果「・・・海未ちゃん・・・どうして」

海未「・・・・穂乃果、私は最初からこうするつもりでした」

海未「例え相手がどんな人間であろうとも犯人は絶対殺すと・・・」

海未「・・・知っていますよ。私が英玲奈を殺そうとしたとき、そのノートの切れ端を使い英玲奈を殺したことを」

海未「でも、私が殺したことに変わりはありません・・・だから私なりの償い方を考えました」

『園田海未:親友の目の前で人を殺した直後、自分も心臓麻痺で死ぬ』

穂乃果「!? 隠してあったノートだ・・・・・・じゃあ海未ちゃんが・・・!」

海未「先ほど・・・書かせてもらいました」

亜里沙「いだぁああい!!だずげでええええええええ!!」

海未「ふん!!」ブシャッ

亜里沙「がぁあああああああああ!?ぎぇええええええええ!!」

海未「ふん!!!」ブシャッ

亜里沙「あだだだだあああああああAAAAAaaaaaa!?」

海未「とどめです」グショッ

亜里沙「あ゛っ・・・・・・がはっ・・・・・・」バタン

亜里沙「や・・・だ・・・よ・・・や・・・だ・・・」ガクッ

亜里沙「」

リューク「最後まで幸せだった・・・とは言い難いな」ククク

雪穂「亜里沙・・・」

海未「お別れです・・・穂乃果」

海未「ぐぅ!?」ドクン

海未「がぁ・・・ぐぅ・・・げぇ・・・」

穂乃果「・・・海未ちゃん!!」ギュッ

海未「ほのがぁ・・・ほのがぁ・・・」ハァハァ

穂乃果「海未ちゃん・・・頑張ったね・・・!」ギュウ

海未「!! ・・・ぼ・・・の゛・・・がぁ」ニコッ ポロポロ

ガクッ

海未「」

穂乃果「・・・・・・うっ」

穂乃果「うわあああああああああああん!!」

雪穂「・・・・・・」

リューク「・・・ククク」


――こうして、穂乃果達の戦いは終わった・・・かに見えた。

――翌日

穂乃果「・・・・・・」

雪穂「・・・お姉ちゃん」

穂乃果母「何?まだ落ち込んでんの」

穂乃果父「元気出せや。それでも俺の娘か!?」

穂乃果「・・・」

穂乃果母「しょうがないわね。そんな時は・・・じゃーん!アルパカ鍋!」

穂乃果「アルパカ鍋・・・?」

穂乃果母「お肉屋さんが近所にいたアルパカを見つけて加工したんだって」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果(あのアルパカも・・・死んじゃったんだ)

雪穂「お姉ちゃんがへこんでる気持ちはわかるけど、今はおいしいアルパカ肉食べて元気出そう!・・・ね?」

穂乃果母「そうよ、絶品肉なのよ!」

穂乃果父「いつまでもそんな顔してんじゃねえぞ!べらぼうめ!」

穂乃果「・・・そうか、そうだよね。ここで凹んでいたらダメだよね!」

雪穂「そうそう!」

穂乃果「さっそくいただきましょうか!」

穂乃果父「じゃあガスつけるぞ」カチッ


ドゴォォォォォン


雪穂「」

穂乃果母「」

穂乃果父「」


穂乃果「・・・・・・は?」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「なんで?・・・どうして?」

穂乃果「・・・すべて終わったんじゃないの!?」

穂乃果「まさか・・・リュークの仕業!?」

穂乃果「・・・なわけないよね。あの後すぐに自分のいた世界に帰ったんだから」

穂乃果「でも・・・同じ距離で爆風をくらったはずなのに、穂乃果は生きてる・・・」

穂乃果「・・・どういうこと!?」


「こういうことだよ?穂乃果ちゃん」


穂乃果「――っ! えっ、なんで、どうして!?」


ことり「また会えたね・・・穂乃果ちゃん」フフッ

穂乃果「なんで・・・ことりちゃんが、生きてるの」ガタガタ

ことり「ごめん・・・実はことりももらってたんだ、デスノート」フフッ

穂乃果「!?」

ことり「ことりが穂乃果ちゃんの家に盗聴器つけてること知らなかったの?」

穂乃果「!?!?」

ことり「穂乃果ちゃんの会話を全部お風呂場から聞いてたんだよ?」

穂乃果「!?!?!?」

ことり「だから穂乃果ちゃんがことりを殺そうとしてたこと知ってたの・・・だから先回りさせてもらった」


『南ことり:書いて40秒後に一度仮死状態になるが、それから一日後に仮死状態が解ける。
                     ――そして二週間後、最愛の人と一緒にお風呂に浸かりながら溺死』


