美希「なんか怪しげな黒いノートを拾ったの」 (58)

美希「デスノート……かあ。イタズラにしては手が込んでるって思うな」

美希「…………」

美希「ウソだと分かってるけど……このノートには、一回くらい試してみたくなる魔力があるの」

美希「…………」

美希「……うん。試しに >>5 の名前を書いてみるの」

自分

美希「……うん。試しに自分の名前を書いてみるの」

美希「……って」

美希「このノートが本物だったら、ミキ死んじゃうんじゃ……」

美希「…………」

美希「信じてないよ? 信じてないけどね?」

美希「でも一応 >>15 にしとくの」

自分

美希「なんでだろう……よせばいいって分かってるのに……」

美希「見えざる何かの力によって……」

美希「自分の名前を書くのを……止められないのっ……!」

美希「星井……美希……」カキカキ

美希「はぁ……はぁ……」

美希「もしこのノートが本物なら、40秒で――……!?」

美希「っ…はっ……はぁっ……!」

美希「あっ……あぁっ……あ……」



星井美希
デスノートの力により死亡

~二周目~

美希「はっ!」

美希「ミキは何やら夢を見ていたようなの」

美希「どんな夢だったかイマイチ思い出せないけど……」

美希「まあいいの。あふぅ」

美希「で、この黒いノートに誰の名前を書くかだけど」

美希「うーん」

美希「まあどうせこんなのタチの悪いイタズラって分かってるし、 >>30 でいいや」

菜緒

美希「お姉ちゃんの名前にしよう」

美希「星井菜緒、っと……」

菜緒「美希ー? いるー?」コンコン

美希「あ、お姉ちゃん。いるよー」ガチャッ

菜緒「あのさあ。この前貸したアクセ……」

美希「え?」

菜緒「――――」ドサッ

美希「え? ちょ、お姉ちゃ……お姉ちゃん!?」

菜緒「――――」

美希「やだ、ウソ、そんな……いやぁああああああああああああああ」

菜緒「なーんちゃって」ガバッ

美希「へっ?」

菜緒「ったく。ひどいよ美希ったら。デスノートに実の姉の名前を書くなんて」

美希「えっ? えっ?」

菜緒「フッフッフ……あのノートを美希が拾うように仕向けたのは、私だよ☆」

美希「え……えぇーっ!?」

菜緒「美希が拾いそうなタイミングで道路に置いといたのさ☆」

美希「も……もぉ! お姉ちゃんったらひどいの!」

菜緒「アハハ。ごめんごめん……」

星井母「……美希? 美希?」

美希「……え?」

星井母「もう。いつまで寝てるの。こんな日に……」

美希「あ、うん……」

星井母「早く着替えて降りてきなさいよ。今日は菜緒の……四十九日なんだから」

美希「…………うん」

美希(……あれから毎日、私は同じ夢を見る)

美希(それは、あのときのことは全部ウソで、お姉ちゃんは実は生きているっていう夢)

美希(でも、それは所詮夢でしかなくて)

美希(現実ではもうお姉ちゃんは死んでいて、生き返ることなんてない)

美希(私があのノートに名前を書いた直後に、お姉ちゃんは心臓麻痺で死んでしまった)

美希(あのノートが本物だったのか、あるいはただの偶然だったのか、今の私に知る術は無い)

美希(それは多分、知ろうとしていないだけなんだろうけど)

美希(姉を殺したのは私じゃないのか。あんな偶然なんて起こり得るのか)

美希(無限に続く葛藤に苛まれながら、私は今日もまた、いつもと同じ夢を見るのだろう)



星井菜緒
デスノートの力により死亡

~三周目~

美希「はっ!」

美希「ミキは何やら夢を見ていたようなの」

美希「どんな夢だったかイマイチ思い出せないけど……」

美希「まあいいの。あふぅ」

美希「で、この黒いノートに誰の名前を書くかだけど」

美希「うーん」

美希「まあどうせこんなのタチの悪いイタズラって分かってるし、 >>50 でいいや」

ひかり

美希「ぱっと思いついたから新幹少女のひかりにするの」

美希「……あ、でも『ひかり』って芸名かな……」

美希「しかもどっちにしろ名字わかんないし……」

美希「うーん」

美希「しょうがないの。ひかりはやめにして >>55 にするの」

>>1

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom