穂乃果「ことりちゃんのとさかがもげた」 (86)

『前回のラブライブ!』 \デン!/


いつもの様に練習を終え、部室でまったりしてた私たち!


海未『みなさーん、お茶が入りましたよー』

絵里『あら、ありがとう海未、気が利くわね』

花陽『あ、私今日お菓子持ってきたよぉ』

凛『おおー!早速みんなで食べるにゃ!』



花陽ちゃんの持ってきたお菓子をつまみながら、穏やかな放課後を楽しんでいたの!



真姫『ほら、また間違えてる…何度教えたら理解できるのよ…』ハァ

にこ『ぐぅ…二個下に勉強教わるなんてぇ…』

希『にこっちと真姫ちゃん学年入れ替えたほうがええんちゃう?』




でもそんな平和な時間も、長くは続かなかった…

なんとなく手持ち無沙汰だった私は、ことりちゃんのとさかで遊び始めた!

穂乃果『ことりちゃんの髪型ってすっごく可愛いよね~!ちょっと触らせて!』

ことり『うん!はいどうぞ~、穂乃果ちゃん♪』

穂乃果『おぉ…ふわふわ』モフモフ


だんだんテンション上がってきて、つい調子に乗っちゃった私!

その時、信じられない出来事が…!


穂乃果『ほぉ~らことりちゃん、わしわしぃ~!!』ワシワシワシワシ

ことり『あ、ちょ、ほ…穂乃果ちゃ、はげし…あっ、あっ、あっ』

穂乃果『わしわしわしわしぃ~!!!』ワシワシワシワシワシワシ


ブチッ!!


穂乃果『…あれ?』

ことり『』

なんと!ことりちゃんのとさかがもげちゃったの!

穂乃果『こ…ことりちゃん…?ことりちゃーん!?』 

ことり『』



とさかを失い意識までも手放したことりちゃん!私たちこれからどうすればいいのー!?





海未「ことり!しっかりしてください!ことりぃ!!」

花陽「そんなところで寝てたら風邪ひいちゃうよぉ…だから起きて…!」

ことり「」チーン

絵里「…どうかしら、真姫」

真姫「完全に意識を失ってるわね…ぴくりともしないわ」

凛「ていうか思いっきり白目剥いてるにゃ」

ことり「」

希「…大変なことになってしもうたね」

にこ「穂乃果…!あんたなんてこと…!」

穂乃果「ことりちゃん…ごめんなさい…ごめんなさい…!!」


ことり「」


穂乃果「穂乃果が…」

穂乃果「穂乃果が…穂乃果がとさかをもいじゃったから!!」

穂乃果「そんな…!そんな寂しい頭頂部に…!!」


ことり「」


穂乃果「そんな…特徴のない髪形に…!!」

穂乃果「う…うぅ…」

穂乃果「うわああああああああああああ!!!」


ことり「」

穂乃果「うわああああああ!ことりちゃん!ことりちゃああああん!!」

穂乃果「ことりちゃんごめんね!ごめんねええええええええ!!」

穂乃果「許して!!許してことりちゃあああん!!これで許してえええええええええ!!!!」





つ【海未ちゃんの矢】





ブスッ!!

真姫「ヴぇぇぇ!?」

絵里「ちょ、ほ、穂乃果ぁ!?」

穂乃果「へっ…?」

海未「わ、私の矢を…」

花陽「ことりちゃんの頭に…!!」

にこ「な、何やってんのよあんたぁ!?」

穂乃果「え、あ…、ほ、穂乃果は…」オロオロ

穂乃果「ことりちゃんの寂しくなっちゃった頭を見てたら…何か代わりにって…」

穂乃果「それで…近くに弓道の矢があったから、つい…」

にこ「つい…じゃないわよ!」

希「錯乱しすぎやろ穂乃果ちゃん…」

穂乃果「あああああ…こ、ことりちゃん…」


ことり「」


凛「なんか落ち武者みたいだにゃ」

海未「は、早く!早く抜きましょう!」

真姫「…でもなんで血が出てないのかしら」

にこ「あ…確かに」

絵里「そんなことはいいから!ほら、そっちは体を押さえて…」

海未「あぁ…ことり…白目まで剥いて…」チラ

ことり「」

















ことり「」ガバッ!!