穂乃果「なっ!?自分の名前を・・・!」

ことり「デスノートは先に名前を書いた方が効力を発揮するんだよ?」

ことり「だから・・・穂乃果ちゃんの書いたやつは無効だよ」

ことり「お母さん・・・予想以上に傷ついてたから、死体処理するの忘れてたんだよね。まぁ亜里沙ちゃんの仕業だろうけど」

ことり「でも最愛の人って基準が曖昧だったから、とりあえずことりの知り合いは全部殺して穂乃果ちゃんだけを残そうとした」

ことり「生き返ってしばらく様子を見ていたら亜里沙ちゃんが勝手に殺し始めちゃったから利用させてもらったよ」

ことり「まぁ、数人はことりが始末したけどね・・・フミコちゃん達や亜里沙ちゃん、そして穂乃果ちゃんの家族・・・・・・」

ことり「だから、いずれにせよ最初から穂乃果ちゃんとことりだけ生き残るようにする予定だったよ」

ことり「そして・・・これ、さっき書いたんだ」


『高坂穂乃果:自分の家が爆発するが無傷。だが一時間後、友人と入浴中に溺死する』


ことり「これを書いてたから、穂乃果ちゃんは爆風を浴びても奇跡的に死ななかったんだよ?」フフッ

穂乃果「むちゃくちゃすぎるよ・・・結局穂乃果も死ぬなんて・・・」

ことり「穂乃果ちゃんの死亡時刻はことりの死亡時刻と合わせておいたからね」


ことり「・・・さぁいっしょに死のう?」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

――南家浴室

ことり「穂乃果ちゃん・・・なんだかんだで付き合ってくれるんだね・・・・・・嬉しいよ」

穂乃果「だって・・・穂乃果どうせ死ぬんでしょ?今更抵抗する気にもなれないよ」

ことり「ふふっ」

穂乃果「・・・・・・」

ことり「ねぇ知ってる?デスノートを一度でも使った人間は天国にも地獄にもいけないんだって」

穂乃果「・・・そうなんだ」

ことり「デスノートを使った人間は、ただ無に帰すのみなんだよ」

ことり「ことりも穂乃果ちゃんも海未ちゃんもにこちゃんも真姫ちゃんも・・・ついでにいえば亜里沙ちゃんやA-RISEも、無になるだけ」

ことり「でもことりはそうは思わない・・・ことり達はこれからも地球の一部になって生き続ける」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「じゃあ・・・それ以外のみんなはどうなるの」

ことり「リュークに聞いたんだけど、音ノ木坂住人は否応なく地獄に落とされるんだって」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん・・・このお風呂のラベンダーの香り、気に入ってもらえた?」

穂乃果「うん・・・すっごい落ち着くっていうか、眠くなってきたっていうか・・・」ウトウト

ことり「ことりもだよ・・・そろそろ死ぬ時間、近づいてきたのかな」フワァ

ことり「・・・・・・最後にお願い、聞いてもらっていい?」

穂乃果「・・・何?」

ことり「・・・キスしよ」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「いいよ」ニコッ

ことり「ありがとう・・・」フフッ

チュッ

ブクブクブクブク


「穂乃果ちゃん、だぁいすき」


___

_

_

___


穂乃果「」

ことり「」


警察官A「・・・とうとう全滅したのか、μ's」

警察官B「気味悪いっすね」

警察官A「・・・きっと彼女達のことはアイドル史に刻まれていくのだろうな」

警察官B「・・・全盛期にみんな死んじゃいましたからね」

警察官A「少なくとも俺は忘れねえよ・・・こんな得体の知れない事件、もうこりごりだ」

――地獄

凛「地獄もなかなか楽しいにゃー!」

花陽「待ってよ凛ちゃん!」


絵里「・・・」

希「どうしたん、エリチ?」

絵里「・・・・・・でてきなさい、リューク」

リューク「・・・ほう、俺に気配に気づくとはな」

希「・・・なんなんコイツ!?」

絵里「死神よ・・・私達を地獄へ追いやった元凶」

リューク「俺はほむ饅もらいに地獄にきただけなんだが・・・」

絵里「そろそろ私たちにも真相を話したらどう・・・!」

リューク「・・・というわけだ。俺は盗んできた3つのデスノートをそれぞれ適当に渡したんだ」ククク

絵里「・・・全く迷惑な死神ね」

希「じゃあ穂乃果ちゃんたちは・・・」

リューク「魂は消滅してしまった・・・救済方法はねえよ」

絵里「あなたは・・・どうする気?」

リューク「もうお前らがいる世界にはこねえから安心しろ」

リューク「俺はまた別の世界に遊びに行く予定だがな・・・!」ククク

希「また迷惑かけるんかいな・・・」

リューク「ああ、そうそう、コトリやアリサの願いはかなったぜ・・・」

リューク「・・・俺ってやっぱサンタの才能あんのかもな」ククク

リューク「まぁホノカの願いを叶えられなかったのは残念だがな・・・まぁ幸せそうに死んだし結果オーライじゃね?」ククク

絵里「・・・・・・」

リューク「じゃあお前たちも幸せに暮らせよ」

リューク「ここは地獄だが、ここは何もしなくても永久の安寧を得られる地獄、つまり生き地獄ってこった」

リューク「苦しみもあるし、痛みも伴う。・・・だが死ぬことはできない」

リューク「ま、余計なこと考えなければ病気にもならないし、長い間幸せに暮らせるんだがな」

リューク「・・・だが退屈だけには気をつけな・・・俺みたいになっちまうからな」ククク

リューク「もしこの生き地獄で死にたいと思ったら俺を呼びな、俺がお前らを殺してやるぜ」

リューク「あばよ」ククク


――こうして、穂乃果達の戦いは永遠に幕を閉じた。






「・・・穂乃果ちゃん、これからもずっと一緒だよ」






                                                           終わり

くぅ疲。
視聴してくれたみんな、保守してくれたみんな、最後まで付き合ってくれてありがとう。
代行してくれたID:gWxsTkjO0氏もありがとな。本当は代行路線で行きたかったんですがねぇ・・・
気づいたら、じわじわとなぶり殺し路線に変更してました。途中で述べた通り、代行ENDとは別解釈ということでお願いします。
オチは昨日の昼間の時点で大体決めてました。皆殺しENDは書き始めから(ry
ホントは穂乃果たちも地獄に突き落としたかったんだぜ。・・・・・・ほのぼのとは程遠い終わり方だったな!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月15日 (土) 23:58:51   ID: lWZlJkR5

めっちゃいい、

2 :  SS好きの774さん   2015年08月14日 (金) 03:18:26   ID: xFLh_fbd

海未のあの書かれ方だとありさ殺せないんだけどなあ…
ことりが殺したってことでいいのか?

3 :  SS好きの774さん   2023年04月29日 (土) 23:45:30   ID: S:HrlqyB

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