紅莉栖「今日はエイプリルフールか」(149)
紅莉栖(いつも岡部にからかわれてるし、そのお返しをするには丁度いいわね)
紅莉栖(ふむん、どんな嘘がいいかな)
紅莉栖(例えば私に彼氏が出来た、とか?ふふっ、これなら岡部慌てふためくでしょうね)
紅莉栖(も、もしかしたら勢いで岡部がこ、告白してくる可能性も……)ゴクリ
ガチャ
岡部「なんだ、今日は助手だけか」
紅莉栖(きた!)
紅莉栖「ハロー、岡部。あんたが先に来てないなんて珍しいじゃない」
岡部「ああ、昨日はフェイリスの家で泊まってたからな」
紅莉栖「ふ~ん」
紅莉栖「……えっ?」
紅莉栖「ちょっ、おま!どういう事!?」
岡部「ええい朝から大声を出すな、頭に響く……昨日はあまり寝ておらんのだ勘弁してくれ」
紅莉栖「なっ……」
岡部「最近まゆりやダルに勧められて、雷ネットを始めてな。フェイリスに色々を教えて貰っていたんだ」
紅莉栖(い、色々!?色々ってなに!?あんな事やこんな事も!?フェイリスさんと夜通しニャンニャン!?)
紅莉栖「こ、このHENTAI!」
岡部「はあ?」
岡部「お前は何を言っているんだ……」
紅莉栖「だ、だいたい若い男女が二人きりで泊まるなんて……!」
岡部「まゆりもいたから問題あるまい」
紅莉栖「さ、三人対戦なんて余計アウトじゃない!」
岡部「アウトなのはお前の発言だ……」
紅莉栖「ま、まさかエイプリルフールでしたってオチ?くっ、岡部に先手を打たれるなんて」
岡部「エイプリルフール?そうか、そう言えば今日だったな」
紅莉栖「ち、違うの……?」
岡部「事実だ。ところで助手」
紅莉栖「なによ」
岡部「先手を打たれたとはどういう意味だぁ?」ニタァ
紅莉栖「しまった……」
岡部「フゥーハハハ!ばぁかめっ!世界すらも騙すこの鳳凰院凶真を騙そうなど、百年早いわ!」バサァ
紅莉栖「くっ……」
岡部「それで助手よぉ?」
紅莉栖「な、なに」
岡部「貴様は一体、どのような嘘を吐こうしたのだ?この俺を騙そうとしたのだ。さぞたいそうな偽りを用意したのだろう?」
紅莉栖「そ、それは」
岡部「是非ともご教示願おうではないか!」ビシィ
紅莉栖「わ、私に彼氏が出来たって言おうと……」
岡部「……」
岡部「えっ」
さげなくてもいいのよ
岡部「か、か、かかかかかかかかかかかかかかきかかか彼氏だとぉおおお!!!?」
紅莉栖「」ビクッ
岡部「か、彼氏って、彼氏が出来た……?紅莉栖に?」フラフラ
紅莉栖「お、岡部!?」
ガシッ
紅莉栖「ふぇっ?」
岡部「ほ、本当なのか?」
紅莉栖「えっ?」
岡部「本当に彼氏が出来たのかと聞いている!」
紅莉栖「いや、だからそれは岡部に吐こうした嘘であって、」
岡部「嘘?本当だな?本当に嘘なのだな?嘘が本当じゃないのだな?」
紅莉栖「だ、だからそう言ってるじゃない」
岡部「そ、そうか……」ホッ
岡部「い、いくならなんでも心臓に悪すぎるぞ。その嘘は……」
紅莉栖「ご、ごめん……」
岡部「全く……か、仮にだぞ?」
紅莉栖「うん」
岡部「牧瀬、俺はお前が嫌いだ」
紅莉栖「えっ」
岡部「……と、こんな嘘を吐かれたらお前はどう思う?」
紅莉栖「いやあああああああああああああああああ!!!」
岡部「く、紅莉栖!?」
マグマは?