海未「ひぃぃぃぃぃ!!??」

絵里「いやあああああ!!??」



ことり「…」



真姫「こ、ことりが…」

希「ことりちゃんが…」

凛「飛び起きたにゃ!!」



ことり「…」



真姫「い…イミワカンナイ……」

にこ「な…なんなのよ…なんなのよ、これ……」ガクガク

花陽「あ…あ……」ガクガク

絵里「こ…腰が、抜け…」


ことり「…」


海未「あ…ありえません…こんなこと……」

希「悪霊退散悪霊退散悪霊退散」ブツブツ




ことり「…」




穂乃果「…ねえ、ことりちゃん…?」

ことり「…」チラッ

穂乃果「ことりちゃん…大丈夫…?」

ことり「…」

穂乃果「私がわかる…?穂乃果だよ…?」

穂乃果「平気なの?なんともないの…?」

ことり「…」

穂乃果「ねえ…何とか言ってよ、ことりちゃん……!」

ことり「…」













ことり「…穂乃果」ハァハァ

8人「…は?」

ことり「穂乃果…穂乃果穂乃果穂乃果ぁ…!」ハァハァ

にこ「ことりが…穂乃果を呼び捨て?」

希「なんかめっちゃハァハァしとるで」

ことり「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果」ハァハァ

花陽「なんというか…ことりちゃんの顔…」

凛「あり得ないくらいニヤついてるにゃ」

真姫「(…ていうかこれって……)」




穂乃果「…あのー、ことりちゃん?」

ことり「…」ピクッ

穂乃果「えっと…どこか具合悪かったりする…?」

穂乃果「熱でもあるのかな…どれどれ…」ピトッ

ことり「…」プルプル

穂乃果「うーん…熱があるわけじゃ」ことり「もう我慢出来ません」

穂乃果「…え?」

ことり「うわあああああああああああ穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果あああああああああああ!!」ガシッ

穂乃果「う゛え゛え゛!!??」

ことり「穂乃果!穂乃果!穂乃果ぁぁぁあああ!!」

ことり「あああああ穂乃果の顔がこんな近くにいいいいいいいいいううううううううわああああああああ!!」

穂乃果「ちょ、ことりぢゃ、ぐるじ…!!」ジタバタ

ことり「穂乃果の体温が!!吐息が!!鼓動が!!」

ことり「練習後の少々刺激的な体臭がああああああああああああああああ!!」クンカクンカ

穂乃果「ひいいいいいいいいいいいい!!」



\イヤアアアアア!!/



凛「ことりちゃん情熱的だにゃ…」

花陽「情熱的とはちょっと違うんじゃ…」

真姫「あぁ…やっぱり」

にこ「え?」

真姫「なんか…この雰囲気どこかで見たことあるなー、と思ったら…」

絵里「…そうね」

希「これは…どう見ても」

花陽「…うん」







チラッ







海未「…」

海未「…いや何で私を見るんですか」

絵里「だって…ねぇ?」

凛「海未ちゃんそっくりだにゃ」

海未「いやいやいやいや!」

海未「みんな私のことを何だと思ってるんですか!」


ことり「穂乃果穂乃果穂乃果!!青く透明な私をほんのり穂乃果色に染め上げてくださいいいいいい!!」


海未「ほら!あれを見てください!」ビシッ

海未「私があんな変態的な発言すると思いますか!?」



6人「…」



海未「何とか言って下さい!!」

花陽「え、えっと…愛の形は人それぞれなんじゃないかな?」

凛「そうだにゃ!気にすることないよー、海未ちゃん!」

穂乃果「どうでもいいから早く助けてええええええええ!!!」

ことり「ああ…穂乃果!私だけの穂乃果!!大好きです!ラブです!!もっぎゅーでぱっぴゅーです!!」

ことり「穂乃果!穂乃果!穂乃果!穂乃果ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!穂乃果穂乃果穂乃果ぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!高坂穂乃果たんの茶色でフワフワの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
中略ううううあああ!!!私の想いよ穂乃果へ届け!!音ノ木坂の穂乃果へ届け!!!!」