紅莉栖「ま、牧瀬ってなに!?助手でもセレセブでもクリスティーナでも呼んでいいから!そんな他人みたいに呼ばないでよ……」
岡部「いや、だから仮の話だと」
紅莉栖「ど、どうしよう……岡部にまで嫌われたら私、わたし……」
岡部「だ、だから嘘だと言っておるだろうが!」
紅莉栖「う、嘘?」
岡部「当たり前だ。俺が、……そんな事を言うわけないだろうが」
紅莉栖「う、嘘か、そ、そうよね……よかった」ホッ
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岡部「お、落ち着いたか?」
紅莉栖「ええ……確かに、この嘘は心臓に悪いわね」
岡部「ああ、だから嘘を吐くならもう少し冗談っぽく聞こえるものがいいだろう」
紅莉栖「そうね……冗談っぽくか、ふむん」
岡部「例えば……この前ダルにゆかりんボイスのかわいい彼女ができた」
紅莉栖「4月馬鹿乙。なるほど、こういう事ね」
岡部(……事実なんだがな)
風呂
( ^) だから♪
( ) ̄
( | | )
( )|
( | | )
( ^o) 1秒ー♪
 ̄( )
( // )
(o^ ) ごとに~♪
( )ヽ
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..三 \ \ V / (o^ ) 三 世界ー♪
三 \ \ V / ( )ヽ 三
三 \ \ | / / / 三
三 ( ^o) \ V // / / 三 線をー♪
三/( ) \ V / (o^/ 三
三 ヽヽ \ | /( / 三
..三/( ) \ V / (o^ ) 三 越ーえてー♪
三 ヽヽ^o) \ V / ( )ヽ 三
三 \ )\ | (o^/ / / 三
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' ´ ,、 `ヽ
i.(ノ,从,,)) だから♪
ljリ*゚ー゚ノi|
.リ(| {||} l)リ 今♪
. ノ_ノ.|_|
し'ノ
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i.(ノ,从,,)) 一秒ー♪
ljリ*゚ー゚ノi|ノ
.リ(| {||} l)リ ごとに~♪
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し'ノ
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i.(ノ,从,,)) 世界ー♪
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.リ.| {||} l .リ 線をー♪
. ノ_ノ.|_|
し'ノ 越ーえてー♪
紅莉栖「あっ、そうだ。この前、岡部が綯ちゃん泣かしたから店長さんが家賃上げるって言ってたわよ?」
岡部「ふっ、4月馬鹿乙だな」
紅莉栖「事実よ?」
岡部「えっ?マジ?」
紅莉栖「ふふっ、エイプリルフールだからって全部が嘘とは限らないわよ?」
岡部「くっ、やるなクリスティーナ」
岡部(嘘の中に真実を交えるか、ややこしいな……)
岡部「実は俺の実家は八百屋だったりする」
紅莉栖「ぷっ、狂気のマッド菜園ティストってこと?4月馬鹿乙!」
岡部「フハッ、ばぁかめ。嘘と真実を見抜けないから貴様はいつまで経っても助手なのだ!」ビクッ
紅莉栖「えっ、嘘……本当に?」
岡部「本当だ。嘘だと思うならまゆりに聞いてみろ」
紅莉栖「なんか、意外ね……」
岡部「うるさい」
紅莉栖「実は私、今度漆原さんと桐生さんで一緒にコスしよかなって思ってたりするのだが」
岡部「こ、これ……4月馬鹿乙?」
紅莉栖「くっ、流石にばれたか」
岡部「フッ、最近コスをし出したルカ子はともかく、お前や指圧師はありえん」
紅莉栖「桐生さんはしないけど、私はするのだが……」
岡部「に、二段構えの嘘だと!?」
紅莉栖「ちげーよ!そ、その時はちゃんと感想聞かせろよ」
岡部「あ、ああ」
岡部「ルカ子で思い出したが、あいつには男の子っぽい姉がいる」
紅莉栖「男の娘の姉だからってそれはねーよ!嘘乙」
岡部「事実だ」
紅莉栖「うそっ!?」
岡部「俺も実際に見た事はないがな。あいつから聞いた話だ」
紅莉栖「なんか、すごいわね。彼女の家族……」
岡部「彼女ではない、男だ」
紅莉栖(くっ、さっきから岡部に弄ばればかりだわ。ここらで反撃しないと)
紅莉栖「私の実家は実は青森だったりする」
紅莉栖(ふふっ、これなら岡部でも見抜けないわね)
岡部「知ってる」
紅莉栖「ふぇ?な、なんで!?」
岡部「……以前、違う世界線でお前から聞いた」
紅莉栖(くっ、リーディング・シュタイナーのお陰で私しか知り得ない情報を岡部が知っている可能性もあるか)
岡部「……二人で一緒に青森に行こうと約束もしたな」
紅莉栖「し、4月馬鹿乙!」アセアセ
岡部「フッ、どうだろうな」
紅莉栖「な、なによそれ~!」
禁断無敵のだーりん♡
>>73,76
何この差
>>78
ヒント:賢者タイム
だーりん楽しみすぐるぜぃ!
岡部「どうした?助手よ。さっきから一つも嘘と真実を見抜けてないではないか!」
紅莉栖「ず、ズルいわよ!違う世界線の事まで持ち出すなんて、そんなの確認しようがないじゃない!」
岡部「……俺は今のところ、嘘を吐いていない」
紅莉栖「えっ?」
岡部「ヒントだ。これで、さっきの約束が本当か嘘か判別できるだろ」プイッ
紅莉栖「そ、それって……」
紅莉栖「それって、つまり橋田にゆかりんボイスのかわいい彼女ができたのも本当って事!?」
岡部「」ガクッ
岡部「ま、まあ、そうなるな。うん……事実だ」
紅莉栖「あ、あの橋田に彼女が……」
岡部「あれはあれでいい奴だからな。有り得なくもない。ラボに来たら写真でも見せてもらうがいい」
紅莉栖「ぜ、是非ともそうさせてもらうわ。自分の目で見ないと信じられない……」
岡部(酷い言われようだな、ダル)
ダル「謝罪と賠償を請求するお」
ダル「wwwwwwww」
紅莉栖「でも橋田の事が本当なら、その青森に行くって約束も……」
岡部「まだ、果たせてはないがな」
紅莉栖「そ、そう……」
岡部「も、もうすぐ、十二時だな」
紅莉栖「エイプリルフールも終わりね」
岡部「嘘を吐くのも次くらいでラストだな」
るみぽ
ダルぽ
紅莉栖「ねえ、エイプリルフールが終わる前に最後に言いたい事があるんだけど、いい?」
岡部「き、奇遇だな。俺も一つ言いたい事がある。嘘が真実から秘密だがな」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖・岡部「「その……」」
岡部「お、お前から言えクリスティーナ」
紅莉栖「お、岡部からさきに言ってよ」
岡部「あ、いや……だが」
紅莉栖「このままじゃ十二時を過ぎてしまうわね。それじゃあ、二人同時に言うってのはどう。」
岡部「……いいだろう、では、せーの」
紅莉栖「……私は」
岡部「……俺は」
紅莉栖「あんたが」
岡部「お前が」
紅莉栖・岡部「「好きだ」」
ダル「童貞と処女の熾烈戦…萌える!!」
岡部「すまない。今のは嘘だ。俺が好きなのはまゆりなんだ。本当に、すまない」
紅莉栖「」
岡部「えっ?」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「な、な、な……」
紅莉栖「ちょっ、ま、……」
岡部「し、心臓に悪い嘘は止めろと言っただろ」アセアセ
紅莉栖「あ、あんたこそ!」アセアセ
岡部「ふ、フゥーハハハ……まさか同じ内容だとはな!しかし嘘か真実かまで同じとは限らないがな!」
紅莉栖「そ、そうよ!あんなのが嘘でも私のは本当なんだからな!」
岡部「えっ」
紅莉栖「あっ」
>>119
ミスった。×あんなのが→○あんたのが
岡部「そ、それはつまり……そ、そういう事、なのか?」
紅莉栖「うぅ……そ、そうよ!そういう事よ!」
岡部「そ、そうか……ありがとう、紅莉栖」
紅莉栖「ふぇ……えへへ」
紅莉栖「そ、そうだ。あ、あんたの方はどうなのよ!」
岡部「お、俺か!?い、今更言わなくても分かるだろ!」
紅莉栖「へたれ乙!女の子に告白させといて、返事しない男の人って……」
岡部「ええい、うるさい!ではヒントをやる」
紅莉栖「ヒントってなによ……ちゃんと返事しろよ」ジトー
岡部「……実はラボの時計は五分ほど遅れている。エイプリルフールはとっくに終わっていたのだ」
紅莉栖「それってつまり……」
まゆり「もう、また壁殴っちゃうんだからね。えへへへ」
岡部「ついでに言うと、俺は最後まで嘘を吐いていない」
紅莉栖「じゃああの告白は……」
岡部「真実だ、もう一度だけ言う。俺はお前が好きだ。紅莉栖」
紅莉栖「はぅ」キュン
岡部「こ、これで晴れて二人の想いが通じた訳だが……その、だな」
紅莉栖「な、なに?」
岡部「これからも、よろしく頼む」
紅莉栖「む、無論よ!言っくけど私は諦めが悪く我慢弱い女だから、覚悟しておけよ!」
岡部「ふっ、望むところだ」
こうして二人はダルがラボに来るまでひたすらラブちゅっちゅしましたとさ、終わり
日付が変わる前に書き切れてよかった。書き溜ないから遅くてごめんね
読んでくれた人、保守してくれた人、ありがとニャンニャン
まっちょしい「とぅっとぅるー乙☆なのでぇす」ドゴン!
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