穂乃果「ぎゃああああああああああ!!」


真姫「うわあ…」ドンビキ

にこ「このままじゃ穂乃果トラウマになっちゃうわよ…」

海未「むしろ私がトラウマになりそうなんですが」

希「でも、海未ちゃんの矢を刺したら、海未ちゃんぽくなったんやろ?」

絵里「ということは、あの矢を引っこ抜けば!」

ことり「あああああ!!私のぶる~べりぃとれいんが穂乃果のWonder zoneにWonderful Rushしますううう!!」

穂乃果「ひいいいいい!!誰か早くしてええええ!!」

凛「凛に任せるにゃー!」シュバッ


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凛「ゲットだにゃ!」

花陽「よしよし凛ちゃん、偉い偉い」ナデナデ

凛「んにゃあ~♪」スリスリ

ことり「」

穂乃果「た、助かった…」ゼーハー

海未「大丈夫ですか穂乃果!?」

穂乃果「うみちゃ…」ハッ

穂乃果「…」

穂乃果「……うん、大丈夫だよ!」ニコニコ

海未「なんか笑顔がひきつってませんか?」

穂乃果「気のせいだよ、きっと!」ニコニコ

ことり「」

真姫「また気を失ったわね」

にこ「立ったまま白目剥いてるわ…」

絵里「ちょっと驚いたけど…これでもうことりの心配は無くなったわね」

花陽「なんで?」

絵里「ふふ…とさかの代わりに海未の矢を刺したから海未っぽくなったのよね?」

海未「いや海未っぽいとかやめてくださいって」

絵里「ならば、ことりの頭にとさかをもう一度突っ込めば!」

絵里「ことりはすっかり元通り!一件落着よ!」

凛「おおー!さっすが絵里ちゃん!」

穂乃果「かしこいかわいいエリーチカ!」

絵里「ふふ…我ながらハラショーだわ」

真姫「(絵里ってあんなに残念だったかしら…)」

絵里「そうと決まれば穂乃果!さっそくとさかを…」

絵里「…ってあれ?」

希「そういえば…」


みんな「(…とさかどこいった?)」


にこ「穂乃果…あんた、ことりのとさかどこやったの?」

穂乃果「えっ?あぁー、とさかね?…えーっとね……あぁー…えっと…とさか……」

穂乃果「…」










穂乃果「どこやったっけ?」ポケー

にこ「知らないわよ!!!」

海未「死ぬ気で思い出してください…!ことりの生死に関わることです…!!」

穂乃果「う、海未ちゃん怖い…」


ビュオオオオ


絵里「…」

絵里「…ところで、窓っていつから開いてたかしら?」

花陽「たしか…さっきお菓子食べてるときは閉まってたと…」

穂乃果「あ…ご、ごめんね?さっきことりちゃんのとさかいじり始める前…」

穂乃果「なんか…こう、ちょっと暑かったから…あはは…」







真姫「どう考えても風で飛ばされたんじゃない!!」

穂乃果「ひいいいいい!ごめんなさいいい!!」

穂乃果「な、なら!何か代わりになるものを探そう!」

希「代わり?」

穂乃果「そうだよ!さっきの矢はダメだったけど…」

穂乃果「失ったとさかの代わりになるものがきっとあるはず!」

絵里「そう上手いこといくかしら…」

穂乃果「えーっとえーっと…」

穂乃果「次はこれだぁー!!」




つ【チョココロネ】




ブスッ!!

にこ「ああー!にこのコロネ!!」

にこ「楽しみにとっておいたのにぃ…」グス

真姫「コロネくらい後で買ってあげるから…」ヨシヨシ

ことり「」

穂乃果「ど…どうかな?」

希「…なんでコロネなん?」

穂乃果「え?さ、逆さにするとちょうどツノみたいだなーって…」

凛「なんかことりちゃん悪魔みたいだにゃ!」

花陽「頭からコロネ生やした悪魔って…」

海未「でも…流石にコロネじゃ無理があるのでは…」ジー




ことり「」クワッ!




海未「ひい!」

穂乃果「黒目が戻った!」

ことり「…」

穂乃果「ことりちゃん!気分はどう!?どこも痛くない!?」

穂乃果「ねえことりちゃんってb」ことり「どぅわはははははははあ!!」

穂乃果「…はい?」

ことり「ほう…随分と賑やかな場所に降り立ってしまったな」

ことり「だが人間界のこの空気…やはり悪くない」

海未「あのー…ことり?」

花陽「ことりちゃん、だよね…?」

ことり「ことり…?それは我輩の世を忍ぶ仮の姿」

ことり「だが今の我輩は南ことりでは無い!!」

ことり「前地獄副大魔王にして悪魔教教祖!」


ことり「デーモン南閣下であるぞ!どぅわははははははあ!!!」


凛「その設定寒くないかにゃ?」

にこ「ちょっとどうすんのよあれ…!寒いってレベルじゃないわ…!」ヒソヒソ

希「にこっちがそれ言うん…?」ヒソヒソ

穂乃果「ううー…凛ちゃんが悪魔みたいー、なんて言うからぁ」ヒソヒソ

凛「ええ…!?り、凛のせいかにゃ…!?」ヒソヒソ


ことり「ほう…我輩の前で内緒話とはいい度胸だな」ヌッ


穂乃果「ひゃあ!」

凛「こ、ことりちゃん!」

ことり「だから我輩はことりでは無い!デーモン南閣下である!!何度言えばわかるのだ!!」

真姫「いや…頭からコロネ生やした悪魔なんていないわよ…」

ことり「ぬうう…我輩に対する不躾な所業の数々!」

ことり「もう許せん!お前ら全員ことりのおやつにしてやろうかぁ!!」クワッ

絵里「さっさとコロネ引っこ抜いたほうが良さそうね…」

花陽「凛ちゃん、お願い」

凛「了解にゃー!」シュバッ


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ことり「」

希「また白目剥いてしもうた」

花陽「凛ちゃんいい子いい子」ナデナデ

凛「えへへ~♪」モグモグ

にこ「なにさらっとコロネ食ってんのよ!」

穂乃果「コロネはダメだったかぁ…」

海未「むしろなんでコロネでいけると思ったんですか…」

絵里「で、次はどうするのかしら?」

希「もっとちゃんとしたもの選ばんと」

穂乃果「ちゃんとしたものって言われても…」

穂乃果「えーと、えーっと…」

穂乃果「ちゃんとしたもの…ちゃんとしたもの…」

海未「嫌な予感しかしませんね…」

穂乃果「あ、これなんてどうかな!」



つ【マイク】



ブスッ!



真姫「マイク、ねぇ…」

にこ「まあ…コロネよりはよっぽどマシね」


ことり「」クワッ!


穂乃果「おお!どう!?元に戻った!?ことりちゃん!」

穂乃果「おーい、ことりちゃーん?」

ことり「…」スゥゥ





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<.     ̄ ̄  ┌―――┐ > ヽ、__,,,_____/ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ
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< ││││    | ̄|└┘ > ̄~        ゙ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
< ││││   //    >               ,~ヽ
< └┘└┘    ̄      >            ~ ノ ̄\
<   []  []           >           ’ノ⌒⌒⌒⌒〉〉
 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨             {       Y∫

~数分後~



ことり「Oh, Crying in deep red…」ジャーン


穂乃果「」ピクピク

海未「」ピクピク

絵里「…ま、まさか……」

希「歌いきるとは…」

真姫「思わな…かったわ……」


ことり「…」フフン


にこ「なんなのあの満足げな顔…」

花陽「り、凛ちゃん…お願い…」

凛「りょ…了解にゃ」



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ことり「」



凛「ゲ…ゲットだにゃ…!」ゼーゼー

海未「さ、流石です…凛…!」

花陽「よしよし、よく頑張ったね…」ナデナデ

凛「あぁ~癒されるにゃあ…」


ことり「」


穂乃果「うーん…マイクならいけると思ったんだけど…」

真姫「最悪の結果じゃない…」

にこ「なんかもうことりを元に戻すの無理な気がしてきたわ…」

穂乃果「諦めちゃ駄目だよにこちゃん…!きっとことりちゃんは元に戻る!」

穂乃果「何度でも諦めずに探すことが…僕らの挑戦なんだ!」

希「そうやでにこちゃん…!μ’sは9人!それ以上でも以下でもない!」

希「ことりちゃんが欠けたμ’sに意味なんて無いんよ!」ドヤ

絵里「ここぞとばかりに決め台詞入れてきたわね…」

穂乃果「気を取り直して…どんどんいってみようか!」

穂乃果「待っててねことりちゃん…!すぐに戻してあげるから…!」

海未「外に出てとさか探してきたほうが早い気がしてきました…」

穂乃果「えっと…お次はこれだぁー!!」


つ【スマホ】


ブスッ!



穂乃果「穂乃果の携帯電話!さあどうなるかな…!?」ワクワク

海未「なんか楽しんでませんか?」



ことり「」クワッ!

真姫「このクワッ!も慣れたわね…」

穂乃果「ことりちゃーん?聞こえるー!?」

穂乃果「穂乃果だよー!?おーい!」


ことり「…」


絵里「反応がないわね」

花陽「失敗かなぁ…?」

穂乃果「ことりちゃーん?大丈夫ー!?もしもーし!?」



ことり「とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるる」



みんな「!?」

ことり「とうおるるるるるるるるるるるるるるん」

にこ「で…電話…」

真姫「…よね?」

ことり「とうおるるるるるるるんるるん」

ことり「ぷつッ!」

ことり「……もしもしお姉ちゃん?」

穂乃果「えっ?あ、お姉ちゃんって…あれ?ことりちゃん?」

ことり「…?ことりさんがどうかした?」

穂乃果「あ、いや…もしかして雪穂?」

ことり「当たり前でしょー、自分から電話かけてきて…お姉ちゃん大丈夫?」

穂乃果「だ、大丈夫大丈夫!ごめんね、なんか間違えて電話かけちゃったみたい!」

ことり「ええー…お姉ちゃんったら…」ハァ

ことり「じゃあもう切るからね?いい?」

穂乃果「うん!ごめんね雪穂!」

ことり「ぷつッ」

ことり「…」

穂乃果「…電話になっちゃった!」

絵里「ハラショー…」

にこ「なんか頭痛くなってきたわ…」

希「深く考えたらあかんで」

穂乃果「面白いけどこれも失敗だね…」

海未「面白いけどって本当に真面目にやってるんですか貴女は」

真姫「ほら、さっさと引っこ抜いて別の試しましょ」





凛「…」

凛「…ちょっと待つにゃ」スッ

花陽「…凛ちゃん?」

凛「…」スタスタ

ことり「…」

凛「…」ジーッ





ピポパポ





ことり「とうおるるるるるるるるるるるるるる」

ことり「ぷつッ」

ことり「…はいこちらラーメン音ノ木坂!」

凛「あ、もしもし?出前をお願いするにゃ、ラーメン8人前…あ、かよちんはご飯も食べるかにゃ?」

にこ「出前を取るな出前を!!」

~30分後~


穂乃果「うーん…スマホも駄目となると…」ズルズル

海未「真剣に考えてますか?」

絵里「ラーメンってこんなに美味しいものだったのね…」ズルズル

希「なかなかことりちゃん戻らへんなぁ…あ、えりちの塩も美味しそうやねぇ」

真姫「何だかんだみんな食べてるじゃない…あ、美味しい」ズルズル

にこ「真姫ちゃんの醤油も味見させてー♪」

凛「やっぱり疲れた後のラーメンは格別だにゃ!」

花陽「もう…口についてるよ、凛ちゃん?」フキフキ




穂乃果「さーてお腹もいっぱいになったし!次いってみよう!次!!」ワクワク

海未「さっきの錯乱っぷりはどこ行ったんですか…」

穂乃果「次は…えーっとね……」キョロキョロ

穂乃果「これだぁー!!」ブスッ!

~1時間後~



穂乃果「…」

海未「筆箱、バナナ、マラカス、金属バット、ちくわ…」

海未「どれも失敗ですね…」

絵里「かすりもしなかったわね」

希「ことりちゃんが『青山に土地買うってヤバいっすか?』とか言い出した時は驚いたわぁ」

にこ「狂ったように胸叩きながら『ウィエッホッホッホwwwwイェッホーwwwww』とか叫び出した時の方が衝撃だったわよ…」

花陽「…もうことりちゃんずっとこのままなのかなぁ?」ウルウル

凛「そんなの嫌だよ…!やっぱりμ'sにはことりちゃんがいなきゃ!」

にこ「いきなり出前なんて取っといてよく言うわね…」

真姫「…」

真姫「みんな」

真姫「…諦めるのはまだ早いわ」






7人「えっ…?」

穂乃果「真姫ちゃん、何かアイデアあるの…?」

海未「しかし…もうとさかを見つけてくる以外に方法は…!」



真姫「いい?よく聞いて…」

真姫「最後の手段があるわ」

真姫「ことりを元に戻すため…残された奥の手が」

絵里「奥の手…?」

希「それって一体なんなん…?」

真姫「本当は…これだけはやりたくなかった……でも…」

にこ「も、もったいぶってないで教えてよ!」

真姫「…」












真姫「…この音ノ木坂学院に、もう一人…立派なとさかをもつ人物がいるわよね?」

~理事長室~


コンコン


穂乃果「失礼します」ガチャ

海未「失礼します」

理事長「あら…二人とも」

理事長「ことりは一緒じゃないの?珍しいですね」

穂乃果「実は…」コクン

海未「…」コクン

理事長「…?」

穂乃果「…単刀直入に言います!!」



穂乃果「理事長…いやお義母さん!ことりちゃんを私に下さい!!」ドーン

理事長「…えっ」

理事長「えええええええええ!?」

理事長「えっ、ちょ、ちょっと待って」

理事長「く、下さいってその、貴女たち女同士なのに」

穂乃果「愛に性別なんて関係ありません!!」

理事長「でも、その、学業が疎かに」

穂乃果「勉強もします!スクールアイドルもやります!ことりちゃんも幸せにします!全部やり遂げます!やるったらやる!」

理事長「あ、だ、だけど海未ちゃんは!?貴女にはもう既に海未ちゃんが」

穂乃果「三人で結婚します!どっちも幸せにします!二人とも穂乃果のお嫁さんです!!」

海未「穂乃果…///」ギュッ

穂乃果「海未ちゃん…///」ギュッ

理事長「うっ…ち、小さい頃から仲が良過ぎるとは思っていましたが…まさかここまでとは…!」

穂乃果「理事長!」ズイ

海未「どうなんですか!」ズイ

理事長「くっ…」

穂乃果「(動揺してる…!)」

海未「(やるなら今!!)」

穂乃果「今だよにこちゃん!!」


ガシャァーン!!


理事長「わかりました…結婚を認め、ってえぇえ!?」


にこ「ラブにこアタック!!」ゴスッ


理事長「」チーン

海未「凛!早く!早くとさかを…!!」

凛「任せるにゃあ!!」シュバッ

凛「ぐぬぬ…」グググ


ブチッ!!


凛「ゲットだにゃ!」

穂乃果「撤退ぃぃぃぃぃぃー!!!」ダッ

理事長「」

~部室~



穂乃果「いよいよだね…!」

海未「長い道のりでした…!」

絵里「このとさかがあれば!」

希「ことりちゃんは元に戻るはず!」

凛「危険なミッションだったにゃあ…」

花陽「4人とも無事で本当に良かったぁ…」ホッ

にこ「じゃあ、真姫ちゃん…お願い」

真姫「そうね…早くことりを元に戻してあげましょう」


ことり「」


真姫「手術を…開始するわ!」

穂乃果「ことりちゃん…!」

ズボッ!



ことり「」



真姫「…」

穂乃果「…どう?真姫ちゃん…」

真姫「…手応えはあったけど」

海未「ことり…!」

希「ことりちゃん…!!」

花陽「お願い…!!」




ことり「」クワッ!!




絵里「ど、どうかしら…!?」

ことり「…」




ことり「…あれ?」キョトン

穂乃果「ことりちゃん!?」

ことり「ど、どうしたの?みんな…暗い顔して」

ことり「って…ことり、今まで何してたんだっけ…?」

にこ「これは…!」

真姫「ええ…!」

凛「成功にゃ!!」

希「ついに…ついにやったんね!!」

ことり「?」

花陽「良かった…良かったよぉ…」グス

海未「はい…本当に…本当に……!」ウルウル

ことり「えっ!?な、なんで泣いてるの…!?」

穂乃果「ことりちゃーん!!」ガバッ

ことり「ピャッ!ほ、ホノカチャン!?」

穂乃果「ことりちゃん!ことりちゃああん!!」ギュウ

穂乃果「良かった…!もう駄目かと思ったよぉ…ことりちゃあああん!!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんくるし…!」

海未「ことり…!心配したんですよ…!!」ギュッ

ことり「わわっ、う、海未ちゃんまでぇ」



絵里「…一件落着ね」

希「そやな」クスッ

希「一時はどうなることかと思ったけど…真姫ちゃんのアイデアに感謝やな」

絵里「皆の力を合わせた結果、かしらね」フフ



ことり「もう、二人ともくっつきすぎだよぉ…」

ことり「……そんなに…ことりの体に興味ある…?」

ほのうみ「…は?」

ことり「いいよ…ことりもなんか…体が火照ってきちゃったぁ……」ハラリ

海未「ちょ」

穂乃果「なに脱いでんの」

ことり「ね…穂乃果ちゃん、海未ちゃん」

ことり「ことりたち…いつまでも一緒だよね?」

穂乃果「いやそうだけどさ」

ことり「じゃあさぁ…三人一緒に…気持ちよくなるべきだよね……?」

海未「何でそうなるんですか」



絵里「…」

希「…」

にこ「…」

真姫「…」

花陽「…ことりちゃんが」

凛「アダルトな雰囲気になっちゃったにゃ」

ことり「ほら…遠慮しないでいいんだよ二人とも…」ギュ

ことり「ことりが二人をWonder zoneに連れてってあ・げ・る…」

穂乃果「ひいいいいい!!」

海未「ちょ、め、目を覚ましてください!!」

ことり「あは…海未ちゃんって真面目そうに見えて意外と……」

海未「いやああああ!!ど、どこ触ってるんですかぁ!!」



絵里「…エリチカもうおうち帰っていい?」

希「うん…うちもそろそろ帰ろうかなーって思ってたんよ」

花陽「あ…じゃあ、帰り道に新しいクレープ屋さん出来たんだけど…」

にこ「あーいいわねぇ、寄っていきましょうか!」

凛「さんせーい!」

真姫「いいけど…ちょっと食べすぎかしら?」


ほのうみ「だ…」

ほのうみ「ダレカタスケテェェェェー!!!!」

~アルパカ小屋~


生徒A「ねえねえ、ちょっとこれ見てよ!」

生徒B「んー?アルパカがどうかした?」

生徒A「ほら、この子の頭!見てよほら!」

生徒B「どれどれ…あーほんとだ!なんか変なのくっついてる!」

生徒A「でしょー?何だろこれ…人の…毛……?」

アルパカ「…」










アルパカ「ホノカチャン!!」クワッ

生徒A・B「シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


おわり

穂乃果「ほのキチ達が襲ってくる…」

穂乃果「新ユニット、チームサティスファクション!!」

花陽「ネ゛コ゛ニ゛ナ゛ッチ゛ャッタ゛ノ゛ォ!?」





こんな時間まで本当にありがとうございました…
よかったら上のもどうぞですーおやすみなさい

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